台本概要
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タイトル | ボルニャンスキー |
---|---|
作者名 | 天道司 |
ジャンル | ファンタジー |
演者人数 | 2人用台本(女1、不問1) |
時間 | 10 分 |
台本使用規定 | 非商用利用時は連絡不要 |
説明 |
自由に演じてください
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キャラ説明
名前 | 性別 | 台詞数 | 説明 |
---|---|---|---|
春華 | 女 | 38 | 女の子 |
黒猫 | 不問 | 38 | ボルニャンスキー |
※役をクリックするとセリフに色が付きます。
台本本編
春華:んっ…んんっ…ここは…どこ?
黒猫:おはよう。お目覚めかな?
春華:うはっ!猫が喋った!
黒猫:吾輩(わがはい)は猫であるが、『ボルニャンスキー』という名前と役割が与えられている
春華:ボルニャ?
黒猫:ボルニャンスキー
春華:ボルニャンスキー?
黒猫:そう、ボルニャンスキー
春華:ボルちゃんでいい?
黒猫:え?
春華:だって、その方が仲良くなれそうな気がするから
黒猫:そういうことなら、うん。構わないよ
春華:あと、ここは、どこなの?真っ白で何もない。私、どうして、こんなところにいるんだろう?
春華:ここにくる前は、何をしていたんだろう?
黒猫:大切なのは、ここにいる理由を与えることであって
黒猫:ここにくる前に何をしていようが、どうでもいいのさ
春華:そうなの?
黒猫:そうかも知れないし、そうじゃないかも知れない
春華:どういうこと?
黒猫:正解か不正解。マルかバツかを押し付けられる世界なんて、つまらないだろ?
春華:確かにね…。でも、その方が楽だよ。何をすれば良いのか、どう進んでゆけば良いのかが分かり易い
黒猫:分かり易いか…。必ずしも分かり易いから『良い』とは限らないよ
春華:え?
黒猫:分かりにくいから、考える機会が与えられる。考える機会が与えられると、少し賢(かしこ)くなる
春華:賢くなる?
黒猫:そうだよ。さて、この真っ白な世界に、君は何が必要だと思う?
春華:何が?
黒猫:そう。何でもいい。真っ白な世界に、必要なモノを考えてごらん
春華:うーん…。分からない。何かが必要な気もするし、何も必要ない気もする
黒猫:そうだね。それも正解だ
春華:ボルちゃんは、何が必要だと思う?
黒猫:笑顔かな
春華:笑顔?
黒猫:君に笑ってほしい
春華:どうして、私に笑ってほしいの?
黒猫:ずっと泣いてるからさ
春華:泣いてないよ。それに、さっき会ったばかりでしょ?
黒猫:君の心は、ここにくる前から、ずっと泣いていた
春華:そんなことない。そんなことないよ
黒猫:ここでは、無理はしなくてもいい。ほしいモノがあれば、『ほしい』と声に出せばいい
春華:うん…。じゃあ、そばにいて…そばにいてよ…。ボルちゃんがいれば、それでいい。他には、何もいらない
黒猫:吾輩は、君に何もしてやれないよ
春華:それでもいい。それでもいいの。ボルちゃんがいると、ボルちゃんの声を聴くと、安心するの
黒猫:そっか…。吾輩は、君にとって、必要な存在なんだね
春華:そうだよ。当たり前でしょ
黒猫:それなら、吾輩にとって君も、必要な存在さ。必要な存在だから、もう、自分を責めないで
春華:え?
黒猫:自分をイジメないで…自分をダメな奴だなんて思わないで…。吾輩にとって、君は、とても素晴らしい存在なのだから…
黒猫:もう、死のうだなんて、思わないで…
春華:なんで?どうして?
黒猫:そんなの決まってるじゃないか。吾輩は、君のことが、(相手演者の名前)のことが好きだからさ
春華:私のことが好き?
黒猫:そうだよ。君のことが好きだ
春華:どうして?私のことが好きなの?私には、何もない。空っぽなの
黒猫:空っぽな人間なんていないさ。空っぽじゃないから、苦しむんだ
黒猫:思い通りにならないことに、できないことに、もがき、苦しむんだ
春華:苦しいよ。悲しいよ。胸が痛いよ
黒猫:ほら?空っぽじゃないだろ?君には心がある
春華:こんなモノ、いらない
黒猫:だから、吾輩がいるじゃないか?この真っ白な世界には、君に必要なモノを、望むモノを、何だって作り出せる
春華:そんなことできるわけない
黒猫:(さえぎって)できるさ!できると想う『キモチ』が大事なんだよ
春華:できると想うキモチ…。じゃあ、花!
黒猫:いいねぇ!花!何色がいい?
春華:ピンクに、水色に、黄色に、赤!
黒猫:うんうん。他には他には?花の種類は?
春華:シクラメンに、クリスマスローズに、ポインセチアに、ダリア!
黒猫:いいねぇ!
春華:ふふっ(笑)
黒猫:楽しいキモチが生まれてきただろ?
春華:うん!
黒猫:楽しいことを想像すると、楽しい世界が広がるのさ
春華:そうだね。それは、ステキなことだね!
黒猫:世界は、ステキで溢れてるのさ。ステキなことを考えようとしないだけで、目を向けようとしないだけで
春華:忙しすぎて、過去にとらわれて、どうせ無理だって決めつけて
黒猫:無理なことは、何もないのにね
春華:うん!ボルちゃん、私に笑顔を取り戻させてくれて、ありがとう
黒猫:いえいえ、吾輩の方こそ、君の笑顔が見れて嬉しいよ。ありがとう。もう、大丈夫だね?
春華:うん。じゃあ、いってくるね
黒猫:あぁ。いってらっしゃい。楽しい未来は、きっと、そこにある
0:
0:―了―
春華:んっ…んんっ…ここは…どこ?
黒猫:おはよう。お目覚めかな?
春華:うはっ!猫が喋った!
黒猫:吾輩(わがはい)は猫であるが、『ボルニャンスキー』という名前と役割が与えられている
春華:ボルニャ?
黒猫:ボルニャンスキー
春華:ボルニャンスキー?
黒猫:そう、ボルニャンスキー
春華:ボルちゃんでいい?
黒猫:え?
春華:だって、その方が仲良くなれそうな気がするから
黒猫:そういうことなら、うん。構わないよ
春華:あと、ここは、どこなの?真っ白で何もない。私、どうして、こんなところにいるんだろう?
春華:ここにくる前は、何をしていたんだろう?
黒猫:大切なのは、ここにいる理由を与えることであって
黒猫:ここにくる前に何をしていようが、どうでもいいのさ
春華:そうなの?
黒猫:そうかも知れないし、そうじゃないかも知れない
春華:どういうこと?
黒猫:正解か不正解。マルかバツかを押し付けられる世界なんて、つまらないだろ?
春華:確かにね…。でも、その方が楽だよ。何をすれば良いのか、どう進んでゆけば良いのかが分かり易い
黒猫:分かり易いか…。必ずしも分かり易いから『良い』とは限らないよ
春華:え?
黒猫:分かりにくいから、考える機会が与えられる。考える機会が与えられると、少し賢(かしこ)くなる
春華:賢くなる?
黒猫:そうだよ。さて、この真っ白な世界に、君は何が必要だと思う?
春華:何が?
黒猫:そう。何でもいい。真っ白な世界に、必要なモノを考えてごらん
春華:うーん…。分からない。何かが必要な気もするし、何も必要ない気もする
黒猫:そうだね。それも正解だ
春華:ボルちゃんは、何が必要だと思う?
黒猫:笑顔かな
春華:笑顔?
黒猫:君に笑ってほしい
春華:どうして、私に笑ってほしいの?
黒猫:ずっと泣いてるからさ
春華:泣いてないよ。それに、さっき会ったばかりでしょ?
黒猫:君の心は、ここにくる前から、ずっと泣いていた
春華:そんなことない。そんなことないよ
黒猫:ここでは、無理はしなくてもいい。ほしいモノがあれば、『ほしい』と声に出せばいい
春華:うん…。じゃあ、そばにいて…そばにいてよ…。ボルちゃんがいれば、それでいい。他には、何もいらない
黒猫:吾輩は、君に何もしてやれないよ
春華:それでもいい。それでもいいの。ボルちゃんがいると、ボルちゃんの声を聴くと、安心するの
黒猫:そっか…。吾輩は、君にとって、必要な存在なんだね
春華:そうだよ。当たり前でしょ
黒猫:それなら、吾輩にとって君も、必要な存在さ。必要な存在だから、もう、自分を責めないで
春華:え?
黒猫:自分をイジメないで…自分をダメな奴だなんて思わないで…。吾輩にとって、君は、とても素晴らしい存在なのだから…
黒猫:もう、死のうだなんて、思わないで…
春華:なんで?どうして?
黒猫:そんなの決まってるじゃないか。吾輩は、君のことが、(相手演者の名前)のことが好きだからさ
春華:私のことが好き?
黒猫:そうだよ。君のことが好きだ
春華:どうして?私のことが好きなの?私には、何もない。空っぽなの
黒猫:空っぽな人間なんていないさ。空っぽじゃないから、苦しむんだ
黒猫:思い通りにならないことに、できないことに、もがき、苦しむんだ
春華:苦しいよ。悲しいよ。胸が痛いよ
黒猫:ほら?空っぽじゃないだろ?君には心がある
春華:こんなモノ、いらない
黒猫:だから、吾輩がいるじゃないか?この真っ白な世界には、君に必要なモノを、望むモノを、何だって作り出せる
春華:そんなことできるわけない
黒猫:(さえぎって)できるさ!できると想う『キモチ』が大事なんだよ
春華:できると想うキモチ…。じゃあ、花!
黒猫:いいねぇ!花!何色がいい?
春華:ピンクに、水色に、黄色に、赤!
黒猫:うんうん。他には他には?花の種類は?
春華:シクラメンに、クリスマスローズに、ポインセチアに、ダリア!
黒猫:いいねぇ!
春華:ふふっ(笑)
黒猫:楽しいキモチが生まれてきただろ?
春華:うん!
黒猫:楽しいことを想像すると、楽しい世界が広がるのさ
春華:そうだね。それは、ステキなことだね!
黒猫:世界は、ステキで溢れてるのさ。ステキなことを考えようとしないだけで、目を向けようとしないだけで
春華:忙しすぎて、過去にとらわれて、どうせ無理だって決めつけて
黒猫:無理なことは、何もないのにね
春華:うん!ボルちゃん、私に笑顔を取り戻させてくれて、ありがとう
黒猫:いえいえ、吾輩の方こそ、君の笑顔が見れて嬉しいよ。ありがとう。もう、大丈夫だね?
春華:うん。じゃあ、いってくるね
黒猫:あぁ。いってらっしゃい。楽しい未来は、きっと、そこにある
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0:―了―