台本概要
182 views
タイトル | 王子様の結婚相手 |
---|---|
作者名 | くる |
ジャンル | コメディ |
演者人数 | 5人用台本(男1、女4) |
時間 | 10 分 |
台本使用規定 | 非商用利用時は連絡不要 |
説明 |
とある国の王子様がそろそろ結婚相手を決めるようです。 候補者を呼び出して、侍女と共に会うようですがなにやら不穏な気配が……。 182 views |
キャラ説明
名前 | 性別 | 台詞数 | 説明 |
---|---|---|---|
王子 | 男 | 37 | 将来有望な王子様。普段はおちゃらけているが決める時は決める。 |
侍女 | 女 | 49 | 王子の乳母の娘。王子とは一緒に育った幼馴染。ツッコミがちな苦労人。 |
姫 | 女 | 12 | 元気溌剌な隣の国のお姫様。彼女には夢があるそうで… |
令嬢 | 女 | 11 | 淑女と名高い公爵家の令嬢。そのお淑やかさは嘘か真か… |
魔王娘 | 女 | 11 | まだ少し幼さの残るが、偉大な魔王の娘。意外にも一番まとも? |
※役をクリックするとセリフに色が付きます。
台本本編
王子:そろそろ結婚か
侍女:ええ、王子様もいまや立派な王位継承者。共にこの国を支えるに相応しい方を娶ってほしいものです。
王子:候補者は全員呼び寄せたのだろう?とりあえず一人目から行くか。
侍女:かしこまりました。最初の方、どうぞー。
:扉を叩く音
姫:失礼します!初めまして!!隣の国からやって来た姫です!!
侍女:あら、明るくて可愛らしい。
王子:はい、初めまして。元気ですねー。じゃあ、そこの椅子に掛けてもらって。
姫:はい!
王子:えー、ではまず俺との結婚を希望した理由から聞かせてもらおうか。
姫:はい!私が王子との結婚を希望した理由は……。
侍女:え、何ですか、この面接みたいな流れ。
姫:一生遊んで暮らしたいからです!!
侍女:……は?
王子:えー、具体的には?
姫:はい!食っちゃ寝しながら読書やお茶会で一日を浪費する日々を送りたいです!!
姫:王子様には三食おやつ昼寝付きの生活を保障してほしいです!!
侍女:(呆れて)……はい、わかりました。明日には隣国に帰れるように手配しますね~。お疲れさまでした~。
王子:まあ待て。そう判断を急ぐな。
侍女:いやいや、急ぐも何も妥当な判断でしょう。なんですか遊んで暮らすって。
侍女:王妃としての責務果たす気ないじゃないですか。
王子:いや、よく見てみろ。あの姫さま………胸がでかい。
侍女:は?
王子:だから、胸がでかい。
侍女:聞こえてますよ。(ちょいキレ)は?どうしました?公務のし過ぎで頭壊れました?
王子:男ってのは、顔がよくて胸がでかい女相手なら大体のことは許せる。(キリッ)
侍女:貴方に女性を選ぶ権利はありませんね馬鹿野郎。これが次期国王かと思うと頭が痛いですよ。
王子:そこまで言うか……俺一応王族なんだけど……。
侍女:うるさいです。黙りなさい。
姫:これは選ばれましたね!男ってチョロい!!夢の自堕落生活です!!
侍女:この流れで選ばれると思えるのすごいですね。
王子:次の方どうぞー。
侍女:切り替え早いですね!?
姫:どんな方が来ますかね。楽しみです!!
侍女:なぜナチュラルに隣に来るのですか。はぁ……。
:扉を叩く音
令嬢:失礼します。ご無沙汰しております、王子様。ご壮健のようで喜ばしく思います。
王子:ああ、そちらもな。
侍女:公爵家のご令嬢ですか。王妃候補としては申し分ないですね。
王子:容姿、家格、教養、どれをとっても最有力だろう。じゃあ、令嬢にも結婚を希望した理由を言ってもらおうか。
令嬢:かしこまりました。それでは僭越ながら。
侍女:まあ、彼女ならそう変なことは……。
令嬢:王家の方々を没落させて、この国を乗っ取るためです。
侍女:……え。
王子:な、なるほど。詳しく話してくれ。
令嬢:はい、私(わたくし)は王家の方々が偉そうにしているのがとても気に食わないのです。先祖の偉業をいつまでも引きずって本人は無能なのに優遇されるのが憎いのです。ですので、ここらで、その系譜をリセットしてしまおうかと。
侍女:王子、やばいですよ、この令嬢。
王子:まさか身内にこんな問題児がいるとはな。
侍女:問題児どころじゃないですよ。普通に国家反逆罪ですよ。いつの間にか猛毒取り込んでいましたよ。衛兵、衛兵っ!
王子:まあ、落ち着け。その判断は尚早だぞ。
侍女:これで尚早だったら国滅びますよ。
王子:いやいや、よく見ろ、あの令嬢を。
侍女:(面倒臭そうに)見ろって…。何かありました?
王子:あの令嬢………胸がでかい。
侍女:私の母は、貴方の教育方法を間違えましたかね…。
王子:待て待て、それだけじゃないぞ。あの令嬢、とても、真っ直ぐな目をしている。自分の気持ちに正直な奴だ。裏表がない分信用できる。
侍女:嫌ですよそんな正直者。純粋に国家転覆を願うとか正気じゃないですよ。
令嬢:亡国の王子と、なお付き従う侍女、良いですねえ。
侍女:ひぇぇ、私もターゲットに入っているんですか……。
姫:そこを助けに現れる隣国の姫!
侍女:妄想を繋げないでください。
王子:はい、次の方どうぞー
侍女:え?あの爆弾(令嬢)放置ですか?
令嬢:次はどんな方かしらね。
侍女:ひぃ、隣に来たぁ…。
:扉を叩く音
魔王娘:やあやあ、我こそは大陸を混沌に陥れる偉大なる魔王の娘である!
魔王娘:頭(こうべ)をたれよ人間共!!
侍女:魔王の娘来ちゃいましたよっ!!?
:角が引っかかり扉が軋む
魔王娘:ふん!ふん!……あれ?角が…。ちょ…。
姫:引っかかってますね!!
令嬢:体は小さいのに大きい角だこと。
魔王娘:角…ちょ…やめ…み…見るなぁ…ばかぁ…ひっ…うぇぇん~。
侍女:泣いちゃいましたね。
令嬢:精神は外見相応のようですね。
王子:よしよし、大丈夫だよ(なでなで)。
侍女:(ドン引き)うわ、さっきまで胸だ胸だと騒いでた人が今度はロリコンですか。
王子:お前…そろそろ不敬罪だぞ…。
侍女:それで、王子との結婚を希望した理由をお聞かせ願えますか?
魔王娘:ひっぐ…ぐすっ…。生まれてずっと魔界での暮らしてたのだけど、飽きてきて。
魔王娘:それで、人の暮らしを体験してみようかと思って人間界に来た。
魔王娘:でもどこで暮らそうかと悩んでいたら王子が結婚相手探してると聞いて、
魔王娘:この角があるから人に紛れるとか無理だし、いっそ堂々と居座ろうと思って、
魔王娘:魔王の娘っていう立場使って売り込みに来た。
侍女:今までで一番ちゃんとした回答きましたね。
王子:魔王の娘が一番まともだった。
侍女;これもう、魔王の娘で決まりでは?ニートと国家転覆は論外ですし。
侍女:人間社会には疎いかもしれませんが実利の面ではこれ以上ないでしょう。魔王と姻戚になれるのは願ってもないことですよ。
王子:……うん…あぁ、そうだな…。
侍女:どうされました?王子。
魔王娘:ああ!あと言い忘れていたのだが…
王子:何かな
魔王娘:お父様には、黙って来ちゃった。
侍女:……えっ。
王子:なるほど。つまり?
魔王娘:大事な娘が突然消えて怒ってる魔王がこの国にやってくると思う。腹いせに暴れると思うけど頑張って。
侍女:頑張ってじゃないですよおおッ!!!
侍女:人間社会に混ざるどころか滅ぼしに来てるじゃないですかああああ!!
魔王娘:そ…そんなに大声出さなくても…。ちょっとした反抗期なだけじゃん。
侍女:娘の反抗期で魔王が攻めてこないでください!この国滅びますよ!!
姫:あ、私自分の国に帰ろうかなぁ。
令嬢:(嬉しそうに)私が計画する必要なさそうですね。
侍女:そこでワクワクするなああ!!
王子:まあ、魔王の対処は後で考えるとして、一応候補者は揃ったわけだが。
侍女:揃ったって…。この中から選ぶんですか?3分の2は国滅ぼしますよ。
王子:いいや、国を滅ぼすのは4分の2だ。
王子:侍女、俺と結婚してくれないか。
侍女:は、は!?なっ…なな何を冗談を…。
王子:俺は本気だ。
侍女:そっ、そんな素振り一度も…。
王子:初めに候補者を全員呼んだと言ったろう。気づくのが遅かったな。
侍女:ででで、でも、私は一介の侍女ですし、身分的な…。
王子:王族の乳母ができるのは貴族だけだ。俺の乳母の娘であるお前も正真正銘良いところの貴族令嬢だ。
侍女:うぅぅ…。
王子:強情だな、観念したらどうだ。
侍女:じゃ、じゃあ、命令すればいいじゃないですか。俺と結婚しろって。一介の侍女には断れませんよ。
王子:…そうか。じゃあ命令してやろう。………正直な想いを言ってくれ。
王子:それがどんな言葉でも俺は受け入れる。
侍女:………ちゃんと告白してください。
王子:うん?
侍女:私に気持ちを言葉にすることを求めるならあなたもそうしてくださいっ!!
王子:……そうだな。では、改めて……。
王子:お前が好きだ。愛してる。俺と結婚してくれ。
侍女:…………はい。宜しくお願いします。
姫:おおー、ハッピーエンドですね!!!
令嬢:途中から私たち空気でしたね。
魔王娘:人間の情緒はおもしろいな!!
侍女:そ、そうです。私と結婚するつもりでしたのなら、今までのやり取りは…。
王子:茶番だ。あらかじめ事情は話しておいた。
姫:無事に結ばれて良かったですね!!
令嬢:わたくしが王家を乗っ取れないのは些か不満ですが。
魔王娘:良かったな!では我はここを去るのでお父様の相手は任せたぞ。
侍女:え、それは、茶番だったのでは…。
魔王娘:何も言わずに家出したのは本当だぞ。
王子:……い、急いで王に報告を!!魔王が攻めてくるぞおお!!
王子:そろそろ結婚か
侍女:ええ、王子様もいまや立派な王位継承者。共にこの国を支えるに相応しい方を娶ってほしいものです。
王子:候補者は全員呼び寄せたのだろう?とりあえず一人目から行くか。
侍女:かしこまりました。最初の方、どうぞー。
:扉を叩く音
姫:失礼します!初めまして!!隣の国からやって来た姫です!!
侍女:あら、明るくて可愛らしい。
王子:はい、初めまして。元気ですねー。じゃあ、そこの椅子に掛けてもらって。
姫:はい!
王子:えー、ではまず俺との結婚を希望した理由から聞かせてもらおうか。
姫:はい!私が王子との結婚を希望した理由は……。
侍女:え、何ですか、この面接みたいな流れ。
姫:一生遊んで暮らしたいからです!!
侍女:……は?
王子:えー、具体的には?
姫:はい!食っちゃ寝しながら読書やお茶会で一日を浪費する日々を送りたいです!!
姫:王子様には三食おやつ昼寝付きの生活を保障してほしいです!!
侍女:(呆れて)……はい、わかりました。明日には隣国に帰れるように手配しますね~。お疲れさまでした~。
王子:まあ待て。そう判断を急ぐな。
侍女:いやいや、急ぐも何も妥当な判断でしょう。なんですか遊んで暮らすって。
侍女:王妃としての責務果たす気ないじゃないですか。
王子:いや、よく見てみろ。あの姫さま………胸がでかい。
侍女:は?
王子:だから、胸がでかい。
侍女:聞こえてますよ。(ちょいキレ)は?どうしました?公務のし過ぎで頭壊れました?
王子:男ってのは、顔がよくて胸がでかい女相手なら大体のことは許せる。(キリッ)
侍女:貴方に女性を選ぶ権利はありませんね馬鹿野郎。これが次期国王かと思うと頭が痛いですよ。
王子:そこまで言うか……俺一応王族なんだけど……。
侍女:うるさいです。黙りなさい。
姫:これは選ばれましたね!男ってチョロい!!夢の自堕落生活です!!
侍女:この流れで選ばれると思えるのすごいですね。
王子:次の方どうぞー。
侍女:切り替え早いですね!?
姫:どんな方が来ますかね。楽しみです!!
侍女:なぜナチュラルに隣に来るのですか。はぁ……。
:扉を叩く音
令嬢:失礼します。ご無沙汰しております、王子様。ご壮健のようで喜ばしく思います。
王子:ああ、そちらもな。
侍女:公爵家のご令嬢ですか。王妃候補としては申し分ないですね。
王子:容姿、家格、教養、どれをとっても最有力だろう。じゃあ、令嬢にも結婚を希望した理由を言ってもらおうか。
令嬢:かしこまりました。それでは僭越ながら。
侍女:まあ、彼女ならそう変なことは……。
令嬢:王家の方々を没落させて、この国を乗っ取るためです。
侍女:……え。
王子:な、なるほど。詳しく話してくれ。
令嬢:はい、私(わたくし)は王家の方々が偉そうにしているのがとても気に食わないのです。先祖の偉業をいつまでも引きずって本人は無能なのに優遇されるのが憎いのです。ですので、ここらで、その系譜をリセットしてしまおうかと。
侍女:王子、やばいですよ、この令嬢。
王子:まさか身内にこんな問題児がいるとはな。
侍女:問題児どころじゃないですよ。普通に国家反逆罪ですよ。いつの間にか猛毒取り込んでいましたよ。衛兵、衛兵っ!
王子:まあ、落ち着け。その判断は尚早だぞ。
侍女:これで尚早だったら国滅びますよ。
王子:いやいや、よく見ろ、あの令嬢を。
侍女:(面倒臭そうに)見ろって…。何かありました?
王子:あの令嬢………胸がでかい。
侍女:私の母は、貴方の教育方法を間違えましたかね…。
王子:待て待て、それだけじゃないぞ。あの令嬢、とても、真っ直ぐな目をしている。自分の気持ちに正直な奴だ。裏表がない分信用できる。
侍女:嫌ですよそんな正直者。純粋に国家転覆を願うとか正気じゃないですよ。
令嬢:亡国の王子と、なお付き従う侍女、良いですねえ。
侍女:ひぇぇ、私もターゲットに入っているんですか……。
姫:そこを助けに現れる隣国の姫!
侍女:妄想を繋げないでください。
王子:はい、次の方どうぞー
侍女:え?あの爆弾(令嬢)放置ですか?
令嬢:次はどんな方かしらね。
侍女:ひぃ、隣に来たぁ…。
:扉を叩く音
魔王娘:やあやあ、我こそは大陸を混沌に陥れる偉大なる魔王の娘である!
魔王娘:頭(こうべ)をたれよ人間共!!
侍女:魔王の娘来ちゃいましたよっ!!?
:角が引っかかり扉が軋む
魔王娘:ふん!ふん!……あれ?角が…。ちょ…。
姫:引っかかってますね!!
令嬢:体は小さいのに大きい角だこと。
魔王娘:角…ちょ…やめ…み…見るなぁ…ばかぁ…ひっ…うぇぇん~。
侍女:泣いちゃいましたね。
令嬢:精神は外見相応のようですね。
王子:よしよし、大丈夫だよ(なでなで)。
侍女:(ドン引き)うわ、さっきまで胸だ胸だと騒いでた人が今度はロリコンですか。
王子:お前…そろそろ不敬罪だぞ…。
侍女:それで、王子との結婚を希望した理由をお聞かせ願えますか?
魔王娘:ひっぐ…ぐすっ…。生まれてずっと魔界での暮らしてたのだけど、飽きてきて。
魔王娘:それで、人の暮らしを体験してみようかと思って人間界に来た。
魔王娘:でもどこで暮らそうかと悩んでいたら王子が結婚相手探してると聞いて、
魔王娘:この角があるから人に紛れるとか無理だし、いっそ堂々と居座ろうと思って、
魔王娘:魔王の娘っていう立場使って売り込みに来た。
侍女:今までで一番ちゃんとした回答きましたね。
王子:魔王の娘が一番まともだった。
侍女;これもう、魔王の娘で決まりでは?ニートと国家転覆は論外ですし。
侍女:人間社会には疎いかもしれませんが実利の面ではこれ以上ないでしょう。魔王と姻戚になれるのは願ってもないことですよ。
王子:……うん…あぁ、そうだな…。
侍女:どうされました?王子。
魔王娘:ああ!あと言い忘れていたのだが…
王子:何かな
魔王娘:お父様には、黙って来ちゃった。
侍女:……えっ。
王子:なるほど。つまり?
魔王娘:大事な娘が突然消えて怒ってる魔王がこの国にやってくると思う。腹いせに暴れると思うけど頑張って。
侍女:頑張ってじゃないですよおおッ!!!
侍女:人間社会に混ざるどころか滅ぼしに来てるじゃないですかああああ!!
魔王娘:そ…そんなに大声出さなくても…。ちょっとした反抗期なだけじゃん。
侍女:娘の反抗期で魔王が攻めてこないでください!この国滅びますよ!!
姫:あ、私自分の国に帰ろうかなぁ。
令嬢:(嬉しそうに)私が計画する必要なさそうですね。
侍女:そこでワクワクするなああ!!
王子:まあ、魔王の対処は後で考えるとして、一応候補者は揃ったわけだが。
侍女:揃ったって…。この中から選ぶんですか?3分の2は国滅ぼしますよ。
王子:いいや、国を滅ぼすのは4分の2だ。
王子:侍女、俺と結婚してくれないか。
侍女:は、は!?なっ…なな何を冗談を…。
王子:俺は本気だ。
侍女:そっ、そんな素振り一度も…。
王子:初めに候補者を全員呼んだと言ったろう。気づくのが遅かったな。
侍女:ででで、でも、私は一介の侍女ですし、身分的な…。
王子:王族の乳母ができるのは貴族だけだ。俺の乳母の娘であるお前も正真正銘良いところの貴族令嬢だ。
侍女:うぅぅ…。
王子:強情だな、観念したらどうだ。
侍女:じゃ、じゃあ、命令すればいいじゃないですか。俺と結婚しろって。一介の侍女には断れませんよ。
王子:…そうか。じゃあ命令してやろう。………正直な想いを言ってくれ。
王子:それがどんな言葉でも俺は受け入れる。
侍女:………ちゃんと告白してください。
王子:うん?
侍女:私に気持ちを言葉にすることを求めるならあなたもそうしてくださいっ!!
王子:……そうだな。では、改めて……。
王子:お前が好きだ。愛してる。俺と結婚してくれ。
侍女:…………はい。宜しくお願いします。
姫:おおー、ハッピーエンドですね!!!
令嬢:途中から私たち空気でしたね。
魔王娘:人間の情緒はおもしろいな!!
侍女:そ、そうです。私と結婚するつもりでしたのなら、今までのやり取りは…。
王子:茶番だ。あらかじめ事情は話しておいた。
姫:無事に結ばれて良かったですね!!
令嬢:わたくしが王家を乗っ取れないのは些か不満ですが。
魔王娘:良かったな!では我はここを去るのでお父様の相手は任せたぞ。
侍女:え、それは、茶番だったのでは…。
魔王娘:何も言わずに家出したのは本当だぞ。
王子:……い、急いで王に報告を!!魔王が攻めてくるぞおお!!