台本概要
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タイトル | 捨て○○○ |
---|---|
作者名 | 煮成 焼也(ニルナリヤクナリ) (@nalinirunali) |
ジャンル | コメディ |
演者人数 | 2人用台本(不問2) ※兼役あり |
時間 | 20 分 |
台本使用規定 | 非商用利用時は連絡不要 |
説明 |
◎コメディー台本 ◎10~15分程度 ※すみません。台本の都合上、???のセリフは途中から別名で記載があります。???のセリフもガッツリあるのでご安心ください。ご不便をおかけしますが、よろしくお願いします。 ☆約束☆ ・配信でご使用する際は許可を取る必要はありません。ご自由にご使用ください。 ・番組名や説明欄にタイトルを書いて頂けたら助かります。 ・演じられた後、コメントなどに演じた場所?(URLなど)教えて頂けたら嬉しいです。(覗きに行きたいので…) ・話口調を男性寄り、女性寄りに変更していただいても大丈夫です。アドリブとかも入れていただいて構いませんが、他の演者様が困るような事や結末を変えるなどはお控えください。 ・みんなで楽しく声劇をしましょう!! 198 views |
キャラ説明
名前 | 性別 | 台詞数 | 説明 |
---|---|---|---|
山本 | 不問 | 44 | ツッコミ。途中、兼ね役があります。 |
??? | 不問 | 3 | ボケ。途中、兼ね役があります。 |
※役をクリックするとセリフに色が付きます。
台本本編
山本:は〜、今日も仕事疲れたな〜。さっさと帰って、スーパーで買ったコレでも食って寝るか。
0:歩いて帰る山本に、ふと何か聞こえてくる。
???:…え…すか?き…ま…か?
山本:な、なんだ?何か聞こえる…。
???:あなた…私の声が聞こえるのですか?
山本:え?なに?誰?
ー辺りを見回す山本。ー
???:私はここです。人の子よ。
ーふと、道端にダンボール箱が置いてある。ー
山本:ここから聞こえる…。…え?寿司?
シャリ:いえ、シャリです。
山本:えっと…え?シャリ?
シャリ:えぇ。シャリです。はじめまして。
山本:え?あ、はじめまして?
シャリ:お名前を聞いても?
山本:あ…山本です。
シャリ:素敵な名前ですね。山本さん。
山本:ど、どうも。あの〜…シャリが私に何か用ですか?
シャリ:拾ってください。
山本:…なんて?
シャリ:私を拾ってください。
山本:あの…えっとあなたシャリなんですよね。
シャリ:ええ。宮城県産ササニシキ100%使用の銀シャリですよ?
山本:今日、ずっとここにいたんですか?
シャリ:えぇ。そうですよ。
山本:日中、30度越えの今日に?
シャリ:えぇ。今日はとても暑かったですからね。
山本:そんな中、放置されていたシャリを拾えと。
シャリ:えぇ。拾っていただけませんか?
山本:うん、疲れてるんだな。シャリが話すわけないもん…。帰ろ。
0:シャリを見捨て、帰ろうとする山本。
シャリ:山本さん!なぜですか!?私の声が聞こえるのでしょう?
山本:いや、だって、怖いじゃん!シャリが話しかけてくるって。黙って廃棄(はいき)されてくれ!!
シャリ:そんなこと言わないでくださいよ!世の中はいま、SDGs(エスディージーズ)を大切にしているんですよ!!
0:謎の力で山本の前まで飛んでくるシャリ
山本:うわっ!!目の前まで飛んできた!くさっ!酸っぱい匂いがする!!
シャリ:それは私がシャリだからです。ほら、赤酢(あかず)の高級なシャリですよ!ほ〜らほ〜ら!
山本:うわ、ちょ…っ!寄ってくるな!くさい!酸っぱくさい!
シャリ:山本さんっ!ほら!口開けて!私を受け入れて!山本さん!!
山本:くっ!この、離れろぉっ!!
0:地面に叩きつけられるシャリ。
シャリ:うっ…くふぅっ…(泣き始める)
山本:え…あ…なんかごめん。
シャリ:3秒…
山本:…ん?
シャリ:(泣きながら)3秒ルールは適応されますかっ!!
山本:まだ、諦めてないんか!!
シャリ:当たり前じゃないですか!!こちとら、シャリとして握られたんですよ!?
山本:そう、そこなんだよ。なんで、あんなダンボールにいたんだよ。
シャリ:話すと長くなりますが、あ、以下回想です。
0:回想が始まる
大将(山本):おい、またシャリ握ってのんか。
板前(シャリ):へい、大将。
大将(山本):はぁ…おめぇのやる気は買ってるんだ。うちで一番シャリ握んのはうめぇと思ってる。
板前(シャリ):大将…。
大将(山本):だがな、握りすぎなんだよ。
板前(シャリ):え…?に、握りすぎ…?
大将(山本):見てみろ、このシャリの量。何貫あるんだ、これ!!
板前(シャリ):千を越えたあたりから数えるのはやめてましたね。
大将(山本):お前、これ本当に何とかしろよ!?わかったな!?責任もって食えよ!?
板前(シャリ):こ、これ全部…
0:必死に食べる板前。
板前(シャリ):あ、あと一個…ふー、ふー…。あと一個が…入らない…っ!!くそっ!!こうなったら…。
0:ダンボールにシャリを置き、外に運ぶ板前。
板前(シャリ):ごめんな。ウチではお前の面倒はみてやれないんだ。(泣きながら)せめて…せめて、良い人に拾われるんだぞ!!
0:ー回想終了ー
シャリ:どう思います?
山本:その板前が頭おかしいのはよく分かった。
シャリ:どうですか?拾う気、もとい、食べる気なりませんか?
山本:お前は絶対に害があると分かってて毒物を勧(すす)めてくる白雪姫の魔女か?
シャリ:勧(すす)めてるのはリンゴじゃなくて、シャリなんですけどね。
山本:やかましいわ!
シャリ:どうしても嫌と言うんですか。
山本:嫌だよ、食いたくないよ。
シャリ:なら、私はどうすればいいんですか!!
山本:知らんわ!!
シャリ:はぁ…このまま、私は生ゴミとして処理されてしまうのですね。
山本:…はぁ、わかった。なんか可哀想に思えてきたわ。とりあえず、ウチまでついてこいよ。
シャリ:山本さん…!!
0:ぷかぷかと浮かびながら山本についてくるシャリ。
山本:あのさ、なんで話したり、浮いたりできんの?
シャリ:私を見て哀れに思った神様から、この能力を授かりました。神の奇跡というやつですね。
山本:変なとこで使うなよ、神の奇跡。…ほら、着いたぞ。
0:家に着く山本とシャリ。
山本:ただいま〜。
ポチ(シャリ):わふわふ!
山本:あ、ポチ、ただいま〜。
シャリ:おや、わんちゃんですか?かわいいですね。
山本:そうだろ?ウチのアイドルみたいなもんだからな。あ、そうだ、ポチのエサも用意しないと…
ポチ(シャリ):わふ!!(ぱっくんちょ)
ーポチがシャリを食べる。ー
山本:あ、ちょっ!!シャリ!?
シャリ:ぐあああぁぁぁ!!!!
山本:ポチ!こら!ぺーっ!ぺーしなさい!!
シャリ:良いのです、山本さん。私はいま、寿司、いや、シャリとしての喜びを感じているのです。
山本:え…。
シャリ:シャリとは食べられてなんぼ。たとえ、どんな生物でも美味しく食べられたら、我々は嬉しいのです。友達と回転寿司に来て「あ、ごめん、いま糖質ダイエット中なんだ。」と言ってくる輩(やから)によって捨てられたシャリ。スーパーで、あわよくば刺身と一緒に買われるのではないかと作られ、結局売れなかったシャリセットの皆。彼らに比べれば、私は今、食されている、食されているのです!!
山本:犬ってシャリ食べていいのか?…え、いけるんだ…。
シャリ:ありがとう…、山本さん。おかげで人生、いや、シャリ生(せい)を全うすることができました。
山本:えっと、それで、いいなら良かったよ。
シャリ:こんな数奇な運命を辿らせて頂いたお礼です。この「シャリの気持ちがわかる」能力を貴方(あなた)に授けましょう。
山本:え、いらないかな?
シャリ:この能力があると、スーパーや回転寿司でどのくらい時間が経っているか教えてくれますよ。
山本:ほんと、限定的だな。
シャリ:ありがとう…本当にありがとう。山本さん。
0:消えるシャリ。それを見届る山本。
山本:なんか、色々あったけど、やっと晩飯食べれるな。…ん?ちょっと待て。確か今日買った晩飯ってスーパーで買った…寿司8貫セット…。
0:フタを開ける山本。
シャリ:おや、山本さん。お食事ですか?
0:別の握り(シャリ)が語り掛けてくる
シャリ:ささ、山本さん、遠慮なくぐいっとお食べ下さい。
0:別の握り(シャリ)が語り掛けてくる
シャリ:江戸っ子もびっくりな勢いで、ささどうぞ!
山本:マグロから食べるか…(ぱく)。
シャリ:ぐあああぁぁぁ!!!!
山本:次、サーモン食べるか。(ぱく)
シャリ:ぎょええええええ!!!
山本:能力じゃなくて呪いじゃねぇか!!
0:捨てシャリ〜貫(完)〜
山本:は〜、今日も仕事疲れたな〜。さっさと帰って、スーパーで買ったコレでも食って寝るか。
0:歩いて帰る山本に、ふと何か聞こえてくる。
???:…え…すか?き…ま…か?
山本:な、なんだ?何か聞こえる…。
???:あなた…私の声が聞こえるのですか?
山本:え?なに?誰?
ー辺りを見回す山本。ー
???:私はここです。人の子よ。
ーふと、道端にダンボール箱が置いてある。ー
山本:ここから聞こえる…。…え?寿司?
シャリ:いえ、シャリです。
山本:えっと…え?シャリ?
シャリ:えぇ。シャリです。はじめまして。
山本:え?あ、はじめまして?
シャリ:お名前を聞いても?
山本:あ…山本です。
シャリ:素敵な名前ですね。山本さん。
山本:ど、どうも。あの〜…シャリが私に何か用ですか?
シャリ:拾ってください。
山本:…なんて?
シャリ:私を拾ってください。
山本:あの…えっとあなたシャリなんですよね。
シャリ:ええ。宮城県産ササニシキ100%使用の銀シャリですよ?
山本:今日、ずっとここにいたんですか?
シャリ:えぇ。そうですよ。
山本:日中、30度越えの今日に?
シャリ:えぇ。今日はとても暑かったですからね。
山本:そんな中、放置されていたシャリを拾えと。
シャリ:えぇ。拾っていただけませんか?
山本:うん、疲れてるんだな。シャリが話すわけないもん…。帰ろ。
0:シャリを見捨て、帰ろうとする山本。
シャリ:山本さん!なぜですか!?私の声が聞こえるのでしょう?
山本:いや、だって、怖いじゃん!シャリが話しかけてくるって。黙って廃棄(はいき)されてくれ!!
シャリ:そんなこと言わないでくださいよ!世の中はいま、SDGs(エスディージーズ)を大切にしているんですよ!!
0:謎の力で山本の前まで飛んでくるシャリ
山本:うわっ!!目の前まで飛んできた!くさっ!酸っぱい匂いがする!!
シャリ:それは私がシャリだからです。ほら、赤酢(あかず)の高級なシャリですよ!ほ〜らほ〜ら!
山本:うわ、ちょ…っ!寄ってくるな!くさい!酸っぱくさい!
シャリ:山本さんっ!ほら!口開けて!私を受け入れて!山本さん!!
山本:くっ!この、離れろぉっ!!
0:地面に叩きつけられるシャリ。
シャリ:うっ…くふぅっ…(泣き始める)
山本:え…あ…なんかごめん。
シャリ:3秒…
山本:…ん?
シャリ:(泣きながら)3秒ルールは適応されますかっ!!
山本:まだ、諦めてないんか!!
シャリ:当たり前じゃないですか!!こちとら、シャリとして握られたんですよ!?
山本:そう、そこなんだよ。なんで、あんなダンボールにいたんだよ。
シャリ:話すと長くなりますが、あ、以下回想です。
0:回想が始まる
大将(山本):おい、またシャリ握ってのんか。
板前(シャリ):へい、大将。
大将(山本):はぁ…おめぇのやる気は買ってるんだ。うちで一番シャリ握んのはうめぇと思ってる。
板前(シャリ):大将…。
大将(山本):だがな、握りすぎなんだよ。
板前(シャリ):え…?に、握りすぎ…?
大将(山本):見てみろ、このシャリの量。何貫あるんだ、これ!!
板前(シャリ):千を越えたあたりから数えるのはやめてましたね。
大将(山本):お前、これ本当に何とかしろよ!?わかったな!?責任もって食えよ!?
板前(シャリ):こ、これ全部…
0:必死に食べる板前。
板前(シャリ):あ、あと一個…ふー、ふー…。あと一個が…入らない…っ!!くそっ!!こうなったら…。
0:ダンボールにシャリを置き、外に運ぶ板前。
板前(シャリ):ごめんな。ウチではお前の面倒はみてやれないんだ。(泣きながら)せめて…せめて、良い人に拾われるんだぞ!!
0:ー回想終了ー
シャリ:どう思います?
山本:その板前が頭おかしいのはよく分かった。
シャリ:どうですか?拾う気、もとい、食べる気なりませんか?
山本:お前は絶対に害があると分かってて毒物を勧(すす)めてくる白雪姫の魔女か?
シャリ:勧(すす)めてるのはリンゴじゃなくて、シャリなんですけどね。
山本:やかましいわ!
シャリ:どうしても嫌と言うんですか。
山本:嫌だよ、食いたくないよ。
シャリ:なら、私はどうすればいいんですか!!
山本:知らんわ!!
シャリ:はぁ…このまま、私は生ゴミとして処理されてしまうのですね。
山本:…はぁ、わかった。なんか可哀想に思えてきたわ。とりあえず、ウチまでついてこいよ。
シャリ:山本さん…!!
0:ぷかぷかと浮かびながら山本についてくるシャリ。
山本:あのさ、なんで話したり、浮いたりできんの?
シャリ:私を見て哀れに思った神様から、この能力を授かりました。神の奇跡というやつですね。
山本:変なとこで使うなよ、神の奇跡。…ほら、着いたぞ。
0:家に着く山本とシャリ。
山本:ただいま〜。
ポチ(シャリ):わふわふ!
山本:あ、ポチ、ただいま〜。
シャリ:おや、わんちゃんですか?かわいいですね。
山本:そうだろ?ウチのアイドルみたいなもんだからな。あ、そうだ、ポチのエサも用意しないと…
ポチ(シャリ):わふ!!(ぱっくんちょ)
ーポチがシャリを食べる。ー
山本:あ、ちょっ!!シャリ!?
シャリ:ぐあああぁぁぁ!!!!
山本:ポチ!こら!ぺーっ!ぺーしなさい!!
シャリ:良いのです、山本さん。私はいま、寿司、いや、シャリとしての喜びを感じているのです。
山本:え…。
シャリ:シャリとは食べられてなんぼ。たとえ、どんな生物でも美味しく食べられたら、我々は嬉しいのです。友達と回転寿司に来て「あ、ごめん、いま糖質ダイエット中なんだ。」と言ってくる輩(やから)によって捨てられたシャリ。スーパーで、あわよくば刺身と一緒に買われるのではないかと作られ、結局売れなかったシャリセットの皆。彼らに比べれば、私は今、食されている、食されているのです!!
山本:犬ってシャリ食べていいのか?…え、いけるんだ…。
シャリ:ありがとう…、山本さん。おかげで人生、いや、シャリ生(せい)を全うすることができました。
山本:えっと、それで、いいなら良かったよ。
シャリ:こんな数奇な運命を辿らせて頂いたお礼です。この「シャリの気持ちがわかる」能力を貴方(あなた)に授けましょう。
山本:え、いらないかな?
シャリ:この能力があると、スーパーや回転寿司でどのくらい時間が経っているか教えてくれますよ。
山本:ほんと、限定的だな。
シャリ:ありがとう…本当にありがとう。山本さん。
0:消えるシャリ。それを見届る山本。
山本:なんか、色々あったけど、やっと晩飯食べれるな。…ん?ちょっと待て。確か今日買った晩飯ってスーパーで買った…寿司8貫セット…。
0:フタを開ける山本。
シャリ:おや、山本さん。お食事ですか?
0:別の握り(シャリ)が語り掛けてくる
シャリ:ささ、山本さん、遠慮なくぐいっとお食べ下さい。
0:別の握り(シャリ)が語り掛けてくる
シャリ:江戸っ子もびっくりな勢いで、ささどうぞ!
山本:マグロから食べるか…(ぱく)。
シャリ:ぐあああぁぁぁ!!!!
山本:次、サーモン食べるか。(ぱく)
シャリ:ぎょええええええ!!!
山本:能力じゃなくて呪いじゃねぇか!!
0:捨てシャリ〜貫(完)〜