台本概要
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タイトル | 運命なんてくそくらえ |
---|---|
作者名 | しがこ(しがない工場勤務) (@ko15714) |
ジャンル | ラブストーリー |
演者人数 | 3人用台本(男2、女1) |
時間 | 20 分 |
台本使用規定 | 非商用利用時は連絡不要 |
説明 |
鬼人族と人族の争いの中、運命にあらがおうとした二人
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キャラ説明
名前 | 性別 | 台詞数 | 説明 |
---|---|---|---|
きりと | 男 | 48 | 鬼人族 |
しずく | 女 | 65 | 人族 |
東堂 | 男 | 23 | 人族の村長 |
※役をクリックするとセリフに色が付きます。
台本本編
しずく:私たちは結ばれてはいけない運命なんだろう。
きりと:俺たちの種族は数百年以上ずっと昔から敵対し、争い続けている。
しずく:人間と
きりと:鬼じゃ住む世界がちがうのか?
0:場面転換
しずく:東堂様お呼びですか?
東堂:しずく,貴様に頼みたいことがある。
しずく:何でしょうか?
東堂:鬼人族を滅ぼせ。貴様ならできるだろう?戦姫₍せんき₎。
しずく:…かしこまりました。尽力を尽くさせていただきます。
東堂:わかっていると思うが、貴様が今回滅ぼすことができなければ、我ら人族は終わる。
しずく:はい。重々承知の上です。
東堂:わかっているのならいい。
しずく:では、失礼いたします。
0:間
しずく:心「いつからか私は戦姫と呼ばれるようになっていた。いやおそらくはあの戦いの日からだろう。今までで一番大きな戦いだったあの日。死者は村の半数近い人数を出し、人族が滅ぼされかけたあの日。私は戦士である男たちですら倒すことができなかった鬼人族を、たった一人で100人殺した。たった一人の男を除いて。」
きりと:おい女。お前ひとりでこいつらをやったのか?
しずく:だったらなに?たいしたことないのね鬼人族ってのは。
きりと:ほぉ。そんなこと言うのか。ならお前俺と一戦交えろ。
しずく:っいわれなくても!そのつもり!おらぁぁっ
0:きりとに殴り掛かる
きりと:威勢だけはいいようだな。でも背後ががら空きだ。
0:しずくの背に蹴りを入れる
しずく:ゴホッっーっはやるねあんた。でも私はまだやられるわけにはいかないの!!!
0:再びおそいかかる
0:間
きりと:もうそんくらいにしておけ。お前じゃ俺には勝てない。
しずく:っはぁっはぁはぁっうるさい!私は!勝たなきゃいけないんだよ!!
0:しずく気絶する。
きりと:はぁだから言ったじゃねぇか。おい。おい!ッチしゃあねえな。
0:場面転換
しずく:...っいってぇ...ってここどこだ?
きりと:よーやく起きたか寝坊助。お前が気を失ったから、俺の家に連れてきただけだ。
しずく:っはぁ?!今すぐ私をもとのっごほっごほ
きりと:あーあーわかったから、いったん落ち着け。お前1週間も寝てたんだから。
しずく:いっごほっごほ!はぁはぁ..。一週間だと?!
きりと:そうだ。一週間もお前は迷惑なことに眠り続けていたんだよ。
しずく:今すぐ帰らないと!
きりと:まて。お前自分の状況が分かっていないのか?
しずく:は?
きりと:お前そのまま放っておいたら死ぬぞ。
しずく:いったいどうゆうことよ!
きりと:お前親は?
しずく:知らない。会ったこともない。それとこれに何のかn
きりと:〈遮りながら〉お前ただの人間じゃないぞ。鬼人族との混血だ。
しずく:...はぁ?何言ってんの?私は生まれてからずっと人族で育ってきたし、そもそもいったい私のどこに鬼人の要素が。
きりと:まず、前提として俺も混血だ。そのうえでいうと、お前は人間に限りなく近い見た目をしているがその身体能力、明らかに人間では到底無理な域だ。
しずく:っ?!あんた混血だったの?!じゃなくて、これくらい普通じゃないの?
きりと:はぁ。じゃあ聞くが、お前の周りにお前と同じように動けたやつはいたか?いなかっただろ。それに混血の俺と渡り合ったうえ、鬼人族を倒しているのがなによりもの証拠だ。
しずく:....そんなだって。っじゃあなんで今までみんなは普通に私を育ててくれたの?ただ知らなかっただけだよね?!
きりと:んなこと俺が知るわけねぇだろ。ただ、昔からの伝承であるらしいぜ?混血が生まれたとき、この争いに決着がつくだろうっていうのがな。そこから考えれば、まぁあとは簡単だ。お前を大切に育て戦士にし、鬼人族を滅ぼそうってことだろ?
しずく:なら私はみんなを守るため、鬼人族を滅ぼせばこれまで通りn
きりと:〈遮って〉そう簡単なものじゃないぞ。この伝承には続きがある。争いが終結したのちその混血を殺せば、永遠の平和が手に入るだろうっていう悪趣味な文言がな。
しずく:そんな.....。私は一族を助けた後殺される運命だっていうこと?
きりと:そういうこと。だからお前は今のままじゃ死ぬ。
しずく:うそでしょ..。ごめんちょっと一人にして。
きりと:おう。
しずく:「一族を守れば家族に一族に殺される運命...。私はいったいどうしたらいいの?家族を守りたい。一族を助けたい。けれどそうすれば私は死ぬ。何が正解なの?」
0:間
きりと:おちついたか?
しずく:一応はね...。ねぇ。
きりと:ん?
しずく:あんt
きりと:〈さえぎって〉きりと。あんたじゃなくて俺はきりとだ。
しずく:わたしはしずく。んで、きりとはさ...どうするの?
きりと:どうするって?
しずく:きりともハーフなんでしょ?私と同じ。だから少しどうするのか気になって。
きりと:俺は時代を変える。鬼人族も人族も共生できる時代を作る。
しずく:共生?
きりと:そう。共生。争いがなく、種族関係なくみんなが幸せになれる時代を作りたいんだ。
しずく:..そっか。いいね。
きりと:しずく。これも何かの縁だと思う。それに俺は正直しずくと殺し合いをしたくないと思った。だから、俺と一緒に来ないか?
しずく:いいの?こんな私でも。裏切るかもしんないよ?
きりと:いいから言ってるんだよ。いいよ。裏切らせないから。
しずく:わかった。手を組もう。
きりと:これからよろしく。
しずく:こちらこそよろしく。
きりと:んじゃあとりあえずこのままここで一緒に住むか。
しずく:えっ?!なっなんであんたと暮らさなきゃいけないのよ!
きりと:そりゃあ帰りづらいだろ?
しずく:それは..まぁそうだけど。
きりと:だから一緒に住むぞって言ってんだよ。
しずく:わかった。よろしく。
しずく:「こうして私たちは、一緒に暮らすようになった。けれど、その時間は長くは続かなかった。」
0:場面転換
しずく:夕飯の食材になりそうなものあるかなぁ
東堂:ずいぶん楽しそうだな。しずく。
しずく:東堂様?!なぜここに?!
東堂:なぜここに?貴様を連れ戻しに来たんだよ。よくもまぁ育ててやった恩を忘れて、こんなところでのんきに男と暮らせたもんだ。
しずく:こ、これはその..
東堂:貴様がこんな勝手をしたおかげで、今日まで何人死んだかわかってるのか?さっさと帰るぞ!
しずく:い、いやです!私はもう戻りません!真実を知ったんです!私は鬼人族を滅ぼし殺される運命なんだって。
東堂:ほぉ。知ったなら話が早い。そうだ貴様をここまで育ててきたのは、鬼人族を滅ぼし我ら人族が幸せになるためだけに育ててきたんだ。だからさっさと帰ってくるんだ。我らに恩を返せ。
しずく:いやですっ!私は死にたくない!鬼人族ももう殺しません!
東堂:はぁ。仕方ない。少々眠ってもらおうか。
しずく:やっやめ!.......。
東堂:さすがのこいつも麻酔銃は効くようだな。よし。運べ。
0:場面転換
きりと:しずくっ!どこ行った?!しずく!!
0:間
0:きりと走って探す
きりと:はぁはぁっいったいどこに行ったんだしずく。俺を本当に裏切ったのか?
0:場面転換
しずく:...ん...ここは?
東堂:目が覚めたようだな。
しずく:っ!東堂様私を一体どうするつもりですか?!
東堂:どうするつもり?そんなの決まっているだろう?洗脳してもう二度と変な気を起こせなくしてやる。
しずく:私はっ屈しません!
東堂:それはどうだかな。おいやれ。
しずく:や、やめっ!
0:しずくしばらく抵抗したのち、気を失う
0:間
東堂:起きろ。
しずく:....東堂様。私はこれから何をすれば、良いのでしょうか。
東堂:無事成功したようだな。早速仕事をしてきてもらおうか。命令だ戦姫。鬼人族を滅ぼせ。
しずく:...かしこまりました。
0:間
きりと:いったい何がどうなってるんだ。なぜこんなに鬼人族が倒れて....っしずく!
しずく:滅ぼす..滅ぼす...
きりと:しずくっ!しずくっ!どうしたんだよ!
しずく:鬼人族...滅ぼすっ!!!
きりとを鬼人族と認識し、きりとに殴りかかる。
きりと:しずくっ!やめろ!何があったんだよ?!
しずく:滅ぼす!滅ぼす!
0:きりとに再び襲い掛かる。
きりと:しずく!帰ってこい!
0:きりと、しずくを抱きしめる。
きりと:しずく何があったかはわからないが、大丈夫、大丈夫だから戻ってこい。頼むからもどってきてくれ!
0:少しの間
しずく:......き、りと?あれ..なんで私...。っ!
きりと:よかった...しずくっ!
0:再び強く抱きしめる
しずく:きりと私っ私っまた
きりと:大丈夫大丈夫。しずくのせいじゃない。
東堂:駄目じゃないか。しずく。そいつを殺さなくては。そいつさえ殺せば、後の鬼人族は容易くなるはずだろう?ほらはやく殺すんだ。
しずく:東堂様...
きりと:あんたか..しずくをこんなことにしたのは。
東堂:ああそうだよ。そいつには人族のために、働いてもらわねばいけないからね。
きりと:なぜそんなことができる?!しずくと俺は鬼人族と人族が、共生できる未来を創ろうとしていた!そうすればこんな無駄な戦いもなくなる!犠牲になるものもいなくなる!邪魔しないでくれ!
東堂:共生?はっ笑えることを言うね。そんなものできるわけがないだろう?これまで何百年もずっと争い続け、互いを殺してきたんだぞ!?そんな我らが共生?馬鹿にしているのか?私は鬼人族に妻も子供も殺された!その恨みを復讐をするためだけに、今日まで生きてきた!共生なんて私が絶対に許さん!
きりと:確かにそうだ。俺らはずっと争い続けてきた。その中で数えきれない数の人々を失った。憎しみが恨みがないといえばうそになるだろう。でも!このままでいいのか?!このまま争う未来でいいのか?俺らは伝承の混血だが、これ以上殺しはしないと誓った!俺らが殺しあったところで、犠牲が出ることに変わりはないからだ。憎しみは負の感情は負の連鎖しか生まない!このままでは永遠に殺しあうだけ。なら共生する道を切り開くしかいい未来は生まれないんだよ!
東堂:ばかばかしい。そんなことがほんとうに可能だと?戯言はほどほどにしてくれ。しずく!ほらわかっているだろう?そいつを殺すしかないんだ貴様は。
しずく:いやです!私はもう殺しはしない!
東堂:もう一度同じ目に合わせないとわからないのか?
しずく:いいえ。私はもう二度とあなたには屈しません!
東堂:ならば仕方ない。ここで二人とも消えてもらおう。
0:銃声
0:きりと倒れる
しずく:き、りと?っきりと!
東堂:あとは貴様だけだしずく。
しずく:っ許さない!殺してやるっ!おらぁぁぁ!!!
0:きりとの持っていたナイフで東堂の胸を一突き。
東堂:っぐは..き、さまらさえ...い、なけゴホッゴホッ.......。
0:間
しずく:っきりと...きりと..うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
0:泣き叫ぶ。
しずく:きりと、わたしもそっちに行くね。きりと...愛してる。
0:銃声
きりと:俺たちは結ばれてはいけない運命。
しずく:運命に抗い幸せの先にあったのは死だけだった。
きりと:けれど、死んだ今俺たちは
しずく:私たちは
きりと:自由で
しずく:愛した彼と
きりと:彼女とともにいられている。
Fin.
しずく:私たちは結ばれてはいけない運命なんだろう。
きりと:俺たちの種族は数百年以上ずっと昔から敵対し、争い続けている。
しずく:人間と
きりと:鬼じゃ住む世界がちがうのか?
0:場面転換
しずく:東堂様お呼びですか?
東堂:しずく,貴様に頼みたいことがある。
しずく:何でしょうか?
東堂:鬼人族を滅ぼせ。貴様ならできるだろう?戦姫₍せんき₎。
しずく:…かしこまりました。尽力を尽くさせていただきます。
東堂:わかっていると思うが、貴様が今回滅ぼすことができなければ、我ら人族は終わる。
しずく:はい。重々承知の上です。
東堂:わかっているのならいい。
しずく:では、失礼いたします。
0:間
しずく:心「いつからか私は戦姫と呼ばれるようになっていた。いやおそらくはあの戦いの日からだろう。今までで一番大きな戦いだったあの日。死者は村の半数近い人数を出し、人族が滅ぼされかけたあの日。私は戦士である男たちですら倒すことができなかった鬼人族を、たった一人で100人殺した。たった一人の男を除いて。」
きりと:おい女。お前ひとりでこいつらをやったのか?
しずく:だったらなに?たいしたことないのね鬼人族ってのは。
きりと:ほぉ。そんなこと言うのか。ならお前俺と一戦交えろ。
しずく:っいわれなくても!そのつもり!おらぁぁっ
0:きりとに殴り掛かる
きりと:威勢だけはいいようだな。でも背後ががら空きだ。
0:しずくの背に蹴りを入れる
しずく:ゴホッっーっはやるねあんた。でも私はまだやられるわけにはいかないの!!!
0:再びおそいかかる
0:間
きりと:もうそんくらいにしておけ。お前じゃ俺には勝てない。
しずく:っはぁっはぁはぁっうるさい!私は!勝たなきゃいけないんだよ!!
0:しずく気絶する。
きりと:はぁだから言ったじゃねぇか。おい。おい!ッチしゃあねえな。
0:場面転換
しずく:...っいってぇ...ってここどこだ?
きりと:よーやく起きたか寝坊助。お前が気を失ったから、俺の家に連れてきただけだ。
しずく:っはぁ?!今すぐ私をもとのっごほっごほ
きりと:あーあーわかったから、いったん落ち着け。お前1週間も寝てたんだから。
しずく:いっごほっごほ!はぁはぁ..。一週間だと?!
きりと:そうだ。一週間もお前は迷惑なことに眠り続けていたんだよ。
しずく:今すぐ帰らないと!
きりと:まて。お前自分の状況が分かっていないのか?
しずく:は?
きりと:お前そのまま放っておいたら死ぬぞ。
しずく:いったいどうゆうことよ!
きりと:お前親は?
しずく:知らない。会ったこともない。それとこれに何のかn
きりと:〈遮りながら〉お前ただの人間じゃないぞ。鬼人族との混血だ。
しずく:...はぁ?何言ってんの?私は生まれてからずっと人族で育ってきたし、そもそもいったい私のどこに鬼人の要素が。
きりと:まず、前提として俺も混血だ。そのうえでいうと、お前は人間に限りなく近い見た目をしているがその身体能力、明らかに人間では到底無理な域だ。
しずく:っ?!あんた混血だったの?!じゃなくて、これくらい普通じゃないの?
きりと:はぁ。じゃあ聞くが、お前の周りにお前と同じように動けたやつはいたか?いなかっただろ。それに混血の俺と渡り合ったうえ、鬼人族を倒しているのがなによりもの証拠だ。
しずく:....そんなだって。っじゃあなんで今までみんなは普通に私を育ててくれたの?ただ知らなかっただけだよね?!
きりと:んなこと俺が知るわけねぇだろ。ただ、昔からの伝承であるらしいぜ?混血が生まれたとき、この争いに決着がつくだろうっていうのがな。そこから考えれば、まぁあとは簡単だ。お前を大切に育て戦士にし、鬼人族を滅ぼそうってことだろ?
しずく:なら私はみんなを守るため、鬼人族を滅ぼせばこれまで通りn
きりと:〈遮って〉そう簡単なものじゃないぞ。この伝承には続きがある。争いが終結したのちその混血を殺せば、永遠の平和が手に入るだろうっていう悪趣味な文言がな。
しずく:そんな.....。私は一族を助けた後殺される運命だっていうこと?
きりと:そういうこと。だからお前は今のままじゃ死ぬ。
しずく:うそでしょ..。ごめんちょっと一人にして。
きりと:おう。
しずく:「一族を守れば家族に一族に殺される運命...。私はいったいどうしたらいいの?家族を守りたい。一族を助けたい。けれどそうすれば私は死ぬ。何が正解なの?」
0:間
きりと:おちついたか?
しずく:一応はね...。ねぇ。
きりと:ん?
しずく:あんt
きりと:〈さえぎって〉きりと。あんたじゃなくて俺はきりとだ。
しずく:わたしはしずく。んで、きりとはさ...どうするの?
きりと:どうするって?
しずく:きりともハーフなんでしょ?私と同じ。だから少しどうするのか気になって。
きりと:俺は時代を変える。鬼人族も人族も共生できる時代を作る。
しずく:共生?
きりと:そう。共生。争いがなく、種族関係なくみんなが幸せになれる時代を作りたいんだ。
しずく:..そっか。いいね。
きりと:しずく。これも何かの縁だと思う。それに俺は正直しずくと殺し合いをしたくないと思った。だから、俺と一緒に来ないか?
しずく:いいの?こんな私でも。裏切るかもしんないよ?
きりと:いいから言ってるんだよ。いいよ。裏切らせないから。
しずく:わかった。手を組もう。
きりと:これからよろしく。
しずく:こちらこそよろしく。
きりと:んじゃあとりあえずこのままここで一緒に住むか。
しずく:えっ?!なっなんであんたと暮らさなきゃいけないのよ!
きりと:そりゃあ帰りづらいだろ?
しずく:それは..まぁそうだけど。
きりと:だから一緒に住むぞって言ってんだよ。
しずく:わかった。よろしく。
しずく:「こうして私たちは、一緒に暮らすようになった。けれど、その時間は長くは続かなかった。」
0:場面転換
しずく:夕飯の食材になりそうなものあるかなぁ
東堂:ずいぶん楽しそうだな。しずく。
しずく:東堂様?!なぜここに?!
東堂:なぜここに?貴様を連れ戻しに来たんだよ。よくもまぁ育ててやった恩を忘れて、こんなところでのんきに男と暮らせたもんだ。
しずく:こ、これはその..
東堂:貴様がこんな勝手をしたおかげで、今日まで何人死んだかわかってるのか?さっさと帰るぞ!
しずく:い、いやです!私はもう戻りません!真実を知ったんです!私は鬼人族を滅ぼし殺される運命なんだって。
東堂:ほぉ。知ったなら話が早い。そうだ貴様をここまで育ててきたのは、鬼人族を滅ぼし我ら人族が幸せになるためだけに育ててきたんだ。だからさっさと帰ってくるんだ。我らに恩を返せ。
しずく:いやですっ!私は死にたくない!鬼人族ももう殺しません!
東堂:はぁ。仕方ない。少々眠ってもらおうか。
しずく:やっやめ!.......。
東堂:さすがのこいつも麻酔銃は効くようだな。よし。運べ。
0:場面転換
きりと:しずくっ!どこ行った?!しずく!!
0:間
0:きりと走って探す
きりと:はぁはぁっいったいどこに行ったんだしずく。俺を本当に裏切ったのか?
0:場面転換
しずく:...ん...ここは?
東堂:目が覚めたようだな。
しずく:っ!東堂様私を一体どうするつもりですか?!
東堂:どうするつもり?そんなの決まっているだろう?洗脳してもう二度と変な気を起こせなくしてやる。
しずく:私はっ屈しません!
東堂:それはどうだかな。おいやれ。
しずく:や、やめっ!
0:しずくしばらく抵抗したのち、気を失う
0:間
東堂:起きろ。
しずく:....東堂様。私はこれから何をすれば、良いのでしょうか。
東堂:無事成功したようだな。早速仕事をしてきてもらおうか。命令だ戦姫。鬼人族を滅ぼせ。
しずく:...かしこまりました。
0:間
きりと:いったい何がどうなってるんだ。なぜこんなに鬼人族が倒れて....っしずく!
しずく:滅ぼす..滅ぼす...
きりと:しずくっ!しずくっ!どうしたんだよ!
しずく:鬼人族...滅ぼすっ!!!
きりとを鬼人族と認識し、きりとに殴りかかる。
きりと:しずくっ!やめろ!何があったんだよ?!
しずく:滅ぼす!滅ぼす!
0:きりとに再び襲い掛かる。
きりと:しずく!帰ってこい!
0:きりと、しずくを抱きしめる。
きりと:しずく何があったかはわからないが、大丈夫、大丈夫だから戻ってこい。頼むからもどってきてくれ!
0:少しの間
しずく:......き、りと?あれ..なんで私...。っ!
きりと:よかった...しずくっ!
0:再び強く抱きしめる
しずく:きりと私っ私っまた
きりと:大丈夫大丈夫。しずくのせいじゃない。
東堂:駄目じゃないか。しずく。そいつを殺さなくては。そいつさえ殺せば、後の鬼人族は容易くなるはずだろう?ほらはやく殺すんだ。
しずく:東堂様...
きりと:あんたか..しずくをこんなことにしたのは。
東堂:ああそうだよ。そいつには人族のために、働いてもらわねばいけないからね。
きりと:なぜそんなことができる?!しずくと俺は鬼人族と人族が、共生できる未来を創ろうとしていた!そうすればこんな無駄な戦いもなくなる!犠牲になるものもいなくなる!邪魔しないでくれ!
東堂:共生?はっ笑えることを言うね。そんなものできるわけがないだろう?これまで何百年もずっと争い続け、互いを殺してきたんだぞ!?そんな我らが共生?馬鹿にしているのか?私は鬼人族に妻も子供も殺された!その恨みを復讐をするためだけに、今日まで生きてきた!共生なんて私が絶対に許さん!
きりと:確かにそうだ。俺らはずっと争い続けてきた。その中で数えきれない数の人々を失った。憎しみが恨みがないといえばうそになるだろう。でも!このままでいいのか?!このまま争う未来でいいのか?俺らは伝承の混血だが、これ以上殺しはしないと誓った!俺らが殺しあったところで、犠牲が出ることに変わりはないからだ。憎しみは負の感情は負の連鎖しか生まない!このままでは永遠に殺しあうだけ。なら共生する道を切り開くしかいい未来は生まれないんだよ!
東堂:ばかばかしい。そんなことがほんとうに可能だと?戯言はほどほどにしてくれ。しずく!ほらわかっているだろう?そいつを殺すしかないんだ貴様は。
しずく:いやです!私はもう殺しはしない!
東堂:もう一度同じ目に合わせないとわからないのか?
しずく:いいえ。私はもう二度とあなたには屈しません!
東堂:ならば仕方ない。ここで二人とも消えてもらおう。
0:銃声
0:きりと倒れる
しずく:き、りと?っきりと!
東堂:あとは貴様だけだしずく。
しずく:っ許さない!殺してやるっ!おらぁぁぁ!!!
0:きりとの持っていたナイフで東堂の胸を一突き。
東堂:っぐは..き、さまらさえ...い、なけゴホッゴホッ.......。
0:間
しずく:っきりと...きりと..うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
0:泣き叫ぶ。
しずく:きりと、わたしもそっちに行くね。きりと...愛してる。
0:銃声
きりと:俺たちは結ばれてはいけない運命。
しずく:運命に抗い幸せの先にあったのは死だけだった。
きりと:けれど、死んだ今俺たちは
しずく:私たちは
きりと:自由で
しずく:愛した彼と
きりと:彼女とともにいられている。
Fin.