台本概要
83 views
タイトル | 初恋はほろ苦く |
---|---|
作者名 | ハスキ (@e8E3z1ze9Yecxs2) |
ジャンル | ラブストーリー |
演者人数 | 2人用台本(男1、女1) |
時間 | 10 分 |
台本使用規定 | 非商用利用時は連絡不要 |
説明 |
配信アプリで知り合った女性とリアルで会う事になった男は、相手に幻滅されないか心配していた。そして当日女性と対面するのだが、なんと相手は意外な相手で困惑するのだった⋯。 男女不問。世界観を壊さない程度のアドリブOK! 83 views |
キャラ説明
名前 | 性別 | 台詞数 | 説明 |
---|---|---|---|
男 | 男 | 48 | 聡(さとし)。25歳の会社員。趣味は配信アプリで劇をしたりカラオケをして楽しんでいる。過去に辛い恋をした経験がある。 |
女 | 女 | 45 | 綾(あや)。中学生の女の子。趣味の配信アプリで知り合った聡を好きになり会う事にしたが本当の年齢を告げられずにいた。 |
※役をクリックするとセリフに色が付きます。
台本本編
男:ついに明日か。今から緊張してきたな⋯。
男:(N)俺は明日、配信アプリで出会った女性と会う事になっている
男:(N)このアプリは枠主が雑談をしたり声劇をしたり、カラオケなどをしながらライブ配信が出来るアプリだ
男:(N)彼女と出会ったのは、自分が初めて枠を立てた時、偶然彼女が見に来てくれた事がきっかけだった
男:(N)そこから二人で雑談をしたり、時には声劇をしたりして親交を深めていった。彼女と話してると楽しくて、彼女の事を好きになるのに時間はかからなかった。
男:綾さん、俺の事好きだって言ってくれたけど⋯リアルで会って幻滅とかされないかな⋯。
:間
男:やべー。緊張しすぎて待ち合わせ時間の30分前に来ちゃったな。⋯さすがにまだ来ないよな?
女:あの、もしかして⋯聡さん⋯ですか?
男:ん?あ、はい!俺がさと⋯え?⋯綾⋯さん?
女:は、はい!⋯私が配信アプリでいつもお世話になっている⋯綾です
男:声は確かに綾さんだ⋯。え、えーと⋯綾⋯さん?いきなりこんな事を聞いて失礼だと思うんだけど⋯何歳なの?
女:⋯15です
男:じ、15!?⋯え?それって、高校生?
女:⋯中学の三年です
男:中三⋯ま、まじか⋯
女:あの⋯すみません!
男:え?
女:い、今まで隠してて、本当にすみませんでした!
男:あ、あぁ⋯確かにビックリしたよ⋯
女:うぅ⋯ぐす⋯
男:あ、あの!ちょっとここじゃなんだし、あそこに見えるカフェで話そうか!
:間
女:さっきは突然泣き出してしまって、すみませんでした。
男:いや、気にしないで。落ち着いたみたいで良かったよ
女:ありがとうございます
男:とりあえず飲み物でも注文しようか。何飲むかな?あ、ホットのミルクティーが好きだっけ?
女:あ、はい。覚えてて⋯くれたんですね。
男:う⋯ま、まぁそりゃ前に好きな物の話してたから覚えてるよ。え、えーと俺も何にしようかな~!
女:ブラックのアイスコーヒーですよね?
男:え?あ⋯覚えてくれてたのか
女:はい⋯聡さんの好きな物なので⋯
男:そ、そうか⋯
女:⋯。
男:あ、あーすみませーん!店員さん注文お願いします。えーと、ホットミルクティーを一つ、ガムシロ付けて下さい。あとアイスコーヒーブラックで
女:注文してくれてありがとうございます
男:いや、大した事じゃないよ。えーと⋯
女:⋯
男:あー⋯
女:あ、あの!
男:え!
女:その⋯年齢を隠してた事本当にすみませんでした!⋯こんな子供で⋯幻滅しましたよね?
男:え!あ、それはたしかにビックリしたけど、俺も今まで年齢の事詳しく聞かなかったし⋯おあいこだよ。
女:良かった⋯
男:まあ声だけしか聞いた事なかったけど、大人びてる声だったし勘違いしちゃった俺が悪いな。
女:っ!てことは⋯今は会って後悔してます?
男:それは⋯
女:私本気なんです!
男:⋯
女:も、もし聡さんが望むなら、その⋯聡さんがしたい事、私なんだってやります!
男:ちょっ!ストップ!ストップ!!
女:あ、すみません。私興奮しちゃって⋯他のお客さんに迷惑でしたよね
男:う、うん。とりあえず落ち着こうか。
女:聡さんは⋯その⋯気持ちが変わりましたか?
男:え?それは⋯そうだな。申し訳無いけど、今は考えが変わったね。
女:え!?わ、私は今も変わらず聡さんが好きです。なんなら会ってからもっと大好きになっちゃってます!私の良くない所があれば全部直しますから!だから!
男:ちょ、ちょっと待った~~!!
:間
女:先程はすみませんでした⋯。
男:とりあえず、落ち着いたみたいだね。
女:あ、あの⋯急に大声出してすみませんでした。どうして聡さんの考えが変わったか分からなくて⋯。
男:綾⋯ちゃん、落ち着いて聞いて欲しい。
女:っ!⋯はい⋯。
男:気持ちはとても嬉しいんだけど⋯まず君は未成年だ。それがどういう事か分かるね?
女:はい⋯分かってる、つもりです。
男:俺は今年25歳になる成人男性だ。俺たちの今いるこの状況が世間的にまずいってのは、分かってるかな?
女:う⋯でも、そんなの愛があれば年の差なんて関係ありません!
男:君は分かってない!
女:ひっ!⋯。
男:ごめん、大声だして。君が悪い子じゃないってのは分かるし、怒りたいわけじゃないんだ。今からちゃんと説明をするから、最後まで聞いて欲しい。
女:⋯はい。
男:これは実際にあった話なんだけど。中学生のある男がいた。その男は当時担任だった新人の女性教師を好きになったんだ。
女:中学生の男の子⋯?
男:そいつはその女性教師が好きでアタックをしまくり、女性教師もそいつに真剣に向き合ってくれて、男を好きになってくれた。
女:教師と学生⋯。
男:男はこれが初恋で、両思いになれた事に幸せを感じ、何も心配する事なんて無いと思っていた。
女:何か、あったんですか⋯?
男:ああ。二人の関係がバレて、学校、教育委員会、さらには家族を巻き込む大騒動に発展していったんだ。
女:ええ!⋯その後、どうなったんですか⋯?
男:生徒や教師仲間、保護者達からの激しいバッシングを受けた女性教師は学校をクビになり、その事がきっかけで心を病む事になったんだ。
女:そ、そんな⋯。っ!もしかして、その話って⋯。
男:人を好きになる事について否定はしないけど「愛があれば歳の差なんて」って思ってやった結果、相手を苦しめる事になったんだ⋯。今でも後悔してるよ。だから、君にも俺と同じ過ちをおかして欲しくないんだ。
女:⋯わ、分かりました⋯。
男:ありがとう、分かってくれて。
女:すみません、私、ほんとに子供でした。何も相手の事を考えず、一人よがりでした⋯。
男:君はまだ若い、これから色々な事を経験し、色々な人と出会うはずだ。君はこれからきっと素敵な女性に成長出来るはずだ。
女:⋯。
男:そうなった君なら、相手の事を考えられる正しい恋愛が出来るはずだ。
女:はい⋯頑張ります。
:間
男:じゃあ俺はここで。気をつけて帰るんだよ。
女:はい、今日はすみませんでした。
男:うん、じゃあ⋯元気でね。
女:ありがとうございました⋯。
:間
女:⋯はあ。終わっちゃったな⋯。私の⋯初恋。
0:
女:⋯ぐす、納得しなきゃって思ってるんだけど⋯辛いです⋯。私⋯聡さんの事、本気で好きだったんです⋯。
0:
女:聡さん、いっぱい困らせてごめんなさい⋯それから、楽しい思い出を⋯ありがとうございました⋯。
:おしまい
男:ついに明日か。今から緊張してきたな⋯。
男:(N)俺は明日、配信アプリで出会った女性と会う事になっている
男:(N)このアプリは枠主が雑談をしたり声劇をしたり、カラオケなどをしながらライブ配信が出来るアプリだ
男:(N)彼女と出会ったのは、自分が初めて枠を立てた時、偶然彼女が見に来てくれた事がきっかけだった
男:(N)そこから二人で雑談をしたり、時には声劇をしたりして親交を深めていった。彼女と話してると楽しくて、彼女の事を好きになるのに時間はかからなかった。
男:綾さん、俺の事好きだって言ってくれたけど⋯リアルで会って幻滅とかされないかな⋯。
:間
男:やべー。緊張しすぎて待ち合わせ時間の30分前に来ちゃったな。⋯さすがにまだ来ないよな?
女:あの、もしかして⋯聡さん⋯ですか?
男:ん?あ、はい!俺がさと⋯え?⋯綾⋯さん?
女:は、はい!⋯私が配信アプリでいつもお世話になっている⋯綾です
男:声は確かに綾さんだ⋯。え、えーと⋯綾⋯さん?いきなりこんな事を聞いて失礼だと思うんだけど⋯何歳なの?
女:⋯15です
男:じ、15!?⋯え?それって、高校生?
女:⋯中学の三年です
男:中三⋯ま、まじか⋯
女:あの⋯すみません!
男:え?
女:い、今まで隠してて、本当にすみませんでした!
男:あ、あぁ⋯確かにビックリしたよ⋯
女:うぅ⋯ぐす⋯
男:あ、あの!ちょっとここじゃなんだし、あそこに見えるカフェで話そうか!
:間
女:さっきは突然泣き出してしまって、すみませんでした。
男:いや、気にしないで。落ち着いたみたいで良かったよ
女:ありがとうございます
男:とりあえず飲み物でも注文しようか。何飲むかな?あ、ホットのミルクティーが好きだっけ?
女:あ、はい。覚えてて⋯くれたんですね。
男:う⋯ま、まぁそりゃ前に好きな物の話してたから覚えてるよ。え、えーと俺も何にしようかな~!
女:ブラックのアイスコーヒーですよね?
男:え?あ⋯覚えてくれてたのか
女:はい⋯聡さんの好きな物なので⋯
男:そ、そうか⋯
女:⋯。
男:あ、あーすみませーん!店員さん注文お願いします。えーと、ホットミルクティーを一つ、ガムシロ付けて下さい。あとアイスコーヒーブラックで
女:注文してくれてありがとうございます
男:いや、大した事じゃないよ。えーと⋯
女:⋯
男:あー⋯
女:あ、あの!
男:え!
女:その⋯年齢を隠してた事本当にすみませんでした!⋯こんな子供で⋯幻滅しましたよね?
男:え!あ、それはたしかにビックリしたけど、俺も今まで年齢の事詳しく聞かなかったし⋯おあいこだよ。
女:良かった⋯
男:まあ声だけしか聞いた事なかったけど、大人びてる声だったし勘違いしちゃった俺が悪いな。
女:っ!てことは⋯今は会って後悔してます?
男:それは⋯
女:私本気なんです!
男:⋯
女:も、もし聡さんが望むなら、その⋯聡さんがしたい事、私なんだってやります!
男:ちょっ!ストップ!ストップ!!
女:あ、すみません。私興奮しちゃって⋯他のお客さんに迷惑でしたよね
男:う、うん。とりあえず落ち着こうか。
女:聡さんは⋯その⋯気持ちが変わりましたか?
男:え?それは⋯そうだな。申し訳無いけど、今は考えが変わったね。
女:え!?わ、私は今も変わらず聡さんが好きです。なんなら会ってからもっと大好きになっちゃってます!私の良くない所があれば全部直しますから!だから!
男:ちょ、ちょっと待った~~!!
:間
女:先程はすみませんでした⋯。
男:とりあえず、落ち着いたみたいだね。
女:あ、あの⋯急に大声出してすみませんでした。どうして聡さんの考えが変わったか分からなくて⋯。
男:綾⋯ちゃん、落ち着いて聞いて欲しい。
女:っ!⋯はい⋯。
男:気持ちはとても嬉しいんだけど⋯まず君は未成年だ。それがどういう事か分かるね?
女:はい⋯分かってる、つもりです。
男:俺は今年25歳になる成人男性だ。俺たちの今いるこの状況が世間的にまずいってのは、分かってるかな?
女:う⋯でも、そんなの愛があれば年の差なんて関係ありません!
男:君は分かってない!
女:ひっ!⋯。
男:ごめん、大声だして。君が悪い子じゃないってのは分かるし、怒りたいわけじゃないんだ。今からちゃんと説明をするから、最後まで聞いて欲しい。
女:⋯はい。
男:これは実際にあった話なんだけど。中学生のある男がいた。その男は当時担任だった新人の女性教師を好きになったんだ。
女:中学生の男の子⋯?
男:そいつはその女性教師が好きでアタックをしまくり、女性教師もそいつに真剣に向き合ってくれて、男を好きになってくれた。
女:教師と学生⋯。
男:男はこれが初恋で、両思いになれた事に幸せを感じ、何も心配する事なんて無いと思っていた。
女:何か、あったんですか⋯?
男:ああ。二人の関係がバレて、学校、教育委員会、さらには家族を巻き込む大騒動に発展していったんだ。
女:ええ!⋯その後、どうなったんですか⋯?
男:生徒や教師仲間、保護者達からの激しいバッシングを受けた女性教師は学校をクビになり、その事がきっかけで心を病む事になったんだ。
女:そ、そんな⋯。っ!もしかして、その話って⋯。
男:人を好きになる事について否定はしないけど「愛があれば歳の差なんて」って思ってやった結果、相手を苦しめる事になったんだ⋯。今でも後悔してるよ。だから、君にも俺と同じ過ちをおかして欲しくないんだ。
女:⋯わ、分かりました⋯。
男:ありがとう、分かってくれて。
女:すみません、私、ほんとに子供でした。何も相手の事を考えず、一人よがりでした⋯。
男:君はまだ若い、これから色々な事を経験し、色々な人と出会うはずだ。君はこれからきっと素敵な女性に成長出来るはずだ。
女:⋯。
男:そうなった君なら、相手の事を考えられる正しい恋愛が出来るはずだ。
女:はい⋯頑張ります。
:間
男:じゃあ俺はここで。気をつけて帰るんだよ。
女:はい、今日はすみませんでした。
男:うん、じゃあ⋯元気でね。
女:ありがとうございました⋯。
:間
女:⋯はあ。終わっちゃったな⋯。私の⋯初恋。
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女:⋯ぐす、納得しなきゃって思ってるんだけど⋯辛いです⋯。私⋯聡さんの事、本気で好きだったんです⋯。
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女:聡さん、いっぱい困らせてごめんなさい⋯それから、楽しい思い出を⋯ありがとうございました⋯。
:おしまい