台本概要

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タイトル それでも、
作者名 むち  (@muchi_milk_game)
ジャンル その他
演者人数 1人用台本(不問1)
時間 10 分
台本使用規定 非商用利用時は連絡不要
説明 ひとり読みです。
ゆっくり読んでも短めだと思うので
朗読練習にもどうぞ!




わたしは大切な故人を想い
書きましたが、
演者様が
どんな方を思い浮かべて読むかによって
雰囲気が少し変わるもしれません。

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
不問 13 演者様の性別不問です。
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

文字サイズ
A:すこし肌寒い空気と A: A:波の随(まにまに)漂う A: A:触れた指先が冷たくて A: A:だから離したくなかった。 0: A:永遠なんてないって誰かが言ってたけど A: A:例えそうだとしても A: A:「今」ここに在る A: A:瞳の奥に映る A: A:感じる体温は A:紛れもなく本物で。 0: A:永遠を信じたくなるほどに A: A:あつく、つよく、 A: A:確かに手の中にある。 0: A:何処に行くの? A: A:何処にも行かないでよ A: A:ここじゃ駄目なの? 0: A:ただただ、 A:恋しくなる。 0: A:ずっと掴んでいたいのに A: A:ゆっくりと A: A:気付かないうちに A: A:ほどけていく。 0: A:せめて声だけでも A: A:耳に、頭に、記憶に残してほしい。 0: A:出来ることなら A: A:ずっと焼き付けていたい。 0: A:あんなにも鮮明だったのに A: A:色褪せていく面影 A: A:それでも絶対忘れたくないから A: A:必死に蘇らせて A: A:色を戻していく。 A: A:見失わずに A: A:零さずに A: A:掬いたい。 0: A:お願い、 A: A:もう少しだけでいいから。 0: A:その言葉を発する前に A: A:何かに覆われ閉じ込めた感情を A: A:もう一度こじ開けて A: A:伸ばす指の先に A: A:どうか A: A:再び、出逢えることを。 0: A:それだけが A: A:たったひとつの願い事。 A: A:なのに、 A: A:それだけが A: A:こんなにも遠いなんて。 0: A:それでも、 A: A:いつか、必ずまた。

A:すこし肌寒い空気と A: A:波の随(まにまに)漂う A: A:触れた指先が冷たくて A: A:だから離したくなかった。 0: A:永遠なんてないって誰かが言ってたけど A: A:例えそうだとしても A: A:「今」ここに在る A: A:瞳の奥に映る A: A:感じる体温は A:紛れもなく本物で。 0: A:永遠を信じたくなるほどに A: A:あつく、つよく、 A: A:確かに手の中にある。 0: A:何処に行くの? A: A:何処にも行かないでよ A: A:ここじゃ駄目なの? 0: A:ただただ、 A:恋しくなる。 0: A:ずっと掴んでいたいのに A: A:ゆっくりと A: A:気付かないうちに A: A:ほどけていく。 0: A:せめて声だけでも A: A:耳に、頭に、記憶に残してほしい。 0: A:出来ることなら A: A:ずっと焼き付けていたい。 0: A:あんなにも鮮明だったのに A: A:色褪せていく面影 A: A:それでも絶対忘れたくないから A: A:必死に蘇らせて A: A:色を戻していく。 A: A:見失わずに A: A:零さずに A: A:掬いたい。 0: A:お願い、 A: A:もう少しだけでいいから。 0: A:その言葉を発する前に A: A:何かに覆われ閉じ込めた感情を A: A:もう一度こじ開けて A: A:伸ばす指の先に A: A:どうか A: A:再び、出逢えることを。 0: A:それだけが A: A:たったひとつの願い事。 A: A:なのに、 A: A:それだけが A: A:こんなにも遠いなんて。 0: A:それでも、 A: A:いつか、必ずまた。