台本概要

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タイトル 泡となって、消える前に・・・(男性上司、女性部下版)
作者名 みのるしろいし  (@siroishi_jp)
ジャンル ラブストーリー
演者人数 2人用台本(男1、女1)
時間 10 分
台本使用規定 非商用利用時は連絡不要
説明 Twitterの診断メーカーで出たお題から産まれた作品。
同じ原題「泡となって消える前に・・・」で仲間内で3つの作品を生み出しました。
そちらの男性上司・女性部下版です。

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
本田 45 上司
吉岡 43 部下
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

文字サイズ
本田:吉岡さん?。 吉岡:あれ、本田先輩、怒ってます? 本田:ちょっとね? 吉岡:飲みの時くらい無礼講でってさっき言ってましたよね? 本田:言ってたけど・・・ 吉岡:私、先輩を怒らせる様なことしました? 本田:したよ。 吉岡:何ですか? 本田:自分でわからないです? 吉岡:うーん、本田先輩の気に障ることは何もしてない気がします。 本田:・・・そう、そうなんですがね・・・。 吉岡:だったら何でしょう・・・・ 本田:いや、今さ、からあげにレモン絞りましたよね? 吉岡:はい、絞りました。 本田:普通、聞いてから絞りませんか? 吉岡:え? 本田:レモン嫌いな人いたらどうするんですか? 吉岡:いや、先輩、かける派ですよね? 本田:確かにそうですよ? 吉岡:なら・・・問題無くないですか? 本田:うーん・・・僕以外の人が居る時に、そうしてたら、問題ですよ? 吉岡:そりゃあ、人数いる時は確認します。 本田:いや、2人でも確認はしましょうよ。 吉岡:でも先輩、レモンかけますよね? 本田:僕だってそのまま食べたいと思う時があるかもしれないでしょ? 吉岡:先輩、かけないと食べられないと思ってます。 吉岡:というか先輩、元々レモンかける前提で専用のから揚げ頼みますよね? 本田:・・・僕だってかけずに食べたいなって思う時ありますよ? 吉岡:どのくらいの頻度ですか? 本田:・・・年一度ぐらい? 吉岡:嘘ですね。 本田:どうして? 吉岡:だって、先輩に誘われた飲み会でも、会社の飲み会でも 吉岡:先輩は今年一年100パーセントレモンかけてましたよ。 本田:そ・・・それ以外の飲み会で。 吉岡:会社と同僚以外飲み会行かないって、こないだ言ってましたよね? 本田:・・・ぐぅ・・・ 吉岡:あら、ぐぅの音は出るんですね。 本田:・・・吉岡さんさぁ、僕のストーカー? 吉岡:いや、私、入社してから先輩が居る飲み会100パーセント居ますよ。 本田:本当に!? 吉岡:はい。 吉岡:先輩・・・部下と飲むの楽しみたいなら、態度もうちょっと考えたほうが良いですよ。 吉岡:飲むとクセ強いんですから・・・口調は変わらないですけど。同じ話何回も繰り返して、しかも滑舌もままなってない。 吉岡:同僚、みんな裏ではあだ名で呼んでますよ。 本田:なんて呼ばれてるの・・・? 吉岡:怒らないでくださいね?後、私は呼んでないですよ? 本田:えぇ。 吉岡:無限かむかむレモン。 本田:・・・・ 吉岡:出ませんね。ぐぅの音。 本田:割とショックだよ。 吉岡:でも大丈夫です。私はついていきます。 本田:吉岡さん・・・ 吉岡:先輩、ビールの泡無くなっちゃうんで飲み切った方がいいですよ。 本田:あ!それ! 吉岡:私が先輩と初めて飲みに行った時、最初に怒られた話です。 : 0:【回想】 本田:吉岡さん?ビールの泡って、酸化を防ぐ役割があるんだよ。 本田:後は苦味を抑える役割もしてるから、話に夢中になるのも良いけど 本田:泡が無くなる前に飲み切っちゃたほうがいいですよ? 0:【回想終】 : 本田:そんなことまで覚えてたの・・・ 吉岡:でも先輩、あの時私、ビールの美味しさって全然わかんなかったんです。、 吉岡:先輩の話聞いてから、飲めるようになったんですよ? 本田:そうなんだ!? 吉岡:はい。 本田:吉岡さん、そんなに僕とのこと覚えてるんですね・・・、記憶力良いんですか? 吉岡:それだけでは・・・ないですね。 本田:なんですかそれ(笑)まさか、僕のこと好きだったりします? 吉岡:それは・・・ 本田:ごめんなさい、セクハラになりかねないですよね・・・忘れてください。今日はおごります。 吉岡:・・・そういうところですよ。 本田:え? 吉岡:真面目なところ、年下にも腰が低くて優しいところが好きなんですよ。 本田:ちょ・・吉岡さん? 吉岡:お酒飲んでちょっと軽そうになっても、敬語だけは崩れないところも素敵です。 本田:いや、吉岡さん、私と10歳も違うよね? 吉岡:それが何だって言うんですか? 本田:価値観とか、生活感の違いが見えてくるかもしれないし。 吉岡:私が、仕事以外の先輩をまだ知らないだけなので、これから知っていけば良いことです。 本田:・・・凄く出来た人ですね。 吉岡:先輩には及ばないですよ。 吉岡:私で一旦良くないですか?気に入らなかったりしたら捨てても構わないです。 本田:・・・意外と粘着するかもしれませんよ。 吉岡:ギャップ萌えで死ぬかもしれないです。 本田:と、とりあえず一旦店出ましょうか。 吉岡:はい、ごちそうさまです。 0:駅へと向かう帰り道 本田:今日はありがとうございました、付き合ってくれて。 吉岡:こちらこそ、これからよろしくお願いします。 本田:・・・まだ回答してませんでしたね。 吉岡:ええ、いつでもお返事待ってます。 本田:吉岡さん。 吉岡:はい? 本田:月が、綺麗ですね。 吉岡:・・・死んでもいいわ。 本田:*流石《さすが》です。 吉岡:いいえ、*漱石《そうせき》です。何なら返事は*四迷《しめい》です。 本田:そういうところ、好きだなぁ。

本田:吉岡さん?。 吉岡:あれ、本田先輩、怒ってます? 本田:ちょっとね? 吉岡:飲みの時くらい無礼講でってさっき言ってましたよね? 本田:言ってたけど・・・ 吉岡:私、先輩を怒らせる様なことしました? 本田:したよ。 吉岡:何ですか? 本田:自分でわからないです? 吉岡:うーん、本田先輩の気に障ることは何もしてない気がします。 本田:・・・そう、そうなんですがね・・・。 吉岡:だったら何でしょう・・・・ 本田:いや、今さ、からあげにレモン絞りましたよね? 吉岡:はい、絞りました。 本田:普通、聞いてから絞りませんか? 吉岡:え? 本田:レモン嫌いな人いたらどうするんですか? 吉岡:いや、先輩、かける派ですよね? 本田:確かにそうですよ? 吉岡:なら・・・問題無くないですか? 本田:うーん・・・僕以外の人が居る時に、そうしてたら、問題ですよ? 吉岡:そりゃあ、人数いる時は確認します。 本田:いや、2人でも確認はしましょうよ。 吉岡:でも先輩、レモンかけますよね? 本田:僕だってそのまま食べたいと思う時があるかもしれないでしょ? 吉岡:先輩、かけないと食べられないと思ってます。 吉岡:というか先輩、元々レモンかける前提で専用のから揚げ頼みますよね? 本田:・・・僕だってかけずに食べたいなって思う時ありますよ? 吉岡:どのくらいの頻度ですか? 本田:・・・年一度ぐらい? 吉岡:嘘ですね。 本田:どうして? 吉岡:だって、先輩に誘われた飲み会でも、会社の飲み会でも 吉岡:先輩は今年一年100パーセントレモンかけてましたよ。 本田:そ・・・それ以外の飲み会で。 吉岡:会社と同僚以外飲み会行かないって、こないだ言ってましたよね? 本田:・・・ぐぅ・・・ 吉岡:あら、ぐぅの音は出るんですね。 本田:・・・吉岡さんさぁ、僕のストーカー? 吉岡:いや、私、入社してから先輩が居る飲み会100パーセント居ますよ。 本田:本当に!? 吉岡:はい。 吉岡:先輩・・・部下と飲むの楽しみたいなら、態度もうちょっと考えたほうが良いですよ。 吉岡:飲むとクセ強いんですから・・・口調は変わらないですけど。同じ話何回も繰り返して、しかも滑舌もままなってない。 吉岡:同僚、みんな裏ではあだ名で呼んでますよ。 本田:なんて呼ばれてるの・・・? 吉岡:怒らないでくださいね?後、私は呼んでないですよ? 本田:えぇ。 吉岡:無限かむかむレモン。 本田:・・・・ 吉岡:出ませんね。ぐぅの音。 本田:割とショックだよ。 吉岡:でも大丈夫です。私はついていきます。 本田:吉岡さん・・・ 吉岡:先輩、ビールの泡無くなっちゃうんで飲み切った方がいいですよ。 本田:あ!それ! 吉岡:私が先輩と初めて飲みに行った時、最初に怒られた話です。 : 0:【回想】 本田:吉岡さん?ビールの泡って、酸化を防ぐ役割があるんだよ。 本田:後は苦味を抑える役割もしてるから、話に夢中になるのも良いけど 本田:泡が無くなる前に飲み切っちゃたほうがいいですよ? 0:【回想終】 : 本田:そんなことまで覚えてたの・・・ 吉岡:でも先輩、あの時私、ビールの美味しさって全然わかんなかったんです。、 吉岡:先輩の話聞いてから、飲めるようになったんですよ? 本田:そうなんだ!? 吉岡:はい。 本田:吉岡さん、そんなに僕とのこと覚えてるんですね・・・、記憶力良いんですか? 吉岡:それだけでは・・・ないですね。 本田:なんですかそれ(笑)まさか、僕のこと好きだったりします? 吉岡:それは・・・ 本田:ごめんなさい、セクハラになりかねないですよね・・・忘れてください。今日はおごります。 吉岡:・・・そういうところですよ。 本田:え? 吉岡:真面目なところ、年下にも腰が低くて優しいところが好きなんですよ。 本田:ちょ・・吉岡さん? 吉岡:お酒飲んでちょっと軽そうになっても、敬語だけは崩れないところも素敵です。 本田:いや、吉岡さん、私と10歳も違うよね? 吉岡:それが何だって言うんですか? 本田:価値観とか、生活感の違いが見えてくるかもしれないし。 吉岡:私が、仕事以外の先輩をまだ知らないだけなので、これから知っていけば良いことです。 本田:・・・凄く出来た人ですね。 吉岡:先輩には及ばないですよ。 吉岡:私で一旦良くないですか?気に入らなかったりしたら捨てても構わないです。 本田:・・・意外と粘着するかもしれませんよ。 吉岡:ギャップ萌えで死ぬかもしれないです。 本田:と、とりあえず一旦店出ましょうか。 吉岡:はい、ごちそうさまです。 0:駅へと向かう帰り道 本田:今日はありがとうございました、付き合ってくれて。 吉岡:こちらこそ、これからよろしくお願いします。 本田:・・・まだ回答してませんでしたね。 吉岡:ええ、いつでもお返事待ってます。 本田:吉岡さん。 吉岡:はい? 本田:月が、綺麗ですね。 吉岡:・・・死んでもいいわ。 本田:*流石《さすが》です。 吉岡:いいえ、*漱石《そうせき》です。何なら返事は*四迷《しめい》です。 本田:そういうところ、好きだなぁ。