台本概要

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タイトル 君はどの教科を選ぶの?!
作者名 ドランゴ  (@ D_rango22)
ジャンル コメディ
演者人数 5人用台本(男1、不問4)
時間 30 分
台本使用規定 非商用利用時は連絡不要
説明 ある日の休み、凌太は休み明けにテストがあり、勉強をしようと思い立ったある日。なにやら見かけない人物達が…?

※配信で使う際には報告の方必要なし。
使った際はTwitterのDMで使用しましたとの報告あると励みになります。Nとありますがナレーションです。
では楽しんで!

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
凌太 143 高校生。勉強が出来ないアホ。
国語 不問 52 言葉遣いが丁寧。多分丁寧。
数学 不問 65 冷静沈着。落ち着いている。
化学 不問 60 元気いっぱい。可愛い顔をしているが性別は不明。
社会 不問 57 色々と丁寧。
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

文字サイズ
凌太:(N)これはある日の出来事である。 0:学校が休みの日 凌太:ふわぁあ〜今何時だ?んだよ…まだ9時じゃんか、そういや休み明けテストか…勉強すっかぁ! 0:携帯から目を離して机に目を見ると人が立っている。 凌太:うわぁ!え?!誰?!お前ら誰?!泥棒?! 数学:落ち着きたまえ、君は僕達の事を知っているはずだよ。 国語:そうだよ、もう何年も私達と付き合いがあるんだよ? 凌太:え?付き合い…?お前ら誰か全く知らないんだけど… 化学:なわけないでしょ!ちゃんと思い出して! 社会:そうだよ、ちゃんと思い出すんだ。 凌太:んー…でもお前らみたいなそんな顔がいい友達俺の周りにはいないけど… 数学:ふむ…仕方ない、じゃあ僕達から自己紹介しようか。僕は数学。 国語:私は国語だよ〜 化学:僕は化学! 社会:私は社会だ。 凌太:……は?いや名前を聞いているんだけども… 化学:名前も何も…僕達は君の教科書だよ? 凌太:…あ!分かったこれまだ夢なんだ!!いや〜すげぇリアルな夢だなぁ!てことでおやすみ! 社会:待て待て、寝ようとするな(頭を叩く) 凌太:いてっ 国語:ほら、痛いのですから夢じゃないんですよ〜? 凌太:えぇ…マジなの…? 数学:マジ、大マジ。 凌太:なるほどなぁ…一旦状況を整理させて? 0:数十分後 凌太:んー… 国語:どうしたの? 凌太:いやーうん、まぁいいかこの際。それで俺になんか用でもあるの? 化学:そう!そこが本題なんだよ! 数学:まぁ、そうだね。 社会:説明させていただくと、凌太君、君の好きな教科を聞かせて欲しい。 凌太:は?俺の好きな教科? 社会:そう、君の好きな教科。 凌太:体育。 数学:… 国語:… 化学:… 社会:… 凌太:な、なんだよ!その無いわーみたいな目やめろよ! 社会:…言葉が足りてなかったみたいだね、この中の4人の中の教科だったら誰が好きだい? 凌太:え?!お前らの中から選ぶの?! 化学:そうだよ!じゃないと意味がないでしょ! 凌太:えぇ…強いて言うならまぁ、国語かなぁ… 国語:えへへ〜やったぁ!ちなみに理由は何ですか? 凌太:え…テストで頭使わなくていいから…だけど? 国語:……ぐすっ…ぐすっ… 数学:あー!国語泣かせた! 社会:あーあー!私知ーらね! 化学:僕も知ーらない! 凌太:め、めんどくせぇこいつら… 社会:そうだ!いい事を思いつきましたよ! 化学:え!なになに? 社会:1人ずつ凌太君と話して魅力を伝え、その上で決めてもらうのはどうでしょうか? 国語:いいですね!それ! 数学:そうだね、僕も異論ないよ。 化学:僕も! 社会:じゃ、決定ということで。 凌太:待て待て!俺の意見は?!俺も関係あるんだからさぁ!俺にも聞けよ! 化学:だって別に予定ないんでしょー? 凌太:あるわ!起きた時に勉強する気だったんだよ!! 国語:本当に勉強するの? 凌太:するわ!休み明けテストあるんだよ! 数学:でも凌太君、勉強苦手だろ? 凌太:だからするんだろうが!なんなんだお前ら!俺の邪魔して楽しいか!? 社会:まぁとりあえず1人ずつ話して決めてもらおう。 凌太:人の話を聞け〜!! 0:少しの間沈黙 凌太:なんで黙るんだよ… 数学:とりあえず社会から頼むよ。 国語:ですね!私は社会さんの次行きます! 化学:じゃあ僕国語さんの次ー!! 数学:僕は最後だね。 凌太:はぁ…もういいや… 数学:じゃあ、僕達は先に出てるから終わったらこっちに来てね、社会。 社会:あぁ、了解。 0:社会と凌太部屋に2人 凌太:…それで?俺にどうやって魅力を伝えるわけ? 社会:私の素晴らしさを教えようと思ってね。 凌太:素晴らしさ?社会なんてめんどくさいだろ、暗記ばっかだしさぁ… 社会:でも、歴史は面白いと思うよ。 凌太:歴史…?あぁ、俺も好きな歴史の人物はいるけど… 社会:お、聞かせて貰ってもいいかな? 凌太:杉田玄白。 社会:ふむ、ちなみに何故? 凌太:まぁやっぱ解剖の始まりの人?みたいな感じですげぇ医学的なもん進めたみたいな感じでかっこいいじゃん? 社会:ふむ…なるほど…じゃあ、次の質問だ。 凌太:うん 社会:日本の都道府県だと、何処が好きなんだい? 凌太:うーん、強いて言うなら福岡かな… 社会:ほう、福岡か…ラーメンとかもつ鍋、他には明太子などが有名だね。 凌太:そう!俺ラーメンめっちゃ好きなんだよ!!だから福岡ってわけ!!あと博多弁可愛いしなぁ! 社会:確かに福岡には博多があるから博多弁が主流だね、私も博多弁は好きだよ。 凌太:おぉ!マジか!今の発言は好感度高くなるな! 社会:ふふ、それは感謝だね。それでは私からは以上だ、次は君が泣かせた国語だ。是非僕を選んでくれるのを願っているよ? 凌太:うぐ…泣かせたは余計だ! 0:社会がドアを開け出て、国語が入ってくる。 国語:… 凌太:… 国語:… 凌太:気まずい!なんか喋ってくれ! 国語:だって私の事好きだと言ってくれたのに楽だからっていう理由だったから… 凌太:ごめんって…ちゃんと話して決めるからさぁ… 国語:うーん…まぁいいです。それでは改めて私は国語です!さて私からの質問ですが、凌太くんは漢字好きですか? 凌太:まぁ漢字は生きてく上でやっぱり必要だし嫌い好きって概念はないなぁ… 国語:なるほど…えーっと、次の質問は… 凌太:おいちょっと待て 国語:はい?何ですか? 凌太:なんでカンペみたいなもん出してんだよ。 国語:質問する内容忘れるかもしれないじゃないですか! 凌太:ねぇよ!質問内容忘れるとかやる気あるのか!! 国語:うぅ…そんな酷い言い方しなくても… 凌太:あ、やべ… 国語:うぅ…うううぅ…酷いよぉ… 凌太:あーごめん、俺が悪かった。悪かったから泣くのだけはやめてくれ、あいつら入ってきたら収集がつかなくなる… 国語:分かりました…ぐすっ… 凌太:んーまぁ国語がテストで楽っていうのは本当の事でもあるけど、俺演技が好きなんだよ。だから国語の音読とかって周りの奴らはすげぇ棒読みなんだけど、俺は感情とかを色々考えて読んだりするから国語は普通に好きなんだよ。 国語:そうなんですか…それは嬉しいです、ふふっ。 凌太:あー…まぁそれならいいけど… 国語:それでは次は化学さんですので私は戻りますね!私の事選んでくれるの、期待してますね…? 凌太:おぉ…うん。考えとく。 0:国語が部屋から出ていき、化学が入ってくる。 化学:じゃあ僕から質問するね!よろしくね!凌太君!! 凌太:あぁよろしく…あと質問の前に1ついい? 化学:んー?なにかなー? 凌太:お前…性別どっちだ…? 化学:僕には性別なんてものないよ!秘密! 凌太:あーなるほど…そういう感じね。 化学:質問はそれだけ? 凌太:あ、まぁうん…それだけ。 化学:じゃあ僕からの質問ね!凌太君は化学で好きなものってある? 凌太:申し訳ねぇけど化学ってあんまり好きじゃねぇんだよな… 化学:ええ!?なんで?! 凌太:まぁまず方程式が難しい、生物の数が多すぎる。以上の理由からあまり好きじゃないという事になる。 化学:んーそうかぁ… 凌太:だけど 化学:だけど? 凌太:生物自体は色んな生態があるから俺はその部分に関しては化学は好きなんだよ。 化学:落として上げるタイプー?僕照れちゃうなぁ 凌太:別に落として上げたわけじゃねぇよ…ただ生物とかの生態を見たりするのが面白いなって思ったからそれ言っただけだよ。 化学:ふーん…そうなんだ… 凌太:なんだよ… 化学:べーつに!!じゃあ2つ目の質問ね!僕は生物の中でもミジンコとか可愛いのが好きなんだけど、凌太君は生き物だったら何が好き? 凌太:ふむふむなるほど…生き物だったらか…俺は蛇かな。 化学:えぇ…蛇?なんで…? 凌太:なんか可愛いじゃんニョロニョロしてて。 化学:僕やだ!蛇嫌い! 凌太:お前化学だろ… 化学:まぁいいや!僕からの質問は以上だよ!最後は数学だから頑張ってね!! 凌太:おう! 0:化学が出ていき、ドアが閉まる。 凌太:ん?いつもは入れ替わりで入ってくると思ってたんだが… 0:ドアがコンコンと叩かれる。 凌太:あ、なるほど…そういう感じね…いいよ入ってきて。 0:ドアを開けお辞儀をする数学。 数学:失礼します。 凌太:あ、うん。 数学:それでは礼儀もしっかりした事だし、質問するけどいいかな? 凌太:あ、すごいちゃんと順序を踏むんだね、律儀だね。 数学:それでは1つ目だが、凌太君。君は数学は好きかい? 凌太:嫌いだよ、計算の仕方分かんねぇし、正直足し算、引き算、掛け算、割り算あればいいと思って生きてきてるから他の必要ないと思ってる。 数学:中々に好き嫌いが激しいね。まだまだ子供だね。 凌太:うるせぇよ!そういうお前は数学以外好きなのかよ! 数学:いや?僕は別に元々教科書なわけだから別に数学以外好きになる必要性があるかい? 凌太:人に好き嫌いするなって行ってんのに自分はいいって感じね。なるほどね。 数学:まぁ話を戻そうか、数学は確かに生きていく上で必要なものを学ぶかと言われたら対してないのが現実だ。 凌太:まぁだろうな。 数学:でも進学などをする場合、必要な知識にはなってくるだろう?僕は非常に計算が好きでね。 凌太:計算ねぇ…それは方程式とか出てくんの? 数学:それは然り、僕は頭を使うという事が好きでね、脱出ゲームの謎解きなどもそうであり、とにかく頭を使ったりする事が好きなのさ。 凌太:疲れない?それ? 数学:全くもって疲れないね、いい頭の運動になるというものだ、お陰で彼らの中では僕が1番頭がキレている。 凌太:まぁ数学だしな…すげぇ知的に見えてるよ…うん… 数学:それでは2つ目だ、何故僕達は人の姿になって君の前に現れたと思う? 凌太:急に質問の内容が変わったな、ちなみに分かるわけないだろ。 数学:それは時期に分かる。それでは皆を呼んでくるよ。 凌太:分かった。 0:数分後 凌太:やっときたか、遅かったけどなんか話し合いでもしてた? 社会:いや少しこちらの方で雑談をしてただけさ、気にしなくていいよ。 化学:そうそう!僕達は僕達で話してただけだよー! 凌太:そ、そうか… 数学:さて、この中の誰の教科が好きか。決めたんだろうね? 凌太:そういえばそういう内容だった…忘れてた… 国語:早く教えてくださいよ〜私はもちろん私!国語だと思いますけどね! 社会:さて…どうでしょうね? 化学:僕に決まってるじゃん!!僕可愛いし〜生物も凌太君好きって言ってたも〜ん! 数学:まぁ彼の答えを聞こうか… 凌太:あーええと…そうだな… 0:僅かの沈黙 凌太:やっぱりお前らには悪いけど俺は体育が好きなんだよな、やっぱり自分に嘘は付けねぇし。 社会:そうか。 国語:変わらないですか。 化学:ちぇ〜 数学:こんな事になるだろうとは思ったよ。 社会:なんだい、気づいていたのかい?この結果になるって。 数学:当然だよ、彼の気持ちは最初から僕達には向いていない。 国語:手強いですね〜凌太君… 化学:うーん… 凌太:つうわけで俺からは以上だけど、お前らはまだなんかあるわけ? 数学:じゃあ、僕達に好きな順で順位を付けてもらおうか。 社会:そうだね、そうしようか。 国語:賛成で〜す!! 化学:僕も!賛成!! 凌太:だからお前ら話聞けって… 数学:逆に聞くが、凌太君はいい案があるのかい? 凌太:………ねぇよ、俺そこまで頭良くねぇし。 数学:ということで、今。この場で決めてくれ。 凌太:は?!この場で?! 数学:そうだ、ではないとつまらないだろう? 化学:数学さん中々ゲスい事するね〜 社会:まったくだ、この中で1番性格が悪いだけはあるな。 数学:社会、君とは少し話しをしないといけないみたいだね? 社会:勘弁してくれ、君と話しをしたところで私に勝ち目はないだろう。 数学:なら喧嘩を僕に売ってくるな。さぁ凌太君、決めてくれ。 凌太:分かった…1位は国語だ。 国語:へへへ!やったぁ! 凌太:2位は化学だ。 化学:2位かぁ…まぁいいや! 凌太:3位は社会だ。 社会:まぁいいとするか。 凌太:そして4位はお前だ、数学。 数学:ふむ…まぁ予想済みではあったが… 凌太:これで満足か? 数学:あぁ、満足だ。だが 社会:? 国語:? 化学:? 凌太:なんだよ、まだなんかあるのかよ 数学:ここで君に提案がある、凌太君。 凌太:聞くだけ聞いてやるよ。 数学:君のテスト勉強の手伝いをしよう、これで4位という結果は変わるかな? 凌太:な、なんだと…? 数学:君は数学が苦手で毎回赤点ギリギリを取ってるのは僕は知っている。最も彼らは知らない情報だから正直この場で言うのは迷っていたがね。 凌太:なるほどな…数学、お前は1位にしてやる。 化学:え!ずるーい!僕もじゃあ化学教えるもん!! 国語:それだったら私もですよ〜! 社会:流石に私も引くに引けないな、それは。 凌太:おいおい勘弁してくれよ…一日にそんな教科勉強出来るか!!俺のキャパを考えろ!! 社会:確かに…凌太君のキャパじゃ全部は難しいか… 国語:あ!でしたらこれはどうでしょうか? 化学:なになに〜? 国語:本日は社会さんと数学さんが勉強を教える!明日は私と化学さんが教えるというのは! 凌太:あーまぁ…一日2教科ならまだいけるか… 国語:ほらほら!凌太君も受け入れてくれてるんわけだし! 数学:よし、今回のテストの結果で僕達の決着を付けよう。1番点数が高かった者が1番凌太君の好きな教科という風にしよう、 凌太:おいちょっと待て、それだと趣旨がズレてないか? 社会:細かい事は気にしたらハゲるよ、凌太君。 凌太:うるせぇ 化学:僕頑張っちゃうもんね〜!! 数学:それでは僕と社会以外は解散だ。 0:国語と化学、ドアから出ていく。 数学:さてよろしくね?凌太君。 凌太:嫌な予感してきたなぁ… 0:数時間後 凌太:やっと終わった… 数学:お疲れ様凌太君。しかし君の理解力も酷いものだね。 凌太:うるせぇよ!社会の暗記はアホみたいに多いし、お前の公式覚えるまで休憩なしなんてこんなスパルタ勉強した事ねぇよ! 社会:しかし全部暗記出来てたじゃないか、良く頑張ったと思うよ。 凌太:へいへいありがとな… 数学:明日は化学と国語が待っている、頑張りたまえ。 社会:私も応援してるよ。 凌太:まぁ感謝してるよ…うん… 0:次の日 化学:さぁ!頑張って覚えてもらうからね! 凌太:へいへい… 国語:安心してください、私はテスト範囲のストーリーの大事な部分と漢字の方を覚えてもらうだけですから! 凌太:どちらにしろ暗記だろ!もう暗記は嫌だぁぁぁぁ!! 0:数時間後 凌太:はぁ、はぁ、やっと終わった… 化学:お疲れ様〜!良く頑張ったね!よしよし! 凌太:やめろ!頭撫でんな!! 国語:しかし凌太君にしては物覚えが早かったですね?あの二人苦労していたと言ってたみたいですが… 凌太:昨日のあのアホ2人のせいで暗記能力上がってるんだろ…てかんな事言ってたのかあいつら…覚えてろよ… 化学:まぁまぁ!明日はテスト本番だから頑張って是非僕を1位にしてね?期待してるよ? 国語:しっかりテスト前に復習すれば大丈夫ですよ!焦らずファイト!! 凌太:まぁ俺も頑張るよ…ありがとな… 0:テスト後 凌太:やっとテスト終わって結果も帰ってきた。点数はちなみに見てないぞ俺は…さて家に帰ってあいつらに報告すっかぁ!! 0:凌太の部屋 社会:お、帰ってきたみたいだね。 数学:だね。 化学:おかえり〜! 国語:お疲れ様です、凌太君。 凌太:おう、まさかお前ら待ってたの? 数学:当然だろう、僕達の誰かを選ぶんだ、待っているさ。 社会:そうだね、結果の方を聞こうか。 化学:もちろん僕が1位だと思うけどね!! 国語:私も負けませんよ〜?! 凌太:まぁ待て待て、今テストの結果を教えてやるから。 0:バッグの中からテストの答案を出して皆に渡して行く凌太 国語:おぉ… 化学:うーん… 数学:なるほど…? 社会:ふむ… 凌太:じゃあそれぞれ点数を言ってくれ、数学から。 数学:……80点 化学:…78点だね… 社会:……85点… 国語:90点ですね。 凌太:まぁそういう事だ。 数学:待て、ちょっと待ちたまえ。 化学:そうだね僕も言いたい事がある。 社会:私もだ。 凌太:ん?なんだよ。 数学:凌太君、ちゃんと勉強は僕達としたよね? 凌太:あぁ、したな。 化学:それでこの点数って…なに? 凌太:なんだろうな。 社会:まさか…プレッシャーとかで忘れたとかでは…ないよね? 凌太:あーいやそうだなうん。まぁそうだね。 0:少しの間沈黙 凌太:お前らのプレッシャーが高すぎるのと緊張でほとんどド忘れたした。 数学:… 化学:… 国語:… 社会:… 凌太:いやごめんって、ホントに真面目にやってこうなんだよ。 国語:まぁ私は別に?点数90超えてるから責めませんけどね?結果的には私の勝ちですし? 化学:あ!90取ったからって威張ってるぞこいつ! 数学:君は1番点数が低いだろ?一体どういう勉強の仕方をしたのか教えて欲しいところだね。 社会:数学、君は私より5点も下なんだ、君も負けの部類だ。 数学:なんだと? 社会:なんだ?私に点数で負けたのがそんなに悔しいのか? 国語:まぁまぁ、落ち着いてくださいよ。「90点以下の皆様(笑)」 凌太:なんか嫌な予感してきたな… 化学:おい国語さんよぉ…点数が1番高いからって調子に乗ってないかなぁ? 社会:ここで同意したくはないが、私もそれには同感だ。 数学:ふむ、仕方ない。潰し合いになってはしまうが仕方ないだろう。 化学:数学さんも、そんなにクールぶってるけどあんなにプライドの高い数学さんがそんなに余裕ぶれるんですかぁ? 数学:貴様は点数が1番下だろう、本物の負け犬は貴様だ。勉強の教え方が下手くそな化学さん。 社会:やめなさい、点数の低い者同士の争いなんて見るに堪えない。私に勝ってから争いはしてくれ。 国語:でもそんな社会さんも私に5点差で負けてますよ〜?よくもまぁそんなに数学さん見たくクールに振る舞えますね〜本当は私に負けたの悔しいのに。 社会:国語の分際でまぁ…ただの漢字と物語の問いに対して答えるだけで点数を貰えるなんてたまたま点数が高かっただけじゃないのかな? 化学:確かに。 数学:まったくもってその通りだ。僕らは頭を使わないと解けない問題が多いのにも関わらず。君は単純に頭は余り使わないからね。正直僕らの立場には立てて無いことに気づいていないのかな? 凌太:おい!やめろ!これ以上争うな! 国語:なんですか〜?止めないでくださいよ〜!これから負け犬の皆様を言葉で負かすというのに。 数学:そうだよ凌太君、君が入るとこではないはずだ。 化学:そうだね、凌太君は関係ないもんね! 社会:大丈夫だ凌太君、直ぐにこいつらを黙らせるから。 凌太:違う!お前らのせいで俺のメンタルにダメージが凄いんだよ!誰もお前らの争い止めようなんて思ってねぇよ!! 国語:… 化学:… 数学:… 社会:… 凌太:実際俺の為にお前らは勉強を教えてくれて、俺がヘマをしたんだ。責めるならお前ら同士じゃなくて俺だろ…? 0:数秒の沈黙。 国語:そうですね…私たちが争うのは違いましたね。 化学:そうだね、僕達が争うのは少し違うよね… 数学:僕としたことが少し感情的になってた、すまない。 社会:私も少し大人気ないとこを見せたね。 凌太:お前ら… 国語:さて始めましょうか。 化学:だね。 数学:そうだね。 社会:さて…凌太君。 凌太:ん?どうした? 数学:今回、君に勉強教えたのは僕達だが、テストを解いたのは君だ。 凌太:え、まぁそうだけど… 数学:よって君の勉強不足だ。よって君が全て悪い事にした。 凌太:おい?ちょっと待て?まさか俺が全部悪い方向に行く感じ? 国語:そうですよ?元々はと言えば私達が必死に教えたのにこの点数で私達が争いを始めた原因は誰ですか? 凌太:おい!おかしいだろ!元々はお前らが始めた物語だろ?! 化学:凌太君さぁ、流石に僕があんなに丁寧に教えたのに78点ってなにぃ?なんで80も取れないわけぇ?やる気あったのぉ? 凌太:だから普通にド忘れたした部分があったんだよ!あとお前可愛いからちょっと集中出来てなかったんだよ!! 化学:え…キモ 凌太:うん!複雑!すごーい俺複雑!!てか俺に当たるのは違うよなぁ?! 社会:流石に私もびっくりですよ、90は当たり前として、100点取れると思ってたんだけどね、流石にドン引きだよ私。 凌太:なんでドン引くんだよ!ふざけんな!そのメガネ似合ってねぇんだよ!裸眼の方がお前顔いいからさっさとメガネやめろ!! 社会:男に言われても嬉しくないからやめてくれ。 凌太:うるせぇ!バカ! 数学:さてどう責任を取ってくれるのかな?凌太君?まさかこんな点数で僕を失望させてくれるとは思わなかったけどね?あんなにスパルタの様な勉強をさせたのに… 凌太:あぁ!あったんだ!スパルタって実感あったのね?!本当に性格悪いなお前!! 国語:さて!じゃあ復習しましょうね凌太君♡ 凌太:は?復習?テスト終わっただろ?復習なんて意味n 社会:(被せて)うるせぇ!テメェのその腐った根性とその暗記力叩き直してやる!おら!机に向かえ! 化学:そうだよぉ?凌太君?君は今から僕達4人の勉強を終えてもう1回テストの内容解いて、100点取れるまで寝かせないからね〜? 凌太:ちょちょ待て待て!!俺に当たるのは違うだろ?!お前らが勝手に始めた物語に俺を巻き込むな!やめろぉぉぉ! 数学:さてスパルタ勉強の始まりだ。 0:数時間後 凌太:お、終わった…疲れた…もう勉強は嫌だ… 数学:やっと終わったか。だいぶ遅かったね。 凌太:誰かさん達のせいでこんなに疲れてんだよ…マジでお前ら許さんからな… 化学:そーんな顔で言われても全然怖くないね〜!おもろ〜! 凌太:ギャルみたいな口調で喋るなよ、イラつく。 国語:いや〜ごめんなさいね〜でも凌太君が悪いんですからね〜? 凌太:うん…俺が悪かったからお前らどっか行って〜? 社会:まぁみんなも気は済んだでしょう? 数学:まぁ充分かな。 国語:私も満足しました〜いいストレス発散だった〜 化学:僕もいじめるの楽しかったから満足! 凌太:なんかストレス発散とかいじめるのとか聞こえてきたけどお前らなぁ…! 社会:それでは私達は失礼するよ。 数学:そうだね僕達はそろそろ帰るとしようか。 国語:ですね〜凌太君!お疲れ様です! 化学:じゃあね〜おばかさーん! 0:全員ドアから出ていく。 凌太:おいゴラァ!誰がバカだ!!待てコラ!!ってあれ? 0:ドアを開けると教科書だけが散乱している。 凌太:てかマジであいつら擬人化みたいな事になってんだ、まぁでもこいつらにはお世話になったしなぁ…そうだ!お祝いでもするか! 0:教科書にライターで火を付ける凌太。 凌太:お祝いって言っても俺のな、お前らに感謝も何も無い!燃えカスになって来世は良い奴に生まれ変われよ〜

凌太:(N)これはある日の出来事である。 0:学校が休みの日 凌太:ふわぁあ〜今何時だ?んだよ…まだ9時じゃんか、そういや休み明けテストか…勉強すっかぁ! 0:携帯から目を離して机に目を見ると人が立っている。 凌太:うわぁ!え?!誰?!お前ら誰?!泥棒?! 数学:落ち着きたまえ、君は僕達の事を知っているはずだよ。 国語:そうだよ、もう何年も私達と付き合いがあるんだよ? 凌太:え?付き合い…?お前ら誰か全く知らないんだけど… 化学:なわけないでしょ!ちゃんと思い出して! 社会:そうだよ、ちゃんと思い出すんだ。 凌太:んー…でもお前らみたいなそんな顔がいい友達俺の周りにはいないけど… 数学:ふむ…仕方ない、じゃあ僕達から自己紹介しようか。僕は数学。 国語:私は国語だよ〜 化学:僕は化学! 社会:私は社会だ。 凌太:……は?いや名前を聞いているんだけども… 化学:名前も何も…僕達は君の教科書だよ? 凌太:…あ!分かったこれまだ夢なんだ!!いや〜すげぇリアルな夢だなぁ!てことでおやすみ! 社会:待て待て、寝ようとするな(頭を叩く) 凌太:いてっ 国語:ほら、痛いのですから夢じゃないんですよ〜? 凌太:えぇ…マジなの…? 数学:マジ、大マジ。 凌太:なるほどなぁ…一旦状況を整理させて? 0:数十分後 凌太:んー… 国語:どうしたの? 凌太:いやーうん、まぁいいかこの際。それで俺になんか用でもあるの? 化学:そう!そこが本題なんだよ! 数学:まぁ、そうだね。 社会:説明させていただくと、凌太君、君の好きな教科を聞かせて欲しい。 凌太:は?俺の好きな教科? 社会:そう、君の好きな教科。 凌太:体育。 数学:… 国語:… 化学:… 社会:… 凌太:な、なんだよ!その無いわーみたいな目やめろよ! 社会:…言葉が足りてなかったみたいだね、この中の4人の中の教科だったら誰が好きだい? 凌太:え?!お前らの中から選ぶの?! 化学:そうだよ!じゃないと意味がないでしょ! 凌太:えぇ…強いて言うならまぁ、国語かなぁ… 国語:えへへ〜やったぁ!ちなみに理由は何ですか? 凌太:え…テストで頭使わなくていいから…だけど? 国語:……ぐすっ…ぐすっ… 数学:あー!国語泣かせた! 社会:あーあー!私知ーらね! 化学:僕も知ーらない! 凌太:め、めんどくせぇこいつら… 社会:そうだ!いい事を思いつきましたよ! 化学:え!なになに? 社会:1人ずつ凌太君と話して魅力を伝え、その上で決めてもらうのはどうでしょうか? 国語:いいですね!それ! 数学:そうだね、僕も異論ないよ。 化学:僕も! 社会:じゃ、決定ということで。 凌太:待て待て!俺の意見は?!俺も関係あるんだからさぁ!俺にも聞けよ! 化学:だって別に予定ないんでしょー? 凌太:あるわ!起きた時に勉強する気だったんだよ!! 国語:本当に勉強するの? 凌太:するわ!休み明けテストあるんだよ! 数学:でも凌太君、勉強苦手だろ? 凌太:だからするんだろうが!なんなんだお前ら!俺の邪魔して楽しいか!? 社会:まぁとりあえず1人ずつ話して決めてもらおう。 凌太:人の話を聞け〜!! 0:少しの間沈黙 凌太:なんで黙るんだよ… 数学:とりあえず社会から頼むよ。 国語:ですね!私は社会さんの次行きます! 化学:じゃあ僕国語さんの次ー!! 数学:僕は最後だね。 凌太:はぁ…もういいや… 数学:じゃあ、僕達は先に出てるから終わったらこっちに来てね、社会。 社会:あぁ、了解。 0:社会と凌太部屋に2人 凌太:…それで?俺にどうやって魅力を伝えるわけ? 社会:私の素晴らしさを教えようと思ってね。 凌太:素晴らしさ?社会なんてめんどくさいだろ、暗記ばっかだしさぁ… 社会:でも、歴史は面白いと思うよ。 凌太:歴史…?あぁ、俺も好きな歴史の人物はいるけど… 社会:お、聞かせて貰ってもいいかな? 凌太:杉田玄白。 社会:ふむ、ちなみに何故? 凌太:まぁやっぱ解剖の始まりの人?みたいな感じですげぇ医学的なもん進めたみたいな感じでかっこいいじゃん? 社会:ふむ…なるほど…じゃあ、次の質問だ。 凌太:うん 社会:日本の都道府県だと、何処が好きなんだい? 凌太:うーん、強いて言うなら福岡かな… 社会:ほう、福岡か…ラーメンとかもつ鍋、他には明太子などが有名だね。 凌太:そう!俺ラーメンめっちゃ好きなんだよ!!だから福岡ってわけ!!あと博多弁可愛いしなぁ! 社会:確かに福岡には博多があるから博多弁が主流だね、私も博多弁は好きだよ。 凌太:おぉ!マジか!今の発言は好感度高くなるな! 社会:ふふ、それは感謝だね。それでは私からは以上だ、次は君が泣かせた国語だ。是非僕を選んでくれるのを願っているよ? 凌太:うぐ…泣かせたは余計だ! 0:社会がドアを開け出て、国語が入ってくる。 国語:… 凌太:… 国語:… 凌太:気まずい!なんか喋ってくれ! 国語:だって私の事好きだと言ってくれたのに楽だからっていう理由だったから… 凌太:ごめんって…ちゃんと話して決めるからさぁ… 国語:うーん…まぁいいです。それでは改めて私は国語です!さて私からの質問ですが、凌太くんは漢字好きですか? 凌太:まぁ漢字は生きてく上でやっぱり必要だし嫌い好きって概念はないなぁ… 国語:なるほど…えーっと、次の質問は… 凌太:おいちょっと待て 国語:はい?何ですか? 凌太:なんでカンペみたいなもん出してんだよ。 国語:質問する内容忘れるかもしれないじゃないですか! 凌太:ねぇよ!質問内容忘れるとかやる気あるのか!! 国語:うぅ…そんな酷い言い方しなくても… 凌太:あ、やべ… 国語:うぅ…うううぅ…酷いよぉ… 凌太:あーごめん、俺が悪かった。悪かったから泣くのだけはやめてくれ、あいつら入ってきたら収集がつかなくなる… 国語:分かりました…ぐすっ… 凌太:んーまぁ国語がテストで楽っていうのは本当の事でもあるけど、俺演技が好きなんだよ。だから国語の音読とかって周りの奴らはすげぇ棒読みなんだけど、俺は感情とかを色々考えて読んだりするから国語は普通に好きなんだよ。 国語:そうなんですか…それは嬉しいです、ふふっ。 凌太:あー…まぁそれならいいけど… 国語:それでは次は化学さんですので私は戻りますね!私の事選んでくれるの、期待してますね…? 凌太:おぉ…うん。考えとく。 0:国語が部屋から出ていき、化学が入ってくる。 化学:じゃあ僕から質問するね!よろしくね!凌太君!! 凌太:あぁよろしく…あと質問の前に1ついい? 化学:んー?なにかなー? 凌太:お前…性別どっちだ…? 化学:僕には性別なんてものないよ!秘密! 凌太:あーなるほど…そういう感じね。 化学:質問はそれだけ? 凌太:あ、まぁうん…それだけ。 化学:じゃあ僕からの質問ね!凌太君は化学で好きなものってある? 凌太:申し訳ねぇけど化学ってあんまり好きじゃねぇんだよな… 化学:ええ!?なんで?! 凌太:まぁまず方程式が難しい、生物の数が多すぎる。以上の理由からあまり好きじゃないという事になる。 化学:んーそうかぁ… 凌太:だけど 化学:だけど? 凌太:生物自体は色んな生態があるから俺はその部分に関しては化学は好きなんだよ。 化学:落として上げるタイプー?僕照れちゃうなぁ 凌太:別に落として上げたわけじゃねぇよ…ただ生物とかの生態を見たりするのが面白いなって思ったからそれ言っただけだよ。 化学:ふーん…そうなんだ… 凌太:なんだよ… 化学:べーつに!!じゃあ2つ目の質問ね!僕は生物の中でもミジンコとか可愛いのが好きなんだけど、凌太君は生き物だったら何が好き? 凌太:ふむふむなるほど…生き物だったらか…俺は蛇かな。 化学:えぇ…蛇?なんで…? 凌太:なんか可愛いじゃんニョロニョロしてて。 化学:僕やだ!蛇嫌い! 凌太:お前化学だろ… 化学:まぁいいや!僕からの質問は以上だよ!最後は数学だから頑張ってね!! 凌太:おう! 0:化学が出ていき、ドアが閉まる。 凌太:ん?いつもは入れ替わりで入ってくると思ってたんだが… 0:ドアがコンコンと叩かれる。 凌太:あ、なるほど…そういう感じね…いいよ入ってきて。 0:ドアを開けお辞儀をする数学。 数学:失礼します。 凌太:あ、うん。 数学:それでは礼儀もしっかりした事だし、質問するけどいいかな? 凌太:あ、すごいちゃんと順序を踏むんだね、律儀だね。 数学:それでは1つ目だが、凌太君。君は数学は好きかい? 凌太:嫌いだよ、計算の仕方分かんねぇし、正直足し算、引き算、掛け算、割り算あればいいと思って生きてきてるから他の必要ないと思ってる。 数学:中々に好き嫌いが激しいね。まだまだ子供だね。 凌太:うるせぇよ!そういうお前は数学以外好きなのかよ! 数学:いや?僕は別に元々教科書なわけだから別に数学以外好きになる必要性があるかい? 凌太:人に好き嫌いするなって行ってんのに自分はいいって感じね。なるほどね。 数学:まぁ話を戻そうか、数学は確かに生きていく上で必要なものを学ぶかと言われたら対してないのが現実だ。 凌太:まぁだろうな。 数学:でも進学などをする場合、必要な知識にはなってくるだろう?僕は非常に計算が好きでね。 凌太:計算ねぇ…それは方程式とか出てくんの? 数学:それは然り、僕は頭を使うという事が好きでね、脱出ゲームの謎解きなどもそうであり、とにかく頭を使ったりする事が好きなのさ。 凌太:疲れない?それ? 数学:全くもって疲れないね、いい頭の運動になるというものだ、お陰で彼らの中では僕が1番頭がキレている。 凌太:まぁ数学だしな…すげぇ知的に見えてるよ…うん… 数学:それでは2つ目だ、何故僕達は人の姿になって君の前に現れたと思う? 凌太:急に質問の内容が変わったな、ちなみに分かるわけないだろ。 数学:それは時期に分かる。それでは皆を呼んでくるよ。 凌太:分かった。 0:数分後 凌太:やっときたか、遅かったけどなんか話し合いでもしてた? 社会:いや少しこちらの方で雑談をしてただけさ、気にしなくていいよ。 化学:そうそう!僕達は僕達で話してただけだよー! 凌太:そ、そうか… 数学:さて、この中の誰の教科が好きか。決めたんだろうね? 凌太:そういえばそういう内容だった…忘れてた… 国語:早く教えてくださいよ〜私はもちろん私!国語だと思いますけどね! 社会:さて…どうでしょうね? 化学:僕に決まってるじゃん!!僕可愛いし〜生物も凌太君好きって言ってたも〜ん! 数学:まぁ彼の答えを聞こうか… 凌太:あーええと…そうだな… 0:僅かの沈黙 凌太:やっぱりお前らには悪いけど俺は体育が好きなんだよな、やっぱり自分に嘘は付けねぇし。 社会:そうか。 国語:変わらないですか。 化学:ちぇ〜 数学:こんな事になるだろうとは思ったよ。 社会:なんだい、気づいていたのかい?この結果になるって。 数学:当然だよ、彼の気持ちは最初から僕達には向いていない。 国語:手強いですね〜凌太君… 化学:うーん… 凌太:つうわけで俺からは以上だけど、お前らはまだなんかあるわけ? 数学:じゃあ、僕達に好きな順で順位を付けてもらおうか。 社会:そうだね、そうしようか。 国語:賛成で〜す!! 化学:僕も!賛成!! 凌太:だからお前ら話聞けって… 数学:逆に聞くが、凌太君はいい案があるのかい? 凌太:………ねぇよ、俺そこまで頭良くねぇし。 数学:ということで、今。この場で決めてくれ。 凌太:は?!この場で?! 数学:そうだ、ではないとつまらないだろう? 化学:数学さん中々ゲスい事するね〜 社会:まったくだ、この中で1番性格が悪いだけはあるな。 数学:社会、君とは少し話しをしないといけないみたいだね? 社会:勘弁してくれ、君と話しをしたところで私に勝ち目はないだろう。 数学:なら喧嘩を僕に売ってくるな。さぁ凌太君、決めてくれ。 凌太:分かった…1位は国語だ。 国語:へへへ!やったぁ! 凌太:2位は化学だ。 化学:2位かぁ…まぁいいや! 凌太:3位は社会だ。 社会:まぁいいとするか。 凌太:そして4位はお前だ、数学。 数学:ふむ…まぁ予想済みではあったが… 凌太:これで満足か? 数学:あぁ、満足だ。だが 社会:? 国語:? 化学:? 凌太:なんだよ、まだなんかあるのかよ 数学:ここで君に提案がある、凌太君。 凌太:聞くだけ聞いてやるよ。 数学:君のテスト勉強の手伝いをしよう、これで4位という結果は変わるかな? 凌太:な、なんだと…? 数学:君は数学が苦手で毎回赤点ギリギリを取ってるのは僕は知っている。最も彼らは知らない情報だから正直この場で言うのは迷っていたがね。 凌太:なるほどな…数学、お前は1位にしてやる。 化学:え!ずるーい!僕もじゃあ化学教えるもん!! 国語:それだったら私もですよ〜! 社会:流石に私も引くに引けないな、それは。 凌太:おいおい勘弁してくれよ…一日にそんな教科勉強出来るか!!俺のキャパを考えろ!! 社会:確かに…凌太君のキャパじゃ全部は難しいか… 国語:あ!でしたらこれはどうでしょうか? 化学:なになに〜? 国語:本日は社会さんと数学さんが勉強を教える!明日は私と化学さんが教えるというのは! 凌太:あーまぁ…一日2教科ならまだいけるか… 国語:ほらほら!凌太君も受け入れてくれてるんわけだし! 数学:よし、今回のテストの結果で僕達の決着を付けよう。1番点数が高かった者が1番凌太君の好きな教科という風にしよう、 凌太:おいちょっと待て、それだと趣旨がズレてないか? 社会:細かい事は気にしたらハゲるよ、凌太君。 凌太:うるせぇ 化学:僕頑張っちゃうもんね〜!! 数学:それでは僕と社会以外は解散だ。 0:国語と化学、ドアから出ていく。 数学:さてよろしくね?凌太君。 凌太:嫌な予感してきたなぁ… 0:数時間後 凌太:やっと終わった… 数学:お疲れ様凌太君。しかし君の理解力も酷いものだね。 凌太:うるせぇよ!社会の暗記はアホみたいに多いし、お前の公式覚えるまで休憩なしなんてこんなスパルタ勉強した事ねぇよ! 社会:しかし全部暗記出来てたじゃないか、良く頑張ったと思うよ。 凌太:へいへいありがとな… 数学:明日は化学と国語が待っている、頑張りたまえ。 社会:私も応援してるよ。 凌太:まぁ感謝してるよ…うん… 0:次の日 化学:さぁ!頑張って覚えてもらうからね! 凌太:へいへい… 国語:安心してください、私はテスト範囲のストーリーの大事な部分と漢字の方を覚えてもらうだけですから! 凌太:どちらにしろ暗記だろ!もう暗記は嫌だぁぁぁぁ!! 0:数時間後 凌太:はぁ、はぁ、やっと終わった… 化学:お疲れ様〜!良く頑張ったね!よしよし! 凌太:やめろ!頭撫でんな!! 国語:しかし凌太君にしては物覚えが早かったですね?あの二人苦労していたと言ってたみたいですが… 凌太:昨日のあのアホ2人のせいで暗記能力上がってるんだろ…てかんな事言ってたのかあいつら…覚えてろよ… 化学:まぁまぁ!明日はテスト本番だから頑張って是非僕を1位にしてね?期待してるよ? 国語:しっかりテスト前に復習すれば大丈夫ですよ!焦らずファイト!! 凌太:まぁ俺も頑張るよ…ありがとな… 0:テスト後 凌太:やっとテスト終わって結果も帰ってきた。点数はちなみに見てないぞ俺は…さて家に帰ってあいつらに報告すっかぁ!! 0:凌太の部屋 社会:お、帰ってきたみたいだね。 数学:だね。 化学:おかえり〜! 国語:お疲れ様です、凌太君。 凌太:おう、まさかお前ら待ってたの? 数学:当然だろう、僕達の誰かを選ぶんだ、待っているさ。 社会:そうだね、結果の方を聞こうか。 化学:もちろん僕が1位だと思うけどね!! 国語:私も負けませんよ〜?! 凌太:まぁ待て待て、今テストの結果を教えてやるから。 0:バッグの中からテストの答案を出して皆に渡して行く凌太 国語:おぉ… 化学:うーん… 数学:なるほど…? 社会:ふむ… 凌太:じゃあそれぞれ点数を言ってくれ、数学から。 数学:……80点 化学:…78点だね… 社会:……85点… 国語:90点ですね。 凌太:まぁそういう事だ。 数学:待て、ちょっと待ちたまえ。 化学:そうだね僕も言いたい事がある。 社会:私もだ。 凌太:ん?なんだよ。 数学:凌太君、ちゃんと勉強は僕達としたよね? 凌太:あぁ、したな。 化学:それでこの点数って…なに? 凌太:なんだろうな。 社会:まさか…プレッシャーとかで忘れたとかでは…ないよね? 凌太:あーいやそうだなうん。まぁそうだね。 0:少しの間沈黙 凌太:お前らのプレッシャーが高すぎるのと緊張でほとんどド忘れたした。 数学:… 化学:… 国語:… 社会:… 凌太:いやごめんって、ホントに真面目にやってこうなんだよ。 国語:まぁ私は別に?点数90超えてるから責めませんけどね?結果的には私の勝ちですし? 化学:あ!90取ったからって威張ってるぞこいつ! 数学:君は1番点数が低いだろ?一体どういう勉強の仕方をしたのか教えて欲しいところだね。 社会:数学、君は私より5点も下なんだ、君も負けの部類だ。 数学:なんだと? 社会:なんだ?私に点数で負けたのがそんなに悔しいのか? 国語:まぁまぁ、落ち着いてくださいよ。「90点以下の皆様(笑)」 凌太:なんか嫌な予感してきたな… 化学:おい国語さんよぉ…点数が1番高いからって調子に乗ってないかなぁ? 社会:ここで同意したくはないが、私もそれには同感だ。 数学:ふむ、仕方ない。潰し合いになってはしまうが仕方ないだろう。 化学:数学さんも、そんなにクールぶってるけどあんなにプライドの高い数学さんがそんなに余裕ぶれるんですかぁ? 数学:貴様は点数が1番下だろう、本物の負け犬は貴様だ。勉強の教え方が下手くそな化学さん。 社会:やめなさい、点数の低い者同士の争いなんて見るに堪えない。私に勝ってから争いはしてくれ。 国語:でもそんな社会さんも私に5点差で負けてますよ〜?よくもまぁそんなに数学さん見たくクールに振る舞えますね〜本当は私に負けたの悔しいのに。 社会:国語の分際でまぁ…ただの漢字と物語の問いに対して答えるだけで点数を貰えるなんてたまたま点数が高かっただけじゃないのかな? 化学:確かに。 数学:まったくもってその通りだ。僕らは頭を使わないと解けない問題が多いのにも関わらず。君は単純に頭は余り使わないからね。正直僕らの立場には立てて無いことに気づいていないのかな? 凌太:おい!やめろ!これ以上争うな! 国語:なんですか〜?止めないでくださいよ〜!これから負け犬の皆様を言葉で負かすというのに。 数学:そうだよ凌太君、君が入るとこではないはずだ。 化学:そうだね、凌太君は関係ないもんね! 社会:大丈夫だ凌太君、直ぐにこいつらを黙らせるから。 凌太:違う!お前らのせいで俺のメンタルにダメージが凄いんだよ!誰もお前らの争い止めようなんて思ってねぇよ!! 国語:… 化学:… 数学:… 社会:… 凌太:実際俺の為にお前らは勉強を教えてくれて、俺がヘマをしたんだ。責めるならお前ら同士じゃなくて俺だろ…? 0:数秒の沈黙。 国語:そうですね…私たちが争うのは違いましたね。 化学:そうだね、僕達が争うのは少し違うよね… 数学:僕としたことが少し感情的になってた、すまない。 社会:私も少し大人気ないとこを見せたね。 凌太:お前ら… 国語:さて始めましょうか。 化学:だね。 数学:そうだね。 社会:さて…凌太君。 凌太:ん?どうした? 数学:今回、君に勉強教えたのは僕達だが、テストを解いたのは君だ。 凌太:え、まぁそうだけど… 数学:よって君の勉強不足だ。よって君が全て悪い事にした。 凌太:おい?ちょっと待て?まさか俺が全部悪い方向に行く感じ? 国語:そうですよ?元々はと言えば私達が必死に教えたのにこの点数で私達が争いを始めた原因は誰ですか? 凌太:おい!おかしいだろ!元々はお前らが始めた物語だろ?! 化学:凌太君さぁ、流石に僕があんなに丁寧に教えたのに78点ってなにぃ?なんで80も取れないわけぇ?やる気あったのぉ? 凌太:だから普通にド忘れたした部分があったんだよ!あとお前可愛いからちょっと集中出来てなかったんだよ!! 化学:え…キモ 凌太:うん!複雑!すごーい俺複雑!!てか俺に当たるのは違うよなぁ?! 社会:流石に私もびっくりですよ、90は当たり前として、100点取れると思ってたんだけどね、流石にドン引きだよ私。 凌太:なんでドン引くんだよ!ふざけんな!そのメガネ似合ってねぇんだよ!裸眼の方がお前顔いいからさっさとメガネやめろ!! 社会:男に言われても嬉しくないからやめてくれ。 凌太:うるせぇ!バカ! 数学:さてどう責任を取ってくれるのかな?凌太君?まさかこんな点数で僕を失望させてくれるとは思わなかったけどね?あんなにスパルタの様な勉強をさせたのに… 凌太:あぁ!あったんだ!スパルタって実感あったのね?!本当に性格悪いなお前!! 国語:さて!じゃあ復習しましょうね凌太君♡ 凌太:は?復習?テスト終わっただろ?復習なんて意味n 社会:(被せて)うるせぇ!テメェのその腐った根性とその暗記力叩き直してやる!おら!机に向かえ! 化学:そうだよぉ?凌太君?君は今から僕達4人の勉強を終えてもう1回テストの内容解いて、100点取れるまで寝かせないからね〜? 凌太:ちょちょ待て待て!!俺に当たるのは違うだろ?!お前らが勝手に始めた物語に俺を巻き込むな!やめろぉぉぉ! 数学:さてスパルタ勉強の始まりだ。 0:数時間後 凌太:お、終わった…疲れた…もう勉強は嫌だ… 数学:やっと終わったか。だいぶ遅かったね。 凌太:誰かさん達のせいでこんなに疲れてんだよ…マジでお前ら許さんからな… 化学:そーんな顔で言われても全然怖くないね〜!おもろ〜! 凌太:ギャルみたいな口調で喋るなよ、イラつく。 国語:いや〜ごめんなさいね〜でも凌太君が悪いんですからね〜? 凌太:うん…俺が悪かったからお前らどっか行って〜? 社会:まぁみんなも気は済んだでしょう? 数学:まぁ充分かな。 国語:私も満足しました〜いいストレス発散だった〜 化学:僕もいじめるの楽しかったから満足! 凌太:なんかストレス発散とかいじめるのとか聞こえてきたけどお前らなぁ…! 社会:それでは私達は失礼するよ。 数学:そうだね僕達はそろそろ帰るとしようか。 国語:ですね〜凌太君!お疲れ様です! 化学:じゃあね〜おばかさーん! 0:全員ドアから出ていく。 凌太:おいゴラァ!誰がバカだ!!待てコラ!!ってあれ? 0:ドアを開けると教科書だけが散乱している。 凌太:てかマジであいつら擬人化みたいな事になってんだ、まぁでもこいつらにはお世話になったしなぁ…そうだ!お祝いでもするか! 0:教科書にライターで火を付ける凌太。 凌太:お祝いって言っても俺のな、お前らに感謝も何も無い!燃えカスになって来世は良い奴に生まれ変われよ〜