台本概要

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タイトル それは悪霊か、生霊か
作者名 てくす  (@daihooon)
ジャンル ホラー
演者人数 3人用台本(男2、不問1)
時間 20 分
台本使用規定 非商用利用時は連絡不要
説明 ※これは、実体験を元にした話です。
お祓い等はしておりません。

ただ、当人のプライバシーと
尊厳と、プライドと、なんかもう
色々を守る為にフェイクを入れています。

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
悠希 不問 86 元配信者。 今は趣味レベル
暁人 107 配信者。ファンもおり、イベントを開催するレベル
貴哉 69 元配信者。暁人とたまにコラボ配信をし、ファンも付いてる。
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

文字サイズ
悠希:もしもし? 暁人:あ、お疲れ 悠希:お疲れー、久しぶりだね 暁人:や、ごめんね、忙しくて 悠希:別に〜、気にして無いけど? 暁人:いや、その言い方よ、言い方 悠希:まー、同じ時期に配信始めて? 悠希:どこかの誰かさんだけ人気者になって? 悠希:今じゃイベント開くくらい有名人だし? 暁人:僕が悪いの!?それ! 悠希:悪いとは言ってないけど? 暁人:相変わらずだよ、悠希ちゃんは 悠希:いえいえ、人気配信者の 悠希:アッキーさんに比べればそんなこと 暁人:ま、本心で言ってないことは分かってるし 暁人:別にいいんだけど…ね? 悠希:そういうのはファンの女の子に使ってください 悠希:私は暁人君の地声の方が好きだよ 暁人:相変わらずだなぁ 貴哉:お疲れ、ごめん遅れた 暁人:たかや〜!お疲れー! 悠希:タカさんお疲れ様です、遅かったですね 悠希:いつもは私より早いのに 貴哉:いや、それが仕事が入っててさ 貴哉:帰れそうにない… 暁人:ブラックだね 貴哉:違うんだ、俺が入れすぎただけっていうか 貴哉:まぁ、いいんだけどな 暁人:そういえば悠希ちゃんは? 悠希:私は夜勤 貴哉:あれ?電話して大丈夫だったのか? 悠希:はい、夜勤って言っても寝ていいので 悠希:暇なんですよ 悠希:何かあれば少し抜けますけど 暁人:みんな忙しいね 悠希:アッキーさんに比べたら 暁人:まだ言う!? 貴哉:あー、すまんな暁人 貴哉:イベント行けなくて 悠希:そうだった、ごめんね 暁人:うんん、いいよ 暁人:やっぱり皆んな忙しいし 暁人:イベント前に電話できただけでも嬉しい 貴哉:人気になっても俺たちを捨てないお前が好きだ 暁人:貴哉…僕も…貴哉のこと… 悠希:いいから、そういうの配信の時にしてもろて 貴哉:結構俺たち普段でもこれだよな? 暁人:求められるからね… 悠希:タカさんでも引きますよ 貴哉:それは、やだなぁ 貴哉:で、明日イベントってことは 貴哉:もう都内か? 暁人:うん、ホテルも手配してもらって 暁人:もうベッドの上で全裸だよ 悠希:服くらい着てよ 暁人:夏は一糸纏わぬ姿でいたいの 貴哉:全裸で毛布も気持ちいいよな 暁人:わかる!?さっすが貴哉! 悠希:裸族ですね… 暁人:イベントはまた招待するから 暁人:今度は来てよね 悠希:次は休み取るよ 貴哉:俺もオフ会兼ねて会いたいしな 暁人:楽しみだなぁ… : 0:【物が落ちる音がする】 : 暁人:うわぁぁぁ!! 悠希:え!? 貴哉:どうした? 暁人:え!?聞こえなかった!? 暁人:物が落ちる音がしたんだけど… 悠希:机に何か置いてたんじゃないの? 暁人:そ、そんな大きい音が出る物置いてない! 貴哉:確認するか? 暁人:い、嫌だ!怖いよ! 暁人:幽霊だったらどうすんのさ! 悠希:いや、そんな幽霊って 貴哉:気のせいじゃないか? 暁人:でも、だって! 悠希:とりあえず服着たら? 悠希:何かあったら全裸で逃げるの? 貴哉:全裸で逃げるのも面白いけどな 暁人:笑わないでよ!怖いんだから! 暁人:嫌だぁ…服取りに行きたくない… 悠希:え?ベッドの近くに無いの? 暁人:部屋が2部屋あるんだよ 暁人:リビング?なのかな、そこに置いてて 暁人:今は寝室にいるから… 貴哉:取りに行けばいいだろ? 暁人:音が鳴ったのがリビングだもん! 悠希:男でしょ!?ビビりすぎ! 貴哉:電話もしてるし、大丈夫だ 暁人:えぇ…うぅん… 貴哉:ほら、行くぞ 暁人:本当に怖いんだよ… 暁人:僕、本当に苦手だから… 悠希:私たちは電話を切ることもできるのよ 暁人:わかった!わかった!行きます! 0:服を取りに行く暁人 貴哉:どうだ? 暁人:えっと、パンツと…上、上…あった 暁人:下はいいかな 悠希:てか、そこまで行ったなら 悠希:何が落ちたか確認したら? 暁人:えぇ… 貴哉:たしかに 貴哉:落ちたものさえ分かれば 貴哉:幽霊じゃないって分かるだろ 暁人:それは確かにそうだけど 悠希:ほら、早く 暁人:えぇ… 暁人:あれ…? 貴哉:どうした? 暁人:あっ… 悠希:見つかった? 暁人:ヤバい、ヤバいヤバい! 悠希:ちょ、どうしたの? 貴哉:暁人? 暁人:ごめん、ちょっと待って 暁人:……うわっ…そうだ、やっぱり 悠希:ちょっと!どうしたの? 暁人:今気づいたんだけど… 暁人:ベッド降りた時にあれ?と思ったんだ 貴哉:何がだ? 暁人:このホテル、床全部絨毯があって 悠希:なに?急に高級ホテル自慢? 暁人:そうじゃなくて! 暁人:凄いもふもふの絨毯みたいな 暁人:だから、物が落ちてもあんな音しない… 悠希:え? 暁人:ほら、あるじゃん! 暁人:ガラスの灰皿とか!そんなのが落ちた音だったの! 暁人:けどそんな物なかったし 暁人:重たい物、机に置いてない! 貴哉:何か落ちてなかったのか? 暁人:何も…なかった 悠希:嘘でしょ? 暁人:本当だよ!僕タバコ吸わないじゃん! 貴哉:確かに…そうだったな 暁人:え?嘘?マジで幽霊? 悠希:いや、そんなわけ… : 0:また音が鳴る : 暁人:うわぁぁぁ!? 悠希:え!? 貴哉:マジか、今の 悠希:タカさんも聞こえました? 貴哉:今のは聞こえた 暁人:何で!? 悠希:え?何で? 暁人:さっきのが聞こえなくて 暁人:今の音が聞こえるの!? 暁人:今の洗面所だよ!音がしたの! 貴哉:か、確認行け! 暁人:無理!無理!無理だって! 悠希:ねぇ、どこ泊まってるの!? 暁人:わかんないよ!スタッフが用意したから! 貴哉:おいおい、マジか 悠希:一回調べてヤバいなら 悠希:場所変えてもらわないと 暁人:もう無理だよ!この時間だよ!? 貴哉:確かに…そうだな 貴哉:移動できても明日か 悠希:フロントは? 貴哉:いや、言わなくないか? 貴哉:幽霊出ますなんて 暁人:どうすればいい?僕どうすればいい? 貴哉:確認するしかないだろ 貴哉:気のせいで済む音じゃなかった 貴哉:これで何も落ちてなければフロントに言って 貴哉:部屋を変えてもらうくらいしか 悠希:何て言います? 悠希:ポルターガイストでって? 貴哉:もし、何かあるならホテル側も知ってるだろ 暁人:もう…本当に嫌だ… 暁人:マジで怖い… 貴哉:電話は繋いだままだから! 貴哉:確認してこい 暁人:貴哉、こっち来て 貴哉:無理だって 暁人:あぁー!本当嫌だー! 悠希:ホテルの名前でもいいから 悠希:分かる物あったらそれも持ってきて 暁人:うぅ…行かないとダメ? 貴哉:流石に確認しないと 貴哉:違ったらアレだろ 暁人:わかったよ… : 0:確認に行く暁人 : 暁人:怖い 悠希:大丈夫 暁人:行くよ?開けるよ? 貴哉:あぁ、大丈夫だ 暁人:開けまーす!…誰もいない 悠希:誰かいた方が怖いでしょ 貴哉:どうだ? 暁人:やっぱり、落ちてない 貴哉:マジかー… 0:鈴の音が聞こえる 悠希:え!? 貴哉:嘘だろ!?マジか! 暁人:え?どうしたの? 悠希:どうしたのじゃないよ! 悠希:鈴の音!鈴の音が聞こえる! 暁人:えぇ!?聞こえないよ! 悠希:タカさん聞こえます? 貴哉:何だこれ?風鈴? 悠希:ですかね?風鈴のような 暁人:ないよ!風鈴なんて! 暁人:鈴もない! 悠希:マジで聞こえないの? 暁人:聞こえないって! 暁人:嘘ならやめて!本当にやめて! 悠希:嘘じゃないって! 貴哉:こっちだけ聞こえてんのか? 貴哉:いや、マジでヤバくないか? 悠希:事故物件ですかね? 貴哉:可能性はありそうだけど 暁人:ねぇ!鈴の音って何!? 暁人:マジで聞こえないんだけど! 悠希:ずっと鳴ってるよ! 悠希:やばい、私も怖くなってきた 貴哉:仕事場で一人だからな…俺も 悠希:早く電話したほうがいいんじゃない? 暁人:なんて言えばいい!? 暁人:ねぇ、本当無理… 貴哉:まずは落ち着け 貴哉:とりあえず説明してから 暁人:無理だよ!本当怖いの! 暁人:二人も鈴の音とか言うし! 悠希:だって!ずっとこっちも聞こえてるのよ! 暁人:今も? 貴哉:ずっとだ 暁人:もう…やだ…帰りたい 悠希:暁人君の悪戯とかじゃないの? 暁人:こんなことすると思う!? 暁人:絶対違うから! 貴哉:とりあえずスタッフさんにも 貴哉:連絡だけ入れて 貴哉:フロントに電話だ 暁人:暗いよ…戻りたくないよ… 悠希:なんで電気付けてないの!? 暁人:焦ってて、怖かったし 暁人:電気頭になかった… 悠希:はぁ〜… 貴哉:とりあえず電話があるところまで行こう 貴哉:電気付ければ怖くもなくなるだろ 暁人:わかった… 悠希:ずっと鈴の音続いてますね 貴哉:あぁ、鳴り止まないな 悠希:なんか心霊体験なんて初めてですよ 貴哉:俺もだなぁ… 悠希:私の勤務先も古いんで 悠希:ワンチャン幽霊見そうなんですけど 貴哉:次はそっちか? 悠希:いや、洒落にならないですよ 暁人:電気付ける… 貴哉:お、戻ったか 暁人:本当怖かった… 悠希:早く電話しましょ 暁人:はぁ… 暁人:うわぁぁぁぁぁぁああああ!!!!! 悠希:え!?どうしたの?暁人君!? 貴哉:大丈夫か! 暁人:どうしよう…ねぇ、どうしよう… 悠希:何!?何か見たの!? 暁人:今、電気つけたら 貴哉:お、おう… 暁人:パンツ下ろされた… 悠希:は? 暁人:幽霊にパンツ下ろされた!!!! 悠希・貴哉:あっははははははは! 暁人:何笑ってんの!? 暁人:パンツ下ろされたんだよ!? 悠希:い、いや、パッ、パンツって!ハハッ! 貴哉:嘘だろ(爆笑)お前!!(爆笑) 暁人:本当だって! 暁人:ヤバいって!どうしよ!ねぇ! 悠希:パンツくらいいいじゃん! 貴哉:パ、ププッ…パンツなら、ククッ… 貴哉:大丈、夫…だろ…ハハハハ!! 暁人:笑い事じゃないから! 暁人:本当に!助けてよ!ねぇ! 悠希:タカさん…ププッ 悠希:フロントになんて言うんですか? 悠希:パンツ…ハハハ… 悠希:下ろされたから部屋変えてって?フフフ 貴哉:無理だろ!あははは! 暁人:もう…マジで… 悠希:いや、ごめん、怖いよね 悠希:けど、ごめんこっちは無理 悠希:笑い止まんない 貴哉:すまん! 暁人:もういいよ!ベッドから出ない! 悠希:ごめんって 悠希:わかった、もう私も覚悟決める 悠希:オールするから朝まで電話してよ 貴哉:あぁ、俺も付き合うよ 暁人:二人とも…ありがとうぅぅう! 悠希:いや、けどパンツ下ろす幽霊とか 悠希:聞いたことないですよ 貴哉:サキュバスとかそっちだろ 暁人:意味わかんない、本当怖い! 悠希:他は?変わったことないの? 暁人:うん、今のところ 貴哉:あー、けど鈴はずっと聞こえてるな 悠希:確かにそうですね 暁人:あー…わかった 暁人:やっぱり事故物件だったー… 悠希:調べたの? 暁人:うん、現住所で 暁人:中身は怖いからやめとく 貴哉:ま、朝まで語り明かすか! 悠希:明日、イベント大丈夫なの? 暁人:移動で寝るよ〜… 貴哉:けど、いい持ちネタできたな 暁人:やだよ!こんなの! 暁人:あー!喉乾いてきた 悠希:取ってきたら? 暁人:やだよ!また何かされたら! 貴哉:流石にそれはないだろ 暁人:えぇ…うーん… 暁人:取りに行くかー… 暁人:わぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!! 悠希:何!? 暁人:また…パンツ下ろされた… 悠希・貴哉:ギャハハハハハハハハ!!! 暁人:もうマジでなんなの!? : 0:そして、夜が明けていくー… : 暁人:ありがとう二人とも 暁人:もう明るくなったし大丈夫 悠希:そういえば鈴の音消えてますね 貴哉:あー、確かに 貴哉:パンツ下ろされてから気にしてないわ 悠希:いやー、もう最高だった 暁人:酷いよ!僕本当に怖かったんだから! 暁人:ずっと笑ってるし! 貴哉:まぁ、こっちは被害ないからな 暁人:貴哉もひどい!!! 悠希:んー!私ももうすぐ準備しないと 貴哉:じゃ、ここら辺でお開きかな 暁人:本当ありがとう二人とも 悠希:うん、イベント頑張って 貴哉:次は行くからなー 暁人:うん、ありがとうー! : 0:電話終わり : 悠希:さーて、準備しますかー! 悠希:パンツ霊の話広めてやろ、フフ 0:電話がかかってくる 悠希:あれ?暁人君? 悠希:はい?どうしたの? 暁人:ヤバいよ!ねぇ! 悠希:え、え?何? 暁人:電話切った後さ、カーテン開けようとしたの! 悠希:え、うん… 暁人:それで、開けた瞬間 暁人:同じタイミングでまたパンツ下ろされた! 悠希:あっはははははははは!!! 暁人:ねぇ!マジで何これ!? 悠希:もうダメだ、死ぬ!!笑い死ぬ!! 暁人:マジで誰だよ!この幽霊!!! 0:終わり

悠希:もしもし? 暁人:あ、お疲れ 悠希:お疲れー、久しぶりだね 暁人:や、ごめんね、忙しくて 悠希:別に〜、気にして無いけど? 暁人:いや、その言い方よ、言い方 悠希:まー、同じ時期に配信始めて? 悠希:どこかの誰かさんだけ人気者になって? 悠希:今じゃイベント開くくらい有名人だし? 暁人:僕が悪いの!?それ! 悠希:悪いとは言ってないけど? 暁人:相変わらずだよ、悠希ちゃんは 悠希:いえいえ、人気配信者の 悠希:アッキーさんに比べればそんなこと 暁人:ま、本心で言ってないことは分かってるし 暁人:別にいいんだけど…ね? 悠希:そういうのはファンの女の子に使ってください 悠希:私は暁人君の地声の方が好きだよ 暁人:相変わらずだなぁ 貴哉:お疲れ、ごめん遅れた 暁人:たかや〜!お疲れー! 悠希:タカさんお疲れ様です、遅かったですね 悠希:いつもは私より早いのに 貴哉:いや、それが仕事が入っててさ 貴哉:帰れそうにない… 暁人:ブラックだね 貴哉:違うんだ、俺が入れすぎただけっていうか 貴哉:まぁ、いいんだけどな 暁人:そういえば悠希ちゃんは? 悠希:私は夜勤 貴哉:あれ?電話して大丈夫だったのか? 悠希:はい、夜勤って言っても寝ていいので 悠希:暇なんですよ 悠希:何かあれば少し抜けますけど 暁人:みんな忙しいね 悠希:アッキーさんに比べたら 暁人:まだ言う!? 貴哉:あー、すまんな暁人 貴哉:イベント行けなくて 悠希:そうだった、ごめんね 暁人:うんん、いいよ 暁人:やっぱり皆んな忙しいし 暁人:イベント前に電話できただけでも嬉しい 貴哉:人気になっても俺たちを捨てないお前が好きだ 暁人:貴哉…僕も…貴哉のこと… 悠希:いいから、そういうの配信の時にしてもろて 貴哉:結構俺たち普段でもこれだよな? 暁人:求められるからね… 悠希:タカさんでも引きますよ 貴哉:それは、やだなぁ 貴哉:で、明日イベントってことは 貴哉:もう都内か? 暁人:うん、ホテルも手配してもらって 暁人:もうベッドの上で全裸だよ 悠希:服くらい着てよ 暁人:夏は一糸纏わぬ姿でいたいの 貴哉:全裸で毛布も気持ちいいよな 暁人:わかる!?さっすが貴哉! 悠希:裸族ですね… 暁人:イベントはまた招待するから 暁人:今度は来てよね 悠希:次は休み取るよ 貴哉:俺もオフ会兼ねて会いたいしな 暁人:楽しみだなぁ… : 0:【物が落ちる音がする】 : 暁人:うわぁぁぁ!! 悠希:え!? 貴哉:どうした? 暁人:え!?聞こえなかった!? 暁人:物が落ちる音がしたんだけど… 悠希:机に何か置いてたんじゃないの? 暁人:そ、そんな大きい音が出る物置いてない! 貴哉:確認するか? 暁人:い、嫌だ!怖いよ! 暁人:幽霊だったらどうすんのさ! 悠希:いや、そんな幽霊って 貴哉:気のせいじゃないか? 暁人:でも、だって! 悠希:とりあえず服着たら? 悠希:何かあったら全裸で逃げるの? 貴哉:全裸で逃げるのも面白いけどな 暁人:笑わないでよ!怖いんだから! 暁人:嫌だぁ…服取りに行きたくない… 悠希:え?ベッドの近くに無いの? 暁人:部屋が2部屋あるんだよ 暁人:リビング?なのかな、そこに置いてて 暁人:今は寝室にいるから… 貴哉:取りに行けばいいだろ? 暁人:音が鳴ったのがリビングだもん! 悠希:男でしょ!?ビビりすぎ! 貴哉:電話もしてるし、大丈夫だ 暁人:えぇ…うぅん… 貴哉:ほら、行くぞ 暁人:本当に怖いんだよ… 暁人:僕、本当に苦手だから… 悠希:私たちは電話を切ることもできるのよ 暁人:わかった!わかった!行きます! 0:服を取りに行く暁人 貴哉:どうだ? 暁人:えっと、パンツと…上、上…あった 暁人:下はいいかな 悠希:てか、そこまで行ったなら 悠希:何が落ちたか確認したら? 暁人:えぇ… 貴哉:たしかに 貴哉:落ちたものさえ分かれば 貴哉:幽霊じゃないって分かるだろ 暁人:それは確かにそうだけど 悠希:ほら、早く 暁人:えぇ… 暁人:あれ…? 貴哉:どうした? 暁人:あっ… 悠希:見つかった? 暁人:ヤバい、ヤバいヤバい! 悠希:ちょ、どうしたの? 貴哉:暁人? 暁人:ごめん、ちょっと待って 暁人:……うわっ…そうだ、やっぱり 悠希:ちょっと!どうしたの? 暁人:今気づいたんだけど… 暁人:ベッド降りた時にあれ?と思ったんだ 貴哉:何がだ? 暁人:このホテル、床全部絨毯があって 悠希:なに?急に高級ホテル自慢? 暁人:そうじゃなくて! 暁人:凄いもふもふの絨毯みたいな 暁人:だから、物が落ちてもあんな音しない… 悠希:え? 暁人:ほら、あるじゃん! 暁人:ガラスの灰皿とか!そんなのが落ちた音だったの! 暁人:けどそんな物なかったし 暁人:重たい物、机に置いてない! 貴哉:何か落ちてなかったのか? 暁人:何も…なかった 悠希:嘘でしょ? 暁人:本当だよ!僕タバコ吸わないじゃん! 貴哉:確かに…そうだったな 暁人:え?嘘?マジで幽霊? 悠希:いや、そんなわけ… : 0:また音が鳴る : 暁人:うわぁぁぁ!? 悠希:え!? 貴哉:マジか、今の 悠希:タカさんも聞こえました? 貴哉:今のは聞こえた 暁人:何で!? 悠希:え?何で? 暁人:さっきのが聞こえなくて 暁人:今の音が聞こえるの!? 暁人:今の洗面所だよ!音がしたの! 貴哉:か、確認行け! 暁人:無理!無理!無理だって! 悠希:ねぇ、どこ泊まってるの!? 暁人:わかんないよ!スタッフが用意したから! 貴哉:おいおい、マジか 悠希:一回調べてヤバいなら 悠希:場所変えてもらわないと 暁人:もう無理だよ!この時間だよ!? 貴哉:確かに…そうだな 貴哉:移動できても明日か 悠希:フロントは? 貴哉:いや、言わなくないか? 貴哉:幽霊出ますなんて 暁人:どうすればいい?僕どうすればいい? 貴哉:確認するしかないだろ 貴哉:気のせいで済む音じゃなかった 貴哉:これで何も落ちてなければフロントに言って 貴哉:部屋を変えてもらうくらいしか 悠希:何て言います? 悠希:ポルターガイストでって? 貴哉:もし、何かあるならホテル側も知ってるだろ 暁人:もう…本当に嫌だ… 暁人:マジで怖い… 貴哉:電話は繋いだままだから! 貴哉:確認してこい 暁人:貴哉、こっち来て 貴哉:無理だって 暁人:あぁー!本当嫌だー! 悠希:ホテルの名前でもいいから 悠希:分かる物あったらそれも持ってきて 暁人:うぅ…行かないとダメ? 貴哉:流石に確認しないと 貴哉:違ったらアレだろ 暁人:わかったよ… : 0:確認に行く暁人 : 暁人:怖い 悠希:大丈夫 暁人:行くよ?開けるよ? 貴哉:あぁ、大丈夫だ 暁人:開けまーす!…誰もいない 悠希:誰かいた方が怖いでしょ 貴哉:どうだ? 暁人:やっぱり、落ちてない 貴哉:マジかー… 0:鈴の音が聞こえる 悠希:え!? 貴哉:嘘だろ!?マジか! 暁人:え?どうしたの? 悠希:どうしたのじゃないよ! 悠希:鈴の音!鈴の音が聞こえる! 暁人:えぇ!?聞こえないよ! 悠希:タカさん聞こえます? 貴哉:何だこれ?風鈴? 悠希:ですかね?風鈴のような 暁人:ないよ!風鈴なんて! 暁人:鈴もない! 悠希:マジで聞こえないの? 暁人:聞こえないって! 暁人:嘘ならやめて!本当にやめて! 悠希:嘘じゃないって! 貴哉:こっちだけ聞こえてんのか? 貴哉:いや、マジでヤバくないか? 悠希:事故物件ですかね? 貴哉:可能性はありそうだけど 暁人:ねぇ!鈴の音って何!? 暁人:マジで聞こえないんだけど! 悠希:ずっと鳴ってるよ! 悠希:やばい、私も怖くなってきた 貴哉:仕事場で一人だからな…俺も 悠希:早く電話したほうがいいんじゃない? 暁人:なんて言えばいい!? 暁人:ねぇ、本当無理… 貴哉:まずは落ち着け 貴哉:とりあえず説明してから 暁人:無理だよ!本当怖いの! 暁人:二人も鈴の音とか言うし! 悠希:だって!ずっとこっちも聞こえてるのよ! 暁人:今も? 貴哉:ずっとだ 暁人:もう…やだ…帰りたい 悠希:暁人君の悪戯とかじゃないの? 暁人:こんなことすると思う!? 暁人:絶対違うから! 貴哉:とりあえずスタッフさんにも 貴哉:連絡だけ入れて 貴哉:フロントに電話だ 暁人:暗いよ…戻りたくないよ… 悠希:なんで電気付けてないの!? 暁人:焦ってて、怖かったし 暁人:電気頭になかった… 悠希:はぁ〜… 貴哉:とりあえず電話があるところまで行こう 貴哉:電気付ければ怖くもなくなるだろ 暁人:わかった… 悠希:ずっと鈴の音続いてますね 貴哉:あぁ、鳴り止まないな 悠希:なんか心霊体験なんて初めてですよ 貴哉:俺もだなぁ… 悠希:私の勤務先も古いんで 悠希:ワンチャン幽霊見そうなんですけど 貴哉:次はそっちか? 悠希:いや、洒落にならないですよ 暁人:電気付ける… 貴哉:お、戻ったか 暁人:本当怖かった… 悠希:早く電話しましょ 暁人:はぁ… 暁人:うわぁぁぁぁぁぁああああ!!!!! 悠希:え!?どうしたの?暁人君!? 貴哉:大丈夫か! 暁人:どうしよう…ねぇ、どうしよう… 悠希:何!?何か見たの!? 暁人:今、電気つけたら 貴哉:お、おう… 暁人:パンツ下ろされた… 悠希:は? 暁人:幽霊にパンツ下ろされた!!!! 悠希・貴哉:あっははははははは! 暁人:何笑ってんの!? 暁人:パンツ下ろされたんだよ!? 悠希:い、いや、パッ、パンツって!ハハッ! 貴哉:嘘だろ(爆笑)お前!!(爆笑) 暁人:本当だって! 暁人:ヤバいって!どうしよ!ねぇ! 悠希:パンツくらいいいじゃん! 貴哉:パ、ププッ…パンツなら、ククッ… 貴哉:大丈、夫…だろ…ハハハハ!! 暁人:笑い事じゃないから! 暁人:本当に!助けてよ!ねぇ! 悠希:タカさん…ププッ 悠希:フロントになんて言うんですか? 悠希:パンツ…ハハハ… 悠希:下ろされたから部屋変えてって?フフフ 貴哉:無理だろ!あははは! 暁人:もう…マジで… 悠希:いや、ごめん、怖いよね 悠希:けど、ごめんこっちは無理 悠希:笑い止まんない 貴哉:すまん! 暁人:もういいよ!ベッドから出ない! 悠希:ごめんって 悠希:わかった、もう私も覚悟決める 悠希:オールするから朝まで電話してよ 貴哉:あぁ、俺も付き合うよ 暁人:二人とも…ありがとうぅぅう! 悠希:いや、けどパンツ下ろす幽霊とか 悠希:聞いたことないですよ 貴哉:サキュバスとかそっちだろ 暁人:意味わかんない、本当怖い! 悠希:他は?変わったことないの? 暁人:うん、今のところ 貴哉:あー、けど鈴はずっと聞こえてるな 悠希:確かにそうですね 暁人:あー…わかった 暁人:やっぱり事故物件だったー… 悠希:調べたの? 暁人:うん、現住所で 暁人:中身は怖いからやめとく 貴哉:ま、朝まで語り明かすか! 悠希:明日、イベント大丈夫なの? 暁人:移動で寝るよ〜… 貴哉:けど、いい持ちネタできたな 暁人:やだよ!こんなの! 暁人:あー!喉乾いてきた 悠希:取ってきたら? 暁人:やだよ!また何かされたら! 貴哉:流石にそれはないだろ 暁人:えぇ…うーん… 暁人:取りに行くかー… 暁人:わぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!! 悠希:何!? 暁人:また…パンツ下ろされた… 悠希・貴哉:ギャハハハハハハハハ!!! 暁人:もうマジでなんなの!? : 0:そして、夜が明けていくー… : 暁人:ありがとう二人とも 暁人:もう明るくなったし大丈夫 悠希:そういえば鈴の音消えてますね 貴哉:あー、確かに 貴哉:パンツ下ろされてから気にしてないわ 悠希:いやー、もう最高だった 暁人:酷いよ!僕本当に怖かったんだから! 暁人:ずっと笑ってるし! 貴哉:まぁ、こっちは被害ないからな 暁人:貴哉もひどい!!! 悠希:んー!私ももうすぐ準備しないと 貴哉:じゃ、ここら辺でお開きかな 暁人:本当ありがとう二人とも 悠希:うん、イベント頑張って 貴哉:次は行くからなー 暁人:うん、ありがとうー! : 0:電話終わり : 悠希:さーて、準備しますかー! 悠希:パンツ霊の話広めてやろ、フフ 0:電話がかかってくる 悠希:あれ?暁人君? 悠希:はい?どうしたの? 暁人:ヤバいよ!ねぇ! 悠希:え、え?何? 暁人:電話切った後さ、カーテン開けようとしたの! 悠希:え、うん… 暁人:それで、開けた瞬間 暁人:同じタイミングでまたパンツ下ろされた! 悠希:あっはははははははは!!! 暁人:ねぇ!マジで何これ!? 悠希:もうダメだ、死ぬ!!笑い死ぬ!! 暁人:マジで誰だよ!この幽霊!!! 0:終わり