台本概要
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タイトル | 約束の木 |
---|---|
作者名 | 気分屋 (@Kodokusensi) |
ジャンル | ラブストーリー |
演者人数 | 1人用台本(男1) |
時間 | 10 分 |
台本使用規定 | 非商用利用時は連絡不要 |
説明 |
とある木を『約束の木』と呼ぶ少年。 その木は少年にとって、再会を願う かけがえのない木なのであった 331 views |
キャラ説明
名前 | 性別 | 台詞数 | 説明 |
---|---|---|---|
僕 | 男 | 3 | とある木の下で再会の約束をした少年 |
※役をクリックするとセリフに色が付きます。
台本本編
僕:約束の木。
僕:近所の公園にある大きな木を、僕はそう呼んでいる
僕:この木をそう呼んでいるのは、僕だけかもしれないけど。
僕:あれは、僕がまだ小学生だった頃。この木の下でとある約束をした。
0:回想
僕:「ねぇ、どうしたの?」
僕:木の下でうずくまっている少女に、僕は声をかけていた。
僕:「どうして泣いてるの?迷子になっちゃった?」
僕:僕が声をかけたら、泣き出してしまった少女。
僕:とても焦った。
僕:まさか泣かれるとは思わなかったから。
僕:「どうしよう、どうしよう……」
僕:僕は迷った末に
僕:「大丈夫、君は1人じゃないよ?僕が一緒に居るよ!」
僕:と、彼女の隣に座り声をかけた。
僕:今でも、なんであんな事を言ったのか分からない。
僕:でも、幸いにも彼女は少し安心したようで、泣き止んでくれた。
僕:良かったぁー
僕:と、僕が胸をなでおろしていると
僕:『私…迷子になっちゃったの……』
僕:と、ポツリ、ポツリと少女が喋り出した。
僕:どうやら、家は近いはずなのだが、ここが何処なのか分からないらしい。
僕:「じゃあ僕が一緒に、君のお家を探してあげる!」
僕:そう言い僕は、彼女に手を差し伸ばした。
僕:「僕の家もこの辺なんだ。
僕:近くの家なら、お母さんが知ってるかもしれないし、家においでよ!」
僕:そう言い彼女の手を引き、僕の家へと向かった。
僕:家に着き、母親に聞いたところ……やっぱりと言うべきか知っていた。
僕:恐るべし、ママさんネットワーク……
僕:どうやら、最近引っ越してきたばかりらしく、年齢も僕と同じらしい。
僕:不思議な偶然があるものだ。
僕:母と僕で一緒に彼女を家へ送り届けると、彼女の母親にとても感謝され
僕:『学校も一緒になると思うから、この子のことをよろしくね?』と言われた。
僕:「うん!」と僕は迷うことなく答えた。
僕:そして、学校に登校する時は、いつもこの木に集合し、一緒に学校へ行った。
僕:そんな彼女は、中学生になる時に引っ越して行ってしまった。
僕:僕は心にポッカリ穴が空いてしまったように、虚しさを感じていた。
僕:彼女は別れる時
僕:『中学校を卒業する日、この木の下でまた会おうね』
僕:と僕に告げた。
0:回想終了
僕:そんな約束をした時から、僕はこの木を「約束の木」と呼んでいる。
僕:そして今日、僕は中学校を卒業した。
僕:急いでこの木のもとに来たけど……
僕:誰も……居なかった……
僕:「やっぱり……そうだよね……」
僕:心の何処かで思っていた。
僕:この約束を覚えているのは、僕だけなんじゃないのかと。
僕:「覚悟はしてたけど……やっぱり…寂しぃな……」
僕:木にもたれかかり、涙が零れないように上を見上げていた
僕:そんな時だった
僕:不意に僕の名前を呼ぶ声が聞こえた。
僕:声の方を見ると……彼女がいた。
僕:一目で分かった。あの笑顔が、昔と全然変わっていなかったから……
僕:積もる話は多くあるけど……涙で声が出なかった。
僕:どうやら、この木を「約束の木」と呼んでいたのは
僕:僕だけではなかったようだ……
僕:君に会えたら、話したいことがいっぱいあったんだ!
僕:溢れる気持ちを抑え、声をかける。
僕:「久しぶり!……あのね……」
僕:約束の木。
僕:近所の公園にある大きな木を、僕はそう呼んでいる
僕:この木をそう呼んでいるのは、僕だけかもしれないけど。
僕:あれは、僕がまだ小学生だった頃。この木の下でとある約束をした。
0:回想
僕:「ねぇ、どうしたの?」
僕:木の下でうずくまっている少女に、僕は声をかけていた。
僕:「どうして泣いてるの?迷子になっちゃった?」
僕:僕が声をかけたら、泣き出してしまった少女。
僕:とても焦った。
僕:まさか泣かれるとは思わなかったから。
僕:「どうしよう、どうしよう……」
僕:僕は迷った末に
僕:「大丈夫、君は1人じゃないよ?僕が一緒に居るよ!」
僕:と、彼女の隣に座り声をかけた。
僕:今でも、なんであんな事を言ったのか分からない。
僕:でも、幸いにも彼女は少し安心したようで、泣き止んでくれた。
僕:良かったぁー
僕:と、僕が胸をなでおろしていると
僕:『私…迷子になっちゃったの……』
僕:と、ポツリ、ポツリと少女が喋り出した。
僕:どうやら、家は近いはずなのだが、ここが何処なのか分からないらしい。
僕:「じゃあ僕が一緒に、君のお家を探してあげる!」
僕:そう言い僕は、彼女に手を差し伸ばした。
僕:「僕の家もこの辺なんだ。
僕:近くの家なら、お母さんが知ってるかもしれないし、家においでよ!」
僕:そう言い彼女の手を引き、僕の家へと向かった。
僕:家に着き、母親に聞いたところ……やっぱりと言うべきか知っていた。
僕:恐るべし、ママさんネットワーク……
僕:どうやら、最近引っ越してきたばかりらしく、年齢も僕と同じらしい。
僕:不思議な偶然があるものだ。
僕:母と僕で一緒に彼女を家へ送り届けると、彼女の母親にとても感謝され
僕:『学校も一緒になると思うから、この子のことをよろしくね?』と言われた。
僕:「うん!」と僕は迷うことなく答えた。
僕:そして、学校に登校する時は、いつもこの木に集合し、一緒に学校へ行った。
僕:そんな彼女は、中学生になる時に引っ越して行ってしまった。
僕:僕は心にポッカリ穴が空いてしまったように、虚しさを感じていた。
僕:彼女は別れる時
僕:『中学校を卒業する日、この木の下でまた会おうね』
僕:と僕に告げた。
0:回想終了
僕:そんな約束をした時から、僕はこの木を「約束の木」と呼んでいる。
僕:そして今日、僕は中学校を卒業した。
僕:急いでこの木のもとに来たけど……
僕:誰も……居なかった……
僕:「やっぱり……そうだよね……」
僕:心の何処かで思っていた。
僕:この約束を覚えているのは、僕だけなんじゃないのかと。
僕:「覚悟はしてたけど……やっぱり…寂しぃな……」
僕:木にもたれかかり、涙が零れないように上を見上げていた
僕:そんな時だった
僕:不意に僕の名前を呼ぶ声が聞こえた。
僕:声の方を見ると……彼女がいた。
僕:一目で分かった。あの笑顔が、昔と全然変わっていなかったから……
僕:積もる話は多くあるけど……涙で声が出なかった。
僕:どうやら、この木を「約束の木」と呼んでいたのは
僕:僕だけではなかったようだ……
僕:君に会えたら、話したいことがいっぱいあったんだ!
僕:溢れる気持ちを抑え、声をかける。
僕:「久しぶり!……あのね……」