声劇台本置き場

ナレーション：今、対峙する二つの人影があった。一体何があったというのか二人は睨み合い、ピンと張りつめた糸のような緊張がもたらされる。 ナレーション：そしてそんなピリリとした静寂を打ち破るかのように、一人が口を開いた。 ： Ａ：よろしい、ならば寿限無だ！ ： Ｂ：いいだろう！受けて立ってやる！！ ： ナレーション：説明しよう！この世界における寿限無とは、『寿限無寿限無、五劫のすり切れ、海砂利水魚の水行末、雲来末、風来末 食う寝るところに住むところ、やぶらこうじのぶらこうじ、パイポパイポパイポのシューリンガン、シューリンガンのグーリンダイ、グーリンダイのポンポコピーのポンポコナーの長久命の長助さん』を力強く、心から、魂をこめて、ソウルフルに叫ぶことで寿限無パワーを溜めることができるのだ！ ナレーション：その溜めた寿限無パワーで必殺技を打ち合い、勝敗を決める。魂と魂がぶつかり合う、熱い熱い超絶なる戦いのことなのである！！ ： Ａ：こちらからゆくぞ！『寿限無寿限無、五劫のすり切れ、海砂利水魚の水行末、雲来末、風来末 食う寝るところに住むところ、やぶらこうじのぶらこうじ、パイポパイポパイポのシューリンガン、シューリンガンのグーリンダイ、グーリンダイのポンポコピーのポンポコナーの長久命の長助さん！！』 Ａ：くらえ！寿限無キャノン！！ ： ナレーション：力強い寿限無詠唱、そしてその詠唱により高められた寿限無エネルギーが寿限無キャノンとして具現化する！ ナレーション：寿限無キャノンをまともに食らえばひとたまりもなく、灰塵と帰してしまうことだろう。 ナレーション：しかし、その寿限無キャノンに怯むこともなく、Ｂは対峙する。 ： Ｂ：ふん、寿限無キャノンか。ならば…『寿限無寿限無、五劫のすり切れ、海砂利水魚の水行末、雲来末、風来末 食う寝るところに住むところ、やぶらこうじのぶらこうじ、パイポパイポパイポのシューリンガン、シューリンガンのグーリンダイ、グーリンダイのポンポコピーのポンポコナーの長久命の長助さん！』 Ｂ：喰らいつくせ！寿限無ブラックホール！！ ： ナレーション：黒い穴。ただそのように見える寿限無ブラックホールは寿限無キャノンの砲撃を吸い込こむ！そしてそれだけに留まらず、寿限無キャノン本体さえも吸い込まれていった。 ナレーション：Ａの顔から、余裕の表情が剥がれ落ちていた…。 ： Ａ：な、なにぃ！？寿限無ブラックホールだとぉ！？その技は寿限無四天王どころか寿限無王ですらも使いこなせるかどうか怪しい技のはず！ Ａ：貴様！何者だ！！ ： Ｂ：くっくっくっくっ、はーっはっはっはっは！寿限無四天王？寿限無王？そんな奴らと一緒にするでない！ Ｂ：我こそは寿限無を極めし者、寿限無超王である！！ ： ナレーション：なんとＢの正体は寿限無超王だった！！ ナレーション：寿限無超王とは！存在こそ公にされていないもののその実力は寿限無四天王や寿限無王と一線を画し、寿限無倍とも言われている実に恐ろしい存在なのである！！ ： Ｂ：ふっ、己の弱小さを恨みながら闇の褥（しとね）に落ちるがよい。 ： Ａ：まだだ、まだ終わらんよ…。『寿限無寿限無、五劫のすり切れ、海砂利水魚の水行末、雲来末、風来末 食う寝るところに住むところ、やぶらこうじのぶらこうじ、パイポパイポパイポのシューリンガン、シューリンガンのグーリンダイ、グーリンダイのポンポコピーのポンポコナーの長久命の長助さん！』 ： Ｂ：ほう？諦めないのは褒めてやろう。しかし、無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァ！！ ： Ａ：それはどうかな…ゆけ！寿限無ホワイトホール！！ ： Ｂ：な、なにぃ！？ ： ナレーション：解説しよう！！Ａの必殺技寿限無ホワイトホールをぶつけたことにより、Ｂの寿限無ブラックホールが相殺されたのだ！！ ナレーション：驚愕に目を見開くＢ！ ： Ｂ：寿限無ホワイトホールの使い手だと！？我と拮抗するほどの力を持つ者など…！！ ： Ａ：私は天より遣わされし寿限無ジャッジメント！！寿限無の裁きを受けるがよい！！ ： ナレーション：説明しよう！寿限無ジャッジメントとは以下略！！ ： Ｂ：天からの使者だと？ふん、そんな輩軽く捻りつぶしてくれるわ！ ： Ａ：その傲慢な魂ごと砕いてやろう！！ ： ナレーション：寿限無超王と寿限無ジャッジメントの激しい戦いはまだ始まったばかり…！ ナレーション：しかし寿限無とは関係のない世界に生きる我々はそっと見なかったことにしたいと思う。 ナレーション：さらば寿限無。 ： ： ： 0：終わり。