台本概要
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タイトル | どこかの神社の人達に起きた話 |
---|---|
作者名 | 白旗初心者饅頭 (@shrohata_syosin) |
ジャンル | コメディ |
演者人数 | 4人用台本(男2、不問2) |
時間 | 20 分 |
台本使用規定 | 台本説明欄参照 |
説明 |
なんかむちゃくちゃだしいきなりBLしだすよく分からない台本っぽいなにか 台本使用規定 特にないです 宜しければ使う際はXで@報告してくださったりすると見に行ける時全力で見に行かせて頂きます 誤字ってたらTwitterにて報告してくださるととても有難いです… 239 views |
キャラ説明
名前 | 性別 | 台詞数 | 説明 |
---|---|---|---|
神主 | 男 | 69 | 神社の神主 |
狐 | 男 | 59 | 狐。一応祀られてるらしい。元は野良の妖狐 |
まりも | 不問 | 28 | まりもはまりもであり、まりもなのである。つまりはまりも。 |
精霊 | 不問 | 24 | せいれー! |
※役をクリックするとセリフに色が付きます。
台本本編
0:〜ある村の神社〜
神主:「うーんなんでこう神社って掃除のイメージあるかね」
狐:「なんでだろうねー」
神主:「おうお前縁側で茶しばいてる余裕があるなら掃除手伝え」
狐:「やだー。神主頑張ってー」
神主:「こんの狐…ん?」
狐:「どしたの?」
神主:「いやなんか落ち葉に混ざって緑の丸いのが…」
狐:「緑の丸いの?」
神主:「…まりもかコレ?」
狐:「いやないでしょ。なんでまりもが神社の道に現れるのさ」
神主:「だよなぁ」
まりも:「コロコロ!」
神主:「ワーッ!?マリモが喋った!?」
狐:「えっ、言葉が直接脳内に!?」
まりも:(コロコロ、コロコロコロ)
神主:「あかんコロコロしか分からん。コとロしか伝わってこない」
まりも:「コロコロ!コロコロコロコロ!」
神主:「だからコロコロだけ言われても俺分かんないのよ。その…マリモ語?」
狐:「なんか自分達の住んでる湖が急に汚れ出したらしくて、それを僕らに調査して欲しいんだって」
神主:「待ってお前言葉分かんの?コロコロしか聞き取れんのだが?」
狐:「えっ神主分かんないの?僕普通に分かるんだけど?」
まりも:「コロコロ?」
神主:「えっなにこれ俺だけ?分かんないの俺だけ?俺だけ仲間はずれなの?」
狐:「と、とりあえず依頼された湖を見に行こうよ。まずは現場を見ないと何も始まらないでしょ?」
まりも:「コロコロ」
神主:「それもそうか。んじゃ移動するべ。湖の場所何処?」
まりも:「コロコロコロ」
神主:「ダメだ何言ってるか分かんねぇ…おい狐、言葉分かるんなら翻訳してくんね?」
狐:「緑のた〇きで手を打つよ」
神主:「OKいいだろう、契約だ。所で何でお前狐なのに緑た〇きなんだよ」
狐:「別に狐が全員きつねうどん派って訳じゃないからね??」
まりも:「コロコロ!?」
神主:「まりもさんめっさ驚いてるけど」
狐:「そうなの!?って驚かれた」
神主:「まりももしらない狐新事実…ところでまりもさんの来た湖ってどの辺?」
まりも:「コロコロ」
狐:「えーっとね…この辺みたいだよ」
神主:「うちから割と近い湖にまりも住んでたんた…」
狐:「あれでもここ湖の精霊様居たよね?」
神主:「あっそういえばここに住んでる精霊いたよなぁ。でも汚れ出したってことは…」
狐:「何かあったみたいだね」
神主:「これはちと本腰上げて調査する必要性があるな…」
まりも:「コロコロ?」
神主:「なんて?」
狐:「知り合いがいるの?」
神主:「あーいるいる。精霊が住んでんのよお前さんの住んでる湖」
まりも:「コロコロ!?」
狐:「そうなの!?」
神主:「そーなの。精霊が住んでる湖の水は汚れを浄化する力があってな。たまに神事で世話になる」
まりも:「コロー」
狐:「へー」
神主:「とりま湖まで行くぞ。どんな異変があったか調べないと」
狐:「そうだね」
まりも(精霊):「コロ!」
0:〜精霊の湖〜
神主:「着いたーってうわぁ……」
狐:「なんかすごい濁ってるね」
まりも:「コロ……」
神主:「コレ下手すりゃ堕精霊(だせいれい)と化してねぇか……?」
狐:「えっ」
まりも:「コロコロ?」
狐:「堕精霊?」
神主:「ざっくり言うと何らかの欲とか憎しみとかの悪い感情に囚われて正気を失った状態」
まりも:「コロコロコロ?」
狐:「元には戻せないの?」
神主:「戻せるぞ?会話が通じれば会話で正気を取り戻せるが…さて、呼んでみるか。狐、まりもさん連れてちと離れとけ」
狐:「了解!気をつけてね神主」
まりも:「コロコロ」
神主:「【我は汝と語りを所望する。この願いに応じ現れよ】」
0:ざぱーん
精霊:「……」
まりも:「コロ!」
狐:「答えた!」
神主:「お、答えられるってことは話し合いできそうかな?見た目も普通だし」
精霊:「…くれぇ」
神主:「うん?なんて?」
狐:「……!?神主気を付けて!その精霊正気じゃない!」
神主:「えっマジで!?」
精霊:「……モくれぇ」
神主:「もくれぇ?おいホントにどうした」
精霊:「ホモくれぇ!!!!」
狐:「ホモくれぇ!?(大困惑)」
神主:「うぉわァ!襲ってきやがった!」
まりも:「コロコロコロ!?」
狐:「まりもさん危ないからこの辺隠れてて!僕らでどうにかする!」
まりも:「コロコロ!」
精霊:「ホモくれぇぇぇ!!!」
神主:「っクソ!」
狐:「神主!」
神主:「まさかコイツは…腐化タイプか!」
狐:「腐化タイプ?」
神主:「恐らくここで誰かBL系を不法投棄したんだろう!それを読んだことにより腐精霊と化した!そしてBLを求める強い感情に飲まれて堕ちちまった!」
まりも:「コロコロコロ!?」
狐:「そんな堕ち方あるんだ(困惑)」
神主:「どんな感情であれ自制を出来ないくらい飲まれれば堕ちるからなぁ!あっぶね!」
精霊:「ホモォ!ほもをくれェ!!」
神主:「とりあえず抑制するぞ!手伝え狐!」
狐:「分かった!狐火ファイヤー!」
精霊:「ほもっ!?ほもを…くれぇ!!!」
神主:「うぉわっと!?」
狐:「水に炎はそりゃ効果薄いよねー。なら狐パンチ!」
精霊:「ほももっ!?ほもを…ほもをよこせぇ!」
狐:「嘘でしょ!?」
神主:「嘘だろ強化されやがった…どんだけBLを求める欲が強いんだ!?こりゃ正気に戻すのむっずいぞ…」
まりも:「…コロコロ」
狐:「え?提案?」
まりも:「コロコロ?コロコロコロ。コロコロコロコロ」
狐:「えっあーでも、いや効果あるのかなぁ?」
まりも:「コロコロコロコロ」
狐:「そうだよねぇ…やって見なきゃわかんない、か」
神主:「おい話してるそこふた…まってキツネはともかくまりもはなんて数えれば?個?」
精霊:「ほもよこせぇ!」
神主:「っだー!攻撃が苛烈(かれつ)すぎて隙がねぇ!」
狐:「神主!」
神主:「急にどうした狐!」
狐:「僕、神主に伝えたいことがあるんだ」
神主:「それ今言わなきゃダメ!?状況考えようぜ狐くぅん!?」
狐:「僕…僕はこの感情を伝える勇気がなかったんだ。神主に伝えれば、きっと迷惑になるから」
神主:「えっ何が?うわっぶね!?」
精霊:「ほも?」
神主:「…?攻撃が止まった?何でだ」
狐:「僕…ずっと神主の事が好きだっんだ」
神主:「…はい?」
まりも:「コロー!!」
狐:「いつからこの感情を持ってたかわかんないけど、僕は神主と下らない日々を一緒に過ごすうちに、いつの間にか好きになってた」
神主:「え、え?」
狐:「だけど、神主はきっとこの感情には答えない。だからこの感情は、ずっと僕の胸の中に閉まっておく予定だった」
精霊:「ほ、ほもぉ!」
神主:「あかん情報が混乱して何も分からない。情報がいつまで経っても完結しない」
狐:「だけど、何故か今、この感情をとても伝えたくなったんだ」
神主:「ほんとに何でこのタイミングなんだよ…ってか俺はそんな事言われても」
狐:「分かってるよ、答えられない事くらい。神主とずっと居たんだもん」
神主:「……」
狐:「それでも、何でかな、伝えたくなったんだ。こんな時に」
神主:「俺は…俺には、愛がよく分からないんだ」
神主:「俺は愛された事も無ければ、人を愛したことも無い。だからこそこんな俺を好きになる物好きなんて居ない…そう思ってた」
神主:「だがまさか居るとはなぁ…ハハッ、俺、どうすればいいんだろうな…」
狐:「神主…だったら、僕が教えてみせるよ。人を愛する事」
精霊:「ほ、ほももももぉ!(興奮した声)」
狐:「神主今!今!」
まりも:「コロコロ!」
神主:「えっ!?あ、そういう事!?」
精霊:「ほ、ほもっ!?」
神主:「喰らえ必殺ハリセンー!」
0:スッパァン!!!
狐:「やった!精霊から欲が抜けてった!」
精霊:「う、うう…わ、私は何を?」
神主:「正気に戻ったみたいだな」
精霊:「か、神主様?それに狐様も…どうしてこんな所に?」
神主:「ついさっきまで堕精霊になってたんだよ、お前」
精霊:「わ、私が堕精霊に!?」
神主:「そ。で、お前さんの湖に住んでるまりもが俺達に助けを求めてきて、それに応えてお前を元に戻すためにここに来たって訳」
狐:「とても大変だったんだからね」
精霊:「それは…本当に申し訳ないことをしてしまいました。神主様、狐様、まりもさん」
まりも:「コロコロ!コロコロコロ」
狐:「そうだね、無事に戻れてよかったよ」
神主:「お前が正気に戻ったなら、ここの湖ももう大丈夫か」
精霊:「はい!しっかりと綺麗にしておきますね!」
神主:「おー頼むぜ!また神事とかに必要になるから。特に禊」
精霊:「しっかり浄化しておきます!」
まりも:「コロコロコロコロコロ?」
狐:「そういえば精霊は堕ちちゃった原因に心当たりがある?」
精霊:「心当たり…そういえばこの髪の長い女の人が来て、こんなのではダメだ!ダメなんだ!と言って湖に薄い本を投げ捨てていきまして…興味本位でそれを読んでから、言い表せない強い感情に囚われてしまって…」
神主:「ソイツ白装束だった?」
精霊:「はい」
神主:「前髪もめっちゃ長かった?」
精霊:「はい」
神主:「あー、本当に申し訳ない。それ間違いなく俺の知り合い…」
狐:「えっ知り合いなの!?」
神主:「十中八九新刊書いててネタ浮かばなくて発狂してたなアイツ」
狐:「え、ええ…」
精霊:「あ、あはは…」
まりも:「コロコロ…」
神主:「知り合いがやらかしてしまったこと、ここに深くお詫び申し上げる」
精霊:「いえいえ!堕ちた私を救ってくれましたし大丈夫ですよ!」
神主:「そっか。じゃ、俺たちもう帰るわ。またなまりも」
狐:「またねまりもー」
まりも:「コロコロー!」
0:帰宅中の帰り道
神主:「そういやさひとつ聞きてぇんだけど」
狐:「ん?」
神主:「あの告白って、アレマジなの?」
狐:「やだなぁ、嘘に決まってるじゃん!まりもの提案だよ」
神主:「まりもの?」
狐:「うん!ほもくれぇ言ってるしほもをぶつければ隙ができるんじゃ?って」
神主:「確かに出来たな。隙…」
神主:「!んじゃ帰ってうどん喰いながら録画してたアニメ見るか」
狐:「そうだね」
狐:「…嘘でいいんだよ。こんな感情は」
0:〜ある村の神社〜
神主:「うーんなんでこう神社って掃除のイメージあるかね」
狐:「なんでだろうねー」
神主:「おうお前縁側で茶しばいてる余裕があるなら掃除手伝え」
狐:「やだー。神主頑張ってー」
神主:「こんの狐…ん?」
狐:「どしたの?」
神主:「いやなんか落ち葉に混ざって緑の丸いのが…」
狐:「緑の丸いの?」
神主:「…まりもかコレ?」
狐:「いやないでしょ。なんでまりもが神社の道に現れるのさ」
神主:「だよなぁ」
まりも:「コロコロ!」
神主:「ワーッ!?マリモが喋った!?」
狐:「えっ、言葉が直接脳内に!?」
まりも:(コロコロ、コロコロコロ)
神主:「あかんコロコロしか分からん。コとロしか伝わってこない」
まりも:「コロコロ!コロコロコロコロ!」
神主:「だからコロコロだけ言われても俺分かんないのよ。その…マリモ語?」
狐:「なんか自分達の住んでる湖が急に汚れ出したらしくて、それを僕らに調査して欲しいんだって」
神主:「待ってお前言葉分かんの?コロコロしか聞き取れんのだが?」
狐:「えっ神主分かんないの?僕普通に分かるんだけど?」
まりも:「コロコロ?」
神主:「えっなにこれ俺だけ?分かんないの俺だけ?俺だけ仲間はずれなの?」
狐:「と、とりあえず依頼された湖を見に行こうよ。まずは現場を見ないと何も始まらないでしょ?」
まりも:「コロコロ」
神主:「それもそうか。んじゃ移動するべ。湖の場所何処?」
まりも:「コロコロコロ」
神主:「ダメだ何言ってるか分かんねぇ…おい狐、言葉分かるんなら翻訳してくんね?」
狐:「緑のた〇きで手を打つよ」
神主:「OKいいだろう、契約だ。所で何でお前狐なのに緑た〇きなんだよ」
狐:「別に狐が全員きつねうどん派って訳じゃないからね??」
まりも:「コロコロ!?」
神主:「まりもさんめっさ驚いてるけど」
狐:「そうなの!?って驚かれた」
神主:「まりももしらない狐新事実…ところでまりもさんの来た湖ってどの辺?」
まりも:「コロコロ」
狐:「えーっとね…この辺みたいだよ」
神主:「うちから割と近い湖にまりも住んでたんた…」
狐:「あれでもここ湖の精霊様居たよね?」
神主:「あっそういえばここに住んでる精霊いたよなぁ。でも汚れ出したってことは…」
狐:「何かあったみたいだね」
神主:「これはちと本腰上げて調査する必要性があるな…」
まりも:「コロコロ?」
神主:「なんて?」
狐:「知り合いがいるの?」
神主:「あーいるいる。精霊が住んでんのよお前さんの住んでる湖」
まりも:「コロコロ!?」
狐:「そうなの!?」
神主:「そーなの。精霊が住んでる湖の水は汚れを浄化する力があってな。たまに神事で世話になる」
まりも:「コロー」
狐:「へー」
神主:「とりま湖まで行くぞ。どんな異変があったか調べないと」
狐:「そうだね」
まりも(精霊):「コロ!」
0:〜精霊の湖〜
神主:「着いたーってうわぁ……」
狐:「なんかすごい濁ってるね」
まりも:「コロ……」
神主:「コレ下手すりゃ堕精霊(だせいれい)と化してねぇか……?」
狐:「えっ」
まりも:「コロコロ?」
狐:「堕精霊?」
神主:「ざっくり言うと何らかの欲とか憎しみとかの悪い感情に囚われて正気を失った状態」
まりも:「コロコロコロ?」
狐:「元には戻せないの?」
神主:「戻せるぞ?会話が通じれば会話で正気を取り戻せるが…さて、呼んでみるか。狐、まりもさん連れてちと離れとけ」
狐:「了解!気をつけてね神主」
まりも:「コロコロ」
神主:「【我は汝と語りを所望する。この願いに応じ現れよ】」
0:ざぱーん
精霊:「……」
まりも:「コロ!」
狐:「答えた!」
神主:「お、答えられるってことは話し合いできそうかな?見た目も普通だし」
精霊:「…くれぇ」
神主:「うん?なんて?」
狐:「……!?神主気を付けて!その精霊正気じゃない!」
神主:「えっマジで!?」
精霊:「……モくれぇ」
神主:「もくれぇ?おいホントにどうした」
精霊:「ホモくれぇ!!!!」
狐:「ホモくれぇ!?(大困惑)」
神主:「うぉわァ!襲ってきやがった!」
まりも:「コロコロコロ!?」
狐:「まりもさん危ないからこの辺隠れてて!僕らでどうにかする!」
まりも:「コロコロ!」
精霊:「ホモくれぇぇぇ!!!」
神主:「っクソ!」
狐:「神主!」
神主:「まさかコイツは…腐化タイプか!」
狐:「腐化タイプ?」
神主:「恐らくここで誰かBL系を不法投棄したんだろう!それを読んだことにより腐精霊と化した!そしてBLを求める強い感情に飲まれて堕ちちまった!」
まりも:「コロコロコロ!?」
狐:「そんな堕ち方あるんだ(困惑)」
神主:「どんな感情であれ自制を出来ないくらい飲まれれば堕ちるからなぁ!あっぶね!」
精霊:「ホモォ!ほもをくれェ!!」
神主:「とりあえず抑制するぞ!手伝え狐!」
狐:「分かった!狐火ファイヤー!」
精霊:「ほもっ!?ほもを…くれぇ!!!」
神主:「うぉわっと!?」
狐:「水に炎はそりゃ効果薄いよねー。なら狐パンチ!」
精霊:「ほももっ!?ほもを…ほもをよこせぇ!」
狐:「嘘でしょ!?」
神主:「嘘だろ強化されやがった…どんだけBLを求める欲が強いんだ!?こりゃ正気に戻すのむっずいぞ…」
まりも:「…コロコロ」
狐:「え?提案?」
まりも:「コロコロ?コロコロコロ。コロコロコロコロ」
狐:「えっあーでも、いや効果あるのかなぁ?」
まりも:「コロコロコロコロ」
狐:「そうだよねぇ…やって見なきゃわかんない、か」
神主:「おい話してるそこふた…まってキツネはともかくまりもはなんて数えれば?個?」
精霊:「ほもよこせぇ!」
神主:「っだー!攻撃が苛烈(かれつ)すぎて隙がねぇ!」
狐:「神主!」
神主:「急にどうした狐!」
狐:「僕、神主に伝えたいことがあるんだ」
神主:「それ今言わなきゃダメ!?状況考えようぜ狐くぅん!?」
狐:「僕…僕はこの感情を伝える勇気がなかったんだ。神主に伝えれば、きっと迷惑になるから」
神主:「えっ何が?うわっぶね!?」
精霊:「ほも?」
神主:「…?攻撃が止まった?何でだ」
狐:「僕…ずっと神主の事が好きだっんだ」
神主:「…はい?」
まりも:「コロー!!」
狐:「いつからこの感情を持ってたかわかんないけど、僕は神主と下らない日々を一緒に過ごすうちに、いつの間にか好きになってた」
神主:「え、え?」
狐:「だけど、神主はきっとこの感情には答えない。だからこの感情は、ずっと僕の胸の中に閉まっておく予定だった」
精霊:「ほ、ほもぉ!」
神主:「あかん情報が混乱して何も分からない。情報がいつまで経っても完結しない」
狐:「だけど、何故か今、この感情をとても伝えたくなったんだ」
神主:「ほんとに何でこのタイミングなんだよ…ってか俺はそんな事言われても」
狐:「分かってるよ、答えられない事くらい。神主とずっと居たんだもん」
神主:「……」
狐:「それでも、何でかな、伝えたくなったんだ。こんな時に」
神主:「俺は…俺には、愛がよく分からないんだ」
神主:「俺は愛された事も無ければ、人を愛したことも無い。だからこそこんな俺を好きになる物好きなんて居ない…そう思ってた」
神主:「だがまさか居るとはなぁ…ハハッ、俺、どうすればいいんだろうな…」
狐:「神主…だったら、僕が教えてみせるよ。人を愛する事」
精霊:「ほ、ほももももぉ!(興奮した声)」
狐:「神主今!今!」
まりも:「コロコロ!」
神主:「えっ!?あ、そういう事!?」
精霊:「ほ、ほもっ!?」
神主:「喰らえ必殺ハリセンー!」
0:スッパァン!!!
狐:「やった!精霊から欲が抜けてった!」
精霊:「う、うう…わ、私は何を?」
神主:「正気に戻ったみたいだな」
精霊:「か、神主様?それに狐様も…どうしてこんな所に?」
神主:「ついさっきまで堕精霊になってたんだよ、お前」
精霊:「わ、私が堕精霊に!?」
神主:「そ。で、お前さんの湖に住んでるまりもが俺達に助けを求めてきて、それに応えてお前を元に戻すためにここに来たって訳」
狐:「とても大変だったんだからね」
精霊:「それは…本当に申し訳ないことをしてしまいました。神主様、狐様、まりもさん」
まりも:「コロコロ!コロコロコロ」
狐:「そうだね、無事に戻れてよかったよ」
神主:「お前が正気に戻ったなら、ここの湖ももう大丈夫か」
精霊:「はい!しっかりと綺麗にしておきますね!」
神主:「おー頼むぜ!また神事とかに必要になるから。特に禊」
精霊:「しっかり浄化しておきます!」
まりも:「コロコロコロコロコロ?」
狐:「そういえば精霊は堕ちちゃった原因に心当たりがある?」
精霊:「心当たり…そういえばこの髪の長い女の人が来て、こんなのではダメだ!ダメなんだ!と言って湖に薄い本を投げ捨てていきまして…興味本位でそれを読んでから、言い表せない強い感情に囚われてしまって…」
神主:「ソイツ白装束だった?」
精霊:「はい」
神主:「前髪もめっちゃ長かった?」
精霊:「はい」
神主:「あー、本当に申し訳ない。それ間違いなく俺の知り合い…」
狐:「えっ知り合いなの!?」
神主:「十中八九新刊書いててネタ浮かばなくて発狂してたなアイツ」
狐:「え、ええ…」
精霊:「あ、あはは…」
まりも:「コロコロ…」
神主:「知り合いがやらかしてしまったこと、ここに深くお詫び申し上げる」
精霊:「いえいえ!堕ちた私を救ってくれましたし大丈夫ですよ!」
神主:「そっか。じゃ、俺たちもう帰るわ。またなまりも」
狐:「またねまりもー」
まりも:「コロコロー!」
0:帰宅中の帰り道
神主:「そういやさひとつ聞きてぇんだけど」
狐:「ん?」
神主:「あの告白って、アレマジなの?」
狐:「やだなぁ、嘘に決まってるじゃん!まりもの提案だよ」
神主:「まりもの?」
狐:「うん!ほもくれぇ言ってるしほもをぶつければ隙ができるんじゃ?って」
神主:「確かに出来たな。隙…」
神主:「!んじゃ帰ってうどん喰いながら録画してたアニメ見るか」
狐:「そうだね」
狐:「…嘘でいいんだよ。こんな感情は」