台本概要

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タイトル ただ君を、好きになる。(R18 BL)
作者名 みのるしろいし×ベテルギウス  (@siroishi_jp)
ジャンル ラブストーリー
演者人数 5人用台本(男2、女2、不問1) ※兼役あり
時間 40 分
台本使用規定 非商用利用時は連絡不要
説明 社員推薦枠、その制度で出会った氷川誠と松下翔平。
恋が動き出す・・・

みのるしろいし、初の合作。その相手は10年前の自分。
10年前の自分がしたためていたBL作品を、声劇作品にしました。
(10年前のハンドルネームが、ベテルギウス名義でした。)

メインの男性2人・見守り隊3人で上演するのが良いと思います。
※兼役参考例
・女性社員A/店員
・北上/高木先生/プラネタリアン
・女性社員B/運転手

R18作品です。読み手の方・リスナーさんの年齢にもご注意いただけると幸いです。
登場人物の性別変更は負荷。読み手の性別は不問です。

【お願い】
事前・事後でも構いませんので、
上演時はX(旧Twitter)等でメンション付きでポストか、DM等でも良いですので
ご連絡頂けますと、喜びます。
何らかの形で上演内容を残して頂けますと、さらに喜びます。
これを機に他の台本も閲覧頂けますと、ハンパなく喜びます。

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
氷川 172 氷川 誠(ヒカワ マコト) 先輩社員。冷静で女性社員からの人気が高い。
松下 175 松下 翔平(マツシタ ショウヘイ) 新入社員。出身高校の評判があまり良くない。
女性社員A 6 モブ。氷川と松下を見守り隊の方で演ってください。兼役可
女性社員B 5 モブ。氷川と松下を見守り隊の方で演ってください。兼役可
北上 不問 17 モブ。氷川と松下を見守り隊の方で演ってください。兼役可
高木先生 不問 3 モブ。氷川と松下を見守り隊の方で演ってください。兼役可
店員 不問 5 モブ。氷川と松下を見守り隊の方で演ってください。兼役可
運転手 不問 3 モブ。氷川と松下を見守り隊の方で演ってください。兼役可
プラネタリアン 不問 3 モブ。プラネタリウムの上演を担当する人。 氷川と松下を見守り隊の方で演ってください。兼役可
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

文字サイズ
女性社員A:氷川さん、お疲れ様でした♡ 氷川:あぁ、お疲れ様 北上:氷川くん、ちょっとこの資料を整理しておいてくれないか? 北上:恐らく時間はかからないだろうから 氷川:かしこまりました、すぐに取り掛かります 北上:助かるよ、それではお疲れ様 氷川:松下、ちょっと書類の整理手伝ってくれないか? 松下:あ、私もう勤務時間提出しちゃいましたけど・・・ 氷川:大丈夫だ、残業代の代わりに俺が飯奢ってやるから良いかな? 松下:わかりました! 女性社員A:氷川さん、クールで仕事もできてカッコ良いよねー♡ 女性社員B:だよねー、私生活でもクールなのかな? 女性社員A:絶対そうだよー、氷川さんと食事でも行きたいなぁ 女性社員B:でも・・・毎日一番遅くに退社するみたいよ、松下って後輩と 女性社員A:氷川さんは松下を新人時代から見てるから・・・良いパートナーなんじゃない? 女性社員B:そうかもね、でも・・・氷川さんって滅多に新人教育しないみたいなのに・・・ 女性社員B:何であたしたちなんかじゃなくて、松下なのよ 女性社員A:しょうがないんじゃない?新人教育を一回はしないといけない、その一回が松下だったから・・・ 女性社員A:とはいえずるいよね 女性社員B:そうだよ!あーもう、氷川さんにいろいろ教わりたい 女性社員A:もしかして松下も氷川さんからいろんなこと教わってたりして 女性社員A:ウフフフッ 女性社員B:ウフフフッ : 0:数時間後 : 氷川:ふう・・・終わった 松下:結構ありましたね 氷川:そうだな、北上さんは早く出来るって言ってたけど、 氷川:あれだけ書類に不備があったらな・・・それじゃ、約束通り飯行くか 松下:ありがとうございます! : 0:中華料理屋 : 氷川:紹興酒ってさ、美味しいの? 松下:美味しいんですよ!味の感じ方を覚えたら。 氷川:そうなんだ。料理で使うっていうイメージしか無いなぁ。 松下:そうですね、どちらかと言うと料理ですね。 氷川:まあ、飲みすぎずペース守っとけよ。 松下:はい! : 0:数時間後 : 氷川:おーい、松下? 松下:Zzz.... 氷川:仕方ねぇなぁ。 : 0:氷川の家 : 松下:・・・・ふわぁ・・・っ! 氷川:おはよう、よく眠れたかな? 松下:ここって・・・もしかして 氷川:俺の家だけど? 松下:えっ・・・ご、もっ、申し訳ございません! 氷川:はははっ、今はオフだからごめんなさいで良いのに・・・新人の頃が懐かしいな 松下:ちょっ、あんまり思い出したく無いんでやめてくださいよー 氷川:まあ・・・あの頃は大変だったよ : 0:5年前 :     北上:悪い、実は今年の人員がどうしても足りなくて新人を1人担当してほしいんだ。 氷川:はっ、はあ・・・ 北上:だから・・・今年の面接で面接官と1人分の採用枠を君に一任してある 氷川:えっ、よろしいのですか? 北上:ああ、君が育てたいと感じた人を採用すればいい。 北上:なんせ君は今年で5年だ・・・だからそろそろ後輩を持たないとな 氷川:そう・・・ですか 北上:まあ、頼むよ 氷川:はい! : 0:同じ頃、学校。 高木先生:うーん・・・ここが良いのか? 松下:はい!事務の仕事がしたくて 高木先生:でもここは割と有名な企業だから・・・ 松下:でも、挑戦したいんです 高木先生:・・・わかった。応募してみようか、俺がサポートしてやるから頑張ろうな 松下:はい! : 0:面接会場 氷川:(モノローグ)うむ・・・どいつも何かが欠けてるな・・・次が最後か 0:ノックの音 氷川:どうぞー 松下:失礼いたします。 氷川:自己紹介からお願いします。 松下:はい、松下翔平と申します、本日はよろしくお願いいたします。 氷川:はい、どうぞお座りください。 松下:失礼致します。 0:質問が続く。 氷川:では最後になりますが、何かありましたら自己PRをお願いします 松下:はい、私は高校在学中に、パソコンに関する勉強に力をいれておりました。 松下:授業だけではなく、同好会を結成し、各種検定の取得に力を入れました。 松下:また、同好会ではコミュニケーションの大切さなども学び、先生方や先輩とも深いつながりが生まれました。 松下:それらを生かし、頑張りますのでよろしくお願い致します。 氷川:はい、以上で本日の面接は終了です。ありがとうございました 松下:本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございました。失礼致します : 0:松下と入れ替わりで、北上が入ってくる。 北上:今日で全員終わりか・・・どうだ、採用する人は決まったか? 氷川:はい、決まりました。私はこの方を採用します。 北上:どれどれー・・・ん? 北上:*高北《たかきた》の子か・・・大丈夫か? 氷川:確かに*高北《たかきた》の生徒ですが 氷川:この子からは可能性を感じました 北上:・・・そうか、まあいい。君の感じた可能性ってのを信じるのも、悪くないな 氷川:ありがとうございます、ではもう一つ、彼は私が指導を担当します。 氷川:そして彼が何か起こした時の責任は私が全て負います。 北上:そこまでしなくても良いんだかな、まあ楽しみにしているよ。 : 0:入社式。 北上:今日から新年度だ、今年も新人が4人入ってきた、まずは自己紹介を頼む 松下:本日から事務員としてお世話になります、*松下翔平《まつしたしょうへい》と申します。 松下:*高宮《たかみや》市立*高宮北《たかみやきた》高等学校を卒業して、本日入社ました。 マツシタ:仕事を覚えて活躍できるように頑張ります! 北上:松下くんの担当は、氷川くんにお願いしている。 氷川:事務担当の*氷川誠《まこと》です、松下くんよろしくね。 松下:はい!よろしくお願いします! 北上:氷川くんはうちの会社の数少ない男性事務だからいろいろ教わってくれよ? 松下:はい!わかりました 氷川:それじゃあ業務に取りかかってくれ 0:業務後。 北上:まあ・・・今日の仕事は終わりだ、書類の出来も悪くなかったから 北上:まあ初日にしては上出来だと思うぞ 松下:ありがとうございます! 北上:でも、もっと見る人への工夫ができたら良かったかもな・・・ 北上:まあ、明日からも頑張れよ 松下:はい!お疲れ様でした 北上:あ、そうそう。しばらくの間、欠勤や何かあった時の連絡は俺と氷川にしておいてくれ。 北上:これ、俺の連絡先な 松下:はい、かしこまりました。 北上:では、明日も頼むぞ 松下:はい! 0:会社の出口。 松下:氷川さん、お疲れ様です 氷川:ああっ、松下くんか。松下くんもこっち方面なのか? 松下:はい!1時間くらいかかりますが 氷川:どこに住んでるんだ? 松下:*渡良瀬《わたらせ》市です 氷川:*渡良瀬《わたらせ》か 松下:はい、氷川さんはどちらからですか? 氷川:*野添《のぞえ》だ 松下:*野添《のぞえ》ってことはここから南北線ですね 氷川:そうだな、では俺はここで 松下:お疲れ様でした : 0:入社後半年が過ぎて。 氷川:松下くん、今日の業務終わったら時間ある? 松下:はい、予定は無いですが? 氷川:それなら、飯行かないか? 松下:えっ・・・はい!ご一緒させていただきます 氷川:そうか、じゃあまた終了後に 松下:はい! : 0:居酒屋 松下:静かな居酒屋ですね 氷川:あぁ、都会の居酒屋みたいな元気なところよりも、俺はこんなところが好きなんだ 松下:へぇー、よく来るんですか? 氷川:あぁ・・・1人でじっくり飲むためにな 松下:そうなんですか・・・とりあえず飲み物頼みましょうか。すみません。 店員:はい、注文承ります 氷川:そうだな・・・それじゃあ俺は何時もので 店員:何時ものですね。お連れ様は・・・ 松下:おっ、ぼっ、私はウーロン茶を 店員:ウーロン茶ですね!かしこまりました。 松下:いつもの、で注文通っちゃうんですね。 氷川:顔なじみの店員だったもんでな。 松下:そうなんですか・・・凄いなぁ。 氷川:凄くは無いよwさあ、飲もうか。 松下:はい! : 0:2時間後 氷川:だからさぁ!俺には荷が重いって思って断ったの! 松下:そ、そうだったんですね。 氷川:そうだよぉ・・・まだまだ未熟だったから、後輩とか持つの怖いって思って。 松下:普通どれくらいで新人教育なんですか? 氷川:それはぁ・・・Zzz 松下:氷川さん?氷川さん! 氷川:Zzz.... 松下:氷川さん、本当に寝ちゃうんだなぁ。 店員:あ、氷川さん寝ちゃいました?タクシー回すのですいませんが同乗してあげてください。 松下:そうなんですか? 店員:いつものことなので、私が頼まれてるんですよ。 松下:へぇー。わかりました! : 0:数分後 運転手:着きました 松下:ありがとうございます 運転手:3,410円です 松下:はい 運転手:ありがとうございます 松下:すげぇや、俺の給料じゃ到底住めない・・・ 松下:確かフロアは・・・最上階!?凄い。一人で住んでるのかなぁ。 松下:しかし、氷川さんお酒飲んでるはずなのに酒臭く無いなぁ・・・いい香りする。 : 0:マンションに着き、部屋を開ける。 松下:よい・・・しょっと、氷川さん、送りましたよ。 氷川:Zzz... 松下:・・・あれ?どうやって鍵閉めるんだろうか? 松下:仕方ない・・・泊まらせてもらおう。 : 0:翌朝 氷川:うーんっ、あれ?家? 氷川:・・・またやったか。 氷川:ということは・・・ : 0:リビング 氷川:・・・だよな。ごめんな松下くん・・・ 氷川:ん?手紙? 松下:(置き手紙)氷川さん   居酒屋で寝てしまっていたので、送り届けました。 松下:戸締りが不安なので泊まらせていただきます。 氷川:・・・*律儀《りちぎ》だな。 松下:ふわぁ・・・っ!!氷川さんおはようございます! 氷川:おお、おはよう。昨日はありがとうな。 松下:いえ・・・気持ちよく寝てらしたので 氷川:お礼と言ってはなんだが・・・今日一日俺に付き合ってくれないか? 松下:えっ? 氷川:なーに、プライベートだからな、堅苦しいのはなしだ 松下:は、はいっ・・・でも 氷川:大丈夫だ、風呂ならうちではいればいい 松下:あ、ありがとうございます。 : 0:数十分後 氷川:松下ー、バスタオル置いとくなってうおっ 松下:ひ、氷川さん!? 氷川:あっ・・ 松下:氷川さん? 氷川:あ、あぁ!これ・・・使ってくれ 松下:はっ・・・はい。ありがとうございます。 氷川:ご、ごゆっくり。 松下:・・・慌てようが何か可愛かったな。 : 0:数分後 松下:今日はどこに行くんですか? 氷川:あぁ、とりあえず今から服屋に行こうと思っている 松下:服屋ですか? 氷川:流石に仕事と同じ服装は嫌だろ? 松下:僕は別にこれでも・・・ 氷川:俺が許さない。行こ。 : 0:道中 松下:オープンカーなんて初めて乗りました。 氷川:風が気持ちいいよな。 松下:凄いですよね、氷川さん。 氷川:何が? 松下:良いマンション住んで、良い車乗って。 氷川:そりゃあ・・・仕事真っ当にやってるからな。 松下:僕も氷川さんみたいに頑張れば、こういうこと出来ますかねぇ。 氷川:その状態では無理だなぁ。 松下:ですよねぇ。 氷川:俺を超える!くらいは言ってないとな。 松下:氷川さんを!? 氷川:まぁ、今はまだ覚えたてだしな。ゆっくり超えて来てくれ。 松下:また無茶なことを・・・・ 氷川:ハハハッ、出来るよ。松下くんなら。 : 0:服屋。 松下:そうですね・・・あ、これとかいいな 氷川:おお、似合うんじゃないか? 松下:ありがとうございます! 氷川:他にも何点か見つけて試着してみたらどうかな? 松下:はい!自分の姿をみてみたいです : 0:試着室から出る。 松下:どうですか? 氷川:うん、すごく大人っぽくなったな。 松下:ありがとうございます!普段はこんな服着ないので・・・似合うか心配だったんですけどね 氷川:そうなんだ、普段はジーンズとか? 松下:だいたいそんな感じですね 氷川:そうなんだ、じゃあ次の店行こうか? 松下:じゃあ着替えてきますね 氷川:着替えなくて良いよ 松下:えっ?だって売り物じゃ・・・ 氷川:その服は全部、松下君のものだ。 松下:えっ? 氷川:俺からの就職祝いだ 松下:えっ、えっ?良いんですか?結構高い気が・・・ 氷川:良いんだよ、松下くんはいつも仕事頑張ってるし 松下:でも・・・ 氷川:ありがたく受け取っておきなさい。 松下:・・・はい!ありがとうございます! : 0:車内 氷川:松下くんさあ、毎日毎日同じ仕事ばっかりで嫌だとか思ったことないの? 松下:えっ、いや、無いですけど・・・ 氷川:ふーん、じゃあ質問を変えよう。松下くんは、悩みとか1人で抱え込んでしまうタイプじゃない? 松下:えっ? 氷川:いやぁ、君を見てるとね、何一つ文句も言わないできっちりと仕事してくれてるから・・・ 氷川:そういう人って、悩みとか抱え込みやすいから 松下:・・・氷川さんって、何でもお見通しなんですね 氷川:ん?俺は別に超能力者では無いぞ? 松下:ふふふっ 氷川:・・・まあいいか、ほら、今日最後の目的地だ : 0:室内 松下:プラネタリウムって、初めて来ました。 氷川:そうなんだ、俺は辛いこととか、苦しいことがあった時はよく来るんだ。 松下:氷川さんもそんな時あるんですか? 氷川:ああ、本当に辛かったり苦しかったりした時な。 松下:へぇー 氷川:ここはあまり人も居ないから、静かな場所なんだ 松下:本当ですねぇ 氷川:席は・・・ここだな 松下:楽しみですねっ 氷川:あぁ プラネタリアン:本日は、*高宮《たかみや》市立科学館へお越し頂き、ありがとうございます。 プラネタリアン:今、この町から見える星空は三等星くらいまでしか見ることができません。 プラネタリアン:それでは只今から、皆さんを素敵な星空の世界へといざないましょう。 プラネタリアン:宇宙から見る空へと変化します。 プラネタリアン:皆さん、眼をつぶってください。 プラネタリアン:それでは、私が3つ数えたら目をゆっくりとあけてください。 プラネタリアン:3 プラネタリアン:2 プラネタリアン:1 プラネタリアン:どうぞ。 松下:綺麗ですね・・・ 氷川:あぁ・・・そうだな プラネタリアン:それでは只今から、30分間ゆっくりと星の流れをみていただきます 氷川:ここのプラネタリウムの特徴なんだ、ゆっくりと眺める時間があるんだ。 松下:そうなんですかぁ・・・ 氷川:ここで俺はいろんなことを考えるんだよ・・・ 氷川:そうしてると、自分ってちっぽけだなって思って 氷川:悩みとかが解決していくんだ 松下:氷川さんって、悩みなんて無いかと思ってました 氷川:そりゃ、俺にだって悩みや不安はあるさ。人間だからね 松下:彼女さんとかとも来るんですか? 氷川:ん?俺彼女は居ないよ? 松下:えっ、居ないんですか? 氷川:一度も無いね 松下:そう・・・ですか 氷川:松下くんはどうなんだ? 松下:えっ、僕なんて・・・貧相で弱々しいから、なんか頼りないって言われて・・・彼女なんて 氷川:そうか・・・ 松下:でも、誰かを守りたいなとか・・・そんな願望はありますよ? 氷川:・・・俺が君を守るってことはダメかな? 松下:えっ? 氷川:松下、俺は、お前のことが好きなんだ 松下:えっ、氷川さん?僕・・・男ですよ? 氷川:確かに俺も男だ、でも・・・俺はもう君への感情を抑えることができない。 氷川:入社前から君を見てきて・・・そして君を守りたいと心からそう思ったんだ 松下:氷川さん・・・嬉しい 氷川:君は、世間からはよく思われていない高校の出身かもしれない。 氷川:でも、君と面接で話した時、君の眼の輝きを見て、君に仕事をあげたいと思ったんだ。 氷川:それで、俺の一存で採用し、俺が教育係りになったんだ。 松下:そうだったんですか? 氷川:確かに僕が君を採用するって言った時、社長や社員たちは反対してたよ。 低ぁ:でも今回の社員推薦枠の担当が僕だったからね。社員推薦枠の話は知っているだろう? 松下:はい・・・学校の先生から聞きました。社員推薦枠と一般枠があるってことは・・・ 氷川:社員推薦枠はその社員が決めたら確実に採用なんだ。 氷川:俺は君を採用した。全ての責任は俺が背負うって条件でね 松下:そこまでして僕を・・・ 氷川:それほど、君から可能性を見出したからね。 氷川:その可能性は本物だったよ。君が仕事に慣れていく度に、君の社内での評判は上がっているからね 松下:本当ですか! 氷川:あぁ、本当だ。で、君の仕事を指導したり帰りに話していると、だんだん君に好意を持つようになってね 松下:そうなんですか 氷川:で、ここに来て勇気をもらったんだ。 氷川:この星の中でどれだけ輝いてる星がたくさんあっても、太陽は一つしか無いってね。 松下:その太陽が僕だったと 氷川:そうだな、そして今日、君に告白をした。 氷川:さあ、答えを聞かせてくれ 松下:・・・・悔しい 氷川:えっ? 松下:悔しい・・・でも、氷川さん・・・僕も氷川さんに魅かれてるのかもしれません。 松下:入社した時から氷川さんに仕事を教わって、そして帰社途中まで同じ道で話しながら・・・ 松下:だんだんと人となりに触れて、憧れから好意に変わったのかもしれないです。 氷川:それで? 松下:好きです・・・氷川さん 氷川:松下くん・・・いや、翔平 プラネタリアン:さて、ここからは星の説明に移って参ります。 プラネタリアン:星の間を流れる光は、流れ星です。 プラネタリアン:流れ星は、宇宙空間に漂っている「ちり」なんです。 プラネタリアン:直径1ミリ~数センチほどの小さなちりの粒が、地球に降ってくる時に大気と激しく衝突して プラネタリアン:大気の中の成分と混ざり合って光を放つ現象が流れ星です。 プラネタリアン:そのちりを連れてくる*彗星《すいせい》の軌道が地球と合致すると、まとまってちりが降り注ぐ「流星群」となります。 プラネタリアン:地球が*彗星《すいせい》の起動を横切る日時は毎年ほぼ同じなので、地球では同じ時期に流星群を見ることが出来ます。 プラネタリアン:その流星が飛び出す時の位置にある星座が、流星群の名前になります。 プラネタリアン:今夜は、オリオン座流星群が見える頃になります。 松下:氷川さんとの恋が・・・ずっと続きますように。 : 0:車内 松下:今でも信じられないです 氷川:ん? 松下:1番好きな人が隣に居て両想いだって 氷川:はははっ、俺だって信じられないよ・・・今まで恋から逃げてきた俺が 氷川:こんなにも人を好きになれるなんて、思ってもなかった。 松下:僕が初恋ですか? 氷川:いや、中学の時に好きになったら女が居たかな・・・ 松下:なんだ、僕が初恋じゃなかったんですね。 氷川:でも知ってるか?初恋は実らないってこと 松下:知ってますよ、僕も実らなかったですから 氷川:そうなのか 松下:はい、僕は小学校の5年生の頃でした・・・その子は転校してしまいました 氷川:切ないな・・・ 松下:僕たちは・・・ずっと結ばれていたいですね 氷川:そうだなっ、とりあえず、家戻るな。 松下:良いんですか? 氷川:もっと松下・・・いや、今度からはプライベートでは名前で呼ぼう。*翔平《しょうへい》と話したいからな 松下:何だか・・・照れくさいですねっ、いいですよ 氷川:よし、じゃあ戻るか : 0:部屋 氷川:はぁーっ、疲れた 松下:結構歩きもありましたもんね 氷川:朝よりも、*翔平《しょうへい》との距離がすごく近いよ 松下:氷川さん・・・ 氷川:*翔平《しょうへい》・・・ 氷川:(リップ音) 松下:(リップ音) 松下:あっ・・・氷川さんっ 氷川:俺のこともこれから下の名前で呼んでくれると嬉しい 松下:っ・・・*誠《まこと》さんっ 氷川:服、脱がすな。 松下:・・・はい。 氷川:肌、白くてすらっとしてるな・・・ 松下:褒められたことなんて無いですよ。 氷川:綺麗だよ。 松下:*誠《まこと》さんの体格の方が、人は羨みますよ。 氷川:そうかな? 松下:・・・襲っていい? 松下:っ、待って。 氷川:ん? 松下:*誠《まこと》さんも脱いでくださいよ・・・そのほうが人肌で温かくて 氷川:ああ、わかった。 松下:はうっ・・・そこはっ・・・ダメッっ 氷川:・・・弱いんだな 松下:そんなことっ・・・んんっ 氷川:*翔平《しょうへい》のそんな表情・・・もっと見てたいな 松下:*誠《まこと》さん・・・っ!あっ 氷川:中々デカイなっ・・・こんなにも俺を求めてくれてるのか 松下:んんっ、は・・・はいっ!! 松下:(首の裏をなぞる) 氷川:ひゃうっ。 氷川:さあ・・・そろそろ俺も気持ちよくして貰おうかな 松下:はいっ・・・ 松下:凄い・・・大きいですね 氷川:照れるな。 松下:あの・・・初めてなので、痛いかもしれない。 氷川:仕方ないよ。俺も初めてだから。 松下:ゆっくりしますね。 氷川:うっ・・・本当に初めてか? 松下:ふぁい。 氷川:すげぇよ・・・気持ちいいっ。 0:(自由に絡み合ってください。) 氷川:イクよっ・・・*翔平《しょうへい》 松下:うんっ・・・・・ゴクッ 氷川:よく飲み込んでくれたな・・・よしよし 松下:ちょっと苦かったけど・・・氷川さんのだと思って頑張って飲み込みました。 氷川:うーん? 松下:あっ・・・*誠《まこと》さん 氷川:よく言えました、もうちょっと時間かかりそうだね 松下:はい・・・で・・・ひっ、*誠《まこと》さん 氷川:何だい? 松下:あの・・・その・・・ 氷川:なになに? 氷川:ちゃんと言ってくれないとやってあげないよ? 松下:えーっと・・・あの! 松下:挿れて・・・ほしいです。 氷川:おっ・・・結構大胆だなっ。 氷川:わかった。でも・・・いきなり大丈夫か? 松下:・・・毎日、*誠《まこと》さんを思って・・・ 氷川:そうか・・・開発してたんだな 松下:はいっ・・・だから・・・ 氷川:わかったよ。 松下:あううっ・・・自分でやってる時はこんなに感じなかったのに・・・ 氷川:結構頑張ってくれてたんだな 松下:はいっ・・・あっ・・ 氷川:もう・・・いけそうだよ 松下:はい・・・*誠《まこと》さんっ 松下:初めてです・・・ 氷川:俺も初めてだよ・・・ 氷川:力抜いてっ 松下:んっ!!!!! 氷川:ゆっくり動くぞ 松下:待ってえっ(手を握る) 氷川:痛い? 松下:うん・・・でも、じきに慣れそう。 松下:うん・・・大丈夫です 松下:あっ・・・あんっ・・・うっ 氷川:はあ・・・気持ち良い・・・ 松下:ぼ・・・僕もですっ・・・あんっ・・・気持ちよすぎて・・・イクっ・・ 氷川:まだダメッだ・・一緒にイこう。 松下:んっ・・・あんっ・・あっ・・ 氷川:*翔平《しょうへい》・・・好きだっ。 松下:*誠《まこと》さん・・・あっ、息が伝わる。 氷川:そろそろ・・・イクぞっ 松下:はい! 氷川:あぁっ。 松下:アッ・・・ 0:事後 松下:はあっ・・・・はあっ 氷川:はあっ・・・最高だな 松下:僕もです・・・ 氷川:そうだな、*翔平《しょうへい》・・・大好きだ 松下:*誠《まこと》さん・・・大好き 氷川:今日は疲れただろう?シャワー浴びてきなよ 松下:はい・・・あのっ、一緒に入りませんか? 氷川:あぁ、いいぞ 0:風呂場 氷川:しっかり洗っておくな。 松下:ひゃう、くすぐったい。 氷川:さっきそんな素振りも無かったろ。 松下:へへへっ 氷川:あーもう、可愛すぎるだろ。 松下:やっ、シャワーで責めないでくださいよぉ。 氷川:そんな可愛すぎる奴にはお仕置きしないとな。 松下:・・・毎日でも良いですよ? 氷川:毎日って・・・お前持つのか?俺も心配だけどさ。 松下:あっ・・・あああ、そういうことじゃないですよっ! 氷川:毎日誠さんと一緒に居られたら・・・いなって 氷川:そういうことか、そうだな。 松下:はい! 氷川:良いこと言うじゃないかー 松下:やっ、シャワーで責めないでくださいよぉ 氷川:ふふふっ 0:ベッドで横になる 松下:風が気持ちいい・・・ 氷川:そうだな。(いきなり抱く) 松下:ひゃっ、いきなりどうしたんですか? 氷川:気持ち良いどころかちょっと寒い、温まりたい。 松下:もう・・・でも、しばらくこのままが良いです。 氷川:助かる。 0:モノローグ 氷川:この後、*翔平《しょうへい》をまた抱いた。 氷川:少し冷えた風も忘れるくらい、熱い夜だった。

女性社員A:氷川さん、お疲れ様でした♡ 氷川:あぁ、お疲れ様 北上:氷川くん、ちょっとこの資料を整理しておいてくれないか? 北上:恐らく時間はかからないだろうから 氷川:かしこまりました、すぐに取り掛かります 北上:助かるよ、それではお疲れ様 氷川:松下、ちょっと書類の整理手伝ってくれないか? 松下:あ、私もう勤務時間提出しちゃいましたけど・・・ 氷川:大丈夫だ、残業代の代わりに俺が飯奢ってやるから良いかな? 松下:わかりました! 女性社員A:氷川さん、クールで仕事もできてカッコ良いよねー♡ 女性社員B:だよねー、私生活でもクールなのかな? 女性社員A:絶対そうだよー、氷川さんと食事でも行きたいなぁ 女性社員B:でも・・・毎日一番遅くに退社するみたいよ、松下って後輩と 女性社員A:氷川さんは松下を新人時代から見てるから・・・良いパートナーなんじゃない? 女性社員B:そうかもね、でも・・・氷川さんって滅多に新人教育しないみたいなのに・・・ 女性社員B:何であたしたちなんかじゃなくて、松下なのよ 女性社員A:しょうがないんじゃない?新人教育を一回はしないといけない、その一回が松下だったから・・・ 女性社員A:とはいえずるいよね 女性社員B:そうだよ!あーもう、氷川さんにいろいろ教わりたい 女性社員A:もしかして松下も氷川さんからいろんなこと教わってたりして 女性社員A:ウフフフッ 女性社員B:ウフフフッ : 0:数時間後 : 氷川:ふう・・・終わった 松下:結構ありましたね 氷川:そうだな、北上さんは早く出来るって言ってたけど、 氷川:あれだけ書類に不備があったらな・・・それじゃ、約束通り飯行くか 松下:ありがとうございます! : 0:中華料理屋 : 氷川:紹興酒ってさ、美味しいの? 松下:美味しいんですよ!味の感じ方を覚えたら。 氷川:そうなんだ。料理で使うっていうイメージしか無いなぁ。 松下:そうですね、どちらかと言うと料理ですね。 氷川:まあ、飲みすぎずペース守っとけよ。 松下:はい! : 0:数時間後 : 氷川:おーい、松下? 松下:Zzz.... 氷川:仕方ねぇなぁ。 : 0:氷川の家 : 松下:・・・・ふわぁ・・・っ! 氷川:おはよう、よく眠れたかな? 松下:ここって・・・もしかして 氷川:俺の家だけど? 松下:えっ・・・ご、もっ、申し訳ございません! 氷川:はははっ、今はオフだからごめんなさいで良いのに・・・新人の頃が懐かしいな 松下:ちょっ、あんまり思い出したく無いんでやめてくださいよー 氷川:まあ・・・あの頃は大変だったよ : 0:5年前 :     北上:悪い、実は今年の人員がどうしても足りなくて新人を1人担当してほしいんだ。 氷川:はっ、はあ・・・ 北上:だから・・・今年の面接で面接官と1人分の採用枠を君に一任してある 氷川:えっ、よろしいのですか? 北上:ああ、君が育てたいと感じた人を採用すればいい。 北上:なんせ君は今年で5年だ・・・だからそろそろ後輩を持たないとな 氷川:そう・・・ですか 北上:まあ、頼むよ 氷川:はい! : 0:同じ頃、学校。 高木先生:うーん・・・ここが良いのか? 松下:はい!事務の仕事がしたくて 高木先生:でもここは割と有名な企業だから・・・ 松下:でも、挑戦したいんです 高木先生:・・・わかった。応募してみようか、俺がサポートしてやるから頑張ろうな 松下:はい! : 0:面接会場 氷川:(モノローグ)うむ・・・どいつも何かが欠けてるな・・・次が最後か 0:ノックの音 氷川:どうぞー 松下:失礼いたします。 氷川:自己紹介からお願いします。 松下:はい、松下翔平と申します、本日はよろしくお願いいたします。 氷川:はい、どうぞお座りください。 松下:失礼致します。 0:質問が続く。 氷川:では最後になりますが、何かありましたら自己PRをお願いします 松下:はい、私は高校在学中に、パソコンに関する勉強に力をいれておりました。 松下:授業だけではなく、同好会を結成し、各種検定の取得に力を入れました。 松下:また、同好会ではコミュニケーションの大切さなども学び、先生方や先輩とも深いつながりが生まれました。 松下:それらを生かし、頑張りますのでよろしくお願い致します。 氷川:はい、以上で本日の面接は終了です。ありがとうございました 松下:本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございました。失礼致します : 0:松下と入れ替わりで、北上が入ってくる。 北上:今日で全員終わりか・・・どうだ、採用する人は決まったか? 氷川:はい、決まりました。私はこの方を採用します。 北上:どれどれー・・・ん? 北上:*高北《たかきた》の子か・・・大丈夫か? 氷川:確かに*高北《たかきた》の生徒ですが 氷川:この子からは可能性を感じました 北上:・・・そうか、まあいい。君の感じた可能性ってのを信じるのも、悪くないな 氷川:ありがとうございます、ではもう一つ、彼は私が指導を担当します。 氷川:そして彼が何か起こした時の責任は私が全て負います。 北上:そこまでしなくても良いんだかな、まあ楽しみにしているよ。 : 0:入社式。 北上:今日から新年度だ、今年も新人が4人入ってきた、まずは自己紹介を頼む 松下:本日から事務員としてお世話になります、*松下翔平《まつしたしょうへい》と申します。 松下:*高宮《たかみや》市立*高宮北《たかみやきた》高等学校を卒業して、本日入社ました。 マツシタ:仕事を覚えて活躍できるように頑張ります! 北上:松下くんの担当は、氷川くんにお願いしている。 氷川:事務担当の*氷川誠《まこと》です、松下くんよろしくね。 松下:はい!よろしくお願いします! 北上:氷川くんはうちの会社の数少ない男性事務だからいろいろ教わってくれよ? 松下:はい!わかりました 氷川:それじゃあ業務に取りかかってくれ 0:業務後。 北上:まあ・・・今日の仕事は終わりだ、書類の出来も悪くなかったから 北上:まあ初日にしては上出来だと思うぞ 松下:ありがとうございます! 北上:でも、もっと見る人への工夫ができたら良かったかもな・・・ 北上:まあ、明日からも頑張れよ 松下:はい!お疲れ様でした 北上:あ、そうそう。しばらくの間、欠勤や何かあった時の連絡は俺と氷川にしておいてくれ。 北上:これ、俺の連絡先な 松下:はい、かしこまりました。 北上:では、明日も頼むぞ 松下:はい! 0:会社の出口。 松下:氷川さん、お疲れ様です 氷川:ああっ、松下くんか。松下くんもこっち方面なのか? 松下:はい!1時間くらいかかりますが 氷川:どこに住んでるんだ? 松下:*渡良瀬《わたらせ》市です 氷川:*渡良瀬《わたらせ》か 松下:はい、氷川さんはどちらからですか? 氷川:*野添《のぞえ》だ 松下:*野添《のぞえ》ってことはここから南北線ですね 氷川:そうだな、では俺はここで 松下:お疲れ様でした : 0:入社後半年が過ぎて。 氷川:松下くん、今日の業務終わったら時間ある? 松下:はい、予定は無いですが? 氷川:それなら、飯行かないか? 松下:えっ・・・はい!ご一緒させていただきます 氷川:そうか、じゃあまた終了後に 松下:はい! : 0:居酒屋 松下:静かな居酒屋ですね 氷川:あぁ、都会の居酒屋みたいな元気なところよりも、俺はこんなところが好きなんだ 松下:へぇー、よく来るんですか? 氷川:あぁ・・・1人でじっくり飲むためにな 松下:そうなんですか・・・とりあえず飲み物頼みましょうか。すみません。 店員:はい、注文承ります 氷川:そうだな・・・それじゃあ俺は何時もので 店員:何時ものですね。お連れ様は・・・ 松下:おっ、ぼっ、私はウーロン茶を 店員:ウーロン茶ですね!かしこまりました。 松下:いつもの、で注文通っちゃうんですね。 氷川:顔なじみの店員だったもんでな。 松下:そうなんですか・・・凄いなぁ。 氷川:凄くは無いよwさあ、飲もうか。 松下:はい! : 0:2時間後 氷川:だからさぁ!俺には荷が重いって思って断ったの! 松下:そ、そうだったんですね。 氷川:そうだよぉ・・・まだまだ未熟だったから、後輩とか持つの怖いって思って。 松下:普通どれくらいで新人教育なんですか? 氷川:それはぁ・・・Zzz 松下:氷川さん?氷川さん! 氷川:Zzz.... 松下:氷川さん、本当に寝ちゃうんだなぁ。 店員:あ、氷川さん寝ちゃいました?タクシー回すのですいませんが同乗してあげてください。 松下:そうなんですか? 店員:いつものことなので、私が頼まれてるんですよ。 松下:へぇー。わかりました! : 0:数分後 運転手:着きました 松下:ありがとうございます 運転手:3,410円です 松下:はい 運転手:ありがとうございます 松下:すげぇや、俺の給料じゃ到底住めない・・・ 松下:確かフロアは・・・最上階!?凄い。一人で住んでるのかなぁ。 松下:しかし、氷川さんお酒飲んでるはずなのに酒臭く無いなぁ・・・いい香りする。 : 0:マンションに着き、部屋を開ける。 松下:よい・・・しょっと、氷川さん、送りましたよ。 氷川:Zzz... 松下:・・・あれ?どうやって鍵閉めるんだろうか? 松下:仕方ない・・・泊まらせてもらおう。 : 0:翌朝 氷川:うーんっ、あれ?家? 氷川:・・・またやったか。 氷川:ということは・・・ : 0:リビング 氷川:・・・だよな。ごめんな松下くん・・・ 氷川:ん?手紙? 松下:(置き手紙)氷川さん   居酒屋で寝てしまっていたので、送り届けました。 松下:戸締りが不安なので泊まらせていただきます。 氷川:・・・*律儀《りちぎ》だな。 松下:ふわぁ・・・っ!!氷川さんおはようございます! 氷川:おお、おはよう。昨日はありがとうな。 松下:いえ・・・気持ちよく寝てらしたので 氷川:お礼と言ってはなんだが・・・今日一日俺に付き合ってくれないか? 松下:えっ? 氷川:なーに、プライベートだからな、堅苦しいのはなしだ 松下:は、はいっ・・・でも 氷川:大丈夫だ、風呂ならうちではいればいい 松下:あ、ありがとうございます。 : 0:数十分後 氷川:松下ー、バスタオル置いとくなってうおっ 松下:ひ、氷川さん!? 氷川:あっ・・ 松下:氷川さん? 氷川:あ、あぁ!これ・・・使ってくれ 松下:はっ・・・はい。ありがとうございます。 氷川:ご、ごゆっくり。 松下:・・・慌てようが何か可愛かったな。 : 0:数分後 松下:今日はどこに行くんですか? 氷川:あぁ、とりあえず今から服屋に行こうと思っている 松下:服屋ですか? 氷川:流石に仕事と同じ服装は嫌だろ? 松下:僕は別にこれでも・・・ 氷川:俺が許さない。行こ。 : 0:道中 松下:オープンカーなんて初めて乗りました。 氷川:風が気持ちいいよな。 松下:凄いですよね、氷川さん。 氷川:何が? 松下:良いマンション住んで、良い車乗って。 氷川:そりゃあ・・・仕事真っ当にやってるからな。 松下:僕も氷川さんみたいに頑張れば、こういうこと出来ますかねぇ。 氷川:その状態では無理だなぁ。 松下:ですよねぇ。 氷川:俺を超える!くらいは言ってないとな。 松下:氷川さんを!? 氷川:まぁ、今はまだ覚えたてだしな。ゆっくり超えて来てくれ。 松下:また無茶なことを・・・・ 氷川:ハハハッ、出来るよ。松下くんなら。 : 0:服屋。 松下:そうですね・・・あ、これとかいいな 氷川:おお、似合うんじゃないか? 松下:ありがとうございます! 氷川:他にも何点か見つけて試着してみたらどうかな? 松下:はい!自分の姿をみてみたいです : 0:試着室から出る。 松下:どうですか? 氷川:うん、すごく大人っぽくなったな。 松下:ありがとうございます!普段はこんな服着ないので・・・似合うか心配だったんですけどね 氷川:そうなんだ、普段はジーンズとか? 松下:だいたいそんな感じですね 氷川:そうなんだ、じゃあ次の店行こうか? 松下:じゃあ着替えてきますね 氷川:着替えなくて良いよ 松下:えっ?だって売り物じゃ・・・ 氷川:その服は全部、松下君のものだ。 松下:えっ? 氷川:俺からの就職祝いだ 松下:えっ、えっ?良いんですか?結構高い気が・・・ 氷川:良いんだよ、松下くんはいつも仕事頑張ってるし 松下:でも・・・ 氷川:ありがたく受け取っておきなさい。 松下:・・・はい!ありがとうございます! : 0:車内 氷川:松下くんさあ、毎日毎日同じ仕事ばっかりで嫌だとか思ったことないの? 松下:えっ、いや、無いですけど・・・ 氷川:ふーん、じゃあ質問を変えよう。松下くんは、悩みとか1人で抱え込んでしまうタイプじゃない? 松下:えっ? 氷川:いやぁ、君を見てるとね、何一つ文句も言わないできっちりと仕事してくれてるから・・・ 氷川:そういう人って、悩みとか抱え込みやすいから 松下:・・・氷川さんって、何でもお見通しなんですね 氷川:ん?俺は別に超能力者では無いぞ? 松下:ふふふっ 氷川:・・・まあいいか、ほら、今日最後の目的地だ : 0:室内 松下:プラネタリウムって、初めて来ました。 氷川:そうなんだ、俺は辛いこととか、苦しいことがあった時はよく来るんだ。 松下:氷川さんもそんな時あるんですか? 氷川:ああ、本当に辛かったり苦しかったりした時な。 松下:へぇー 氷川:ここはあまり人も居ないから、静かな場所なんだ 松下:本当ですねぇ 氷川:席は・・・ここだな 松下:楽しみですねっ 氷川:あぁ プラネタリアン:本日は、*高宮《たかみや》市立科学館へお越し頂き、ありがとうございます。 プラネタリアン:今、この町から見える星空は三等星くらいまでしか見ることができません。 プラネタリアン:それでは只今から、皆さんを素敵な星空の世界へといざないましょう。 プラネタリアン:宇宙から見る空へと変化します。 プラネタリアン:皆さん、眼をつぶってください。 プラネタリアン:それでは、私が3つ数えたら目をゆっくりとあけてください。 プラネタリアン:3 プラネタリアン:2 プラネタリアン:1 プラネタリアン:どうぞ。 松下:綺麗ですね・・・ 氷川:あぁ・・・そうだな プラネタリアン:それでは只今から、30分間ゆっくりと星の流れをみていただきます 氷川:ここのプラネタリウムの特徴なんだ、ゆっくりと眺める時間があるんだ。 松下:そうなんですかぁ・・・ 氷川:ここで俺はいろんなことを考えるんだよ・・・ 氷川:そうしてると、自分ってちっぽけだなって思って 氷川:悩みとかが解決していくんだ 松下:氷川さんって、悩みなんて無いかと思ってました 氷川:そりゃ、俺にだって悩みや不安はあるさ。人間だからね 松下:彼女さんとかとも来るんですか? 氷川:ん?俺彼女は居ないよ? 松下:えっ、居ないんですか? 氷川:一度も無いね 松下:そう・・・ですか 氷川:松下くんはどうなんだ? 松下:えっ、僕なんて・・・貧相で弱々しいから、なんか頼りないって言われて・・・彼女なんて 氷川:そうか・・・ 松下:でも、誰かを守りたいなとか・・・そんな願望はありますよ? 氷川:・・・俺が君を守るってことはダメかな? 松下:えっ? 氷川:松下、俺は、お前のことが好きなんだ 松下:えっ、氷川さん?僕・・・男ですよ? 氷川:確かに俺も男だ、でも・・・俺はもう君への感情を抑えることができない。 氷川:入社前から君を見てきて・・・そして君を守りたいと心からそう思ったんだ 松下:氷川さん・・・嬉しい 氷川:君は、世間からはよく思われていない高校の出身かもしれない。 氷川:でも、君と面接で話した時、君の眼の輝きを見て、君に仕事をあげたいと思ったんだ。 氷川:それで、俺の一存で採用し、俺が教育係りになったんだ。 松下:そうだったんですか? 氷川:確かに僕が君を採用するって言った時、社長や社員たちは反対してたよ。 低ぁ:でも今回の社員推薦枠の担当が僕だったからね。社員推薦枠の話は知っているだろう? 松下:はい・・・学校の先生から聞きました。社員推薦枠と一般枠があるってことは・・・ 氷川:社員推薦枠はその社員が決めたら確実に採用なんだ。 氷川:俺は君を採用した。全ての責任は俺が背負うって条件でね 松下:そこまでして僕を・・・ 氷川:それほど、君から可能性を見出したからね。 氷川:その可能性は本物だったよ。君が仕事に慣れていく度に、君の社内での評判は上がっているからね 松下:本当ですか! 氷川:あぁ、本当だ。で、君の仕事を指導したり帰りに話していると、だんだん君に好意を持つようになってね 松下:そうなんですか 氷川:で、ここに来て勇気をもらったんだ。 氷川:この星の中でどれだけ輝いてる星がたくさんあっても、太陽は一つしか無いってね。 松下:その太陽が僕だったと 氷川:そうだな、そして今日、君に告白をした。 氷川:さあ、答えを聞かせてくれ 松下:・・・・悔しい 氷川:えっ? 松下:悔しい・・・でも、氷川さん・・・僕も氷川さんに魅かれてるのかもしれません。 松下:入社した時から氷川さんに仕事を教わって、そして帰社途中まで同じ道で話しながら・・・ 松下:だんだんと人となりに触れて、憧れから好意に変わったのかもしれないです。 氷川:それで? 松下:好きです・・・氷川さん 氷川:松下くん・・・いや、翔平 プラネタリアン:さて、ここからは星の説明に移って参ります。 プラネタリアン:星の間を流れる光は、流れ星です。 プラネタリアン:流れ星は、宇宙空間に漂っている「ちり」なんです。 プラネタリアン:直径1ミリ~数センチほどの小さなちりの粒が、地球に降ってくる時に大気と激しく衝突して プラネタリアン:大気の中の成分と混ざり合って光を放つ現象が流れ星です。 プラネタリアン:そのちりを連れてくる*彗星《すいせい》の軌道が地球と合致すると、まとまってちりが降り注ぐ「流星群」となります。 プラネタリアン:地球が*彗星《すいせい》の起動を横切る日時は毎年ほぼ同じなので、地球では同じ時期に流星群を見ることが出来ます。 プラネタリアン:その流星が飛び出す時の位置にある星座が、流星群の名前になります。 プラネタリアン:今夜は、オリオン座流星群が見える頃になります。 松下:氷川さんとの恋が・・・ずっと続きますように。 : 0:車内 松下:今でも信じられないです 氷川:ん? 松下:1番好きな人が隣に居て両想いだって 氷川:はははっ、俺だって信じられないよ・・・今まで恋から逃げてきた俺が 氷川:こんなにも人を好きになれるなんて、思ってもなかった。 松下:僕が初恋ですか? 氷川:いや、中学の時に好きになったら女が居たかな・・・ 松下:なんだ、僕が初恋じゃなかったんですね。 氷川:でも知ってるか?初恋は実らないってこと 松下:知ってますよ、僕も実らなかったですから 氷川:そうなのか 松下:はい、僕は小学校の5年生の頃でした・・・その子は転校してしまいました 氷川:切ないな・・・ 松下:僕たちは・・・ずっと結ばれていたいですね 氷川:そうだなっ、とりあえず、家戻るな。 松下:良いんですか? 氷川:もっと松下・・・いや、今度からはプライベートでは名前で呼ぼう。*翔平《しょうへい》と話したいからな 松下:何だか・・・照れくさいですねっ、いいですよ 氷川:よし、じゃあ戻るか : 0:部屋 氷川:はぁーっ、疲れた 松下:結構歩きもありましたもんね 氷川:朝よりも、*翔平《しょうへい》との距離がすごく近いよ 松下:氷川さん・・・ 氷川:*翔平《しょうへい》・・・ 氷川:(リップ音) 松下:(リップ音) 松下:あっ・・・氷川さんっ 氷川:俺のこともこれから下の名前で呼んでくれると嬉しい 松下:っ・・・*誠《まこと》さんっ 氷川:服、脱がすな。 松下:・・・はい。 氷川:肌、白くてすらっとしてるな・・・ 松下:褒められたことなんて無いですよ。 氷川:綺麗だよ。 松下:*誠《まこと》さんの体格の方が、人は羨みますよ。 氷川:そうかな? 松下:・・・襲っていい? 松下:っ、待って。 氷川:ん? 松下:*誠《まこと》さんも脱いでくださいよ・・・そのほうが人肌で温かくて 氷川:ああ、わかった。 松下:はうっ・・・そこはっ・・・ダメッっ 氷川:・・・弱いんだな 松下:そんなことっ・・・んんっ 氷川:*翔平《しょうへい》のそんな表情・・・もっと見てたいな 松下:*誠《まこと》さん・・・っ!あっ 氷川:中々デカイなっ・・・こんなにも俺を求めてくれてるのか 松下:んんっ、は・・・はいっ!! 松下:(首の裏をなぞる) 氷川:ひゃうっ。 氷川:さあ・・・そろそろ俺も気持ちよくして貰おうかな 松下:はいっ・・・ 松下:凄い・・・大きいですね 氷川:照れるな。 松下:あの・・・初めてなので、痛いかもしれない。 氷川:仕方ないよ。俺も初めてだから。 松下:ゆっくりしますね。 氷川:うっ・・・本当に初めてか? 松下:ふぁい。 氷川:すげぇよ・・・気持ちいいっ。 0:(自由に絡み合ってください。) 氷川:イクよっ・・・*翔平《しょうへい》 松下:うんっ・・・・・ゴクッ 氷川:よく飲み込んでくれたな・・・よしよし 松下:ちょっと苦かったけど・・・氷川さんのだと思って頑張って飲み込みました。 氷川:うーん? 松下:あっ・・・*誠《まこと》さん 氷川:よく言えました、もうちょっと時間かかりそうだね 松下:はい・・・で・・・ひっ、*誠《まこと》さん 氷川:何だい? 松下:あの・・・その・・・ 氷川:なになに? 氷川:ちゃんと言ってくれないとやってあげないよ? 松下:えーっと・・・あの! 松下:挿れて・・・ほしいです。 氷川:おっ・・・結構大胆だなっ。 氷川:わかった。でも・・・いきなり大丈夫か? 松下:・・・毎日、*誠《まこと》さんを思って・・・ 氷川:そうか・・・開発してたんだな 松下:はいっ・・・だから・・・ 氷川:わかったよ。 松下:あううっ・・・自分でやってる時はこんなに感じなかったのに・・・ 氷川:結構頑張ってくれてたんだな 松下:はいっ・・・あっ・・ 氷川:もう・・・いけそうだよ 松下:はい・・・*誠《まこと》さんっ 松下:初めてです・・・ 氷川:俺も初めてだよ・・・ 氷川:力抜いてっ 松下:んっ!!!!! 氷川:ゆっくり動くぞ 松下:待ってえっ(手を握る) 氷川:痛い? 松下:うん・・・でも、じきに慣れそう。 松下:うん・・・大丈夫です 松下:あっ・・・あんっ・・・うっ 氷川:はあ・・・気持ち良い・・・ 松下:ぼ・・・僕もですっ・・・あんっ・・・気持ちよすぎて・・・イクっ・・ 氷川:まだダメッだ・・一緒にイこう。 松下:んっ・・・あんっ・・あっ・・ 氷川:*翔平《しょうへい》・・・好きだっ。 松下:*誠《まこと》さん・・・あっ、息が伝わる。 氷川:そろそろ・・・イクぞっ 松下:はい! 氷川:あぁっ。 松下:アッ・・・ 0:事後 松下:はあっ・・・・はあっ 氷川:はあっ・・・最高だな 松下:僕もです・・・ 氷川:そうだな、*翔平《しょうへい》・・・大好きだ 松下:*誠《まこと》さん・・・大好き 氷川:今日は疲れただろう?シャワー浴びてきなよ 松下:はい・・・あのっ、一緒に入りませんか? 氷川:あぁ、いいぞ 0:風呂場 氷川:しっかり洗っておくな。 松下:ひゃう、くすぐったい。 氷川:さっきそんな素振りも無かったろ。 松下:へへへっ 氷川:あーもう、可愛すぎるだろ。 松下:やっ、シャワーで責めないでくださいよぉ。 氷川:そんな可愛すぎる奴にはお仕置きしないとな。 松下:・・・毎日でも良いですよ? 氷川:毎日って・・・お前持つのか?俺も心配だけどさ。 松下:あっ・・・あああ、そういうことじゃないですよっ! 氷川:毎日誠さんと一緒に居られたら・・・いなって 氷川:そういうことか、そうだな。 松下:はい! 氷川:良いこと言うじゃないかー 松下:やっ、シャワーで責めないでくださいよぉ 氷川:ふふふっ 0:ベッドで横になる 松下:風が気持ちいい・・・ 氷川:そうだな。(いきなり抱く) 松下:ひゃっ、いきなりどうしたんですか? 氷川:気持ち良いどころかちょっと寒い、温まりたい。 松下:もう・・・でも、しばらくこのままが良いです。 氷川:助かる。 0:モノローグ 氷川:この後、*翔平《しょうへい》をまた抱いた。 氷川:少し冷えた風も忘れるくらい、熱い夜だった。