台本概要
464 views
タイトル | 泡となって、消える前に・・・(男性上司、女性部下版) |
---|---|
作者名 | みのるしろいし (@siroishi_jp) |
ジャンル | ラブストーリー |
演者人数 | 2人用台本(男1、女1) |
時間 | 10 分 |
台本使用規定 | 非商用利用時は連絡不要 |
説明 |
Twitterの診断メーカーで出たお題から産まれた作品。 同じ原題「泡となって消える前に・・・」で仲間内で3つの作品を生み出しました。 そちらの男性上司・女性部下版です。 464 views |
キャラ説明
名前 | 性別 | 台詞数 | 説明 |
---|---|---|---|
本田 | 男 | 45 | 上司 |
吉岡 | 女 | 43 | 部下 |
※役をクリックするとセリフに色が付きます。
台本本編
本田:吉岡さん?。
吉岡:あれ、本田先輩、怒ってます?
本田:ちょっとね?
吉岡:飲みの時くらい無礼講でってさっき言ってましたよね?
本田:言ってたけど・・・
吉岡:私、先輩を怒らせる様なことしました?
本田:したよ。
吉岡:何ですか?
本田:自分でわからないです?
吉岡:うーん、本田先輩の気に障ることは何もしてない気がします。
本田:・・・そう、そうなんですがね・・・。
吉岡:だったら何でしょう・・・・
本田:いや、今さ、からあげにレモン絞りましたよね?
吉岡:はい、絞りました。
本田:普通、聞いてから絞りませんか?
吉岡:え?
本田:レモン嫌いな人いたらどうするんですか?
吉岡:いや、先輩、かける派ですよね?
本田:確かにそうですよ?
吉岡:なら・・・問題無くないですか?
本田:うーん・・・僕以外の人が居る時に、そうしてたら、問題ですよ?
吉岡:そりゃあ、人数いる時は確認します。
本田:いや、2人でも確認はしましょうよ。
吉岡:でも先輩、レモンかけますよね?
本田:僕だってそのまま食べたいと思う時があるかもしれないでしょ?
吉岡:先輩、かけないと食べられないと思ってます。
吉岡:というか先輩、元々レモンかける前提で専用のから揚げ頼みますよね?
本田:・・・僕だってかけずに食べたいなって思う時ありますよ?
吉岡:どのくらいの頻度ですか?
本田:・・・年一度ぐらい?
吉岡:嘘ですね。
本田:どうして?
吉岡:だって、先輩に誘われた飲み会でも、会社の飲み会でも
吉岡:先輩は今年一年100パーセントレモンかけてましたよ。
本田:そ・・・それ以外の飲み会で。
吉岡:会社と同僚以外飲み会行かないって、こないだ言ってましたよね?
本田:・・・ぐぅ・・・
吉岡:あら、ぐぅの音は出るんですね。
本田:・・・吉岡さんさぁ、僕のストーカー?
吉岡:いや、私、入社してから先輩が居る飲み会100パーセント居ますよ。
本田:本当に!?
吉岡:はい。
吉岡:先輩・・・部下と飲むの楽しみたいなら、態度もうちょっと考えたほうが良いですよ。
吉岡:飲むとクセ強いんですから・・・口調は変わらないですけど。同じ話何回も繰り返して、しかも滑舌もままなってない。
吉岡:同僚、みんな裏ではあだ名で呼んでますよ。
本田:なんて呼ばれてるの・・・?
吉岡:怒らないでくださいね?後、私は呼んでないですよ?
本田:えぇ。
吉岡:無限かむかむレモン。
本田:・・・・
吉岡:出ませんね。ぐぅの音。
本田:割とショックだよ。
吉岡:でも大丈夫です。私はついていきます。
本田:吉岡さん・・・
吉岡:先輩、ビールの泡無くなっちゃうんで飲み切った方がいいですよ。
本田:あ!それ!
吉岡:私が先輩と初めて飲みに行った時、最初に怒られた話です。
:
0:【回想】
本田:吉岡さん?ビールの泡って、酸化を防ぐ役割があるんだよ。
本田:後は苦味を抑える役割もしてるから、話に夢中になるのも良いけど
本田:泡が無くなる前に飲み切っちゃたほうがいいですよ?
0:【回想終】
:
本田:そんなことまで覚えてたの・・・
吉岡:でも先輩、あの時私、ビールの美味しさって全然わかんなかったんです。、
吉岡:先輩の話聞いてから、飲めるようになったんですよ?
本田:そうなんだ!?
吉岡:はい。
本田:吉岡さん、そんなに僕とのこと覚えてるんですね・・・、記憶力良いんですか?
吉岡:それだけでは・・・ないですね。
本田:なんですかそれ(笑)まさか、僕のこと好きだったりします?
吉岡:それは・・・
本田:ごめんなさい、セクハラになりかねないですよね・・・忘れてください。今日はおごります。
吉岡:・・・そういうところですよ。
本田:え?
吉岡:真面目なところ、年下にも腰が低くて優しいところが好きなんですよ。
本田:ちょ・・吉岡さん?
吉岡:お酒飲んでちょっと軽そうになっても、敬語だけは崩れないところも素敵です。
本田:いや、吉岡さん、私と10歳も違うよね?
吉岡:それが何だって言うんですか?
本田:価値観とか、生活感の違いが見えてくるかもしれないし。
吉岡:私が、仕事以外の先輩をまだ知らないだけなので、これから知っていけば良いことです。
本田:・・・凄く出来た人ですね。
吉岡:先輩には及ばないですよ。
吉岡:私で一旦良くないですか?気に入らなかったりしたら捨てても構わないです。
本田:・・・意外と粘着するかもしれませんよ。
吉岡:ギャップ萌えで死ぬかもしれないです。
本田:と、とりあえず一旦店出ましょうか。
吉岡:はい、ごちそうさまです。
0:駅へと向かう帰り道
本田:今日はありがとうございました、付き合ってくれて。
吉岡:こちらこそ、これからよろしくお願いします。
本田:・・・まだ回答してませんでしたね。
吉岡:ええ、いつでもお返事待ってます。
本田:吉岡さん。
吉岡:はい?
本田:月が、綺麗ですね。
吉岡:・・・死んでもいいわ。
本田:*流石《さすが》です。
吉岡:いいえ、*漱石《そうせき》です。何なら返事は*四迷《しめい》です。
本田:そういうところ、好きだなぁ。
本田:吉岡さん?。
吉岡:あれ、本田先輩、怒ってます?
本田:ちょっとね?
吉岡:飲みの時くらい無礼講でってさっき言ってましたよね?
本田:言ってたけど・・・
吉岡:私、先輩を怒らせる様なことしました?
本田:したよ。
吉岡:何ですか?
本田:自分でわからないです?
吉岡:うーん、本田先輩の気に障ることは何もしてない気がします。
本田:・・・そう、そうなんですがね・・・。
吉岡:だったら何でしょう・・・・
本田:いや、今さ、からあげにレモン絞りましたよね?
吉岡:はい、絞りました。
本田:普通、聞いてから絞りませんか?
吉岡:え?
本田:レモン嫌いな人いたらどうするんですか?
吉岡:いや、先輩、かける派ですよね?
本田:確かにそうですよ?
吉岡:なら・・・問題無くないですか?
本田:うーん・・・僕以外の人が居る時に、そうしてたら、問題ですよ?
吉岡:そりゃあ、人数いる時は確認します。
本田:いや、2人でも確認はしましょうよ。
吉岡:でも先輩、レモンかけますよね?
本田:僕だってそのまま食べたいと思う時があるかもしれないでしょ?
吉岡:先輩、かけないと食べられないと思ってます。
吉岡:というか先輩、元々レモンかける前提で専用のから揚げ頼みますよね?
本田:・・・僕だってかけずに食べたいなって思う時ありますよ?
吉岡:どのくらいの頻度ですか?
本田:・・・年一度ぐらい?
吉岡:嘘ですね。
本田:どうして?
吉岡:だって、先輩に誘われた飲み会でも、会社の飲み会でも
吉岡:先輩は今年一年100パーセントレモンかけてましたよ。
本田:そ・・・それ以外の飲み会で。
吉岡:会社と同僚以外飲み会行かないって、こないだ言ってましたよね?
本田:・・・ぐぅ・・・
吉岡:あら、ぐぅの音は出るんですね。
本田:・・・吉岡さんさぁ、僕のストーカー?
吉岡:いや、私、入社してから先輩が居る飲み会100パーセント居ますよ。
本田:本当に!?
吉岡:はい。
吉岡:先輩・・・部下と飲むの楽しみたいなら、態度もうちょっと考えたほうが良いですよ。
吉岡:飲むとクセ強いんですから・・・口調は変わらないですけど。同じ話何回も繰り返して、しかも滑舌もままなってない。
吉岡:同僚、みんな裏ではあだ名で呼んでますよ。
本田:なんて呼ばれてるの・・・?
吉岡:怒らないでくださいね?後、私は呼んでないですよ?
本田:えぇ。
吉岡:無限かむかむレモン。
本田:・・・・
吉岡:出ませんね。ぐぅの音。
本田:割とショックだよ。
吉岡:でも大丈夫です。私はついていきます。
本田:吉岡さん・・・
吉岡:先輩、ビールの泡無くなっちゃうんで飲み切った方がいいですよ。
本田:あ!それ!
吉岡:私が先輩と初めて飲みに行った時、最初に怒られた話です。
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0:【回想】
本田:吉岡さん?ビールの泡って、酸化を防ぐ役割があるんだよ。
本田:後は苦味を抑える役割もしてるから、話に夢中になるのも良いけど
本田:泡が無くなる前に飲み切っちゃたほうがいいですよ?
0:【回想終】
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本田:そんなことまで覚えてたの・・・
吉岡:でも先輩、あの時私、ビールの美味しさって全然わかんなかったんです。、
吉岡:先輩の話聞いてから、飲めるようになったんですよ?
本田:そうなんだ!?
吉岡:はい。
本田:吉岡さん、そんなに僕とのこと覚えてるんですね・・・、記憶力良いんですか?
吉岡:それだけでは・・・ないですね。
本田:なんですかそれ(笑)まさか、僕のこと好きだったりします?
吉岡:それは・・・
本田:ごめんなさい、セクハラになりかねないですよね・・・忘れてください。今日はおごります。
吉岡:・・・そういうところですよ。
本田:え?
吉岡:真面目なところ、年下にも腰が低くて優しいところが好きなんですよ。
本田:ちょ・・吉岡さん?
吉岡:お酒飲んでちょっと軽そうになっても、敬語だけは崩れないところも素敵です。
本田:いや、吉岡さん、私と10歳も違うよね?
吉岡:それが何だって言うんですか?
本田:価値観とか、生活感の違いが見えてくるかもしれないし。
吉岡:私が、仕事以外の先輩をまだ知らないだけなので、これから知っていけば良いことです。
本田:・・・凄く出来た人ですね。
吉岡:先輩には及ばないですよ。
吉岡:私で一旦良くないですか?気に入らなかったりしたら捨てても構わないです。
本田:・・・意外と粘着するかもしれませんよ。
吉岡:ギャップ萌えで死ぬかもしれないです。
本田:と、とりあえず一旦店出ましょうか。
吉岡:はい、ごちそうさまです。
0:駅へと向かう帰り道
本田:今日はありがとうございました、付き合ってくれて。
吉岡:こちらこそ、これからよろしくお願いします。
本田:・・・まだ回答してませんでしたね。
吉岡:ええ、いつでもお返事待ってます。
本田:吉岡さん。
吉岡:はい?
本田:月が、綺麗ですね。
吉岡:・・・死んでもいいわ。
本田:*流石《さすが》です。
吉岡:いいえ、*漱石《そうせき》です。何なら返事は*四迷《しめい》です。
本田:そういうところ、好きだなぁ。