台本概要
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タイトル | 後味の悪い声(兼役あり) |
---|---|
作者名 | あきら (@Akira_Shumiakaa) |
ジャンル | ミステリー |
演者人数 | 2人用台本(不問2) ※兼役あり |
時間 | 10 分 |
台本使用規定 | 非商用利用時は連絡不要 |
説明 |
お悩み相談ダイヤルに掛けたあなた。 その奇妙な相談の内容とは…? ★使用に対し一切の制限はございません。 ★軽微のアドリブ可 ★使用報告は任意ですが作者のTwitterのDMにして下さると嬉しいです。 581 views |
キャラ説明
名前 | 性別 | 台詞数 | 説明 |
---|---|---|---|
相談員 | 不問 | 45 | お悩み解決ダイヤルの相談員 |
私 | 不問 | 35 | お悩み解決ダイヤルに掛けてきた客 |
同僚 | 不問 | 9 | 相談員の同僚/私役との兼役推奨 |
※役をクリックするとセリフに色が付きます。
台本本編
0:後味の悪い声
:
相談員:「はい、お待たせ致しました。なんでもお悩み相談室です」
私:「あ、あの…、家のポストにチラシが入ってまして…」
相談員:「それはそれは、おめでとうございます!こちらのお悩み相談室では、厳選されたお客様に限り!どんなお悩みでも、無料でお聞きしております!」
私:「は…はぁ…。(小声)怪し過ぎる…」
相談員:「んんん?何か仰られましたか?!」
私:「い、いいい…いえっ、何も…!…あ、あの…本当にどんな悩みでも良いのですか?」
相談員:「はいっ、勿論!我が社の誇る、ありとあらゆる事をとにかくなんでも詰め込んでみたデータベースにかかれば、どんなお悩みでもたちまち解決致します!」
私:「た…確かに…、お悩み解決率一万パーセントってチラシに書いてあるけど…」
相談員:「はぁあいっ!さささ、お客様は一体どのようなお悩みを抱えておられるのですか?」
私:「あ…は、はい…。あの、実は…先程、人を殺しまして」
相談員:「おおおっ、なるほどなるほど」
私:「えっ、突っ込まないのですか?!」
相談員:「お客様のお悩みであれば、なんでも受け止めるのが私たちの仕事ですのでっ」
私:「は…はぁ…。こほん、あの…それで、えっと…完全犯罪目指してるので死体の処理の仕方を相談したいんです」
相談員:「なんとなんとっ、燃えてきましたねぇ!!」
私:「…あ、は、はい…」
相談員:「して、お客様。今のお客様の状況を聞き取りさせてもらっても?」
私:「どうぞ…」
相談員:「お客様の体格はどのような感じでしょうか?」
私:「えっと…中肉中背、普通だと思います」
相談員:「サルコメアはどのくらい?」
私:「さ、さるこめ…?」
相談員:「うぉっほん、失礼しました。筋肉はどの程度?」
私:「えっと…特にトレーニングとかはした事ないです」
相談員:「ふむ。失礼ですが、大体で良いのでご年齢を」
私:「20代半ばです」
相談員:「今はどちらにいらっしゃいますか?車はお持ちでしょうか?」
私:「今は自宅に。あ、死体もそこにあります!車もあります」
相談員:「ほほーう、なかなかの好条件が揃っておりますね!」
私:「(小声)し、死体を隠すのに好条件とかあるのか…」
相談員:「ちなみに、死体を処分するのにあたり、こだわりとかの追加条件はございますか?さっさとケリをつけたい、手間をかけたくない、サルコメアをなるべく使いたくない…等々」
私:「サルコメアって結局なんなの!追加条件は特にありません、とにかく完璧なのをお願いします」
相談員:「かしこまりました。少々お待ちください…(パソコンに何やら打ち込む)
相談員:お待たせ致しました!お客様っ、お喜びください!かんっっぺきな方法が見つかりましたよ!」
私:「ど、どんな方法ですか?」
相談員:「はいっ、題して!微生物先生にお任せ!粉々に分解してしまおうっ、作戦ー!どんどんぱふぱふー」
私:「…はぁ。」
相談員:「要するに、微生物の力を借りて人間を分解してしまおうって事ですね」
私:「そ、そんな方法が…!」
相談員:「はい。もちろん、その作戦を実行するのには、それ相応の手間と覚悟が必要にはなりますが…宜しいですか?」
私:「は、はい!ちょっとメモを取るので待ってくださいね!」
相談員:「かしこりました!」
:
0:(少しの間)
:
私:「すみません、お待たせしました!具体的な方法をお願い出来ますか?」
相談員:「はい。死体処理…、実は豚に衣類ごと全て食べさせる、というのが個人的にはオススメですが、今回はもう少し現実的なのをお教えしますね」
私:「ぶ、豚…。よろしくお願いします!」
相談員:「先ず、ホームセンターへ行き以下の物を購入してください。」
私:「はい!」
相談員:「一口コンロで構いません、IHクッキングヒーター。銅板、アルミテープ、大き目の鉢植えが3つ程、園芸用の土、生ゴミ処理用の有機物…商品名、EM微生物!がオススメです。後はカモフラージュ用の観葉植物に、死体解体用のエプロン・ビニール手袋・フェイスシールド・シャンプーキャップ、もし、お持ちで無ければ出刃包丁も購入される事をオススメします」
私:「え…こんな物で死体を分解出来るのですか?IHクッキングヒーター?」
相談員:「はい。先ずは、兎にも角にも死体を解体しなければならないのですが…実はこれが1番の難所になります。なので、丸ごとコトコトと煮て、お肉を柔らかくしよう!という事ですね」
私:「え…そんな大きなお鍋なんてどこにも…」
相談員:「ご安心ください!湯船があるじゃありませんか!」
私:「湯船…?」
相談員:「はい、湯船にそのまま死体を入れてIHの加熱部に銅板をアルミテープで貼り付けます。その反対側を湯船に漬けるだけであら不思議!大きなお鍋になります!」
私:「おおお…っ」
相談員:「そして、柔らかくなった死体を関節の継ぎ目に沿って切り分け、あとは鉢植えの中に土と微生物と一緒に入れておくだけで、臭うことも無く分解されていきます。時間にして約1ヶ月もあれば骨だけになりますので、後は硫酸で溶かすなり、粉砕するなりしてしまえば完全犯罪成功です!」
私:「警察には…?」
相談員:「日本の警察は大変優秀でして、そもそも事件性が無ければ捜査が始まることもありません。更に死体が出なければ失踪者扱いになるだけなので、ご安心ください!」
私:「わぁあ…!本当にありがとうございますっ、見事に悩みが解決しました!」
相談員:「ありがとうございます、ありがとうございますっ。お客様のお力になれたのであれば、私も心より嬉しいです」
私:「あ!でも…あの、すみません、この相談って外部に漏れることは…」
相談員:「ございません!ご安心ください、私…墓の中、いえ、鉢植えの中までこの秘密をお持ちしますね!」
私:「あははっ、安心してください。実はこれ…シナリオの話なのです」
相談員:「ほほう、シナリオ?」
私:「はいっ、ボイコネっていうアプリにシナリオ投稿したくて、殺人事件の話を書いてたのですが…死体の良い処理方法が思い付かなくて、困ってたんです」
相談員:「合点がいきました、そういうことだったのですね。どのような理由であれ、お客様のお力になれたのは嬉しい限りでございます」
私:「ありがとうございます!それではっ、早速執筆してきますね!完成した暁(あかつき)には、機会がある時に相談員さんも読んでみてください」
相談員:「はい、かしこまりました。ボイコネ、ですね。お客様の作品、心より楽しみにしております」
私:「頑張ります!…えっと、無料でしたよね?」
相談員:「はい、弊社は完全無料の相談サービスとなっておりますのでご安心ください」
私:「助かります!では、私はこれで。お世話になりました」
相談員:「こちらこそ、ご利用ありがとうございました」
:
0:電話の切れる音
:
:
同僚:「おー、お疲れお疲れ。どうだった?」
相談員:「手筈(てはず)通り、死体の処理について教えたよ。めちゃくちゃ喜んでた」
同僚:「良かった良かった。これで、うちのご先祖様も立派な作家先生になるんだなー」
相談員:「はっ、まさか過去に電話が出来るこの道具を、こんな風に使うとは」
同僚:「別に使い方自由だし、いいのいいの!うちのご先祖さま…、ボイコネ?っていうアプリの、シナリオコンテストで最優秀賞を受賞して、自信つけて、超有名作家になっていくんだよ」
相談員:「じゃあ、電話なんかしなくても放っておいたらなるんじゃないのか?」
同僚:「チッチッチッ。甘いなー。このまま放っておくと、死体の処理方法が思い付かなくて挫折して、恋愛作家になっちゃうんだよー。日記にそう書いてあった。」
相談員:「へー。そうなると困る訳だ?」
同僚:「当たり前!今、私(俺)達がこうやって警察にも捕まらずに、一流の犯罪者としてやっていけてるのは誰のおかげー?」
相談員:「…お前の、ご先祖さまの犯罪ミステリー小説のお陰だな」
同僚:「だろ?ふふふ…、ボロッボロの日記見つけた時なんだこれ?ってなったけど、まさかこんな風に犯罪の役に立つとは」
相談員:「でも、いいのか?その日記に書かれてる事が未発表だからやれてる訳だろ?」
同僚:「いーのいーの、うちのご先祖さまが書く小説って、ドロッドロでどうせ世間一般にはウケないウケない。恋愛作家やりつつ、こそこそ人殺しの想像ばっかりする人だし。変人の独白シリーズ?とかいうのも、全く意味分かんなかった。今教えた、死体処理の方法だって本人がそのうち思いつくとも知らずにさ。恋愛作家になんかするかよ、ってね 」
相談員:「…えぐい事思いつくなぁ、相変わらず」
同僚:「もしかして!これがキッカケになって、ホンモノの殺人鬼になっちゃうかも!なーんて」
相談員:「……さっきのお客様が気の毒になってきた、こんな子孫を持つなんて」
同僚:「はっ、今更善人ぶる気か?…まぁ、いっか。協力してくれてありがと。ご先祖さまと声が似てるから自分じゃ掛けれなくてさ。助かった。
同僚:…ふぁー(あくび)とりあえず昨日の仕事の後処理あるし、鉢植え買いに行くか」
相談員:「…あぁ、そうだな。お客様に教えた助言がホンモノなのか…相談員としても気になるし、試すとするか」
:
0:了
0:後味の悪い声
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相談員:「はい、お待たせ致しました。なんでもお悩み相談室です」
私:「あ、あの…、家のポストにチラシが入ってまして…」
相談員:「それはそれは、おめでとうございます!こちらのお悩み相談室では、厳選されたお客様に限り!どんなお悩みでも、無料でお聞きしております!」
私:「は…はぁ…。(小声)怪し過ぎる…」
相談員:「んんん?何か仰られましたか?!」
私:「い、いいい…いえっ、何も…!…あ、あの…本当にどんな悩みでも良いのですか?」
相談員:「はいっ、勿論!我が社の誇る、ありとあらゆる事をとにかくなんでも詰め込んでみたデータベースにかかれば、どんなお悩みでもたちまち解決致します!」
私:「た…確かに…、お悩み解決率一万パーセントってチラシに書いてあるけど…」
相談員:「はぁあいっ!さささ、お客様は一体どのようなお悩みを抱えておられるのですか?」
私:「あ…は、はい…。あの、実は…先程、人を殺しまして」
相談員:「おおおっ、なるほどなるほど」
私:「えっ、突っ込まないのですか?!」
相談員:「お客様のお悩みであれば、なんでも受け止めるのが私たちの仕事ですのでっ」
私:「は…はぁ…。こほん、あの…それで、えっと…完全犯罪目指してるので死体の処理の仕方を相談したいんです」
相談員:「なんとなんとっ、燃えてきましたねぇ!!」
私:「…あ、は、はい…」
相談員:「して、お客様。今のお客様の状況を聞き取りさせてもらっても?」
私:「どうぞ…」
相談員:「お客様の体格はどのような感じでしょうか?」
私:「えっと…中肉中背、普通だと思います」
相談員:「サルコメアはどのくらい?」
私:「さ、さるこめ…?」
相談員:「うぉっほん、失礼しました。筋肉はどの程度?」
私:「えっと…特にトレーニングとかはした事ないです」
相談員:「ふむ。失礼ですが、大体で良いのでご年齢を」
私:「20代半ばです」
相談員:「今はどちらにいらっしゃいますか?車はお持ちでしょうか?」
私:「今は自宅に。あ、死体もそこにあります!車もあります」
相談員:「ほほーう、なかなかの好条件が揃っておりますね!」
私:「(小声)し、死体を隠すのに好条件とかあるのか…」
相談員:「ちなみに、死体を処分するのにあたり、こだわりとかの追加条件はございますか?さっさとケリをつけたい、手間をかけたくない、サルコメアをなるべく使いたくない…等々」
私:「サルコメアって結局なんなの!追加条件は特にありません、とにかく完璧なのをお願いします」
相談員:「かしこまりました。少々お待ちください…(パソコンに何やら打ち込む)
相談員:お待たせ致しました!お客様っ、お喜びください!かんっっぺきな方法が見つかりましたよ!」
私:「ど、どんな方法ですか?」
相談員:「はいっ、題して!微生物先生にお任せ!粉々に分解してしまおうっ、作戦ー!どんどんぱふぱふー」
私:「…はぁ。」
相談員:「要するに、微生物の力を借りて人間を分解してしまおうって事ですね」
私:「そ、そんな方法が…!」
相談員:「はい。もちろん、その作戦を実行するのには、それ相応の手間と覚悟が必要にはなりますが…宜しいですか?」
私:「は、はい!ちょっとメモを取るので待ってくださいね!」
相談員:「かしこりました!」
:
0:(少しの間)
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私:「すみません、お待たせしました!具体的な方法をお願い出来ますか?」
相談員:「はい。死体処理…、実は豚に衣類ごと全て食べさせる、というのが個人的にはオススメですが、今回はもう少し現実的なのをお教えしますね」
私:「ぶ、豚…。よろしくお願いします!」
相談員:「先ず、ホームセンターへ行き以下の物を購入してください。」
私:「はい!」
相談員:「一口コンロで構いません、IHクッキングヒーター。銅板、アルミテープ、大き目の鉢植えが3つ程、園芸用の土、生ゴミ処理用の有機物…商品名、EM微生物!がオススメです。後はカモフラージュ用の観葉植物に、死体解体用のエプロン・ビニール手袋・フェイスシールド・シャンプーキャップ、もし、お持ちで無ければ出刃包丁も購入される事をオススメします」
私:「え…こんな物で死体を分解出来るのですか?IHクッキングヒーター?」
相談員:「はい。先ずは、兎にも角にも死体を解体しなければならないのですが…実はこれが1番の難所になります。なので、丸ごとコトコトと煮て、お肉を柔らかくしよう!という事ですね」
私:「え…そんな大きなお鍋なんてどこにも…」
相談員:「ご安心ください!湯船があるじゃありませんか!」
私:「湯船…?」
相談員:「はい、湯船にそのまま死体を入れてIHの加熱部に銅板をアルミテープで貼り付けます。その反対側を湯船に漬けるだけであら不思議!大きなお鍋になります!」
私:「おおお…っ」
相談員:「そして、柔らかくなった死体を関節の継ぎ目に沿って切り分け、あとは鉢植えの中に土と微生物と一緒に入れておくだけで、臭うことも無く分解されていきます。時間にして約1ヶ月もあれば骨だけになりますので、後は硫酸で溶かすなり、粉砕するなりしてしまえば完全犯罪成功です!」
私:「警察には…?」
相談員:「日本の警察は大変優秀でして、そもそも事件性が無ければ捜査が始まることもありません。更に死体が出なければ失踪者扱いになるだけなので、ご安心ください!」
私:「わぁあ…!本当にありがとうございますっ、見事に悩みが解決しました!」
相談員:「ありがとうございます、ありがとうございますっ。お客様のお力になれたのであれば、私も心より嬉しいです」
私:「あ!でも…あの、すみません、この相談って外部に漏れることは…」
相談員:「ございません!ご安心ください、私…墓の中、いえ、鉢植えの中までこの秘密をお持ちしますね!」
私:「あははっ、安心してください。実はこれ…シナリオの話なのです」
相談員:「ほほう、シナリオ?」
私:「はいっ、ボイコネっていうアプリにシナリオ投稿したくて、殺人事件の話を書いてたのですが…死体の良い処理方法が思い付かなくて、困ってたんです」
相談員:「合点がいきました、そういうことだったのですね。どのような理由であれ、お客様のお力になれたのは嬉しい限りでございます」
私:「ありがとうございます!それではっ、早速執筆してきますね!完成した暁(あかつき)には、機会がある時に相談員さんも読んでみてください」
相談員:「はい、かしこまりました。ボイコネ、ですね。お客様の作品、心より楽しみにしております」
私:「頑張ります!…えっと、無料でしたよね?」
相談員:「はい、弊社は完全無料の相談サービスとなっておりますのでご安心ください」
私:「助かります!では、私はこれで。お世話になりました」
相談員:「こちらこそ、ご利用ありがとうございました」
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0:電話の切れる音
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同僚:「おー、お疲れお疲れ。どうだった?」
相談員:「手筈(てはず)通り、死体の処理について教えたよ。めちゃくちゃ喜んでた」
同僚:「良かった良かった。これで、うちのご先祖様も立派な作家先生になるんだなー」
相談員:「はっ、まさか過去に電話が出来るこの道具を、こんな風に使うとは」
同僚:「別に使い方自由だし、いいのいいの!うちのご先祖さま…、ボイコネ?っていうアプリの、シナリオコンテストで最優秀賞を受賞して、自信つけて、超有名作家になっていくんだよ」
相談員:「じゃあ、電話なんかしなくても放っておいたらなるんじゃないのか?」
同僚:「チッチッチッ。甘いなー。このまま放っておくと、死体の処理方法が思い付かなくて挫折して、恋愛作家になっちゃうんだよー。日記にそう書いてあった。」
相談員:「へー。そうなると困る訳だ?」
同僚:「当たり前!今、私(俺)達がこうやって警察にも捕まらずに、一流の犯罪者としてやっていけてるのは誰のおかげー?」
相談員:「…お前の、ご先祖さまの犯罪ミステリー小説のお陰だな」
同僚:「だろ?ふふふ…、ボロッボロの日記見つけた時なんだこれ?ってなったけど、まさかこんな風に犯罪の役に立つとは」
相談員:「でも、いいのか?その日記に書かれてる事が未発表だからやれてる訳だろ?」
同僚:「いーのいーの、うちのご先祖さまが書く小説って、ドロッドロでどうせ世間一般にはウケないウケない。恋愛作家やりつつ、こそこそ人殺しの想像ばっかりする人だし。変人の独白シリーズ?とかいうのも、全く意味分かんなかった。今教えた、死体処理の方法だって本人がそのうち思いつくとも知らずにさ。恋愛作家になんかするかよ、ってね 」
相談員:「…えぐい事思いつくなぁ、相変わらず」
同僚:「もしかして!これがキッカケになって、ホンモノの殺人鬼になっちゃうかも!なーんて」
相談員:「……さっきのお客様が気の毒になってきた、こんな子孫を持つなんて」
同僚:「はっ、今更善人ぶる気か?…まぁ、いっか。協力してくれてありがと。ご先祖さまと声が似てるから自分じゃ掛けれなくてさ。助かった。
同僚:…ふぁー(あくび)とりあえず昨日の仕事の後処理あるし、鉢植え買いに行くか」
相談員:「…あぁ、そうだな。お客様に教えた助言がホンモノなのか…相談員としても気になるし、試すとするか」
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