台本概要
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タイトル | 転生・桃太郎 |
---|---|
作者名 | ハスキ (@e8E3z1ze9Yecxs2) |
ジャンル | コメディ |
演者人数 | 2人用台本(男1、女1) |
時間 | 10 分 |
台本使用規定 | 非商用利用時は連絡不要 |
説明 |
とある親子のお話。朝息子を起こしに行った母はおかしな言動をする息子を不審に思う。よくよく聞いてみるとなんと息子は「桃太郎の転生者」だったようだ⋯ 男女不問。アドリブ大歓迎! 375 views |
キャラ説明
名前 | 性別 | 台詞数 | 説明 |
---|---|---|---|
桃 | 男 | 32 | 転生者の桃太郎。なぜか男の子の体に偶然転生してしまった。生前の目標である鬼退治の使命がある。 |
母 | 女 | 34 | 息子の母親。息子に桃太郎を名乗る謎の人物が取り付き困り果てる母。どうにかいつもの息子に戻ってほしい。 |
※役をクリックするとセリフに色が付きます。
台本本編
母:桃李(とうり)~!時間がないわよ~!早く起きなさ~い!
桃:ん⋯?
母:ちょっと桃李!入るわよ!⋯ってあんた、ベッドに腰かけて何ボーっとしてるのよ!?
桃:おばあさんか⋯?
母:誰がおばあさんよ!寝ぼけてるの!?早くご飯食べて支度しないと学校に遅刻するわよ!
桃:学校⋯それが奴らがいる場所なんですね?
母:奴ら?さっきから何言ってるのよ。とりあえずさっさと降りてきてご飯食べてちょうだい
桃:分かりましたおばあさん
母:おかあさんよ!まったく、毎日ふざけた事ばっかり言って、ほんとにもう、すぐ来なさいよ!
桃:⋯何やら怒らしてしまったようだな
桃:確かに、おばあさんの言う事も一理ある。とりあえず腹ごしらえをして、出発するとしよう
:間
母:あー、やっと降りてきたわね。ほら、早く座って、それ食べてちょうだい
桃:ここは⋯家の中か?おばあさん、おじいさんは居ないんですか?
母:だから誰がおばあさんよ!おじいさんも居ないから!
桃:なるほど、山に行かれたのか
母:山?お父さんならもう先に会社に行ったわよ。そんな事より、早く朝ごはん食べなさい
桃:これは⋯米と魚と粥(かゆ)ですか?
母:何古臭い言い回ししてるのよ。だいたいいつもこれでしょ?
桃:こんな贅沢な飯が食べれるとは⋯確かに最後かもしれないですからね、有難くちょうだいします
母:いや何最後の晩餐みたいに大袈裟な事言ってるの!?死ぬの?今から死ぬのあんた!?
桃:むろん奴らと刺し違える覚悟で挑むつもりではあります
母:だから奴らって誰!?
母:ちょっと待って、さっきからふざけた話ばかりしてるけど⋯あんた、ホントに桃李なの?
桃:桃李⋯?何を言ってるんですか、私には「桃太郎」と言う、ちゃんとした名前があるじゃないですか
母:⋯えぇ~~!!
:間
母:んで、何?あんたはうちの桃李の体に転生した桃太郎で、今朝になって昔の記憶が蘇ったとそう言いたいわけね?
桃:私もよくは分からないですが、私を転生させてくれた女神と言う方がそう言ってました
母:信じられないけど⋯仮に、そうだったとして、なんで私の息子の体が選ばれたのよ?
桃:たしか女神は、名前が似てるから波長が合いやすい、とかなんとか言ってましたね
母:ええー⋯芸能人みたいにカッコイイ名前にしたくて付けた名前が⋯まさか桃繋がりで転生してくるとか、誰が読めるのよ⋯
桃:どうですか、信じてもらえたでしょうか?
母:は~、桃李がまたふざけて私を騙してると思ったけど⋯それで、その桃太郎さんは、私の息子の体を使って何をするつもりなの?
桃:もちろん、私にはちゃんとした目的があります、奴らを倒しに行くと言う目的が
母:だから奴らって⋯ま、まさか!?その、奴らって⋯
桃:鬼です
母:やっぱり~!!いやいや、この現代で鬼退治とか絶対無理だから!居ないから!
桃:そんなはずはないですよ、現に今も遠くから凶悪な鬼の気配を感じますから
母:いやだから鬼なんて存在してな⋯ってもうこんな時間!ただでさえ桃李は遅刻が多いのに、また鬼島先生に怒られちゃうわ!
桃:鬼島⋯?それはどういう字を書くんですか?
母:え⋯?そりゃ鬼に島よ⋯ハッ!
桃:鬼、見つけたり!
母:いやいや!学校の担任だからね!?
桃:しかし鬼、なんでしょう?
母:いや、鬼だけど鬼じゃないのよ!って私も何言ってるか分からなくなってきたわ
桃:とりあえずその鬼にはどこに行けば会えますか?
母:え、鬼島先生?そりゃ学校に居るわよ
桃:学校⋯そこが鬼が住まう悪の巣窟(そうくつ)か⋯
母:いやいや、確かに荒れてる学校もあるかも知れないけど、基本的には健全な場所よ?
桃:おばあさん、その学校とやらにはどうやって行けばよろしいでしょうか!
母:おば⋯もういいわ、諦めた。学校なら家を出て右に歩いて行けばたどり着くわよ。うちは学校から近いから
桃:なるほど、ありがとうございます。では⋯手頃なのはコレかな
母:ちょっと待って!その手に持った包丁をどうする気なの!?
桃:え?それはもちろん武器にするんですよ
母:ぶ、武器!?
桃:この切れ味なら、その学校にいる鬼を、バッサバッサと切り捨てる事が出来そうです
母:やめて~!それただの傷害事件になっちゃうから~!
桃:駄目ですか?困ったな⋯、何か戦う道具が無いと、心もとないし、うーん⋯
母:こ、これなんかどうかしら?学生が戦う道具と言えばこれじゃないかしら?
桃:細い先が尖った棒に、白い餅(もち)のような物⋯おばあさん、これで戦えるんでしょうか?
母:エンピツに消しゴムね、それが学校で戦う道具で間違いないわよ
桃:なるほど。目にこの棒を突き刺したり、使い方によって相手に痛手を負わす事は可能か⋯
母:なんか物騒な独り言が聞こえるんだけど⋯
桃:分かりました。それでは、いざ学校へ鬼退治に行って参ります!
母:ちょっ、本当に分かってる!?
桃:待ってろよ~!鬼ども~!!
母:待てーい!絶対なんかする気だろ~!?
:おわり
母:桃李(とうり)~!時間がないわよ~!早く起きなさ~い!
桃:ん⋯?
母:ちょっと桃李!入るわよ!⋯ってあんた、ベッドに腰かけて何ボーっとしてるのよ!?
桃:おばあさんか⋯?
母:誰がおばあさんよ!寝ぼけてるの!?早くご飯食べて支度しないと学校に遅刻するわよ!
桃:学校⋯それが奴らがいる場所なんですね?
母:奴ら?さっきから何言ってるのよ。とりあえずさっさと降りてきてご飯食べてちょうだい
桃:分かりましたおばあさん
母:おかあさんよ!まったく、毎日ふざけた事ばっかり言って、ほんとにもう、すぐ来なさいよ!
桃:⋯何やら怒らしてしまったようだな
桃:確かに、おばあさんの言う事も一理ある。とりあえず腹ごしらえをして、出発するとしよう
:間
母:あー、やっと降りてきたわね。ほら、早く座って、それ食べてちょうだい
桃:ここは⋯家の中か?おばあさん、おじいさんは居ないんですか?
母:だから誰がおばあさんよ!おじいさんも居ないから!
桃:なるほど、山に行かれたのか
母:山?お父さんならもう先に会社に行ったわよ。そんな事より、早く朝ごはん食べなさい
桃:これは⋯米と魚と粥(かゆ)ですか?
母:何古臭い言い回ししてるのよ。だいたいいつもこれでしょ?
桃:こんな贅沢な飯が食べれるとは⋯確かに最後かもしれないですからね、有難くちょうだいします
母:いや何最後の晩餐みたいに大袈裟な事言ってるの!?死ぬの?今から死ぬのあんた!?
桃:むろん奴らと刺し違える覚悟で挑むつもりではあります
母:だから奴らって誰!?
母:ちょっと待って、さっきからふざけた話ばかりしてるけど⋯あんた、ホントに桃李なの?
桃:桃李⋯?何を言ってるんですか、私には「桃太郎」と言う、ちゃんとした名前があるじゃないですか
母:⋯えぇ~~!!
:間
母:んで、何?あんたはうちの桃李の体に転生した桃太郎で、今朝になって昔の記憶が蘇ったとそう言いたいわけね?
桃:私もよくは分からないですが、私を転生させてくれた女神と言う方がそう言ってました
母:信じられないけど⋯仮に、そうだったとして、なんで私の息子の体が選ばれたのよ?
桃:たしか女神は、名前が似てるから波長が合いやすい、とかなんとか言ってましたね
母:ええー⋯芸能人みたいにカッコイイ名前にしたくて付けた名前が⋯まさか桃繋がりで転生してくるとか、誰が読めるのよ⋯
桃:どうですか、信じてもらえたでしょうか?
母:は~、桃李がまたふざけて私を騙してると思ったけど⋯それで、その桃太郎さんは、私の息子の体を使って何をするつもりなの?
桃:もちろん、私にはちゃんとした目的があります、奴らを倒しに行くと言う目的が
母:だから奴らって⋯ま、まさか!?その、奴らって⋯
桃:鬼です
母:やっぱり~!!いやいや、この現代で鬼退治とか絶対無理だから!居ないから!
桃:そんなはずはないですよ、現に今も遠くから凶悪な鬼の気配を感じますから
母:いやだから鬼なんて存在してな⋯ってもうこんな時間!ただでさえ桃李は遅刻が多いのに、また鬼島先生に怒られちゃうわ!
桃:鬼島⋯?それはどういう字を書くんですか?
母:え⋯?そりゃ鬼に島よ⋯ハッ!
桃:鬼、見つけたり!
母:いやいや!学校の担任だからね!?
桃:しかし鬼、なんでしょう?
母:いや、鬼だけど鬼じゃないのよ!って私も何言ってるか分からなくなってきたわ
桃:とりあえずその鬼にはどこに行けば会えますか?
母:え、鬼島先生?そりゃ学校に居るわよ
桃:学校⋯そこが鬼が住まう悪の巣窟(そうくつ)か⋯
母:いやいや、確かに荒れてる学校もあるかも知れないけど、基本的には健全な場所よ?
桃:おばあさん、その学校とやらにはどうやって行けばよろしいでしょうか!
母:おば⋯もういいわ、諦めた。学校なら家を出て右に歩いて行けばたどり着くわよ。うちは学校から近いから
桃:なるほど、ありがとうございます。では⋯手頃なのはコレかな
母:ちょっと待って!その手に持った包丁をどうする気なの!?
桃:え?それはもちろん武器にするんですよ
母:ぶ、武器!?
桃:この切れ味なら、その学校にいる鬼を、バッサバッサと切り捨てる事が出来そうです
母:やめて~!それただの傷害事件になっちゃうから~!
桃:駄目ですか?困ったな⋯、何か戦う道具が無いと、心もとないし、うーん⋯
母:こ、これなんかどうかしら?学生が戦う道具と言えばこれじゃないかしら?
桃:細い先が尖った棒に、白い餅(もち)のような物⋯おばあさん、これで戦えるんでしょうか?
母:エンピツに消しゴムね、それが学校で戦う道具で間違いないわよ
桃:なるほど。目にこの棒を突き刺したり、使い方によって相手に痛手を負わす事は可能か⋯
母:なんか物騒な独り言が聞こえるんだけど⋯
桃:分かりました。それでは、いざ学校へ鬼退治に行って参ります!
母:ちょっ、本当に分かってる!?
桃:待ってろよ~!鬼ども~!!
母:待てーい!絶対なんかする気だろ~!?
:おわり