台本概要

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タイトル ホワイトデーをもう一度
作者名 Oroるん  (@Oro90644720)
ジャンル ラブストーリー
演者人数 2人用台本(男1、女1)
時間 10 分
台本使用規定 非商用利用時は連絡不要
説明 ホワイトデーのお返し遅れて渡した経験、無いですか?

注意事項
・演者性別不問ですが、設定性別は変えないようにお願いします。
・軽微なアドリブ、口調変更、言い換え、可

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
河原 90 かわはら 営業部所属
沢井 102 さわい 経理部所属
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

文字サイズ
0:オフィス 定時 河原:沢井(さわい)さん。 沢井:河原(かわはら)さん?お疲れ様です。 河原:お疲れ。まだ帰れないの? 沢井:仕事が溜まってて、今日は残業です。 河原:そっか。大変だな。 沢井:何かご用ですか?経費精算の件なら終わってますよね? 河原:うん。これ、渡したくてさ(紙袋を渡す) 沢井:何ですか、これ? 河原:どどり屋(どどりや)のケーキ。 沢井:私に? 河原:そそ。 沢井:ありがとうございます。でもどうして? 河原:ゴメン。 沢井:えっ? 河原:これさ、ホワイトデーのお返しなんだよね。 沢井:・・・ああ!そういうことですか! 0: 沢井:・・・今日、3月16日ですけど? 河原:だから、遅くなっちゃって、ゴメンって。 沢井:冗談ですよ!嬉しいです。ここのケーキ、好きなんで。 河原:良かった。 0: 河原:それじゃあ、俺帰るわ。残業頑張ってね。手伝ってあげたいけど、経理は分かんないから。 沢井:ねえ、河原さん。 河原:ん? 沢井:このケーキ、いくつ入ってるんですか? 河原:3つだけど? 沢井:一人には多くないですか? 河原:そう? 沢井:そうですよ。いまダイエット中なのに。 河原:ああゴメン、知らなかった。 沢井:ということで、お時間大丈夫ですか? 河原:へ? 0:間 0:場面転換 ビルのカフェスペース 沢井:(N)『オフィスビルのカフェスペースには、休憩中だったり、帰宅前に立ち寄ったと思われる人達の姿があった』 0: 沢井:(N)『私たち二人も、それに混じった』 0:少し間 沢井:お待たせしました。こっちがコーヒーです。 河原:ありがと。 沢井:わたし、モンブラン取っちゃって良いですか? 河原:沢井さんに買ってきたんだし、好きに選んでよ。 沢井:それもそうですね。じゃあ、河原さんはチーズケーキどうぞ。 0: 沢井:余ったイチゴタルトは、後で頂きます。 河原:了解。 沢井:(ケーキを一口食べて)ん、美味しい!  0: 沢井:(紅茶を飲んで)ああ、幸せだなあ。 0: 沢井:あれ?河原さん。 河原:(もぐもぐしながら)なに? 沢井:そこのお皿に乗っていたはずのチーズケーキは? 河原:(飲み込んで)食べたよ? 沢井:早っ!早く無いですか?一口(ひとくち)ですか?一口でいったんですか!? 河原:(コーヒー飲んで)そんなわけないじゃん。 沢井:せっかくのケーキなのに、もっと味わって食べて下さいよう。 河原:味わったよ?美味しかった。 沢井:(ため息) 河原:あ。もしかして、ちょっと欲しかった? 沢井:・・・そりゃそうですよ。 河原:すんません。 沢井:文句言えないですけどね。買ってきたの、河原さんだし。 河原:今度買ってきます、チーズケーキ。 沢井:やったあ!・・・とか言って、冗談ですからね。自分で買いますから! 0: 沢井:早食いなの忘れてた。 河原:えっ? 沢井:えっ? 0:間 沢井:(N)『閉店時間が近いこともあり、席を立つ人が目につくようになった』 沢井:(N)『残っているのは私たち含めて数名だ』 0:少し間 河原:沢井さんって、意外と律儀(りちぎ)なんだね。 沢井:「意外」というのが引っ掛かりますけど、何でですか? 河原:バレンタイン、わざわざ部署の違う俺にまで渡してくれたでしょ? 沢井:はい。 河原:もしかして、男の社員全員に渡したの? 沢井:そんなわけないじゃ無いですか!100人超えちゃいますよ。 河原:だよな。 沢井:すいませんね、コンビニで買ったチョコで。どどり屋のケーキとは釣り合いません。 河原:全然。嬉しかったよ。会社で義理チョコもらうの久しぶりだったし。 沢井:今はあんまり渡さないですもんね。営業部の人からも無かったんですか? 河原:無い無い。でもさ、友チョコってやつ?女の子同士では渡したりするんよな。 沢井:みたいですね。私は無いですけど。 河原:昔は「義理チョコばっかもらってもなあ」なんて思ってたけど、無くなったら無くなったで、ちょっと寂しかったりするんよね。 沢井:へえ。 河原:その点沢井さんは、昔ながらの伝統を守ってて偉いなあ、と思ったわけよ。 沢井:どうせ私はババアですよ。 河原:そんなこと言ってないじゃん。 0: 河原:で、さっき全員じゃ無いって言ってたけど、他に誰に渡したの? 沢井:気になります? 河原:そりゃあね。選定基準も含めてさ。 沢井:一人ですよ。 河原:ん? 沢井:私がチョコレートを渡したのは、一人だけです。 河原:えっ? 0: 河原:それってつまり、俺だけってこと? 沢井:はい。 0:間 沢井:(N)『店員さんが、隣のテーブルを片付けていた。残っているのは私たちと、あと一人だけ』 0:少し間 河原:・・・でも義理なんだよね? 沢井:はい。 河原:義理、なんだよね? 沢井:何で二回聞くんですか? 河原:いや、一応、確認の為にさ。 沢井:本命の方が良かったですか? 河原:それは・・・まあ、普通そうじゃん? 沢井:そうですか。 河原:誰かに渡したの? 沢井:何ですか? 河原:誰かに渡したの?本命チョコ。 沢井:・・・いいえ、渡してません。 河原:そっか。 沢井:河原さんは? 河原:ん? 沢井:誰かにもらいました?本命チョコ。 河原:いや。 沢井:そうですか。 河原:彼女も、居ないしね。 沢井:そうなんですね。居ないんですね。 河原:沢井さんは?付き合ってる人、居ないの? 沢井:ええ、いません。 河原:・・・ 沢井:ひょっとして、変な空気流れてます?私たち。 河原:いや。そんなことは、ないんじゃないかな? 沢井:そうですか。良かった。 河原:ドラマとかなら、ここから恋が始まっちゃったりするんだけどね。 沢井:「事実は小説よりも奇なり」って言いますもんね。 河原:それ、使い方合ってる?ま、いいや。 0: 河原:じゃあ、今度こそ行くわ。ご馳走様。 沢井:これ、河原さんが買ってきたんですよ。 河原:でも、沢井さんにあげたんだから、沢井さんの物だよ。 沢井:細かいですね、意外と。 河原:「意外」は余計。 沢井:・・・ 0:間 沢井:(N)『斜め向かいに座っていた女性が腰を上げた。これで、店内に残っているのは私たちだけになった』 0:少し間 河原:それじゃ、お先。 沢井:2月13日・・・ 河原:えっ? 沢井:つまり・・・バレンタインの前日。 0: 沢井:私ね、その日結構疲れててさ、家に帰ったらリビングのソファに座り込んで・・・気付いたら寝ちゃってたんだ。 河原:・・・ 沢井:で、目が覚めたら11時過ぎてて・・・お腹は空いたけど晩御飯作る気力も無いし、もうコンビニ弁当で良いかなーって。 河原:・・・ 沢井:それで、近所のコンビニ行ったらさ、入り口すぐの所に、バレンタインチョコのコーナーがあって。 0: 沢井:それで、思い出しちゃった。 河原:・・・何を? 沢井:今年は、バレンタインのチョコレート、渡せないんだなあって。 0: 沢井:で、気が着いたら、チョコ手に取ってた。 河原:そう・・・ 沢井:失敗だったかも。義理とは言え、バレンタインにチョコ渡すなんてさ。 河原:失敗とか言うなよ。 沢井:でも、モヤっとしたでしょ? 河原:まあ・・・ちょっとな。 沢井:ゴメンね。「ただの同僚に戻ろ」って言ったの、私なのにね。 河原:・・・ 0:少し間 沢井:お菓子作りとか柄(がら)じゃ無いけど、手作りするつもりだったんだよ。youtubeで作り方動画も見漁った(みあさった)し、試しに作ってもみた。 0: 沢井:結構上手く作れるようになったんだ。 河原:じゃあ、手作りしてくれれば良かったじゃん。 沢井:それはダメでしょ。私たちには重過ぎるって。 0: 沢井:今の私たちには、コンビニチョコで充分。 河原:キッツいな、それ。 沢井:そうだね。 河原:俺のケーキは結構高かったんですけど? 沢井:残念!二日遅れだから減点です! 河原:何だよそれ。 0:少し間 沢井:何で今日だったの? 河原:何が? 沢井:どうして、二日遅れたの? 河原:忙しくて、忘れてたんだよ。 沢井:本当? 河原:どういう意味? 沢井:私が、チョコ渡したのに・・・本当に忘れてたの? 河原:どうせ義理じゃんか。 沢井:そうだけど。 河原:・・・忙しくて、忘れてたんだよ。 0: 河原:そう言うことに、しといてよ。 沢井:そう。 0:少し間 河原:・・・食べたかったな。 沢井:ん? 河原:手作りチョコ。 沢井:そうだね。 0: 沢井:いつかまた、作るかもね。 河原:それを食べるのは、俺じゃないよね? 沢井:そりゃそうでしょ。 0:間 河原:・・・「全部納得したわけじゃ無い」って言ったよね? 沢井:うん。 0: 沢井:「でも、仕方ないじゃん」って言ったよね? 河原:うん。 沢井:・・・ 河原:なあ・・・ 沢井:そこから先は・・・言わない方が良いんじゃ無いかな。 河原:・・・ 0:間 沢井:さてと!楽しい楽しい残業に行ってきますかね。 河原:もう閉店だしな。 沢井:そうそう。店員さん、嫌そうな顔してこっち見てるよ。 河原:うん。 0:間 沢井:ねえ、河原さん。 河原:? 沢井:お互い、素敵な出会いがあると良いですね。 河原:・・・ 沢井:じゃあ、また明日。ケーキありがとうございました。 0:間 河原:(小声で)ふざけんなよ、馬鹿野郎。 0:完

0:オフィス 定時 河原:沢井(さわい)さん。 沢井:河原(かわはら)さん?お疲れ様です。 河原:お疲れ。まだ帰れないの? 沢井:仕事が溜まってて、今日は残業です。 河原:そっか。大変だな。 沢井:何かご用ですか?経費精算の件なら終わってますよね? 河原:うん。これ、渡したくてさ(紙袋を渡す) 沢井:何ですか、これ? 河原:どどり屋(どどりや)のケーキ。 沢井:私に? 河原:そそ。 沢井:ありがとうございます。でもどうして? 河原:ゴメン。 沢井:えっ? 河原:これさ、ホワイトデーのお返しなんだよね。 沢井:・・・ああ!そういうことですか! 0: 沢井:・・・今日、3月16日ですけど? 河原:だから、遅くなっちゃって、ゴメンって。 沢井:冗談ですよ!嬉しいです。ここのケーキ、好きなんで。 河原:良かった。 0: 河原:それじゃあ、俺帰るわ。残業頑張ってね。手伝ってあげたいけど、経理は分かんないから。 沢井:ねえ、河原さん。 河原:ん? 沢井:このケーキ、いくつ入ってるんですか? 河原:3つだけど? 沢井:一人には多くないですか? 河原:そう? 沢井:そうですよ。いまダイエット中なのに。 河原:ああゴメン、知らなかった。 沢井:ということで、お時間大丈夫ですか? 河原:へ? 0:間 0:場面転換 ビルのカフェスペース 沢井:(N)『オフィスビルのカフェスペースには、休憩中だったり、帰宅前に立ち寄ったと思われる人達の姿があった』 0: 沢井:(N)『私たち二人も、それに混じった』 0:少し間 沢井:お待たせしました。こっちがコーヒーです。 河原:ありがと。 沢井:わたし、モンブラン取っちゃって良いですか? 河原:沢井さんに買ってきたんだし、好きに選んでよ。 沢井:それもそうですね。じゃあ、河原さんはチーズケーキどうぞ。 0: 沢井:余ったイチゴタルトは、後で頂きます。 河原:了解。 沢井:(ケーキを一口食べて)ん、美味しい!  0: 沢井:(紅茶を飲んで)ああ、幸せだなあ。 0: 沢井:あれ?河原さん。 河原:(もぐもぐしながら)なに? 沢井:そこのお皿に乗っていたはずのチーズケーキは? 河原:(飲み込んで)食べたよ? 沢井:早っ!早く無いですか?一口(ひとくち)ですか?一口でいったんですか!? 河原:(コーヒー飲んで)そんなわけないじゃん。 沢井:せっかくのケーキなのに、もっと味わって食べて下さいよう。 河原:味わったよ?美味しかった。 沢井:(ため息) 河原:あ。もしかして、ちょっと欲しかった? 沢井:・・・そりゃそうですよ。 河原:すんません。 沢井:文句言えないですけどね。買ってきたの、河原さんだし。 河原:今度買ってきます、チーズケーキ。 沢井:やったあ!・・・とか言って、冗談ですからね。自分で買いますから! 0: 沢井:早食いなの忘れてた。 河原:えっ? 沢井:えっ? 0:間 沢井:(N)『閉店時間が近いこともあり、席を立つ人が目につくようになった』 沢井:(N)『残っているのは私たち含めて数名だ』 0:少し間 河原:沢井さんって、意外と律儀(りちぎ)なんだね。 沢井:「意外」というのが引っ掛かりますけど、何でですか? 河原:バレンタイン、わざわざ部署の違う俺にまで渡してくれたでしょ? 沢井:はい。 河原:もしかして、男の社員全員に渡したの? 沢井:そんなわけないじゃ無いですか!100人超えちゃいますよ。 河原:だよな。 沢井:すいませんね、コンビニで買ったチョコで。どどり屋のケーキとは釣り合いません。 河原:全然。嬉しかったよ。会社で義理チョコもらうの久しぶりだったし。 沢井:今はあんまり渡さないですもんね。営業部の人からも無かったんですか? 河原:無い無い。でもさ、友チョコってやつ?女の子同士では渡したりするんよな。 沢井:みたいですね。私は無いですけど。 河原:昔は「義理チョコばっかもらってもなあ」なんて思ってたけど、無くなったら無くなったで、ちょっと寂しかったりするんよね。 沢井:へえ。 河原:その点沢井さんは、昔ながらの伝統を守ってて偉いなあ、と思ったわけよ。 沢井:どうせ私はババアですよ。 河原:そんなこと言ってないじゃん。 0: 河原:で、さっき全員じゃ無いって言ってたけど、他に誰に渡したの? 沢井:気になります? 河原:そりゃあね。選定基準も含めてさ。 沢井:一人ですよ。 河原:ん? 沢井:私がチョコレートを渡したのは、一人だけです。 河原:えっ? 0: 河原:それってつまり、俺だけってこと? 沢井:はい。 0:間 沢井:(N)『店員さんが、隣のテーブルを片付けていた。残っているのは私たちと、あと一人だけ』 0:少し間 河原:・・・でも義理なんだよね? 沢井:はい。 河原:義理、なんだよね? 沢井:何で二回聞くんですか? 河原:いや、一応、確認の為にさ。 沢井:本命の方が良かったですか? 河原:それは・・・まあ、普通そうじゃん? 沢井:そうですか。 河原:誰かに渡したの? 沢井:何ですか? 河原:誰かに渡したの?本命チョコ。 沢井:・・・いいえ、渡してません。 河原:そっか。 沢井:河原さんは? 河原:ん? 沢井:誰かにもらいました?本命チョコ。 河原:いや。 沢井:そうですか。 河原:彼女も、居ないしね。 沢井:そうなんですね。居ないんですね。 河原:沢井さんは?付き合ってる人、居ないの? 沢井:ええ、いません。 河原:・・・ 沢井:ひょっとして、変な空気流れてます?私たち。 河原:いや。そんなことは、ないんじゃないかな? 沢井:そうですか。良かった。 河原:ドラマとかなら、ここから恋が始まっちゃったりするんだけどね。 沢井:「事実は小説よりも奇なり」って言いますもんね。 河原:それ、使い方合ってる?ま、いいや。 0: 河原:じゃあ、今度こそ行くわ。ご馳走様。 沢井:これ、河原さんが買ってきたんですよ。 河原:でも、沢井さんにあげたんだから、沢井さんの物だよ。 沢井:細かいですね、意外と。 河原:「意外」は余計。 沢井:・・・ 0:間 沢井:(N)『斜め向かいに座っていた女性が腰を上げた。これで、店内に残っているのは私たちだけになった』 0:少し間 河原:それじゃ、お先。 沢井:2月13日・・・ 河原:えっ? 沢井:つまり・・・バレンタインの前日。 0: 沢井:私ね、その日結構疲れててさ、家に帰ったらリビングのソファに座り込んで・・・気付いたら寝ちゃってたんだ。 河原:・・・ 沢井:で、目が覚めたら11時過ぎてて・・・お腹は空いたけど晩御飯作る気力も無いし、もうコンビニ弁当で良いかなーって。 河原:・・・ 沢井:それで、近所のコンビニ行ったらさ、入り口すぐの所に、バレンタインチョコのコーナーがあって。 0: 沢井:それで、思い出しちゃった。 河原:・・・何を? 沢井:今年は、バレンタインのチョコレート、渡せないんだなあって。 0: 沢井:で、気が着いたら、チョコ手に取ってた。 河原:そう・・・ 沢井:失敗だったかも。義理とは言え、バレンタインにチョコ渡すなんてさ。 河原:失敗とか言うなよ。 沢井:でも、モヤっとしたでしょ? 河原:まあ・・・ちょっとな。 沢井:ゴメンね。「ただの同僚に戻ろ」って言ったの、私なのにね。 河原:・・・ 0:少し間 沢井:お菓子作りとか柄(がら)じゃ無いけど、手作りするつもりだったんだよ。youtubeで作り方動画も見漁った(みあさった)し、試しに作ってもみた。 0: 沢井:結構上手く作れるようになったんだ。 河原:じゃあ、手作りしてくれれば良かったじゃん。 沢井:それはダメでしょ。私たちには重過ぎるって。 0: 沢井:今の私たちには、コンビニチョコで充分。 河原:キッツいな、それ。 沢井:そうだね。 河原:俺のケーキは結構高かったんですけど? 沢井:残念!二日遅れだから減点です! 河原:何だよそれ。 0:少し間 沢井:何で今日だったの? 河原:何が? 沢井:どうして、二日遅れたの? 河原:忙しくて、忘れてたんだよ。 沢井:本当? 河原:どういう意味? 沢井:私が、チョコ渡したのに・・・本当に忘れてたの? 河原:どうせ義理じゃんか。 沢井:そうだけど。 河原:・・・忙しくて、忘れてたんだよ。 0: 河原:そう言うことに、しといてよ。 沢井:そう。 0:少し間 河原:・・・食べたかったな。 沢井:ん? 河原:手作りチョコ。 沢井:そうだね。 0: 沢井:いつかまた、作るかもね。 河原:それを食べるのは、俺じゃないよね? 沢井:そりゃそうでしょ。 0:間 河原:・・・「全部納得したわけじゃ無い」って言ったよね? 沢井:うん。 0: 沢井:「でも、仕方ないじゃん」って言ったよね? 河原:うん。 沢井:・・・ 河原:なあ・・・ 沢井:そこから先は・・・言わない方が良いんじゃ無いかな。 河原:・・・ 0:間 沢井:さてと!楽しい楽しい残業に行ってきますかね。 河原:もう閉店だしな。 沢井:そうそう。店員さん、嫌そうな顔してこっち見てるよ。 河原:うん。 0:間 沢井:ねえ、河原さん。 河原:? 沢井:お互い、素敵な出会いがあると良いですね。 河原:・・・ 沢井:じゃあ、また明日。ケーキありがとうございました。 0:間 河原:(小声で)ふざけんなよ、馬鹿野郎。 0:完