台本概要

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タイトル 捨て○○○
作者名 煮成 焼也(ニルナリヤクナリ)  (@nalinirunali)
ジャンル コメディ
演者人数 2人用台本(不問2) ※兼役あり
時間 20 分
台本使用規定 非商用利用時は連絡不要
説明 ◎コメディー台本

◎10~15分程度

※すみません。台本の都合上、???のセリフは途中から別名で記載があります。???のセリフもガッツリあるのでご安心ください。ご不便をおかけしますが、よろしくお願いします。

☆約束☆

・配信でご使用する際は許可を取る必要はありません。ご自由にご使用ください。

・番組名や説明欄にタイトルを書いて頂けたら助かります。

・演じられた後、コメントなどに演じた場所?(URLなど)教えて頂けたら嬉しいです。(覗きに行きたいので…)

・話口調を男性寄り、女性寄りに変更していただいても大丈夫です。アドリブとかも入れていただいて構いませんが、他の演者様が困るような事や結末を変えるなどはお控えください。

・みんなで楽しく声劇をしましょう!!

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
山本 不問 44 ツッコミ。途中、兼ね役があります。
??? 不問 3 ボケ。途中、兼ね役があります。
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

文字サイズ
山本:は〜、今日も仕事疲れたな〜。さっさと帰って、スーパーで買ったコレでも食って寝るか。 0:歩いて帰る山本に、ふと何か聞こえてくる。 ???:…え…すか?き…ま…か? 山本:な、なんだ?何か聞こえる…。 ???:あなた…私の声が聞こえるのですか? 山本:え?なに?誰? ー辺りを見回す山本。ー ???:私はここです。人の子よ。 ーふと、道端にダンボール箱が置いてある。ー 山本:ここから聞こえる…。…え?寿司? シャリ:いえ、シャリです。 山本:えっと…え?シャリ? シャリ:えぇ。シャリです。はじめまして。 山本:え?あ、はじめまして? シャリ:お名前を聞いても? 山本:あ…山本です。 シャリ:素敵な名前ですね。山本さん。 山本:ど、どうも。あの〜…シャリが私に何か用ですか? シャリ:拾ってください。 山本:…なんて? シャリ:私を拾ってください。 山本:あの…えっとあなたシャリなんですよね。 シャリ:ええ。宮城県産ササニシキ100%使用の銀シャリですよ? 山本:今日、ずっとここにいたんですか? シャリ:えぇ。そうですよ。 山本:日中、30度越えの今日に? シャリ:えぇ。今日はとても暑かったですからね。 山本:そんな中、放置されていたシャリを拾えと。 シャリ:えぇ。拾っていただけませんか? 山本:うん、疲れてるんだな。シャリが話すわけないもん…。帰ろ。 0:シャリを見捨て、帰ろうとする山本。 シャリ:山本さん!なぜですか!?私の声が聞こえるのでしょう? 山本:いや、だって、怖いじゃん!シャリが話しかけてくるって。黙って廃棄(はいき)されてくれ!! シャリ:そんなこと言わないでくださいよ!世の中はいま、SDGs(エスディージーズ)を大切にしているんですよ!! 0:謎の力で山本の前まで飛んでくるシャリ 山本:うわっ!!目の前まで飛んできた!くさっ!酸っぱい匂いがする!! シャリ:それは私がシャリだからです。ほら、赤酢(あかず)の高級なシャリですよ!ほ〜らほ〜ら! 山本:うわ、ちょ…っ!寄ってくるな!くさい!酸っぱくさい! シャリ:山本さんっ!ほら!口開けて!私を受け入れて!山本さん!! 山本:くっ!この、離れろぉっ!! 0:地面に叩きつけられるシャリ。 シャリ:うっ…くふぅっ…(泣き始める) 山本:え…あ…なんかごめん。 シャリ:3秒… 山本:…ん? シャリ:(泣きながら)3秒ルールは適応されますかっ!! 山本:まだ、諦めてないんか!! シャリ:当たり前じゃないですか!!こちとら、シャリとして握られたんですよ!? 山本:そう、そこなんだよ。なんで、あんなダンボールにいたんだよ。 シャリ:話すと長くなりますが、あ、以下回想です。 0:回想が始まる 大将(山本):おい、またシャリ握ってのんか。 板前(シャリ):へい、大将。 大将(山本):はぁ…おめぇのやる気は買ってるんだ。うちで一番シャリ握んのはうめぇと思ってる。 板前(シャリ):大将…。 大将(山本):だがな、握りすぎなんだよ。 板前(シャリ):え…?に、握りすぎ…? 大将(山本):見てみろ、このシャリの量。何貫あるんだ、これ!! 板前(シャリ):千を越えたあたりから数えるのはやめてましたね。 大将(山本):お前、これ本当に何とかしろよ!?わかったな!?責任もって食えよ!? 板前(シャリ):こ、これ全部… 0:必死に食べる板前。 板前(シャリ):あ、あと一個…ふー、ふー…。あと一個が…入らない…っ!!くそっ!!こうなったら…。 0:ダンボールにシャリを置き、外に運ぶ板前。 板前(シャリ):ごめんな。ウチではお前の面倒はみてやれないんだ。(泣きながら)せめて…せめて、良い人に拾われるんだぞ!! 0:ー回想終了ー シャリ:どう思います? 山本:その板前が頭おかしいのはよく分かった。 シャリ:どうですか?拾う気、もとい、食べる気なりませんか? 山本:お前は絶対に害があると分かってて毒物を勧(すす)めてくる白雪姫の魔女か? シャリ:勧(すす)めてるのはリンゴじゃなくて、シャリなんですけどね。 山本:やかましいわ! シャリ:どうしても嫌と言うんですか。 山本:嫌だよ、食いたくないよ。 シャリ:なら、私はどうすればいいんですか!! 山本:知らんわ!! シャリ:はぁ…このまま、私は生ゴミとして処理されてしまうのですね。 山本:…はぁ、わかった。なんか可哀想に思えてきたわ。とりあえず、ウチまでついてこいよ。 シャリ:山本さん…!! 0:ぷかぷかと浮かびながら山本についてくるシャリ。 山本:あのさ、なんで話したり、浮いたりできんの? シャリ:私を見て哀れに思った神様から、この能力を授かりました。神の奇跡というやつですね。 山本:変なとこで使うなよ、神の奇跡。…ほら、着いたぞ。 0:家に着く山本とシャリ。 山本:ただいま〜。 ポチ(シャリ):わふわふ! 山本:あ、ポチ、ただいま〜。 シャリ:おや、わんちゃんですか?かわいいですね。 山本:そうだろ?ウチのアイドルみたいなもんだからな。あ、そうだ、ポチのエサも用意しないと… ポチ(シャリ):わふ!!(ぱっくんちょ) ーポチがシャリを食べる。ー 山本:あ、ちょっ!!シャリ!? シャリ:ぐあああぁぁぁ!!!! 山本:ポチ!こら!ぺーっ!ぺーしなさい!! シャリ:良いのです、山本さん。私はいま、寿司、いや、シャリとしての喜びを感じているのです。 山本:え…。 シャリ:シャリとは食べられてなんぼ。たとえ、どんな生物でも美味しく食べられたら、我々は嬉しいのです。友達と回転寿司に来て「あ、ごめん、いま糖質ダイエット中なんだ。」と言ってくる輩(やから)によって捨てられたシャリ。スーパーで、あわよくば刺身と一緒に買われるのではないかと作られ、結局売れなかったシャリセットの皆。彼らに比べれば、私は今、食されている、食されているのです!! 山本:犬ってシャリ食べていいのか?…え、いけるんだ…。 シャリ:ありがとう…、山本さん。おかげで人生、いや、シャリ生(せい)を全うすることができました。 山本:えっと、それで、いいなら良かったよ。 シャリ:こんな数奇な運命を辿らせて頂いたお礼です。この「シャリの気持ちがわかる」能力を貴方(あなた)に授けましょう。 山本:え、いらないかな? シャリ:この能力があると、スーパーや回転寿司でどのくらい時間が経っているか教えてくれますよ。 山本:ほんと、限定的だな。 シャリ:ありがとう…本当にありがとう。山本さん。 0:消えるシャリ。それを見届る山本。 山本:なんか、色々あったけど、やっと晩飯食べれるな。…ん?ちょっと待て。確か今日買った晩飯ってスーパーで買った…寿司8貫セット…。 0:フタを開ける山本。 シャリ:おや、山本さん。お食事ですか? 0:別の握り(シャリ)が語り掛けてくる シャリ:ささ、山本さん、遠慮なくぐいっとお食べ下さい。 0:別の握り(シャリ)が語り掛けてくる シャリ:江戸っ子もびっくりな勢いで、ささどうぞ! 山本:マグロから食べるか…(ぱく)。 シャリ:ぐあああぁぁぁ!!!! 山本:次、サーモン食べるか。(ぱく) シャリ:ぎょええええええ!!! 山本:能力じゃなくて呪いじゃねぇか!! 0:捨てシャリ〜貫(完)〜

山本:は〜、今日も仕事疲れたな〜。さっさと帰って、スーパーで買ったコレでも食って寝るか。 0:歩いて帰る山本に、ふと何か聞こえてくる。 ???:…え…すか?き…ま…か? 山本:な、なんだ?何か聞こえる…。 ???:あなた…私の声が聞こえるのですか? 山本:え?なに?誰? ー辺りを見回す山本。ー ???:私はここです。人の子よ。 ーふと、道端にダンボール箱が置いてある。ー 山本:ここから聞こえる…。…え?寿司? シャリ:いえ、シャリです。 山本:えっと…え?シャリ? シャリ:えぇ。シャリです。はじめまして。 山本:え?あ、はじめまして? シャリ:お名前を聞いても? 山本:あ…山本です。 シャリ:素敵な名前ですね。山本さん。 山本:ど、どうも。あの〜…シャリが私に何か用ですか? シャリ:拾ってください。 山本:…なんて? シャリ:私を拾ってください。 山本:あの…えっとあなたシャリなんですよね。 シャリ:ええ。宮城県産ササニシキ100%使用の銀シャリですよ? 山本:今日、ずっとここにいたんですか? シャリ:えぇ。そうですよ。 山本:日中、30度越えの今日に? シャリ:えぇ。今日はとても暑かったですからね。 山本:そんな中、放置されていたシャリを拾えと。 シャリ:えぇ。拾っていただけませんか? 山本:うん、疲れてるんだな。シャリが話すわけないもん…。帰ろ。 0:シャリを見捨て、帰ろうとする山本。 シャリ:山本さん!なぜですか!?私の声が聞こえるのでしょう? 山本:いや、だって、怖いじゃん!シャリが話しかけてくるって。黙って廃棄(はいき)されてくれ!! シャリ:そんなこと言わないでくださいよ!世の中はいま、SDGs(エスディージーズ)を大切にしているんですよ!! 0:謎の力で山本の前まで飛んでくるシャリ 山本:うわっ!!目の前まで飛んできた!くさっ!酸っぱい匂いがする!! シャリ:それは私がシャリだからです。ほら、赤酢(あかず)の高級なシャリですよ!ほ〜らほ〜ら! 山本:うわ、ちょ…っ!寄ってくるな!くさい!酸っぱくさい! シャリ:山本さんっ!ほら!口開けて!私を受け入れて!山本さん!! 山本:くっ!この、離れろぉっ!! 0:地面に叩きつけられるシャリ。 シャリ:うっ…くふぅっ…(泣き始める) 山本:え…あ…なんかごめん。 シャリ:3秒… 山本:…ん? シャリ:(泣きながら)3秒ルールは適応されますかっ!! 山本:まだ、諦めてないんか!! シャリ:当たり前じゃないですか!!こちとら、シャリとして握られたんですよ!? 山本:そう、そこなんだよ。なんで、あんなダンボールにいたんだよ。 シャリ:話すと長くなりますが、あ、以下回想です。 0:回想が始まる 大将(山本):おい、またシャリ握ってのんか。 板前(シャリ):へい、大将。 大将(山本):はぁ…おめぇのやる気は買ってるんだ。うちで一番シャリ握んのはうめぇと思ってる。 板前(シャリ):大将…。 大将(山本):だがな、握りすぎなんだよ。 板前(シャリ):え…?に、握りすぎ…? 大将(山本):見てみろ、このシャリの量。何貫あるんだ、これ!! 板前(シャリ):千を越えたあたりから数えるのはやめてましたね。 大将(山本):お前、これ本当に何とかしろよ!?わかったな!?責任もって食えよ!? 板前(シャリ):こ、これ全部… 0:必死に食べる板前。 板前(シャリ):あ、あと一個…ふー、ふー…。あと一個が…入らない…っ!!くそっ!!こうなったら…。 0:ダンボールにシャリを置き、外に運ぶ板前。 板前(シャリ):ごめんな。ウチではお前の面倒はみてやれないんだ。(泣きながら)せめて…せめて、良い人に拾われるんだぞ!! 0:ー回想終了ー シャリ:どう思います? 山本:その板前が頭おかしいのはよく分かった。 シャリ:どうですか?拾う気、もとい、食べる気なりませんか? 山本:お前は絶対に害があると分かってて毒物を勧(すす)めてくる白雪姫の魔女か? シャリ:勧(すす)めてるのはリンゴじゃなくて、シャリなんですけどね。 山本:やかましいわ! シャリ:どうしても嫌と言うんですか。 山本:嫌だよ、食いたくないよ。 シャリ:なら、私はどうすればいいんですか!! 山本:知らんわ!! シャリ:はぁ…このまま、私は生ゴミとして処理されてしまうのですね。 山本:…はぁ、わかった。なんか可哀想に思えてきたわ。とりあえず、ウチまでついてこいよ。 シャリ:山本さん…!! 0:ぷかぷかと浮かびながら山本についてくるシャリ。 山本:あのさ、なんで話したり、浮いたりできんの? シャリ:私を見て哀れに思った神様から、この能力を授かりました。神の奇跡というやつですね。 山本:変なとこで使うなよ、神の奇跡。…ほら、着いたぞ。 0:家に着く山本とシャリ。 山本:ただいま〜。 ポチ(シャリ):わふわふ! 山本:あ、ポチ、ただいま〜。 シャリ:おや、わんちゃんですか?かわいいですね。 山本:そうだろ?ウチのアイドルみたいなもんだからな。あ、そうだ、ポチのエサも用意しないと… ポチ(シャリ):わふ!!(ぱっくんちょ) ーポチがシャリを食べる。ー 山本:あ、ちょっ!!シャリ!? シャリ:ぐあああぁぁぁ!!!! 山本:ポチ!こら!ぺーっ!ぺーしなさい!! シャリ:良いのです、山本さん。私はいま、寿司、いや、シャリとしての喜びを感じているのです。 山本:え…。 シャリ:シャリとは食べられてなんぼ。たとえ、どんな生物でも美味しく食べられたら、我々は嬉しいのです。友達と回転寿司に来て「あ、ごめん、いま糖質ダイエット中なんだ。」と言ってくる輩(やから)によって捨てられたシャリ。スーパーで、あわよくば刺身と一緒に買われるのではないかと作られ、結局売れなかったシャリセットの皆。彼らに比べれば、私は今、食されている、食されているのです!! 山本:犬ってシャリ食べていいのか?…え、いけるんだ…。 シャリ:ありがとう…、山本さん。おかげで人生、いや、シャリ生(せい)を全うすることができました。 山本:えっと、それで、いいなら良かったよ。 シャリ:こんな数奇な運命を辿らせて頂いたお礼です。この「シャリの気持ちがわかる」能力を貴方(あなた)に授けましょう。 山本:え、いらないかな? シャリ:この能力があると、スーパーや回転寿司でどのくらい時間が経っているか教えてくれますよ。 山本:ほんと、限定的だな。 シャリ:ありがとう…本当にありがとう。山本さん。 0:消えるシャリ。それを見届る山本。 山本:なんか、色々あったけど、やっと晩飯食べれるな。…ん?ちょっと待て。確か今日買った晩飯ってスーパーで買った…寿司8貫セット…。 0:フタを開ける山本。 シャリ:おや、山本さん。お食事ですか? 0:別の握り(シャリ)が語り掛けてくる シャリ:ささ、山本さん、遠慮なくぐいっとお食べ下さい。 0:別の握り(シャリ)が語り掛けてくる シャリ:江戸っ子もびっくりな勢いで、ささどうぞ! 山本:マグロから食べるか…(ぱく)。 シャリ:ぐあああぁぁぁ!!!! 山本:次、サーモン食べるか。(ぱく) シャリ:ぎょええええええ!!! 山本:能力じゃなくて呪いじゃねぇか!! 0:捨てシャリ〜貫(完)〜