台本概要

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タイトル 困った時の悪魔召喚
作者名 煮成 焼也(ニルナリヤクナリ)  (@nalinirunali)
ジャンル コメディ
演者人数 3人用台本(男2、女1)
時間 20 分
台本使用規定 台本説明欄参照
説明 ◎コメディー台本

◎10~15分程度

☆約束☆

・配信でご使用する際は許可を取る必要はありません。ご自由にご使用ください。

・番組名や説明欄にタイトルを書いて頂けたら助かります。

・演じられた後、コメントなどに演じた場所?(URLなど)教えて頂けたら嬉しいです。(覗きに行きたいので…)

・話口調を男性寄り、女性寄りに変更していただいても大丈夫です。アドリブとかも入れていただいて構いませんが、他の演者様が困るような事や結末を変えるなどはお控えください。

・みんなで楽しく声劇をしましょう!

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
キラリ 46 ボケ。少女漫画の主人公の気持ちで。途中、頑張ってヒステリックになってください。
マガト 59 ツッコミ。陰の者の気持ちで。途中頑張ってラッパーになってください。
デビ夫 37 ボケ。悪魔です。礼儀正しく悪魔っぽくいきましょう。人の暗い欲望最高!!
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

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キラリ:(明るく)みんな、こんにちは!私の名前は時目木 キラリ(ときめき きらり)。場斗露和高校(バトロワこうこう)1年生!好きな食べ物はメロンパン!趣味は可愛いもの集めだよ! マガト:え、どうした?急に。 キラリ:こっちの陰キャで厨二病っぽい子は私の幼なじみの逢魔時 禍人(おうまがとき まがと)君!すごい名前負けしてる顔してるよね。 マガト:なんだ?ケンカしたいんか? キラリ:(目のハイライトが消える感じで)そんな私なんだけど、この前、同じクラスの高飛車 七光(たかびしゃ ななこ)さんに彼ピッピいるマウントを取られた挙句、恋愛経験ゼロ、ついでに頭の中からっぽ女って言われて、クラスで笑い者にされたんだ。(明るく)許せないよね?キャルン☆ マガト:感情ジェットコースターだな、おい。 キラリ:やられたらやり返すっきゃない、でも、極力、自分の手は汚したくない! マガト:最低かよ。 キラリ:そんな時に頼れるのが、マガト君!なんと、マガト君は悪魔召喚ができる家 系なんだ!意味わかんないよね?でも、使える物はなんでも使う!それが私の座右の銘だよ!それじゃあ、マガト君!私の為に悪魔召喚して、あの金髪縦ロール成金クソ女に仕返しする為に悪魔を召喚してくれる? マガト:悪口やべぇな。散々、ディスっといて頼み事できるお前のメンタルどうなってんの? キラリ:ちっちゃい事も気にしない、それが私だよ! マガト:お前には小さくても相手にはでかいかもしれないからな? キラリ:お願い、マガト君!ちゃんとお礼はするから! マガト:お礼・・・ キラリ:ほら、ちゃんと供物も持ってきたよ!鶏ムネ肉2枚入り税込298円! マガト:はぁ・・・じゃあ、家で呼ぶから、それ持ってきてくれる? キラリ:かしこまりっ!! マガト:じゃあ、その魔法陣の真ん中に鶏ムネ肉置いて。 キラリ:これでいい? マガト:うん、いい感じ。よし、じゃあ、呼ぶから離れてろ。 キラリ:アイアイサー! マガト:うっし・・・、(ラップっぽく)今日も凶行、強行結構、この声聞こえる?弾けるエール、地獄でむごく、扉を解除、いざ、参上! デビ夫:Say!hoーo(ほーお)!・・・呼びました? キラリ:相変わらず、恥ずかしい召喚方法だね。 マガト:もうやだ、この召喚方法。 デビ夫:おや?キラリ様もいらっしゃったのですね。ごきげんよう。 キラリ:ごきげんよう、デビ夫さん。 デビ夫:キラリ様、毎度の事ながら申し上げますが、私はデルビオンタル・オルフェ ールと名乗っているのですが・・・ キラリ:ごめんなさい。デビ夫さん。 マガト:ほら、さっさと始めるぞ、デビ夫。 デビ夫:・・・まぁ、いいでしょう。それで、本日は何をされるのですか?指名手配犯の捕縛?戦争の根絶?それとも、前みたいに推しが出るようにガチャの確率改変でもします? キラリ:マガト君・・・ マガト:いや、ほんと稀にだから。稀にそんなお願いするだけだから。 デビ夫:さぁ、今回の願いはなんですか?私、デルビオンタル・オルフェールがひと つ キラリ:(話を遮りながら明るく)仕返しがしたいの♪ デビ夫:(呆気にとられながら)なんですって? キラリ:私、仕返しがしたいの。デビ夫さん♪ マガト:だそうだ。 デビ夫:し、仕返し・・・ キラリ:どうしたの?デビ夫さん。嫌だった? デビ夫:キラリ様、あなた様は最高の顧客でございます。私、契約されてから早数十 年、やれ世界平和だとか、やれ博愛の精神だとか、うんざりしていたのです。 マガト:え?そうなの? デビ夫:そうですとも。あなた、悪魔に対して、そんなん唱えてみなさい。煮えたぎ る油飲めって言ってんのと同じですよ?そんな願いを毎回毎回、危うく天敵の神にす ら祈るところでしたからね? マガト:なんか、ごめん。 デビ夫:そんな中、いま、私の目の前には希望という光が指しているのです!仕返し・・・っ!!ああ、なんという甘美な響き・・・っ!! キラリ:デビ夫さんがそんなに喜んでくれるなんて。私、仕返ししようと思って良か ったよ! マガト:いや、仕返し自体良くないからな? デビ夫:さぁ!!何を致しましょう!!手始めに一家離散(いっかりさん)でもさせましょうか?それとも、不治の病でも打ち込みましょうか?生皮(なまがわ)全て剥(む)くというのもアリですよ? マガト:やることがエグいんだよ。 キラリ:う〜ん、どれも魅力的なんだけど・・・ マガト:嘘だろ、おい。 キラリ:とりあえず、今回の生贄の量だったらどこまで出来るの? デビ夫:そうですね、鶏ムネ肉2枚だと、財布を6回落とす。 マガト:地味に嫌だな。 デビ夫:ニキビが毎日6個必ずできる。 マガト:地味に嫌だな。 デビ夫:あとは今回限定お友達割引ってことで、対象の首チョンパくらいですかね? キラリ:え!?ほんと!?じゃあ、首チョン・・・ マガト:待て待て待て待て!!!! キラリ:どうしたの? デビ夫:どうされました? マガト:怖ーよ、お前ら!いま軽く人の命もっていこうとしてたぞ!? キラリ:でも、マガト君、今回限定のお友達割引なんだよ? マガト:日本人の性質が利用されてやがる!!キラリ、よく見ろ、デビ夫が悪質セールスマンみたいな笑みをしてんだろ!アイツはただ殺りたいだけなんだって! デビ夫:(舌打ちして)余計な事を。 マガト:ほら、見ろ!! キラリ:でも、さっき挙げられたちゃっちい呪いなんかじゃ私は満足できないよ!私をコケにするものはマジ万死だよ? マガト:お前もお前で怖いわ。 キラリ:でも、どうしよう。せめて、痛い思いはして欲しいし・・・ マガト:復讐相手に苦痛を求めるヒロインもどうかと思うんだよ、俺。 デビ夫:そうですね〜・・・四肢のどれか引きちぎります? マガト:さっきから発想が全て怖いんだよ、お前は! キラリ:なんかカタログとか無いの? デビ夫:え?ありますよ? マガト:あるんだ・・・。 キラリ:わぁ!見て見てマガト君!このA5ランク黒毛和牛ステーキ肉5枚で「きたね ぇ花火だ。」が再現出来るんだって!やってみたいね! マガト:殺(や)ってみたいんか? キラリ:このアイアン・メイデンASMRリミックスもすごいね。対象の断末魔(だんまつま)で深い眠りをあなたに・・・だって。 マガト:眠れんわ。 デビ夫:でも、生の断末魔(だんまつま)が聞けますよ? マガト:質とかの問題じゃねぇんだよ。 キラリ:鶏ムネ肉2枚で出来るのは・・・うーん、どれもイマイチだなぁ。もっとこ う、派手なの無い? デビ夫:ふむ・・・派手なものですか。全身の穴という穴から血が吹きでるくらいしか・・・ マガト:必ず死に向かわせるスタイルをとりあえずやめろ、お前は。 キラリ:この五寸釘(ごすんくぎ)が動脈スレスレに刺さっていくも正直、微妙だし。 マガト:創傷(そうしょう)は起きてるからな? デビ夫:派手なの・・・派手なのですか・・・。 マガト:なぁ、キラリ。 キラリ:なに?マガト君。 マガト:もういいじゃんか。復讐なんて。 キラリ:え・・・ デビ夫:な〜にをぬかしやがってんですか、このスットコドッコイ! マガト:復讐なんて虚しいだけだって。それに、復讐が復讐を生むって事もあるんだ ぞ? キラリ:バレなきゃいいんでしょ!?私はあんなに傷ついたってのに! マガト:おい、キラリ・・・。 デビ夫:いいですね!!良い感じの負のオーラ出てますよ! キラリ:なんなの!?あれもダメこれもダメって!!じゃあ、私はこの気持ちをどう すればいいって言うの!? マガト:それは・・・ デビ夫:ナイスヒステリック! キラリ:そうだよね、結局、他人事なんだからマガト君には関係ないもんね! マガト:それは・・・ デビ夫:あなた、私を呼ぶ為だけのアンテナ扱いになってますね。 キラリ:もういい!!いまから、黒毛和牛ステーキ肉持ってきて、あの女の断末魔で ぐっすり眠ってやるんだから!! マガト:キラリ、待てよ!! デビ夫:止めるなあーー!!久々のでかい契約取れそうになってんだ!!頑張れ!キラリさん!! マガト:(決心したように)・・・わかった。 キラリ:なにが?何がわかったの!? マガト:・・・俺が!俺がキラリの彼氏になる!彼氏マウントを取られたなら、俺を使えばいいだろ!! キラリ:(ハッとして)・・・っ!!マガト君・・・ マガト:俺がキラリを守るから!! キラリ:マガト君・・・ マガト:だから、キラリっ!! キラリ:マガト君・・・盛り上がってるとこ、悪いんだけど、結構です・・・。 マガト:・・・え? キラリ:マガト君と付き合うって考えたら、なんか頭冷えてきた。うん、彼氏とか別にいいかなぁ〜って・・・。 デビ夫:えっと〜・・・ キラリ:デビ夫さんも、なんかごめんね。せっかく、来てもらったのに。なんか、復讐とかどうでもよくなっちゃった。 デビ夫:え、いや、その・・・ キラリ:私、彼ピッピマウント取られても、今の心の持ちようならなんとかなる気がする。 マガト:え、あぁ、そう・・・。 キラリ:そうだよ!いま付き合ってたとしても、将来その人と結婚とかする訳でもな いし、別に焦らなくてもいいよね! マガト:・・・そう、だな。 キラリ:ありがとう!マガト君、デビ夫さん!私、またひとつ強くなっちゃった。それじゃ、またね! マガト:・・・・・。 デビ夫:帰られましたね。 マガト:そうだな。 デビ夫:それでは、私も魔界に帰ってよろしいでしょうか? マガト:待て。 デビ夫:なんですか? マガト:慰めろ。 デビ夫:(ため息しながら)今回はガッツリ振られましたね。 マガト:(泣きそうになりながら)そうだけど・・・ デビ夫:これで、連敗記録がまた上書きされましたね。 マガト:(泣きながら)そうだけどぉっ! デビ夫:ホントの事言われて泣かないでくださいよ。 マガト:(泣きながら)うるざいよっ!!こちとら繊細(せんさい)なんだよ!! デビ夫:ところで、ぼっちゃん。 マガト:なんだよ・・・。 デビ夫:この鶏ムネ肉はいただいても? マガト:いいよ、食えよ。 デビ夫:まあ、おおむね、振られるのは自明(じめい)の理(り)でしたな。ムネだけに。 マガト:うるせえよ!!

キラリ:(明るく)みんな、こんにちは!私の名前は時目木 キラリ(ときめき きらり)。場斗露和高校(バトロワこうこう)1年生!好きな食べ物はメロンパン!趣味は可愛いもの集めだよ! マガト:え、どうした?急に。 キラリ:こっちの陰キャで厨二病っぽい子は私の幼なじみの逢魔時 禍人(おうまがとき まがと)君!すごい名前負けしてる顔してるよね。 マガト:なんだ?ケンカしたいんか? キラリ:(目のハイライトが消える感じで)そんな私なんだけど、この前、同じクラスの高飛車 七光(たかびしゃ ななこ)さんに彼ピッピいるマウントを取られた挙句、恋愛経験ゼロ、ついでに頭の中からっぽ女って言われて、クラスで笑い者にされたんだ。(明るく)許せないよね?キャルン☆ マガト:感情ジェットコースターだな、おい。 キラリ:やられたらやり返すっきゃない、でも、極力、自分の手は汚したくない! マガト:最低かよ。 キラリ:そんな時に頼れるのが、マガト君!なんと、マガト君は悪魔召喚ができる家 系なんだ!意味わかんないよね?でも、使える物はなんでも使う!それが私の座右の銘だよ!それじゃあ、マガト君!私の為に悪魔召喚して、あの金髪縦ロール成金クソ女に仕返しする為に悪魔を召喚してくれる? マガト:悪口やべぇな。散々、ディスっといて頼み事できるお前のメンタルどうなってんの? キラリ:ちっちゃい事も気にしない、それが私だよ! マガト:お前には小さくても相手にはでかいかもしれないからな? キラリ:お願い、マガト君!ちゃんとお礼はするから! マガト:お礼・・・ キラリ:ほら、ちゃんと供物も持ってきたよ!鶏ムネ肉2枚入り税込298円! マガト:はぁ・・・じゃあ、家で呼ぶから、それ持ってきてくれる? キラリ:かしこまりっ!! マガト:じゃあ、その魔法陣の真ん中に鶏ムネ肉置いて。 キラリ:これでいい? マガト:うん、いい感じ。よし、じゃあ、呼ぶから離れてろ。 キラリ:アイアイサー! マガト:うっし・・・、(ラップっぽく)今日も凶行、強行結構、この声聞こえる?弾けるエール、地獄でむごく、扉を解除、いざ、参上! デビ夫:Say!hoーo(ほーお)!・・・呼びました? キラリ:相変わらず、恥ずかしい召喚方法だね。 マガト:もうやだ、この召喚方法。 デビ夫:おや?キラリ様もいらっしゃったのですね。ごきげんよう。 キラリ:ごきげんよう、デビ夫さん。 デビ夫:キラリ様、毎度の事ながら申し上げますが、私はデルビオンタル・オルフェ ールと名乗っているのですが・・・ キラリ:ごめんなさい。デビ夫さん。 マガト:ほら、さっさと始めるぞ、デビ夫。 デビ夫:・・・まぁ、いいでしょう。それで、本日は何をされるのですか?指名手配犯の捕縛?戦争の根絶?それとも、前みたいに推しが出るようにガチャの確率改変でもします? キラリ:マガト君・・・ マガト:いや、ほんと稀にだから。稀にそんなお願いするだけだから。 デビ夫:さぁ、今回の願いはなんですか?私、デルビオンタル・オルフェールがひと つ キラリ:(話を遮りながら明るく)仕返しがしたいの♪ デビ夫:(呆気にとられながら)なんですって? キラリ:私、仕返しがしたいの。デビ夫さん♪ マガト:だそうだ。 デビ夫:し、仕返し・・・ キラリ:どうしたの?デビ夫さん。嫌だった? デビ夫:キラリ様、あなた様は最高の顧客でございます。私、契約されてから早数十 年、やれ世界平和だとか、やれ博愛の精神だとか、うんざりしていたのです。 マガト:え?そうなの? デビ夫:そうですとも。あなた、悪魔に対して、そんなん唱えてみなさい。煮えたぎ る油飲めって言ってんのと同じですよ?そんな願いを毎回毎回、危うく天敵の神にす ら祈るところでしたからね? マガト:なんか、ごめん。 デビ夫:そんな中、いま、私の目の前には希望という光が指しているのです!仕返し・・・っ!!ああ、なんという甘美な響き・・・っ!! キラリ:デビ夫さんがそんなに喜んでくれるなんて。私、仕返ししようと思って良か ったよ! マガト:いや、仕返し自体良くないからな? デビ夫:さぁ!!何を致しましょう!!手始めに一家離散(いっかりさん)でもさせましょうか?それとも、不治の病でも打ち込みましょうか?生皮(なまがわ)全て剥(む)くというのもアリですよ? マガト:やることがエグいんだよ。 キラリ:う〜ん、どれも魅力的なんだけど・・・ マガト:嘘だろ、おい。 キラリ:とりあえず、今回の生贄の量だったらどこまで出来るの? デビ夫:そうですね、鶏ムネ肉2枚だと、財布を6回落とす。 マガト:地味に嫌だな。 デビ夫:ニキビが毎日6個必ずできる。 マガト:地味に嫌だな。 デビ夫:あとは今回限定お友達割引ってことで、対象の首チョンパくらいですかね? キラリ:え!?ほんと!?じゃあ、首チョン・・・ マガト:待て待て待て待て!!!! キラリ:どうしたの? デビ夫:どうされました? マガト:怖ーよ、お前ら!いま軽く人の命もっていこうとしてたぞ!? キラリ:でも、マガト君、今回限定のお友達割引なんだよ? マガト:日本人の性質が利用されてやがる!!キラリ、よく見ろ、デビ夫が悪質セールスマンみたいな笑みをしてんだろ!アイツはただ殺りたいだけなんだって! デビ夫:(舌打ちして)余計な事を。 マガト:ほら、見ろ!! キラリ:でも、さっき挙げられたちゃっちい呪いなんかじゃ私は満足できないよ!私をコケにするものはマジ万死だよ? マガト:お前もお前で怖いわ。 キラリ:でも、どうしよう。せめて、痛い思いはして欲しいし・・・ マガト:復讐相手に苦痛を求めるヒロインもどうかと思うんだよ、俺。 デビ夫:そうですね〜・・・四肢のどれか引きちぎります? マガト:さっきから発想が全て怖いんだよ、お前は! キラリ:なんかカタログとか無いの? デビ夫:え?ありますよ? マガト:あるんだ・・・。 キラリ:わぁ!見て見てマガト君!このA5ランク黒毛和牛ステーキ肉5枚で「きたね ぇ花火だ。」が再現出来るんだって!やってみたいね! マガト:殺(や)ってみたいんか? キラリ:このアイアン・メイデンASMRリミックスもすごいね。対象の断末魔(だんまつま)で深い眠りをあなたに・・・だって。 マガト:眠れんわ。 デビ夫:でも、生の断末魔(だんまつま)が聞けますよ? マガト:質とかの問題じゃねぇんだよ。 キラリ:鶏ムネ肉2枚で出来るのは・・・うーん、どれもイマイチだなぁ。もっとこ う、派手なの無い? デビ夫:ふむ・・・派手なものですか。全身の穴という穴から血が吹きでるくらいしか・・・ マガト:必ず死に向かわせるスタイルをとりあえずやめろ、お前は。 キラリ:この五寸釘(ごすんくぎ)が動脈スレスレに刺さっていくも正直、微妙だし。 マガト:創傷(そうしょう)は起きてるからな? デビ夫:派手なの・・・派手なのですか・・・。 マガト:なぁ、キラリ。 キラリ:なに?マガト君。 マガト:もういいじゃんか。復讐なんて。 キラリ:え・・・ デビ夫:な〜にをぬかしやがってんですか、このスットコドッコイ! マガト:復讐なんて虚しいだけだって。それに、復讐が復讐を生むって事もあるんだ ぞ? キラリ:バレなきゃいいんでしょ!?私はあんなに傷ついたってのに! マガト:おい、キラリ・・・。 デビ夫:いいですね!!良い感じの負のオーラ出てますよ! キラリ:なんなの!?あれもダメこれもダメって!!じゃあ、私はこの気持ちをどう すればいいって言うの!? マガト:それは・・・ デビ夫:ナイスヒステリック! キラリ:そうだよね、結局、他人事なんだからマガト君には関係ないもんね! マガト:それは・・・ デビ夫:あなた、私を呼ぶ為だけのアンテナ扱いになってますね。 キラリ:もういい!!いまから、黒毛和牛ステーキ肉持ってきて、あの女の断末魔で ぐっすり眠ってやるんだから!! マガト:キラリ、待てよ!! デビ夫:止めるなあーー!!久々のでかい契約取れそうになってんだ!!頑張れ!キラリさん!! マガト:(決心したように)・・・わかった。 キラリ:なにが?何がわかったの!? マガト:・・・俺が!俺がキラリの彼氏になる!彼氏マウントを取られたなら、俺を使えばいいだろ!! キラリ:(ハッとして)・・・っ!!マガト君・・・ マガト:俺がキラリを守るから!! キラリ:マガト君・・・ マガト:だから、キラリっ!! キラリ:マガト君・・・盛り上がってるとこ、悪いんだけど、結構です・・・。 マガト:・・・え? キラリ:マガト君と付き合うって考えたら、なんか頭冷えてきた。うん、彼氏とか別にいいかなぁ〜って・・・。 デビ夫:えっと〜・・・ キラリ:デビ夫さんも、なんかごめんね。せっかく、来てもらったのに。なんか、復讐とかどうでもよくなっちゃった。 デビ夫:え、いや、その・・・ キラリ:私、彼ピッピマウント取られても、今の心の持ちようならなんとかなる気がする。 マガト:え、あぁ、そう・・・。 キラリ:そうだよ!いま付き合ってたとしても、将来その人と結婚とかする訳でもな いし、別に焦らなくてもいいよね! マガト:・・・そう、だな。 キラリ:ありがとう!マガト君、デビ夫さん!私、またひとつ強くなっちゃった。それじゃ、またね! マガト:・・・・・。 デビ夫:帰られましたね。 マガト:そうだな。 デビ夫:それでは、私も魔界に帰ってよろしいでしょうか? マガト:待て。 デビ夫:なんですか? マガト:慰めろ。 デビ夫:(ため息しながら)今回はガッツリ振られましたね。 マガト:(泣きそうになりながら)そうだけど・・・ デビ夫:これで、連敗記録がまた上書きされましたね。 マガト:(泣きながら)そうだけどぉっ! デビ夫:ホントの事言われて泣かないでくださいよ。 マガト:(泣きながら)うるざいよっ!!こちとら繊細(せんさい)なんだよ!! デビ夫:ところで、ぼっちゃん。 マガト:なんだよ・・・。 デビ夫:この鶏ムネ肉はいただいても? マガト:いいよ、食えよ。 デビ夫:まあ、おおむね、振られるのは自明(じめい)の理(り)でしたな。ムネだけに。 マガト:うるせえよ!!