台本概要

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タイトル [0:4:0]クレイジーサイコレズの憂鬱
作者名 夜霧ミスト@夜霧姫  (@YogiriMist)
ジャンル その他
演者人数 4人用台本(女4)
時間 30 分
台本使用規定 台本説明欄参照
説明 名前はいつか動画でつくるかもしれないのでボイロキャラの名前になっています


使用規定:
特にありませんが、使ったよって言ってくれると私のモチベにつながるし何よりうれしいのでできれば報告をしてほしいです(強制ではない)

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
ゆかり 85 ちょっと抜けてる
112 関西弁
129 標準語
あかり 62 おっぱい
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

文字サイズ
0:薄暗い部屋・・・一人の女が閉じ込められている ゆかり:・・・う 0: ゆかり:・・・ここは・・・? 0:あたりを見渡す ゆかり:・・・何も・・・何も思い出せない・・・ 0:声が聞こえてくる 茜:・・・やっと起きたんやね、お姉ちゃん ゆかり:・・・誰? 茜:・・・ ゆかり:・・・あ、茜ちゃん 茜:・・・ ゆかり:茜ちゃん!私、起きたらここにいて・・・ 茜:うん ゆかり:どうしてこんな事になってるのかわからなくて・・・! 茜:うん ゆかり:そうしたら茜ちゃんが来て・・・ 茜:うん ゆかり:・・・ねぇ、茜ちゃん 茜:うん? ゆかり:茜ちゃん、助けに来てくれたんだよね・・・ねぇ、早くここから出してよ 茜:・・・ ゆかり:茜ちゃん? 茜:・・・フッ・・・ ゆかり:あか・・・ねちゃん 茜:・・・フッフッフッ・・・あーはっはっは! ゆかり:茜ちゃん、どうしちゃったの?ねぇ、早くここから出して・・・ 茜:(かぶせて)相変わらず、ゆかりお姉ちゃんは、アホやなぁ!! ゆかり:・・・! 茜:この状況で、ようウチが助けに来た思えるわ、逆に感心する ゆかり:茜ちゃん、ねぇ、何言ってるの?茜ちゃん・・・ 茜:何も覚えとらんか・・・なら、こうすれば思い出すか? ゆかり:・・・! 0:記憶の糸をたどり何をされたか思い出すゆかり ゆかり:・・・茜ちゃん 茜:思い出したか ゆかり:・・・ねぇ、茜ちゃん、どうしてこんな事するの?私たち、姉妹だよ 茜:(かぶせて)姉妹だからこそ、やで! ゆかり:・・・ 茜:ゆかりお姉ちゃん、何もわからんか ゆかり:わかんない、わかんないよ!私、茜ちゃんのこと、わかってた!わかってたつもりだった!でも、今!この瞬間!私は茜ちゃんのことがわからない! 茜:・・・お姉ちゃんはほんま、アホやなぁ・・・ ゆかり:・・・ 茜:つまり、こういうことや! 0:茜、ゆかりの唇にキスをする ゆかり:・・・! 茜:・・・ッハァ ゆかり:茜ちゃん・・・何、やってるの・・・?私たち 茜:姉妹、やろ?知ってるで ゆかり:こんなこと、姉妹でやっていいことじゃない 茜:お姉ちゃん、今は違うんや・・・姉妹でもこういうことは普通にする ゆかり:・・・ 茜:ウチな、ゆかりお姉ちゃんのことが好きやねん ゆかり:好き・・・ 茜:せや 0:少々の沈黙 ゆかり:ねぇ 茜:ん? ゆかり:茜ちゃん、私のことが好きなんでしょ 茜:せや ゆかり:好きなら早く私を解放してよ 茜:解放? ゆかり:好きな人を監禁っておかしいでしょ?だから・・・ 茜:(かぶせて)あーはっはっは!やっぱりお姉ちゃんは、アホの極みやなぁ!! ゆかり:茜ちゃん・・・! 茜:解放するわけ、ないやろ 茜:ウチだけのゆかりお姉ちゃんや 茜:ウチのためだけに存在せなあかんねん ゆかり:・・・狂ってる 茜:狂ってる?ハハッ、最高の褒め言葉やな! ゆかり:・・・ 茜:なぁ、お姉ちゃん・・・知っとるか? ゆかり:・・・ 茜:ウチなぁ、お姉ちゃんのこと好きで好きで・・・ぶっ壊れるまで愛したいんや ゆかり:・・・ 茜:世間ではそんなウチのことを「クレイジーサイコレズ」って言うらしいで ゆかり:クレイジー・・・ 茜:狂ってる?最高に嬉しいねぇ!ウチはゆかりお姉ちゃんに狂わされている!最高や!褒め言葉や!最愛の人に認められたんや! ゆかり:どうして・・・茜ちゃんはそんな子じゃなかったのに・・・ 茜:・・・ゆかりが悪いんや ゆかり:・・・! 茜:どうしようもなくアホで!間抜けで!不幸で!友だちも少なくて!本当にどうしようもなくグズなゆかりが!全部悪いんやで! ゆかり:・・・ 茜:そんなゆかりを見ているとなぁ・・・何やろ・・・こう・・・怒りというか哀れみと言うか・・・ようわからへんけど、胸が締め付けられるんや・・・ ゆかり:・・・ 茜:そしてある日気づいた・・・これは「愛」・・・そう、「愛」なんや! ゆかり:・・・ 茜:どうしよもないゆかりには、ウチがいてあげんといかへん!そうや!ゆかりにはウチが必要なんや!だからこれは「愛」なんや! ゆかり:・・・ 茜:ゆかり・・・ ゆかり:・・・ 茜:その怯えきった目・・・めっちゃかわええで・・・ ゆかり:んん・・・ッ!? 0:約数分にも及ぶディープキス 茜:ハァハァ・・・んっ・・・ ゆかり:んん・・・!ひゃ・・・ひゃめ・・・ 茜:(リップ)・・・ ゆかり:(リップ)・・・ 茜:・・・ッハァ! 0:キスが終わりぐったりしているゆかり ゆかり:・・・ 茜:ゆかり、愛してるで ゆかり:・・・ 茜:・・・もうこんな時間か ゆかり:・・・ 茜:続きは明日や・・・ ゆかり:・・・ 茜:明日、また来るで ゆかり:・・・ 0:数日後 葵:おねえちゃん 茜:ん?なんや、葵・・・ 葵:・・・最近、ゆかりお姉ちゃん見ないんだけど・・・何か知ってる? 茜:お姉ちゃんか・・・ 葵:うん 茜:彼氏でもつくって、同棲でもしとるんちゃう 葵:同棲? 茜:せや 葵:でも・・・ 茜:なぁ、葵 茜:なぁに、おねえちゃん 茜:ウチな、葵がお姉ちゃん好きなんは、知っとる 葵:うん 茜:でもな、葵・・・ 葵:うん 茜:お姉ちゃんも年頃の女の子や 葵:・・・うん 茜:お姉ちゃんのやることを、ウチらで縛ったらあかん、せやろ? 葵:・・・うん 茜:さみしいのはわかるで・・・でも、いつかはお姉ちゃんと離れて暮らさなあかん・・・もちろん、お姉ちゃんの幸せのため、や 葵:・・・ 茜:葵はええ娘やから、わかるよな? 葵:うん・・・ 茜:うん、やっぱり葵はええ娘やな、わかってくれて、姉ちゃん、嬉しいで 葵:うん・・・ごめんね、お姉ちゃん、わがまま言って 茜:ええよ・・・さみしいのは、一緒やからな 葵:・・・ 茜:でもウチには葵がおるから、そんなさみしくないで 葵:お姉ちゃん・・・うん!私も、お姉ちゃんがいるからさみしくない! 茜:ええ娘や 0:数時間後 ゆかり:・・・ 茜:ゆかり、来たで ゆかり:茜ちゃん・・・ 茜:うわ、くっさ!何やねん、この臭いは ゆかり:・・・ 茜:・・・ゆかり、おもらししたんか ゆかり:・・・ 茜:ほんま、ゆかりはウチがおらへんと何もできんグズやなぁ ゆかり:茜ちゃん・・・茜ちゃん・・・ 茜:そんなゆかりを、ウチは愛してるで ゆかり:茜ちゃん・・・! 茜:さ、今日も「いつもの」・・・やろか 0:キスからのおもちゃ挿入 ゆかり:く・・・んああああ! 0:その頃の葵 葵:・・・ 0:街をトボトボ歩く葵 葵:・・・お姉ちゃんはああ言ってたけど・・・ 葵:でも、やっぱり・・・ゆかりお姉ちゃんがいないと・・・私、さみしいよ・・・ あかり:あれ、葵ちゃんじゃない 0:後ろから声をかけられる葵 葵:あ、あかりさん・・・こんにちは・・・ あかり:こんにちは、今日はゆかりさんと茜ちゃんは一緒じゃないの? 葵:・・・はい あかり:・・・なんか訳アリみたいだね、私で良ければ相談に乗ろっか? 葵:・・・あかりさん・・・ありがとうございます あかり:大親友の妹だもん、いいってことよ 0:喫茶店に入り話をする二人 葵:・・・ということがあったんです あかり:ふむふむ、ゆかりさんがねぇ・・・ 葵:私、さみしくて あかり:確かに茜ちゃんの言うことも一理ある 葵:あかりさん・・・ あかり:でも、気持ちはわかるよ 葵:あかりさん・・・ あかり:私だって、最近ゆかりさんに会ってないし・・・ 葵:あ、あかりさん? あかり:私・・・友だちなのに・・・放置されてる・・・ 葵:あかりさん? あかり:私なんて・・・私なんて・・・ 葵:あかりさん?なんか大丈夫? あかり:びええええん 葵:あかりさん!? 0:しばらく泣き続けるあかり あかり:ひっく・・・ひっく・・・それでね・・・それでね・・・ 葵:うんうん、それは辛かったね あかり:そうなのぉぉぉぉぉぉ! 葵:よしよし 0:しばらく泣き続けるあかり あかり:うう・・・ぐす・・・あびばとう、あぼいぢゃん 葵:いえ、その・・・大丈夫・・・ですか・・・? あかり:スンッ・・・ 葵:・・・ あかり:ありがとう、葵ちゃん・・・なんかごめんね、励ますつもりが励まされちゃった 葵:・・・ あかり:・・・あれ?ちょっと引いてる? 葵:・・・引いてないです あかり:・・・ 葵:・・・ あかり:・・・やっぱり引いて 0:あかりの話を遮りながら 葵:いや、まぁ・・・さっきの話、ちょっと引っかかってて あかり:うん?さっきの話? 葵:はい・・・えっと、あかりさんも最近ゆかりお姉ちゃんに会っていないんですか あかり:そうだよ 葵:彼氏・・・ あかり:いるわけないじゃない あかり:いたらまっ先に私に報告してるし、茜ちゃんと葵ちゃんに紹介してる 葵:私たちが悲しまないようにって あかり:あはは、そんなことないよ、多分 葵:どうして? あかり:ゆかりさんの性格上、隠し事は下手だからね あかり:バレる前にバラしちゃえの人だから 葵:そうなんですか・・・ あかり:うん、そう 葵:・・・ あかり:それに 葵:・・・? あかり:ゆかりさんは、あなた達姉妹のことをとっても可愛がってる あかり:彼氏ができたところで嫉妬や憎悪をしないって信じてるはずだよ 葵:・・・ あかり:・・・ 葵:・・・そうなってくると あかり:ん? 葵:少しおかしな話になってきます あかり:おかしな話? 葵:はい あかり:それは何かな? 葵:私たち姉妹はおろか、あかりさんにも同棲を隠す必要、あるのでしょうか? あかり:まぁ確かに 葵:あかりさんが最後にゆかりお姉ちゃんに会ったの、いつですか? あかり:・・・んー、一ヶ月前だったかな 葵:・・・一ヶ月・・・ あかり:どうしたの? 葵:いや・・・私がゆかりお姉ちゃんを見なくなったのもちょうど一ヶ月前だったかなって・・・ あかり:・・・ 葵:・・・ あかり:・・・なんか、あやしいね、それ 葵:はい あかり:事件に巻き込まれてるんじゃないの? 葵:そうかも知れません あかり:茜ちゃんはこのこと、知ってるのかな? 葵:・・・お姉ちゃん・・・ あかり:茜ちゃん、ゆかりさんのことを慕っていたから あかり:事件に巻き込まれたって知ったら居ても立っても居られないんじゃないかな 葵:・・・確かに あかり:葵ちゃんは気がついてなかったかもしれないけど、茜ちゃんのゆかりさんを見る目・・・「妹」のそれとは少し違う雰囲気あったし 葵:・・・それって あかり:・・・ 葵:そもそも「同棲」と言い出したのも・・・お姉ちゃん・・・ あかり:あやしい? 葵:怪しいです、少し あかり:茜ちゃんを疑ってる? 葵:疑わざるを得なくなりました あかり:・・・ 葵:ありがとうございます、あかりさん あかり:いや、大丈夫だよ 葵:お姉ちゃん・・・! あかり:・・・葵ちゃん 葵:・・・はい あかり:茜ちゃんに探りをいれるの? 葵:はい あかり:なら、これを・・・持っていって 葵:・・・なにこれ あかり:一応、ね 葵:・・・?よくわからないけど、ありがとう 0:葵が去ったあと店で会計をしながら あかり:・・・ま、本当に意味ないんだけどね・・・ただ、こういうの一回やってみたかったんだ 0:帰路 葵:お姉ちゃん・・・ 0:コソコソとする茜を見つける葵 葵:あ、お姉ちゃん・・・ 0:回想 あかり:そういえば、茜ちゃんのゆかりさんを見る目、少し違和感があったんだよね 葵:違和感? あかり:うん、そう 葵:例えば? あかり:なんていうのかな・・・?少し恐怖すら覚える感じの・・・鋭い眼光? 葵:鋭い・・・眼光・・・ あかり:茜ちゃん、ゆかりさんの事好きなんだと思う あかり:姉妹として・・・ではなくね 葵:でも・・・さっきはゆかりお姉ちゃんに彼氏ができても、お姉ちゃんは嫉妬しないはずだって あかり:そりゃあ、茜ちゃんがゆかりさんを「姉」ではなく一人の「女」として見ていたとしてもだね? あかり:ゆかりさんと茜ちゃんは姉妹だし・・・何より女の子同士だよ? あかり:さすがにそんなワケ・・・ 葵:・・・ あかり:そんなワケ・・・ない・・・よねぇ・・・? 葵:今は女の子同士の恋愛も受け入れられる風潮なのですよ あかり:え?そうなの? 葵:はい あかり:え、つまりそれは・・・私がゆかりさんとあんなことやこんなことをしても・・・!?グヘヘ・・・ 葵:(ちょっとドン引きしながら)・・・ 0:回想終わり 葵:まさか、お姉ちゃんが・・・いいや、そんなはず・・・ 葵:・・・とりあえず、後を追ってみよう 0:地下に潜っていく茜 葵:うう・・・けほっけほっ・・・埃っぽい・・・ 葵:お姉ちゃん・・・こんなところになんの用が・・・ 0:ドアを開ける茜 茜:ゆかり、今日も来たで 葵:(ゆかり!?ゆかりお姉ちゃんがここにいるの!?なんで・・・?) 茜:ゆかり、今日はおもらし、しとらへんな 茜:ええ子やで ゆかり:あ・・・あう・・・ 葵:(ゆかりお姉ちゃん!) 茜:今日もいっぱい、楽しもうな、ゆかり ゆかり:あか・・・ね・・・ちゃん 茜:なんや、もう欲しいてか 茜:ゆかりはほんま欲張りさんやなぁ ゆかり:う・・・うう・・・ 茜:ウチかて準備が必要や、ちょい待ってな 0:茜、少し捌ける。その合間にゆかりに駆け寄る葵 葵:(小声)ゆかりお姉ちゃん! ゆかり:あお・・いちゃん 葵:(小声)そうだよ、葵だよ・・・!ゆかりお姉ちゃん、どうしてこんな姿に ゆかり:わ・・・たし・・・ 茜:(隣の部屋から)ゆかり~?どうしたんや?誰かおるんか? ゆかり:・・・!あお・・・いちゃん・・・ここから・・・離れて 葵:(小声)嫌だよ、ゆかりお姉ちゃん! ゆかり:(小声)わた・・・しは・・・だい・・・じょうぶ・・・だから・・・!葵ちゃんは・・・ここに来ちゃ・・・ダメ・・・! 葵:(小声)でも・・・ ゆかり:(小声)茜ちゃんに・・・ひどいことされる前に・・・早く・・・! 葵:(小声)ゆかりお姉ちゃん! 茜:やっぱり誰かおるんか? ゆかり:(小声)行って! 0:葵、捌ける。茜、戻って来る 茜:ゆかり、誰かと話してたんか? ゆかり:・・・あう・・・ 茜:・・・そんなワケあらへんか 茜:ま、この場所知っとるんはウチだけやからなぁ 茜:葵も、きっと知らへん 茜:この場所も、ゆかりのことも・・・そしてウチのこともな 茜:アッハッハ!!! 0:部屋の外から中を見る葵 葵:(小声)お姉ちゃん・・・ 茜:・・・さぁて、ゆかり・・・待たせたな ゆかり:・・・ 茜:今日はどんな「遊び」をしようかね ゆかり:・・・ 葵:(小声)お姉ちゃん・・・?一体何を・・・ 茜:そうだ、これを・・・こうやな! ゆかり:ああああああああッ! 茜:・・・こうやって・・・! ゆかり:ああッ!ああああああああッ! 茜:そうか、そんなに気持ちええか!でもな、イクのは許さへんで!ウチの許可なしにイったらいつものお仕置きや! ゆかり:ああああああああッ!んくぅぅぅぅぅうッ! 葵:(小声)お姉ちゃん・・・ゆかりお姉ちゃんに何をしているの・・・? ゆかり:はぁはぁ・・・ンンンッ! 葵:(小声)はぁ・・・はぁ・・・ 0:葵、急いで地下室から外の出る 葵:はぁ・・・はぁ・・・う・・・!? 0:もどす 葵:オエエエエエ! 0:葵、狼狽しながら 葵:どうして・・・お姉ちゃん・・・どうして・・・? ゆかり:ああああああああッ 0:地下からはゆかりの嬌声が小さく漏れ出ている 葵:ああッ!ああああああああッ!いやだ・・・聞きたくない・・・聞きたくないよ・・・! ゆかり:ああああああああッ! 葵:ゆかりお姉ちゃん・・・ ゆかり:ああああああああッ! 葵:聞きたくないのに・・・ ゆかり:ああッ! 葵:聞きたくないのに!どうして!? ゆかり:ああああああああッ! 葵:ん・・・くぅ・・・!んん・・・! ゆかり:ああッ、あああッ! 葵:お姉ちゃん・・・お姉ちゃん・・・ハァ・・・ハァ・・・ 0:同時に ゆかり:あああッ 葵:あああッ! 0:葵、絶頂とともに何かが吹っ切れる 葵:ふふ・・・ふふふ・・・あははは・・・! 葵:助けなきゃ・・・助けなきゃね・・・うふふふ・・・ 0:地下室 茜:ゆかり、イッてしもうたか ゆかり:(ぐったりして)・・・ 茜:ゆかりは悪い子やなぁ・・・ウチはまだ気持ちよくあらへんよ? 茜:一人でイクんはあかん言うたやろ? ゆかり:・・・ 茜:そんなにお仕置きが欲しいんか? 茜:しゃあないなぁ 葵:・・・ちゃん 茜:・・・!?誰や! 葵:お姉ちゃん! 茜:葵!?なんでここに! 葵:お姉ちゃん!!!!!! 0:葵、茜に襲いかかる 茜:くッ・・・! 葵:カハッ・・・!? 0:葵の襲撃にとっさに身を守る茜・・・茜の防御行為が葵の腹部を貫いた 茜:なんでや、葵・・・ 葵:・・・ 茜:そうや・・・葵が悪いんや・・・ 茜:葵が・・・ウチを襲ってきたから・・・! 茜:だから・・・!ウチは葵を・・・! 葵:お姉ちゃん・・・ 茜:あ・・・葵! 葵:お姉ちゃん、私はまだ死んでないよ 茜:葵・・・!生きとったんか!葵! 葵:・・・あかりさんに貰った・・・手帳・・・こんなのが役に立つなんて 茜:・・・葵 葵:・・・さて、お姉ちゃん、この状況・・・説明を 茜:なんで葵がここにおんねん・・・ 葵:あかりさんから話を聞いて 茜:あかり・・・あの乳がでかいだけのヤツ・・・ 茜:ヤツも、早々に始末しておくべきだったか 葵:・・・ 茜:・・・ 葵:ねぇ、お姉ちゃん 茜:・・・ 葵:・・・なんで、ゆかりお姉ちゃんにこんなひどいこと、したの? 茜:・・・ 葵:答える気はない・・・そんなところね 茜:葵に答えたところでなんになる? 葵:・・・お姉ちゃんを解放する気は 茜:あるわけ無いやろ 茜:ゆかりはウチのモンや 葵:・・・ 葵:ちょっと、安心したな 茜:葵? 葵:だってさ、そっちのほうが・・・思う存分、殺せるからさぁ! 茜:葵・・・!! 葵:お姉ちゃんを殺して!ゆかりお姉ちゃんを私のものに! 茜:ほざけ!ウチが葵なんぞに殺される思うたら大間違いや! 葵:ハハハッ!それは、どうかな!? 茜:くッ・・・ 葵:お姉ちゃん・・・動きが悪いねぇ? 葵:そんなに私に殺されたいんだ 葵:なら、お望み通り、一思いに殺してあげる! 茜:(体が・・・思うように動かへん・・・) 葵:死んで、おねええええええちゃああああああああん! 茜:くッ・・・南無三! 0:ナイフが深々と刺さる・・・ 葵:やった・・・! 葵:やった・・・えっ・・・なんで・・・ 0:葵の前に立ちふさがっていたのは・・・ゆかりだった ゆかり:二人で・・・争い合うのは・・・私・・・いや・・・だ・・・よ・・・ 0:二人の眼の前で倒れるゆかり 葵:嫌・・・ッ 茜:ゆ・・・ゆかり・・・ 葵:いやぁァァァァァァァァァ!!!!! ゆかり:・・・ 葵:ゆかりお姉ちゃん!お姉ちゃん!なんで!どうして! 茜:・・・ 葵:嫌だよ!私、ゆかりお姉ちゃんとまだしたいこといっぱいあったのに! 茜:・・・したんや 葵:ゆかりお姉ちゃん! 茜:葵!お前が!ゆかりお姉ちゃんを殺したんや! 葵:元はといえば、お姉ちゃんが! 茜:ウチはゆかりお姉ちゃんを愛しとった!だから!他の害虫に触れられんよう、ここに「匿った」んや! 葵:この・・・! 茜:葵、貴様は!ウチからゆかりお姉ちゃんを奪った! 茜:いくら双子の妹しても絶対許されへん! 茜:覚悟しいや!葵! 0:数秒溜めた後、二人同時に 葵:茜ぇぇぇぇぇ!!!!! 茜:葵ぃぃぃぃぃ!!!!! 0:間 あかり:(N)こうして、三姉妹の愛憎劇は幕を閉じることとなった あかり:(N)私が地下室の居場所を知り、現地に向かったときには・・・ あかり:(N)息絶えたゆかりさんと、おそらく、殺し合ったであろう双子の遺体が横たわっていた 0:後日、扉を開けるものの姿・・・それはあかりだった あかり:(N)あの地下室・・・そこは、私だけの聖地だ あかり:(N)なぜなら・・・そう 0:暗闇で笑みを浮かべながら あかり:やっと、いっぱい愛し合えるね、「ゆかりさん」・・・ 0:ゆかりの遺体にねっとりと近寄りキスをするあかり あかり:あの娘達の目で、いっぱい愛を確かめ合おうね、ゆかりさん あかり:ゆかりさん、ね?わかる?私・・・今、こんなに、興奮してるんだよ? あかり:一ヶ月も放置されて、寂しかったんだから・・・ あかり:双子とは、その後で・・・だから、ちょっとまっててね、お二人さん あかり:(N)私が「愛する者たち」に囲まれた部屋だからだ・・・

0:薄暗い部屋・・・一人の女が閉じ込められている ゆかり:・・・う 0: ゆかり:・・・ここは・・・? 0:あたりを見渡す ゆかり:・・・何も・・・何も思い出せない・・・ 0:声が聞こえてくる 茜:・・・やっと起きたんやね、お姉ちゃん ゆかり:・・・誰? 茜:・・・ ゆかり:・・・あ、茜ちゃん 茜:・・・ ゆかり:茜ちゃん!私、起きたらここにいて・・・ 茜:うん ゆかり:どうしてこんな事になってるのかわからなくて・・・! 茜:うん ゆかり:そうしたら茜ちゃんが来て・・・ 茜:うん ゆかり:・・・ねぇ、茜ちゃん 茜:うん? ゆかり:茜ちゃん、助けに来てくれたんだよね・・・ねぇ、早くここから出してよ 茜:・・・ ゆかり:茜ちゃん? 茜:・・・フッ・・・ ゆかり:あか・・・ねちゃん 茜:・・・フッフッフッ・・・あーはっはっは! ゆかり:茜ちゃん、どうしちゃったの?ねぇ、早くここから出して・・・ 茜:(かぶせて)相変わらず、ゆかりお姉ちゃんは、アホやなぁ!! ゆかり:・・・! 茜:この状況で、ようウチが助けに来た思えるわ、逆に感心する ゆかり:茜ちゃん、ねぇ、何言ってるの?茜ちゃん・・・ 茜:何も覚えとらんか・・・なら、こうすれば思い出すか? ゆかり:・・・! 0:記憶の糸をたどり何をされたか思い出すゆかり ゆかり:・・・茜ちゃん 茜:思い出したか ゆかり:・・・ねぇ、茜ちゃん、どうしてこんな事するの?私たち、姉妹だよ 茜:(かぶせて)姉妹だからこそ、やで! ゆかり:・・・ 茜:ゆかりお姉ちゃん、何もわからんか ゆかり:わかんない、わかんないよ!私、茜ちゃんのこと、わかってた!わかってたつもりだった!でも、今!この瞬間!私は茜ちゃんのことがわからない! 茜:・・・お姉ちゃんはほんま、アホやなぁ・・・ ゆかり:・・・ 茜:つまり、こういうことや! 0:茜、ゆかりの唇にキスをする ゆかり:・・・! 茜:・・・ッハァ ゆかり:茜ちゃん・・・何、やってるの・・・?私たち 茜:姉妹、やろ?知ってるで ゆかり:こんなこと、姉妹でやっていいことじゃない 茜:お姉ちゃん、今は違うんや・・・姉妹でもこういうことは普通にする ゆかり:・・・ 茜:ウチな、ゆかりお姉ちゃんのことが好きやねん ゆかり:好き・・・ 茜:せや 0:少々の沈黙 ゆかり:ねぇ 茜:ん? ゆかり:茜ちゃん、私のことが好きなんでしょ 茜:せや ゆかり:好きなら早く私を解放してよ 茜:解放? ゆかり:好きな人を監禁っておかしいでしょ?だから・・・ 茜:(かぶせて)あーはっはっは!やっぱりお姉ちゃんは、アホの極みやなぁ!! ゆかり:茜ちゃん・・・! 茜:解放するわけ、ないやろ 茜:ウチだけのゆかりお姉ちゃんや 茜:ウチのためだけに存在せなあかんねん ゆかり:・・・狂ってる 茜:狂ってる?ハハッ、最高の褒め言葉やな! ゆかり:・・・ 茜:なぁ、お姉ちゃん・・・知っとるか? ゆかり:・・・ 茜:ウチなぁ、お姉ちゃんのこと好きで好きで・・・ぶっ壊れるまで愛したいんや ゆかり:・・・ 茜:世間ではそんなウチのことを「クレイジーサイコレズ」って言うらしいで ゆかり:クレイジー・・・ 茜:狂ってる?最高に嬉しいねぇ!ウチはゆかりお姉ちゃんに狂わされている!最高や!褒め言葉や!最愛の人に認められたんや! ゆかり:どうして・・・茜ちゃんはそんな子じゃなかったのに・・・ 茜:・・・ゆかりが悪いんや ゆかり:・・・! 茜:どうしようもなくアホで!間抜けで!不幸で!友だちも少なくて!本当にどうしようもなくグズなゆかりが!全部悪いんやで! ゆかり:・・・ 茜:そんなゆかりを見ているとなぁ・・・何やろ・・・こう・・・怒りというか哀れみと言うか・・・ようわからへんけど、胸が締め付けられるんや・・・ ゆかり:・・・ 茜:そしてある日気づいた・・・これは「愛」・・・そう、「愛」なんや! ゆかり:・・・ 茜:どうしよもないゆかりには、ウチがいてあげんといかへん!そうや!ゆかりにはウチが必要なんや!だからこれは「愛」なんや! ゆかり:・・・ 茜:ゆかり・・・ ゆかり:・・・ 茜:その怯えきった目・・・めっちゃかわええで・・・ ゆかり:んん・・・ッ!? 0:約数分にも及ぶディープキス 茜:ハァハァ・・・んっ・・・ ゆかり:んん・・・!ひゃ・・・ひゃめ・・・ 茜:(リップ)・・・ ゆかり:(リップ)・・・ 茜:・・・ッハァ! 0:キスが終わりぐったりしているゆかり ゆかり:・・・ 茜:ゆかり、愛してるで ゆかり:・・・ 茜:・・・もうこんな時間か ゆかり:・・・ 茜:続きは明日や・・・ ゆかり:・・・ 茜:明日、また来るで ゆかり:・・・ 0:数日後 葵:おねえちゃん 茜:ん?なんや、葵・・・ 葵:・・・最近、ゆかりお姉ちゃん見ないんだけど・・・何か知ってる? 茜:お姉ちゃんか・・・ 葵:うん 茜:彼氏でもつくって、同棲でもしとるんちゃう 葵:同棲? 茜:せや 葵:でも・・・ 茜:なぁ、葵 茜:なぁに、おねえちゃん 茜:ウチな、葵がお姉ちゃん好きなんは、知っとる 葵:うん 茜:でもな、葵・・・ 葵:うん 茜:お姉ちゃんも年頃の女の子や 葵:・・・うん 茜:お姉ちゃんのやることを、ウチらで縛ったらあかん、せやろ? 葵:・・・うん 茜:さみしいのはわかるで・・・でも、いつかはお姉ちゃんと離れて暮らさなあかん・・・もちろん、お姉ちゃんの幸せのため、や 葵:・・・ 茜:葵はええ娘やから、わかるよな? 葵:うん・・・ 茜:うん、やっぱり葵はええ娘やな、わかってくれて、姉ちゃん、嬉しいで 葵:うん・・・ごめんね、お姉ちゃん、わがまま言って 茜:ええよ・・・さみしいのは、一緒やからな 葵:・・・ 茜:でもウチには葵がおるから、そんなさみしくないで 葵:お姉ちゃん・・・うん!私も、お姉ちゃんがいるからさみしくない! 茜:ええ娘や 0:数時間後 ゆかり:・・・ 茜:ゆかり、来たで ゆかり:茜ちゃん・・・ 茜:うわ、くっさ!何やねん、この臭いは ゆかり:・・・ 茜:・・・ゆかり、おもらししたんか ゆかり:・・・ 茜:ほんま、ゆかりはウチがおらへんと何もできんグズやなぁ ゆかり:茜ちゃん・・・茜ちゃん・・・ 茜:そんなゆかりを、ウチは愛してるで ゆかり:茜ちゃん・・・! 茜:さ、今日も「いつもの」・・・やろか 0:キスからのおもちゃ挿入 ゆかり:く・・・んああああ! 0:その頃の葵 葵:・・・ 0:街をトボトボ歩く葵 葵:・・・お姉ちゃんはああ言ってたけど・・・ 葵:でも、やっぱり・・・ゆかりお姉ちゃんがいないと・・・私、さみしいよ・・・ あかり:あれ、葵ちゃんじゃない 0:後ろから声をかけられる葵 葵:あ、あかりさん・・・こんにちは・・・ あかり:こんにちは、今日はゆかりさんと茜ちゃんは一緒じゃないの? 葵:・・・はい あかり:・・・なんか訳アリみたいだね、私で良ければ相談に乗ろっか? 葵:・・・あかりさん・・・ありがとうございます あかり:大親友の妹だもん、いいってことよ 0:喫茶店に入り話をする二人 葵:・・・ということがあったんです あかり:ふむふむ、ゆかりさんがねぇ・・・ 葵:私、さみしくて あかり:確かに茜ちゃんの言うことも一理ある 葵:あかりさん・・・ あかり:でも、気持ちはわかるよ 葵:あかりさん・・・ あかり:私だって、最近ゆかりさんに会ってないし・・・ 葵:あ、あかりさん? あかり:私・・・友だちなのに・・・放置されてる・・・ 葵:あかりさん? あかり:私なんて・・・私なんて・・・ 葵:あかりさん?なんか大丈夫? あかり:びええええん 葵:あかりさん!? 0:しばらく泣き続けるあかり あかり:ひっく・・・ひっく・・・それでね・・・それでね・・・ 葵:うんうん、それは辛かったね あかり:そうなのぉぉぉぉぉぉ! 葵:よしよし 0:しばらく泣き続けるあかり あかり:うう・・・ぐす・・・あびばとう、あぼいぢゃん 葵:いえ、その・・・大丈夫・・・ですか・・・? あかり:スンッ・・・ 葵:・・・ あかり:ありがとう、葵ちゃん・・・なんかごめんね、励ますつもりが励まされちゃった 葵:・・・ あかり:・・・あれ?ちょっと引いてる? 葵:・・・引いてないです あかり:・・・ 葵:・・・ あかり:・・・やっぱり引いて 0:あかりの話を遮りながら 葵:いや、まぁ・・・さっきの話、ちょっと引っかかってて あかり:うん?さっきの話? 葵:はい・・・えっと、あかりさんも最近ゆかりお姉ちゃんに会っていないんですか あかり:そうだよ 葵:彼氏・・・ あかり:いるわけないじゃない あかり:いたらまっ先に私に報告してるし、茜ちゃんと葵ちゃんに紹介してる 葵:私たちが悲しまないようにって あかり:あはは、そんなことないよ、多分 葵:どうして? あかり:ゆかりさんの性格上、隠し事は下手だからね あかり:バレる前にバラしちゃえの人だから 葵:そうなんですか・・・ あかり:うん、そう 葵:・・・ あかり:それに 葵:・・・? あかり:ゆかりさんは、あなた達姉妹のことをとっても可愛がってる あかり:彼氏ができたところで嫉妬や憎悪をしないって信じてるはずだよ 葵:・・・ あかり:・・・ 葵:・・・そうなってくると あかり:ん? 葵:少しおかしな話になってきます あかり:おかしな話? 葵:はい あかり:それは何かな? 葵:私たち姉妹はおろか、あかりさんにも同棲を隠す必要、あるのでしょうか? あかり:まぁ確かに 葵:あかりさんが最後にゆかりお姉ちゃんに会ったの、いつですか? あかり:・・・んー、一ヶ月前だったかな 葵:・・・一ヶ月・・・ あかり:どうしたの? 葵:いや・・・私がゆかりお姉ちゃんを見なくなったのもちょうど一ヶ月前だったかなって・・・ あかり:・・・ 葵:・・・ あかり:・・・なんか、あやしいね、それ 葵:はい あかり:事件に巻き込まれてるんじゃないの? 葵:そうかも知れません あかり:茜ちゃんはこのこと、知ってるのかな? 葵:・・・お姉ちゃん・・・ あかり:茜ちゃん、ゆかりさんのことを慕っていたから あかり:事件に巻き込まれたって知ったら居ても立っても居られないんじゃないかな 葵:・・・確かに あかり:葵ちゃんは気がついてなかったかもしれないけど、茜ちゃんのゆかりさんを見る目・・・「妹」のそれとは少し違う雰囲気あったし 葵:・・・それって あかり:・・・ 葵:そもそも「同棲」と言い出したのも・・・お姉ちゃん・・・ あかり:あやしい? 葵:怪しいです、少し あかり:茜ちゃんを疑ってる? 葵:疑わざるを得なくなりました あかり:・・・ 葵:ありがとうございます、あかりさん あかり:いや、大丈夫だよ 葵:お姉ちゃん・・・! あかり:・・・葵ちゃん 葵:・・・はい あかり:茜ちゃんに探りをいれるの? 葵:はい あかり:なら、これを・・・持っていって 葵:・・・なにこれ あかり:一応、ね 葵:・・・?よくわからないけど、ありがとう 0:葵が去ったあと店で会計をしながら あかり:・・・ま、本当に意味ないんだけどね・・・ただ、こういうの一回やってみたかったんだ 0:帰路 葵:お姉ちゃん・・・ 0:コソコソとする茜を見つける葵 葵:あ、お姉ちゃん・・・ 0:回想 あかり:そういえば、茜ちゃんのゆかりさんを見る目、少し違和感があったんだよね 葵:違和感? あかり:うん、そう 葵:例えば? あかり:なんていうのかな・・・?少し恐怖すら覚える感じの・・・鋭い眼光? 葵:鋭い・・・眼光・・・ あかり:茜ちゃん、ゆかりさんの事好きなんだと思う あかり:姉妹として・・・ではなくね 葵:でも・・・さっきはゆかりお姉ちゃんに彼氏ができても、お姉ちゃんは嫉妬しないはずだって あかり:そりゃあ、茜ちゃんがゆかりさんを「姉」ではなく一人の「女」として見ていたとしてもだね? あかり:ゆかりさんと茜ちゃんは姉妹だし・・・何より女の子同士だよ? あかり:さすがにそんなワケ・・・ 葵:・・・ あかり:そんなワケ・・・ない・・・よねぇ・・・? 葵:今は女の子同士の恋愛も受け入れられる風潮なのですよ あかり:え?そうなの? 葵:はい あかり:え、つまりそれは・・・私がゆかりさんとあんなことやこんなことをしても・・・!?グヘヘ・・・ 葵:(ちょっとドン引きしながら)・・・ 0:回想終わり 葵:まさか、お姉ちゃんが・・・いいや、そんなはず・・・ 葵:・・・とりあえず、後を追ってみよう 0:地下に潜っていく茜 葵:うう・・・けほっけほっ・・・埃っぽい・・・ 葵:お姉ちゃん・・・こんなところになんの用が・・・ 0:ドアを開ける茜 茜:ゆかり、今日も来たで 葵:(ゆかり!?ゆかりお姉ちゃんがここにいるの!?なんで・・・?) 茜:ゆかり、今日はおもらし、しとらへんな 茜:ええ子やで ゆかり:あ・・・あう・・・ 葵:(ゆかりお姉ちゃん!) 茜:今日もいっぱい、楽しもうな、ゆかり ゆかり:あか・・・ね・・・ちゃん 茜:なんや、もう欲しいてか 茜:ゆかりはほんま欲張りさんやなぁ ゆかり:う・・・うう・・・ 茜:ウチかて準備が必要や、ちょい待ってな 0:茜、少し捌ける。その合間にゆかりに駆け寄る葵 葵:(小声)ゆかりお姉ちゃん! ゆかり:あお・・いちゃん 葵:(小声)そうだよ、葵だよ・・・!ゆかりお姉ちゃん、どうしてこんな姿に ゆかり:わ・・・たし・・・ 茜:(隣の部屋から)ゆかり~?どうしたんや?誰かおるんか? ゆかり:・・・!あお・・・いちゃん・・・ここから・・・離れて 葵:(小声)嫌だよ、ゆかりお姉ちゃん! ゆかり:(小声)わた・・・しは・・・だい・・・じょうぶ・・・だから・・・!葵ちゃんは・・・ここに来ちゃ・・・ダメ・・・! 葵:(小声)でも・・・ ゆかり:(小声)茜ちゃんに・・・ひどいことされる前に・・・早く・・・! 葵:(小声)ゆかりお姉ちゃん! 茜:やっぱり誰かおるんか? ゆかり:(小声)行って! 0:葵、捌ける。茜、戻って来る 茜:ゆかり、誰かと話してたんか? ゆかり:・・・あう・・・ 茜:・・・そんなワケあらへんか 茜:ま、この場所知っとるんはウチだけやからなぁ 茜:葵も、きっと知らへん 茜:この場所も、ゆかりのことも・・・そしてウチのこともな 茜:アッハッハ!!! 0:部屋の外から中を見る葵 葵:(小声)お姉ちゃん・・・ 茜:・・・さぁて、ゆかり・・・待たせたな ゆかり:・・・ 茜:今日はどんな「遊び」をしようかね ゆかり:・・・ 葵:(小声)お姉ちゃん・・・?一体何を・・・ 茜:そうだ、これを・・・こうやな! ゆかり:ああああああああッ! 茜:・・・こうやって・・・! ゆかり:ああッ!ああああああああッ! 茜:そうか、そんなに気持ちええか!でもな、イクのは許さへんで!ウチの許可なしにイったらいつものお仕置きや! ゆかり:ああああああああッ!んくぅぅぅぅぅうッ! 葵:(小声)お姉ちゃん・・・ゆかりお姉ちゃんに何をしているの・・・? ゆかり:はぁはぁ・・・ンンンッ! 葵:(小声)はぁ・・・はぁ・・・ 0:葵、急いで地下室から外の出る 葵:はぁ・・・はぁ・・・う・・・!? 0:もどす 葵:オエエエエエ! 0:葵、狼狽しながら 葵:どうして・・・お姉ちゃん・・・どうして・・・? ゆかり:ああああああああッ 0:地下からはゆかりの嬌声が小さく漏れ出ている 葵:ああッ!ああああああああッ!いやだ・・・聞きたくない・・・聞きたくないよ・・・! ゆかり:ああああああああッ! 葵:ゆかりお姉ちゃん・・・ ゆかり:ああああああああッ! 葵:聞きたくないのに・・・ ゆかり:ああッ! 葵:聞きたくないのに!どうして!? ゆかり:ああああああああッ! 葵:ん・・・くぅ・・・!んん・・・! ゆかり:ああッ、あああッ! 葵:お姉ちゃん・・・お姉ちゃん・・・ハァ・・・ハァ・・・ 0:同時に ゆかり:あああッ 葵:あああッ! 0:葵、絶頂とともに何かが吹っ切れる 葵:ふふ・・・ふふふ・・・あははは・・・! 葵:助けなきゃ・・・助けなきゃね・・・うふふふ・・・ 0:地下室 茜:ゆかり、イッてしもうたか ゆかり:(ぐったりして)・・・ 茜:ゆかりは悪い子やなぁ・・・ウチはまだ気持ちよくあらへんよ? 茜:一人でイクんはあかん言うたやろ? ゆかり:・・・ 茜:そんなにお仕置きが欲しいんか? 茜:しゃあないなぁ 葵:・・・ちゃん 茜:・・・!?誰や! 葵:お姉ちゃん! 茜:葵!?なんでここに! 葵:お姉ちゃん!!!!!! 0:葵、茜に襲いかかる 茜:くッ・・・! 葵:カハッ・・・!? 0:葵の襲撃にとっさに身を守る茜・・・茜の防御行為が葵の腹部を貫いた 茜:なんでや、葵・・・ 葵:・・・ 茜:そうや・・・葵が悪いんや・・・ 茜:葵が・・・ウチを襲ってきたから・・・! 茜:だから・・・!ウチは葵を・・・! 葵:お姉ちゃん・・・ 茜:あ・・・葵! 葵:お姉ちゃん、私はまだ死んでないよ 茜:葵・・・!生きとったんか!葵! 葵:・・・あかりさんに貰った・・・手帳・・・こんなのが役に立つなんて 茜:・・・葵 葵:・・・さて、お姉ちゃん、この状況・・・説明を 茜:なんで葵がここにおんねん・・・ 葵:あかりさんから話を聞いて 茜:あかり・・・あの乳がでかいだけのヤツ・・・ 茜:ヤツも、早々に始末しておくべきだったか 葵:・・・ 茜:・・・ 葵:ねぇ、お姉ちゃん 茜:・・・ 葵:・・・なんで、ゆかりお姉ちゃんにこんなひどいこと、したの? 茜:・・・ 葵:答える気はない・・・そんなところね 茜:葵に答えたところでなんになる? 葵:・・・お姉ちゃんを解放する気は 茜:あるわけ無いやろ 茜:ゆかりはウチのモンや 葵:・・・ 葵:ちょっと、安心したな 茜:葵? 葵:だってさ、そっちのほうが・・・思う存分、殺せるからさぁ! 茜:葵・・・!! 葵:お姉ちゃんを殺して!ゆかりお姉ちゃんを私のものに! 茜:ほざけ!ウチが葵なんぞに殺される思うたら大間違いや! 葵:ハハハッ!それは、どうかな!? 茜:くッ・・・ 葵:お姉ちゃん・・・動きが悪いねぇ? 葵:そんなに私に殺されたいんだ 葵:なら、お望み通り、一思いに殺してあげる! 茜:(体が・・・思うように動かへん・・・) 葵:死んで、おねええええええちゃああああああああん! 茜:くッ・・・南無三! 0:ナイフが深々と刺さる・・・ 葵:やった・・・! 葵:やった・・・えっ・・・なんで・・・ 0:葵の前に立ちふさがっていたのは・・・ゆかりだった ゆかり:二人で・・・争い合うのは・・・私・・・いや・・・だ・・・よ・・・ 0:二人の眼の前で倒れるゆかり 葵:嫌・・・ッ 茜:ゆ・・・ゆかり・・・ 葵:いやぁァァァァァァァァァ!!!!! ゆかり:・・・ 葵:ゆかりお姉ちゃん!お姉ちゃん!なんで!どうして! 茜:・・・ 葵:嫌だよ!私、ゆかりお姉ちゃんとまだしたいこといっぱいあったのに! 茜:・・・したんや 葵:ゆかりお姉ちゃん! 茜:葵!お前が!ゆかりお姉ちゃんを殺したんや! 葵:元はといえば、お姉ちゃんが! 茜:ウチはゆかりお姉ちゃんを愛しとった!だから!他の害虫に触れられんよう、ここに「匿った」んや! 葵:この・・・! 茜:葵、貴様は!ウチからゆかりお姉ちゃんを奪った! 茜:いくら双子の妹しても絶対許されへん! 茜:覚悟しいや!葵! 0:数秒溜めた後、二人同時に 葵:茜ぇぇぇぇぇ!!!!! 茜:葵ぃぃぃぃぃ!!!!! 0:間 あかり:(N)こうして、三姉妹の愛憎劇は幕を閉じることとなった あかり:(N)私が地下室の居場所を知り、現地に向かったときには・・・ あかり:(N)息絶えたゆかりさんと、おそらく、殺し合ったであろう双子の遺体が横たわっていた 0:後日、扉を開けるものの姿・・・それはあかりだった あかり:(N)あの地下室・・・そこは、私だけの聖地だ あかり:(N)なぜなら・・・そう 0:暗闇で笑みを浮かべながら あかり:やっと、いっぱい愛し合えるね、「ゆかりさん」・・・ 0:ゆかりの遺体にねっとりと近寄りキスをするあかり あかり:あの娘達の目で、いっぱい愛を確かめ合おうね、ゆかりさん あかり:ゆかりさん、ね?わかる?私・・・今、こんなに、興奮してるんだよ? あかり:一ヶ月も放置されて、寂しかったんだから・・・ あかり:双子とは、その後で・・・だから、ちょっとまっててね、お二人さん あかり:(N)私が「愛する者たち」に囲まれた部屋だからだ・・・