台本概要
135 views
タイトル | 短いが長い3日間 |
---|---|
作者名 | ドランゴ (@ D_rango22) |
ジャンル | コメディ |
演者人数 | 2人用台本(男2) |
時間 | 40 分 |
台本使用規定 | 非商用利用時は連絡不要 |
説明 |
短いけど長いような3日間。笑いもあり感動もあり、是非お楽しみください。 ※配信などで利用する際は何も報告などは必要ございません。 TwitterのDMなどで使用させていただきました等ありましたとても励みになります。ではお楽しみください。 女性がやる場合などは1部のセリフの改変などはどうぞ。 135 views |
キャラ説明
名前 | 性別 | 台詞数 | 説明 |
---|---|---|---|
和樹 | 男 | 177 | 大学2年生。海斗とは小学からの付き合い。子供っぽい海斗に振り回される苦労人。好きなことはものづくり。 |
海斗 | 男 | 164 | 大学2年生。和樹とは小学からの付き合い、すごく好奇心旺盛でやろうと思った事はすぐに動く元気がある。 |
※役をクリックするとセリフに色が付きます。
台本本編
0:夏休み終わり3日前。和樹の家にて
海斗:おい和樹
和樹:なんだよ
海斗:残り3日間で夏休み終わりなわけだが
和樹:あーそういえばもうそんな時期か
海斗:そんな時期ってお前まだ学生だろ、なんでそんな大人ぶってんだよ
和樹:文句垂れんな、んでその残りの3日間でなんかしようって言いたいんだろお前
海斗:さすが和樹きゅんだね、僕の思想が読めるなんて相変わらずキモイね☆
和樹:お前と友達になったの今更ながら後悔してるよ俺は。
海斗:えぇ?!なんでそんな事言うの?酷くない?友達居なさそうだから友達になったのに…
和樹:お前なぁ…言い方ってもんがあるだろ…
海斗:別にいいだろ、俺らに遠慮なんてもんいらないだろ
和樹:親しき仲にも礼儀ありって言葉知らないの?
海斗:はっ!バカが!んなもん知ってるよ!!
和樹:はえ〜、お前も知ってんだなことわざとか。
海斗:お前いくらなんでもバカにしすぎだろ…俺泣いちゃうよ?
和樹:やめろ、キモイから。
海斗:キモイだぁ?!本当に血も涙もない奴だな本当に。
和樹:お前から言ってきたんだろ。
海斗:んーまぁいいや、とりあえずな残りの3日間で色々な事やりたいわけよ、俺は。
和樹:お前言い出しっぺなんだからなんか考えてるよな?流石に何も考えてませ〜んなんて事ないよな?な?
海斗:圧をかけるな、あとなんも考えてない。
和樹:おいなんか考えとけよせめて。
海斗:だってさー、昨日だったからこれ決行したの。
和樹:なんで俺には何も話ないわけ?おかしくない?俺ら2人でやるんだよね?
海斗:どうせお前いつも話すからいいだろ、一々気にするなよ〜
和樹:はぁ…まったく、さっさと考えようぜ何をやるか。
海斗:だな、さてと
0:紙を出す海斗
和樹:ん?お前なんでやけにデカい紙出してんだ?
海斗:なんでって、そりゃ何やるかを細かく書くためだよ。
和樹:だからってお前このデカさはさぁ…
海斗:いいんだよ!細かい事気にしたらハゲるぞ?
和樹:やかましい、早く決めるぞ。
海斗:おいおいせかせかするなよ、お前は女の子か?
和樹:それは女子に失礼だろ、だからお前モテねぇんだよ。
海斗:へっ!いいんだよ!別に!俺には友達というお前がいるからな!!
和樹:へいへい…
海斗:まぁ、早速明日なにするか決めようぜ
和樹:だな、とりあえず俺ら夏休み何したか思い出してそれ以外をやるか
海斗:んーと…夏祭り行っただろ?海行っただろ?スイカ割りしただろ?アイス食ったろ?
和樹:ちょっと待て
海斗:んだよ、今思い出してんだろー?
和樹:アイスは別にいつでも食えるだろ
海斗:はぁ?!アイスは夏に食うから美味いんだろうが!分かってないねぇおこちゃまの和樹ちゃんは!!
和樹:やかましい、とりあえず簡単に思い出したのではなんかほぼ全滅してね?
海斗:まぁなぁ…あ。
和樹:ん?どうした?なんか思い出した顔して
海斗:カブトムシ捕まえにいかね?
和樹:………は?お前マジで言ってる?
海斗:マジだよ、マジもマジ、大マジだよ、年齢なんて関係ない、カブトムシが全てだ。
和樹:カッコよく言ってるけど俺らもう大学生だよ??カブトムシ捕まえるとか小学生かよお前。
海斗:うるせぇ!関係ねぇ!やった事ねぇのはカブトムシ捕まえる事くらいだろ!
和樹:もう少しなんかあっただろ!立て!お前と決着つけてやる!
0:思いっきり立つ和樹
海斗:あぁ?!上等だ!その喧嘩買ってやるよ!俺に喧嘩売った事後悔すんなよ!!
0:同じく立つ海斗
和樹:よーし…覚悟は出来んだろうなぁ?海斗!
海斗:お前も覚悟出来んだろうなぁ?!和樹!ビビってチビんなよ!!
和樹:よーし…いくぞ…
海斗:最初はぐー!
和樹:じゃんけん!
海斗:(同時に)ぽん!
和樹:(同時に)ぽん!
海斗:だぁぁぁぁぁクソォ!!負けたぁぁぁぁ!
和樹:ハハハハ!俺の勝ちだ!出直せバーカ!!
海斗:おい!流石に言い過ぎだろ!たかがじゃんけんだぞ?!
和樹:たかがじゃんけん、されどじゃんけん、運も実力の内と学ばなかったかい?おバカの海斗君?
海斗:クソォ…じゃんけんで勝ったからと調子に乗りやがって…
和樹:つーことでカブトムシ捕まえるのは却下だ。
海斗:他になんかあんのかよー
和樹:俺らの近くに森あるだろ
海斗:あー、あるな。その森で何やるんだよ。
和樹:秘密基地作ってるのはどうだ?
海斗:………
和樹:流石にガキすぎたか…
海斗:いいじゃんそれ!ガチのデケェ基地作ろうぜ!!
和樹:お前がバカで助かったよ…(小声)
海斗:なんか言った?
和樹:んーにゃ、なんもない。
海斗:おし!明日はとりあえず基地作りだな!明後日はどうする?
和樹:んー本格的に作るなら明後日までかかりそうな気がするけどなぁ
海斗:あーそう言われれば確かにな…おし!とりあえず明明後日は置いといて、明日と明後日は基地作りじゃ!
和樹:だな、てか本格的に作るなら木材買いにいくか?まだ13時30分くらいだろ。
海斗:おや。和樹くんにしては乗り気だね?いつもは大人ぶってるのかね?
和樹:やかましい、とりあえず買いにいくか行かないか決めろ。
海斗:そりゃ行くだろ。
和樹:へいへい、んじゃいくか。
海斗:んい〜
0:ホームセンターにて
和樹:さてとりあえず木材とノコギリと釘とハンマーだな。海斗〜…ってあいつどこ行った?
海斗:うぉぉぉ!カッケェ!
和樹:あいつすぐどっか行く癖どうにかならんかねぇ…?
海斗:おい和樹これカッコよくね?!
和樹:お前さぁ…本来の目的忘れてない?遊びに来てんじゃねぇんだぞ!!
海斗:まぁまぁ落ち着きたまえよ和樹きゅん。
和樹:おい、そのきゅんやめろ、気色悪い。
海斗:とりあえず色々見ようぜ、どうせ和樹の事だし買うもんほとんど考えてんだろ?
和樹:一応木材と、ノコギリ、釘、ハンマー当たりあれば大丈夫だろうとは思ってる、色々見ないと分からんが。
海斗:んじゃ、とりあえず見に行くか。
0:ホームセンターで色々買い出しをし、和樹の家に帰る2人。
海斗:疲れた〜てか暑い。アイスとかねぇの?和樹の家
和樹:知らねぇよ、冷凍庫見ないと分からん、多分あるけど。
海斗:とってきてくれ、俺もう動けねぇ。
和樹:お茶も取ってきてやるから寝転ぶな。
海斗:ういうい、よろしく〜
0:お茶とアイスを取って戻ってきた和樹
和樹:ほらよアイス
海斗:サンキュー!うんうん、やっぱ夏はアイスだな。
和樹:そんながっつくなよお前知覚過敏だろ。
海斗:知覚過敏やめろ、ジジイみたいだろ。
和樹:ごめんじゃん、とりあえず明日だな。お前今日泊まってくか?
海斗:ごめんけど最初からそのつもりだった、着替え持ってきたし。
和樹:せめて俺に許可取るくらいしろ、礼儀を知れ。
海斗:いいじゃんか〜俺らもう小学からの付き合いだぜ〜?いらないだろ許可とか。
和樹:まぁ言われれば確かに要らねぇけどさ…
海斗:そう考えたら俺らもう何十年の付き合いになんのな
和樹:時間の流れって早いよな、そう考えると俺らもだいぶ歳取ったよな。
海斗:元気なら別にいいんじゃねぇかな〜
0:時計はまだ15時
和樹:まだ15時か〜何するかねぇゲームでもやるか?
海斗:ありだな、なにがあんだっけ
和樹:色々あるぞ、プレステにSwitchだったり色々な。
海斗:あ、待て!ボウリングしてぇ俺!
和樹:おいゲームだけど外にまた行くじゃねぇか。
海斗:歩いて行くとは行ってねぇだろ!!俺バイクあるからお前後ろ乗れよ、一応ヘルメット後もう1つあったしな!
和樹:お前ナイスすぎ、早速いくか、アイスとかもくったしな。
海斗:うし、行こうぜ。
和樹:へいよー
0:ボウリング場に到着。
和樹:さて何ゲームするんだ?
海斗:俺正直無限にやれるんだがここは5ゲームくらいでどうだ?
和樹:5か…2人だし丁度いいかもな…
海斗:よし、和樹君や今日の晩飯奢りをかけてやろうぜ!
和樹:お前俺に勝てるのかー?前回俺に負けただろ。
海斗:あれに関してはお前ストライク出しすぎだよなんだよスコア170って。おかしいだろお前、その手首俺にくれよ。
和樹:流石の俺でもあの時はビビった、軽くチビりそうになったな。
海斗:お前が出してんのにチビる事ある?そんでビビるなよ。
和樹:まぁ今回は前回から結構月日経ってるからな、今日が勝てるとは限らんだろ。
海斗:実はな…俺は練習してたんだよ実はな!
和樹:ほぉ〜それは俺も燃えてくるな。
海斗:はっ!覚悟しろよ!!
0:3ゲーム後
和樹:タバコ吸いにいくか。
海斗:だな、一旦な。
0:喫煙所に移動して喫煙する2人
和樹:………ふぅ、お前弱くない?
海斗:ふぅ、俺が弱いんじゃなくて、お前が強すぎんだよ。
和樹:言い訳は見苦しいぞ、お前が弱いのを認めろ。
海斗:俺1ゲームのスコア140くらい出てんのになんでお前毎回俺より上なんだよ…
和樹:まぁまぁ、一応全スコア合計で負けた方が飯奢りなんだから…そんなに焦んなよ。
海斗:ちくしょうめ…絶対勝ってやるからな!
和樹:ははは!楽しみにしてるわ。
海斗:うし、ヤニ注入したからこれで勝てるわ!
和樹:やめろ、危ねぇクスリみたいな言い方すんな。
0:戻って2ゲーム消化後
和樹:結局お前負けてんじゃん
海斗:なんでなん?なんで俺お前に勝てないの?おかしくない?
和樹:ま、所詮はな…海斗如きじゃ俺には勝てんのだよ。
海斗:はぁあ〜まぁ約束通り飯奢るわ…
和樹:今日はそうだな〜焼肉の気分だな…
海斗:酒飲むならあんまり飲まない様にしろよ!お前バカほど飲むんだから!
和樹:まぁ程々にな?
0:焼肉店にて
和樹:とりあえずタンとか色々食いてぇなぁ
海斗:タッチパネルで注文するからとりあえず食いてぇもん言えよ。
和樹:あいよ。
0:注文終えて雑談する2人。
海斗:にしても明日楽しみだよな〜!マジで久々に基地とか作るぞ!
和樹:あ、すいませんありがとうございます〜……はぁ、うめぇなやっぱこれ。
海斗:見てて思うけどマジでお前酒強いよな。
和樹:焼酎意外に美味いぞ?お前も飲んでみ?ちょびっとだけ。
海斗:んじゃお言葉に甘えて……う、うげぇ…マズ…
和樹:あははは!海斗みたいな子供舌にはまだ早かったかなぁ?
海斗:うるせぇよ!俺はワインカクテルしか飲まねぇんだよ!
和樹:ワインカクテルか、まだ飲んだことねぇなぁ。
海斗:お、肉来たな、俺焼くわ。
和樹:お、サンキューな。
0:焼肉を食べ和樹の家に到着。
海斗:いや〜食った食った〜
和樹:お前相変わらず食う量多いよな、食べ放題の元以上にお前食ってんぞ、あれ。
海斗:お前も人のこと言えねぇくらいに飲んでるし食ってるよ、自分は普通みたいな言い方してんじゃねぇよ。
和樹:実際お前は変わってるだろ。
海斗:んな事ねぇよ〜
和樹:まぁ時間的にもいい時間だし寝るか!
海斗:だな!明日は動くからな〜
0:就寝して次の日
和樹:……ふわぁあ、よく寝たな〜
海斗:おっす〜おはよう、朝飯作ったぞ。
和樹:お〜ありがと…え?!お前自炊出来たの?!
海斗:バカタレ、一応飯は作れるんだよ、あと勝手に冷蔵庫の食品使ったすまん。
和樹:あ〜いいよお前だし、とりあえず飯サンキューな。
海斗:ういうい〜
0:朝飯を食べる2人
和樹:いや〜美味かった〜お前の自炊の腕は認めるわ。
海斗:なはは〜小学生の頃からやってるからな!なんなら今日の晩飯は俺が作ってやってもいいんだぜ〜?
和樹:そうだな、お願いしようかな。
海斗:おし、んじゃ基地作り行くか!!
和樹:だな!久々に物作りするし楽しみだなぁ!!
0:森に行く途中話す2人
海斗:そういや今思い出したけど和樹もの作るの好きだよな
和樹:そうなんだよ、だから基地作りって提案出したんだよ。
海斗:小学生の頃も俺ら2人で作ってたよな〜あの頃はそこら辺の落ちてる木とかで作ってたけどな。
和樹:まぁ今回は木材も買ったし、本格的だからな、マジで楽しみにしてんだよな。
0:森に到着
海斗:さて森についたのはいいが、広い場所探さねぇとな。
0:平らな場所を探す2人
和樹:海斗〜こことかいいんじゃねぇか?
海斗:お、確かにここ良さそうだな、さて荷物下ろしてと…
和樹:そういや今思ったけどお前そのリュックの中に何詰めてんだ?
海斗:おや?気になるのかい?
和樹:そりゃパンパンになってるリュック見たらな。
海斗:それはだな…
0:リュックのファスナーを開ける海斗
海斗:じゃん!お菓子とか色々でした〜!
和樹:お前…マジかよ…(笑いこらえながら)
海斗:おい、笑いそうになりながら言うな。腹減ったら食えるだろこれ。
和樹:いやまぁそうだけどさ…流石にそんなパンパンに詰めて来るとは思わんだろ…フフフ…(笑いながら)
海斗:クソ…笑いやがって…
:
和樹:あー腹痛てぇ、とりあえず作るか!
海斗:おう!!
0:5時間後
和樹:いやーなんか結構完成系に近くなってきたな骨組みは。
海斗:だよな〜てかまだ5時間しか経ってねぇぞ?
和樹:マジで?まだ時間あるけど今昼くらいか…昼飯食いてぇなぁ…
海斗:フッフッフ…
和樹:何笑ってんだお前。
海斗:そんな事もあろうとな…えーっと…
0:リュックの中を漁る海斗
海斗:あったあった!じゃじゃ〜ん!キャンプセットォ!
和樹:おい、どこぞの青いたぬきみたいな言い方するなよ、てか本格的なもんまた持ってきたな。
海斗:実は昨日買ってたんだよね、こっそり、しかも米とカレー持ってきた。
和樹:今日基地作りに来たんだよな?キャンプじゃねぇよな?
海斗:たりめぇだろ!基地作りに命かけてんだよ!俺は!!さて飯の準備すっか!!
和樹:お〜よろしく、俺はもうちょい作ってるわ。
0:カレーを作った海斗
海斗:おーい和樹出来たぞ〜
和樹:うーい、今行くわ。
海斗:んじゃ手を合わせましていただき〜!
和樹:いただきまーす!
0:カレーを食べた2人
和樹:なんか米いつも以上に美味かったな。
海斗:そりゃ、炊飯器で炊くのとはまた違うからな!
和樹:そりゃうめぇわけだわ。
海斗:ほんじゃ続き始めっか!!
和樹:へいよ〜
0:夕方
海斗:いや〜にしても結構時間経ったけどほぼ出来かけじゃん、これ。
和樹:だな〜やっぱ俺がいるからな!
海斗:否定はしねぇけどさぁ…謙虚にいてくれよ。
和樹:実際そうだからいいだろうが。
海斗:ほんじゃいい時間だし一旦帰るか。
和樹:だな、腹減った。
海斗:お前俺の倍以上動いんでんじゃん、そりゃ腹減るわ。
0:和樹の家にて
海斗:さて今日は何を作ろうかね…和樹なんか食いたいもんある?
和樹:あ〜…そうだなぁ…肉じゃが。
海斗:食材あるの?
和樹:悪いけどない、だから買いに行こう。
海斗:買いに行くのかよ!てか食べたいならそれ帰る時に言えよ!!
和樹:うるせぇ!今食べたいもん聞かれて今肉じゃが食いたくなったんだよ!つべこべ言わずいくぞ!!
海斗:へぇ〜え〜…わぁったよ…
0:食材を買って肉じゃがを作ってる海斗
和樹:そういやさ海斗。
海斗:ん?どしたー?
和樹:お前、今月は墓参り行かなくていいのか。
海斗:あぁ…行かねぇといけねぇよな…
和樹:めんどくさがんなよ、お前の好きだった婆ちゃんだろ。
海斗:…………
和樹:海斗?
海斗:あそこに行くと色々と思い出して、な。
和樹:ばあちゃんも悲しんでるぞ。
海斗:でもまぁ、流石に覚悟決めねぇといけねぇよな…
和樹:あんま無理すんなよ。
海斗:まぁ、そこはな。そういや出来たぜ肉じゃが。
和樹:お、サンキュー。
0:数秒の沈黙
和樹:なぁ海斗。
海斗:んだよ、肉じゃが冷めんぞ。
和樹:基地出来たら墓参り行こうぜ、俺もお前の婆ちゃんに世話になった事あるし。
海斗:……だな。
和樹:さ!さっさと肉じゃが食おうぜ!いっただきま〜す!!
海斗:いただき〜!!
0:晩御飯を食べた2人。
和樹:いや〜美味かったわ、普通に。
海斗:そうか?そりゃ良かったわ。
和樹:ほんじゃ、明日はあの基地完成させてあそこで色々話そうぜ。
海斗:だな、んじゃおやすみ〜!
0:2日目
和樹:おはよう、海斗
海斗:うい、おはよう。
和樹:そんじゃ、いくか!
海斗:……だな!行くか!!
0:森に到着。
和樹:しっかしよくよく見たらでけぇよな、これ。
海斗:いや〜ほんとにな〜!びっくりだわマジで。
和樹:ほんじゃ作業の続きやるかね〜
海斗:俺これいる?
和樹:ワンチャン要らねぇかも。
海斗:おい!酷いこと言うなよ!
和樹:まぁまぁ落ち着けよ、この木材切っててくれや!
海斗:了解でござんすよ〜俺切っちゃうよ〜ん。
和樹:その話し方やめろ、なんか腹立つ。
0:3時間後、基地完成。
和樹:出来たな…!とうとう!!
海斗:いやぁ!ほんとな!!出来たな!!
和樹:さて、ハシゴ登ってそこで休憩しようぜ。
海斗:うい〜。
0:ハシゴを登り、森を眺める2人。
和樹:マジでいい景色だな、自然って。
海斗:なに黄昏てんだよ。
和樹:あぁ〜悪い悪い海斗、灰皿あるか?
海斗:どうせ吸うだろうと思って携帯灰皿持ってきてるぜ、ほらよ。
0:携帯灰皿を渡す海斗
和樹:サンキュー。
海斗:俺も吸うわ。
0:森を眺めながらタバコを吸う2人。
和樹:ふぅ…なんか気分いいな。こういう風に森を眺めるのは。
海斗:ふぅ…まぁなぁ、自然は素晴らしいもんだなと俺は思ってるからな!
和樹:お前昔からこういうとこは好きだよな。
海斗:まぁなんか気持ちいいし、すげぇ落ち着くんだよ。
和樹:なるほどな〜
海斗:なはは〜しっかし本当に良かったよ、友達がお前で。
和樹:ここまで来たら友達というか親友レベルだろ?
海斗:かもな!これからもよろしくな親友!
和樹:おう。
0:数十分会話した後。
和樹:さてと基地も完成したら帰るか!!
海斗:だな〜色々話せたし明日は墓参りにいく決心も着いたわ!
和樹:そりゃなによりで〜
海斗:婆ちゃんも喜んでくれっといいけどな。
0:帰り道
和樹:さてと今日は何食うかな〜
海斗:なぁ和樹!
和樹:ん?なんだよ。
海斗:どっちが先にお前の家に着くか競走しようぜ!!
和樹:はぁ?!お前荷物どっちも重いだろ!!
海斗:まぁまぁ!とりあえず競走な!よーい!ドン!!
和樹:はぁ……ん?!おい海斗!止まれ!!
海斗:おいおい和樹流石にその手には乗らないぜー!
和樹:おい!マジで止まれって!!
海斗:だ〜から!のらね…
0:トラックに轢かれる海斗
和樹:海斗!!
0:荷物を放り投げて海斗のとこにいく和樹
和樹:おい海斗!!海斗!救急に電話しねぇと!
0:救急に電話をしそのまま病院に移動する海斗と和樹
和樹:頼む、海斗…生きててくれよ…
0:数時間後、海斗が息を引き取った事が伝えられた
和樹:おい…そんなのありかよ、海斗。
:
和樹:海斗、絶対お前の墓参り行ってやるからな。
0:海斗の葬式を終え、そのまま1年が経った。
和樹:あれから1年か…そんでまた夏休みか…行くか、海斗の墓参り。
0:墓地に到着した海斗。
和樹:海斗の墓…あー、あったあった
:
和樹:よー久しぶりだな、親友、だいぶ時間経ったけど会いに来たぜ。
:
和樹:そういえばさ、俺大学でサークル入ってさ今すげぇ楽しいんだよ!でもお前が居ねぇから心から楽しいと言えるかはまた別なんだよな…
海斗:ふーん、なるほどな。
和樹:だからさ……え?その声は…
海斗:よっ、久々だな。和樹!
0:確かに声は聞こえるが周りを見渡しても誰もいない。
和樹:海斗、お前の声だけ聞こえるんだが。
海斗:あーまぁそりゃそうだろ、俺死んでんだから、なんか成仏出来てねぇんだよ。
和樹:成仏出来てねぇからまだここにいるって事か?なんか思い残した事あるのかよ。
海斗:流石に思い残しはあるぞ?俺でもな。
和樹:ちなみになんだよ、思い残した事って。
海斗:俺の親友のお前なら、分かってんだろ?何を思い残したのかなんて。
和樹:………
0:無言でタバコに火を付ける和樹。
和樹:……ふぅ、お前ずっと俺が来るの待ってたのか。
海斗:ふっ、正解!最後にあの世行くならお前と話してから行きてぇと思ってんたんだよ!
和樹:でも1年経ってんだぞ?それまでずっと待ってたって事だろ?
海斗:あーもう1年経ってんのか。早いな時間の流れって。
和樹:なんかそれ1年前にも聞いた覚えあるな。
海斗:だな!ははは!いやー1年でなにがあったのか色々聞かせてくれよ!!
和樹:あぁ…
0:色々話す和樹
和樹:と、まぁこんなとこだな。
海斗:なるほどな…まぁとりあえず安心だわ!!お前も元気そうだしな!!
和樹:まぁ、あんだけ時間が経てば…な。あんま心配すんなよ。
海斗:ばーか!心配してねぇよ!俺の親友なんだからさ。
和樹:……(声を我慢して鼻をすする)
海斗:なに泣いてんだよ!俺の親友なら胸張ってどんと生きろよ!!
和樹:………っ!
海斗:じゃ、元気で生きろよ!和樹!!来世でもまた仲良くしような!!
0:海斗の声は聞こえなくなった。
和樹:なんでそんな元気に逝けんだよ…馬鹿野郎…
0:涙を流しながらしゃがみこむ和樹
和樹:……数ヶ月に1回は来てやるからさ、お前も頑張れよ、親友。
0:線香を上げタバコを添えて、その場を立ち去る和樹。
海斗:お前もな。親友。
0:夏休み終わり3日前。和樹の家にて
海斗:おい和樹
和樹:なんだよ
海斗:残り3日間で夏休み終わりなわけだが
和樹:あーそういえばもうそんな時期か
海斗:そんな時期ってお前まだ学生だろ、なんでそんな大人ぶってんだよ
和樹:文句垂れんな、んでその残りの3日間でなんかしようって言いたいんだろお前
海斗:さすが和樹きゅんだね、僕の思想が読めるなんて相変わらずキモイね☆
和樹:お前と友達になったの今更ながら後悔してるよ俺は。
海斗:えぇ?!なんでそんな事言うの?酷くない?友達居なさそうだから友達になったのに…
和樹:お前なぁ…言い方ってもんがあるだろ…
海斗:別にいいだろ、俺らに遠慮なんてもんいらないだろ
和樹:親しき仲にも礼儀ありって言葉知らないの?
海斗:はっ!バカが!んなもん知ってるよ!!
和樹:はえ〜、お前も知ってんだなことわざとか。
海斗:お前いくらなんでもバカにしすぎだろ…俺泣いちゃうよ?
和樹:やめろ、キモイから。
海斗:キモイだぁ?!本当に血も涙もない奴だな本当に。
和樹:お前から言ってきたんだろ。
海斗:んーまぁいいや、とりあえずな残りの3日間で色々な事やりたいわけよ、俺は。
和樹:お前言い出しっぺなんだからなんか考えてるよな?流石に何も考えてませ〜んなんて事ないよな?な?
海斗:圧をかけるな、あとなんも考えてない。
和樹:おいなんか考えとけよせめて。
海斗:だってさー、昨日だったからこれ決行したの。
和樹:なんで俺には何も話ないわけ?おかしくない?俺ら2人でやるんだよね?
海斗:どうせお前いつも話すからいいだろ、一々気にするなよ〜
和樹:はぁ…まったく、さっさと考えようぜ何をやるか。
海斗:だな、さてと
0:紙を出す海斗
和樹:ん?お前なんでやけにデカい紙出してんだ?
海斗:なんでって、そりゃ何やるかを細かく書くためだよ。
和樹:だからってお前このデカさはさぁ…
海斗:いいんだよ!細かい事気にしたらハゲるぞ?
和樹:やかましい、早く決めるぞ。
海斗:おいおいせかせかするなよ、お前は女の子か?
和樹:それは女子に失礼だろ、だからお前モテねぇんだよ。
海斗:へっ!いいんだよ!別に!俺には友達というお前がいるからな!!
和樹:へいへい…
海斗:まぁ、早速明日なにするか決めようぜ
和樹:だな、とりあえず俺ら夏休み何したか思い出してそれ以外をやるか
海斗:んーと…夏祭り行っただろ?海行っただろ?スイカ割りしただろ?アイス食ったろ?
和樹:ちょっと待て
海斗:んだよ、今思い出してんだろー?
和樹:アイスは別にいつでも食えるだろ
海斗:はぁ?!アイスは夏に食うから美味いんだろうが!分かってないねぇおこちゃまの和樹ちゃんは!!
和樹:やかましい、とりあえず簡単に思い出したのではなんかほぼ全滅してね?
海斗:まぁなぁ…あ。
和樹:ん?どうした?なんか思い出した顔して
海斗:カブトムシ捕まえにいかね?
和樹:………は?お前マジで言ってる?
海斗:マジだよ、マジもマジ、大マジだよ、年齢なんて関係ない、カブトムシが全てだ。
和樹:カッコよく言ってるけど俺らもう大学生だよ??カブトムシ捕まえるとか小学生かよお前。
海斗:うるせぇ!関係ねぇ!やった事ねぇのはカブトムシ捕まえる事くらいだろ!
和樹:もう少しなんかあっただろ!立て!お前と決着つけてやる!
0:思いっきり立つ和樹
海斗:あぁ?!上等だ!その喧嘩買ってやるよ!俺に喧嘩売った事後悔すんなよ!!
0:同じく立つ海斗
和樹:よーし…覚悟は出来んだろうなぁ?海斗!
海斗:お前も覚悟出来んだろうなぁ?!和樹!ビビってチビんなよ!!
和樹:よーし…いくぞ…
海斗:最初はぐー!
和樹:じゃんけん!
海斗:(同時に)ぽん!
和樹:(同時に)ぽん!
海斗:だぁぁぁぁぁクソォ!!負けたぁぁぁぁ!
和樹:ハハハハ!俺の勝ちだ!出直せバーカ!!
海斗:おい!流石に言い過ぎだろ!たかがじゃんけんだぞ?!
和樹:たかがじゃんけん、されどじゃんけん、運も実力の内と学ばなかったかい?おバカの海斗君?
海斗:クソォ…じゃんけんで勝ったからと調子に乗りやがって…
和樹:つーことでカブトムシ捕まえるのは却下だ。
海斗:他になんかあんのかよー
和樹:俺らの近くに森あるだろ
海斗:あー、あるな。その森で何やるんだよ。
和樹:秘密基地作ってるのはどうだ?
海斗:………
和樹:流石にガキすぎたか…
海斗:いいじゃんそれ!ガチのデケェ基地作ろうぜ!!
和樹:お前がバカで助かったよ…(小声)
海斗:なんか言った?
和樹:んーにゃ、なんもない。
海斗:おし!明日はとりあえず基地作りだな!明後日はどうする?
和樹:んー本格的に作るなら明後日までかかりそうな気がするけどなぁ
海斗:あーそう言われれば確かにな…おし!とりあえず明明後日は置いといて、明日と明後日は基地作りじゃ!
和樹:だな、てか本格的に作るなら木材買いにいくか?まだ13時30分くらいだろ。
海斗:おや。和樹くんにしては乗り気だね?いつもは大人ぶってるのかね?
和樹:やかましい、とりあえず買いにいくか行かないか決めろ。
海斗:そりゃ行くだろ。
和樹:へいへい、んじゃいくか。
海斗:んい〜
0:ホームセンターにて
和樹:さてとりあえず木材とノコギリと釘とハンマーだな。海斗〜…ってあいつどこ行った?
海斗:うぉぉぉ!カッケェ!
和樹:あいつすぐどっか行く癖どうにかならんかねぇ…?
海斗:おい和樹これカッコよくね?!
和樹:お前さぁ…本来の目的忘れてない?遊びに来てんじゃねぇんだぞ!!
海斗:まぁまぁ落ち着きたまえよ和樹きゅん。
和樹:おい、そのきゅんやめろ、気色悪い。
海斗:とりあえず色々見ようぜ、どうせ和樹の事だし買うもんほとんど考えてんだろ?
和樹:一応木材と、ノコギリ、釘、ハンマー当たりあれば大丈夫だろうとは思ってる、色々見ないと分からんが。
海斗:んじゃ、とりあえず見に行くか。
0:ホームセンターで色々買い出しをし、和樹の家に帰る2人。
海斗:疲れた〜てか暑い。アイスとかねぇの?和樹の家
和樹:知らねぇよ、冷凍庫見ないと分からん、多分あるけど。
海斗:とってきてくれ、俺もう動けねぇ。
和樹:お茶も取ってきてやるから寝転ぶな。
海斗:ういうい、よろしく〜
0:お茶とアイスを取って戻ってきた和樹
和樹:ほらよアイス
海斗:サンキュー!うんうん、やっぱ夏はアイスだな。
和樹:そんながっつくなよお前知覚過敏だろ。
海斗:知覚過敏やめろ、ジジイみたいだろ。
和樹:ごめんじゃん、とりあえず明日だな。お前今日泊まってくか?
海斗:ごめんけど最初からそのつもりだった、着替え持ってきたし。
和樹:せめて俺に許可取るくらいしろ、礼儀を知れ。
海斗:いいじゃんか〜俺らもう小学からの付き合いだぜ〜?いらないだろ許可とか。
和樹:まぁ言われれば確かに要らねぇけどさ…
海斗:そう考えたら俺らもう何十年の付き合いになんのな
和樹:時間の流れって早いよな、そう考えると俺らもだいぶ歳取ったよな。
海斗:元気なら別にいいんじゃねぇかな〜
0:時計はまだ15時
和樹:まだ15時か〜何するかねぇゲームでもやるか?
海斗:ありだな、なにがあんだっけ
和樹:色々あるぞ、プレステにSwitchだったり色々な。
海斗:あ、待て!ボウリングしてぇ俺!
和樹:おいゲームだけど外にまた行くじゃねぇか。
海斗:歩いて行くとは行ってねぇだろ!!俺バイクあるからお前後ろ乗れよ、一応ヘルメット後もう1つあったしな!
和樹:お前ナイスすぎ、早速いくか、アイスとかもくったしな。
海斗:うし、行こうぜ。
和樹:へいよー
0:ボウリング場に到着。
和樹:さて何ゲームするんだ?
海斗:俺正直無限にやれるんだがここは5ゲームくらいでどうだ?
和樹:5か…2人だし丁度いいかもな…
海斗:よし、和樹君や今日の晩飯奢りをかけてやろうぜ!
和樹:お前俺に勝てるのかー?前回俺に負けただろ。
海斗:あれに関してはお前ストライク出しすぎだよなんだよスコア170って。おかしいだろお前、その手首俺にくれよ。
和樹:流石の俺でもあの時はビビった、軽くチビりそうになったな。
海斗:お前が出してんのにチビる事ある?そんでビビるなよ。
和樹:まぁ今回は前回から結構月日経ってるからな、今日が勝てるとは限らんだろ。
海斗:実はな…俺は練習してたんだよ実はな!
和樹:ほぉ〜それは俺も燃えてくるな。
海斗:はっ!覚悟しろよ!!
0:3ゲーム後
和樹:タバコ吸いにいくか。
海斗:だな、一旦な。
0:喫煙所に移動して喫煙する2人
和樹:………ふぅ、お前弱くない?
海斗:ふぅ、俺が弱いんじゃなくて、お前が強すぎんだよ。
和樹:言い訳は見苦しいぞ、お前が弱いのを認めろ。
海斗:俺1ゲームのスコア140くらい出てんのになんでお前毎回俺より上なんだよ…
和樹:まぁまぁ、一応全スコア合計で負けた方が飯奢りなんだから…そんなに焦んなよ。
海斗:ちくしょうめ…絶対勝ってやるからな!
和樹:ははは!楽しみにしてるわ。
海斗:うし、ヤニ注入したからこれで勝てるわ!
和樹:やめろ、危ねぇクスリみたいな言い方すんな。
0:戻って2ゲーム消化後
和樹:結局お前負けてんじゃん
海斗:なんでなん?なんで俺お前に勝てないの?おかしくない?
和樹:ま、所詮はな…海斗如きじゃ俺には勝てんのだよ。
海斗:はぁあ〜まぁ約束通り飯奢るわ…
和樹:今日はそうだな〜焼肉の気分だな…
海斗:酒飲むならあんまり飲まない様にしろよ!お前バカほど飲むんだから!
和樹:まぁ程々にな?
0:焼肉店にて
和樹:とりあえずタンとか色々食いてぇなぁ
海斗:タッチパネルで注文するからとりあえず食いてぇもん言えよ。
和樹:あいよ。
0:注文終えて雑談する2人。
海斗:にしても明日楽しみだよな〜!マジで久々に基地とか作るぞ!
和樹:あ、すいませんありがとうございます〜……はぁ、うめぇなやっぱこれ。
海斗:見てて思うけどマジでお前酒強いよな。
和樹:焼酎意外に美味いぞ?お前も飲んでみ?ちょびっとだけ。
海斗:んじゃお言葉に甘えて……う、うげぇ…マズ…
和樹:あははは!海斗みたいな子供舌にはまだ早かったかなぁ?
海斗:うるせぇよ!俺はワインカクテルしか飲まねぇんだよ!
和樹:ワインカクテルか、まだ飲んだことねぇなぁ。
海斗:お、肉来たな、俺焼くわ。
和樹:お、サンキューな。
0:焼肉を食べ和樹の家に到着。
海斗:いや〜食った食った〜
和樹:お前相変わらず食う量多いよな、食べ放題の元以上にお前食ってんぞ、あれ。
海斗:お前も人のこと言えねぇくらいに飲んでるし食ってるよ、自分は普通みたいな言い方してんじゃねぇよ。
和樹:実際お前は変わってるだろ。
海斗:んな事ねぇよ〜
和樹:まぁ時間的にもいい時間だし寝るか!
海斗:だな!明日は動くからな〜
0:就寝して次の日
和樹:……ふわぁあ、よく寝たな〜
海斗:おっす〜おはよう、朝飯作ったぞ。
和樹:お〜ありがと…え?!お前自炊出来たの?!
海斗:バカタレ、一応飯は作れるんだよ、あと勝手に冷蔵庫の食品使ったすまん。
和樹:あ〜いいよお前だし、とりあえず飯サンキューな。
海斗:ういうい〜
0:朝飯を食べる2人
和樹:いや〜美味かった〜お前の自炊の腕は認めるわ。
海斗:なはは〜小学生の頃からやってるからな!なんなら今日の晩飯は俺が作ってやってもいいんだぜ〜?
和樹:そうだな、お願いしようかな。
海斗:おし、んじゃ基地作り行くか!!
和樹:だな!久々に物作りするし楽しみだなぁ!!
0:森に行く途中話す2人
海斗:そういや今思い出したけど和樹もの作るの好きだよな
和樹:そうなんだよ、だから基地作りって提案出したんだよ。
海斗:小学生の頃も俺ら2人で作ってたよな〜あの頃はそこら辺の落ちてる木とかで作ってたけどな。
和樹:まぁ今回は木材も買ったし、本格的だからな、マジで楽しみにしてんだよな。
0:森に到着
海斗:さて森についたのはいいが、広い場所探さねぇとな。
0:平らな場所を探す2人
和樹:海斗〜こことかいいんじゃねぇか?
海斗:お、確かにここ良さそうだな、さて荷物下ろしてと…
和樹:そういや今思ったけどお前そのリュックの中に何詰めてんだ?
海斗:おや?気になるのかい?
和樹:そりゃパンパンになってるリュック見たらな。
海斗:それはだな…
0:リュックのファスナーを開ける海斗
海斗:じゃん!お菓子とか色々でした〜!
和樹:お前…マジかよ…(笑いこらえながら)
海斗:おい、笑いそうになりながら言うな。腹減ったら食えるだろこれ。
和樹:いやまぁそうだけどさ…流石にそんなパンパンに詰めて来るとは思わんだろ…フフフ…(笑いながら)
海斗:クソ…笑いやがって…
:
和樹:あー腹痛てぇ、とりあえず作るか!
海斗:おう!!
0:5時間後
和樹:いやーなんか結構完成系に近くなってきたな骨組みは。
海斗:だよな〜てかまだ5時間しか経ってねぇぞ?
和樹:マジで?まだ時間あるけど今昼くらいか…昼飯食いてぇなぁ…
海斗:フッフッフ…
和樹:何笑ってんだお前。
海斗:そんな事もあろうとな…えーっと…
0:リュックの中を漁る海斗
海斗:あったあった!じゃじゃ〜ん!キャンプセットォ!
和樹:おい、どこぞの青いたぬきみたいな言い方するなよ、てか本格的なもんまた持ってきたな。
海斗:実は昨日買ってたんだよね、こっそり、しかも米とカレー持ってきた。
和樹:今日基地作りに来たんだよな?キャンプじゃねぇよな?
海斗:たりめぇだろ!基地作りに命かけてんだよ!俺は!!さて飯の準備すっか!!
和樹:お〜よろしく、俺はもうちょい作ってるわ。
0:カレーを作った海斗
海斗:おーい和樹出来たぞ〜
和樹:うーい、今行くわ。
海斗:んじゃ手を合わせましていただき〜!
和樹:いただきまーす!
0:カレーを食べた2人
和樹:なんか米いつも以上に美味かったな。
海斗:そりゃ、炊飯器で炊くのとはまた違うからな!
和樹:そりゃうめぇわけだわ。
海斗:ほんじゃ続き始めっか!!
和樹:へいよ〜
0:夕方
海斗:いや〜にしても結構時間経ったけどほぼ出来かけじゃん、これ。
和樹:だな〜やっぱ俺がいるからな!
海斗:否定はしねぇけどさぁ…謙虚にいてくれよ。
和樹:実際そうだからいいだろうが。
海斗:ほんじゃいい時間だし一旦帰るか。
和樹:だな、腹減った。
海斗:お前俺の倍以上動いんでんじゃん、そりゃ腹減るわ。
0:和樹の家にて
海斗:さて今日は何を作ろうかね…和樹なんか食いたいもんある?
和樹:あ〜…そうだなぁ…肉じゃが。
海斗:食材あるの?
和樹:悪いけどない、だから買いに行こう。
海斗:買いに行くのかよ!てか食べたいならそれ帰る時に言えよ!!
和樹:うるせぇ!今食べたいもん聞かれて今肉じゃが食いたくなったんだよ!つべこべ言わずいくぞ!!
海斗:へぇ〜え〜…わぁったよ…
0:食材を買って肉じゃがを作ってる海斗
和樹:そういやさ海斗。
海斗:ん?どしたー?
和樹:お前、今月は墓参り行かなくていいのか。
海斗:あぁ…行かねぇといけねぇよな…
和樹:めんどくさがんなよ、お前の好きだった婆ちゃんだろ。
海斗:…………
和樹:海斗?
海斗:あそこに行くと色々と思い出して、な。
和樹:ばあちゃんも悲しんでるぞ。
海斗:でもまぁ、流石に覚悟決めねぇといけねぇよな…
和樹:あんま無理すんなよ。
海斗:まぁ、そこはな。そういや出来たぜ肉じゃが。
和樹:お、サンキュー。
0:数秒の沈黙
和樹:なぁ海斗。
海斗:んだよ、肉じゃが冷めんぞ。
和樹:基地出来たら墓参り行こうぜ、俺もお前の婆ちゃんに世話になった事あるし。
海斗:……だな。
和樹:さ!さっさと肉じゃが食おうぜ!いっただきま〜す!!
海斗:いただき〜!!
0:晩御飯を食べた2人。
和樹:いや〜美味かったわ、普通に。
海斗:そうか?そりゃ良かったわ。
和樹:ほんじゃ、明日はあの基地完成させてあそこで色々話そうぜ。
海斗:だな、んじゃおやすみ〜!
0:2日目
和樹:おはよう、海斗
海斗:うい、おはよう。
和樹:そんじゃ、いくか!
海斗:……だな!行くか!!
0:森に到着。
和樹:しっかしよくよく見たらでけぇよな、これ。
海斗:いや〜ほんとにな〜!びっくりだわマジで。
和樹:ほんじゃ作業の続きやるかね〜
海斗:俺これいる?
和樹:ワンチャン要らねぇかも。
海斗:おい!酷いこと言うなよ!
和樹:まぁまぁ落ち着けよ、この木材切っててくれや!
海斗:了解でござんすよ〜俺切っちゃうよ〜ん。
和樹:その話し方やめろ、なんか腹立つ。
0:3時間後、基地完成。
和樹:出来たな…!とうとう!!
海斗:いやぁ!ほんとな!!出来たな!!
和樹:さて、ハシゴ登ってそこで休憩しようぜ。
海斗:うい〜。
0:ハシゴを登り、森を眺める2人。
和樹:マジでいい景色だな、自然って。
海斗:なに黄昏てんだよ。
和樹:あぁ〜悪い悪い海斗、灰皿あるか?
海斗:どうせ吸うだろうと思って携帯灰皿持ってきてるぜ、ほらよ。
0:携帯灰皿を渡す海斗
和樹:サンキュー。
海斗:俺も吸うわ。
0:森を眺めながらタバコを吸う2人。
和樹:ふぅ…なんか気分いいな。こういう風に森を眺めるのは。
海斗:ふぅ…まぁなぁ、自然は素晴らしいもんだなと俺は思ってるからな!
和樹:お前昔からこういうとこは好きだよな。
海斗:まぁなんか気持ちいいし、すげぇ落ち着くんだよ。
和樹:なるほどな〜
海斗:なはは〜しっかし本当に良かったよ、友達がお前で。
和樹:ここまで来たら友達というか親友レベルだろ?
海斗:かもな!これからもよろしくな親友!
和樹:おう。
0:数十分会話した後。
和樹:さてと基地も完成したら帰るか!!
海斗:だな〜色々話せたし明日は墓参りにいく決心も着いたわ!
和樹:そりゃなによりで〜
海斗:婆ちゃんも喜んでくれっといいけどな。
0:帰り道
和樹:さてと今日は何食うかな〜
海斗:なぁ和樹!
和樹:ん?なんだよ。
海斗:どっちが先にお前の家に着くか競走しようぜ!!
和樹:はぁ?!お前荷物どっちも重いだろ!!
海斗:まぁまぁ!とりあえず競走な!よーい!ドン!!
和樹:はぁ……ん?!おい海斗!止まれ!!
海斗:おいおい和樹流石にその手には乗らないぜー!
和樹:おい!マジで止まれって!!
海斗:だ〜から!のらね…
0:トラックに轢かれる海斗
和樹:海斗!!
0:荷物を放り投げて海斗のとこにいく和樹
和樹:おい海斗!!海斗!救急に電話しねぇと!
0:救急に電話をしそのまま病院に移動する海斗と和樹
和樹:頼む、海斗…生きててくれよ…
0:数時間後、海斗が息を引き取った事が伝えられた
和樹:おい…そんなのありかよ、海斗。
:
和樹:海斗、絶対お前の墓参り行ってやるからな。
0:海斗の葬式を終え、そのまま1年が経った。
和樹:あれから1年か…そんでまた夏休みか…行くか、海斗の墓参り。
0:墓地に到着した海斗。
和樹:海斗の墓…あー、あったあった
:
和樹:よー久しぶりだな、親友、だいぶ時間経ったけど会いに来たぜ。
:
和樹:そういえばさ、俺大学でサークル入ってさ今すげぇ楽しいんだよ!でもお前が居ねぇから心から楽しいと言えるかはまた別なんだよな…
海斗:ふーん、なるほどな。
和樹:だからさ……え?その声は…
海斗:よっ、久々だな。和樹!
0:確かに声は聞こえるが周りを見渡しても誰もいない。
和樹:海斗、お前の声だけ聞こえるんだが。
海斗:あーまぁそりゃそうだろ、俺死んでんだから、なんか成仏出来てねぇんだよ。
和樹:成仏出来てねぇからまだここにいるって事か?なんか思い残した事あるのかよ。
海斗:流石に思い残しはあるぞ?俺でもな。
和樹:ちなみになんだよ、思い残した事って。
海斗:俺の親友のお前なら、分かってんだろ?何を思い残したのかなんて。
和樹:………
0:無言でタバコに火を付ける和樹。
和樹:……ふぅ、お前ずっと俺が来るの待ってたのか。
海斗:ふっ、正解!最後にあの世行くならお前と話してから行きてぇと思ってんたんだよ!
和樹:でも1年経ってんだぞ?それまでずっと待ってたって事だろ?
海斗:あーもう1年経ってんのか。早いな時間の流れって。
和樹:なんかそれ1年前にも聞いた覚えあるな。
海斗:だな!ははは!いやー1年でなにがあったのか色々聞かせてくれよ!!
和樹:あぁ…
0:色々話す和樹
和樹:と、まぁこんなとこだな。
海斗:なるほどな…まぁとりあえず安心だわ!!お前も元気そうだしな!!
和樹:まぁ、あんだけ時間が経てば…な。あんま心配すんなよ。
海斗:ばーか!心配してねぇよ!俺の親友なんだからさ。
和樹:……(声を我慢して鼻をすする)
海斗:なに泣いてんだよ!俺の親友なら胸張ってどんと生きろよ!!
和樹:………っ!
海斗:じゃ、元気で生きろよ!和樹!!来世でもまた仲良くしような!!
0:海斗の声は聞こえなくなった。
和樹:なんでそんな元気に逝けんだよ…馬鹿野郎…
0:涙を流しながらしゃがみこむ和樹
和樹:……数ヶ月に1回は来てやるからさ、お前も頑張れよ、親友。
0:線香を上げタバコを添えて、その場を立ち去る和樹。
海斗:お前もな。親友。