台本概要
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タイトル | オカマしかいない心霊現場 |
---|---|
作者名 | ゾ夢 (@Zomu_vgfor) |
ジャンル | コメディ |
演者人数 | 5人用台本(男1、不問4) |
時間 | 10 分 |
台本使用規定 | 非商用利用時は連絡不要 |
説明 |
オカマしかいないオカマ都市のとある心霊現場でのお話。 オカマ都市の秘密が暴かれる…? オカマであれば性別自由です…が、1人だけ男キャラがいますので、幽霊役は必ず男声でお願いします。 アドリブ等はマナーを守って楽しめる範囲でなら自由です。 セリフの偏りがあります。兼ね役でも大丈夫です。 364 views |
キャラ説明
名前 | 性別 | 台詞数 | 説明 |
---|---|---|---|
オカマA | 不問 | 34 | 一般オカマ |
オカマB | 不問 | 30 | 一般オカマ |
オカマ警察 | 不問 | 35 | 警察 |
オカマ霊媒師 | 不問 | 26 | 霊媒師。※途中で「オカマ霊媒師(幽霊女)」というキャラ名の箇所も読むことになります。始まる前に確認しておいてください。 |
幽霊 | 男 | 15 | 男なので男声でお願いします。(女性でも可) |
※役をクリックするとセリフに色が付きます。
台本本編
オカマA:ちょっと、ほんとに行くの?やめましょうよ。
オカマB:何言ってんのよ!ここまで来て帰るなんてできるわけないでしょ!
オカマA:あーもう、冗談でも心霊現場に行ってみたいなんて言うんじゃなかったわ!
オカマB:私に声をかけたのが運の尽きだったわね。
オカマA:あんたが幽霊とか好きだなんて初めて知ったわよ!
オカマB:そう?結構アピールしてるつもりなんだけれど。このコートなんかモロ書いてあるじゃない。
オカマA:え?なんか言葉書いてあるけど…なんて読むの?
オカマB:ローマ字のU(ユー)と数字の0(ゼロ)でユーレイ。
オカマA:わかるわけないでしょう!!
オカマB:こう言うところで自分をアピールしてくのよ。
オカマA:アピールの仕方よ…。
オカマB:ってほら!着いたわよ!
オカマA:ああ、着いてしまったわ…ここがオカマ都市有数の心霊スポット。「カマンベールトンネル」なのね。
オカマB:そう。カマンベール峠にあるこのトンネル…だいぶ前からSNSでは有名な心霊スポットだったみたいだけど、最近、動画配信者とかがこぞってくるようになってね。
オカマA:だから中には入れないようにテープが貼られてるのね。
オカマB:そういうこと。でも、封鎖された理由はもう一つあって…本当に出たらしいのよ。
オカマA:出たって…幽霊が?!
オカマB:そうなのよ。
オカマA:えええ!!!!嘘でしょ!!本当に出るの?!
オカマB:出るらしいわよ。ちょっと前に事故があったみたいで、その犯人が幽霊なんですって。
オカマA:う、うそ…!!そ、そんなの見間違いじゃないの?!
オカマ警察:それが、見間違いじゃないのよ。
オカマA:え、な、何?
オカマB:ど、どちらさま?
オカマ警察:私服だから分からないわよね。私はこういうものよ。
オカマA:それって、警察手帳?!ってことは警察?!
オカマ警察:そうよ。私はオカマ警察。
オカマB:な、なんで警察がこんなところに。
オカマ警察:それはこっちのセリフなんだけどね。ま、どうせ心霊スポット巡りとかそんなところでしょうけど。
オカマ警察:さて、もういいでしょ?あんたたちはさっさと帰りなさい。
オカマB:ええ?まだ来たばっかりよ!それに幽霊だってみてないし!こんなんじゃ帰れないわよ!
オカマA:別に私は帰れるなら全然帰りたいんだけど…警察さんがここに来たってことは、今から何かはじまるのかしら?
オカマ警察:あら、勘がいいわね。そうよ、今からこの前の事故の犯人に聞き込みをするのよ。
オカマA:この前の事故の犯人って…幽霊のこと?でも、聞き込みって…?幽霊に聞き込みなんてできるわけ…
オカマ霊媒師:この私!!オカマ霊媒師に任していただければ幽霊にだって聞き込みができるのよぉぉぉぉーーーー!!!!
オカマA:きゃー変態よぉぉぉぉ!!!!
オカマ霊媒師:変態だなんて失礼しちゃうじゃないのよ!!!
オカマB:ふんどし巻いて乳首にお札貼ってる奴のどこが変態じゃないのよ!!!
オカマ霊媒師:どっからどうみても霊媒師の格好じゃないのよ!!!
オカマA:そんな霊媒師いるわけないじゃない!!!
オカマ霊媒師:いるわよ!!!
オカマB:どこに!!!
オカマ霊媒師:ココ!!!!
オカマA:警察さん!早くこの変態を逮捕してちょうだい!!
オカマ警察:そうしたいのは山々なんだけど、残念ながら本当にこの変態は霊媒師なのよ。
オカマ霊媒師:そうよ!!私こそ正真正銘のオカマ霊媒師!!!どんな霊でも!!呼び出してやるわぁぁぁあ!!!!!
オカマ警察:ちょっとは静かにしてなさい!!
オカマ霊媒師:あら?いいのかしら?私にそんな冷たい態度取って…私がいないと幽霊に聞き込み…できないんじゃないの?
オカマ警察:くっ…!…ほどほどにしなさいよ。
オカマB:け、警察さんが言いくるめられてるわ。
オカマA:この変態、もとい霊媒師。侮れないわね。
オカマ警察:霊媒師…早く聞き込みを始めるわよ。この2人は放っておいて、さっさと幽霊を飛び出してちょうだい。
オカマ霊媒師:任せなさぁぁぁあい!!!!儀式の準備!!!降霊の儀!!!
オカマ霊媒師:オカマカマカマオカマカマカマ…幽霊幽霊幽霊さん。オカマ霊媒師の名の下にここに現れてちょうだい。…オカマカマカマオカマカマカマ…キエエエェェェェェェエエエイ!!!!!
オカマA:キャッ!
オカマB:まぶしいっ!
オカマ警察:あたりが光って…!
オカマ霊媒師:…ふぅ。成功したわよ。
幽霊:こ、こんばんは。…私が、事故を起こした幽霊です。
オカマA:な、なんか。全然幽霊っぽくないわね。
オカマB:そ、そうね。全然ホラーな感じがしないわ。
オカマ警察:さて、幽霊さん。率直に聞くわ。あなた、なんであの事故を起こしたの?
幽霊:そ、それは…ここが壊されそうだったからで…ここを守るために、事故を起こしました。
オカマA:ここを守るため?
オカマ警察:どういうことなの?
幽霊:こ、ここは、私にとって、とても大切な場所なんです。だから、事故を起こして、曰く付きになれば…
オカマ警察:このトンネルの取り壊しもなくなる…それが動機なのね。
オカマB:そういえば、このトンネルを取り壊すって噂、聞いたことがあるわ。
オカマA:その噂を聞いて、阻止するために事故を起こしたのね。
オカマ警察:幽霊が事故を起こしたトンネルなんて、工事したら呪われそうだものね。実際、あなたの企み通り工事の計画は白紙になったそうよ。
幽霊:そうですか…良かった。
オカマ霊媒師:と・こ・ろ・で!!!
オカマA:わっびっくりした!!アンタまだいたのね!!!
オカマB:視界に入るだけで引くんだから急に出てこないでちょうだい!!!
オカマ霊媒師:うるさいわね!!!変態にだって人権はあるのよ!!!
オカマ警察:ついに変態だって認めたわね。
オカマ霊媒師:あーもう!!!そんなこといいのよ!!!そんなことより!!!この幽霊!!!なんでオカマじゃないのか、気にならないの?!
オカマA:あ。
オカマB:そういえば。
オカマ警察:どっからどうみても男ね。
オカマ霊媒師:ここはオカマ都市よ!生きとし生けるものは皆オカマ!なのに、なんでここで死んだはずの幽霊がオカマじゃなくて男なのよ?!
オカマ警察:たしかに…その通りだわ。
幽霊:あ、あの…霊媒師さん。一つ質問が…
オカマ霊媒師:質問してるのはこっちでしょ!!なんでアンタ男なのよ!!!
幽霊:えっと、その…オカマ都市って…なんなんですか?
オカマ霊媒師:…え?
幽霊:僕が死んだこの場所は、日本の東北地方にある新しい駅で。彼女との大切な場所で。
オカマ警察:ま、待ってちょうだい!幽霊さん、アナタここをどこだって言った?
幽霊:だ、だからここは日本で…
オカマA:ニホン?そ、それって、伝説上の国よね??
オカマB:男と女とオカマが共存していたという伝説上の国。…ここが、そうだって言ったの??
幽霊:は、はい。ここは日本です。僕の方が聞きたいです。オカマ都市って一体…
オカマ警察:幽霊さん。オカマ都市というのはこの場所のことよ。でも…アナタがここを日本と言うのなら…オカマ都市は日本の未来の姿ということになるわ。
オカマA:う、嘘でしょ?!
オカマB:オカマ都市が…伝説の日本だった?!
オカマ警察:…これは、早く署に戻らないといけないわね。幽霊さんありがとうね。それじゃあ霊媒師さん、幽霊さんを帰してあげて。
幽霊:待ってください!あの!こ、ここが未来の日本だとしたら…僕の彼女は!僕の彼女はどこへ!!
オカマ警察:残念だけど、アナタが幽霊になってるってことは、彼女も幽霊になってるでしょうね。
幽霊:そ、そんな…僕は…。…ど、どうか、僕を彼女に合わせてください。
オカマ警察:申し訳ないけど、私たちにそんな時間はないわ。
幽霊:僕にはどうしても彼女に伝えないといけないことがあるんです!!大切な言葉を…言えずに…死んでしまったから。
オカマA:警察さん…なんとかしてあげてほしいわ。
オカマB:そうよ。恋する2人を会わしてあげることはできないの?
オカマ警察:そういわれてもね…。
オカマ霊媒師:この私!!オカマ霊媒師に任していただければ幽霊にだって聞き込みができるのよぉぉぉぉーーーー!!!!
オカマ警察:うるさい!!さっきと同じセリフを急に言わないでちょうだい!!…って!そうよ!コイツに頼めば良いじゃ無い!
オカマA:霊媒師さんお願い!
オカマB:この幽霊さんみたいに、彼女さんも呼び出してあげて!
オカマ霊媒師:はなっからそのつもりよ!!…でもね、この男幽霊みたいに呼び出すには霊力が足りないのよ。
オカマA:そんな!
オカマ霊媒師:だから、私をよりしろにして霊を呼び出すわ!
オカマB:そんなこともできるのね…!
オカマ霊媒師:それじゃ早速…いくわよ!!儀式の準備!!!降霊の儀!!!
オカマ霊媒師:オカマカマカマオカマカマカマ…幽霊幽霊幽霊さん。オカマ霊媒師の名の下にここに現れてちょうだい。…オカマカマカマオカマカマカマ…キエエエェェェェェェエエエイ!!!!!
オカマA:キャッ!
オカマB:まぶしいっ!
オカマ警察:あたりが光って…!
オカマ霊媒師(幽霊女):…あれ、ここは。
幽霊:も、もしかして…ユウコなのか?
オカマ霊媒師(幽霊女):た、タケちゃん?
幽霊:ユウコ!!
オカマ霊媒師(幽霊女):タケちゃん!!
幽霊:僕、君に大切なことを言いたくて…ユウコ、君を愛してる。
オカマ霊媒師(幽霊女):!!…私もよ!タちゃん!!
オカマA:…これって、降霊術成功したってことでいいのよね?
オカマB:彼女の幽霊が乗り移った霊媒師と男の幽霊が抱き合ってるっていう絵面は汚いけど成功でしょ。
オカマ警察:感動の再開なんだろうけど、彼女の声も霊媒師の声だし、なんかいまひとつ感動できないわね。
オカマA:あ、幽霊の体が光に包まれて消えていくわ!
オカマB:霊媒師の体からも光が出てるわね。
オカマ警察:男女の幽霊の魂は、互いに寄り添い一つになりながら天へと昇っていった…良い結末じゃない。
オカマ警察:さて、いろいろと気になることもあったけど、この件は解決!あんたらもさっさと帰りなさい!
オカマA:はーい。なんか私、幽霊のこと、あんまり怖くなくなったかも。
オカマB:言ったわね?じゃあ次は…
オカマ警察:…行ったわね。ちょっと、いい加減起きなさい。
オカマ霊媒師:…無事に終わったようね。
オカマ警察:あんたのおかげよ。報酬は期待しておいて。
オカマ霊媒師:当然よ。…で、あんたはさっきの聞いて、どうするの?
オカマ警察:あら、なんのこと?
オカマ霊媒師:このオカマ都市は、実は日本だったってことを知って、あんたはどうするのかって聞いてるの!
オカマ警察:…。
オカマ霊媒師:あんたがこのオカマとしに来た時に言った言葉…私は覚えてるわよ。
オカマ霊媒師:「ここは日本じゃないのかしら?」ってね。
オカマ警察:…あんたにはバレバレよね。
オカマ霊媒師:なんでもお見通しよ。だから、もしあんたがこの後、なんかしでかすなら、私はそれを止めるわ。
オカマ警察:…ふふっ。
オカマ霊媒師:な、何がおかしいのよ!!
オカマ警察:おかしいのは全部よ!大丈夫。私は何もしないわ。私が時間を遡ってこのオカマとしに来てしまった理由はわからないけど…私はここが好きだから。ここに残る。
オカマ霊媒師:…ふんっ。ならいいのよ!ほら!さっさと帰るんでしょ!!
オカマ警察:ちょっと待ちなさいよ!…ありがとね。
オカマA:ちょっと、ほんとに行くの?やめましょうよ。
オカマB:何言ってんのよ!ここまで来て帰るなんてできるわけないでしょ!
オカマA:あーもう、冗談でも心霊現場に行ってみたいなんて言うんじゃなかったわ!
オカマB:私に声をかけたのが運の尽きだったわね。
オカマA:あんたが幽霊とか好きだなんて初めて知ったわよ!
オカマB:そう?結構アピールしてるつもりなんだけれど。このコートなんかモロ書いてあるじゃない。
オカマA:え?なんか言葉書いてあるけど…なんて読むの?
オカマB:ローマ字のU(ユー)と数字の0(ゼロ)でユーレイ。
オカマA:わかるわけないでしょう!!
オカマB:こう言うところで自分をアピールしてくのよ。
オカマA:アピールの仕方よ…。
オカマB:ってほら!着いたわよ!
オカマA:ああ、着いてしまったわ…ここがオカマ都市有数の心霊スポット。「カマンベールトンネル」なのね。
オカマB:そう。カマンベール峠にあるこのトンネル…だいぶ前からSNSでは有名な心霊スポットだったみたいだけど、最近、動画配信者とかがこぞってくるようになってね。
オカマA:だから中には入れないようにテープが貼られてるのね。
オカマB:そういうこと。でも、封鎖された理由はもう一つあって…本当に出たらしいのよ。
オカマA:出たって…幽霊が?!
オカマB:そうなのよ。
オカマA:えええ!!!!嘘でしょ!!本当に出るの?!
オカマB:出るらしいわよ。ちょっと前に事故があったみたいで、その犯人が幽霊なんですって。
オカマA:う、うそ…!!そ、そんなの見間違いじゃないの?!
オカマ警察:それが、見間違いじゃないのよ。
オカマA:え、な、何?
オカマB:ど、どちらさま?
オカマ警察:私服だから分からないわよね。私はこういうものよ。
オカマA:それって、警察手帳?!ってことは警察?!
オカマ警察:そうよ。私はオカマ警察。
オカマB:な、なんで警察がこんなところに。
オカマ警察:それはこっちのセリフなんだけどね。ま、どうせ心霊スポット巡りとかそんなところでしょうけど。
オカマ警察:さて、もういいでしょ?あんたたちはさっさと帰りなさい。
オカマB:ええ?まだ来たばっかりよ!それに幽霊だってみてないし!こんなんじゃ帰れないわよ!
オカマA:別に私は帰れるなら全然帰りたいんだけど…警察さんがここに来たってことは、今から何かはじまるのかしら?
オカマ警察:あら、勘がいいわね。そうよ、今からこの前の事故の犯人に聞き込みをするのよ。
オカマA:この前の事故の犯人って…幽霊のこと?でも、聞き込みって…?幽霊に聞き込みなんてできるわけ…
オカマ霊媒師:この私!!オカマ霊媒師に任していただければ幽霊にだって聞き込みができるのよぉぉぉぉーーーー!!!!
オカマA:きゃー変態よぉぉぉぉ!!!!
オカマ霊媒師:変態だなんて失礼しちゃうじゃないのよ!!!
オカマB:ふんどし巻いて乳首にお札貼ってる奴のどこが変態じゃないのよ!!!
オカマ霊媒師:どっからどうみても霊媒師の格好じゃないのよ!!!
オカマA:そんな霊媒師いるわけないじゃない!!!
オカマ霊媒師:いるわよ!!!
オカマB:どこに!!!
オカマ霊媒師:ココ!!!!
オカマA:警察さん!早くこの変態を逮捕してちょうだい!!
オカマ警察:そうしたいのは山々なんだけど、残念ながら本当にこの変態は霊媒師なのよ。
オカマ霊媒師:そうよ!!私こそ正真正銘のオカマ霊媒師!!!どんな霊でも!!呼び出してやるわぁぁぁあ!!!!!
オカマ警察:ちょっとは静かにしてなさい!!
オカマ霊媒師:あら?いいのかしら?私にそんな冷たい態度取って…私がいないと幽霊に聞き込み…できないんじゃないの?
オカマ警察:くっ…!…ほどほどにしなさいよ。
オカマB:け、警察さんが言いくるめられてるわ。
オカマA:この変態、もとい霊媒師。侮れないわね。
オカマ警察:霊媒師…早く聞き込みを始めるわよ。この2人は放っておいて、さっさと幽霊を飛び出してちょうだい。
オカマ霊媒師:任せなさぁぁぁあい!!!!儀式の準備!!!降霊の儀!!!
オカマ霊媒師:オカマカマカマオカマカマカマ…幽霊幽霊幽霊さん。オカマ霊媒師の名の下にここに現れてちょうだい。…オカマカマカマオカマカマカマ…キエエエェェェェェェエエエイ!!!!!
オカマA:キャッ!
オカマB:まぶしいっ!
オカマ警察:あたりが光って…!
オカマ霊媒師:…ふぅ。成功したわよ。
幽霊:こ、こんばんは。…私が、事故を起こした幽霊です。
オカマA:な、なんか。全然幽霊っぽくないわね。
オカマB:そ、そうね。全然ホラーな感じがしないわ。
オカマ警察:さて、幽霊さん。率直に聞くわ。あなた、なんであの事故を起こしたの?
幽霊:そ、それは…ここが壊されそうだったからで…ここを守るために、事故を起こしました。
オカマA:ここを守るため?
オカマ警察:どういうことなの?
幽霊:こ、ここは、私にとって、とても大切な場所なんです。だから、事故を起こして、曰く付きになれば…
オカマ警察:このトンネルの取り壊しもなくなる…それが動機なのね。
オカマB:そういえば、このトンネルを取り壊すって噂、聞いたことがあるわ。
オカマA:その噂を聞いて、阻止するために事故を起こしたのね。
オカマ警察:幽霊が事故を起こしたトンネルなんて、工事したら呪われそうだものね。実際、あなたの企み通り工事の計画は白紙になったそうよ。
幽霊:そうですか…良かった。
オカマ霊媒師:と・こ・ろ・で!!!
オカマA:わっびっくりした!!アンタまだいたのね!!!
オカマB:視界に入るだけで引くんだから急に出てこないでちょうだい!!!
オカマ霊媒師:うるさいわね!!!変態にだって人権はあるのよ!!!
オカマ警察:ついに変態だって認めたわね。
オカマ霊媒師:あーもう!!!そんなこといいのよ!!!そんなことより!!!この幽霊!!!なんでオカマじゃないのか、気にならないの?!
オカマA:あ。
オカマB:そういえば。
オカマ警察:どっからどうみても男ね。
オカマ霊媒師:ここはオカマ都市よ!生きとし生けるものは皆オカマ!なのに、なんでここで死んだはずの幽霊がオカマじゃなくて男なのよ?!
オカマ警察:たしかに…その通りだわ。
幽霊:あ、あの…霊媒師さん。一つ質問が…
オカマ霊媒師:質問してるのはこっちでしょ!!なんでアンタ男なのよ!!!
幽霊:えっと、その…オカマ都市って…なんなんですか?
オカマ霊媒師:…え?
幽霊:僕が死んだこの場所は、日本の東北地方にある新しい駅で。彼女との大切な場所で。
オカマ警察:ま、待ってちょうだい!幽霊さん、アナタここをどこだって言った?
幽霊:だ、だからここは日本で…
オカマA:ニホン?そ、それって、伝説上の国よね??
オカマB:男と女とオカマが共存していたという伝説上の国。…ここが、そうだって言ったの??
幽霊:は、はい。ここは日本です。僕の方が聞きたいです。オカマ都市って一体…
オカマ警察:幽霊さん。オカマ都市というのはこの場所のことよ。でも…アナタがここを日本と言うのなら…オカマ都市は日本の未来の姿ということになるわ。
オカマA:う、嘘でしょ?!
オカマB:オカマ都市が…伝説の日本だった?!
オカマ警察:…これは、早く署に戻らないといけないわね。幽霊さんありがとうね。それじゃあ霊媒師さん、幽霊さんを帰してあげて。
幽霊:待ってください!あの!こ、ここが未来の日本だとしたら…僕の彼女は!僕の彼女はどこへ!!
オカマ警察:残念だけど、アナタが幽霊になってるってことは、彼女も幽霊になってるでしょうね。
幽霊:そ、そんな…僕は…。…ど、どうか、僕を彼女に合わせてください。
オカマ警察:申し訳ないけど、私たちにそんな時間はないわ。
幽霊:僕にはどうしても彼女に伝えないといけないことがあるんです!!大切な言葉を…言えずに…死んでしまったから。
オカマA:警察さん…なんとかしてあげてほしいわ。
オカマB:そうよ。恋する2人を会わしてあげることはできないの?
オカマ警察:そういわれてもね…。
オカマ霊媒師:この私!!オカマ霊媒師に任していただければ幽霊にだって聞き込みができるのよぉぉぉぉーーーー!!!!
オカマ警察:うるさい!!さっきと同じセリフを急に言わないでちょうだい!!…って!そうよ!コイツに頼めば良いじゃ無い!
オカマA:霊媒師さんお願い!
オカマB:この幽霊さんみたいに、彼女さんも呼び出してあげて!
オカマ霊媒師:はなっからそのつもりよ!!…でもね、この男幽霊みたいに呼び出すには霊力が足りないのよ。
オカマA:そんな!
オカマ霊媒師:だから、私をよりしろにして霊を呼び出すわ!
オカマB:そんなこともできるのね…!
オカマ霊媒師:それじゃ早速…いくわよ!!儀式の準備!!!降霊の儀!!!
オカマ霊媒師:オカマカマカマオカマカマカマ…幽霊幽霊幽霊さん。オカマ霊媒師の名の下にここに現れてちょうだい。…オカマカマカマオカマカマカマ…キエエエェェェェェェエエエイ!!!!!
オカマA:キャッ!
オカマB:まぶしいっ!
オカマ警察:あたりが光って…!
オカマ霊媒師(幽霊女):…あれ、ここは。
幽霊:も、もしかして…ユウコなのか?
オカマ霊媒師(幽霊女):た、タケちゃん?
幽霊:ユウコ!!
オカマ霊媒師(幽霊女):タケちゃん!!
幽霊:僕、君に大切なことを言いたくて…ユウコ、君を愛してる。
オカマ霊媒師(幽霊女):!!…私もよ!タちゃん!!
オカマA:…これって、降霊術成功したってことでいいのよね?
オカマB:彼女の幽霊が乗り移った霊媒師と男の幽霊が抱き合ってるっていう絵面は汚いけど成功でしょ。
オカマ警察:感動の再開なんだろうけど、彼女の声も霊媒師の声だし、なんかいまひとつ感動できないわね。
オカマA:あ、幽霊の体が光に包まれて消えていくわ!
オカマB:霊媒師の体からも光が出てるわね。
オカマ警察:男女の幽霊の魂は、互いに寄り添い一つになりながら天へと昇っていった…良い結末じゃない。
オカマ警察:さて、いろいろと気になることもあったけど、この件は解決!あんたらもさっさと帰りなさい!
オカマA:はーい。なんか私、幽霊のこと、あんまり怖くなくなったかも。
オカマB:言ったわね?じゃあ次は…
オカマ警察:…行ったわね。ちょっと、いい加減起きなさい。
オカマ霊媒師:…無事に終わったようね。
オカマ警察:あんたのおかげよ。報酬は期待しておいて。
オカマ霊媒師:当然よ。…で、あんたはさっきの聞いて、どうするの?
オカマ警察:あら、なんのこと?
オカマ霊媒師:このオカマ都市は、実は日本だったってことを知って、あんたはどうするのかって聞いてるの!
オカマ警察:…。
オカマ霊媒師:あんたがこのオカマとしに来た時に言った言葉…私は覚えてるわよ。
オカマ霊媒師:「ここは日本じゃないのかしら?」ってね。
オカマ警察:…あんたにはバレバレよね。
オカマ霊媒師:なんでもお見通しよ。だから、もしあんたがこの後、なんかしでかすなら、私はそれを止めるわ。
オカマ警察:…ふふっ。
オカマ霊媒師:な、何がおかしいのよ!!
オカマ警察:おかしいのは全部よ!大丈夫。私は何もしないわ。私が時間を遡ってこのオカマとしに来てしまった理由はわからないけど…私はここが好きだから。ここに残る。
オカマ霊媒師:…ふんっ。ならいいのよ!ほら!さっさと帰るんでしょ!!
オカマ警察:ちょっと待ちなさいよ!…ありがとね。