台本概要

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タイトル CHAHAN
作者名 煮成 焼也(ニルナリヤクナリ)  (@nalinirunali)
ジャンル コメディ
演者人数 4人用台本(男1、女1、不問2)
時間 30 分
台本使用規定 台本説明欄参照
説明 ◎コメディー台本

◎25~30分程度

☆約束☆

・配信でご使用する際は許可を取る必要はありません。ご自由にご使用ください。

・番組名や説明欄に紹介していただけたら嬉しいです。

・演じられた後、コメントなどに演じた場所?(URLなど)教えて頂けたら嬉しいです。(覗きに行きたいので…)

・アドリブとかも入れていただいて構いませんが、他の演者様が困るような事や結末を変えるなどはお控えください。

・みんなで楽しく声劇をしましょう!!

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
A 不問 94 お名前は演じられる方の名前でお願いします。
B 58 お名前は演じられる方の名前でお願いします。途中、兼ね役あります。
C 59 お名前は演じられる方の名前でお願いします。途中兼ね役あります。
D 不問 - 基本的に炒飯です。
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

文字サイズ
A:炒飯、それは炊き上げた米を卵と共に様々な具材を使って油で炒めた中華料理のことである。日曜日とかになると、父親がふとフライパンを握り、適当に味付けし、食えと言わんばかりに、ぶっきらぼうに机の上に置いていく、それも炒飯である。家と店で何が違うのかわからないが、店のあのピンクのかまぼこが入った異様に美味いやつ、それも炒飯である。だが、いま、目の前で起きているのは一体なんなのか? 一般人(B):(恐怖感に襲われながら)炒飯が来たぞー!!みんな、逃げろーー!!!! 少女(C):(泣いて逃げ惑いながら)お父さーん!!お母さーん!! 一般人(D):(手に取った銃で反撃しながら)くそっ!!この可燃物共が!!みんなの仇(かたき) だ!! A:・・・なにこれ?・・・え?炒飯?炒飯が空を飛んで・・・ B:(Aを強く引っ張りながら走る)おい!!お前、あぶねえぞ!!早くこっちに来い!! A:え?ちょ、なに!?なんなんですか!?あなた!! B:いいから走れ!!死にたくないならな!! A:え!?ちょ、なんなんだ!?いったい!? 0: B:ここまで来れば大丈夫か。おい、ケガはないか? A:え、あ、はい。 B:お前さん、変わった格好だな?どっから来た? A:えっと・・・ B:マチか?コウキューか?カテイか? A:いや、どれでもないです。日本ってとこで・・・ B:にほん・・・?聞いた事ないな。で、なんで、またあんな戦場のど真ん中で突っ立ってたんだ?自殺志願者だったなら、悪かったな。思わず、助けちまった。 A:え、いや、あれ戦場だったの?なんか、炒飯があちこち飛んでってる異様な光景しか無かったけど・・・。 B:お前、まさか炒飯の怖さを知らないのか? A:え?炒飯って怖いの・・・? B:ハッハッハ!!まさか対人類抹殺兵器「炒飯」を知らないってのか!!こいつは驚きだ!!(笑い続ける) A:対人類・・・なんて? C:対人類抹殺兵器CHAOS(カオス)HUMAN(ヒューマン)ASSOCIATION(アソシエーション)HUNTING(ハンティング)ASSEMBLE(アッセンブル)NIGHTMARE(ナイトメア)、通称「炒飯」。あたしら人類を滅ぼす為に作られた最悪の兵器さ。奴らに目をつけられたが最後、無数のパラパラの米で風穴を開けられるのさ。 A:ちょっと待って、俺(私)の知ってる炒飯じゃないんだけど。 C:見ない顔ね。どっから来たの? B:にほんってとこだとよ。聞いた事あるか? C:いいえ?聞き覚えがないわ。 B:まぁ、どこから来たとか、どうでもいいか。自己紹介がまだだったな。俺はB。対炒飯戦闘部隊の隊長をしている。 C:あたしはC。同じく対炒飯戦闘部隊の副隊長をしているわ。 A:俺(私)の名前はAです。 B:そうか、A。早速だが、お前さんも対炒飯戦闘部隊に入らないか?戦場で堂々と立っていた、あの度胸。炒飯に対して恐怖を感じない豪胆(ごうたん)さ、まさに、戦士として、ふさわしいと思うんだが。 C:それが本当なら、あたしも歓迎するわ。どう?一緒に人類を助けてくれない? A:まぁ、ここにいるのも何かの縁だし・・・分かった!!俺(私)も協力する!! B:いい返事だ。期待してるぜ? C:あなたがどんなものか、楽しみにしてるわ。 A:なるようになれだ!やってやる!! B:とりあえず、今日は色々あって疲れたろ?あっちに寝床を用意してある。ゆっくり休みな。 0: A:(寝ぼけながら)う〜ん、ここは・・・? 神(D):目覚めましたね、選ばれし者よ。 A:なんか、全体的に光ってる人いる・・・。 神(D):私は神です。あなたをいまいる世界に召喚しました。 A:え!!なんで、いきなりそんな・・・ 神(D):まぁまぁ、落ち着いて聞いていただけますか?あなたが召喚されたのは「炒飯」が人類を滅ぼさんとする世界。正直、我々も困り果てているのです。 A:はぁ・・・ 神(D):そこで異世界から炒飯を脅威と感じない者を召喚し、炒飯達を狩り尽くしてもらおう。そう考えたのです。 A:で、俺が選ばれたと。 神(D):そのとおり!!いや〜、話が早くて助かります。 A:でも、俺(私)の知ってる炒飯とだいぶ違うんですけど・・・ 神(D):そこなんです。なので、我々、神々は、あなたに特別な力を授けることにしたのです。 A:ほう!! 神(D):それは「炒飯を一撃で倒せる力」です。名前の通り、体のどこかに当たるだけで炒飯が崩壊(ほうかい)します。 A:え!?チートじゃん!!俺(私)TUEEEE(つえーーーー)ができるってこと!? 神(D):そうです。そのはずだったんですけど、その〜・・・ちょっと手違いがありまして・・・ A:手違い? 神(D):たしかに一撃で倒せる力は付与できたのですが・・・その〜・・・ A:もったいぶらずに教えてくださいよ。 神(D):炒飯じゃなくて・・・「焼き飯を一撃で倒せる力」を与えちゃったみたいで・・・ A:・・・?なにか違うんですか? 神(D):その〜・・・炒飯って米と卵を炒めてから、具を入れるんですよね? A:はあ・・・ 神(D):対して、焼き飯って米と具を炒めてから、卵を入れるんです。 A:なるほど? 神(D):で、いま襲ってきてるのは紛れもない炒飯なんです。 A:まさか・・・ 神(D):お察しの通り、能力は「焼き飯を一撃で倒せる力」なので効果の対象外だから、効かないんですよ。 A:え!?ちょ!?じゃあ、一体どうしろと!? 神(D):えっと・・・グッドラック・・・。 A:ふざけるなーーーーー!!!! 0: B:おい、大丈夫か? A:(目覚める)はっ!! B:お前、すごいうなされてたぞ?大丈夫か? A:すごい理不尽な夢を見て、つい・・・。 B:そ、そうか。 C:2人とも、そろそろ行くよ!! B:おう!!すぐ行く!! A:行くってどこに? B:昨日話したろ?「炒飯」を倒しに行くんだよ。 A:え!?もう!? C:ほら、2人とも、車に乗んな!!出るよ!! 0: A:どこまで行くんだ? B:そろそろ着くぞ。見ろ、炒飯共だ。 炒飯(D):人類を炒めよ、人類を炒めよ。 A:炒飯が喋ってる。 B:だが、あの言葉に意思は無い。ただの鳴き声みたいなもんだ。 C:あーやって、あたし達を炒めるつもりなのさ。 A:いや、炒めるってなに・・・? 炒飯(D):人類を炒めよ、人類を炒めよ。 C:来たよ!! B:よし、行くぞ!!ほら、持て!! A:え、あ、よし、やってや・・・。 B:どうした!? A:いや、これ、お玉・・・。 C:炒飯が相手なんだから当たり前でしょ!? B:おいおい、お玉の使い方も知らねえのか!? A:いや、使用法は知ってるんだよ。だから、困惑してんだよ。どうやれってんだよ。 C:っ!!B!!炒飯達がこっちに気づいた!!くるよ!! B:わかった!!おい、A!!よく見てろよ?これが炒飯の倒し方だ!! 炒飯(D):人類を炒めよ、人類を炒めよ。 A:炒飯達が銃弾の速さで米を飛ばしてきた!! B:おらあっ!! A:それをお玉で掬(すく)った!? B:くらええええ!!!! A:そのまま炒飯に米を返した!? 炒飯(D):人類を・・・い・・・めよ・・・ A:炒飯が墜落していく・・・。 C:やり方は分かったでしょ?  B:さあ!!いくぞ!! A:いけないから!!この世界の住人、動体視力アスリートなんか!? 炒飯(D):人類を炒めよ、人類を炒めよ。 B:ほら、A、とりあえず、騙(だま)されたと思ってやってみろ?な? A:騙(だま)す気あったのかよ。 炒飯(D):人類を炒めよ、人類を炒めよ。 C:くそっ!!攻撃が激しくなってきた。A!! A:なるようになれだ!!バッチコーイ!!!! 炒飯(D):人類を炒めよ、人類を炒めよ。 A:きた!!よっこいしょおーーー!!!! B:おお!!A!!しっかり、受け止めきれてるぞ!!そのまま返せ!! A:えっと、こうか!? C:いいわ!!炒飯共に当たってる!!その調子よ!! B:なんだ、できるじゃねぇか!! A:いや、できてる自分にもビックリなんだけど。 C:その調子でいくよ!! B:待て!!あれは・・・ A:え?あれも炒飯じゃねぇの? B:違う、アイツは・・・ 炒飯(D):人類を炒めよカニ、人類を炒めよカニ。 C:まさか・・・カニ炒飯!?なんで、こんなとこに!? A:えっと・・・何が違うの? B:カニ炒飯は・・・まずい!!攻撃が来るぞ!! 炒飯(D):ズワイタラバケ!! A:カニ飛んできた!?これ、どうすんの!?カニスプーンとかハサミとかで迎え撃てばいい!? C:カニス・・・蟹甲殻類大腿部歩脚身取出器具(かにこうかくるいだいたいぶほきゃくみとりだしきぐ)の事? A:いや、名前ごっつ!! B:蟹甲殻類大腿部歩脚身取出器具(かにこうかくるいだいたいぶほきゃくみとりだしきぐ)も全部、エビ炒飯の奴らに破壊されたからな。いまは、カニ炒飯への対抗手段が無い・・・。 A:エビ炒飯もいるんか。 C:とりあえず、逃げるよ!!しっかり捕まって!! 0: 0: B:くそっ・・・。奴ら、あんなもんまで出してきやがって。 C:どうするの?このままじゃ、みんな全滅よ!? A:あの〜・・・ B:どうした、A。 A:さっきから、気になってたんだけど、炒飯達ってアレどうやって動いてんの? C:どうって、そんなのアイツらのマザー炒飯が動かしてるのよ。 A:マザー炒飯・・・ C:マザー炒飯・・・1回だけ奴を見たけど、恐ろしかった。あれはそう、雨が強く降る夜、偵察任務をしていた時の事だった・・・。 0: B:いいか?危険だと思ったらすぐに帰ってこいよ?わかったな? C:わかってるって。奴らの本拠地を偵察して、帰ってくる。それだけでしょ? B:わかってるならいい。今日は雨だ。炒飯共も迂闊(うかつ)に外には出てこれないだろうが、無理はすんなよ? C:じゃ、行ってくるわ。良いニュースを持って帰ってくるわね。 B:気をつけろよ。 0:   C:ここが奴らの本拠地・・・。・・・っ!!あれは何? 炒飯(D):人類を炒めよ、人類を炒めよ。 C:なに、あの巨大な機械・・・。あそこから炒飯達が生まれている?・・・っ!?なに、あの巨大な炒飯は!?まさか、あれが炒飯達のボス!? 炒飯(D):人類を炒めよ!? C:まずい!!気づかれた!?手持ちはレンゲしかないか・・・!!くそっ!! 炒飯(D):人類を炒めよ!!人類を炒めよ!! C:はぁ・・・はぁ・・・ここまで調べたら十分か。 炒飯(D):人類を炒めよ、人類を炒めよ。 0: C:あの巨大な炒飯、奴が炒飯の親玉と見て間違いないわ。 A:レンゲってなに?レンゲでもいけんの? B:とりあえず、奴らの本拠地はわかってんだが、如何(いかん)せん、どうするか・・・。 C:あ、雨・・・。 B:くそっ!!天気まで俺たちを嘲笑(あざわら)ってるのかよ。 A:あのさ・・・、これ、いま本拠地攻めたらダメなの? C:え? B:それは・・・ A:炒飯達って雨だと、あまり動けないんなら、このまま奇襲(きしゅう)って感じで攻めたら、ダメなのか? C:それは・・・ B:いいかもしれない。 C:ちょ、B!? B:考えてもみろ、C。お前が偵察に行った時も奴らの警備は手薄だった。なら、いま、奇襲をかけるのはアリかもしれない。 C:それは・・・そうかもだけど・・・ B:それに見てくれ、たまたまだが、ここにコイツがある。 C:それは・・・!! B:ダイナマイトだ。 A:この世界で初めてまともな武器見れた。 B:どうする?やるなら、今しかないぞ? C:(考え込む)・・・わかったわ!!ほんと、アンタら急にぶっ飛んだ事言うんだから。 B:悪いな。 C:いいのよ。それに、アンタらの賭け、あたしも乗ってみたい。 B:(軽く笑い)よし、行くぞ。 0: B:ここが奴らの本拠地だ。 A:・・・。 C:どうしたの?あまりの大きさにチビっちゃった? A:いや、これ、炒飯マシンじゃん!!チェーン店とかでよく見る炒飯作る用のマシンじゃん!! B:な!?知ってるのか!? A:このデカさじゃないけど、知ってはいるよ。 C:ホントに、あなたどこから来たのよ? B:ほら、お喋りはここまでだ。お迎えが来たみたいだぞ? 炒飯(D):人類を炒めよ、人類を炒めよ。 B:行くぞ!!おらあっ!!!! C:なかなか、骨がある奴らじゃない?でも、あたし達だって、それなりに場数は踏んでんのよ!! A:いや、最後の決戦感あるんだけど、ひたすらお玉振ってるだけだから、シュールなんだよなぁ・・・。 炒飯(D):人類を炒めよ、人類を炒めよ。 B:くそっ!!数が多いな。A!!C!!先に行け!!後で追いつく!! C:でも、B!!あなた、どうするの!? B:どうにかしてみせるさ。さぁ、行け!! A:B・・・。 C:A・・・、行くよ!! A:・・・わかった!! 0: B:あーあ、ここまで来たってのに、お前ら炒飯の最後が見れないなんてな。だが、悪くない最後だ。 炒飯(D):人類を炒(いた)めよ、人類を炒めよ。 B:いいぜ?一緒に地獄の業火で炒(いた)められようや!! 炒飯(D):じ、人類を炒めよ!!人類を炒めよ!! B:あばよ、A、C・・・。(ダイナマイトに火をつける) 0: A:いまの爆発・・・まさか・・・B・・・。くそっ!!俺(私)が必ず炒飯共を倒してやるから!! 0: C:ここが最奥みたいだけど、何も無いわね。 マザー炒飯(D):愚(おろ)かな人類よ、我が聖域(サンクチュアリ)に侵入してくるとは、失礼にもほどがあろう。 C:・・・っ!!この巨大な炒飯、まさか、コイツが・・・ A:マザー炒飯・・・ マザー炒飯(D):貴様ら、我自ら殺されにきたのか?贅沢(ぜいたく)な奴らよ。 C:うるさい!!お前さえ倒せば、あたし達は平和を手に入れることができるんだ!! マザー炒飯(D):(笑い声です)パーラパラパラパラ、平和だと?貴様ら人類は我々、炒飯に支配されるだけの家畜(かちく)の分際(ぶんざい)であろうが。最高の米と最高の具材を一緒に炒め、最高の卵でコーティングされた我を倒すことなど無理であろう? C:うるさい!!やってみないとわからないでしょ!! マザー炒飯(D):ふん、雑魚(ざこ)が。 C:(マザー炒飯からの攻撃でカニを当てられる)あうっ!! A:C!?あれは、カニ!?まさか・・・ マザー炒飯(D):そう、我は全ての炒飯とリンクした最強の炒飯である!!我が滅ぶ時、炒飯も滅ぶが、我が生きてる限り炒飯達も永遠に生きておるのだ!! A:なんだ、こいつ、チートじゃないか!! マザー炒飯(D):(笑い声です)パーラパラパラパラ!!異世界からの来訪者よ、お前はどうなりたい?パラパラに仕上げるか?それとも、しっとり仕上げにするか? A:くそっ・・・こんな奴なんかに負けるのか・・・。 C:諦めないで!! A:でも・・・ C:あたしは・・・あたしは異世界から来たあなたが、何かをしてくれる、もしかしたら、炒飯達を倒してくれる、そう信じてる!!お願い!!そんな奴なんかに負けないで!!炒飯なんかに負けないで!! A:そう言われても、俺(私)なんかにマザー炒飯を倒すことなんて・・・炒飯・・・そうか・・・!! マザー炒飯(D):パーラパラパラパラ!!どっちか決めきれないとは、優柔不断な奴め!!そんなお前はどっちつかずのチョイパラパラ少々しっとりな感じにしてやろう!!家庭の炒飯のようにな!! A:・・・お前、さっきから聞いてりゃ炒飯、炒飯、やかましいぞ。 マザー炒飯(D):なにぃ? A:ありがとう、C。お前のお陰で1つ思い出したよ。 C:え? A:おい、お前。さっきから炒飯、炒飯って言ってるけど、お前は炒飯なんかじゃない。 マザー炒飯(D):何をふざけた事を!!我のどこをどう見てそう言っているのだ!! A:おかしいと思ったんだ。この違和感がなんなのか。だが、お前の話を聞いて、そして、Cの言葉で思い出したのさ。 マザー炒飯(D):我の話・・・だと? C:一体どういう事? A:たしか、最強のマシンで米と具を一緒に炒めて、最後に究極の卵で仕上げたんだっけか? マザー炒飯(D):そのとおりだ!!我こそ、お前ら人類を滅ぼす最凶最悪の炒飯だ!! A:だが、その話の中には欠点がある。 C:欠点・・・? A:ああ!!それは、お前は炒飯なんかじゃあない。焼き飯だ!! マザー炒飯(D):なにっ!?や、焼き飯・・・?なんだ、それは!! A:炒飯に似てるけど、調理過程だけが違うメシだよ。 C:でも、焼き飯だと、何が違うの?コイツの強さには何も・・・ マザー焼き飯(D):そ、そうだ!!我の強さに変わりない!!貴様ら、人類は我ら炒飯、いや、焼き飯に滅ぼされるのだ!! A:ああ。お前の強さは変わんないだろう。だけど、こっちは話が変わってくるんだ!!この力がな!! C:な、なに!?Aの手が光って・・・ マザー焼き飯(D):ば、馬鹿な!!我の体が、米が、具が、消え去っていく・・・!! A:くらえーーーーー!!!!一撃焼き飯撲滅拳(いちげきやきめしぼくめつけん)!!!! マザー焼き飯(D):な、なんだ!?この脳内に流れ込んでくるイメージは!! 中華料理屋の店長(B):チンチャオファン!!スグデルヨーーー!! マザー焼き飯(D):だ、誰だ、このインチキ中国人は!? A:これは全ての炒飯料理人達だ。 マザー焼き飯(D):ち、炒飯料理人だと・・・? オカン(C):あんた、なんでもいいって1番困んのよ?もう、炒飯でいい? A:全ての炒飯を作りし人々の思いが・・・ オトン(B):腹減ったか?ちょっと待ってろ。炒飯作ってやる。 A:全ての炒飯を愛する人々の愛情を・・・ おばあちゃん(C):おばあちゃんの炒飯には隠し味があるのよ。それはね、愛よ。 A:そして、個人的に炒飯が好きだけど、焼き飯と何が違うか未(いま)だに分かっていない、このモヤモヤした気持ちをお前にぶつけているんだーーーー!!!!! マザー焼き飯(D):それは確かにわからんでもないいいいいい!!!!(消える) C:炒飯達が・・・消えていく・・・。 A:ボスの炒飯、改め、焼き飯がやられた事で連鎖して炒飯達が消滅しているのか・・・。 C:ええ。そのようね・・・!!A!!あなた、身体が消えかけてる!! A:もしかして、元の世界に帰れるのか? C:そんな・・・まだ、あなたに感謝を伝えきれていない!!こんな別れ方・・・ A:いいんだよ。こんな俺(私)でも出来ることがあったんだって思えたんだし、C達の世界を救えたのなら、それでいいさ。 C:A・・・、あたし、あなたのこと絶対忘れないから!!あたし達を救ってくれた事、永遠に語り継ぐから!!あなたは、あたし達の英雄なんだって!!絶対、伝えるから!! A:はは、楽しみにしてるよ。(笑顔で消える) C:A・・・。ありがとう・・・。 0: 0: 0: 0: A:で、炒飯から世界を救ったってわけよ。 同僚(B):・・・とりあえず、病院行く? 0:劇終

A:炒飯、それは炊き上げた米を卵と共に様々な具材を使って油で炒めた中華料理のことである。日曜日とかになると、父親がふとフライパンを握り、適当に味付けし、食えと言わんばかりに、ぶっきらぼうに机の上に置いていく、それも炒飯である。家と店で何が違うのかわからないが、店のあのピンクのかまぼこが入った異様に美味いやつ、それも炒飯である。だが、いま、目の前で起きているのは一体なんなのか? 一般人(B):(恐怖感に襲われながら)炒飯が来たぞー!!みんな、逃げろーー!!!! 少女(C):(泣いて逃げ惑いながら)お父さーん!!お母さーん!! 一般人(D):(手に取った銃で反撃しながら)くそっ!!この可燃物共が!!みんなの仇(かたき) だ!! A:・・・なにこれ?・・・え?炒飯?炒飯が空を飛んで・・・ B:(Aを強く引っ張りながら走る)おい!!お前、あぶねえぞ!!早くこっちに来い!! A:え?ちょ、なに!?なんなんですか!?あなた!! B:いいから走れ!!死にたくないならな!! A:え!?ちょ、なんなんだ!?いったい!? 0: B:ここまで来れば大丈夫か。おい、ケガはないか? A:え、あ、はい。 B:お前さん、変わった格好だな?どっから来た? A:えっと・・・ B:マチか?コウキューか?カテイか? A:いや、どれでもないです。日本ってとこで・・・ B:にほん・・・?聞いた事ないな。で、なんで、またあんな戦場のど真ん中で突っ立ってたんだ?自殺志願者だったなら、悪かったな。思わず、助けちまった。 A:え、いや、あれ戦場だったの?なんか、炒飯があちこち飛んでってる異様な光景しか無かったけど・・・。 B:お前、まさか炒飯の怖さを知らないのか? A:え?炒飯って怖いの・・・? B:ハッハッハ!!まさか対人類抹殺兵器「炒飯」を知らないってのか!!こいつは驚きだ!!(笑い続ける) A:対人類・・・なんて? C:対人類抹殺兵器CHAOS(カオス)HUMAN(ヒューマン)ASSOCIATION(アソシエーション)HUNTING(ハンティング)ASSEMBLE(アッセンブル)NIGHTMARE(ナイトメア)、通称「炒飯」。あたしら人類を滅ぼす為に作られた最悪の兵器さ。奴らに目をつけられたが最後、無数のパラパラの米で風穴を開けられるのさ。 A:ちょっと待って、俺(私)の知ってる炒飯じゃないんだけど。 C:見ない顔ね。どっから来たの? B:にほんってとこだとよ。聞いた事あるか? C:いいえ?聞き覚えがないわ。 B:まぁ、どこから来たとか、どうでもいいか。自己紹介がまだだったな。俺はB。対炒飯戦闘部隊の隊長をしている。 C:あたしはC。同じく対炒飯戦闘部隊の副隊長をしているわ。 A:俺(私)の名前はAです。 B:そうか、A。早速だが、お前さんも対炒飯戦闘部隊に入らないか?戦場で堂々と立っていた、あの度胸。炒飯に対して恐怖を感じない豪胆(ごうたん)さ、まさに、戦士として、ふさわしいと思うんだが。 C:それが本当なら、あたしも歓迎するわ。どう?一緒に人類を助けてくれない? A:まぁ、ここにいるのも何かの縁だし・・・分かった!!俺(私)も協力する!! B:いい返事だ。期待してるぜ? C:あなたがどんなものか、楽しみにしてるわ。 A:なるようになれだ!やってやる!! B:とりあえず、今日は色々あって疲れたろ?あっちに寝床を用意してある。ゆっくり休みな。 0: A:(寝ぼけながら)う〜ん、ここは・・・? 神(D):目覚めましたね、選ばれし者よ。 A:なんか、全体的に光ってる人いる・・・。 神(D):私は神です。あなたをいまいる世界に召喚しました。 A:え!!なんで、いきなりそんな・・・ 神(D):まぁまぁ、落ち着いて聞いていただけますか?あなたが召喚されたのは「炒飯」が人類を滅ぼさんとする世界。正直、我々も困り果てているのです。 A:はぁ・・・ 神(D):そこで異世界から炒飯を脅威と感じない者を召喚し、炒飯達を狩り尽くしてもらおう。そう考えたのです。 A:で、俺が選ばれたと。 神(D):そのとおり!!いや〜、話が早くて助かります。 A:でも、俺(私)の知ってる炒飯とだいぶ違うんですけど・・・ 神(D):そこなんです。なので、我々、神々は、あなたに特別な力を授けることにしたのです。 A:ほう!! 神(D):それは「炒飯を一撃で倒せる力」です。名前の通り、体のどこかに当たるだけで炒飯が崩壊(ほうかい)します。 A:え!?チートじゃん!!俺(私)TUEEEE(つえーーーー)ができるってこと!? 神(D):そうです。そのはずだったんですけど、その〜・・・ちょっと手違いがありまして・・・ A:手違い? 神(D):たしかに一撃で倒せる力は付与できたのですが・・・その〜・・・ A:もったいぶらずに教えてくださいよ。 神(D):炒飯じゃなくて・・・「焼き飯を一撃で倒せる力」を与えちゃったみたいで・・・ A:・・・?なにか違うんですか? 神(D):その〜・・・炒飯って米と卵を炒めてから、具を入れるんですよね? A:はあ・・・ 神(D):対して、焼き飯って米と具を炒めてから、卵を入れるんです。 A:なるほど? 神(D):で、いま襲ってきてるのは紛れもない炒飯なんです。 A:まさか・・・ 神(D):お察しの通り、能力は「焼き飯を一撃で倒せる力」なので効果の対象外だから、効かないんですよ。 A:え!?ちょ!?じゃあ、一体どうしろと!? 神(D):えっと・・・グッドラック・・・。 A:ふざけるなーーーーー!!!! 0: B:おい、大丈夫か? A:(目覚める)はっ!! B:お前、すごいうなされてたぞ?大丈夫か? A:すごい理不尽な夢を見て、つい・・・。 B:そ、そうか。 C:2人とも、そろそろ行くよ!! B:おう!!すぐ行く!! A:行くってどこに? B:昨日話したろ?「炒飯」を倒しに行くんだよ。 A:え!?もう!? C:ほら、2人とも、車に乗んな!!出るよ!! 0: A:どこまで行くんだ? B:そろそろ着くぞ。見ろ、炒飯共だ。 炒飯(D):人類を炒めよ、人類を炒めよ。 A:炒飯が喋ってる。 B:だが、あの言葉に意思は無い。ただの鳴き声みたいなもんだ。 C:あーやって、あたし達を炒めるつもりなのさ。 A:いや、炒めるってなに・・・? 炒飯(D):人類を炒めよ、人類を炒めよ。 C:来たよ!! B:よし、行くぞ!!ほら、持て!! A:え、あ、よし、やってや・・・。 B:どうした!? A:いや、これ、お玉・・・。 C:炒飯が相手なんだから当たり前でしょ!? B:おいおい、お玉の使い方も知らねえのか!? A:いや、使用法は知ってるんだよ。だから、困惑してんだよ。どうやれってんだよ。 C:っ!!B!!炒飯達がこっちに気づいた!!くるよ!! B:わかった!!おい、A!!よく見てろよ?これが炒飯の倒し方だ!! 炒飯(D):人類を炒めよ、人類を炒めよ。 A:炒飯達が銃弾の速さで米を飛ばしてきた!! B:おらあっ!! A:それをお玉で掬(すく)った!? B:くらええええ!!!! A:そのまま炒飯に米を返した!? 炒飯(D):人類を・・・い・・・めよ・・・ A:炒飯が墜落していく・・・。 C:やり方は分かったでしょ?  B:さあ!!いくぞ!! A:いけないから!!この世界の住人、動体視力アスリートなんか!? 炒飯(D):人類を炒めよ、人類を炒めよ。 B:ほら、A、とりあえず、騙(だま)されたと思ってやってみろ?な? A:騙(だま)す気あったのかよ。 炒飯(D):人類を炒めよ、人類を炒めよ。 C:くそっ!!攻撃が激しくなってきた。A!! A:なるようになれだ!!バッチコーイ!!!! 炒飯(D):人類を炒めよ、人類を炒めよ。 A:きた!!よっこいしょおーーー!!!! B:おお!!A!!しっかり、受け止めきれてるぞ!!そのまま返せ!! A:えっと、こうか!? C:いいわ!!炒飯共に当たってる!!その調子よ!! B:なんだ、できるじゃねぇか!! A:いや、できてる自分にもビックリなんだけど。 C:その調子でいくよ!! B:待て!!あれは・・・ A:え?あれも炒飯じゃねぇの? B:違う、アイツは・・・ 炒飯(D):人類を炒めよカニ、人類を炒めよカニ。 C:まさか・・・カニ炒飯!?なんで、こんなとこに!? A:えっと・・・何が違うの? B:カニ炒飯は・・・まずい!!攻撃が来るぞ!! 炒飯(D):ズワイタラバケ!! A:カニ飛んできた!?これ、どうすんの!?カニスプーンとかハサミとかで迎え撃てばいい!? C:カニス・・・蟹甲殻類大腿部歩脚身取出器具(かにこうかくるいだいたいぶほきゃくみとりだしきぐ)の事? A:いや、名前ごっつ!! B:蟹甲殻類大腿部歩脚身取出器具(かにこうかくるいだいたいぶほきゃくみとりだしきぐ)も全部、エビ炒飯の奴らに破壊されたからな。いまは、カニ炒飯への対抗手段が無い・・・。 A:エビ炒飯もいるんか。 C:とりあえず、逃げるよ!!しっかり捕まって!! 0: 0: B:くそっ・・・。奴ら、あんなもんまで出してきやがって。 C:どうするの?このままじゃ、みんな全滅よ!? A:あの〜・・・ B:どうした、A。 A:さっきから、気になってたんだけど、炒飯達ってアレどうやって動いてんの? C:どうって、そんなのアイツらのマザー炒飯が動かしてるのよ。 A:マザー炒飯・・・ C:マザー炒飯・・・1回だけ奴を見たけど、恐ろしかった。あれはそう、雨が強く降る夜、偵察任務をしていた時の事だった・・・。 0: B:いいか?危険だと思ったらすぐに帰ってこいよ?わかったな? C:わかってるって。奴らの本拠地を偵察して、帰ってくる。それだけでしょ? B:わかってるならいい。今日は雨だ。炒飯共も迂闊(うかつ)に外には出てこれないだろうが、無理はすんなよ? C:じゃ、行ってくるわ。良いニュースを持って帰ってくるわね。 B:気をつけろよ。 0:   C:ここが奴らの本拠地・・・。・・・っ!!あれは何? 炒飯(D):人類を炒めよ、人類を炒めよ。 C:なに、あの巨大な機械・・・。あそこから炒飯達が生まれている?・・・っ!?なに、あの巨大な炒飯は!?まさか、あれが炒飯達のボス!? 炒飯(D):人類を炒めよ!? C:まずい!!気づかれた!?手持ちはレンゲしかないか・・・!!くそっ!! 炒飯(D):人類を炒めよ!!人類を炒めよ!! C:はぁ・・・はぁ・・・ここまで調べたら十分か。 炒飯(D):人類を炒めよ、人類を炒めよ。 0: C:あの巨大な炒飯、奴が炒飯の親玉と見て間違いないわ。 A:レンゲってなに?レンゲでもいけんの? B:とりあえず、奴らの本拠地はわかってんだが、如何(いかん)せん、どうするか・・・。 C:あ、雨・・・。 B:くそっ!!天気まで俺たちを嘲笑(あざわら)ってるのかよ。 A:あのさ・・・、これ、いま本拠地攻めたらダメなの? C:え? B:それは・・・ A:炒飯達って雨だと、あまり動けないんなら、このまま奇襲(きしゅう)って感じで攻めたら、ダメなのか? C:それは・・・ B:いいかもしれない。 C:ちょ、B!? B:考えてもみろ、C。お前が偵察に行った時も奴らの警備は手薄だった。なら、いま、奇襲をかけるのはアリかもしれない。 C:それは・・・そうかもだけど・・・ B:それに見てくれ、たまたまだが、ここにコイツがある。 C:それは・・・!! B:ダイナマイトだ。 A:この世界で初めてまともな武器見れた。 B:どうする?やるなら、今しかないぞ? C:(考え込む)・・・わかったわ!!ほんと、アンタら急にぶっ飛んだ事言うんだから。 B:悪いな。 C:いいのよ。それに、アンタらの賭け、あたしも乗ってみたい。 B:(軽く笑い)よし、行くぞ。 0: B:ここが奴らの本拠地だ。 A:・・・。 C:どうしたの?あまりの大きさにチビっちゃった? A:いや、これ、炒飯マシンじゃん!!チェーン店とかでよく見る炒飯作る用のマシンじゃん!! B:な!?知ってるのか!? A:このデカさじゃないけど、知ってはいるよ。 C:ホントに、あなたどこから来たのよ? B:ほら、お喋りはここまでだ。お迎えが来たみたいだぞ? 炒飯(D):人類を炒めよ、人類を炒めよ。 B:行くぞ!!おらあっ!!!! C:なかなか、骨がある奴らじゃない?でも、あたし達だって、それなりに場数は踏んでんのよ!! A:いや、最後の決戦感あるんだけど、ひたすらお玉振ってるだけだから、シュールなんだよなぁ・・・。 炒飯(D):人類を炒めよ、人類を炒めよ。 B:くそっ!!数が多いな。A!!C!!先に行け!!後で追いつく!! C:でも、B!!あなた、どうするの!? B:どうにかしてみせるさ。さぁ、行け!! A:B・・・。 C:A・・・、行くよ!! A:・・・わかった!! 0: B:あーあ、ここまで来たってのに、お前ら炒飯の最後が見れないなんてな。だが、悪くない最後だ。 炒飯(D):人類を炒(いた)めよ、人類を炒めよ。 B:いいぜ?一緒に地獄の業火で炒(いた)められようや!! 炒飯(D):じ、人類を炒めよ!!人類を炒めよ!! B:あばよ、A、C・・・。(ダイナマイトに火をつける) 0: A:いまの爆発・・・まさか・・・B・・・。くそっ!!俺(私)が必ず炒飯共を倒してやるから!! 0: C:ここが最奥みたいだけど、何も無いわね。 マザー炒飯(D):愚(おろ)かな人類よ、我が聖域(サンクチュアリ)に侵入してくるとは、失礼にもほどがあろう。 C:・・・っ!!この巨大な炒飯、まさか、コイツが・・・ A:マザー炒飯・・・ マザー炒飯(D):貴様ら、我自ら殺されにきたのか?贅沢(ぜいたく)な奴らよ。 C:うるさい!!お前さえ倒せば、あたし達は平和を手に入れることができるんだ!! マザー炒飯(D):(笑い声です)パーラパラパラパラ、平和だと?貴様ら人類は我々、炒飯に支配されるだけの家畜(かちく)の分際(ぶんざい)であろうが。最高の米と最高の具材を一緒に炒め、最高の卵でコーティングされた我を倒すことなど無理であろう? C:うるさい!!やってみないとわからないでしょ!! マザー炒飯(D):ふん、雑魚(ざこ)が。 C:(マザー炒飯からの攻撃でカニを当てられる)あうっ!! A:C!?あれは、カニ!?まさか・・・ マザー炒飯(D):そう、我は全ての炒飯とリンクした最強の炒飯である!!我が滅ぶ時、炒飯も滅ぶが、我が生きてる限り炒飯達も永遠に生きておるのだ!! A:なんだ、こいつ、チートじゃないか!! マザー炒飯(D):(笑い声です)パーラパラパラパラ!!異世界からの来訪者よ、お前はどうなりたい?パラパラに仕上げるか?それとも、しっとり仕上げにするか? A:くそっ・・・こんな奴なんかに負けるのか・・・。 C:諦めないで!! A:でも・・・ C:あたしは・・・あたしは異世界から来たあなたが、何かをしてくれる、もしかしたら、炒飯達を倒してくれる、そう信じてる!!お願い!!そんな奴なんかに負けないで!!炒飯なんかに負けないで!! A:そう言われても、俺(私)なんかにマザー炒飯を倒すことなんて・・・炒飯・・・そうか・・・!! マザー炒飯(D):パーラパラパラパラ!!どっちか決めきれないとは、優柔不断な奴め!!そんなお前はどっちつかずのチョイパラパラ少々しっとりな感じにしてやろう!!家庭の炒飯のようにな!! A:・・・お前、さっきから聞いてりゃ炒飯、炒飯、やかましいぞ。 マザー炒飯(D):なにぃ? A:ありがとう、C。お前のお陰で1つ思い出したよ。 C:え? A:おい、お前。さっきから炒飯、炒飯って言ってるけど、お前は炒飯なんかじゃない。 マザー炒飯(D):何をふざけた事を!!我のどこをどう見てそう言っているのだ!! A:おかしいと思ったんだ。この違和感がなんなのか。だが、お前の話を聞いて、そして、Cの言葉で思い出したのさ。 マザー炒飯(D):我の話・・・だと? C:一体どういう事? A:たしか、最強のマシンで米と具を一緒に炒めて、最後に究極の卵で仕上げたんだっけか? マザー炒飯(D):そのとおりだ!!我こそ、お前ら人類を滅ぼす最凶最悪の炒飯だ!! A:だが、その話の中には欠点がある。 C:欠点・・・? A:ああ!!それは、お前は炒飯なんかじゃあない。焼き飯だ!! マザー炒飯(D):なにっ!?や、焼き飯・・・?なんだ、それは!! A:炒飯に似てるけど、調理過程だけが違うメシだよ。 C:でも、焼き飯だと、何が違うの?コイツの強さには何も・・・ マザー焼き飯(D):そ、そうだ!!我の強さに変わりない!!貴様ら、人類は我ら炒飯、いや、焼き飯に滅ぼされるのだ!! A:ああ。お前の強さは変わんないだろう。だけど、こっちは話が変わってくるんだ!!この力がな!! C:な、なに!?Aの手が光って・・・ マザー焼き飯(D):ば、馬鹿な!!我の体が、米が、具が、消え去っていく・・・!! A:くらえーーーーー!!!!一撃焼き飯撲滅拳(いちげきやきめしぼくめつけん)!!!! マザー焼き飯(D):な、なんだ!?この脳内に流れ込んでくるイメージは!! 中華料理屋の店長(B):チンチャオファン!!スグデルヨーーー!! マザー焼き飯(D):だ、誰だ、このインチキ中国人は!? A:これは全ての炒飯料理人達だ。 マザー焼き飯(D):ち、炒飯料理人だと・・・? オカン(C):あんた、なんでもいいって1番困んのよ?もう、炒飯でいい? A:全ての炒飯を作りし人々の思いが・・・ オトン(B):腹減ったか?ちょっと待ってろ。炒飯作ってやる。 A:全ての炒飯を愛する人々の愛情を・・・ おばあちゃん(C):おばあちゃんの炒飯には隠し味があるのよ。それはね、愛よ。 A:そして、個人的に炒飯が好きだけど、焼き飯と何が違うか未(いま)だに分かっていない、このモヤモヤした気持ちをお前にぶつけているんだーーーー!!!!! マザー焼き飯(D):それは確かにわからんでもないいいいいい!!!!(消える) C:炒飯達が・・・消えていく・・・。 A:ボスの炒飯、改め、焼き飯がやられた事で連鎖して炒飯達が消滅しているのか・・・。 C:ええ。そのようね・・・!!A!!あなた、身体が消えかけてる!! A:もしかして、元の世界に帰れるのか? C:そんな・・・まだ、あなたに感謝を伝えきれていない!!こんな別れ方・・・ A:いいんだよ。こんな俺(私)でも出来ることがあったんだって思えたんだし、C達の世界を救えたのなら、それでいいさ。 C:A・・・、あたし、あなたのこと絶対忘れないから!!あたし達を救ってくれた事、永遠に語り継ぐから!!あなたは、あたし達の英雄なんだって!!絶対、伝えるから!! A:はは、楽しみにしてるよ。(笑顔で消える) C:A・・・。ありがとう・・・。 0: 0: 0: 0: A:で、炒飯から世界を救ったってわけよ。 同僚(B):・・・とりあえず、病院行く? 0:劇終