台本概要

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タイトル 【ショートコント】女神に愛されし者
作者名 もりおか  (@morioka_trpg)
ジャンル コメディ
演者人数 2人用台本(男2)
時間 10 分
台本使用規定 非商用利用時は連絡不要
説明 架空のお笑い芸人「ムッキーズ」のコントネタです。
ショートコント風に書いていますが、ファンタジー風に演じてもいいと思います。
セリフをかぶせる勢いでぽんぽん読むと楽しいと思います。

動画などで使用する際には「ムッキーズ」の表記を入れて頂けるとエゴサして聞きに行きます。
内容変更なければアレンジOKです。
舞台などの使用の際にはご相談ください。

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
中田 32 お笑い芸人「ムッキーズ」ツッコミ担当 中田智紀(なかた ともき)。相方の渡部は養成所の先輩のためところどころ敬語。ムキムキ。
渡部 32 お笑い芸人「ムッキーズ」ボケ担当 渡部拓也(わたなべ たくや)。しっとりとボケる。眼鏡。
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

文字サイズ
「女神に愛されし者」 中田:はぁ、緊張するなぁ。明日はとうとう大好きなけいこちゃんへ告白する日だ。 中田:恋愛に強い女神がいるっていうこの神社に来てみたけど、なんだか鳥居もぼろぼろだし、寂れてんな。ま、一応お願いしてみるか。 中田:チャリン 中田:パンパン 中田:女神様、お願いです。けいこちゃんとお付き合いさせて下さい。 渡部:ぱらららんっ!!今、私を呼びましたか? 中田:え? 渡部:私が、女神です。 中田:……疲れてんのかな。明日に備えて早く帰るか。 渡部:こら無視をするな。見えてるだろ私が。 中田:え、もしかして、女神様? 渡部:はい。私が恋を叶える女神です。 中田:なんか胡散臭い 渡部:あなた、私のことを呼びましたね 中田:怪しいけど、とりあえず話し合わせてみるか。 中田:女神様、もしかして、僕の願い事を聞きに来てくれたんですか? 渡部:いいえ。 中田:違うんかい。何なのあんた。もう、帰ろう。 渡部:待ちなさい。あなたは明日この街1番の美人と言われているけいこちゃんに告白しにいくんですってね。 中田:え? 渡部:小学生の頃からずっと片想いしていたけど、最近超絶イケメンの彼氏と別れたと聞いて、とうとう昨日会う約束を取り付けた。 渡部:そして、呼び出す場所は、この神社。 渡部:なぜならけいこちゃんを好きになったきっかけはこの神社のお祭り。 渡部:浴衣姿のけいこちゃんを見て好きになってしまった、違いますか? 中田:な、なぜそれを!?それは誰にも言っていないはず。 中田:もしかしてあんた、本当に女神なのか。 渡部:いかにも。 中田:本物なのか、すげぇ。女神様、僕の願いを叶えてください! 渡部:なぜ。初対面のあなたの願いを私が聞いてあげなくてはならないのですか? 中田:だって、今ちゃんとお賽銭もしましたし。 渡部:お賽銭はいかほど? 中田:え、あ、いや御縁があるようにって5円ですけど。 渡部:……御縁があるといいですね、さようなら。 中田:待って待って!もっと出せますから! 渡部:んっ 中田:え、何その手。 渡部:もっと出せるっていうから。 中田:いや言ったけど。じゃあ、とりあえず、はい1000円。 渡部:っち 中田:今舌打ちした!? 渡部:では、1000円分の恋愛術をお教えしましょう。 中田:願いを叶えてくれるんじゃなくて? 渡部:この世は全て、等価交換です。 渡部:1000円なら1000円の、5000円なら5000円に見合うものを用意します。 中田:とりあえず聞いてみるか。 渡部:まいど。 中田:まいどって言ったぞこいつ。 渡部:では。明日はけいこちゃんに会う前に、そこにある角のシュークリーム屋に寄りなさい。 中田:なんで? 渡部:けいこちゃんはあのお店のカスタードシュークリームが大好物よ。 渡部:週に3回はそれを買っているから、プレゼントしてあげると必ず喜ぶわ。 中田:おお!そうなのか。メモメモ…他には?他には? 渡部:んっ 中田:え、またお賽銭!?今ので1000円は高くない? 渡部:…良きご縁があると、いいですね。さようなら。 中田:わ、わかったから!!はい、もう1000円。 渡部:しけてんな。 中田:今何って言った?? 渡部:では、明日ですが、これをつけていきなさい。 中田:これは、香水? 渡部:彼女はこの男性用の香水が好きで、よくテスターで試しているわ。 中田:なるほど……って量少なくない? 渡部:その量で1000円する。 中田:うそ!? 渡部:それでは検討を祈ります。 中田:あーー、待って待って!!最後!なんて言えばいいのかだけ! 中田:俺口下手だから思い浮かばないんだよ。 渡部:…… 中田:っもう!わかったよ!ほら5000円! 渡部:では、告白のセリフですね。 渡部:「俺のこと今は好きじゃなくても、今後絶対大好きにしてみせるから。付き合ってほしい」でしょうかね。 中田:おー、なんか、かっこいいなそれ。でも、それで本当に大丈夫なのか? 渡部:まぁ、あとはあなたの気持ち次第じゃないですか? 中田:そうだよな。わかった!ありがとう女神様。 中田:俺やってみるよ。 渡部:GOOD LUCK 中田:〜翌日〜 中田:けいこちゃん、ごめんね急に呼び出して!ん、匂い?いい匂いでしょ? 中田:え、元彼がつけてた香水だから苦手…? 中田:そうなんだ、ごめん。あ、そうだ! 中田:はいこれプレゼント!好きなんでしょあそこのシュークリーム。 中田:これ食べ過ぎて太ったから元カレと別れた?? 中田:ちょっとまって!最後俺の気持ち聞いて! 中田:俺のこと今は好きじゃなくても、今後絶対大好きにしてみせるから。 中田:付き合ってほしい! 中田:それ、元彼から言われた告白と同じ、最低、って… 中田:まって、けいこちゃん! 中田:っくそー!なんなんだよあの女神!やっぱりインチキじゃねぇか! 渡部:予定通り告白は失敗しましたね。さ、行くなら今ですよ。 渡部:今話しかければ必ず彼はあなたに惹かれる。けいこちゃんに振られたのもあなたに出会うためだったのだと信じるわ。 渡部:大丈夫よ、必ずあなたの恋を叶えてあげる。彼が出したお賽銭は7005円だけど、あなたの出したお賽銭は……ふふふ。 渡部:さ、いってらっしゃい。

「女神に愛されし者」 中田:はぁ、緊張するなぁ。明日はとうとう大好きなけいこちゃんへ告白する日だ。 中田:恋愛に強い女神がいるっていうこの神社に来てみたけど、なんだか鳥居もぼろぼろだし、寂れてんな。ま、一応お願いしてみるか。 中田:チャリン 中田:パンパン 中田:女神様、お願いです。けいこちゃんとお付き合いさせて下さい。 渡部:ぱらららんっ!!今、私を呼びましたか? 中田:え? 渡部:私が、女神です。 中田:……疲れてんのかな。明日に備えて早く帰るか。 渡部:こら無視をするな。見えてるだろ私が。 中田:え、もしかして、女神様? 渡部:はい。私が恋を叶える女神です。 中田:なんか胡散臭い 渡部:あなた、私のことを呼びましたね 中田:怪しいけど、とりあえず話し合わせてみるか。 中田:女神様、もしかして、僕の願い事を聞きに来てくれたんですか? 渡部:いいえ。 中田:違うんかい。何なのあんた。もう、帰ろう。 渡部:待ちなさい。あなたは明日この街1番の美人と言われているけいこちゃんに告白しにいくんですってね。 中田:え? 渡部:小学生の頃からずっと片想いしていたけど、最近超絶イケメンの彼氏と別れたと聞いて、とうとう昨日会う約束を取り付けた。 渡部:そして、呼び出す場所は、この神社。 渡部:なぜならけいこちゃんを好きになったきっかけはこの神社のお祭り。 渡部:浴衣姿のけいこちゃんを見て好きになってしまった、違いますか? 中田:な、なぜそれを!?それは誰にも言っていないはず。 中田:もしかしてあんた、本当に女神なのか。 渡部:いかにも。 中田:本物なのか、すげぇ。女神様、僕の願いを叶えてください! 渡部:なぜ。初対面のあなたの願いを私が聞いてあげなくてはならないのですか? 中田:だって、今ちゃんとお賽銭もしましたし。 渡部:お賽銭はいかほど? 中田:え、あ、いや御縁があるようにって5円ですけど。 渡部:……御縁があるといいですね、さようなら。 中田:待って待って!もっと出せますから! 渡部:んっ 中田:え、何その手。 渡部:もっと出せるっていうから。 中田:いや言ったけど。じゃあ、とりあえず、はい1000円。 渡部:っち 中田:今舌打ちした!? 渡部:では、1000円分の恋愛術をお教えしましょう。 中田:願いを叶えてくれるんじゃなくて? 渡部:この世は全て、等価交換です。 渡部:1000円なら1000円の、5000円なら5000円に見合うものを用意します。 中田:とりあえず聞いてみるか。 渡部:まいど。 中田:まいどって言ったぞこいつ。 渡部:では。明日はけいこちゃんに会う前に、そこにある角のシュークリーム屋に寄りなさい。 中田:なんで? 渡部:けいこちゃんはあのお店のカスタードシュークリームが大好物よ。 渡部:週に3回はそれを買っているから、プレゼントしてあげると必ず喜ぶわ。 中田:おお!そうなのか。メモメモ…他には?他には? 渡部:んっ 中田:え、またお賽銭!?今ので1000円は高くない? 渡部:…良きご縁があると、いいですね。さようなら。 中田:わ、わかったから!!はい、もう1000円。 渡部:しけてんな。 中田:今何って言った?? 渡部:では、明日ですが、これをつけていきなさい。 中田:これは、香水? 渡部:彼女はこの男性用の香水が好きで、よくテスターで試しているわ。 中田:なるほど……って量少なくない? 渡部:その量で1000円する。 中田:うそ!? 渡部:それでは検討を祈ります。 中田:あーー、待って待って!!最後!なんて言えばいいのかだけ! 中田:俺口下手だから思い浮かばないんだよ。 渡部:…… 中田:っもう!わかったよ!ほら5000円! 渡部:では、告白のセリフですね。 渡部:「俺のこと今は好きじゃなくても、今後絶対大好きにしてみせるから。付き合ってほしい」でしょうかね。 中田:おー、なんか、かっこいいなそれ。でも、それで本当に大丈夫なのか? 渡部:まぁ、あとはあなたの気持ち次第じゃないですか? 中田:そうだよな。わかった!ありがとう女神様。 中田:俺やってみるよ。 渡部:GOOD LUCK 中田:〜翌日〜 中田:けいこちゃん、ごめんね急に呼び出して!ん、匂い?いい匂いでしょ? 中田:え、元彼がつけてた香水だから苦手…? 中田:そうなんだ、ごめん。あ、そうだ! 中田:はいこれプレゼント!好きなんでしょあそこのシュークリーム。 中田:これ食べ過ぎて太ったから元カレと別れた?? 中田:ちょっとまって!最後俺の気持ち聞いて! 中田:俺のこと今は好きじゃなくても、今後絶対大好きにしてみせるから。 中田:付き合ってほしい! 中田:それ、元彼から言われた告白と同じ、最低、って… 中田:まって、けいこちゃん! 中田:っくそー!なんなんだよあの女神!やっぱりインチキじゃねぇか! 渡部:予定通り告白は失敗しましたね。さ、行くなら今ですよ。 渡部:今話しかければ必ず彼はあなたに惹かれる。けいこちゃんに振られたのもあなたに出会うためだったのだと信じるわ。 渡部:大丈夫よ、必ずあなたの恋を叶えてあげる。彼が出したお賽銭は7005円だけど、あなたの出したお賽銭は……ふふふ。 渡部:さ、いってらっしゃい。