台本概要

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タイトル 天界魔界事変【後編】
作者名 ドランゴ  (@ D_rango22)
ジャンル ミステリー
演者人数 4人用台本(不問4)
時間 30 分
台本使用規定 非商用利用時は連絡不要
説明 事件の全貌が明らかになり、行動を始めるジオンとエンド。天界は既に崩壊。魔界は果たしてどうなるのか?そしてこの世界の運命は如何に?

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では楽しんで。キャラのセリフにNがありますがナレーションです。
では楽しんで。

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
ジオン 不問 38 天界の守護者。一人称は我。天界の守護者であり。如何なる時でも守護者としての立場を重んじている。天界の守護者。一人称は我。天界の守護者であり。如何なる時でも守護者としての立場を重んじている。能力は相手の思考を錯乱させる事。
エンド 不問 46 魔界の守護者。少し横暴な口ぶりだが、仲間思いであり、冷静な判断能力を持つ。特にジオンは旧友の仲であり、自分の命を投げ打ってでも仲間を助ける。能力は影を媒体に分身を作ることである。
レッグ 不問 17 天界の従者。普段は臆病者であるが、覚悟を決めた時は何がなんでもやり遂げる事を優先する。計画の為なら少しの犠牲も伴わない。
ザック 不問 28 今回の事件の犯人。実験を繰り返された事により、人間を超えた身体能力、そしてエンドとジオンの能力を持っている。
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

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エンド:(N)前編のあらすじを簡単にまとめる、天界と魔界合わせ何千人の者の死体を神託の間にあるという事件が起き、ジオンとエンドは天界が襲撃を受けた事を聞き、天界に向かい、ジオンは天界宮殿に行くが何者かに気絶させられる。一方エンドはレッグから魔界を襲撃されたと聞き、急いで魔界に戻るが魔界宮殿の内部の者を皆殺しにされていた。そこで生きていた者に事情を聞き、レイドが全てやったと伝えられ、レイドを自らの手で葬った。 0:天界へ続く道の途中で考え事をしながら歩くエンド エンド:今回の事件…急に起きたがレイドといい、レッグといい…急におかしな事をしだしている…ジオンと合流しねぇとな。 ザック:テメェはエンドかぁ? エンド:あん?なんだお前どっから現れた、てかお前天界と魔界に住んでる者じゃねぇな。 ザック:あ?そりゃあそうだろ、俺は人間なんだよ。ただし実験体だがなぁ。 エンド:実験体…?人間?バカな冗談はよせ、人間がいるわけねぇだろ。 ザック:わりぃな、本当に人間なんだわ俺。ただなァ、今回テメェには死んでもらわねぇと計画の邪魔なんだ。 エンド:まず俺の質問に答えろ。天界をあんな風にしたのはお前か? ザック:さぁなぁ?どうだろうなぁ?まぁ1つ言えるのは、天界と魔界は明日には崩壊してるって事は教えといてやるよ。 エンド:そうか、天界をあんな風にしたのはお前だって事で良いんだな? ザック:まぁそういう事でいいやァ、どうせ今から魔界を潰しに行く予定だったんだ。テメェも殺せば一石二鳥だな。 エンド:お前が俺に勝てたらな?さっさとお前を倒して俺は天界に行かなくちゃいけねぇんだよ!! ザック:テメェが俺に勝てたらなァ? エンド:お前…その能力は! 0:ザックは影から自分の分身を出現させた。 ザック:アァ…そうだよな?テメェは知ってるよなァエンド。テメェの能力だ!! エンド:クソッ! 0:すかさず攻撃をかわすエンド。 エンド:お前…なんで俺の能力を使える! ザック:なんで?なんでか素直に俺が教えると思ってんのかァ?確かめたいなら真相を知ることだァ!精々頑張れや! エンド:クソが!調子に乗ってんじゃねぇぞ!! 0:エンドも影を媒体に分身を作り、攻撃を仕掛ける。 ザック:そんなノロイ攻撃で俺が倒せると思ってんのかァ?甘ぇんだよバカが! 0壁に吹き飛ばされるエンド。 エンド:ぐっ…クソ…どうする…そうだ! 0:エンド影の分身を消す。 ザック:あ?なんだァ?影の分身消して諦めたか?俺に素直に殺されてくれんのかァ?ケケケッ!ありがてぇなぁ!! 0:そのまま下を俯いているエンド。 エンド:(そうだ…そのまま来い…!不意打ちで気絶位には持ってってやる…!) ザック:チッ…つまんねぇなぁ、そんなに死にてぇなら今楽に殺してやる!!ケケケッ!ケケッ! 0:ザックがエンドに武器を振り下ろす瞬間 エンド:バカが!これでもくらえ!! 0:エンドの影から分身が攻撃を繰り出す。 ザック:がぁ! 0:吹き飛ぶザック エンド:チッ…手間掛けさせやがって俺は急がないといけねぇんだよ!しばらく眠ってろ!! ザック:……クソがァ…覚えてろエンド…テメェを殺すのは次会った時だ…! エンド:待ってろよ、ジオン! 0:そのまま天界へと駆け上がるエンド。 0:一方ジオン視点 ジオン:……うぅ…一体何が… レッグ:おやお目覚めですか?ジオン様。ご機嫌はいかがですか? ジオン:レッグ…貴様は死んだはずだ… レッグ:あぁ、あれは死んだ者達の血を私の横たわる所にこぼしておいたんですよ、そうでもしないと貴方を騙せないでしょう? ジオン:なんだ…貴様の目的は… レッグ:おや?目的とはどういう事でしょうか? ジオン:とぼけるな!今回の事件の首謀者…貴様だろう! レッグ:ほう…何故そう思うのです? ジオン:今の私の現状がそうだからだ…! 0:鎖に手足を繋がれ磔(はりつけ)にされているジオン。 レッグ:まぁそう思われるのが普通かと。しかし惜しいですね、でもまぁ今頃魔界も崩壊を迎えていることでしょう。 ジオン:なんだと…? レッグ:そうですね、これからジオン様は私に殺される事になるのです。冥土の土産に今回「私達」が立てた計画をお教えしましょう。 ジオン:…… レッグ:私は思いました、この天界と魔界は平和すぎると。なので私は1から天界と魔界を創り直し、再び1から始めようと思い立ったのです!その為にはエンド様、そしてジオン様。貴方達が邪魔だったのです。私はジオン様には隠しておりましたが実験室がありましてですね、そこで人間を1人実験体として実験を行っておりました。ここで質問です。その実験体は能力を持っています、その能力とは何だと思いますか? ジオン:能力…?貴様まさか! レッグ:はい、予想通りかと思われます。しかし貴方だけの能力ではなく、エンド様の能力も持っています。天界と魔界の守護者である2人の能力をお持ちです、流石の貴方達でもあの人間には勝てないでしょう。そして今その人間は魔界を崩壊させに行っているので途中でエンド様と鉢合わせをします。まぁ憶測には寄りますがエンド様はあの人間には勝てないでしょう。 ジオン:クッ…エンド… レッグ:さてジオン様。貴方はどうしたいですか?選択肢としては2つです、まぁどちらも変わりはないですが。ひとつは私に殺されるか、もう1つはその人間に殺されるか。まぁ楽なのは私に殺される事かと思いますが。 ジオン:貴様…本当に我に勝てると思ってその発言をしているのか? レッグ:ふむ…貴方様は本当に状況が良く分かっていないようですね、能力を使える、と思っているのでしょう?試しに使えるなら使ってみてはいかがです?使えるものならね。 ジオン:言われなくてもそのつもりだ。 0:相手の思考を錯乱させようとするが何故か使えない。 ジオン:何故だ…何故我の能力が… レッグ:当然でしょう。貴方様の能力はこちらに封印されているのですから。 0:ポケットからカプセルを取り出す。 ジオン:なんだそれは… レッグ:これは私が直々に作り出した「その者の能力を封印する」カプセルです。これを飲んだ時は最低でも半日は力が使えません。つまり貴方はどうしようもないのです。 ジオン:ここまでなのか… レッグ:ではジオン様。さよならです。 0:ジオンに弓を構えたレッグ エンド:そらよ! レッグ:がはっ! 0:レッグの影からエンドが攻撃を繰り出す。 エンド:よぉレッグ。さっきは随分な挨拶をしてくれたなぁ?覚悟は出来てんだろうなぁ? レッグ:何故…貴方が…あの人間に勝ったというのか? エンド:チッやっぱりテメェの差し金か、俺の冷静判断がずば抜けてんの忘れたのか?マヌケ。 レッグ:クソ…ここまで来て計画を止める事は出来ない…フフ…しかしこれもいい結果にはなるでしょう。 エンド:あ?お前なにしてんだ…? 0:矢を自分の心臓に刺すレッグ レッグ:ぐぅ…ぐふっ…フフフ…貴方達はあの人間には勝てない…そしてあの人間はこれで… 0:そのまま倒れるレッグ エンド:なんだ…あのバケモンがなんなんだ…?おいジオン大丈夫か? ジオン:……エンド。 エンド:ん?どうした? ジオン:その人間とやらは今どこにいるのだ。 エンド:分からん、俺は奴を吹き飛ばして急いでここに来た、そしたらお前がレッグに殺されかけてたから助けに来たってところだ。奴の行方は知らん。 ジオン:そうか…とりあえずこの鎖を断ち切ってくれぬか? エンド:あぁ。 0:影の力で鎖を粉々にするエンド ジオン:エンドよ。 エンド:あぁ、分かってる終わらせんだろ。この事件を。 ジオン:人間を倒しに行くぞ。 エンド:あぁ、しかしいつぶりだ?こうしてお前と手を組んで敵を倒すっていうのは。 ジオン:さぁな。しかし久々な事もあるがこの状況下の中であるにも関わらず、我は今心底貴様との共闘を楽しみで仕方がないぞ。 エンド:奇遇だな、俺もだ。俺とお前は旧友だって事を今の今まで忘れてたくらいだ、久々に暴れるとするか。 ジオン:行くぞ、エンド。終末を奴に告げる。 エンド:あぁ、さっさと終わらせてやる。 0:一方ザック。 ザック:この感じはァ…レッグの奴死にやがったか…これで奴の言ってた条件が揃うんだっけか?条件の内容は知らんが何なんだろうなァ?楽しみだなァ! 0:突然頭に鋭い痛みが走る。 ザック:うが…なんだ…この痛みはァ…アァ…ガガァ…ウガァ! ザック:……… ザック:なるほどな、そういう事か。あいつら2人が死んだことによって発動する仕掛けって訳だったのか…こいつは楽しくなりそうだなァ!ケケケケケケ!! エンド:(N)決着の時は今始まる。 ジオン:(N)果たして運命は天界と魔界の生存か。 ザック:(N)崩壊か。 0:神託の間 エンド:おいジオン、本当にいいのかよ決着つける場所がここで。 ジオン:ここで屍(しかばね)となった者達へせめて奴の屍を晒してやる事が我に出来る最大の報いだ、我は必ず奴を許さぬ。 エンド:同感だ、おまけに魔界と天界の崩壊をさせに来たってもんだ。流石に俺でも本気でヤツを殺しにかかるぜ。 ジオン:……どうやら来たようだな。 エンド:だな、絶対に油断だけはすんなよ。 ジオン:誰に言っておる、我は天界の守護者ぞ。 エンド:分かってるよ。絶対に死ぬなって事だ。 ジオン:(N)階段を登ってくるのはかつての人間ではない。 エンド:(N)それは人間の姿ではなく。 ザック:(N)ただの化け物だ。 ザック:よォ…テメェらを殺すのをこれほど楽しみにしてた事はないぜェ?さっさと始めようぜェ!ケケケッ! ジオン:行くぞ、エンド。準備は良いな。 エンド:んなもん最初っから出来てんだよ。 ザック:さァ!始めようぜェ!テメェは天界と魔界が崩壊するか!俺を殺してテメェらの世界が生存するのか! 0:エンドは影で分身と共に攻撃を仕掛ける。 エンド:ジオン!お前の能力で奴の思考を停止させろ!! ジオン:我に指図するな!貴様は攻撃だけを考えていろ! ザック:無駄なんだよなァ、テメェらの能力は。 エンド:なっ!俺の影が?! 0:エンドの体をザックの腕がつらぬく。 エンド:ぐはっ!なん…で俺の影が… ジオン:エンド! 0:ザックの思考を錯乱させる為に能力を使うジオン ジオン:我の能力が通じない?! ザック:テメェらはまだ知らねぇんだっけかァ?俺の能力を。 ジオン:貴様の能力は我とエンドの能力を持っているだろう!レッグから聞いているぞ! ザック:ハッ…残念だがハズレだ…正解はだな… 0:エンドの影が消える。 ザック:テメェらの能力を消し去る事だ。 ジオン:なに?! エンド:クソッ…なんて野郎だ… ザック:さぁて…エンドォ、テメェの能力は消えちまったなぁ?どうするんだァ?頼みの影もねぇテメェはただのお荷物だァ!ケケケケケ! 0:そのままジオンの方に投げ飛ばされるエンド エンド:クソ… ジオン:エンドよ、まだ諦めるな。勝機は必ずある。 エンド:おいジオン、一瞬でいい、奴の隙を作れ。その瞬間に俺の存在事奴を葬り去る。(小声) ジオン:バカな事を言うな!そうしたらお前は…! エンド:もう今は選択肢なんてないんだよ!いつまで甘えた選択肢を取ってるつもりだ!俺の最期の頼みだ!頼むぞ! 0:エンドはジオンに背を向けて歩き出す。 ザック:んだァ?エンドの奴ゥ…負けを認めたのかァ…?ケケケッ!根性無しの野郎だなァ…!まぁいいやぁ、ジオン、テメェからまず殺してやるぜェ? ジオン:我も覚悟を決める時ということか…来い!人間!貴様との決着をつけてやる!! ザック:ここで死ねぇ!ジオン!! 0:勢い良く飛びジオンに攻撃を仕掛けようとした瞬間。 エンド:この時を待ってたぜ… ザック:あ?!んだァ?!テメェ離せ!死にかけの分際で今更何が出来やがる?! エンド:はっ…ぐふっ…俺の能力は消えてもなァ…俺自身は動ける…俺ごとテメェとさよならすんだよ…! ザック:アァ?!テメェ!!クソ!離せ!クソッ!クソがっ! エンド:ぐっ…ぐふっ…がふっ… 0:武器で貫かれようが刺されようが離さないエンド エンド:かはっ…ジオン!はぁ…早くやれ! ジオン:エンド…すまぬ!! 0:ジオンは槍でエンド事貫いた。 ザック:ガハッ…クソ…まさかこんなところで…俺はまだ…まだ! 0:ザックはそのまま粒の様に消え、エンドは槍に貫かれて息を引き取っている。 ジオン:これは我々の勝ちと思っていいのか…?エンドよ、我1人で天界と魔界をどうしろというのだ… 0:数百年後 ジオン:(N)あれから魔界と天界は1つの世界になり、魔の者と天の者も共同で暮らす世界となった、ただ我は忘れないだろう。あの事件を。そうだな、あの事件は名ずけるなら。「天界魔界事変」とでも名ずけようか。

エンド:(N)前編のあらすじを簡単にまとめる、天界と魔界合わせ何千人の者の死体を神託の間にあるという事件が起き、ジオンとエンドは天界が襲撃を受けた事を聞き、天界に向かい、ジオンは天界宮殿に行くが何者かに気絶させられる。一方エンドはレッグから魔界を襲撃されたと聞き、急いで魔界に戻るが魔界宮殿の内部の者を皆殺しにされていた。そこで生きていた者に事情を聞き、レイドが全てやったと伝えられ、レイドを自らの手で葬った。 0:天界へ続く道の途中で考え事をしながら歩くエンド エンド:今回の事件…急に起きたがレイドといい、レッグといい…急におかしな事をしだしている…ジオンと合流しねぇとな。 ザック:テメェはエンドかぁ? エンド:あん?なんだお前どっから現れた、てかお前天界と魔界に住んでる者じゃねぇな。 ザック:あ?そりゃあそうだろ、俺は人間なんだよ。ただし実験体だがなぁ。 エンド:実験体…?人間?バカな冗談はよせ、人間がいるわけねぇだろ。 ザック:わりぃな、本当に人間なんだわ俺。ただなァ、今回テメェには死んでもらわねぇと計画の邪魔なんだ。 エンド:まず俺の質問に答えろ。天界をあんな風にしたのはお前か? ザック:さぁなぁ?どうだろうなぁ?まぁ1つ言えるのは、天界と魔界は明日には崩壊してるって事は教えといてやるよ。 エンド:そうか、天界をあんな風にしたのはお前だって事で良いんだな? ザック:まぁそういう事でいいやァ、どうせ今から魔界を潰しに行く予定だったんだ。テメェも殺せば一石二鳥だな。 エンド:お前が俺に勝てたらな?さっさとお前を倒して俺は天界に行かなくちゃいけねぇんだよ!! ザック:テメェが俺に勝てたらなァ? エンド:お前…その能力は! 0:ザックは影から自分の分身を出現させた。 ザック:アァ…そうだよな?テメェは知ってるよなァエンド。テメェの能力だ!! エンド:クソッ! 0:すかさず攻撃をかわすエンド。 エンド:お前…なんで俺の能力を使える! ザック:なんで?なんでか素直に俺が教えると思ってんのかァ?確かめたいなら真相を知ることだァ!精々頑張れや! エンド:クソが!調子に乗ってんじゃねぇぞ!! 0:エンドも影を媒体に分身を作り、攻撃を仕掛ける。 ザック:そんなノロイ攻撃で俺が倒せると思ってんのかァ?甘ぇんだよバカが! 0壁に吹き飛ばされるエンド。 エンド:ぐっ…クソ…どうする…そうだ! 0:エンド影の分身を消す。 ザック:あ?なんだァ?影の分身消して諦めたか?俺に素直に殺されてくれんのかァ?ケケケッ!ありがてぇなぁ!! 0:そのまま下を俯いているエンド。 エンド:(そうだ…そのまま来い…!不意打ちで気絶位には持ってってやる…!) ザック:チッ…つまんねぇなぁ、そんなに死にてぇなら今楽に殺してやる!!ケケケッ!ケケッ! 0:ザックがエンドに武器を振り下ろす瞬間 エンド:バカが!これでもくらえ!! 0:エンドの影から分身が攻撃を繰り出す。 ザック:がぁ! 0:吹き飛ぶザック エンド:チッ…手間掛けさせやがって俺は急がないといけねぇんだよ!しばらく眠ってろ!! ザック:……クソがァ…覚えてろエンド…テメェを殺すのは次会った時だ…! エンド:待ってろよ、ジオン! 0:そのまま天界へと駆け上がるエンド。 0:一方ジオン視点 ジオン:……うぅ…一体何が… レッグ:おやお目覚めですか?ジオン様。ご機嫌はいかがですか? ジオン:レッグ…貴様は死んだはずだ… レッグ:あぁ、あれは死んだ者達の血を私の横たわる所にこぼしておいたんですよ、そうでもしないと貴方を騙せないでしょう? ジオン:なんだ…貴様の目的は… レッグ:おや?目的とはどういう事でしょうか? ジオン:とぼけるな!今回の事件の首謀者…貴様だろう! レッグ:ほう…何故そう思うのです? ジオン:今の私の現状がそうだからだ…! 0:鎖に手足を繋がれ磔(はりつけ)にされているジオン。 レッグ:まぁそう思われるのが普通かと。しかし惜しいですね、でもまぁ今頃魔界も崩壊を迎えていることでしょう。 ジオン:なんだと…? レッグ:そうですね、これからジオン様は私に殺される事になるのです。冥土の土産に今回「私達」が立てた計画をお教えしましょう。 ジオン:…… レッグ:私は思いました、この天界と魔界は平和すぎると。なので私は1から天界と魔界を創り直し、再び1から始めようと思い立ったのです!その為にはエンド様、そしてジオン様。貴方達が邪魔だったのです。私はジオン様には隠しておりましたが実験室がありましてですね、そこで人間を1人実験体として実験を行っておりました。ここで質問です。その実験体は能力を持っています、その能力とは何だと思いますか? ジオン:能力…?貴様まさか! レッグ:はい、予想通りかと思われます。しかし貴方だけの能力ではなく、エンド様の能力も持っています。天界と魔界の守護者である2人の能力をお持ちです、流石の貴方達でもあの人間には勝てないでしょう。そして今その人間は魔界を崩壊させに行っているので途中でエンド様と鉢合わせをします。まぁ憶測には寄りますがエンド様はあの人間には勝てないでしょう。 ジオン:クッ…エンド… レッグ:さてジオン様。貴方はどうしたいですか?選択肢としては2つです、まぁどちらも変わりはないですが。ひとつは私に殺されるか、もう1つはその人間に殺されるか。まぁ楽なのは私に殺される事かと思いますが。 ジオン:貴様…本当に我に勝てると思ってその発言をしているのか? レッグ:ふむ…貴方様は本当に状況が良く分かっていないようですね、能力を使える、と思っているのでしょう?試しに使えるなら使ってみてはいかがです?使えるものならね。 ジオン:言われなくてもそのつもりだ。 0:相手の思考を錯乱させようとするが何故か使えない。 ジオン:何故だ…何故我の能力が… レッグ:当然でしょう。貴方様の能力はこちらに封印されているのですから。 0:ポケットからカプセルを取り出す。 ジオン:なんだそれは… レッグ:これは私が直々に作り出した「その者の能力を封印する」カプセルです。これを飲んだ時は最低でも半日は力が使えません。つまり貴方はどうしようもないのです。 ジオン:ここまでなのか… レッグ:ではジオン様。さよならです。 0:ジオンに弓を構えたレッグ エンド:そらよ! レッグ:がはっ! 0:レッグの影からエンドが攻撃を繰り出す。 エンド:よぉレッグ。さっきは随分な挨拶をしてくれたなぁ?覚悟は出来てんだろうなぁ? レッグ:何故…貴方が…あの人間に勝ったというのか? エンド:チッやっぱりテメェの差し金か、俺の冷静判断がずば抜けてんの忘れたのか?マヌケ。 レッグ:クソ…ここまで来て計画を止める事は出来ない…フフ…しかしこれもいい結果にはなるでしょう。 エンド:あ?お前なにしてんだ…? 0:矢を自分の心臓に刺すレッグ レッグ:ぐぅ…ぐふっ…フフフ…貴方達はあの人間には勝てない…そしてあの人間はこれで… 0:そのまま倒れるレッグ エンド:なんだ…あのバケモンがなんなんだ…?おいジオン大丈夫か? ジオン:……エンド。 エンド:ん?どうした? ジオン:その人間とやらは今どこにいるのだ。 エンド:分からん、俺は奴を吹き飛ばして急いでここに来た、そしたらお前がレッグに殺されかけてたから助けに来たってところだ。奴の行方は知らん。 ジオン:そうか…とりあえずこの鎖を断ち切ってくれぬか? エンド:あぁ。 0:影の力で鎖を粉々にするエンド ジオン:エンドよ。 エンド:あぁ、分かってる終わらせんだろ。この事件を。 ジオン:人間を倒しに行くぞ。 エンド:あぁ、しかしいつぶりだ?こうしてお前と手を組んで敵を倒すっていうのは。 ジオン:さぁな。しかし久々な事もあるがこの状況下の中であるにも関わらず、我は今心底貴様との共闘を楽しみで仕方がないぞ。 エンド:奇遇だな、俺もだ。俺とお前は旧友だって事を今の今まで忘れてたくらいだ、久々に暴れるとするか。 ジオン:行くぞ、エンド。終末を奴に告げる。 エンド:あぁ、さっさと終わらせてやる。 0:一方ザック。 ザック:この感じはァ…レッグの奴死にやがったか…これで奴の言ってた条件が揃うんだっけか?条件の内容は知らんが何なんだろうなァ?楽しみだなァ! 0:突然頭に鋭い痛みが走る。 ザック:うが…なんだ…この痛みはァ…アァ…ガガァ…ウガァ! ザック:……… ザック:なるほどな、そういう事か。あいつら2人が死んだことによって発動する仕掛けって訳だったのか…こいつは楽しくなりそうだなァ!ケケケケケケ!! エンド:(N)決着の時は今始まる。 ジオン:(N)果たして運命は天界と魔界の生存か。 ザック:(N)崩壊か。 0:神託の間 エンド:おいジオン、本当にいいのかよ決着つける場所がここで。 ジオン:ここで屍(しかばね)となった者達へせめて奴の屍を晒してやる事が我に出来る最大の報いだ、我は必ず奴を許さぬ。 エンド:同感だ、おまけに魔界と天界の崩壊をさせに来たってもんだ。流石に俺でも本気でヤツを殺しにかかるぜ。 ジオン:……どうやら来たようだな。 エンド:だな、絶対に油断だけはすんなよ。 ジオン:誰に言っておる、我は天界の守護者ぞ。 エンド:分かってるよ。絶対に死ぬなって事だ。 ジオン:(N)階段を登ってくるのはかつての人間ではない。 エンド:(N)それは人間の姿ではなく。 ザック:(N)ただの化け物だ。 ザック:よォ…テメェらを殺すのをこれほど楽しみにしてた事はないぜェ?さっさと始めようぜェ!ケケケッ! ジオン:行くぞ、エンド。準備は良いな。 エンド:んなもん最初っから出来てんだよ。 ザック:さァ!始めようぜェ!テメェは天界と魔界が崩壊するか!俺を殺してテメェらの世界が生存するのか! 0:エンドは影で分身と共に攻撃を仕掛ける。 エンド:ジオン!お前の能力で奴の思考を停止させろ!! ジオン:我に指図するな!貴様は攻撃だけを考えていろ! ザック:無駄なんだよなァ、テメェらの能力は。 エンド:なっ!俺の影が?! 0:エンドの体をザックの腕がつらぬく。 エンド:ぐはっ!なん…で俺の影が… ジオン:エンド! 0:ザックの思考を錯乱させる為に能力を使うジオン ジオン:我の能力が通じない?! ザック:テメェらはまだ知らねぇんだっけかァ?俺の能力を。 ジオン:貴様の能力は我とエンドの能力を持っているだろう!レッグから聞いているぞ! ザック:ハッ…残念だがハズレだ…正解はだな… 0:エンドの影が消える。 ザック:テメェらの能力を消し去る事だ。 ジオン:なに?! エンド:クソッ…なんて野郎だ… ザック:さぁて…エンドォ、テメェの能力は消えちまったなぁ?どうするんだァ?頼みの影もねぇテメェはただのお荷物だァ!ケケケケケ! 0:そのままジオンの方に投げ飛ばされるエンド エンド:クソ… ジオン:エンドよ、まだ諦めるな。勝機は必ずある。 エンド:おいジオン、一瞬でいい、奴の隙を作れ。その瞬間に俺の存在事奴を葬り去る。(小声) ジオン:バカな事を言うな!そうしたらお前は…! エンド:もう今は選択肢なんてないんだよ!いつまで甘えた選択肢を取ってるつもりだ!俺の最期の頼みだ!頼むぞ! 0:エンドはジオンに背を向けて歩き出す。 ザック:んだァ?エンドの奴ゥ…負けを認めたのかァ…?ケケケッ!根性無しの野郎だなァ…!まぁいいやぁ、ジオン、テメェからまず殺してやるぜェ? ジオン:我も覚悟を決める時ということか…来い!人間!貴様との決着をつけてやる!! ザック:ここで死ねぇ!ジオン!! 0:勢い良く飛びジオンに攻撃を仕掛けようとした瞬間。 エンド:この時を待ってたぜ… ザック:あ?!んだァ?!テメェ離せ!死にかけの分際で今更何が出来やがる?! エンド:はっ…ぐふっ…俺の能力は消えてもなァ…俺自身は動ける…俺ごとテメェとさよならすんだよ…! ザック:アァ?!テメェ!!クソ!離せ!クソッ!クソがっ! エンド:ぐっ…ぐふっ…がふっ… 0:武器で貫かれようが刺されようが離さないエンド エンド:かはっ…ジオン!はぁ…早くやれ! ジオン:エンド…すまぬ!! 0:ジオンは槍でエンド事貫いた。 ザック:ガハッ…クソ…まさかこんなところで…俺はまだ…まだ! 0:ザックはそのまま粒の様に消え、エンドは槍に貫かれて息を引き取っている。 ジオン:これは我々の勝ちと思っていいのか…?エンドよ、我1人で天界と魔界をどうしろというのだ… 0:数百年後 ジオン:(N)あれから魔界と天界は1つの世界になり、魔の者と天の者も共同で暮らす世界となった、ただ我は忘れないだろう。あの事件を。そうだな、あの事件は名ずけるなら。「天界魔界事変」とでも名ずけようか。