台本概要
458 views
タイトル | デスゲームの在り方 |
---|---|
作者名 | 煮成 焼也(ニルナリヤクナリ) (@nalinirunali) |
ジャンル | コメディ |
演者人数 | 5人用台本(不問5) |
時間 | 20 分 |
台本使用規定 | 台本説明欄参照 |
説明 |
◎コメディー台本 ◎10~15分程度 ☆約束☆ ・配信でご使用する際は許可を取る必要はありません。ご自由にご使用ください。 ・番組名や説明欄にタイトルを書いて頂けたら助かります。 ・演じられた後、コメントなどに演じた場所?(URLなど)教えて頂けたら嬉しいです。(覗きに行きたいので…) ・話口調を男性寄り、女性寄りに変更していただいても大丈夫です。アドリブとかも入れていただいて構いませんが、他の演者様が困るような事や結末を変えるなどはお控えください。 ・みんなで楽しく声劇をしましょう!! 458 views |
キャラ説明
名前 | 性別 | 台詞数 | 説明 |
---|---|---|---|
X | 不問 | 42 | ボケ。デスゲームの主催者。 |
アサオ | 不問 | 46 | ツッコミです。頑張ってツッコんでください。 |
アンドウ | 不問 | 19 | ボケ。俺っ子。宮崎県民。 |
ウガタ | 不問 | 19 | ボケ。僕っ子。わんぱく。 |
バンナイ | 不問 | 17 | ボケ。イメージ的に男性なら寡黙(かもく)。女性ならクールビューティー。 |
※役をクリックするとセリフに色が付きます。
台本本編
X:くくくくく、諸君、あれから数日経ったが、いかがかな?今日も私のデスゲームで阿鼻叫喚(あびきょうかん)するがいい。
アサオ:(呆れた感じに)いや、もういいって。
X:今日のデスゲームは・・・
アサオ:もういいって言ってんだろ!!
X:・・・くくく、どうした?いきなり声を荒らげて。もしや、家に帰りたくて喚(わめ)いているのか?
アサオ:いや、家には帰りたいけど、そうじゃないんだよ。
X:と言うと?
アサオ:ぬるいんだよ!!デスゲーム、デスゲームって名ばかりで、誰も死んでねぇじゃん!?
X:くくく、それは、諸君らの運の良さというやつで・・・
アンドウ:いや、まあ、言われてみれば、なんか難易度低いんだよなぁ。なんていうか、ちょっと考えりゃわかるようなやつとか・・・。
ウガタ:昨日のとか酷かったよね。たしか、間違い探しだっけ?
バンナイ:どっかのファミレスの方が難しかったな。
アサオ:せめて、もっと難しいの持ってこいよ!!
X:え、いや、あれ、結構難しくなかった?
アンドウ:そんな事ないと思うけど。
バンナイ:せいぜい対象年齢、中学生レベルとかじゃないか?
ウガタ:制限時間3時間って言ってたけど、30分ちょいで終わったよね。Xさんが映ってる大画面だったから、余計わかり易(やす)かったし。
X:えぇ〜・・・そうだったの〜・・・?
アサオ:とにかく、何もかもがレベル低いし、生死のやり取り感が全然ないんだよ!!こんな茶番に付き合うくらいなら帰るぞ!?本当に!!
X:くくくくく、そうは言っても、このあらゆるGPS機器を防ぎ、あらゆる通信方法を妨害するこのデスゲーム専用全体的に真っ白な部屋から、果たして出られるかな?
アサオ:それなんだよ!!なんで、そこだけ完璧なんだよ!?
アンドウ:しかも、ご丁寧にスマホは取り上げられてるし。
ウガタ:まぁ、でも、サブスクとか見放題だし。
バンナイ:ご丁寧にゲーム機まであるから、退屈はしないけど。
X:くくく、そうだろう?
アサオ:聞いてた!?途中から、お前、娯楽提供してんだぞ!?
X:それがなにか?
アサオ:デスゲームで娯楽提供するバカがどこにいんだよ!?
X:しかし、退屈だろう?
アサオ:そこ配慮すんなよ!?
アンドウ:まぁ、落ち着けってアサオ。
アサオ:アンドウ・・・。
アンドウ:とりあえず、茶でもすすって、茶菓子でも食って落ち着け?
アサオ:それもーーーーー!!なんだ、それ!?旅館か、ここは!?
X:途中、小腹も減るだろうと思って、昨日から置いておいたのだ。感謝したまえ。
ウガタ:ありがとーXさん。
バンナイ:助かる。
アサオ:そりゃ、感謝するわ!!もてなされてんだもん!!
アンドウ:(お茶すすりながら)Xさん、あとで、コーヒーとかも置いてくれる?
X:承知した。
アサオ:承知すんな!!あと、もう1ついいか?
X:なにかな?
アサオ:食事の件だ。
X:食事だと?君達の要望に沿って、望みの物を用意しているが、そこに不満があるのかね?
アサオ:望み聞いたらダメだろうがよ!?
X:え?
アサオ:お前、デスゲームなのに、なんで相手の要望とか聞いてんの!?
ウガタ:昨日のチキン南蛮美味しかったよね〜。
バンナイ:とてもジューシーでタルタルソースのかかり具合もたっぷりだったから、最高だった。
アンドウ:宮崎県民である自分にとっても大満足の1品だった。
アサオ:見ろ!!あいつら、あんなに仲良しになってんだぞ!?違うだろ!?デスゲームってもっと疑心暗鬼に陥ったり、お互い牽制(けんせい)し合うもんだろ!?違うか!?
X:えっと・・・。
ウガタ:Xさん、今日は特上寿司を食べたいな〜。
バンナイ:こっちサビ抜き。
アンドウ:じゃあ、コッテリ系ラーメンにしよっかな〜。
X:くくく、任せたまえ。腕によりをかけて、提供しよう。
アサオ:そうじゃねえっつってんだろ!!このスカポンタン!!
X:え、でも・・・
アサオ:でもじゃねえよ!!
X:ほ、ほら、デスゲームには緊張感ってものが大事で・・・それを養うには健全な精神と肉体が・・・。
アサオ:お前の出すゲームのどこに緊張感あんだよ!?ドキドキが違うニュアンスなってんだよ!!ちょっとしたレクリエーションになりつつあんだぞ!!こういうデスゲームってのは、食事も1人分とかにして、取り合いさせるもんだろ!!
X:でも・・・
アサオ:でも、じゃねえんだよ。あと、アレ見てみろ。
X:アレ?
ウガタ:そーれ、UNOー。
バンナイ:なんだと?しかし、甘い!!ドロー4!!
アンドウ:そこにドロー2!!
ウガタ:えー?やったなー?あはははは。
バンナイ:そう簡単にはあがらせんぞ?ふふふふふ。
アンドウ:先に上がるのは俺だ!ははははは。
X:アレがなんだというのかね?
アサオ:デスゲームであんなほんわかした雰囲気ダメだろ!?
X:え、でも、みんな楽しそうにしてるし・・・。
アサオ:デスゲームって楽しいもんなのか!?
X:それは・・・その〜・・・
アサオ:だよな?デスゲームって、もっと殺伐(さつばつ)としてるよな?
X:はい。
アサオ:お前にはいま、アレがどう見える?
X:シェアハウスシーズン2。真夏の愛とトキメキ編・・・といったところか。
アサオ:ご丁寧に長期ドラマ風に仕上げんな、バカ!!
X:はい、すみません。
アサオ:だいたい、何をもって俺たちをデスゲーム(仮)に参加させてんだよ?
アンドウ:たしかに。お互い面識ないけど。
ウガタ:ここで目を覚ました時、みんな自己紹介し合ってたもんね。
バンナイ:Xさん、答えてくれ。なぜ、我々なんだ?
X:くくくくく、適当だ。私は人間の苦悶(くもん)や恐怖する顔を楽しみたいだけなのだよ。
アンドウ:サイコパスじゃないか。
ウガタ:そんな理由で・・・。
バンナイ:これが人間のやる事か?
アサオ:お前ら頑張って雰囲気作ってるけど、実際、もてなされてるだけだからな?ランダム慰安(いあん)旅行ご招待ツアーみたいなもんだぞ、これ?お前もお前だよ。人格的にデスゲームの主催者としては完璧なのに、なんでゲーム内容、全部しょぼい上にもてなしてんだよ。
X:なるほど。・・・たしかに、君達の意見を聞いて、私も気が変わった。
ウガタ:え?
X:今日のデスゲームは死のモグラ叩きだったが、予定変更だ。
アサオ:なんだよ、死のモグラ叩きって。ちょっと気になるだろ。
X:本日行うのは死のロシアンディナーだ。
バンナイ:死のロシアンディナーだと?
X:そこに4つの丼(どんぶり)があるだろう?その中から好きな物を選んで食したまえ。4つの内、3つはセーフ、しかし、1つは死に至る猛毒になっている。さぁ、果たして生き残れるかな?
アサオ:いきなり本気出しすぎだろ!?なんなの、お前!?
X:さあ、早く選べ!!君達の絶望を私に見せてくれ!!
アサオ:くそ。やるしかないってのかよ。
アンドウ:でも、やっとデスゲームっぽくなったな。
ウガタ:ちょっとワクワクするね。
バンナイ:どうしよう、ちょっと楽しいかもしれない。
アサオ:感覚バグってんの、お前ら!?最悪、誰か死ぬんだぞ!?
アンドウ:この4つの丼(どんぶり)から選ぶのか・・・。
ウガタ:どうする?誰から選ぶ?
アサオ:元々、アイツに火をつけたのは俺だ。お前達から選んでくれ。
アンドウ:アサオ・・・(丼の中身を見て)じゃあ、これにする。
ウガタ:え、じゃあ、僕、これ。
バンナイ:なら、私はこれだ。
アサオ:・・・よし。なら、これだな。これ、うどんか?
X:全員、選んだみたいだな。では、食べたまえ。
アンドウ:よし・・・。(すする)
ウガタ:当たりませんよーに!!(すする)
バンナイ:南無三(なむさん)。(すする)
アサオ:やってやる!!(すする)
X:さあ!!結果はどうなる!!
ウガタ:・・・あれ?なんともないよ?
バンナイ:出汁がきいてる美味いうどんだ。
アサオ:俺もなんとも・・・まさか!!アンドウ!!大丈夫か!?
アンドウ:・・・いや、その〜。
ウガタ:アンドウさん?
バンナイ:どうした、アンドウ。
アサオ:まさか、お前・・・
アンドウ:ごめん、みんな。
アサオ:アンドウ・・・!!
アンドウ:もしかして、そば食べたい人とかいた?いや、マジ、俺そば好きでさ、思わず、そば見つけた時は、真っ先に選んじゃって・・・。
アサオ:・・・そば?
ウガタ:そばあったんだ。
X:素晴らしい!!まさか、私の罠を掻い潜り(かいくぐり)、見事、全員生き残るとは!!
アサオ:え?なに?どういうこと?
X:そう、私が用意した毒とは、そのそばの事だ。本来なら、アナフィラキシーショックで死ぬ運命だったが、見事、全員、生還された訳だな。
バンナイ:危なかった。そばだと死ぬとこだった。
ウガタ:僕も食べてたらって思うと、恐ろしかったよ。
アサオ:・・・おい。
X:なにかね?
アサオ:全部そばとかにしなかった理由は?
X:そりゃあ、全員そばだと、2人死んでしまうだろう?それじゃあ、1人ずつ減らす予定の私としては不本意だったから。
アサオ:選ばせたのは?
X:それは、緊張感のためだ。どうだ?ドキドキしただろう?くくくくく。
アサオ:おい。
X:なにかね?
アサオ:お前デスゲームの主催者向いてねぇよ。
X:くくくくく、諸君、あれから数日経ったが、いかがかな?今日も私のデスゲームで阿鼻叫喚(あびきょうかん)するがいい。
アサオ:(呆れた感じに)いや、もういいって。
X:今日のデスゲームは・・・
アサオ:もういいって言ってんだろ!!
X:・・・くくく、どうした?いきなり声を荒らげて。もしや、家に帰りたくて喚(わめ)いているのか?
アサオ:いや、家には帰りたいけど、そうじゃないんだよ。
X:と言うと?
アサオ:ぬるいんだよ!!デスゲーム、デスゲームって名ばかりで、誰も死んでねぇじゃん!?
X:くくく、それは、諸君らの運の良さというやつで・・・
アンドウ:いや、まあ、言われてみれば、なんか難易度低いんだよなぁ。なんていうか、ちょっと考えりゃわかるようなやつとか・・・。
ウガタ:昨日のとか酷かったよね。たしか、間違い探しだっけ?
バンナイ:どっかのファミレスの方が難しかったな。
アサオ:せめて、もっと難しいの持ってこいよ!!
X:え、いや、あれ、結構難しくなかった?
アンドウ:そんな事ないと思うけど。
バンナイ:せいぜい対象年齢、中学生レベルとかじゃないか?
ウガタ:制限時間3時間って言ってたけど、30分ちょいで終わったよね。Xさんが映ってる大画面だったから、余計わかり易(やす)かったし。
X:えぇ〜・・・そうだったの〜・・・?
アサオ:とにかく、何もかもがレベル低いし、生死のやり取り感が全然ないんだよ!!こんな茶番に付き合うくらいなら帰るぞ!?本当に!!
X:くくくくく、そうは言っても、このあらゆるGPS機器を防ぎ、あらゆる通信方法を妨害するこのデスゲーム専用全体的に真っ白な部屋から、果たして出られるかな?
アサオ:それなんだよ!!なんで、そこだけ完璧なんだよ!?
アンドウ:しかも、ご丁寧にスマホは取り上げられてるし。
ウガタ:まぁ、でも、サブスクとか見放題だし。
バンナイ:ご丁寧にゲーム機まであるから、退屈はしないけど。
X:くくく、そうだろう?
アサオ:聞いてた!?途中から、お前、娯楽提供してんだぞ!?
X:それがなにか?
アサオ:デスゲームで娯楽提供するバカがどこにいんだよ!?
X:しかし、退屈だろう?
アサオ:そこ配慮すんなよ!?
アンドウ:まぁ、落ち着けってアサオ。
アサオ:アンドウ・・・。
アンドウ:とりあえず、茶でもすすって、茶菓子でも食って落ち着け?
アサオ:それもーーーーー!!なんだ、それ!?旅館か、ここは!?
X:途中、小腹も減るだろうと思って、昨日から置いておいたのだ。感謝したまえ。
ウガタ:ありがとーXさん。
バンナイ:助かる。
アサオ:そりゃ、感謝するわ!!もてなされてんだもん!!
アンドウ:(お茶すすりながら)Xさん、あとで、コーヒーとかも置いてくれる?
X:承知した。
アサオ:承知すんな!!あと、もう1ついいか?
X:なにかな?
アサオ:食事の件だ。
X:食事だと?君達の要望に沿って、望みの物を用意しているが、そこに不満があるのかね?
アサオ:望み聞いたらダメだろうがよ!?
X:え?
アサオ:お前、デスゲームなのに、なんで相手の要望とか聞いてんの!?
ウガタ:昨日のチキン南蛮美味しかったよね〜。
バンナイ:とてもジューシーでタルタルソースのかかり具合もたっぷりだったから、最高だった。
アンドウ:宮崎県民である自分にとっても大満足の1品だった。
アサオ:見ろ!!あいつら、あんなに仲良しになってんだぞ!?違うだろ!?デスゲームってもっと疑心暗鬼に陥ったり、お互い牽制(けんせい)し合うもんだろ!?違うか!?
X:えっと・・・。
ウガタ:Xさん、今日は特上寿司を食べたいな〜。
バンナイ:こっちサビ抜き。
アンドウ:じゃあ、コッテリ系ラーメンにしよっかな〜。
X:くくく、任せたまえ。腕によりをかけて、提供しよう。
アサオ:そうじゃねえっつってんだろ!!このスカポンタン!!
X:え、でも・・・
アサオ:でもじゃねえよ!!
X:ほ、ほら、デスゲームには緊張感ってものが大事で・・・それを養うには健全な精神と肉体が・・・。
アサオ:お前の出すゲームのどこに緊張感あんだよ!?ドキドキが違うニュアンスなってんだよ!!ちょっとしたレクリエーションになりつつあんだぞ!!こういうデスゲームってのは、食事も1人分とかにして、取り合いさせるもんだろ!!
X:でも・・・
アサオ:でも、じゃねえんだよ。あと、アレ見てみろ。
X:アレ?
ウガタ:そーれ、UNOー。
バンナイ:なんだと?しかし、甘い!!ドロー4!!
アンドウ:そこにドロー2!!
ウガタ:えー?やったなー?あはははは。
バンナイ:そう簡単にはあがらせんぞ?ふふふふふ。
アンドウ:先に上がるのは俺だ!ははははは。
X:アレがなんだというのかね?
アサオ:デスゲームであんなほんわかした雰囲気ダメだろ!?
X:え、でも、みんな楽しそうにしてるし・・・。
アサオ:デスゲームって楽しいもんなのか!?
X:それは・・・その〜・・・
アサオ:だよな?デスゲームって、もっと殺伐(さつばつ)としてるよな?
X:はい。
アサオ:お前にはいま、アレがどう見える?
X:シェアハウスシーズン2。真夏の愛とトキメキ編・・・といったところか。
アサオ:ご丁寧に長期ドラマ風に仕上げんな、バカ!!
X:はい、すみません。
アサオ:だいたい、何をもって俺たちをデスゲーム(仮)に参加させてんだよ?
アンドウ:たしかに。お互い面識ないけど。
ウガタ:ここで目を覚ました時、みんな自己紹介し合ってたもんね。
バンナイ:Xさん、答えてくれ。なぜ、我々なんだ?
X:くくくくく、適当だ。私は人間の苦悶(くもん)や恐怖する顔を楽しみたいだけなのだよ。
アンドウ:サイコパスじゃないか。
ウガタ:そんな理由で・・・。
バンナイ:これが人間のやる事か?
アサオ:お前ら頑張って雰囲気作ってるけど、実際、もてなされてるだけだからな?ランダム慰安(いあん)旅行ご招待ツアーみたいなもんだぞ、これ?お前もお前だよ。人格的にデスゲームの主催者としては完璧なのに、なんでゲーム内容、全部しょぼい上にもてなしてんだよ。
X:なるほど。・・・たしかに、君達の意見を聞いて、私も気が変わった。
ウガタ:え?
X:今日のデスゲームは死のモグラ叩きだったが、予定変更だ。
アサオ:なんだよ、死のモグラ叩きって。ちょっと気になるだろ。
X:本日行うのは死のロシアンディナーだ。
バンナイ:死のロシアンディナーだと?
X:そこに4つの丼(どんぶり)があるだろう?その中から好きな物を選んで食したまえ。4つの内、3つはセーフ、しかし、1つは死に至る猛毒になっている。さぁ、果たして生き残れるかな?
アサオ:いきなり本気出しすぎだろ!?なんなの、お前!?
X:さあ、早く選べ!!君達の絶望を私に見せてくれ!!
アサオ:くそ。やるしかないってのかよ。
アンドウ:でも、やっとデスゲームっぽくなったな。
ウガタ:ちょっとワクワクするね。
バンナイ:どうしよう、ちょっと楽しいかもしれない。
アサオ:感覚バグってんの、お前ら!?最悪、誰か死ぬんだぞ!?
アンドウ:この4つの丼(どんぶり)から選ぶのか・・・。
ウガタ:どうする?誰から選ぶ?
アサオ:元々、アイツに火をつけたのは俺だ。お前達から選んでくれ。
アンドウ:アサオ・・・(丼の中身を見て)じゃあ、これにする。
ウガタ:え、じゃあ、僕、これ。
バンナイ:なら、私はこれだ。
アサオ:・・・よし。なら、これだな。これ、うどんか?
X:全員、選んだみたいだな。では、食べたまえ。
アンドウ:よし・・・。(すする)
ウガタ:当たりませんよーに!!(すする)
バンナイ:南無三(なむさん)。(すする)
アサオ:やってやる!!(すする)
X:さあ!!結果はどうなる!!
ウガタ:・・・あれ?なんともないよ?
バンナイ:出汁がきいてる美味いうどんだ。
アサオ:俺もなんとも・・・まさか!!アンドウ!!大丈夫か!?
アンドウ:・・・いや、その〜。
ウガタ:アンドウさん?
バンナイ:どうした、アンドウ。
アサオ:まさか、お前・・・
アンドウ:ごめん、みんな。
アサオ:アンドウ・・・!!
アンドウ:もしかして、そば食べたい人とかいた?いや、マジ、俺そば好きでさ、思わず、そば見つけた時は、真っ先に選んじゃって・・・。
アサオ:・・・そば?
ウガタ:そばあったんだ。
X:素晴らしい!!まさか、私の罠を掻い潜り(かいくぐり)、見事、全員生き残るとは!!
アサオ:え?なに?どういうこと?
X:そう、私が用意した毒とは、そのそばの事だ。本来なら、アナフィラキシーショックで死ぬ運命だったが、見事、全員、生還された訳だな。
バンナイ:危なかった。そばだと死ぬとこだった。
ウガタ:僕も食べてたらって思うと、恐ろしかったよ。
アサオ:・・・おい。
X:なにかね?
アサオ:全部そばとかにしなかった理由は?
X:そりゃあ、全員そばだと、2人死んでしまうだろう?それじゃあ、1人ずつ減らす予定の私としては不本意だったから。
アサオ:選ばせたのは?
X:それは、緊張感のためだ。どうだ?ドキドキしただろう?くくくくく。
アサオ:おい。
X:なにかね?
アサオ:お前デスゲームの主催者向いてねぇよ。