台本概要

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タイトル 団子戦争
作者名 くま@甘党
ジャンル コメディ
演者人数 4人用台本(不問4)
時間 10 分
台本使用規定 非商用利用時は連絡不要
説明 あなたは団子を食べる時、何を選びますか?

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
A 不問 19 みたらし派
B 不問 22 あんこ派
C 不問 22 ごま派
D 不問 17 そのまま派
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

文字サイズ
0:団子戦争 A:さぁーて、3時のおやつ~♪ B:お!いいねぇ、俺にも頂戴! C:俺にもー!! A:わかったわかった、いっぱいもらったからそう焦んなって!…じゃじゃーん!! B:おおおぉぉぉ!!お団子だぁー!!うんまそーー!! C:これ…、あの有名な和菓子屋の団子じゃね!? A:その通り!!朝から楽しみにしてたんだ~! B:俺あんこー!やっぱ団子はあんこが1番っしょー!へへへw C:いやいや、ごまに勝るものなし!!大人は黙ってごまでしょう。 A:二人とも正気かぁ?w 団子といえば、みたらし一択だろう!! B:…え? C:…は? A:…ん?……もしかして、これって……。 B:はぁ…やるか。俺は負けねーぞ。 C:俺だってこの戦いは譲れねえ。 A:(息を深く吸って)スゥゥゥゥゥ……、戦争だあああああ!!!! 0:(ここからは全員熱弁してください!) A:いいか!!みたらし団子っていやぁ、甘いもしょっぱいも楽しめるだろ!甘過ぎないから和菓子みたいな甘いの苦手な人も食べられる!故に、大人から子供までおじいちゃんにもおばあちゃんにも全世代に愛されてきたTOP the DANGOだ!! B:だぁーれがそんな事決めたんだよ!!あんこが乗った団子にはなぁ、無限の可能性があるんだよ!ただのあんこだけじゃねぇ!うぐいす餡にさくら餡、ずんだ餡なんかも大人気だ!!色んな味が楽しめるあんここそ、言うまでも無くTOPに相応しいだろう!! C:お前らの考えはその団子のように甘い!!ごまの美味しさは、日本食に馴染みのない外国人すら凌駕するんだぞ!!鼻を抜けるあのごまの香り!ねっとりとした濃密なごまだれ!さっぱりしたごまだれも美味しいが、俺は特にこの濃厚で濃密なごまだれが好きで好きでたまらない…。ちなみにこのごまたれには、あんこも入っている。だがなあ!!あんこはなああ!!所詮ごまの引き立て役だああああ!! B:ふっざけんなあああ!!何勝手に引き立て役にしてんだよ!!あんこがメインだろう!!あんこは主人公だろう!!世界は!!あんこを中心に回っているんだあああ!! A:ふっふっふ…、あーーはっはっはっは!! B:…な、何笑ってるんだよ? A:お前ら、あんこだかごまだか知んねえけどな、みたらし団子は、何を隠そう、鎌倉時代からあるんだ!! B:なにっ!? C:そ…そんな前から…。 A:そうさ!昔からみたらし団子は愛されてきたんだ。最初はしょうゆを付けて焼かれていた物が、現代になるにつれ改良され、このとろーりあまじょっぱいみたらし団子が生まれたんだ…。あぁ、よだれが…止まらない…。 B:あんこには…あんこにはなぁ!! C:ごまにだって…!! D:お前らあああ!!!! A・B・C:っっ!? D:さっきから黙って聞いてりゃー、しょうゆだのあんこだのごまだの…どうかしてるぜ!! A:なんだと!? B:じゃあお前は団子を食べる時…。 C:どうやって食べるんだよ? D:そのまま、団子本来の味を楽しむ!余計な物はいらん!! A:なっ…なんだと!? D:所詮お前らは、団子に添えられた飾りが好きなだけだろう!そもそも、しょうゆの甘じょっぱさが苦手な人も、あんこが苦手な人も、ごまの味やにおいが苦手な人も居る。それぞれ苦手な人が一定数居るんだよ。Simple is the BEST!!団子そのものを愛せない奴らに、団子好きを語る資格なんてないんだ!!! B:た…確かにあんこが苦手な人も中に入る。だけど、あんこは物によって色んな味が楽しめる。だからこそその点では団子そのものよりも重点を置いているかもしれない。だけど!! C:それは団子ありきの話であって、ごまだれが団子といかにマッチしているかが重要なんだ! A:くっ…。 B:どうしたんだよ!!お前も何か言い返せよ!! C:…まさかお前、もう負けを認めるのか!? D:…ふっふっふ。 B:な…なんだよ? C:何を笑っている…? D:なぁ、お前はもうわかっているんだろ?俺が出てきた時点で、お前らは皆、既に敗北しているのさ。 A:うっ…そ、そんな事は…。 B:どういう事だよ…? D:まずはっきりさせておこうか。最初にみたらし団子が鎌倉時代からあると言っていたが、お前らが言うその醤油だれがかかったみたらし団子は、大正時代から食べられ始めたんだ! C:え、大正時代!? A:や…やめろ! D:俺が来たからには団子についてしっかり知ってもらおうか!お前ら、団子自体がいつから食べられているか知っているか? C:え…いつからだ…? D:縄文時代だ。 B:なっ…そんな前から!? D:そうさ。当時身近にあったクヌギやどんぐりはアクが強く、食べるためにいったん粉にして水にさらしたんだ。そのアクが取れた粉状のものを、土器などで糊状(のりじょう)にして団子として食べたんだ。以来、穀物を食べられるようになっても団子を食べる習慣は続いた。きっと食感がとても良かったんだろう。さらに時代が進み、室町時代にはすでに串ざしの団子があったそうだ。 B:そうなのか…。 C:べ、勉強になるな…。 D:ちなみにこんな話もある。みたらし団子は人間の頭と手足をかたどったもので、これを神前に備えてお祈りをし、それを家に持ち帰って醤油をつけて火にあぶって食べ、厄除けにしたとも言われているんだ。 B:へぇ、厄除けに。 D:そして大正時代、この頃に生醤油の付け焼きだけだったものを、加茂みたらし茶屋のご主人が醤油と黒砂糖を使ったたれを考え出し、子供からお年寄りまで喜ばれました。 C:え、加茂みたらし茶屋って京都にある? B:あ!俺も行ったことある! D:その通りだ。団子好きなら、誰もが一度は訪れる聖地!俺は毎月2.3度は行っている。 C:え、わざわざ飛行機に乗って!? D:当然! B:す、すげぇ団子愛だ…。 A:……。 C:…?どうした? A:俺…い、行ったこと…ない。 B:なぁにいいいい!?あれだけ語っておいて、行った事がないだとおおおお!? C:やれやれ…。 D:ふん、所詮、お前の団子に対する想いはその程度だって事だ!このにわかが!! A:う…返す言葉がない…。 D:まぁでも、加茂みたらし茶屋に行った事が無いなら行けばいい。そして団子そのものを味わうんだ!団子本来の美味さに、改めて気付くことになるだろう。 B:お、いいねぇ!今から行くか!? C:賛成!久しぶりだなぁ、楽しみ!! A:お…俺も行きたい!! D:よーし、そうと決まれば、いざ行かん!!京都は下鴨松ノ木町(しもがもまつのきちょう)、加茂みたらし茶屋へ!! A・B・C:おおーー!!

0:団子戦争 A:さぁーて、3時のおやつ~♪ B:お!いいねぇ、俺にも頂戴! C:俺にもー!! A:わかったわかった、いっぱいもらったからそう焦んなって!…じゃじゃーん!! B:おおおぉぉぉ!!お団子だぁー!!うんまそーー!! C:これ…、あの有名な和菓子屋の団子じゃね!? A:その通り!!朝から楽しみにしてたんだ~! B:俺あんこー!やっぱ団子はあんこが1番っしょー!へへへw C:いやいや、ごまに勝るものなし!!大人は黙ってごまでしょう。 A:二人とも正気かぁ?w 団子といえば、みたらし一択だろう!! B:…え? C:…は? A:…ん?……もしかして、これって……。 B:はぁ…やるか。俺は負けねーぞ。 C:俺だってこの戦いは譲れねえ。 A:(息を深く吸って)スゥゥゥゥゥ……、戦争だあああああ!!!! 0:(ここからは全員熱弁してください!) A:いいか!!みたらし団子っていやぁ、甘いもしょっぱいも楽しめるだろ!甘過ぎないから和菓子みたいな甘いの苦手な人も食べられる!故に、大人から子供までおじいちゃんにもおばあちゃんにも全世代に愛されてきたTOP the DANGOだ!! B:だぁーれがそんな事決めたんだよ!!あんこが乗った団子にはなぁ、無限の可能性があるんだよ!ただのあんこだけじゃねぇ!うぐいす餡にさくら餡、ずんだ餡なんかも大人気だ!!色んな味が楽しめるあんここそ、言うまでも無くTOPに相応しいだろう!! C:お前らの考えはその団子のように甘い!!ごまの美味しさは、日本食に馴染みのない外国人すら凌駕するんだぞ!!鼻を抜けるあのごまの香り!ねっとりとした濃密なごまだれ!さっぱりしたごまだれも美味しいが、俺は特にこの濃厚で濃密なごまだれが好きで好きでたまらない…。ちなみにこのごまたれには、あんこも入っている。だがなあ!!あんこはなああ!!所詮ごまの引き立て役だああああ!! B:ふっざけんなあああ!!何勝手に引き立て役にしてんだよ!!あんこがメインだろう!!あんこは主人公だろう!!世界は!!あんこを中心に回っているんだあああ!! A:ふっふっふ…、あーーはっはっはっは!! B:…な、何笑ってるんだよ? A:お前ら、あんこだかごまだか知んねえけどな、みたらし団子は、何を隠そう、鎌倉時代からあるんだ!! B:なにっ!? C:そ…そんな前から…。 A:そうさ!昔からみたらし団子は愛されてきたんだ。最初はしょうゆを付けて焼かれていた物が、現代になるにつれ改良され、このとろーりあまじょっぱいみたらし団子が生まれたんだ…。あぁ、よだれが…止まらない…。 B:あんこには…あんこにはなぁ!! C:ごまにだって…!! D:お前らあああ!!!! A・B・C:っっ!? D:さっきから黙って聞いてりゃー、しょうゆだのあんこだのごまだの…どうかしてるぜ!! A:なんだと!? B:じゃあお前は団子を食べる時…。 C:どうやって食べるんだよ? D:そのまま、団子本来の味を楽しむ!余計な物はいらん!! A:なっ…なんだと!? D:所詮お前らは、団子に添えられた飾りが好きなだけだろう!そもそも、しょうゆの甘じょっぱさが苦手な人も、あんこが苦手な人も、ごまの味やにおいが苦手な人も居る。それぞれ苦手な人が一定数居るんだよ。Simple is the BEST!!団子そのものを愛せない奴らに、団子好きを語る資格なんてないんだ!!! B:た…確かにあんこが苦手な人も中に入る。だけど、あんこは物によって色んな味が楽しめる。だからこそその点では団子そのものよりも重点を置いているかもしれない。だけど!! C:それは団子ありきの話であって、ごまだれが団子といかにマッチしているかが重要なんだ! A:くっ…。 B:どうしたんだよ!!お前も何か言い返せよ!! C:…まさかお前、もう負けを認めるのか!? D:…ふっふっふ。 B:な…なんだよ? C:何を笑っている…? D:なぁ、お前はもうわかっているんだろ?俺が出てきた時点で、お前らは皆、既に敗北しているのさ。 A:うっ…そ、そんな事は…。 B:どういう事だよ…? D:まずはっきりさせておこうか。最初にみたらし団子が鎌倉時代からあると言っていたが、お前らが言うその醤油だれがかかったみたらし団子は、大正時代から食べられ始めたんだ! C:え、大正時代!? A:や…やめろ! D:俺が来たからには団子についてしっかり知ってもらおうか!お前ら、団子自体がいつから食べられているか知っているか? C:え…いつからだ…? D:縄文時代だ。 B:なっ…そんな前から!? D:そうさ。当時身近にあったクヌギやどんぐりはアクが強く、食べるためにいったん粉にして水にさらしたんだ。そのアクが取れた粉状のものを、土器などで糊状(のりじょう)にして団子として食べたんだ。以来、穀物を食べられるようになっても団子を食べる習慣は続いた。きっと食感がとても良かったんだろう。さらに時代が進み、室町時代にはすでに串ざしの団子があったそうだ。 B:そうなのか…。 C:べ、勉強になるな…。 D:ちなみにこんな話もある。みたらし団子は人間の頭と手足をかたどったもので、これを神前に備えてお祈りをし、それを家に持ち帰って醤油をつけて火にあぶって食べ、厄除けにしたとも言われているんだ。 B:へぇ、厄除けに。 D:そして大正時代、この頃に生醤油の付け焼きだけだったものを、加茂みたらし茶屋のご主人が醤油と黒砂糖を使ったたれを考え出し、子供からお年寄りまで喜ばれました。 C:え、加茂みたらし茶屋って京都にある? B:あ!俺も行ったことある! D:その通りだ。団子好きなら、誰もが一度は訪れる聖地!俺は毎月2.3度は行っている。 C:え、わざわざ飛行機に乗って!? D:当然! B:す、すげぇ団子愛だ…。 A:……。 C:…?どうした? A:俺…い、行ったこと…ない。 B:なぁにいいいい!?あれだけ語っておいて、行った事がないだとおおおお!? C:やれやれ…。 D:ふん、所詮、お前の団子に対する想いはその程度だって事だ!このにわかが!! A:う…返す言葉がない…。 D:まぁでも、加茂みたらし茶屋に行った事が無いなら行けばいい。そして団子そのものを味わうんだ!団子本来の美味さに、改めて気付くことになるだろう。 B:お、いいねぇ!今から行くか!? C:賛成!久しぶりだなぁ、楽しみ!! A:お…俺も行きたい!! D:よーし、そうと決まれば、いざ行かん!!京都は下鴨松ノ木町(しもがもまつのきちょう)、加茂みたらし茶屋へ!! A・B・C:おおーー!!