台本概要

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タイトル さくらくらくら
作者名 どでかぬれ  (@Mrkanure)
ジャンル ラブストーリー
演者人数 2人用台本(男1、女1)
時間 10 分
台本使用規定 非商用利用時は連絡不要
説明 ホストと姫のお花見デートなお話…?

【所要時間10分~】【男1女1】
一人称や語尾、口調、アドリブ、セリフの追加変更等○

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
ショウ 143 ホストな人。
ヒナ 136 太客な人。
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

文字サイズ
さくらくらくら ショウ ヒナ ヒナ:ふふっ、ショウくん! ショウ:何? ヒナ:あーん ショウ:あーん ヒナ:どう? ショウ:…ぅっ ヒナ:え!?大丈夫!? ショウ:うまい!! ヒナ:もー!ショウくん! ショウ:はは、ヒナの手作り弁当なんだから美味しいに決まってるじゃん ヒナ:うぅ、ありがと… ショウ:…(まずくてもまずいなんて言うわけ無いだろ) ヒナ:…ぇ? ショウ:え? ヒナ:今なんて? ショウ:な、何も言ってないよ? ヒナ:そう? ショウ:うん、他の人じゃない? ヒナ:そっかー ヒナ:お花見ってこんなに人が居るんだね ショウ:開花宣言があったからじゃない ヒナ:そうなんだ、ショウくんなんでも知ってるね! ショウ:あー、うん ショウ:というかよく場所取れたね ヒナ:ショウくんのためだもん!がんばったよ! ショウ:そっか、ありがとな ヒナ:…むー ショウ:ん? ヒナ:もっと褒めてくれてもいいのにー ショウ:よく頑張ったね、よしよし ヒナ:むふふー ショウ:…(だる) ヒナ:ぇ? ショウ:え? ヒナ:今さ、なん ショウ:お、おーっと、たこさんウィンナーが!! ヒナ:…ぁ ショウ:ごめん、落としちゃった ヒナ:ううん、大丈夫!ショウくんが食べようとしたものだもん、ほら見て汚れてないよ! ショウ:…? ヒナ:輝いてるよ! ショウ:(いや、砂まみれですけどぉ!?) ヒナ:食べる? ショウ:い、いらないよ? ヒナ:いいの?食べちゃうね、パクっ! ショウ:おま ヒナ:もぐもぐ…ぁぁ…ショウくんのウィンナーおいしいよぉ… ショウ:タコさんなタコさんウィンナー、お前が切って作ったやつな ヒナ:…はぁーあ、ほんと今、幸せだよ、私 ショウ:そう、なんだ、それはよかったよ ヒナ:ショウくんは? ショウ:ん? ヒナ:幸せ? ショウ:…し、幸せだよ、当たり前じゃん! ヒナ:よかったー、ふふっ ショウ:…(きちぃわ…) ヒナ:ん?大丈夫? ショウ:だ、大丈夫だよ!(えぇ!?こいつ心の声聞こえてるやん、どうなってんの!?) ヒナ:耳がいいから、かな? ショウ:耳が良くて聞こえてたまるか!! ヒナ:えー、だってー、大好きな人の事は何でも知りたいじゃんー ショウ:知りたいからって、聞こえちゃだめでしょ!? ヒナ:じゃあ、愛の力だね! ショウ:ぐっ……は、ははは、ヒナはさすがだなぁ ヒナ:うん!ショウくんも私の事わかるよね? ショウ:大丈夫だよ ヒナ:そっかー、うんうん、それで? ショウ:それで? ヒナ:今言った事に、答えてくれてないよ? ショウ:言った?なにを!? ヒナ:ふふっ、やだなぁ、ショウくんも私の心の声、聞こえてるでしょ? ショウ:…うぐっ、、(んなの、わかるわけが…ぁ) ヒナ:わかるわけが?  ショウ:わかるわけがぁ…あるよぉ? ヒナ:だよね!! ショウ:(なんで一方通行なんだよ、これ!!) ヒナ:一方通行? ショウ:くっ… ヒナ:ショウくん? ショウ:… ヒナ:ま、まさかショウくんでも緊張しちゃうの? ショウ:…(くぅ、、これか?いや、やるしかねぇっ!) ヒナ:しょ、ショウくん…!? ショウ:俺も愛してるよ、ヒナ ヒナ:~~~ッ////// ショウ:…は、恥ずかしいな、意外と ヒナ:うぅ…他の子にもいっぱい言ってて慣れてると思ってた ショウ:言わないよ、ヒナだけ ヒナ:そ、そうなの!? ショウ:勘違いされがちなんだけどさ、簡単にそういうこと言わないようにしてるから ヒナ:知らなかった ショウ:なんだよヒナ、俺のエースなのにそんなことも知らなかったんだ ヒナ:う、そんなことないもん!わかってた! ショウ:はは、そうかそうか ヒナ:バカにしてー! ショウ:してないよー ヒナ:むー! ショウ:よしよし ヒナ:よしよしすればいいってもんじゃないー ショウ:じゃやめる? ヒナ:だめ ショウ:はいはい ヒナ:ねぇ、ショウくん ショウ:ん? ヒナ:明日まで一緒にいてくれるんだよね? ショウ:え? ヒナ:ラスソン1週間全部取らせてくれたらって言ってたじゃん ショウ:…あー、言った、かも ヒナ:かもじゃなくて、言ってた! ショウ:そうだね、言った言った ヒナ:それじゃあ! ショウ:でも、お店から呼ばれたら行かないといけないかもしれない ヒナ:ぇ…?なんで? ショウ:なんでって ヒナ:…今までそんなの ショウ:今まで? ヒナ:う、ううんなんでもない! ショウ:そっか、あとちょっとくらいは絶対一緒にいられるからさ、楽しも ヒナ:ちょっと…? ショウ:もう少しでお店開いちゃうし ヒナ:そっ、か ショウ:ほら、お弁当もまだ残ってるし食べちゃわないとね、あーん ヒナ:ぁ、あーん ショウ:どう? ヒナ:どうって言われても私が作ったものだし… ショウ:俺があげたのに? ヒナ:ッ!? ショウ:ほら、あーん ヒナ:////あーん ショウ:どう? ヒナ:おいしい…!すごいすごいよ!!ショウくんのおいしい!! ショウ:…よかったね、もう何もツッコまないよ、俺は ヒナ:ツッコんでよ!!私に!! ショウ:…はぁ ヒナ:ため息つかないでー ショウ:よしよし ヒナ:むふー 0:プルルプルル(着信音) ショウ:ッ!! ヒナ:電話?お店? ショウ:…ぉ、お店だ、ねー、うんうん、お店だ ヒナ:えー、出ないで! ショウ:いや、今日ここに来てる事お店に言ってあるし、それはできないよ ヒナ:なんで言っちゃうの! ショウ:ルールなんだから、しょうがないでしょ ヒナ:むー! ショウ:じゃあ、ちょっと出てくるから、いい子で待っててね ヒナ:…うん 0: ショウ:はぁ…ここまで来たら大丈夫か… 0:ポチッ ショウ:何? 0: ショウ:はぁ?帰るよ、大丈夫 0: ショウ:わかってるって、あんなのと枕するわけないだろ 0: ショウ:そうだよ。ただ、あれでも一応1番の太客だからしょうがないじゃん 0: ショウ:…あのさぁ、宿カノじゃないって何回言わせるのさ 0: ショウ:うん、そう 0: ショウ:そうだよ、愛してる愛してる 0: ショウ:はいはい、じゃあね 0:ピッ ヒナ:……。 0: ショウ:お待たせー ヒナ:もー、遅いよー ショウ:店と交渉してたんだよ ヒナ:…そうなんだ ショウ:ヒナともっと一緒にいたいからさ ヒナ:ほんと? ショウ:ほんと ヒナ:そっか ショウ:どうしたー? ヒナ:どうもしてないよ? ショウ:ふーん ショウ:とりあえず、あと1時間は居られるよ ヒナ:1時間、、だけ? ショウ:すぐ来いってのを伸ばしたんだぜ?俺が怒られた方がいいってこと? ヒナ:そうじゃないけど… ショウ:うん、じゃそれでいいよね ヒナ:いい、よ ショウ:よかった、さすが俺だけのヒナ ヒナ:うん…!あのさ ショウ:ん? ヒナ:お店、一緒に行ってもいい? ショウ:あー ヒナ:そしたら、そのままお店でも居られるし… ショウ:…いくらあるの? ヒナ:…え? ショウ:他の客にもさ、それなりに対応しないといけないから ヒナ:ぁ、あるよ ショウ:今? ヒナ:今は…そんなにないけど…これくらい ショウ:…6、7、8…少なくない? ヒナ:だって、先週…! ショウ:そっか、じゃしょうがないね ヒナ:待って、おろしてくる、そしたら…! ショウ:無理しなくていいよ、ヒナは大事な人だから ヒナ:む、無理してないもん ショウ:そのお金は取っておいてさ、今度ガッツリお願いね ヒナ:うー ショウ:お店は俺だけで行った方がいいよ、使うことになっちゃうから ヒナ:… ショウ:ヒナ? ヒナ:ほんとにお店? ショウ:ぇ? ヒナ:ほんとにお店に行くの? ショウ:そうだよ ヒナ:…そうじゃないって言っても、私、怒らないよ? ショウ:はぁ、なんなんだよそれ。俺のこと疑ってるの? ヒナ:ううん ショウ:チッ、傷付くわ、そういうの ヒナ:そ、そんなつもりじゃないの、ごめん、なさい ショウ:うん、そ ヒナ:うぅ… ショウ:まぁいいや、片付けていつでも行けるようにしとこっか ヒナ:ま、待って ショウ:何? ヒナ:あのね、その ショウ:ん? ヒナ:よ、夜桜が綺麗なとこがあるの ショウ:ふーん ヒナ:ちょうど1時間後くらいなら、綺麗に見えると思うの ショウ:そうなの? ヒナ:うん、だからそれだけ一緒に見てほしい ショウ:それだと、ギリギリになっちゃうかもな ヒナ:見てくれたら、何も言わないから! ショウ:そっか、なら行こ ヒナ:うん!こっち ショウ:そっちか 0: ヒナ:あそこの桜だよ ショウ:へー ヒナ:場所はもうとってあるの。行ったらわかるから ショウ:どうした?行かないの? ヒナ:お金…おろしてくる ショウ:だからそんなことしなくていいって ヒナ:違うの!お店に行けない分、今渡したいから ショウ:…ふぅん、悪くないじゃん、そういうの ヒナ:うん、じゃあ先に行っててね ショウ:はいよ 0: 0:間 0: ショウ:はぁ…おっせぇな ヒナ:くん…ショウくん ショウ:ヒナ? ヒナ:ふふっ、お待たせー ショウ:なんでそんな方から来るんだよ ヒナ:サプライズしようかと思って  ショウ:声かけたらサプライズじゃないだろ? ヒナ:そっか、そしたら目、閉じて ショウ:なんだよそれー ヒナ:いいからいいから ショウ:…こうでいいか ヒナ:よし見えてないね ショウ:見えてないよ ヒナ:うっすら開けてるかと思った ショウ:そんなことしねーって ヒナ:よかったー! ヒナ:そしたら…、えいっ! 0:プスッ ショウ:痛っ、は?え?お前なにした!? ヒナ:んー?なにもー? ショウ:なにかしただろ、いってぇな、おい! ヒナ:うっ…ぁっ ショウ:はぁ!?なんだよこれ、何打ったんだよ ヒナ:ふふっ ショウ:くそが、さいあ、く、、だ ヒナ:やっぱり即効性あるなー ショウ:な、んだ、よ、くちが、うご、か… ヒナ:そう、意識はあるけど身体が動かなくるってやつなんだよー ショウ:くっ…(あーもう!油断した…薬が切れるまで弄ばれんのかよ…!) ヒナ:ん?そんなことしないよ? ショウ:(は?ってかこいつ、思ってる事、聞こえてるんだった) ヒナ:そうだよ、だから喋れなくても大丈夫! ショウ:(何がしてぇんだよ!!) ヒナ:え?夜桜見よって行ったじゃん ショウ:…? ヒナ:だからー、ほら見て、って、もー!タクヤやめてよ! ショウ:(…一人で何言ってたんだ?) ヒナ:カケルまで!もー、嫉妬しないでよー ショウ:(桜に対して喋ってんのか…?やばすぎたろ!?) ヒナ:ほーら二人とも、見てショウくんもかっこいいでしょ、ほら、鼻のこの感じ、タクヤにそっくり ショウ:(タクヤ…?タクヤって…) ショウ:(…!?まさか…一昨年、ライバル店の売り上げNo.1ホストが突然失踪したとかって話…) ヒナ:それにぃ、耳なんてカケルと瓜ふたつだよ? ショウ:(カケルってのも、確かそこの新進気鋭の若手で次期No.1もって去年噂になってた…) ヒナ:ふふっ ショウ:(おいおい、嘘だろ…なんでそんなもん) ヒナ:ん、これ?お気に入りなの、料理得意だし、大丈夫、二人ともすぐだったしね ショウ:(ま、待て待て、朝まで一緒にいるからさ…!) ヒナ:ん? ショウ:(だめだ、や、やめろ、やめてくれ、頼む、やめ……) 0: ヒナ:ふふっ、これで、朝までじゃなくても ヒナ:ずぅーと一緒だね : ヒナ:私だけのショウくん。 0:おしまい

さくらくらくら ショウ ヒナ ヒナ:ふふっ、ショウくん! ショウ:何? ヒナ:あーん ショウ:あーん ヒナ:どう? ショウ:…ぅっ ヒナ:え!?大丈夫!? ショウ:うまい!! ヒナ:もー!ショウくん! ショウ:はは、ヒナの手作り弁当なんだから美味しいに決まってるじゃん ヒナ:うぅ、ありがと… ショウ:…(まずくてもまずいなんて言うわけ無いだろ) ヒナ:…ぇ? ショウ:え? ヒナ:今なんて? ショウ:な、何も言ってないよ? ヒナ:そう? ショウ:うん、他の人じゃない? ヒナ:そっかー ヒナ:お花見ってこんなに人が居るんだね ショウ:開花宣言があったからじゃない ヒナ:そうなんだ、ショウくんなんでも知ってるね! ショウ:あー、うん ショウ:というかよく場所取れたね ヒナ:ショウくんのためだもん!がんばったよ! ショウ:そっか、ありがとな ヒナ:…むー ショウ:ん? ヒナ:もっと褒めてくれてもいいのにー ショウ:よく頑張ったね、よしよし ヒナ:むふふー ショウ:…(だる) ヒナ:ぇ? ショウ:え? ヒナ:今さ、なん ショウ:お、おーっと、たこさんウィンナーが!! ヒナ:…ぁ ショウ:ごめん、落としちゃった ヒナ:ううん、大丈夫!ショウくんが食べようとしたものだもん、ほら見て汚れてないよ! ショウ:…? ヒナ:輝いてるよ! ショウ:(いや、砂まみれですけどぉ!?) ヒナ:食べる? ショウ:い、いらないよ? ヒナ:いいの?食べちゃうね、パクっ! ショウ:おま ヒナ:もぐもぐ…ぁぁ…ショウくんのウィンナーおいしいよぉ… ショウ:タコさんなタコさんウィンナー、お前が切って作ったやつな ヒナ:…はぁーあ、ほんと今、幸せだよ、私 ショウ:そう、なんだ、それはよかったよ ヒナ:ショウくんは? ショウ:ん? ヒナ:幸せ? ショウ:…し、幸せだよ、当たり前じゃん! ヒナ:よかったー、ふふっ ショウ:…(きちぃわ…) ヒナ:ん?大丈夫? ショウ:だ、大丈夫だよ!(えぇ!?こいつ心の声聞こえてるやん、どうなってんの!?) ヒナ:耳がいいから、かな? ショウ:耳が良くて聞こえてたまるか!! ヒナ:えー、だってー、大好きな人の事は何でも知りたいじゃんー ショウ:知りたいからって、聞こえちゃだめでしょ!? ヒナ:じゃあ、愛の力だね! ショウ:ぐっ……は、ははは、ヒナはさすがだなぁ ヒナ:うん!ショウくんも私の事わかるよね? ショウ:大丈夫だよ ヒナ:そっかー、うんうん、それで? ショウ:それで? ヒナ:今言った事に、答えてくれてないよ? ショウ:言った?なにを!? ヒナ:ふふっ、やだなぁ、ショウくんも私の心の声、聞こえてるでしょ? ショウ:…うぐっ、、(んなの、わかるわけが…ぁ) ヒナ:わかるわけが?  ショウ:わかるわけがぁ…あるよぉ? ヒナ:だよね!! ショウ:(なんで一方通行なんだよ、これ!!) ヒナ:一方通行? ショウ:くっ… ヒナ:ショウくん? ショウ:… ヒナ:ま、まさかショウくんでも緊張しちゃうの? ショウ:…(くぅ、、これか?いや、やるしかねぇっ!) ヒナ:しょ、ショウくん…!? ショウ:俺も愛してるよ、ヒナ ヒナ:~~~ッ////// ショウ:…は、恥ずかしいな、意外と ヒナ:うぅ…他の子にもいっぱい言ってて慣れてると思ってた ショウ:言わないよ、ヒナだけ ヒナ:そ、そうなの!? ショウ:勘違いされがちなんだけどさ、簡単にそういうこと言わないようにしてるから ヒナ:知らなかった ショウ:なんだよヒナ、俺のエースなのにそんなことも知らなかったんだ ヒナ:う、そんなことないもん!わかってた! ショウ:はは、そうかそうか ヒナ:バカにしてー! ショウ:してないよー ヒナ:むー! ショウ:よしよし ヒナ:よしよしすればいいってもんじゃないー ショウ:じゃやめる? ヒナ:だめ ショウ:はいはい ヒナ:ねぇ、ショウくん ショウ:ん? ヒナ:明日まで一緒にいてくれるんだよね? ショウ:え? ヒナ:ラスソン1週間全部取らせてくれたらって言ってたじゃん ショウ:…あー、言った、かも ヒナ:かもじゃなくて、言ってた! ショウ:そうだね、言った言った ヒナ:それじゃあ! ショウ:でも、お店から呼ばれたら行かないといけないかもしれない ヒナ:ぇ…?なんで? ショウ:なんでって ヒナ:…今までそんなの ショウ:今まで? ヒナ:う、ううんなんでもない! ショウ:そっか、あとちょっとくらいは絶対一緒にいられるからさ、楽しも ヒナ:ちょっと…? ショウ:もう少しでお店開いちゃうし ヒナ:そっ、か ショウ:ほら、お弁当もまだ残ってるし食べちゃわないとね、あーん ヒナ:ぁ、あーん ショウ:どう? ヒナ:どうって言われても私が作ったものだし… ショウ:俺があげたのに? ヒナ:ッ!? ショウ:ほら、あーん ヒナ:////あーん ショウ:どう? ヒナ:おいしい…!すごいすごいよ!!ショウくんのおいしい!! ショウ:…よかったね、もう何もツッコまないよ、俺は ヒナ:ツッコんでよ!!私に!! ショウ:…はぁ ヒナ:ため息つかないでー ショウ:よしよし ヒナ:むふー 0:プルルプルル(着信音) ショウ:ッ!! ヒナ:電話?お店? ショウ:…ぉ、お店だ、ねー、うんうん、お店だ ヒナ:えー、出ないで! ショウ:いや、今日ここに来てる事お店に言ってあるし、それはできないよ ヒナ:なんで言っちゃうの! ショウ:ルールなんだから、しょうがないでしょ ヒナ:むー! ショウ:じゃあ、ちょっと出てくるから、いい子で待っててね ヒナ:…うん 0: ショウ:はぁ…ここまで来たら大丈夫か… 0:ポチッ ショウ:何? 0: ショウ:はぁ?帰るよ、大丈夫 0: ショウ:わかってるって、あんなのと枕するわけないだろ 0: ショウ:そうだよ。ただ、あれでも一応1番の太客だからしょうがないじゃん 0: ショウ:…あのさぁ、宿カノじゃないって何回言わせるのさ 0: ショウ:うん、そう 0: ショウ:そうだよ、愛してる愛してる 0: ショウ:はいはい、じゃあね 0:ピッ ヒナ:……。 0: ショウ:お待たせー ヒナ:もー、遅いよー ショウ:店と交渉してたんだよ ヒナ:…そうなんだ ショウ:ヒナともっと一緒にいたいからさ ヒナ:ほんと? ショウ:ほんと ヒナ:そっか ショウ:どうしたー? ヒナ:どうもしてないよ? ショウ:ふーん ショウ:とりあえず、あと1時間は居られるよ ヒナ:1時間、、だけ? ショウ:すぐ来いってのを伸ばしたんだぜ?俺が怒られた方がいいってこと? ヒナ:そうじゃないけど… ショウ:うん、じゃそれでいいよね ヒナ:いい、よ ショウ:よかった、さすが俺だけのヒナ ヒナ:うん…!あのさ ショウ:ん? ヒナ:お店、一緒に行ってもいい? ショウ:あー ヒナ:そしたら、そのままお店でも居られるし… ショウ:…いくらあるの? ヒナ:…え? ショウ:他の客にもさ、それなりに対応しないといけないから ヒナ:ぁ、あるよ ショウ:今? ヒナ:今は…そんなにないけど…これくらい ショウ:…6、7、8…少なくない? ヒナ:だって、先週…! ショウ:そっか、じゃしょうがないね ヒナ:待って、おろしてくる、そしたら…! ショウ:無理しなくていいよ、ヒナは大事な人だから ヒナ:む、無理してないもん ショウ:そのお金は取っておいてさ、今度ガッツリお願いね ヒナ:うー ショウ:お店は俺だけで行った方がいいよ、使うことになっちゃうから ヒナ:… ショウ:ヒナ? ヒナ:ほんとにお店? ショウ:ぇ? ヒナ:ほんとにお店に行くの? ショウ:そうだよ ヒナ:…そうじゃないって言っても、私、怒らないよ? ショウ:はぁ、なんなんだよそれ。俺のこと疑ってるの? ヒナ:ううん ショウ:チッ、傷付くわ、そういうの ヒナ:そ、そんなつもりじゃないの、ごめん、なさい ショウ:うん、そ ヒナ:うぅ… ショウ:まぁいいや、片付けていつでも行けるようにしとこっか ヒナ:ま、待って ショウ:何? ヒナ:あのね、その ショウ:ん? ヒナ:よ、夜桜が綺麗なとこがあるの ショウ:ふーん ヒナ:ちょうど1時間後くらいなら、綺麗に見えると思うの ショウ:そうなの? ヒナ:うん、だからそれだけ一緒に見てほしい ショウ:それだと、ギリギリになっちゃうかもな ヒナ:見てくれたら、何も言わないから! ショウ:そっか、なら行こ ヒナ:うん!こっち ショウ:そっちか 0: ヒナ:あそこの桜だよ ショウ:へー ヒナ:場所はもうとってあるの。行ったらわかるから ショウ:どうした?行かないの? ヒナ:お金…おろしてくる ショウ:だからそんなことしなくていいって ヒナ:違うの!お店に行けない分、今渡したいから ショウ:…ふぅん、悪くないじゃん、そういうの ヒナ:うん、じゃあ先に行っててね ショウ:はいよ 0: 0:間 0: ショウ:はぁ…おっせぇな ヒナ:くん…ショウくん ショウ:ヒナ? ヒナ:ふふっ、お待たせー ショウ:なんでそんな方から来るんだよ ヒナ:サプライズしようかと思って  ショウ:声かけたらサプライズじゃないだろ? ヒナ:そっか、そしたら目、閉じて ショウ:なんだよそれー ヒナ:いいからいいから ショウ:…こうでいいか ヒナ:よし見えてないね ショウ:見えてないよ ヒナ:うっすら開けてるかと思った ショウ:そんなことしねーって ヒナ:よかったー! ヒナ:そしたら…、えいっ! 0:プスッ ショウ:痛っ、は?え?お前なにした!? ヒナ:んー?なにもー? ショウ:なにかしただろ、いってぇな、おい! ヒナ:うっ…ぁっ ショウ:はぁ!?なんだよこれ、何打ったんだよ ヒナ:ふふっ ショウ:くそが、さいあ、く、、だ ヒナ:やっぱり即効性あるなー ショウ:な、んだ、よ、くちが、うご、か… ヒナ:そう、意識はあるけど身体が動かなくるってやつなんだよー ショウ:くっ…(あーもう!油断した…薬が切れるまで弄ばれんのかよ…!) ヒナ:ん?そんなことしないよ? ショウ:(は?ってかこいつ、思ってる事、聞こえてるんだった) ヒナ:そうだよ、だから喋れなくても大丈夫! ショウ:(何がしてぇんだよ!!) ヒナ:え?夜桜見よって行ったじゃん ショウ:…? ヒナ:だからー、ほら見て、って、もー!タクヤやめてよ! ショウ:(…一人で何言ってたんだ?) ヒナ:カケルまで!もー、嫉妬しないでよー ショウ:(桜に対して喋ってんのか…?やばすぎたろ!?) ヒナ:ほーら二人とも、見てショウくんもかっこいいでしょ、ほら、鼻のこの感じ、タクヤにそっくり ショウ:(タクヤ…?タクヤって…) ショウ:(…!?まさか…一昨年、ライバル店の売り上げNo.1ホストが突然失踪したとかって話…) ヒナ:それにぃ、耳なんてカケルと瓜ふたつだよ? ショウ:(カケルってのも、確かそこの新進気鋭の若手で次期No.1もって去年噂になってた…) ヒナ:ふふっ ショウ:(おいおい、嘘だろ…なんでそんなもん) ヒナ:ん、これ?お気に入りなの、料理得意だし、大丈夫、二人ともすぐだったしね ショウ:(ま、待て待て、朝まで一緒にいるからさ…!) ヒナ:ん? ショウ:(だめだ、や、やめろ、やめてくれ、頼む、やめ……) 0: ヒナ:ふふっ、これで、朝までじゃなくても ヒナ:ずぅーと一緒だね : ヒナ:私だけのショウくん。 0:おしまい