台本概要

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タイトル 幼馴染日常シリーズ3 「モテと身長と豊」
作者名 マメの助
ジャンル コメディ
演者人数 3人用台本(男3)
時間 10 分
台本使用規定 非商用利用時は連絡不要
説明 日常コメディ

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
64 高校生。一人称 俺。完全なボケ。茂とは幼なじみ。バカ。良い奴
48 高校生。一人称 僕。鋭いツッコミ。武とは幼なじみ。頭が良い。イケメン。
58 高校生。一人称 僕。 普段は好青年。身長が低く、身長の話題になると理不尽にキレる。武も身長が低いので親近感が湧いている
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

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茂:「あ、こっち来た」 武:「おーい豊君〜」 茂:「え、呼び込むなよ。大丈夫なの?僕目の敵にされてるんだよね?混ぜたら危険分子だよね?」 武:「まぁー大丈夫だろ!俺関係ねぇし」 茂:「他人事が過ぎるだろお前。」 0:間 豊:「やぁ武君。こんにちは。それに、茂君かな?こんにちは」 武:「やほー」 茂:「・・・ども」 豊:「アハハ!そんなに身構えないでくれよ〜今日は茂君に謝りに来たんだ」 茂:「えっ僕に?」 豊:「ぁあ!茂君!本当にすまなかったぁあ!!!!!!!!」 茂:「えぇえええ」 豊:「遠くから話は聞かせて貰った!目が合う度に睨め付けてしまったり、しまいには目が合わなくても睨みつけてしまって、君を不快にさせてしまった!本当にすまない!」 茂M:「遠くから?30メートルくらい離れてた筈だけど、よく聞こえてたな。まぁでも、やばい人かと思ってたけど、案外良い人なのかな。こんな律儀に謝罪までするなんて、この人にも色々あって、あんな行動しているのかも」 茂:「・・・あの、顔あげてください。僕は全然大丈夫ですから」 豊:「はぁ?全然大丈夫ですから?」 茂:「え」 豊:「テメェ!!!舐めてんのか!?全然大丈夫ですからじゃねぇーよ!!上から物言ってんじゃねえよ!なんだ?私は身長が高いので、それに比例して心も広いですよってか!?ふざけんな!俺は身長が低いから、心が狭いってか!言ってくれんじゃーねえか!ぁあん!?」 茂:「あ、前言撤回」 0:(豊は次の茂Mと武のセリフが終わるまで小さな声でセリフを続けてください) 豊:「何が前言撤回なんだよ!?ぁあ!?俺の事を心の中でチビだと思ってたことか!?てことはお前、俺の事心の中でやっぱチビだと思ってたんだな!ふざけんな!!おいおい!?聞いてんのか!身長高すぎて身長の低い俺の声は聞こえないのか!山なのか!お前は山なのか!小動物の声は聞こえんか!」 茂M:「どうしよう。びっくりする程前言撤回なんだけど。というか何?二重人格?ここまで人って瞬間的に変われるものなの?怖いんだけど」 武:「なぁ?大丈夫だろ?」 茂:「何がだよ。この状態を大丈夫だと言えるお前の頭をかち割ってやりたいよ」 豊:「ハッ!すまない!つい僕のメイン人格が暴走してしまった!」 茂:「頼むから今がメイン人格であってくれよ」 豊:「でも仕方ないじゃないか。君が僕より身長が高いのが行けないんだ!そりゃ僕のメイン人格だってファーストインパクトしちゃうよ!そうだ、僕だって謝ったんだ、君も身長が高くてごめんって謝ってよ!」 茂:「理不尽で粘土すんなよ。こねくり回しすぎて精巧な理不尽出来ちゃったじゃん、ねぇ武?やばいってここまで見てまだ大丈夫だって言うの?」 武:「そうだな。これは流石に良くないな」 武:「豊君ッ!!!!!」 豊:「は、はい!」 武:「豊君、今日君は一体何をしにココに来たんだ。身長を僻む事か?茂に謝らせる事か?」 豊:「そ、それは」 武:「違うだろ!!!!!」 豊:「ッ!」 武:「茂に!!しっかり謝って!どうやったらモテるか聞く事だろ!?忘れたか!!」 豊:「その通りですッ!」 茂:「え?」 0:間 武:「で、カクカクシカジカでマルサンカクって訳よ」 茂:「・・・うん?」 武:「いや、だからカクカクシカジカでマルサンカクって訳よ」 茂:「え、いや」 武:「もう!ラストだぞ!だからカクカクシカジカ...」 茂:「端折るな端折るな。漫画風に端折るなよ。それで理解できる奴この世界には居ないから」 武:「おかしいな、昨日見た漫画じゃ伝わってたんだけど」 茂:「世界線合わせろって」 豊:「出ちゃダメだ出ちゃダメだ出ちゃダメだ出ちゃダメだッ出ちゃダメだ!」 茂:「というかあれ、何してるの?」 武:「あぁ〜あれはメイン人格がセカンドインパクトしないように精神集中してんだよ」 茂:「・・・そかそか。もうそこにはツッコまないぞ」 武:「仕方ない。そろそろ説明したるか」 豊:「武君、大丈夫。ここからは僕が説明するよ」 武:「うむ。わかったじゃ任せた!」 豊:「うん。あ、茂君これ」 茂:「うん?何これ、ボタン?」 豊:「そう。今から回想シーンに移るんだけど気になる所があったらこれ押して」 茂:「回想シーン?え、なになに?」 豊:「では、VTRまで3.2.1」 0:間 豊:「これは武君が学校でモテたいモテたいとゾンビのように徘徊しているの所から始まる」 武:「モデダイ〜モデタィ〜オデェ、モデダイ」 0:茂、スイッチを押す 武:「ちょっと待つでやんすぅ〜」 茂:「辛いって。渋滞しすぎてどっからツッコめば良いか分からんて」 豊:「お、早速押したね。それは、ちょっと待つでやんすぅ〜ボタンだよ。気になる所で押してくれればVTRが一時停止するようになっている。ボイスは武君の声を録音してるんだ。」 茂:「わぁーお。説明されても渋滞が収まるどころかもっと混雑したって話する?というかコレ大丈夫なの?某番組要素過多だけど大丈夫!?」 豊:「武君が茂はツッコまないと死んじまうからツッコむ時間を与えなきゃダメだって言ってたからこのボタンを用意したんだ」 茂:「僕、マグロか何かだと思われてる?」 豊:「それじゃVTR続けるよ」 茂:「待て待て待て。一旦気になる所全部ツッコませて?その為のボタンでしょ!?無理だってこのまま放置は無理だって!」 豊:「構わないよ」 茂:「スーハー。まずココどこだよ!!さっきまで公園にいたじゃん!マジで某番組のセットじゃん!コメディーがすぎるだろ!それに回想の始まりから人里に初めて降りて来た怪物登場させるなよ!そしてなんだこのボタン!ちょっと待つでやすボタンってなんなんだ!言い方も言葉センスも全部鼻に付くわッ!」 武:「流石ツッコミマグロ」 茂:「変なあだ名つけんな」 豊:「よし。それじゃ続きだ」 0:間 武:「モデダイ〜モデタィ〜オデェ、モデダイ」 豊:「あれは、武君じゃないか。なんか様子が変だな」 武:「オデェ...女の子のチヤホヤされたい...モデタィ」 豊:「武君ー!大丈夫かい?なんか顔がパンデミックしてるけど」 武:「あ、豊君か。やほ」 豊:「あぁ。やほ。それでどうしたんだい?」 武:「はぁ〜豊君...聞いてくれるかい?」 豊:「うん!僕で良ければ!あ、でもちょっと待てて。」 武:「え、分かった」 豊:「先生よぉ!!!何ガン飛ばしてんだ!?あぁ!?俺達チビ2人が喋ってるの見て愉悦浸ってのんか!?見下してんじゃねぇぞ!うなじ目掛けて飛んでやろうか!というか誰がチビじゃ!!オラオラ!」 0:茂、ボタンを押す 武:「ちょっと待つでやんすぅ〜」 茂:「待て待て。え、先生にも行くの?心臓に毛が生えすぎて最早ジャングルだよ?それに良く見たら体育の吉田先生じゃん。マジでよく行けたな」 0:VTR自動再生 豊:「先生よぉ!!!何ガン飛ばしてんだ!?あぁ!?俺達チビ2人が喋ってるの見て愉悦浸ってのんか!?見下してんじゃねぇぞ!うなじ目掛けて飛んでやろうか!というか誰がチビじゃ!!オラオラ!」 武:「こうして、勇敢にも吉田先生へ反旗を翻した豊君は、罪を問われ牢獄(生徒指導者室)に連行された」 0:間 豊:「ふぅーお待たせ!ちょっと時間がかかちゃった、それで何かな?」 武:「そう、これは昨日の事だった」 0:茂、ボタンを押す 武:「ちょっと待つでやんすぅ〜」 茂:「無理だろ!常人の会話しろよ!!頼むから!人間の片鱗を見せてくれ!あたかもそれが当然の如く会話を続けるな!!ハァッ、ハァッ」 武:「おいおい茂、そんな調子でやってたらもたないぞ?もっとリラックスしてこーぜ」 豊:「茂君も大変だねぇ」 茂:「よし分かった。僕もお前達に勇敢に反旗を翻して牢獄に行くよ」 武:「目が怖い怖い!!ハイライトがないよ!?」 豊:「本当の牢獄に行く覚悟は決めないで!?軽率な事を言ってすまない!」 茂:「はぁ...続き」 0:豊と武、同時に 豊:「はい!」 武:「はい!」 0:間 豊:「ふぅーお待たせ!ちょっと時間がかかちゃった、それで何かな?」 武:「そう、これは昨日の事だった」 武:「昨日、俺は姉ちゃんと一緒にテレビを見てたんだ。そのテレビの番組で俺達と同じ高校生ながらモデルをしてる奴が出てて、ソイツが司会者にモテるでしょって聞かれてたんだ。ソイツなんて言ったと思うよ?」 豊:「うーん。ええモテますとかかな?」 武:「全然ですよぉ〜...だッ!ふざけんな!!イケメンが謙虚とかやめてくれよ!でだよ!ソイツが学校に通うシーンが流れたんだけどよ!もうそりゃ黄色声援の嵐よ!何が全然ですよぉ〜だッ!」 豊:「それを見て武君もモテたいと思ったって事かな?」 武:「いや、今のはただの僻みだ。俺の顔がパンデミックしてるのとは関係ない」 豊:「そ、そっか、なるほど」 武:「本当の原因は俺の幼馴染の茂にあるんだ」 豊:「あぁ、2組の茂君?幼馴染だったんだ」 武:「昨日、そのモデル高校生の番組を見てる時、姉ちゃんがボソって言ったんだ!」 武:「なんかー茂君みたいだねぇ〜あの子もファンクラブあるしね〜」 武:「って!!!!!!!!」 0:茂、ボタンを押す 武:「ちょっと待つでやんすぅ〜」 茂:「待て待て待て待て?え、ファンクラブ?僕知らないんだけど?」 武:「姉ちゃんによると内の学校にはファンクラブ部ってのがあるらしい。公式じゃないから裏で女子達が勝手にやってるらしいけどな」 茂:「待って僕の電波が追いつかない。どいうこと?」 武:「まぁ、動画見たほうが早いだろ。それじゃー続き」 0:間 武:「なんかー茂君みたいだねぇ〜あの子もファンクラブあるしね〜」 武:「って!!!!!!!!」 豊:「ファン!?クラブ!?」 武:「そうだ!ファンクラブだ!内の学校にはイケメンとか人気のある奴は皆んなファンクラブがあるらしいんだ!そしてアイツ密かにめちゃくちゃモテてるんだよ!確かに今思えばアイツ結構顔整ってるし、身長もあるしモテる要素が多いんだ!」 豊:「くそ!!やっぱり身長なのか!身長がッ身長が物を言う世界なのか!僕より身長が高い奴全員駆逐してやる!!」 武:「・・・でよ、俺姉ちゃんに聞いたんだ」 豊:「ッ!?まさか...」 武:「そのまさかさ」 武:「姉ちゃん、俺にもファンクラブってある?ってさ」 豊:「ゴクリッ。それでなんと?」 武:「ある訳ないじゃんー・・・てさ」 武:「グハッ!!!!」 豊:「武くーん!!!大変だ!あまりにもショックな出来事を思い出した所為で深刻なダメージを喰らっている!?大丈夫かい!?武君!」 武:「俺はもう、ダメだ。どうやったって立ち直れる気がしねぇ。・・・ホラ、俺の足見てくれよ。あまりに立ち上がりたく無さすぎて産まれたての子鹿くらい震えてら」 豊:「あ、本当だ震えてる。ッ!ダメだ!諦めちゃダメだ!!あ、そうだ!茂君に聞こうよ!どうやったらモテるのか!身長がある茂君に聞くのは癪だけど!僕も武君と同じでモテたい!」 武:「こんな近くに同士が居たなんて、俺って本当に恵まれてんなぁ〜仕方ねえ。茂に聞くのは茨の道だぜ?それでも一緒に来るか?」 豊:「勿論!一緒に聞こう!身長が高い奴に聞くのは本当に癪だけど!」 武:「分かった!それじゃ俺はいつも通りヨモギ公園で茂と話してるから、タイミング見てアイコンタクトで豊君のこと呼ぶぜ」 豊:「あぁ!一緒にモテを伝授して貰おう!癪だけど!」 0:茂、ボタンを地面に投げつける 茂:「フンッ!」 武:「ちょちょちょっと待つ待つででやんすぅ〜待つでやんすぅ〜待つでやんす〜」 豊:「あっ!なんて事をするんだい茂君!?ちょっと待つでやんすボタンが壊れてしまったじゃないか!」 茂:「そんな物壊れてしまえ!なんなのさこのクオリティの高い茶番は!」 武:「そんなに怒るなよ〜まぁでも分かっただろ?こうなった経緯がさ」 茂:「はぁ〜お陰様でね」 武:「おぉ!そりゃ良かった!やったな豊君コレで俺達とモテ道を走れるぞ!」 豊:「うん!」 武:「で、茂!どうやったらモテるんだ!?」 豊:「茂君!どうやったらモテるだい!?」 0:間 茂:「知らないよ」 武:「えっ」 豊:「え?」 茂:「いや、だから知らないよ。どうやってモテるなんかなんて興味ないし」 0:間 武:「はぁぁぁぁあ〜!つっかえねぇ!」 豊:「これだから身長の高い奴は〜!」 茂:「お前ら本当にボコボコにしていい?」 武:「はぁ〜なんだよぉ〜茂なら分かると思ったのにさ〜」 豊:「はぁ〜やっぱり、モテは顔と身長なのか」 茂:「うーん、そうだな。というかさ、僕から見る限りだと豊君は顔は良いんだからモテるんじゃない?」 豊:「はぁ!?」 茂:「えぇええ」 豊:「んだとテメェ!!顔は!?「は」ってなんだよ!モテないのはチビだからって言いてぇのか!?上から目線で物言ってんじゃねぇぞ!」 茂:「それそれ。背の問題じゃないって絶対。メイン人格の暴走が問題だよ100%」 武:「ちょっと待って茂!豊君は!?「は」ってなんだよ!俺は論外なのか!?頼むよ!なんか1つはモテ要素あるだろ!教えてくれよ!」 茂:「同じ文言で被せてくるなよ。うーん、まぁ。そうだな」 武:「ドキドキ」 茂:「僕は、武の元気で子供っぽくてうるさい所好きだよ。モテるかどうかは分からないけど、僕は武と一緒にいると楽しい。それじゃダメ?」 0:間 武:「そうか、これは中々破壊力があるな...茂のモテる意味が分かった気がする...」 豊:「僕もモテの片鱗を見たよ...癪だけど身長だけじゃないんだね」 茂:「ねぇ?さっきから無限に失礼なの気づいてる?」 豊:「うん!良し、僕もモテ道を走る為に今度から茂君を遠くから眺めて技を盗む事にするよ!」 茂:「うん、やめて?」 豊:「ハハハハ〜それじゃ今日は良い物を見れたよ。僕はこの辺りでお暇するね!ありがと〜!」 茂:「あ、帰った。マジであの人で嵐だな。ん?どうした?武?」 武:「俺、新たな扉を開きそうだッ」 茂:「閉めろ閉めろ」

茂:「あ、こっち来た」 武:「おーい豊君〜」 茂:「え、呼び込むなよ。大丈夫なの?僕目の敵にされてるんだよね?混ぜたら危険分子だよね?」 武:「まぁー大丈夫だろ!俺関係ねぇし」 茂:「他人事が過ぎるだろお前。」 0:間 豊:「やぁ武君。こんにちは。それに、茂君かな?こんにちは」 武:「やほー」 茂:「・・・ども」 豊:「アハハ!そんなに身構えないでくれよ〜今日は茂君に謝りに来たんだ」 茂:「えっ僕に?」 豊:「ぁあ!茂君!本当にすまなかったぁあ!!!!!!!!」 茂:「えぇえええ」 豊:「遠くから話は聞かせて貰った!目が合う度に睨め付けてしまったり、しまいには目が合わなくても睨みつけてしまって、君を不快にさせてしまった!本当にすまない!」 茂M:「遠くから?30メートルくらい離れてた筈だけど、よく聞こえてたな。まぁでも、やばい人かと思ってたけど、案外良い人なのかな。こんな律儀に謝罪までするなんて、この人にも色々あって、あんな行動しているのかも」 茂:「・・・あの、顔あげてください。僕は全然大丈夫ですから」 豊:「はぁ?全然大丈夫ですから?」 茂:「え」 豊:「テメェ!!!舐めてんのか!?全然大丈夫ですからじゃねぇーよ!!上から物言ってんじゃねえよ!なんだ?私は身長が高いので、それに比例して心も広いですよってか!?ふざけんな!俺は身長が低いから、心が狭いってか!言ってくれんじゃーねえか!ぁあん!?」 茂:「あ、前言撤回」 0:(豊は次の茂Mと武のセリフが終わるまで小さな声でセリフを続けてください) 豊:「何が前言撤回なんだよ!?ぁあ!?俺の事を心の中でチビだと思ってたことか!?てことはお前、俺の事心の中でやっぱチビだと思ってたんだな!ふざけんな!!おいおい!?聞いてんのか!身長高すぎて身長の低い俺の声は聞こえないのか!山なのか!お前は山なのか!小動物の声は聞こえんか!」 茂M:「どうしよう。びっくりする程前言撤回なんだけど。というか何?二重人格?ここまで人って瞬間的に変われるものなの?怖いんだけど」 武:「なぁ?大丈夫だろ?」 茂:「何がだよ。この状態を大丈夫だと言えるお前の頭をかち割ってやりたいよ」 豊:「ハッ!すまない!つい僕のメイン人格が暴走してしまった!」 茂:「頼むから今がメイン人格であってくれよ」 豊:「でも仕方ないじゃないか。君が僕より身長が高いのが行けないんだ!そりゃ僕のメイン人格だってファーストインパクトしちゃうよ!そうだ、僕だって謝ったんだ、君も身長が高くてごめんって謝ってよ!」 茂:「理不尽で粘土すんなよ。こねくり回しすぎて精巧な理不尽出来ちゃったじゃん、ねぇ武?やばいってここまで見てまだ大丈夫だって言うの?」 武:「そうだな。これは流石に良くないな」 武:「豊君ッ!!!!!」 豊:「は、はい!」 武:「豊君、今日君は一体何をしにココに来たんだ。身長を僻む事か?茂に謝らせる事か?」 豊:「そ、それは」 武:「違うだろ!!!!!」 豊:「ッ!」 武:「茂に!!しっかり謝って!どうやったらモテるか聞く事だろ!?忘れたか!!」 豊:「その通りですッ!」 茂:「え?」 0:間 武:「で、カクカクシカジカでマルサンカクって訳よ」 茂:「・・・うん?」 武:「いや、だからカクカクシカジカでマルサンカクって訳よ」 茂:「え、いや」 武:「もう!ラストだぞ!だからカクカクシカジカ...」 茂:「端折るな端折るな。漫画風に端折るなよ。それで理解できる奴この世界には居ないから」 武:「おかしいな、昨日見た漫画じゃ伝わってたんだけど」 茂:「世界線合わせろって」 豊:「出ちゃダメだ出ちゃダメだ出ちゃダメだ出ちゃダメだッ出ちゃダメだ!」 茂:「というかあれ、何してるの?」 武:「あぁ〜あれはメイン人格がセカンドインパクトしないように精神集中してんだよ」 茂:「・・・そかそか。もうそこにはツッコまないぞ」 武:「仕方ない。そろそろ説明したるか」 豊:「武君、大丈夫。ここからは僕が説明するよ」 武:「うむ。わかったじゃ任せた!」 豊:「うん。あ、茂君これ」 茂:「うん?何これ、ボタン?」 豊:「そう。今から回想シーンに移るんだけど気になる所があったらこれ押して」 茂:「回想シーン?え、なになに?」 豊:「では、VTRまで3.2.1」 0:間 豊:「これは武君が学校でモテたいモテたいとゾンビのように徘徊しているの所から始まる」 武:「モデダイ〜モデタィ〜オデェ、モデダイ」 0:茂、スイッチを押す 武:「ちょっと待つでやんすぅ〜」 茂:「辛いって。渋滞しすぎてどっからツッコめば良いか分からんて」 豊:「お、早速押したね。それは、ちょっと待つでやんすぅ〜ボタンだよ。気になる所で押してくれればVTRが一時停止するようになっている。ボイスは武君の声を録音してるんだ。」 茂:「わぁーお。説明されても渋滞が収まるどころかもっと混雑したって話する?というかコレ大丈夫なの?某番組要素過多だけど大丈夫!?」 豊:「武君が茂はツッコまないと死んじまうからツッコむ時間を与えなきゃダメだって言ってたからこのボタンを用意したんだ」 茂:「僕、マグロか何かだと思われてる?」 豊:「それじゃVTR続けるよ」 茂:「待て待て待て。一旦気になる所全部ツッコませて?その為のボタンでしょ!?無理だってこのまま放置は無理だって!」 豊:「構わないよ」 茂:「スーハー。まずココどこだよ!!さっきまで公園にいたじゃん!マジで某番組のセットじゃん!コメディーがすぎるだろ!それに回想の始まりから人里に初めて降りて来た怪物登場させるなよ!そしてなんだこのボタン!ちょっと待つでやすボタンってなんなんだ!言い方も言葉センスも全部鼻に付くわッ!」 武:「流石ツッコミマグロ」 茂:「変なあだ名つけんな」 豊:「よし。それじゃ続きだ」 0:間 武:「モデダイ〜モデタィ〜オデェ、モデダイ」 豊:「あれは、武君じゃないか。なんか様子が変だな」 武:「オデェ...女の子のチヤホヤされたい...モデタィ」 豊:「武君ー!大丈夫かい?なんか顔がパンデミックしてるけど」 武:「あ、豊君か。やほ」 豊:「あぁ。やほ。それでどうしたんだい?」 武:「はぁ〜豊君...聞いてくれるかい?」 豊:「うん!僕で良ければ!あ、でもちょっと待てて。」 武:「え、分かった」 豊:「先生よぉ!!!何ガン飛ばしてんだ!?あぁ!?俺達チビ2人が喋ってるの見て愉悦浸ってのんか!?見下してんじゃねぇぞ!うなじ目掛けて飛んでやろうか!というか誰がチビじゃ!!オラオラ!」 0:茂、ボタンを押す 武:「ちょっと待つでやんすぅ〜」 茂:「待て待て。え、先生にも行くの?心臓に毛が生えすぎて最早ジャングルだよ?それに良く見たら体育の吉田先生じゃん。マジでよく行けたな」 0:VTR自動再生 豊:「先生よぉ!!!何ガン飛ばしてんだ!?あぁ!?俺達チビ2人が喋ってるの見て愉悦浸ってのんか!?見下してんじゃねぇぞ!うなじ目掛けて飛んでやろうか!というか誰がチビじゃ!!オラオラ!」 武:「こうして、勇敢にも吉田先生へ反旗を翻した豊君は、罪を問われ牢獄(生徒指導者室)に連行された」 0:間 豊:「ふぅーお待たせ!ちょっと時間がかかちゃった、それで何かな?」 武:「そう、これは昨日の事だった」 0:茂、ボタンを押す 武:「ちょっと待つでやんすぅ〜」 茂:「無理だろ!常人の会話しろよ!!頼むから!人間の片鱗を見せてくれ!あたかもそれが当然の如く会話を続けるな!!ハァッ、ハァッ」 武:「おいおい茂、そんな調子でやってたらもたないぞ?もっとリラックスしてこーぜ」 豊:「茂君も大変だねぇ」 茂:「よし分かった。僕もお前達に勇敢に反旗を翻して牢獄に行くよ」 武:「目が怖い怖い!!ハイライトがないよ!?」 豊:「本当の牢獄に行く覚悟は決めないで!?軽率な事を言ってすまない!」 茂:「はぁ...続き」 0:豊と武、同時に 豊:「はい!」 武:「はい!」 0:間 豊:「ふぅーお待たせ!ちょっと時間がかかちゃった、それで何かな?」 武:「そう、これは昨日の事だった」 武:「昨日、俺は姉ちゃんと一緒にテレビを見てたんだ。そのテレビの番組で俺達と同じ高校生ながらモデルをしてる奴が出てて、ソイツが司会者にモテるでしょって聞かれてたんだ。ソイツなんて言ったと思うよ?」 豊:「うーん。ええモテますとかかな?」 武:「全然ですよぉ〜...だッ!ふざけんな!!イケメンが謙虚とかやめてくれよ!でだよ!ソイツが学校に通うシーンが流れたんだけどよ!もうそりゃ黄色声援の嵐よ!何が全然ですよぉ〜だッ!」 豊:「それを見て武君もモテたいと思ったって事かな?」 武:「いや、今のはただの僻みだ。俺の顔がパンデミックしてるのとは関係ない」 豊:「そ、そっか、なるほど」 武:「本当の原因は俺の幼馴染の茂にあるんだ」 豊:「あぁ、2組の茂君?幼馴染だったんだ」 武:「昨日、そのモデル高校生の番組を見てる時、姉ちゃんがボソって言ったんだ!」 武:「なんかー茂君みたいだねぇ〜あの子もファンクラブあるしね〜」 武:「って!!!!!!!!」 0:茂、ボタンを押す 武:「ちょっと待つでやんすぅ〜」 茂:「待て待て待て待て?え、ファンクラブ?僕知らないんだけど?」 武:「姉ちゃんによると内の学校にはファンクラブ部ってのがあるらしい。公式じゃないから裏で女子達が勝手にやってるらしいけどな」 茂:「待って僕の電波が追いつかない。どいうこと?」 武:「まぁ、動画見たほうが早いだろ。それじゃー続き」 0:間 武:「なんかー茂君みたいだねぇ〜あの子もファンクラブあるしね〜」 武:「って!!!!!!!!」 豊:「ファン!?クラブ!?」 武:「そうだ!ファンクラブだ!内の学校にはイケメンとか人気のある奴は皆んなファンクラブがあるらしいんだ!そしてアイツ密かにめちゃくちゃモテてるんだよ!確かに今思えばアイツ結構顔整ってるし、身長もあるしモテる要素が多いんだ!」 豊:「くそ!!やっぱり身長なのか!身長がッ身長が物を言う世界なのか!僕より身長が高い奴全員駆逐してやる!!」 武:「・・・でよ、俺姉ちゃんに聞いたんだ」 豊:「ッ!?まさか...」 武:「そのまさかさ」 武:「姉ちゃん、俺にもファンクラブってある?ってさ」 豊:「ゴクリッ。それでなんと?」 武:「ある訳ないじゃんー・・・てさ」 武:「グハッ!!!!」 豊:「武くーん!!!大変だ!あまりにもショックな出来事を思い出した所為で深刻なダメージを喰らっている!?大丈夫かい!?武君!」 武:「俺はもう、ダメだ。どうやったって立ち直れる気がしねぇ。・・・ホラ、俺の足見てくれよ。あまりに立ち上がりたく無さすぎて産まれたての子鹿くらい震えてら」 豊:「あ、本当だ震えてる。ッ!ダメだ!諦めちゃダメだ!!あ、そうだ!茂君に聞こうよ!どうやったらモテるのか!身長がある茂君に聞くのは癪だけど!僕も武君と同じでモテたい!」 武:「こんな近くに同士が居たなんて、俺って本当に恵まれてんなぁ〜仕方ねえ。茂に聞くのは茨の道だぜ?それでも一緒に来るか?」 豊:「勿論!一緒に聞こう!身長が高い奴に聞くのは本当に癪だけど!」 武:「分かった!それじゃ俺はいつも通りヨモギ公園で茂と話してるから、タイミング見てアイコンタクトで豊君のこと呼ぶぜ」 豊:「あぁ!一緒にモテを伝授して貰おう!癪だけど!」 0:茂、ボタンを地面に投げつける 茂:「フンッ!」 武:「ちょちょちょっと待つ待つででやんすぅ〜待つでやんすぅ〜待つでやんす〜」 豊:「あっ!なんて事をするんだい茂君!?ちょっと待つでやんすボタンが壊れてしまったじゃないか!」 茂:「そんな物壊れてしまえ!なんなのさこのクオリティの高い茶番は!」 武:「そんなに怒るなよ〜まぁでも分かっただろ?こうなった経緯がさ」 茂:「はぁ〜お陰様でね」 武:「おぉ!そりゃ良かった!やったな豊君コレで俺達とモテ道を走れるぞ!」 豊:「うん!」 武:「で、茂!どうやったらモテるんだ!?」 豊:「茂君!どうやったらモテるだい!?」 0:間 茂:「知らないよ」 武:「えっ」 豊:「え?」 茂:「いや、だから知らないよ。どうやってモテるなんかなんて興味ないし」 0:間 武:「はぁぁぁぁあ〜!つっかえねぇ!」 豊:「これだから身長の高い奴は〜!」 茂:「お前ら本当にボコボコにしていい?」 武:「はぁ〜なんだよぉ〜茂なら分かると思ったのにさ〜」 豊:「はぁ〜やっぱり、モテは顔と身長なのか」 茂:「うーん、そうだな。というかさ、僕から見る限りだと豊君は顔は良いんだからモテるんじゃない?」 豊:「はぁ!?」 茂:「えぇええ」 豊:「んだとテメェ!!顔は!?「は」ってなんだよ!モテないのはチビだからって言いてぇのか!?上から目線で物言ってんじゃねぇぞ!」 茂:「それそれ。背の問題じゃないって絶対。メイン人格の暴走が問題だよ100%」 武:「ちょっと待って茂!豊君は!?「は」ってなんだよ!俺は論外なのか!?頼むよ!なんか1つはモテ要素あるだろ!教えてくれよ!」 茂:「同じ文言で被せてくるなよ。うーん、まぁ。そうだな」 武:「ドキドキ」 茂:「僕は、武の元気で子供っぽくてうるさい所好きだよ。モテるかどうかは分からないけど、僕は武と一緒にいると楽しい。それじゃダメ?」 0:間 武:「そうか、これは中々破壊力があるな...茂のモテる意味が分かった気がする...」 豊:「僕もモテの片鱗を見たよ...癪だけど身長だけじゃないんだね」 茂:「ねぇ?さっきから無限に失礼なの気づいてる?」 豊:「うん!良し、僕もモテ道を走る為に今度から茂君を遠くから眺めて技を盗む事にするよ!」 茂:「うん、やめて?」 豊:「ハハハハ〜それじゃ今日は良い物を見れたよ。僕はこの辺りでお暇するね!ありがと〜!」 茂:「あ、帰った。マジであの人で嵐だな。ん?どうした?武?」 武:「俺、新たな扉を開きそうだッ」 茂:「閉めろ閉めろ」