台本概要
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タイトル | 拷問官の苦悩 |
---|---|
作者名 | 煮成 焼也(ニルナリヤクナリ) (@nalinirunali) |
ジャンル | コメディ |
演者人数 | 3人用台本(男1、不問2) |
時間 | 20 分 |
台本使用規定 | 台本説明欄参照 |
説明 |
◎コメディー台本 ◎10~15分程度 ☆約束☆ ・配信でご使用する際は許可を取る必要はありません。ご自由にご使用ください。 ・番組名や説明欄に紹介していただけたら嬉しいです。 ・演じられた後、コメントなどに演じた場所?(URLなど)教えて頂けたら嬉しいです。(覗きに行きたいので…) ・話口調を男性寄り、女性寄りに変更していただいても大丈夫です。アドリブとかも入れていただいて構いませんが、他の演者様が困るような事や結末を変えるなどはお控えください。 ・少しだけ痛い表現があります。苦手な方はお気を付けください。 ・みんなで楽しく声劇をしましょう!! 307 views |
キャラ説明
名前 | 性別 | 台詞数 | 説明 |
---|---|---|---|
ベテラン | 不問 | 55 | この道40年のベテラン拷問官。いままで一人で部署を支えてきた。 |
新人 | 不問 | 64 | 新人拷問官。ぺーぺー。 |
獲物 | 男 | 37 | 熟練のスパイ。兵士を兼ね役でお願いします。 |
※役をクリックするとセリフに色が付きます。
台本本編
ベテラン:私は、この道40年のベテラン拷問官。私の仕事は至極簡単。連れてこられる者を拷問する。ただ、それだけ…。
兵士(獲物):おい、聞いているのか?話の内容はわかったのか?
ベテラン:もちろんです。新しく来る拷問官の腕前を見ながら指導する。
兵士(獲物):そうだ。なんだ、よく分かってるじゃないか。よし、じゃあ、入ってこい。
新人:失礼します!今日から新人拷問官として働かせていただきます。よろしくお願いします!
ベテラン:ふん、挨拶はいい。お前の腕前を見せてみろ。行くぞ。
新人:(焦りながら)え、あ、はい!!
ベテラン:今日の獲物は口が堅いとのことでな、どうにか口を割らせたいと上からの指示だ。
新人:は、はい!
ベテラン:まず、手本に私がしてみせよう。よく見ておけ。
新人:はい!勉強させていただきます!
獲物:くっ、まさか、この私が捕まってしまうとは…。
ベテラン:(扉を開けて、息を荒くしながら)・・・。
新人:(とっても元気に)お邪魔します!!よろしくお願いします!!
獲物:へ?
ベテラン:ちょっと待ってろ。(新人を外に連れ出し)お前は馬鹿か?
新人:え?だって、今日が初めてですし、挨拶とか大事かな?って…
ベテラン:それは裏方の方でいいんだよ。見たか、獲物のキョトンとした顔。いいか、拷問官は無言の圧をかけるのが大事なんだ。自分がこれから何をされるのか、その恐怖を相手に与えるんだ。分かったか?
新人:はい!勉強になります!!メモメモ…
ベテラン:よし、行くぞ。(扉を開けて)・・・待たせたな。
新人:(息を荒くしながら)フーン!フーン!!
ベテラン:お前の噂は聞いている・・・。随分、口が堅いそうじゃないか。
新人:フーン!!フーン!!
獲物:ふん、お前達が何をしようと、私は絶対に何も喋らんぞ。
新人:フーン!!フーン!!フーン!!
ベテラン:ふっふっふ、それはとても楽しみだ。とても拷問のしがいがある。
新人:フーン!!フーン!!フーン!!
獲物:ほざけ、クズが。
新人:フーン!!フーン!!フーン!!
ベテラン:・・・ちょっと待ってろ。(新人を外に連れ出す)なぁ、どうした?
新人:何がですか?
ベテラン:確かに無言の圧を送れとは言った。言ったんだけど、お前のそれは違うんだよ。ちょっと体調悪いやつか鼻息が荒いだけの奴なんだよ。
新人:え、じゃあ、どうすれば・・・
ベテラン:とりあえず、後ろで見てろ。いいな?
新人:はい!!しっかり後ろで見て勉強させていただきます!!
ベテラン:よし、行くぞ。(再度、部屋に入って)待たせたな。
獲物:そっちの奴は大丈夫か?体調が優れないんじゃ…
ベテラン:気にするな。
新人:お気遣い、ありがとうございます!!
ベテラン:では、まず、この爪を剥ぐやつでお前の爪を1枚1枚剥ぎ取ってやる。
新人:うわっ、痛そっ!
獲物:やるならやれ。覚悟はできてる。
ベテラン:くっくっく、お前の悲鳴が楽しみだ。
獲物:ふっ、期待には答えられそうにないがな!
新人:えぇ・・・でも、絶対痛いって・・・
ベテラン:では、1枚目…
獲物:(痛みに耐えながら)くっ・・・
新人:痛い痛い痛い!
ベテラン:ほーら、どうだ?お前の持つ情報を話したら、許してやるぞ?
獲物:・・・ふっ、こんなものか。
ベテラン:ほう?では、期待に応えて・・・(爪を1枚剥ぎかける)
新人:あーもう無理無理無理!
獲物:(痛みに耐えながら)ぐっ・・・まだまだ・・・
ベテラン:ふん。これならどうだ?(爪を1枚剥がす)
新人:ぴゃーーーーーーっ!!(気を失う)
ベテラン:ちょっと待ってろ。(新人を引きずりながら部屋を出る)おい、起きろ。
新人:はっ・・・!!先輩!!終わったんですか!?
ベテラン:まだ、始まったばかりだ、ボケナス。なんで、お前が先に音(ね)を上げてるんだ。
新人:いや、もう痛そうで痛そうで。なんか感情移入しちゃって。
ベテラン:感情移入しすぎだ、馬鹿。入りすぎて気絶って、感性豊かすぎだろ。・・・よし、なら、分かった。次はお前がやるんだ。
新人:え!!
ベテラン:案外、実践させた方が早いかもしれん。道具も好きに使え。
新人:は、はい!!が、頑張ります!!必ず期待に答えてみせます!!
ベテラン:よし、では行くぞ。(部屋に入る)待たせたな。
新人:失礼します!!
獲物:おい、そっちの奴は大丈夫か?
ベテラン:気にするな。
新人:お気遣いありがとうございます!!
獲物:そ、そうか?あまり無理するなよ?
新人:はい!ありがとうございます!!そちらこそ、爪は大丈夫ですか!?
獲物:いや、なんか、私の代わりにずっと痛がってたから、逆に平気だった。
新人:良かったです!!
ベテラン:良くないだろ。ふん、どうやら、お前はこいつの事がお気に入りのようだな。なら、いまから、こいつにお前の拷問をさせよう。
新人:誠心誠意、しっかり心を込めて拷問させていただきます!!よろしくお願いします!!
獲物:あ、あぁ。こ、こちらこそ・・・?
ベテラン:よし、やれ。
新人:はい!!えっと、ご注文は何にされますか?
獲物:え・・・?何があるんだ?
新人:えっと、すでに経験していただいた爪剥がすやつと、バーナーと、なんかトゲトゲが付いた棒、それに、切れ味が悪そうなノコギリです!
獲物:え・・・じゃあ、爪剥がすやつ?
新人:かしこまりました!爪剥がすやつですね!爪剥がしワンプリーズ!(いきなり爪を剥がす)
獲物:いっだああああああああ!!!!
新人:さぁ!秘密を吐いて下さい!!
獲物:(涙目になりながら)はぁはぁはぁ・・・!!誰が言うかああああ!!
新人:先輩!ダメです!教えてくれません!!
ベテラン:・・・ちょっと待ってろ。(新人を連れて部屋を出る)なんだ、あれは。
新人:え?拷問ですけど?
ベテラン:お前、私の拷問方法見てたよな?
新人:はい!バッチリ見てました!
ベテラン:じゃあ、あの掛け声はなんだ?
新人:あ、すみません!前のバイト先のクセで・・・。やっぱり、出ちゃってたか・・・。
ベテラン:次、あんな思い切り、やってたか?
新人:あ、それは、その・・・思わず力が・・・
ベテラン:だとしても、もう少し焦らせ。相手に不安感を与えろ。焦らして、脅して、吐かせるんだ。わかったな?
新人:はい!わかりました!!
ベテラン:よし、行くぞ。(部屋に入る)待たせたな。
獲物:お前たちの組織の教育体制どうなってんだ?中断多すぎだろ。
ベテラン:何も問題はない。今度こそ大丈夫だ。
新人:ふっふっふ、いつまで、そう言ってられますかね?
ベテラン:(獲物と同時に)いや、お前が言うな。
獲物:(ベテランと同時に)いや、お前が言うな。
新人:では、先輩。見ててください。
獲物:本当に大丈夫か、お前ら。
新人:(悪い笑みを浮かべながら)ふっふっふ、では始めましょう。まず、このバーナーでも使いましょうかね。
獲物:ふん、そんな物で私が喋ると思うなよ?
新人:ふっふっふ、それはどうですかね?ほぉら、これを見てください。
獲物:え?それは…チーズか?
新人:はい、あのトローっとなるチーズです。
獲物:で、それがどうした?
新人:では、ご覧下さい。スイッチオン。
ベテラン:チーズが溶けてる・・・
獲物:美味そうだな・・・
新人:ふっふっふ、美味しそうでしょう?食べたいでしょう?さぁ、情報を吐きなさい!!
獲物:いや・・・喋らんが?
新人:先輩、ダメでした!!
ベテラン:・・・ちょっと待ってろ。(部屋を出ようとする)
獲物:いや、もうここでやれよ!お前らが何の話をした結果、こうなったか逆に気になるわ!
ベテラン:では、失礼して、お前は何をしているんだ?
新人:え?美味しそうな物で釣って話してもらおうかと。
獲物:そんなんで喋るか!!拷問ナメんな!!
ベテラン:そういう事だ。
新人:なるほど、食べ物はダメと。メモメモ・・・
獲物:おい、そいつ大丈夫か!?
ベテラン:(暗黒な笑いをしながら)くっくっく、問題ない。必ず1人前に育ててみせる。
新人:(同じように暗黒な笑いをしながら)ふっふっふ、まだ、ヒヨっ子ですが、よろしくお願いします。
獲物:なんなんだ、この組織は・・・。
ベテラン:よし、こうなったら、これを使え。
新人:え!このトゲトゲの棒を使うんですか!?
ベテラン:そうだ・・・。いいか、間違っても殺すなよ?
新人:・・・なるほどっ!!わかりました!!では、覚悟してください!!
獲物:ふん、何が来ようと、私は耐えてみせる!!・・・ん?
ベテラン:どうした、新人。そいつの後ろに回り込んで。それで、奴を殴るんじゃ・・・
新人:失礼しますっ!!えい!(トゲトゲの棒をどことは言わないが獲物の穴に突っ込む)
獲物:にゅんっ!!!!!!!!ぼ、棒が・・・け、ケツに・・・っ!!!!
新人:お願いします!早く吐いてください!!もうすごく痛そうで!正直、手を離したいです!!
獲物:ふんぬあっ!!!!ま・・・まだ・・・まだ・・・
新人:えぇ〜・・・。もう、どうなっても知り(尻)ませんよ!?お尻だけに!!
獲物:〜〜〜〜〜〜っ!!
新人:せ、先輩!!助けてください!!代わってください!!
ベテラン:い、いや、そのまま続けろ。もっとゴリゴリするんだ。
新人:ひええええええええっ!!
獲物:ひぐぅっ!!ぬぅああっ!!じっ!!じんじゅぐぎょえんっ!!!!
新人:せ、先輩ーーーーー!!
ベテラン:ど、どうだ、秘密を話したくなってきただろう?さぁ、吐くがいい。でないと、コイツは手加減を知らんからな。ホントに新人だから、マジで手加減を知らんぞ。
獲物:わ、わがっだ・・・!!わがっだがら!!は、はやぐ抜いでぐれ!!
ベテラン:よし、では早く話せ。
獲物:ひ、秘密は・・・
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ベテラン:よくやった。新人。
新人:うぇぇぇ、まだ手に感触が残ってるぅ・・・。
ベテラン:この秘密を上層部に届けたら任務は完了だ。
新人:先輩・・・
ベテラン:新人、拷問とは肉体的にも、精神的にもきついものだ。だが、この任務を行う事で、私達は国を守っている。誇りあるものだ。
新人:先輩・・・
ベテラン:胸を張れ、新人。お前なら必ず立派な拷問官になれる。私が保証しよう。
新人:辞めます。
ベテラン:・・・ん?
新人:もう、さっきの感触と言い、グロい映像と言い、僕には無理です。実家のお花屋さん継ぎます!お世話になりました!
ベテラン:あ、ちょ・・・おい、待て・・・行ってしまった・・・。(おもむろにスマホを取り出す)あ、もしもし、今日予約していた拷問部の・・・ええ。ええ、そうです。申し訳ないのですが、キャンセルできますか?ええ。あ、はい。ウェルカムボードサービスもキャンセルで・・・はい。すみません。失礼します。
ベテラン:私は、この道40年のベテラン拷問官。私の仕事は至極簡単。連れてこられる者を拷問する。ただ、それだけ…。
兵士(獲物):おい、聞いているのか?話の内容はわかったのか?
ベテラン:もちろんです。新しく来る拷問官の腕前を見ながら指導する。
兵士(獲物):そうだ。なんだ、よく分かってるじゃないか。よし、じゃあ、入ってこい。
新人:失礼します!今日から新人拷問官として働かせていただきます。よろしくお願いします!
ベテラン:ふん、挨拶はいい。お前の腕前を見せてみろ。行くぞ。
新人:(焦りながら)え、あ、はい!!
ベテラン:今日の獲物は口が堅いとのことでな、どうにか口を割らせたいと上からの指示だ。
新人:は、はい!
ベテラン:まず、手本に私がしてみせよう。よく見ておけ。
新人:はい!勉強させていただきます!
獲物:くっ、まさか、この私が捕まってしまうとは…。
ベテラン:(扉を開けて、息を荒くしながら)・・・。
新人:(とっても元気に)お邪魔します!!よろしくお願いします!!
獲物:へ?
ベテラン:ちょっと待ってろ。(新人を外に連れ出し)お前は馬鹿か?
新人:え?だって、今日が初めてですし、挨拶とか大事かな?って…
ベテラン:それは裏方の方でいいんだよ。見たか、獲物のキョトンとした顔。いいか、拷問官は無言の圧をかけるのが大事なんだ。自分がこれから何をされるのか、その恐怖を相手に与えるんだ。分かったか?
新人:はい!勉強になります!!メモメモ…
ベテラン:よし、行くぞ。(扉を開けて)・・・待たせたな。
新人:(息を荒くしながら)フーン!フーン!!
ベテラン:お前の噂は聞いている・・・。随分、口が堅いそうじゃないか。
新人:フーン!!フーン!!
獲物:ふん、お前達が何をしようと、私は絶対に何も喋らんぞ。
新人:フーン!!フーン!!フーン!!
ベテラン:ふっふっふ、それはとても楽しみだ。とても拷問のしがいがある。
新人:フーン!!フーン!!フーン!!
獲物:ほざけ、クズが。
新人:フーン!!フーン!!フーン!!
ベテラン:・・・ちょっと待ってろ。(新人を外に連れ出す)なぁ、どうした?
新人:何がですか?
ベテラン:確かに無言の圧を送れとは言った。言ったんだけど、お前のそれは違うんだよ。ちょっと体調悪いやつか鼻息が荒いだけの奴なんだよ。
新人:え、じゃあ、どうすれば・・・
ベテラン:とりあえず、後ろで見てろ。いいな?
新人:はい!!しっかり後ろで見て勉強させていただきます!!
ベテラン:よし、行くぞ。(再度、部屋に入って)待たせたな。
獲物:そっちの奴は大丈夫か?体調が優れないんじゃ…
ベテラン:気にするな。
新人:お気遣い、ありがとうございます!!
ベテラン:では、まず、この爪を剥ぐやつでお前の爪を1枚1枚剥ぎ取ってやる。
新人:うわっ、痛そっ!
獲物:やるならやれ。覚悟はできてる。
ベテラン:くっくっく、お前の悲鳴が楽しみだ。
獲物:ふっ、期待には答えられそうにないがな!
新人:えぇ・・・でも、絶対痛いって・・・
ベテラン:では、1枚目…
獲物:(痛みに耐えながら)くっ・・・
新人:痛い痛い痛い!
ベテラン:ほーら、どうだ?お前の持つ情報を話したら、許してやるぞ?
獲物:・・・ふっ、こんなものか。
ベテラン:ほう?では、期待に応えて・・・(爪を1枚剥ぎかける)
新人:あーもう無理無理無理!
獲物:(痛みに耐えながら)ぐっ・・・まだまだ・・・
ベテラン:ふん。これならどうだ?(爪を1枚剥がす)
新人:ぴゃーーーーーーっ!!(気を失う)
ベテラン:ちょっと待ってろ。(新人を引きずりながら部屋を出る)おい、起きろ。
新人:はっ・・・!!先輩!!終わったんですか!?
ベテラン:まだ、始まったばかりだ、ボケナス。なんで、お前が先に音(ね)を上げてるんだ。
新人:いや、もう痛そうで痛そうで。なんか感情移入しちゃって。
ベテラン:感情移入しすぎだ、馬鹿。入りすぎて気絶って、感性豊かすぎだろ。・・・よし、なら、分かった。次はお前がやるんだ。
新人:え!!
ベテラン:案外、実践させた方が早いかもしれん。道具も好きに使え。
新人:は、はい!!が、頑張ります!!必ず期待に答えてみせます!!
ベテラン:よし、では行くぞ。(部屋に入る)待たせたな。
新人:失礼します!!
獲物:おい、そっちの奴は大丈夫か?
ベテラン:気にするな。
新人:お気遣いありがとうございます!!
獲物:そ、そうか?あまり無理するなよ?
新人:はい!ありがとうございます!!そちらこそ、爪は大丈夫ですか!?
獲物:いや、なんか、私の代わりにずっと痛がってたから、逆に平気だった。
新人:良かったです!!
ベテラン:良くないだろ。ふん、どうやら、お前はこいつの事がお気に入りのようだな。なら、いまから、こいつにお前の拷問をさせよう。
新人:誠心誠意、しっかり心を込めて拷問させていただきます!!よろしくお願いします!!
獲物:あ、あぁ。こ、こちらこそ・・・?
ベテラン:よし、やれ。
新人:はい!!えっと、ご注文は何にされますか?
獲物:え・・・?何があるんだ?
新人:えっと、すでに経験していただいた爪剥がすやつと、バーナーと、なんかトゲトゲが付いた棒、それに、切れ味が悪そうなノコギリです!
獲物:え・・・じゃあ、爪剥がすやつ?
新人:かしこまりました!爪剥がすやつですね!爪剥がしワンプリーズ!(いきなり爪を剥がす)
獲物:いっだああああああああ!!!!
新人:さぁ!秘密を吐いて下さい!!
獲物:(涙目になりながら)はぁはぁはぁ・・・!!誰が言うかああああ!!
新人:先輩!ダメです!教えてくれません!!
ベテラン:・・・ちょっと待ってろ。(新人を連れて部屋を出る)なんだ、あれは。
新人:え?拷問ですけど?
ベテラン:お前、私の拷問方法見てたよな?
新人:はい!バッチリ見てました!
ベテラン:じゃあ、あの掛け声はなんだ?
新人:あ、すみません!前のバイト先のクセで・・・。やっぱり、出ちゃってたか・・・。
ベテラン:次、あんな思い切り、やってたか?
新人:あ、それは、その・・・思わず力が・・・
ベテラン:だとしても、もう少し焦らせ。相手に不安感を与えろ。焦らして、脅して、吐かせるんだ。わかったな?
新人:はい!わかりました!!
ベテラン:よし、行くぞ。(部屋に入る)待たせたな。
獲物:お前たちの組織の教育体制どうなってんだ?中断多すぎだろ。
ベテラン:何も問題はない。今度こそ大丈夫だ。
新人:ふっふっふ、いつまで、そう言ってられますかね?
ベテラン:(獲物と同時に)いや、お前が言うな。
獲物:(ベテランと同時に)いや、お前が言うな。
新人:では、先輩。見ててください。
獲物:本当に大丈夫か、お前ら。
新人:(悪い笑みを浮かべながら)ふっふっふ、では始めましょう。まず、このバーナーでも使いましょうかね。
獲物:ふん、そんな物で私が喋ると思うなよ?
新人:ふっふっふ、それはどうですかね?ほぉら、これを見てください。
獲物:え?それは…チーズか?
新人:はい、あのトローっとなるチーズです。
獲物:で、それがどうした?
新人:では、ご覧下さい。スイッチオン。
ベテラン:チーズが溶けてる・・・
獲物:美味そうだな・・・
新人:ふっふっふ、美味しそうでしょう?食べたいでしょう?さぁ、情報を吐きなさい!!
獲物:いや・・・喋らんが?
新人:先輩、ダメでした!!
ベテラン:・・・ちょっと待ってろ。(部屋を出ようとする)
獲物:いや、もうここでやれよ!お前らが何の話をした結果、こうなったか逆に気になるわ!
ベテラン:では、失礼して、お前は何をしているんだ?
新人:え?美味しそうな物で釣って話してもらおうかと。
獲物:そんなんで喋るか!!拷問ナメんな!!
ベテラン:そういう事だ。
新人:なるほど、食べ物はダメと。メモメモ・・・
獲物:おい、そいつ大丈夫か!?
ベテラン:(暗黒な笑いをしながら)くっくっく、問題ない。必ず1人前に育ててみせる。
新人:(同じように暗黒な笑いをしながら)ふっふっふ、まだ、ヒヨっ子ですが、よろしくお願いします。
獲物:なんなんだ、この組織は・・・。
ベテラン:よし、こうなったら、これを使え。
新人:え!このトゲトゲの棒を使うんですか!?
ベテラン:そうだ・・・。いいか、間違っても殺すなよ?
新人:・・・なるほどっ!!わかりました!!では、覚悟してください!!
獲物:ふん、何が来ようと、私は耐えてみせる!!・・・ん?
ベテラン:どうした、新人。そいつの後ろに回り込んで。それで、奴を殴るんじゃ・・・
新人:失礼しますっ!!えい!(トゲトゲの棒をどことは言わないが獲物の穴に突っ込む)
獲物:にゅんっ!!!!!!!!ぼ、棒が・・・け、ケツに・・・っ!!!!
新人:お願いします!早く吐いてください!!もうすごく痛そうで!正直、手を離したいです!!
獲物:ふんぬあっ!!!!ま・・・まだ・・・まだ・・・
新人:えぇ〜・・・。もう、どうなっても知り(尻)ませんよ!?お尻だけに!!
獲物:〜〜〜〜〜〜っ!!
新人:せ、先輩!!助けてください!!代わってください!!
ベテラン:い、いや、そのまま続けろ。もっとゴリゴリするんだ。
新人:ひええええええええっ!!
獲物:ひぐぅっ!!ぬぅああっ!!じっ!!じんじゅぐぎょえんっ!!!!
新人:せ、先輩ーーーーー!!
ベテラン:ど、どうだ、秘密を話したくなってきただろう?さぁ、吐くがいい。でないと、コイツは手加減を知らんからな。ホントに新人だから、マジで手加減を知らんぞ。
獲物:わ、わがっだ・・・!!わがっだがら!!は、はやぐ抜いでぐれ!!
ベテラン:よし、では早く話せ。
獲物:ひ、秘密は・・・
0:
0:
0:
ベテラン:よくやった。新人。
新人:うぇぇぇ、まだ手に感触が残ってるぅ・・・。
ベテラン:この秘密を上層部に届けたら任務は完了だ。
新人:先輩・・・
ベテラン:新人、拷問とは肉体的にも、精神的にもきついものだ。だが、この任務を行う事で、私達は国を守っている。誇りあるものだ。
新人:先輩・・・
ベテラン:胸を張れ、新人。お前なら必ず立派な拷問官になれる。私が保証しよう。
新人:辞めます。
ベテラン:・・・ん?
新人:もう、さっきの感触と言い、グロい映像と言い、僕には無理です。実家のお花屋さん継ぎます!お世話になりました!
ベテラン:あ、ちょ・・・おい、待て・・・行ってしまった・・・。(おもむろにスマホを取り出す)あ、もしもし、今日予約していた拷問部の・・・ええ。ええ、そうです。申し訳ないのですが、キャンセルできますか?ええ。あ、はい。ウェルカムボードサービスもキャンセルで・・・はい。すみません。失礼します。