台本概要
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タイトル | マインドリームプリキュア!第1話 |
---|---|
作者名 | 追ヰ鰹 (@harukazecyclone) |
ジャンル | ファンタジー |
演者人数 | 9人用台本(男3、女3、不問3) |
時間 | 30 分 |
台本使用規定 | 非商用利用時は連絡不要 |
説明 |
オリジナルプリキュア作品第1話です。順次追加していこうと思いますが、他の作品も書いているので不定期です。 キャラクターに英語教師が出てきますが、兼役の場合、飛翔役の人が担うのがベストです。また、ナレーションは兼役でも別の方がやっても構いません。(兼役の場合、第1話は椿木役の人がベストです。) ★今作の用語★ キュアコネクト→白城さえが変身するプリキュアの名称。 キュアマインダー→プリキュアに変身するスマートフォン型変身デバイス。 キュアカード→プリキュアに変身する際に使用するカード。 トジミライ→今作の敵組織名称。 ネビュラカード→トジミライの敵幹部達が使用するカードの名称。 スプリットエネルギー→ネビュラカードから生み出されるエネルギー。 312 views |
キャラ説明
名前 | 性別 | 台詞数 | 説明 |
---|---|---|---|
さえ | 女 | 72 | 白城さえ(しらきさえ)/キュアコネクト プリキュア大好き中学3年生。ひょんなことからプリキュアの力を手にする。※モノローグあり。読む場合はコネクトも選んでください。 |
美麗 | 女 | 16 | 那須川美麗(なすかわびれい)さえやはると同じクラスの中学3年生。関西弁が特徴のサバサバした女の子。 |
椿木 | 女 | 6 | 白城椿木(しらきつばき) さえの実姉で高校2年生。妹がプリキュア好きだという事は知っており、自分も昔見ていた事から偶にさえに付き合って映画も行ったりする。 |
飛翔 | 男 | 35 | 柚木飛翔(ゆずきかける) さえ・はる・美麗の担任で英文の教師だが、授業は別クラスの担当。 |
はる | 男 | 22 | 新子はる(あたらしはる) さえと中学校3年間同じクラスで高確率で隣の席に座る男子生徒。寝坊魔&遅刻魔。 |
ベリオル | 男 | 17 | トジミライの敵幹部。ネビュラカードと呼ばれる不思議なカードを使用し怪物を召喚・使役できる存在。 |
怪物 | 不問 | 14 | キライダナー 今作の怪物。ベリオルが使用するネビュラカードによって生み出される。※兼役OK |
ナレーション | 不問 | 15 | 声劇には必須の存在。(アニメーションじゃないからね。仕方ないね。)※兼役OK |
英語教師 | 不問 | 4 | 劇中に出てくる英語教師。※兼役の場合は飛翔役の方がベスト。 |
※役をクリックするとセリフに色が付きます。
台本本編
第1話【失われた力!?覚醒!キュアコネクト!】
さえ:失われた力!?覚醒!キュアコネクト!
ナレーション:―プリキュア― 戦う女の子達の物語。その昔、地球を守るため彼女たちは各々の"希望の力"を結集させ強大な悪を打ち倒した。
ナレーション:しかし・・・
さえ:はぁ~・・・プリキュア可愛いな~本当にこんな子達がいたらいいのになぁ~!!
ナレーション:地球を救った代償に力が失われてしまった。やがてプリキュアはテレビで放映されるフィクションとして多くの人々の支持を得ていた。
ナレーション:中学3年生の白城さえもまたプリキュアをテレビで楽しむ一人の視聴者である。
さえ:おはようみんな~!
さえ(M):はろはろ~!私白城さえ!プリキュア大好き中学3年生!今年は高校受験だし気合入れていかないと!!
はる:お。さえだ。おはよう~
さえ:おはよう~。今日は早いね~?
はる:偶々起きれたんだよ。ってかそんないつも遅刻してないし。
さえ:いや割と遅刻してるよ?
はる:嘘!?
さえ:本当本当(笑)
さえ(M):遅効癖のあるこの子は新子はる!中学校3年間同じクラスなの!すごいでしょ~?しかも結構な確率で隣の席なの!これはもはや運命では!?
はる:えっと・・・そんなに?
さえ:うん!
はる:そんな元気に言われても・・・
美麗:何々?どしたん?
さえ:あ、なすちゃん!おはよう!
美麗:おはよ~。
さえ(M):ちょっと気だるそうにしてる女の子は那須川美麗ちゃん!みんなから【なすちゃん】だったり、【なすびちゃん】って呼ばれてるの!関西出身で関西弁可愛いんだよね~!
さえ:はるが今日遅刻してないの!珍しく!
美麗:そういやそうやな?何や?明日槍でも降るん?
はる:2人揃って失礼だな!
飛翔:全員席に着けー。朝のHR始めるぞー。
さえ:あ、先生来ちゃった!
美麗:雨が降るんか槍が降るんかの議論はまた後でやな。
はる:しなくていい!
飛翔:新子静かにしろー。というか今日は珍しく遅刻してないじゃないか。
はる:先生!俺そんなに遅刻してないと思います!
飛翔:いや割としてるぞ?こりゃ雨が降るかもなー
はる:え・・・
さえ:やっぱり!
美麗:思ったより早く結論出たなー。
はる:ちょっと!?
飛翔:新子の遅刻は今更だとして、HR始めるぞー
はる:先生!?
0:(間)
飛翔:えーと・・・連絡事項はこんなものか。1時間目の準備しておけー。HRを終わるぞー。
0:(間)
さえ:1時間目から英語とかついてないなー・・・
美麗:しゃあなしやろ。数学の尾藤先生が休みなんやし。
さえ:珍しいよね?尾藤先生が休みなの。
美麗:せやな。まぁ誰でも体調悪いときはあるやろ。さえは英語の授業中寝ないようにな。
さえ:うーん・・・自信ない!
美麗:堂々という事じゃないわ・・・あ、チャイム鳴ってしもたか・・・また後でな。
さえ:はーい。
0:(間)
英語教師:Their power is gone. But if you desire the strength to fight, you will be revived.この文章を・・・じゃあ白城さん。翻訳してください。
さえ:え、えーと・・・・力は・・・行く?でも・・・・戦い?う~!!!わかりません~!!
英語教師:・・・・では那須川さんお願いします。
美麗:はい。彼らの力は失われた。しかし戦う力を欲すれば復活するだろう。
英語教師:正解です。・・・どこに向けての文章なんでしょうこれは。
さえ(M):う~・・・さっぱりわからない・・・だけどなんかこの文章変な感じがする。
英語教師:ここのstrengthは・・・・おや。時間ですか。また次の授業で解説しましょう。
0:(間)
さえ(M):その後の授業はつつがなく進み、英語の後の国語、そして社会と体育を挟んでお昼ご飯。5時間目に道徳の授業で帰りのHRとなった。
飛翔:俺がさっさと帰りたいから席につけー。帰りのHR始めるぞー。
美麗:なんや先生デートか~?
飛翔:・・・そうだったら、嬉しかったな。
美麗:あ、ごめん。
飛翔:謝るな・・・余計に泣きたくなる。
さえ:だ、大丈夫だよ!先生にもいい出会いがあるよ!・・・多分。
飛翔:白城・・・お前は本当に良い子だな。最後のが無ければ完璧だったぞ。
はる:先生俺も早く帰りたいからHR始めましょう!
飛翔:おっとそうだった。と言っても連絡事項は1つだけだ。最近この近辺を不審者がうろついているらしい。よく注意して下校するように。危ないと思ったら110番通報するんだぞ。以上だ。
0:(間)
さえ:終わった~!なすちゃん帰ろう~!
美麗:ちょっと待っとってな。図書室に本返しに行ってくるわ・・・って今日はテニススクールはええの?
さえ;うん!今日はお休みなの!!だから一緒に帰れるよ~!
美麗:そうなんや。ほんならサクッと返してくるわ~。
さえ:教室で待ってるね~!
美麗:あいよ~。
0:(間)
さえ(M):なすちゃんを待っている間、私はスマホで早速不審者情報をチェックしていた。
さえ:うーん・・・特にこれといった目撃情報とかはないか~。どんな特徴かさえわかってたら対策できるんだけどな~。
はる:あれ?さえ?帰らないの?
さえ:あ、はる!今なすちゃん待ってるの!
はる:そうなんだ。スマホで何見てるの?
さえ:ん?不審者の目撃情報ないかな~ってさ。特徴がわかれば対策できるでしょ?
はる:なるほど。それは確かに。
さえ:はるはどうしたの?忘れ物?それとも明日遅刻しないようにこのまま学校に泊まり?
はる:そんなわけないでしょうが!普通に体操着忘れたの。那須川すぐ来るようなら待ってるよ。
さえ:本当?ありがたいよ~!!図書室に本返しに行ってるだけだからすぐ戻ってくるはず!
はる:はいよ~
0:(間)
さえ:・・・なすちゃん戻ってこないね?
さえ(M):本を返しに行ってから15分。新しく借りる本を選んでいるのだろうか?
はる:一回図書室見に行ってみる?
さえ:そうしよっか~
さえ(M):私ははるを連れて図書室に向かおうとした。その時―
怪物:(獣の呻き声)
さえ:何!?今の声聞こえた!?
はる:う、うん!聞こえた!獣みたいな声がしたけど・・・・
怪物:(獣の呻き声)
さえ:まただ!
はる:こっちの方から聞こえる!!
さえ:図書室の方じゃん!?急いではる!
はる:ちょ、ちょっと待って!危ないよ!?さえ!!
さえ(M):なすちゃんに何かあったら嫌だ!!
0:(間)
さえ:呻き声・・・図書室の中から聞こえてくる・・・!
はる:お、俺先生呼んでくる!!
さえ:わかったお願い!!
さえ(M):怖い・・・けど!なすちゃんに何かあったら絶対後悔する!!
さえ:なすちゃん!!今行くよ!!
0:(間)
さえ:なすちゃん!!・・・な、なにこれ!?
さえ(M):私がそこで見たのは、黒いマントに覆われた何かと、四足歩行の何か。周りを見るとなすちゃんが倒れている。
さえ:なすちゃん!?
さえ(M):私が声を出すと、黒いマントの何かがこちらを振り返ってきた。手には"黒く禍々しい球体"を持っているのが見える。
ベリオル:おやおや。神聖なる儀式の邪魔をするとは。君は一体何者かな?
さえ:あ、あなたこそ何者!?なすちゃんに何をしたの!?
ベリオル:この人間の事か。安心しろ。命までは奪っていない。ただこの人間の絶望を引き出しただけに過ぎない。
さえ:絶望・・・?
ベリオル:我が名はベリオル。ゴルゴンダ様の命によりてこの世界を支配する者だ。
さえ:ベリオル・・・ゴルゴンダ・・・?何言ってるわからないよ!!
ベリオル:知らぬが仏・・・君の絶望もすぐに引き出してあげよう。
さえ:あ・・・っ!
さえ(M):球体がこっちに放たれ・・・このままじゃやられちゃう!そう思った時・・・・
飛翔:大丈夫か白城!!
さえ:飛翔先生!?
飛翔:下がってろ白城!!―無から有へ!銀色なる波紋は固い意志と共に!―
さえ(M):何・・・これ・・・先生の手にバリアのようなものが・・・?
ベリオル:ほぉ。異界なる者が紛れ込んでいたか。
飛翔:ぐっ・・・!?まだ完全に力が戻った訳じゃないのか・・・!?
さえ:先生!!!
ベリオル:沈め。
飛翔:ぐぁぁ!?
さえ:せんせぇぇぇぇ!!!
飛翔:がっ・・・!くっ・・・!
ベリオル:まだ生き残りがいたとはな。だが力はまだ回復していないらしい。君の力も私がいただくとしよう。
さえ:先生を!?だめぇぇぇぇ!!!
ベリオル:ん?力も持たない君が私の邪魔をしようというのか?
飛翔:白城・・・・逃げろ・・・!
さえ:嫌だ!!先生を置いてなんてできない!!
ベリオル:くくくく・・・・威勢がいい割には足が震えているぞ。私が怖いか?
さえ:怖いよ!当たり前でしょ!?でも先生には傷ついて欲しくないから!!だから守るの!!先生だけじゃない!!なすちゃんの事だって守りたいのっっ!!!
ナレーション:その瞬間。さえは心から1枚のカードの生み出した。
さえ:え・・・?何・・・これ・・・?
飛翔:あれはまさか・・・・!白城・・・!これを使え!!
さえ(M):先生はそう言うと私にスマートフォンのような形の物を投げてきた。
さえ:な、なんだかよくわからないけど・・・!!先生もなすちゃんも私が守る!!!!
さえ:【プリキュア!マインドアップ!!スタンバイレディ!!】
ナレーション:白城さえがスマートフォン型変身デバイス《キュアマインダー》に《キュアカード》を入れると、さえは自然とそのセリフを口にした。
さえ:【セットアップ!!】
ナレーション:セットアップの掛け声と共に、黒色のショートボブだった髪は白とピンク色のグラデーションがかかり、花柄のリボン型髪飾りを付けたツインテールに変化。
ナレーション:右足がハイソックス。左足にはハートの飾りを2つ着け、白色のブーツを履き、制服だったスカートが色とりどりのラインが入ったピンク色のフリルスカートに変わり、
ナレーション:トップスは大きなリボンが胸元に着いたピンクと緑色のラインのオフショルダーセーラーに変わった。
ナレーション:そして片耳に黄色のイヤリング、首元に緑色のチョーカーをして、瞳にピンクのハートのハイライトが入った。
ナレーション:変身した白城さえがその場に降り立つ。
コネクト:過去と想いを繋ぐ希望の力!!キュアコネクト!!
ベリオル:この輝き・・・まさかプリキュアか?
コネクト:ってえぇぇぇぇぇ!?プ、プリキュア!?私が!?というかプリキュアってテレビの中の話じゃなかったのぉぉぉ!?
ベリオル:バカな・・・プリキュアの力は既に滅びたはずだ・・・
飛翔:コネクト!!プリキュアの力はテレビで放送されてるフィクションなんかじゃない!!ぐっ・・・!今は失われているが、かつて確かに存在していた力だ!
コネクト:プリキュアが本当に存在してたの!?
飛翔:あぁ!そしてその力の一端を君は継承した!!
コネクト:なんだかわかんないけどワクワクしてきたぁぁぁぁ!!!!
ベリオル:・・・やむを得ん。これを使ってみるとするか。スプリットエネルギー!ジ・オーバー!!
ナレーション:ベリオルは一枚のカードを取り出し、その中のエネルギーを近くにあった本に移すと本は四足歩行の怪物と合体しその姿を変えた。
怪物:キライダナー!!!!
コネクト:一体何!?
ベリオル:ネビュラカードから生まれたスプリットエネルギーで作ったキライダナー。プリキュアを始末しろ。
怪物:キライダナー!!!
コネクト:なるほど大体わかったよ!!!ザケンナーとかと同じって事だ!!
ベリオル:やれ。
怪物:キライダナー!!!
コネクト:おっと!?危ないなぁ!!はぁぁ!!!
怪物:キラ!?
コネクト:悪い事したらダメなんだよ!!せいっ!!
怪物:キライダナァァァ!!!
コネクト:よし!押してる!!
飛翔:油断するなコネクト!!!
コネクト:大丈夫!!私強いから!!
怪物:キライダナー!!!
コネクト:よっと!!そんな攻撃効かないよ!!
ベリオル:ちょこまかと・・・・キライダナー。早く始末しろ。
怪物:キライダナー!!!キラララララララ!!!!!
コネクト:なんか飛ばしてきた!?こういう時は・・・!
怪物:キラ!?
コネクト:プリキュアのお約束!!高くジャンプ!!!どりゃぁぁ!!
怪物:キライダナァァァァァ!!!
コネクト:図書室の天井が高くて助かった~!!
ベリオル:何をしているキライダナー。さっさと倒せ。
コネクト:させないよ!!でぇい!!
怪物:キライダナァァァァァ!!!
コネクト:いけそうな気がする!!このまま一気に!!
怪物:キライダナー!!
コネクト:行くよ!!ラストスマッシュ!!
ナレーション:コネクトがそう叫ぶと、コネクトの両手がピンク色に光り、左手にエネルギー球。右手にはテニスラケットのようなものが現れた。
コネクト:プリキュア!!ハートショット!!!
ナレーション:左手から離れたエネルギー球がラケットによって放たれキライダナーに直撃する。
怪物:カイホウサレマシター・・・
ナレーション:キライダナーは浄化し、元の本へと戻っていった。同時に黒いエネルギーも那須川美麗に戻っていく。
ベリオル:ちっ。ここは一旦引くとしよう。
ナレーション:ベリオルは謎の空間に消えて行った。同時にキュアコネクトの変身も解除され、白城さえに戻った。
さえ:大丈夫先生!?
飛翔:あぁ。ありがとな白城。助かったよ。
さえ:なすちゃんも!
飛翔:那須川の事は俺が運ぼう。それよりあれを見てくれ。
ナレーション:さえがふと本棚の方を見ると、ふわふわと黄色い光が浮かんでいる。
さえ:なんか綺麗だけど・・・これなんだろう?
ナレーション:さえがその光に触れると、その手には1枚のカードが握られていた。
さえ:カード?ピンク色の蝶々マークが書いてある・・・これなんだろう?
飛翔:おそらくそれはネビュラカードに封印されていた力だ。よし行くぞ。
さえ:あ、待って先生。荷物荷物。・・・・ネビュラカードってさっきのベリオルが使ってたやつ?
飛翔:あぁ。そしてキュアコネクトに変身する際に使ってたカードと似てることから、このカードもプリキュアの時に使えるカードなんだろう。どういう力が発揮されるかは不明だがな。
さえ:そっか。あ、はるは?
飛翔:新子が俺を呼んでくれてな。そのまま家に帰したぞ。
さえ:よかった・・・なすちゃんは大丈夫なの?
飛翔:気を失っているだけだ。命に別条はない。
さえ:そういえばあのベリオルが言ってた"絶望を引き出した"って・・・どういう事なんだろう?
飛翔:人々から絶望を引き出し、そのエネルギーを自らの力として使役する。単純な話だ。
さえ:先生・・・?
飛翔:奴らトジミライはそうやって人々から絶望のエネルギーを引き出し、スプリットエネルギーと呼ばれる力と結び付け世界を破壊してきた。この世界も選ばれちまったて事だ。ただプリキュアが誕生した以上あいつらも苦戦するだろう。白城のおかげだ。
さえ:その事も聞きたかった。プリキュアって実在してたの?フィクションの存在じゃないって先生言ってたけど・・・
飛翔:その通りだ。プリキュアはかつて様々な怪物から世界を救ってきた少女達の戦う姿だ。それは知ってるな?
さえ:もちろん。
飛翔:そのプリキュア達が協力し強大な敵と戦い地球を守った大戦があったんだ。おかげで地球は守れたが、その代償にプリキュア達は力を失ってしまった。
さえ:先生はどうしてその事を知ってるの?
飛翔:ずっと奴らトジミライの事を追ってきたからだ。俺の世界はトジミライによって滅ぼされてしまった。プリキュアという戦う少女がいなかったから。
飛翔:日本では大正時代になるかな。この地球という世界に来た俺は後に起こる大戦でプリキュア達が戦う姿を見て思ったんだ。この少女達がいれば俺の世界は元に戻るかもしれないって。
さえ:トジミライ・・・それがあいつらの名前なんだね。
飛翔:そうだ。俺は待ち続けた。プリキュア達が世界を救い力を失ってしまった後も新たなプリキュアが誕生する事を。そして今日、それが叶った。これは復活の兆しだ。これからもプリキュアとして戦ってくれるか?俺も全力でサポートする。
さえ:もちろん!!全力で戦うよ!私もみんなが巻き込まれるの嫌だもん!!
飛翔:助かる。よし、那須川の事は俺に任せて白城は気を付けて帰れな。
さえ:わかった!じゃあまたね先生!!
飛翔:おう。またな。
ナレーション:さえは那須川美麗の荷物を飛翔に預け帰って行った。
飛翔:・・・白城。巻き込んですまないな。俺の世界を救うために手を貸してくれ・・・
0:(間)
さえ:ただいま!!!
椿木:おかえりさえ。やけに遅かったじゃん。
さえ:ねぇお姉ちゃん見てみて!!じゃーん!!
椿木:見てみてって・・・ただのスマホじゃん。
さえ:ふっふっふ!!ただのスマホじゃあ~りませ~ん!!
椿木:はぁ?
さえ:なんと私プリキュアになったのです!!!ドヤァ!!!
椿木:バカな事言ってないで早く手を洗ってきな。もうすぐ夕飯だってお母さん言ってたから。
さえ:まぁそうなるよねー
椿木:さえ?どうした?
さえ:なんでもなーい。ご飯♪ご飯♪
椿木:・・・・なんか変な物でも拾って食べたのか・・・?
0:―次回予告―
さえ:なすちゃん大丈夫?
美麗:あぁ。心配させてすまんかったな。でもどうしてうち保健室に?図書室に行ってたはずやのに・・・
さえ:え?あ、それはね!?
美麗:ん?
さえ:【マインドリームプリキュア!太陽の力!キュアスピン!】
第1話【失われた力!?覚醒!キュアコネクト!】
さえ:失われた力!?覚醒!キュアコネクト!
ナレーション:―プリキュア― 戦う女の子達の物語。その昔、地球を守るため彼女たちは各々の"希望の力"を結集させ強大な悪を打ち倒した。
ナレーション:しかし・・・
さえ:はぁ~・・・プリキュア可愛いな~本当にこんな子達がいたらいいのになぁ~!!
ナレーション:地球を救った代償に力が失われてしまった。やがてプリキュアはテレビで放映されるフィクションとして多くの人々の支持を得ていた。
ナレーション:中学3年生の白城さえもまたプリキュアをテレビで楽しむ一人の視聴者である。
さえ:おはようみんな~!
さえ(M):はろはろ~!私白城さえ!プリキュア大好き中学3年生!今年は高校受験だし気合入れていかないと!!
はる:お。さえだ。おはよう~
さえ:おはよう~。今日は早いね~?
はる:偶々起きれたんだよ。ってかそんないつも遅刻してないし。
さえ:いや割と遅刻してるよ?
はる:嘘!?
さえ:本当本当(笑)
さえ(M):遅効癖のあるこの子は新子はる!中学校3年間同じクラスなの!すごいでしょ~?しかも結構な確率で隣の席なの!これはもはや運命では!?
はる:えっと・・・そんなに?
さえ:うん!
はる:そんな元気に言われても・・・
美麗:何々?どしたん?
さえ:あ、なすちゃん!おはよう!
美麗:おはよ~。
さえ(M):ちょっと気だるそうにしてる女の子は那須川美麗ちゃん!みんなから【なすちゃん】だったり、【なすびちゃん】って呼ばれてるの!関西出身で関西弁可愛いんだよね~!
さえ:はるが今日遅刻してないの!珍しく!
美麗:そういやそうやな?何や?明日槍でも降るん?
はる:2人揃って失礼だな!
飛翔:全員席に着けー。朝のHR始めるぞー。
さえ:あ、先生来ちゃった!
美麗:雨が降るんか槍が降るんかの議論はまた後でやな。
はる:しなくていい!
飛翔:新子静かにしろー。というか今日は珍しく遅刻してないじゃないか。
はる:先生!俺そんなに遅刻してないと思います!
飛翔:いや割としてるぞ?こりゃ雨が降るかもなー
はる:え・・・
さえ:やっぱり!
美麗:思ったより早く結論出たなー。
はる:ちょっと!?
飛翔:新子の遅刻は今更だとして、HR始めるぞー
はる:先生!?
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飛翔:えーと・・・連絡事項はこんなものか。1時間目の準備しておけー。HRを終わるぞー。
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さえ:1時間目から英語とかついてないなー・・・
美麗:しゃあなしやろ。数学の尾藤先生が休みなんやし。
さえ:珍しいよね?尾藤先生が休みなの。
美麗:せやな。まぁ誰でも体調悪いときはあるやろ。さえは英語の授業中寝ないようにな。
さえ:うーん・・・自信ない!
美麗:堂々という事じゃないわ・・・あ、チャイム鳴ってしもたか・・・また後でな。
さえ:はーい。
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英語教師:Their power is gone. But if you desire the strength to fight, you will be revived.この文章を・・・じゃあ白城さん。翻訳してください。
さえ:え、えーと・・・・力は・・・行く?でも・・・・戦い?う~!!!わかりません~!!
英語教師:・・・・では那須川さんお願いします。
美麗:はい。彼らの力は失われた。しかし戦う力を欲すれば復活するだろう。
英語教師:正解です。・・・どこに向けての文章なんでしょうこれは。
さえ(M):う~・・・さっぱりわからない・・・だけどなんかこの文章変な感じがする。
英語教師:ここのstrengthは・・・・おや。時間ですか。また次の授業で解説しましょう。
0:(間)
さえ(M):その後の授業はつつがなく進み、英語の後の国語、そして社会と体育を挟んでお昼ご飯。5時間目に道徳の授業で帰りのHRとなった。
飛翔:俺がさっさと帰りたいから席につけー。帰りのHR始めるぞー。
美麗:なんや先生デートか~?
飛翔:・・・そうだったら、嬉しかったな。
美麗:あ、ごめん。
飛翔:謝るな・・・余計に泣きたくなる。
さえ:だ、大丈夫だよ!先生にもいい出会いがあるよ!・・・多分。
飛翔:白城・・・お前は本当に良い子だな。最後のが無ければ完璧だったぞ。
はる:先生俺も早く帰りたいからHR始めましょう!
飛翔:おっとそうだった。と言っても連絡事項は1つだけだ。最近この近辺を不審者がうろついているらしい。よく注意して下校するように。危ないと思ったら110番通報するんだぞ。以上だ。
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さえ:終わった~!なすちゃん帰ろう~!
美麗:ちょっと待っとってな。図書室に本返しに行ってくるわ・・・って今日はテニススクールはええの?
さえ;うん!今日はお休みなの!!だから一緒に帰れるよ~!
美麗:そうなんや。ほんならサクッと返してくるわ~。
さえ:教室で待ってるね~!
美麗:あいよ~。
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さえ(M):なすちゃんを待っている間、私はスマホで早速不審者情報をチェックしていた。
さえ:うーん・・・特にこれといった目撃情報とかはないか~。どんな特徴かさえわかってたら対策できるんだけどな~。
はる:あれ?さえ?帰らないの?
さえ:あ、はる!今なすちゃん待ってるの!
はる:そうなんだ。スマホで何見てるの?
さえ:ん?不審者の目撃情報ないかな~ってさ。特徴がわかれば対策できるでしょ?
はる:なるほど。それは確かに。
さえ:はるはどうしたの?忘れ物?それとも明日遅刻しないようにこのまま学校に泊まり?
はる:そんなわけないでしょうが!普通に体操着忘れたの。那須川すぐ来るようなら待ってるよ。
さえ:本当?ありがたいよ~!!図書室に本返しに行ってるだけだからすぐ戻ってくるはず!
はる:はいよ~
0:(間)
さえ:・・・なすちゃん戻ってこないね?
さえ(M):本を返しに行ってから15分。新しく借りる本を選んでいるのだろうか?
はる:一回図書室見に行ってみる?
さえ:そうしよっか~
さえ(M):私ははるを連れて図書室に向かおうとした。その時―
怪物:(獣の呻き声)
さえ:何!?今の声聞こえた!?
はる:う、うん!聞こえた!獣みたいな声がしたけど・・・・
怪物:(獣の呻き声)
さえ:まただ!
はる:こっちの方から聞こえる!!
さえ:図書室の方じゃん!?急いではる!
はる:ちょ、ちょっと待って!危ないよ!?さえ!!
さえ(M):なすちゃんに何かあったら嫌だ!!
0:(間)
さえ:呻き声・・・図書室の中から聞こえてくる・・・!
はる:お、俺先生呼んでくる!!
さえ:わかったお願い!!
さえ(M):怖い・・・けど!なすちゃんに何かあったら絶対後悔する!!
さえ:なすちゃん!!今行くよ!!
0:(間)
さえ:なすちゃん!!・・・な、なにこれ!?
さえ(M):私がそこで見たのは、黒いマントに覆われた何かと、四足歩行の何か。周りを見るとなすちゃんが倒れている。
さえ:なすちゃん!?
さえ(M):私が声を出すと、黒いマントの何かがこちらを振り返ってきた。手には"黒く禍々しい球体"を持っているのが見える。
ベリオル:おやおや。神聖なる儀式の邪魔をするとは。君は一体何者かな?
さえ:あ、あなたこそ何者!?なすちゃんに何をしたの!?
ベリオル:この人間の事か。安心しろ。命までは奪っていない。ただこの人間の絶望を引き出しただけに過ぎない。
さえ:絶望・・・?
ベリオル:我が名はベリオル。ゴルゴンダ様の命によりてこの世界を支配する者だ。
さえ:ベリオル・・・ゴルゴンダ・・・?何言ってるわからないよ!!
ベリオル:知らぬが仏・・・君の絶望もすぐに引き出してあげよう。
さえ:あ・・・っ!
さえ(M):球体がこっちに放たれ・・・このままじゃやられちゃう!そう思った時・・・・
飛翔:大丈夫か白城!!
さえ:飛翔先生!?
飛翔:下がってろ白城!!―無から有へ!銀色なる波紋は固い意志と共に!―
さえ(M):何・・・これ・・・先生の手にバリアのようなものが・・・?
ベリオル:ほぉ。異界なる者が紛れ込んでいたか。
飛翔:ぐっ・・・!?まだ完全に力が戻った訳じゃないのか・・・!?
さえ:先生!!!
ベリオル:沈め。
飛翔:ぐぁぁ!?
さえ:せんせぇぇぇぇ!!!
飛翔:がっ・・・!くっ・・・!
ベリオル:まだ生き残りがいたとはな。だが力はまだ回復していないらしい。君の力も私がいただくとしよう。
さえ:先生を!?だめぇぇぇぇ!!!
ベリオル:ん?力も持たない君が私の邪魔をしようというのか?
飛翔:白城・・・・逃げろ・・・!
さえ:嫌だ!!先生を置いてなんてできない!!
ベリオル:くくくく・・・・威勢がいい割には足が震えているぞ。私が怖いか?
さえ:怖いよ!当たり前でしょ!?でも先生には傷ついて欲しくないから!!だから守るの!!先生だけじゃない!!なすちゃんの事だって守りたいのっっ!!!
ナレーション:その瞬間。さえは心から1枚のカードの生み出した。
さえ:え・・・?何・・・これ・・・?
飛翔:あれはまさか・・・・!白城・・・!これを使え!!
さえ(M):先生はそう言うと私にスマートフォンのような形の物を投げてきた。
さえ:な、なんだかよくわからないけど・・・!!先生もなすちゃんも私が守る!!!!
さえ:【プリキュア!マインドアップ!!スタンバイレディ!!】
ナレーション:白城さえがスマートフォン型変身デバイス《キュアマインダー》に《キュアカード》を入れると、さえは自然とそのセリフを口にした。
さえ:【セットアップ!!】
ナレーション:セットアップの掛け声と共に、黒色のショートボブだった髪は白とピンク色のグラデーションがかかり、花柄のリボン型髪飾りを付けたツインテールに変化。
ナレーション:右足がハイソックス。左足にはハートの飾りを2つ着け、白色のブーツを履き、制服だったスカートが色とりどりのラインが入ったピンク色のフリルスカートに変わり、
ナレーション:トップスは大きなリボンが胸元に着いたピンクと緑色のラインのオフショルダーセーラーに変わった。
ナレーション:そして片耳に黄色のイヤリング、首元に緑色のチョーカーをして、瞳にピンクのハートのハイライトが入った。
ナレーション:変身した白城さえがその場に降り立つ。
コネクト:過去と想いを繋ぐ希望の力!!キュアコネクト!!
ベリオル:この輝き・・・まさかプリキュアか?
コネクト:ってえぇぇぇぇぇ!?プ、プリキュア!?私が!?というかプリキュアってテレビの中の話じゃなかったのぉぉぉ!?
ベリオル:バカな・・・プリキュアの力は既に滅びたはずだ・・・
飛翔:コネクト!!プリキュアの力はテレビで放送されてるフィクションなんかじゃない!!ぐっ・・・!今は失われているが、かつて確かに存在していた力だ!
コネクト:プリキュアが本当に存在してたの!?
飛翔:あぁ!そしてその力の一端を君は継承した!!
コネクト:なんだかわかんないけどワクワクしてきたぁぁぁぁ!!!!
ベリオル:・・・やむを得ん。これを使ってみるとするか。スプリットエネルギー!ジ・オーバー!!
ナレーション:ベリオルは一枚のカードを取り出し、その中のエネルギーを近くにあった本に移すと本は四足歩行の怪物と合体しその姿を変えた。
怪物:キライダナー!!!!
コネクト:一体何!?
ベリオル:ネビュラカードから生まれたスプリットエネルギーで作ったキライダナー。プリキュアを始末しろ。
怪物:キライダナー!!!
コネクト:なるほど大体わかったよ!!!ザケンナーとかと同じって事だ!!
ベリオル:やれ。
怪物:キライダナー!!!
コネクト:おっと!?危ないなぁ!!はぁぁ!!!
怪物:キラ!?
コネクト:悪い事したらダメなんだよ!!せいっ!!
怪物:キライダナァァァ!!!
コネクト:よし!押してる!!
飛翔:油断するなコネクト!!!
コネクト:大丈夫!!私強いから!!
怪物:キライダナー!!!
コネクト:よっと!!そんな攻撃効かないよ!!
ベリオル:ちょこまかと・・・・キライダナー。早く始末しろ。
怪物:キライダナー!!!キラララララララ!!!!!
コネクト:なんか飛ばしてきた!?こういう時は・・・!
怪物:キラ!?
コネクト:プリキュアのお約束!!高くジャンプ!!!どりゃぁぁ!!
怪物:キライダナァァァァァ!!!
コネクト:図書室の天井が高くて助かった~!!
ベリオル:何をしているキライダナー。さっさと倒せ。
コネクト:させないよ!!でぇい!!
怪物:キライダナァァァァァ!!!
コネクト:いけそうな気がする!!このまま一気に!!
怪物:キライダナー!!
コネクト:行くよ!!ラストスマッシュ!!
ナレーション:コネクトがそう叫ぶと、コネクトの両手がピンク色に光り、左手にエネルギー球。右手にはテニスラケットのようなものが現れた。
コネクト:プリキュア!!ハートショット!!!
ナレーション:左手から離れたエネルギー球がラケットによって放たれキライダナーに直撃する。
怪物:カイホウサレマシター・・・
ナレーション:キライダナーは浄化し、元の本へと戻っていった。同時に黒いエネルギーも那須川美麗に戻っていく。
ベリオル:ちっ。ここは一旦引くとしよう。
ナレーション:ベリオルは謎の空間に消えて行った。同時にキュアコネクトの変身も解除され、白城さえに戻った。
さえ:大丈夫先生!?
飛翔:あぁ。ありがとな白城。助かったよ。
さえ:なすちゃんも!
飛翔:那須川の事は俺が運ぼう。それよりあれを見てくれ。
ナレーション:さえがふと本棚の方を見ると、ふわふわと黄色い光が浮かんでいる。
さえ:なんか綺麗だけど・・・これなんだろう?
ナレーション:さえがその光に触れると、その手には1枚のカードが握られていた。
さえ:カード?ピンク色の蝶々マークが書いてある・・・これなんだろう?
飛翔:おそらくそれはネビュラカードに封印されていた力だ。よし行くぞ。
さえ:あ、待って先生。荷物荷物。・・・・ネビュラカードってさっきのベリオルが使ってたやつ?
飛翔:あぁ。そしてキュアコネクトに変身する際に使ってたカードと似てることから、このカードもプリキュアの時に使えるカードなんだろう。どういう力が発揮されるかは不明だがな。
さえ:そっか。あ、はるは?
飛翔:新子が俺を呼んでくれてな。そのまま家に帰したぞ。
さえ:よかった・・・なすちゃんは大丈夫なの?
飛翔:気を失っているだけだ。命に別条はない。
さえ:そういえばあのベリオルが言ってた"絶望を引き出した"って・・・どういう事なんだろう?
飛翔:人々から絶望を引き出し、そのエネルギーを自らの力として使役する。単純な話だ。
さえ:先生・・・?
飛翔:奴らトジミライはそうやって人々から絶望のエネルギーを引き出し、スプリットエネルギーと呼ばれる力と結び付け世界を破壊してきた。この世界も選ばれちまったて事だ。ただプリキュアが誕生した以上あいつらも苦戦するだろう。白城のおかげだ。
さえ:その事も聞きたかった。プリキュアって実在してたの?フィクションの存在じゃないって先生言ってたけど・・・
飛翔:その通りだ。プリキュアはかつて様々な怪物から世界を救ってきた少女達の戦う姿だ。それは知ってるな?
さえ:もちろん。
飛翔:そのプリキュア達が協力し強大な敵と戦い地球を守った大戦があったんだ。おかげで地球は守れたが、その代償にプリキュア達は力を失ってしまった。
さえ:先生はどうしてその事を知ってるの?
飛翔:ずっと奴らトジミライの事を追ってきたからだ。俺の世界はトジミライによって滅ぼされてしまった。プリキュアという戦う少女がいなかったから。
飛翔:日本では大正時代になるかな。この地球という世界に来た俺は後に起こる大戦でプリキュア達が戦う姿を見て思ったんだ。この少女達がいれば俺の世界は元に戻るかもしれないって。
さえ:トジミライ・・・それがあいつらの名前なんだね。
飛翔:そうだ。俺は待ち続けた。プリキュア達が世界を救い力を失ってしまった後も新たなプリキュアが誕生する事を。そして今日、それが叶った。これは復活の兆しだ。これからもプリキュアとして戦ってくれるか?俺も全力でサポートする。
さえ:もちろん!!全力で戦うよ!私もみんなが巻き込まれるの嫌だもん!!
飛翔:助かる。よし、那須川の事は俺に任せて白城は気を付けて帰れな。
さえ:わかった!じゃあまたね先生!!
飛翔:おう。またな。
ナレーション:さえは那須川美麗の荷物を飛翔に預け帰って行った。
飛翔:・・・白城。巻き込んですまないな。俺の世界を救うために手を貸してくれ・・・
0:(間)
さえ:ただいま!!!
椿木:おかえりさえ。やけに遅かったじゃん。
さえ:ねぇお姉ちゃん見てみて!!じゃーん!!
椿木:見てみてって・・・ただのスマホじゃん。
さえ:ふっふっふ!!ただのスマホじゃあ~りませ~ん!!
椿木:はぁ?
さえ:なんと私プリキュアになったのです!!!ドヤァ!!!
椿木:バカな事言ってないで早く手を洗ってきな。もうすぐ夕飯だってお母さん言ってたから。
さえ:まぁそうなるよねー
椿木:さえ?どうした?
さえ:なんでもなーい。ご飯♪ご飯♪
椿木:・・・・なんか変な物でも拾って食べたのか・・・?
0:―次回予告―
さえ:なすちゃん大丈夫?
美麗:あぁ。心配させてすまんかったな。でもどうしてうち保健室に?図書室に行ってたはずやのに・・・
さえ:え?あ、それはね!?
美麗:ん?
さえ:【マインドリームプリキュア!太陽の力!キュアスピン!】