台本概要
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タイトル | The・killer |
---|---|
作者名 | ドランゴ (@ D_rango22) |
ジャンル | ミステリー |
演者人数 | 4人用台本(男2、女2) |
時間 | 30 分 |
台本使用規定 | 非商用利用時は連絡不要 |
説明 |
killerの誕生の話。自らの事を人を殺める事で自らの価値を見出す。 ※配信で使う分には報告は必要ありません。 ドネマ?という役が途中で出来ますが、ドネマが担当お願いします。 それでは楽しんで。 245 views |
キャラ説明
名前 | 性別 | 台詞数 | 説明 |
---|---|---|---|
ドネマ | 男 | 85 | 記憶を失った少年。本人に自覚はないが、多重人格者。※途中ドネマ?という役が出てくるので兼役をお願いします。 |
ニコラス | 男 | 45 | ドネマの多重人格者の1人、言葉遣いが荒く、とても横暴であり、快楽殺人者の1人。 ドネマの意識を奪う事が出来る。 |
ラーム | 女 | 18 | ドネマの多重人格者の1人。とてもドネマの事を子供の様に思っている。とても口調は綺麗で美人な女性、嘘をつくのが得意。 |
マリー | 女 | 58 | 警察官、かなり上の職位についており、事件解決の為に色々思考を働かせ相手を探る。 |
※役をクリックするとセリフに色が付きます。
台本本編
0:とあるマンションの一室
ドネマ:ヒヒヒ…この感覚だ…
ラーム:(囁くように)早くやりなさい…ほら、早く。
ニコラス:(囁くように)早くやれ!早く綺麗な赤を見せてくれ!
ドネマ:あぁ、今見せてやるよ。
:
ドネマ:(N)The・killer
:
ドネマ:うっ…ここはどこだ…?
0:目を覚ますとそこは真っ白い空間
ニコラス:やっと目を覚ましたか、遅いぞ。
ドネマ:!?誰だ?!
ニコラス:おいおい俺を忘れちまったのか?
ドネマ:お前は…ニコラスか?
ニコラス:正解。やっと目を覚ましやがったか。
ドネマ:ここはどこだ…
ラーム:ここは貴方の意識の中よ。
ドネマ:貴方は…
ニコラス:おいおいラーム、テメェも来やがったのか。
ラーム:だってぇ、やっとドネマと会えたのよ?久々に顔を見たいじゃない。
ドネマ:貴方は…ラーム?
ラーム:そうよドネマ。わたしはラーム。
ドネマ:それより…ここは何だ?僕の意識の中って言ったよね?
ラーム:えぇ、貴方の意識の中よ。
ニコラス:いい加減教えてやれよ、ラーム。今こいつがどんな状況なのか。
ラーム:…そうね
ドネマ:え?僕は今生きてるはずじゃないの?
ラーム:………
ニコラス:テメェは死んだんだよ。
ドネマ:……え?
ニコラス:聞こえなかったか?テメェは死んで、今テメェの残留思念って言ったとこか。その中の意識って思った方が早いな。
ドネマ:ちょっと待ってよ!なんで僕は死んだの?
ラーム:まさかドネマ、貴方覚えてないの?
ドネマ:え?
ニコラス:マジか…少しは覚えてると思ったんだがな…
ドネマ:…
ラーム:まぁいいわ、今から言うことをしっかり聞きなさいよ。
ドネマ:分かった…
ラーム:今から私を存在を消して貴方を復活させるわ、そこでもう一度人生を送りなさい。
ニコラス:あぁ?!テメェが先に取るのかよ!俺が先だってて話だっただろうが!!
ラーム:あんたは黙ってなさい!
ドネマ:ちょっと待ってよ!なんで僕が死んだのか理由を聞かせてよ。
ラーム:……ただの事故よ。
ドネマ:事故?
ニコラス:テメェの死因は家での火事に巻き込まれて死んだんだよ。
ドネマ:そんな…
ニコラス:だから俺らどっちかの存在を使ってテメェをもう一度生き返らせるってとこだ、今の現状はな。
ドネマ:なんで僕を…?
ラーム:それは
ニコラス:(被せるように)んなこたぁどうでもいいんだよ!まぁいいや、ラーム。テメェの存在で生き返らせてやれよ。
ラーム:あら、いいのかしら?
ニコラス:興ざめしただけだ、テメェの存在で生き返らせてやれよ。
ラーム:なら喜んでそうさせてもらうわね。
ドネマ:僕は2人の事を忘れてしまうの?
ニコラス:どうだろうなぁ。ラームの事は忘れてしまうだろうな。まぁ精々次の人生頑張れや。
ドネマ:待ってよ!僕はまだ…
ニコラス:いいから生き返って人生送れ!
ドネマ:待って…
0:意識を失うドネマ
:
ドネマ:…………ここは…どこだ?
マリー:あら、起きたのね。
ドネマ:貴方は?
マリー:私はマリー、貴方は今殺人の容疑がかかってるの?
ドネマ:は?!なんで僕が?!
マリー:貴方がそこの現場にいて服に血が付いてるからよ。
0:自分の服を見ると返り血のようなものが付いている
ドネマ:なんだよ、これ…
マリー:貴方急に意識を失うものだから、びっくりしたのよ。
マリー:さて続きよ、貴方の名前から聞かなくてはね。
ドネマ:ごめんなさい、今僕は自分が誰なのかも分からないんだ…
マリー:そう…なら教えてあげるわ、貴方の名前を。
0:資料を出すマリー
マリー:貴方はドネマ・エグリッド。年齢は19歳、
幼い頃に両親を亡くしている。資料はこんなものね。
ドネマ:僕の名前は、ドネマ・エグリッド…
ドネマ:ドネマ…エグリッド
ドネマ:やっぱり何も思い出せない…
マリー:本当に何も覚えてないの?貴方。
ドネマ:本当に何も分からないんだ…
マリー:…ラームという女性は分かるかしら?
ドネマ:ラーム…?
マリー:えぇ、ラーム・エルゼ。彼女は今回殺された被害者よ。
ドネマ:僕は何も知らないし分かりません…
マリー:………
ドネマ:僕は…何も…
0:意識を失うドネマ
マリー:また意識を失ったわ…
ニコラス:あんた、誰だ?
マリー:…え?
ニコラス:あんたは誰かって聞いてんだよ。
マリー:ドネマ?
ニコラス:いいから答えろ!じゃねぇとテメェをぶっ殺しちまうぞ!
マリー:……私はマリー・クラウズよ。今度はこっちの質問よ、貴方ドネマじゃないでしょ?
ニコラス:そうか、あんたはマリー・クラウズつうのか…じゃあ質問の答えだ、俺はニコラス・ヘイターつうもんだ。
マリー:やはりね、いきなり口調は変わるし一人称も変わってるわね。
ニコラス:ところで、あんた警察官か?
マリー:よく分かったわね。
ニコラス:あぁ、よく知ってる、あんたの胸のバッチ…それは警察官のバッチだ…しかも中々の階級だな。
マリー:そこまで知ってるとは貴方警察官だったの?
ニコラス:俺の事はどうでもいいだろ?ところで、1ついい事を教えてやろうか?
マリー:…何かしら
ニコラス:あんたがドネマに質問していた、殺人関連の事さ。
マリー:?!まさか貴方…
ニコラス:あんたの想像通りだ、俺がその殺人犯だ。
マリー:まさか犯人自ら来るとはね…
ニコラス:ドネマは何も知らねぇからなぁ、俺が殺した後にあいつに意識を戻してやったんだ。
マリー:貴方中々に性格が悪いわね。
ニコラス:あぁ?俺が性格が悪い?本当に性格が悪いのはドネマの野郎だぜ。
マリー:どういう事よ?
ニコラス:…さぁな、本当の理由を知る時にはテメェは生きちゃいねぇかもな。
マリー:あの子は見てる感じだと人を殺す事なんてしないと思うけど。
ニコラス:まぁいいさ…あいつに意識を戻してやるさ、精々頑張れよ、女警察官。
0:ドネマの体がぐったりとなる。
ドネマ:うぅ…
マリー:ドネマ?
ドネマ:すみません…意識を失ってたみたいで…
マリー:いいわ…ところで質問が1つあるの、いいかしら?
ドネマ:はい…僕が答えられる事なら答えます。
マリー:貴方、ニコラス・ヘイターという名前に聞き覚えはある?
ドネマ:ニコラス・ヘイター…?……全く分かりませんね。
マリー:(多重人格者ではないのかしら…?嘘をついてる素振りもないわね…)
マリー:そう…ならいいわ、今日の質問は以上よ。
ドネマ:僕はこれからどうなるんですか?
マリー:貴方は今から施設に行って、そこで監視もしてもらって2日間、私の質問に答えてもらうわ。
ドネマ:そうですか…
0:質問が終わり、施設の中で眠りについた。
:
0:ドネマの意識の中
ニコラス:ドネマ、テメェはどう乗り切るのか楽しみだなぁ?
0:警察署内部
マリー:おはよう、ドネマ。何か思い出せたかしら?
ドネマ:まったく思い出せないし、僕は何もやってないですよ。
マリー:変わらずか…実は昨日、貴方の事を詳しく調べさせてもらったの。
ドネマ:僕の事をですか?
マリー:えぇ、貴方が質問の最中に気を失い、ニコラス・ヘイターと名乗る男が喋り始めたのよ。
ドネマ:僕は何も知らねぇよ。
マリー:貴方…その口調。
ドネマ:……はっ、ごめんなさい。少しぼーっとしてしまって…
マリー:質問の続きに戻るわね、貴方は多重人格者かと思って調べたけど貴方は多重人格者でもなかったの。
ドネマ:そうですか…
マリー:貴方本当にニコラス・ヘイターの事を何も知らないの?
ドネマ:………聞き覚えのない名前ですね。
マリー:そう…
マリー:(彼は確かにニコラス・ヘイターと名乗った…しかしドネマは多重人格者ではない…一体どうなってるのよ。)
ドネマ:すみません、少し御手洗をお借りしてもよろしいですか?
マリー:ええ、いいわよ。少し待ってて、監視の人を呼んでくるから。
0:部屋を出ていくマリー
ドネマ:なんだか眠いな…ダメだ、意識が。
:
ドネマ:うっ、ここは…
ニコラス:よぉ、ドネマ…
ドグマ:貴方は…?
ニコラス:俺はニコラス・ヘイター。聞き覚えはあるか?
ドネマ:ニコラス・ヘイター…あの女の人が言ってた名前だ。
ニコラス:お前は覚えてねぇから教えてやる、昨日質問をされてる時に意識を失ったのは覚えてるな?
ドネマ:うん…
ニコラス:お前が意識を奪ったのは俺だ、そしてテメェが覚えてねぇ殺人の犯人は俺だ。
ドネマ:だから僕の服に返り血がついていたのか…
ニコラス:助けて欲しいか?
ドネマ:私を助ける?馬鹿なこと言わないでちょうだい。
ニコラス:テメェ…その口調。
ドネマ:今のは…なんなんだ今のは…
ニコラス:フフフ…フハハハ!
ドネマ:なにがおかしい?
ニコラス:いいや?何もねぇさ、じゃあまたな。
ドネマ:まっ……て……
0:意識を失うドグマ
マリー:……マ……ドネマ!
ドネマ:はっ!
マリー:貴方気を失っていたの?
ドネマ:すみません、どうやらそうだったみたい。
マリー:貴方また…
ドネマ:なんなんだよ…今日は何かおかしい。
マリー:まぁいいわ、監視の人を呼んできたから御手洗い行ってきなさい。
ドネマ:はい、ありがとうございます。
0:ドアを出るドネマ
マリー:やはりあの子は…
:
ドネマ:すみません、戻りました。
マリー:貴方やはり多重人格者ね。
ドネマ:だから僕は何も覚えてないと言ったじゃないですか。
マリー:貴方が嘘をついている可能性がないとは言えないでしょ?
ドネマ:なんなんだよ…僕は何も分からないのに…
マリー:そう…今日は終わりよ。施設に戻っていいわよ。
ドネマ:はい…
0:施設に戻り、眠りにつく。
0:ドネマの意識の中
ニコラス:よぉドネマ。
ドネマ:なんの用だよ。
ニコラス:お前、なんで俺の正体をあの女に言わず嘘をついた?
ドネマ:なんでだろうね…
ニコラス:……興ざめだ、俺はテメェの意識から消えてやる。
ドネマ:そう…勝手にして…
ニコラス:だが、テメェはなぁ、いつか楽しむ時が来るぜ、いつかな。
ドネマ:そうですか…
0:2日目、警察署にて
マリー:おはようドネマ、今日が最終日よ。
ドネマ:そうですね…
マリー:あれから何か思い出せた?
ドネマ:ニコラス・ヘイターの事に関しては少し…
マリー:本当に?貴方の事を思い出した限りの事を教えてもらえる?
ドネマ:はい、ニコラス・ヘイター。彼は僕の中に存在してました、そして僕の意識を乗っ取り、ラームという女性を殺したと、伝えられました。
マリー:伝えられた?貴方いつそれを伝えられたの?
ドネマ:詳しくは言えません。僕が言えるのはこれぬらいです。
マリー:貴方が殺人を犯したわけではないのは確かなのね?
ドネマ:はい、ですが。
マリー:え?
ドネマ:僕思ったんです、殺人をして僕は何か思い出せるんじゃないのかって。
マリー:何を言ってるの?気が狂ったの?
ドネマ:違いますよ、私は、僕は、俺は、一体誰なのか気になってるんですよ。
ドネマ?:そうだなぁ、俺は一体誰で。
ドネマ?:私は一体何者で。
ドネマ:そして僕は一体何者なのか。
マリー:なに?一体どうなってるの?貴方は一体誰なの?
ドネマ:それが分からないから今から確認するのさ。
マリー:いや…やめて…
0:マリーの首を締めるドネマ
ドネマ?:さぁ見せてくれよ、お前の顔をよぉ!!
ドネマ?:早く見せて?貴方の絶望の顔を…
ドネマ:さぁ早く…
マリー:なん…なの…
0:マリーはもがき苦しんでいる
ドネマ:あぁこれが…この感覚が…
ニコラス:そうだ
ラーム:そうよ
ニコラス:その感覚が
ラーム:その感触が
ドネマ:殺しの感覚か…ハハ…ハハハ!!
マリー:あん…たは…何者…なの…?
ドネマ:さぁね、僕は何者なんだろうね?
ドネマ?:あぁ、俺は何者だろうな?
ドネマ?:えぇ、わたしは何者だろうね?
ドネマ:僕達は3人で1人だ。
0:締めている首を話すドネマ
マリー:ゲホッゲホッ…うぅ…
ドネマ:さて改めて自己紹介しようか、僕はドネマ・エグリッド。そしてニコラス・ヘイターでもあり、ラーム・エルゼでもある。僕は殺人に快楽を見出した…
マリー:いや…わたしはまだ…
ドネマ:僕は今日からkillerだ。
ドネマ:僕の最初の1人目の犠牲者になってくれ、マリー・クラウズ。
マリー:いや…いや!
0:ドネマはマリーの首を締める
ドネマ:ヒヒヒ…この感覚、感触、この顔…ヒヒヒヒ…これが、快楽か。
ニコラス:そうだ、ドネマ、それがお前の素だ…これが見たかったんだ。
ラーム:そうよ、彼はこうでなくてはね。
ドネマ:僕は今日からkillerだ。
0:とあるマンションの一室
ドネマ:ヒヒヒ…この感覚だ…
ラーム:(囁くように)早くやりなさい…ほら、早く。
ニコラス:(囁くように)早くやれ!早く綺麗な赤を見せてくれ!
ドネマ:あぁ、今見せてやるよ。
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ドネマ:(N)The・killer
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ドネマ:うっ…ここはどこだ…?
0:目を覚ますとそこは真っ白い空間
ニコラス:やっと目を覚ましたか、遅いぞ。
ドネマ:!?誰だ?!
ニコラス:おいおい俺を忘れちまったのか?
ドネマ:お前は…ニコラスか?
ニコラス:正解。やっと目を覚ましやがったか。
ドネマ:ここはどこだ…
ラーム:ここは貴方の意識の中よ。
ドネマ:貴方は…
ニコラス:おいおいラーム、テメェも来やがったのか。
ラーム:だってぇ、やっとドネマと会えたのよ?久々に顔を見たいじゃない。
ドネマ:貴方は…ラーム?
ラーム:そうよドネマ。わたしはラーム。
ドネマ:それより…ここは何だ?僕の意識の中って言ったよね?
ラーム:えぇ、貴方の意識の中よ。
ニコラス:いい加減教えてやれよ、ラーム。今こいつがどんな状況なのか。
ラーム:…そうね
ドネマ:え?僕は今生きてるはずじゃないの?
ラーム:………
ニコラス:テメェは死んだんだよ。
ドネマ:……え?
ニコラス:聞こえなかったか?テメェは死んで、今テメェの残留思念って言ったとこか。その中の意識って思った方が早いな。
ドネマ:ちょっと待ってよ!なんで僕は死んだの?
ラーム:まさかドネマ、貴方覚えてないの?
ドネマ:え?
ニコラス:マジか…少しは覚えてると思ったんだがな…
ドネマ:…
ラーム:まぁいいわ、今から言うことをしっかり聞きなさいよ。
ドネマ:分かった…
ラーム:今から私を存在を消して貴方を復活させるわ、そこでもう一度人生を送りなさい。
ニコラス:あぁ?!テメェが先に取るのかよ!俺が先だってて話だっただろうが!!
ラーム:あんたは黙ってなさい!
ドネマ:ちょっと待ってよ!なんで僕が死んだのか理由を聞かせてよ。
ラーム:……ただの事故よ。
ドネマ:事故?
ニコラス:テメェの死因は家での火事に巻き込まれて死んだんだよ。
ドネマ:そんな…
ニコラス:だから俺らどっちかの存在を使ってテメェをもう一度生き返らせるってとこだ、今の現状はな。
ドネマ:なんで僕を…?
ラーム:それは
ニコラス:(被せるように)んなこたぁどうでもいいんだよ!まぁいいや、ラーム。テメェの存在で生き返らせてやれよ。
ラーム:あら、いいのかしら?
ニコラス:興ざめしただけだ、テメェの存在で生き返らせてやれよ。
ラーム:なら喜んでそうさせてもらうわね。
ドネマ:僕は2人の事を忘れてしまうの?
ニコラス:どうだろうなぁ。ラームの事は忘れてしまうだろうな。まぁ精々次の人生頑張れや。
ドネマ:待ってよ!僕はまだ…
ニコラス:いいから生き返って人生送れ!
ドネマ:待って…
0:意識を失うドネマ
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ドネマ:…………ここは…どこだ?
マリー:あら、起きたのね。
ドネマ:貴方は?
マリー:私はマリー、貴方は今殺人の容疑がかかってるの?
ドネマ:は?!なんで僕が?!
マリー:貴方がそこの現場にいて服に血が付いてるからよ。
0:自分の服を見ると返り血のようなものが付いている
ドネマ:なんだよ、これ…
マリー:貴方急に意識を失うものだから、びっくりしたのよ。
マリー:さて続きよ、貴方の名前から聞かなくてはね。
ドネマ:ごめんなさい、今僕は自分が誰なのかも分からないんだ…
マリー:そう…なら教えてあげるわ、貴方の名前を。
0:資料を出すマリー
マリー:貴方はドネマ・エグリッド。年齢は19歳、
幼い頃に両親を亡くしている。資料はこんなものね。
ドネマ:僕の名前は、ドネマ・エグリッド…
ドネマ:ドネマ…エグリッド
ドネマ:やっぱり何も思い出せない…
マリー:本当に何も覚えてないの?貴方。
ドネマ:本当に何も分からないんだ…
マリー:…ラームという女性は分かるかしら?
ドネマ:ラーム…?
マリー:えぇ、ラーム・エルゼ。彼女は今回殺された被害者よ。
ドネマ:僕は何も知らないし分かりません…
マリー:………
ドネマ:僕は…何も…
0:意識を失うドネマ
マリー:また意識を失ったわ…
ニコラス:あんた、誰だ?
マリー:…え?
ニコラス:あんたは誰かって聞いてんだよ。
マリー:ドネマ?
ニコラス:いいから答えろ!じゃねぇとテメェをぶっ殺しちまうぞ!
マリー:……私はマリー・クラウズよ。今度はこっちの質問よ、貴方ドネマじゃないでしょ?
ニコラス:そうか、あんたはマリー・クラウズつうのか…じゃあ質問の答えだ、俺はニコラス・ヘイターつうもんだ。
マリー:やはりね、いきなり口調は変わるし一人称も変わってるわね。
ニコラス:ところで、あんた警察官か?
マリー:よく分かったわね。
ニコラス:あぁ、よく知ってる、あんたの胸のバッチ…それは警察官のバッチだ…しかも中々の階級だな。
マリー:そこまで知ってるとは貴方警察官だったの?
ニコラス:俺の事はどうでもいいだろ?ところで、1ついい事を教えてやろうか?
マリー:…何かしら
ニコラス:あんたがドネマに質問していた、殺人関連の事さ。
マリー:?!まさか貴方…
ニコラス:あんたの想像通りだ、俺がその殺人犯だ。
マリー:まさか犯人自ら来るとはね…
ニコラス:ドネマは何も知らねぇからなぁ、俺が殺した後にあいつに意識を戻してやったんだ。
マリー:貴方中々に性格が悪いわね。
ニコラス:あぁ?俺が性格が悪い?本当に性格が悪いのはドネマの野郎だぜ。
マリー:どういう事よ?
ニコラス:…さぁな、本当の理由を知る時にはテメェは生きちゃいねぇかもな。
マリー:あの子は見てる感じだと人を殺す事なんてしないと思うけど。
ニコラス:まぁいいさ…あいつに意識を戻してやるさ、精々頑張れよ、女警察官。
0:ドネマの体がぐったりとなる。
ドネマ:うぅ…
マリー:ドネマ?
ドネマ:すみません…意識を失ってたみたいで…
マリー:いいわ…ところで質問が1つあるの、いいかしら?
ドネマ:はい…僕が答えられる事なら答えます。
マリー:貴方、ニコラス・ヘイターという名前に聞き覚えはある?
ドネマ:ニコラス・ヘイター…?……全く分かりませんね。
マリー:(多重人格者ではないのかしら…?嘘をついてる素振りもないわね…)
マリー:そう…ならいいわ、今日の質問は以上よ。
ドネマ:僕はこれからどうなるんですか?
マリー:貴方は今から施設に行って、そこで監視もしてもらって2日間、私の質問に答えてもらうわ。
ドネマ:そうですか…
0:質問が終わり、施設の中で眠りについた。
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0:ドネマの意識の中
ニコラス:ドネマ、テメェはどう乗り切るのか楽しみだなぁ?
0:警察署内部
マリー:おはよう、ドネマ。何か思い出せたかしら?
ドネマ:まったく思い出せないし、僕は何もやってないですよ。
マリー:変わらずか…実は昨日、貴方の事を詳しく調べさせてもらったの。
ドネマ:僕の事をですか?
マリー:えぇ、貴方が質問の最中に気を失い、ニコラス・ヘイターと名乗る男が喋り始めたのよ。
ドネマ:僕は何も知らねぇよ。
マリー:貴方…その口調。
ドネマ:……はっ、ごめんなさい。少しぼーっとしてしまって…
マリー:質問の続きに戻るわね、貴方は多重人格者かと思って調べたけど貴方は多重人格者でもなかったの。
ドネマ:そうですか…
マリー:貴方本当にニコラス・ヘイターの事を何も知らないの?
ドネマ:………聞き覚えのない名前ですね。
マリー:そう…
マリー:(彼は確かにニコラス・ヘイターと名乗った…しかしドネマは多重人格者ではない…一体どうなってるのよ。)
ドネマ:すみません、少し御手洗をお借りしてもよろしいですか?
マリー:ええ、いいわよ。少し待ってて、監視の人を呼んでくるから。
0:部屋を出ていくマリー
ドネマ:なんだか眠いな…ダメだ、意識が。
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ドネマ:うっ、ここは…
ニコラス:よぉ、ドネマ…
ドグマ:貴方は…?
ニコラス:俺はニコラス・ヘイター。聞き覚えはあるか?
ドネマ:ニコラス・ヘイター…あの女の人が言ってた名前だ。
ニコラス:お前は覚えてねぇから教えてやる、昨日質問をされてる時に意識を失ったのは覚えてるな?
ドネマ:うん…
ニコラス:お前が意識を奪ったのは俺だ、そしてテメェが覚えてねぇ殺人の犯人は俺だ。
ドネマ:だから僕の服に返り血がついていたのか…
ニコラス:助けて欲しいか?
ドネマ:私を助ける?馬鹿なこと言わないでちょうだい。
ニコラス:テメェ…その口調。
ドネマ:今のは…なんなんだ今のは…
ニコラス:フフフ…フハハハ!
ドネマ:なにがおかしい?
ニコラス:いいや?何もねぇさ、じゃあまたな。
ドネマ:まっ……て……
0:意識を失うドグマ
マリー:……マ……ドネマ!
ドネマ:はっ!
マリー:貴方気を失っていたの?
ドネマ:すみません、どうやらそうだったみたい。
マリー:貴方また…
ドネマ:なんなんだよ…今日は何かおかしい。
マリー:まぁいいわ、監視の人を呼んできたから御手洗い行ってきなさい。
ドネマ:はい、ありがとうございます。
0:ドアを出るドネマ
マリー:やはりあの子は…
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ドネマ:すみません、戻りました。
マリー:貴方やはり多重人格者ね。
ドネマ:だから僕は何も覚えてないと言ったじゃないですか。
マリー:貴方が嘘をついている可能性がないとは言えないでしょ?
ドネマ:なんなんだよ…僕は何も分からないのに…
マリー:そう…今日は終わりよ。施設に戻っていいわよ。
ドネマ:はい…
0:施設に戻り、眠りにつく。
0:ドネマの意識の中
ニコラス:よぉドネマ。
ドネマ:なんの用だよ。
ニコラス:お前、なんで俺の正体をあの女に言わず嘘をついた?
ドネマ:なんでだろうね…
ニコラス:……興ざめだ、俺はテメェの意識から消えてやる。
ドネマ:そう…勝手にして…
ニコラス:だが、テメェはなぁ、いつか楽しむ時が来るぜ、いつかな。
ドネマ:そうですか…
0:2日目、警察署にて
マリー:おはようドネマ、今日が最終日よ。
ドネマ:そうですね…
マリー:あれから何か思い出せた?
ドネマ:ニコラス・ヘイターの事に関しては少し…
マリー:本当に?貴方の事を思い出した限りの事を教えてもらえる?
ドネマ:はい、ニコラス・ヘイター。彼は僕の中に存在してました、そして僕の意識を乗っ取り、ラームという女性を殺したと、伝えられました。
マリー:伝えられた?貴方いつそれを伝えられたの?
ドネマ:詳しくは言えません。僕が言えるのはこれぬらいです。
マリー:貴方が殺人を犯したわけではないのは確かなのね?
ドネマ:はい、ですが。
マリー:え?
ドネマ:僕思ったんです、殺人をして僕は何か思い出せるんじゃないのかって。
マリー:何を言ってるの?気が狂ったの?
ドネマ:違いますよ、私は、僕は、俺は、一体誰なのか気になってるんですよ。
ドネマ?:そうだなぁ、俺は一体誰で。
ドネマ?:私は一体何者で。
ドネマ:そして僕は一体何者なのか。
マリー:なに?一体どうなってるの?貴方は一体誰なの?
ドネマ:それが分からないから今から確認するのさ。
マリー:いや…やめて…
0:マリーの首を締めるドネマ
ドネマ?:さぁ見せてくれよ、お前の顔をよぉ!!
ドネマ?:早く見せて?貴方の絶望の顔を…
ドネマ:さぁ早く…
マリー:なん…なの…
0:マリーはもがき苦しんでいる
ドネマ:あぁこれが…この感覚が…
ニコラス:そうだ
ラーム:そうよ
ニコラス:その感覚が
ラーム:その感触が
ドネマ:殺しの感覚か…ハハ…ハハハ!!
マリー:あん…たは…何者…なの…?
ドネマ:さぁね、僕は何者なんだろうね?
ドネマ?:あぁ、俺は何者だろうな?
ドネマ?:えぇ、わたしは何者だろうね?
ドネマ:僕達は3人で1人だ。
0:締めている首を話すドネマ
マリー:ゲホッゲホッ…うぅ…
ドネマ:さて改めて自己紹介しようか、僕はドネマ・エグリッド。そしてニコラス・ヘイターでもあり、ラーム・エルゼでもある。僕は殺人に快楽を見出した…
マリー:いや…わたしはまだ…
ドネマ:僕は今日からkillerだ。
ドネマ:僕の最初の1人目の犠牲者になってくれ、マリー・クラウズ。
マリー:いや…いや!
0:ドネマはマリーの首を締める
ドネマ:ヒヒヒ…この感覚、感触、この顔…ヒヒヒヒ…これが、快楽か。
ニコラス:そうだ、ドネマ、それがお前の素だ…これが見たかったんだ。
ラーム:そうよ、彼はこうでなくてはね。
ドネマ:僕は今日からkillerだ。