台本概要

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タイトル 赤ずきんさんはあざと可愛い狼くんを攫いたい!
作者名 瀬川こゆ  (@hiina_segawa)
ジャンル コメディ
演者人数 2人用台本(男1、女1)
時間 20 分
台本使用規定 非商用利用時は連絡不要
説明 あざと可愛い男の子を弄って構ってからかいたい用の台本です。

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
赤ずきん 83 行かず後家ルートまっしぐらな赤いずきんを被った女。年齢非公開。
80 語尾に小文字を付けがちなあざと可愛い男の子。
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

文字サイズ
赤ずきん:(M) 赤ずきん:むかしむかしある所に 赤ずきん:とても可愛らしい女の子がいました 赤ずきん:ある時、その女の子のおばあさんが 赤ずきん:赤いビロードの切れで 赤ずきん:女の子の被るずきんを作ってくれました 赤ずきん:そのずきんが女の子に 赤ずきん:とても似合っていたので 赤ずきん:みんなは女の子のことを 赤ずきん:「赤ずきん」と呼びました 0:一拍。 狼:…………は? 赤ずきん:おはよう 赤ずきん:あざと可愛い狼の坊や。 狼:あざといってなに?! 狼:可愛くもないし!! 狼:坊やでもないんですが!! 赤ずきん:あらそう? 赤ずきん:でも可愛い男の子を 赤ずきん:お姉さんみたいな人が呼ぶには 赤ずきん:やっぱり坊やだと思うのね? 狼:だから可愛くないです!! 狼:と言うかここどこ?! 赤ずきん:私の家 狼:へー 狼:じゃなくて!! 狼:あなた確か僕に 赤ずきん:そうねぇ 赤ずきん:そうよねぇ 赤ずきん:そうなのよねぇ 狼:何その謎の三段活用 赤ずきん:忘れちゃうのも無理ないわよねぇ 狼:は? 赤ずきん:だって相当びっくりしてたみたいだし? 狼:いやだからあなたは僕に 赤ずきん:そうよぉ 赤ずきん:あざとくて可愛い可愛い狼の坊やは 赤ずきん:花畑で出会ったお姉さんに 赤ずきん:襲いかかってあまつさえ 赤ずきん:あーんな事やこーんな事して 赤ずきん:食べようとしたのよぉ 狼:誤解を招く言い方するのやめてもらえます?! 赤ずきん:あら? 赤ずきん:ちょっとオーバーに言っただけで 赤ずきん:概ね間違ってないと思うんだけど? 狼:襲いかかったけど! 狼:いや襲いかかってないですよ! 狼:こう……なんか……あの……その…… 赤ずきん:【自主規制だよぉ☆】 赤ずきん:みたいな事は目的じゃなかったと 狼:うっ……女の人が 狼: 堂々とそんな事言っちゃダメです! 赤ずきん:え〜やらしい〜 赤ずきん:お姉さん別にえっちな事は 赤ずきん:言ってないんだけどなぁ〜 狼:【自主規制だよぉ☆】 狼:のどこがえっちじゃないんですか! 赤ずきん:待ってちょっと待って 狼:ん? 赤ずきん:何今の可愛い 狼:え? 赤ずきん:は?可愛いかよ! 狼:はい? 赤ずきん:ちょっと照れちゃうあたりねぇ 赤ずきん:ピュアピュアのピュアかなぁ〜? 赤ずきん:あざと可愛い狼の坊やは 赤ずきん:まださくらんぼさんなのかなぁ〜? 狼:いやいやいやいや 狼:なになになになに?! 赤ずきん:お姉さん残念ながら 赤ずきん:ユニコーンはもう見えないんだけどぉ 赤ずきん:……と言うか最近 赤ずきん:ユニコーンに威嚇されてます、はい 狼:だろうね! 赤ずきん:歳って怖いわねぇ 赤ずきん:でもお姉さんもっと怖いのはぁ 赤ずきん:「あなたいつ結婚するの?」 赤ずきん:って言うお母さんの一言 狼:ああ、えっと 赤ずきん:あざと可愛い狼の坊やもねぇ 赤ずきん:お姉さんが振り返った瞬間に 赤ずきん:「うわぁぁぁ」って 赤ずきん:断末魔の悲鳴をあげたのよ? 狼:あげてないよ! 狼:それはたぶんあれだよ! 狼:その、赤いずきんが 赤ずきん:いい歳して赤いずきん被ってるから 赤ずきん:少女だと思った? 狼:えっとぉ 赤ずきん:お姉さん昔はね 赤ずきん:赤ずきんちゃんって呼ばれてたの 狼:はぁ 赤ずきん:だけどね年々、村の人達は 赤ずきん:あ、赤ずきん……ちゃん(笑) 赤ずきん:って言ってくるの 狼:間が気になる 赤ずきん:でしょう? 赤ずきん:そんな無理して赤ずきんちゃんって 赤ずきん:呼ばなくてもいいと思うのね? 狼:うん 赤ずきん:私別に強制してないし? 狼:うん 赤ずきん:てか赤ずきん"ちゃん"ってなに? 赤ずきん:どちらかと言えば私 赤ずきん:赤ずきん"さん"だと思うんだけどな 狼:いや、えっと 狼:呼び方は人それぞれだと思うから 赤ずきん:なに〜??? 赤ずきん:もしかしなくても 赤ずきん:慰めてくれようとしてるぅ〜? 狼:え?はい!あ、はい! 赤ずきん:あざと可愛い狼の坊やは 赤ずきん:いい子であざと可愛い狼の坊やだったのね 狼:二回呼ばなくて良くない?! 赤ずきん:大事な事なんで二回言いました 狼:はぁそうですか 狼:……で、その、赤ずきんちゃん? 赤ずきん:お姉さん 狼:……お姉さん 赤ずきん:ちょっと待ってね 狼:? 赤ずきん:普通のお姉さんでもいいけど 赤ずきん:赤ずきんお姉さんでもいいかもしれないなぁ 狼:お姉さん? 赤ずきん:え〜どうしよう悩む〜 赤ずきん:あざと可愛い狼の坊やは 赤ずきん:どっちがいいと思う? 狼:どっちでもいいです! 赤ずきん:え〜考えてよぅ 狼:じゃあお姉さんで! 赤ずきん:分かったわぁ 赤ずきん:それで?あざと可愛い狼の坊や 赤ずきん:何か言いかけてなかった? 狼:え?あ〜あの花畑で 狼:お姉さん何してたんですか? 赤ずきん:罠張ってたの 狼:罠? 赤ずきん:うん 赤ずきん:今日の夕飯のシチューに 赤ずきん:入れようと思ったウサギをね 赤ずきん:捕まえようと思って 狼:花畑でする事じゃないね! 赤ずきん:まぁ捕まったのは 赤ずきん:ウサギじゃなくて 赤ずきん:可愛い狼の坊やだったけど♪ 狼:僕あれから記憶ないんですけど 狼:まさか何かしました? 赤ずきん:え〜 赤ずきん:ちょっと長くなるけど 赤ずきん:良いかなぁ? 狼:はぁ、どうぞ 赤ずきん:かしこまりぃ〜 0:一拍。 赤ずきん:(M) 赤ずきん:むかーしむかしある所に 狼:は?え?なに? 狼:お姉さん?! 狼:お姉さんどこ行ったの?! 赤ずきん:(M) 赤ずきん:昔は!とても可愛らしい女の子がいました 狼:お姉さんの声だけ聞こえる! 狼:と言うか森に移動してる! 狼:室内だったのに! 赤ずきん:(M) 赤ずきん:女の子はなんやかんやあって 赤ずきん:赤ずきんちゃん(笑)と呼ばれていました 狼:お姉さーん! 狼:お姉さーん! 狼:自分の声聞こえてない?もしかして?! 赤ずきん:(M) 赤ずきん:そんな赤ずきんちゃんは、やがて大きくなり 赤ずきん:理想の高さ故に、婚活も尽く失敗し 赤ずきん:今や……行かず後家ルートまっしぐら! 狼:自信持ってよお姉さん! 狼:聞こえてないかもしれないけど! 赤ずきん:(M) 赤ずきん:聞こえてるわよ? 狼:まじでっ?! 赤ずきん:(M) 赤ずきん:あざと可愛い狼の坊やが 赤ずきん:突然森に飛ばされてアタフタしてるのを 赤ずきん:眺めてただけだから、気にしないで♪ 狼:気にする!すごい気にする! 赤ずきん:(M) 赤ずきん:まぁいいですよ、そんな事は 狼:さらっと流された……。 赤ずきん:(M)で 赤ずきん:行かず後家ルートまっしぐらの、お姉さんは考えた訳です 狼:はい 赤ずきん:(M) 赤ずきん:もうこうなったら 赤ずきん:適当な男捕まえて、余生を楽しく過ごそう!と 狼:思考回路が犯罪者だよっ! 赤ずきん:(M) 赤ずきん:で、どうせならお姉さん 赤ずきん:顔だけの男よりも可愛い男の子の方が良かったので 赤ずきん:花畑に行く事にしました 狼:なんで花畑?! 赤ずきん:(M) 赤ずきん:可愛い男の子はだいたい花畑に落ちてるって 赤ずきん:ラジオネーム 赤ずきん:【きらりんピナちゃん☆】こと 赤ずきん:パン屋のスズキさん、匿名希望58歳独身実家暮らし男性 赤ずきん:が、言ってたから 狼:スズキさんの情報細かっ! 狼:と言うかスズキさん 狼:がっつり匿名希望してるよっっ! 赤ずきん:(M) 赤ずきん:匿名なんてものはね 赤ずきん:あるようでないような物なのよ 狼:なんか過去にあったでしょ絶対! 赤ずきん:(M) 赤ずきん:そんな事はどうでもいいの! 赤ずきん:さて、花畑に着いたお姉さんは 赤ずきん:ついでに今日の晩御飯のウサギをとっ捕まえようと 赤ずきん:罠を仕掛けていました 狼:言ってたね、さっき 赤ずきん:(M)ところがこの罠、とても作りが複雑で 狼:うん 赤ずきん:(M) 赤ずきん:機械音痴のお姉さんには、ちょっと難易度が高すぎました 狼:機械? 赤ずきん:(M) 赤ずきん:【全自動ウサギ捕獲マシーン】 赤ずきん:お姉さんが作りました(照) 狼:自分で作ったのに使えないの?! 赤ずきん:(M) 赤ずきん:ほら、お姉さんね 赤ずきん:物作りは好きなんだけどぉ自分で使うのは苦手で〜 狼:はぁ? 赤ずきん:(M) 赤ずきん:お姉さんはね 赤ずきん:製造責任者であって使用者じゃないから 狼:はぁ……そうですか 赤ずきん:(M) 赤ずきん:で、自分で作った罠に 赤ずきん:悪戦苦闘してるお馬鹿なお姉さんの所に 狼:自分で馬鹿って言っちゃった 狼:この人自分で自分の事馬鹿って認めた 赤ずきん:(M) 赤ずきん:しれっと 赤ずきん:「僕、お花好きな男の子なんです☆」 赤ずきん:アピールするあざと可愛い狼たんが来たから 狼:そんなつもりないよぉぉぉ 赤ずきん:(M) 赤ずきん:うわ、あざといわぁ…… 赤ずきん:この子あざといわぁ…… 赤ずきん:皆さん聞きました? 赤ずきん:まるで語尾に「ふぇぇぇ(泣)」って付くような 赤ずきん:このあざとい言い方! 狼:だからそんなつもりないんだって! 狼:あざとくないからぁぁぁぁ! 赤ずきん:(M) 赤ずきん:いや、あざといわぁ、この子あざといわぁ 赤ずきん:スーパーミラクルあざといわぁ 赤ずきん:指摘されたのにまだ語尾伸ばしてるんだもん! 赤ずきん:あざといわぁ 狼:何も言えなくなるよぉ〜! 赤ずきん:(M) 赤ずきん:聞きました皆さん? 赤ずきん:「なるよぉ〜」ですって! 赤ずきん:「なるじゃん!」ならお姉さん反応しませんよ? 赤ずきん:でも「なるよぉ〜」ですよ! 赤ずきん:ちっちゃい「ぉ」が、くっ付いて来てるんだなぁ☆ 狼:うぅぅぅぅ 狼:何言っても拾われる…… 赤ずきん:(M) 赤ずきん:それで、お姉さんは 赤ずきん:あざと可愛い狼たんを 赤ずきん:ひと目で気に入った訳ですよ 狼:……はい 赤ずきん:(M) 赤ずきん:だけどお姉さん、手荒な真似はしたくないし? 赤ずきん:どう口説き落とそうかなぁって考えていたら 狼:いたら? 赤ずきん:(M) 赤ずきん:【全自動ウサギ捕獲マシーン】 赤ずきん:が、誤作動しまして 赤ずきん:あざと可愛い狼たんの頭にゴツンッ!って 狼:っっ……… 赤ずきん:(M) 赤ずきん:で 赤ずきん:そのままあざと可愛い狼たんが 赤ずきん:目を回して倒れちゃったから 赤ずきん:お姉さんはお家に連れて来た訳です 狼:そうだったんですか…… 赤ずきん:(M) 赤ずきん:さて、あざと可愛い狼たん 狼:はい? 赤ずきん:(M) 赤ずきん:お姉さんそろそろ戻ってもいいかしら? 狼:え、あ、はい、どうぞ 赤ずきん:ふー! 赤ずきん:天の声って疲れるのよねぇ 狼:始めからやらなきゃいいじゃないですか 赤ずきん:臨場感必要かなぁって思って 狼:無駄なこだわり 赤ずきん:でね、あざと可愛い狼たん 狼:………はい 狼:この際呼び方が 狼:坊やから狼たんに変化してるのは 狼:触れないでおきますね…… 赤ずきん:お姉さんね 赤ずきん:構われるのが好きなの 狼:はぁ 赤ずきん:で、お姉さん 赤ずきん:お姉さんのおふざけに 赤ずきん:なんだかんだ付き合ってくれる 赤ずきん:あざと可愛い男の子センサー 赤ずきん:持ってるのね? 狼:……はい 赤ずきん:よって、あざと可愛い狼たん 狼:はい、なんですか(棒) 赤ずきん:お姉さんこれからも 赤ずきん:あざと可愛い狼たんの事 赤ずきん:弄って構ってからかって遊ぶから 狼:うぅぅ…… 赤ずきん:べ、別に仲良くして欲しいなんて! 赤ずきん:思ってないんだからねっ! 狼:なんでそこでツンデレ出したんですか 赤ずきん:だってあざと可愛い狼たん 赤ずきん:ツンデレな女の子に弱いじゃない 狼:うっ……そんな事ないですよぉ!? 赤ずきん:あらぁ残念 赤ずきん:じゃあお姉さんがこれから 狼:? 赤ずきん:こんな所まで来るなんて馬鹿みたい 赤ずきん:別に……狼の事……好きな訳じゃないんだからね///// 赤ずきん:って告白しても 赤ずきん:あざと可愛い狼たんは照れてはくれないと 狼:うぅっ…… 赤ずきん:そっかぁ……お姉さん悲しいな 赤ずきん:涙が出てきちゃうよぅ 狼:あぁぁぁぁ! 狼:そう言うノリ弱いんですよ! 狼:ずるいですってそう言うのは! 赤ずきん:知ってる♪ 狼:うぇぇぇぇ 0:一拍。 赤ずきん:(M) 赤ずきん:森の奥深くに住んでいた、独り身の赤ずきん 赤ずきん:寂しさを持て余していましたが 赤ずきん:彼女の家にはたびたび狼が 赤ずきん:姿を表すようになったそうです 0:一拍。 赤ずきん:狼たん! 赤ずきん:お姉さんとあーそーぼー 狼:はい、お姉さん! 狼:あーそーびーまーしょー 0:一拍。 赤ずきん:(M) 赤ずきん:めでたしめでたし

赤ずきん:(M) 赤ずきん:むかしむかしある所に 赤ずきん:とても可愛らしい女の子がいました 赤ずきん:ある時、その女の子のおばあさんが 赤ずきん:赤いビロードの切れで 赤ずきん:女の子の被るずきんを作ってくれました 赤ずきん:そのずきんが女の子に 赤ずきん:とても似合っていたので 赤ずきん:みんなは女の子のことを 赤ずきん:「赤ずきん」と呼びました 0:一拍。 狼:…………は? 赤ずきん:おはよう 赤ずきん:あざと可愛い狼の坊や。 狼:あざといってなに?! 狼:可愛くもないし!! 狼:坊やでもないんですが!! 赤ずきん:あらそう? 赤ずきん:でも可愛い男の子を 赤ずきん:お姉さんみたいな人が呼ぶには 赤ずきん:やっぱり坊やだと思うのね? 狼:だから可愛くないです!! 狼:と言うかここどこ?! 赤ずきん:私の家 狼:へー 狼:じゃなくて!! 狼:あなた確か僕に 赤ずきん:そうねぇ 赤ずきん:そうよねぇ 赤ずきん:そうなのよねぇ 狼:何その謎の三段活用 赤ずきん:忘れちゃうのも無理ないわよねぇ 狼:は? 赤ずきん:だって相当びっくりしてたみたいだし? 狼:いやだからあなたは僕に 赤ずきん:そうよぉ 赤ずきん:あざとくて可愛い可愛い狼の坊やは 赤ずきん:花畑で出会ったお姉さんに 赤ずきん:襲いかかってあまつさえ 赤ずきん:あーんな事やこーんな事して 赤ずきん:食べようとしたのよぉ 狼:誤解を招く言い方するのやめてもらえます?! 赤ずきん:あら? 赤ずきん:ちょっとオーバーに言っただけで 赤ずきん:概ね間違ってないと思うんだけど? 狼:襲いかかったけど! 狼:いや襲いかかってないですよ! 狼:こう……なんか……あの……その…… 赤ずきん:【自主規制だよぉ☆】 赤ずきん:みたいな事は目的じゃなかったと 狼:うっ……女の人が 狼: 堂々とそんな事言っちゃダメです! 赤ずきん:え〜やらしい〜 赤ずきん:お姉さん別にえっちな事は 赤ずきん:言ってないんだけどなぁ〜 狼:【自主規制だよぉ☆】 狼:のどこがえっちじゃないんですか! 赤ずきん:待ってちょっと待って 狼:ん? 赤ずきん:何今の可愛い 狼:え? 赤ずきん:は?可愛いかよ! 狼:はい? 赤ずきん:ちょっと照れちゃうあたりねぇ 赤ずきん:ピュアピュアのピュアかなぁ〜? 赤ずきん:あざと可愛い狼の坊やは 赤ずきん:まださくらんぼさんなのかなぁ〜? 狼:いやいやいやいや 狼:なになになになに?! 赤ずきん:お姉さん残念ながら 赤ずきん:ユニコーンはもう見えないんだけどぉ 赤ずきん:……と言うか最近 赤ずきん:ユニコーンに威嚇されてます、はい 狼:だろうね! 赤ずきん:歳って怖いわねぇ 赤ずきん:でもお姉さんもっと怖いのはぁ 赤ずきん:「あなたいつ結婚するの?」 赤ずきん:って言うお母さんの一言 狼:ああ、えっと 赤ずきん:あざと可愛い狼の坊やもねぇ 赤ずきん:お姉さんが振り返った瞬間に 赤ずきん:「うわぁぁぁ」って 赤ずきん:断末魔の悲鳴をあげたのよ? 狼:あげてないよ! 狼:それはたぶんあれだよ! 狼:その、赤いずきんが 赤ずきん:いい歳して赤いずきん被ってるから 赤ずきん:少女だと思った? 狼:えっとぉ 赤ずきん:お姉さん昔はね 赤ずきん:赤ずきんちゃんって呼ばれてたの 狼:はぁ 赤ずきん:だけどね年々、村の人達は 赤ずきん:あ、赤ずきん……ちゃん(笑) 赤ずきん:って言ってくるの 狼:間が気になる 赤ずきん:でしょう? 赤ずきん:そんな無理して赤ずきんちゃんって 赤ずきん:呼ばなくてもいいと思うのね? 狼:うん 赤ずきん:私別に強制してないし? 狼:うん 赤ずきん:てか赤ずきん"ちゃん"ってなに? 赤ずきん:どちらかと言えば私 赤ずきん:赤ずきん"さん"だと思うんだけどな 狼:いや、えっと 狼:呼び方は人それぞれだと思うから 赤ずきん:なに〜??? 赤ずきん:もしかしなくても 赤ずきん:慰めてくれようとしてるぅ〜? 狼:え?はい!あ、はい! 赤ずきん:あざと可愛い狼の坊やは 赤ずきん:いい子であざと可愛い狼の坊やだったのね 狼:二回呼ばなくて良くない?! 赤ずきん:大事な事なんで二回言いました 狼:はぁそうですか 狼:……で、その、赤ずきんちゃん? 赤ずきん:お姉さん 狼:……お姉さん 赤ずきん:ちょっと待ってね 狼:? 赤ずきん:普通のお姉さんでもいいけど 赤ずきん:赤ずきんお姉さんでもいいかもしれないなぁ 狼:お姉さん? 赤ずきん:え〜どうしよう悩む〜 赤ずきん:あざと可愛い狼の坊やは 赤ずきん:どっちがいいと思う? 狼:どっちでもいいです! 赤ずきん:え〜考えてよぅ 狼:じゃあお姉さんで! 赤ずきん:分かったわぁ 赤ずきん:それで?あざと可愛い狼の坊や 赤ずきん:何か言いかけてなかった? 狼:え?あ〜あの花畑で 狼:お姉さん何してたんですか? 赤ずきん:罠張ってたの 狼:罠? 赤ずきん:うん 赤ずきん:今日の夕飯のシチューに 赤ずきん:入れようと思ったウサギをね 赤ずきん:捕まえようと思って 狼:花畑でする事じゃないね! 赤ずきん:まぁ捕まったのは 赤ずきん:ウサギじゃなくて 赤ずきん:可愛い狼の坊やだったけど♪ 狼:僕あれから記憶ないんですけど 狼:まさか何かしました? 赤ずきん:え〜 赤ずきん:ちょっと長くなるけど 赤ずきん:良いかなぁ? 狼:はぁ、どうぞ 赤ずきん:かしこまりぃ〜 0:一拍。 赤ずきん:(M) 赤ずきん:むかーしむかしある所に 狼:は?え?なに? 狼:お姉さん?! 狼:お姉さんどこ行ったの?! 赤ずきん:(M) 赤ずきん:昔は!とても可愛らしい女の子がいました 狼:お姉さんの声だけ聞こえる! 狼:と言うか森に移動してる! 狼:室内だったのに! 赤ずきん:(M) 赤ずきん:女の子はなんやかんやあって 赤ずきん:赤ずきんちゃん(笑)と呼ばれていました 狼:お姉さーん! 狼:お姉さーん! 狼:自分の声聞こえてない?もしかして?! 赤ずきん:(M) 赤ずきん:そんな赤ずきんちゃんは、やがて大きくなり 赤ずきん:理想の高さ故に、婚活も尽く失敗し 赤ずきん:今や……行かず後家ルートまっしぐら! 狼:自信持ってよお姉さん! 狼:聞こえてないかもしれないけど! 赤ずきん:(M) 赤ずきん:聞こえてるわよ? 狼:まじでっ?! 赤ずきん:(M) 赤ずきん:あざと可愛い狼の坊やが 赤ずきん:突然森に飛ばされてアタフタしてるのを 赤ずきん:眺めてただけだから、気にしないで♪ 狼:気にする!すごい気にする! 赤ずきん:(M) 赤ずきん:まぁいいですよ、そんな事は 狼:さらっと流された……。 赤ずきん:(M)で 赤ずきん:行かず後家ルートまっしぐらの、お姉さんは考えた訳です 狼:はい 赤ずきん:(M) 赤ずきん:もうこうなったら 赤ずきん:適当な男捕まえて、余生を楽しく過ごそう!と 狼:思考回路が犯罪者だよっ! 赤ずきん:(M) 赤ずきん:で、どうせならお姉さん 赤ずきん:顔だけの男よりも可愛い男の子の方が良かったので 赤ずきん:花畑に行く事にしました 狼:なんで花畑?! 赤ずきん:(M) 赤ずきん:可愛い男の子はだいたい花畑に落ちてるって 赤ずきん:ラジオネーム 赤ずきん:【きらりんピナちゃん☆】こと 赤ずきん:パン屋のスズキさん、匿名希望58歳独身実家暮らし男性 赤ずきん:が、言ってたから 狼:スズキさんの情報細かっ! 狼:と言うかスズキさん 狼:がっつり匿名希望してるよっっ! 赤ずきん:(M) 赤ずきん:匿名なんてものはね 赤ずきん:あるようでないような物なのよ 狼:なんか過去にあったでしょ絶対! 赤ずきん:(M) 赤ずきん:そんな事はどうでもいいの! 赤ずきん:さて、花畑に着いたお姉さんは 赤ずきん:ついでに今日の晩御飯のウサギをとっ捕まえようと 赤ずきん:罠を仕掛けていました 狼:言ってたね、さっき 赤ずきん:(M)ところがこの罠、とても作りが複雑で 狼:うん 赤ずきん:(M) 赤ずきん:機械音痴のお姉さんには、ちょっと難易度が高すぎました 狼:機械? 赤ずきん:(M) 赤ずきん:【全自動ウサギ捕獲マシーン】 赤ずきん:お姉さんが作りました(照) 狼:自分で作ったのに使えないの?! 赤ずきん:(M) 赤ずきん:ほら、お姉さんね 赤ずきん:物作りは好きなんだけどぉ自分で使うのは苦手で〜 狼:はぁ? 赤ずきん:(M) 赤ずきん:お姉さんはね 赤ずきん:製造責任者であって使用者じゃないから 狼:はぁ……そうですか 赤ずきん:(M) 赤ずきん:で、自分で作った罠に 赤ずきん:悪戦苦闘してるお馬鹿なお姉さんの所に 狼:自分で馬鹿って言っちゃった 狼:この人自分で自分の事馬鹿って認めた 赤ずきん:(M) 赤ずきん:しれっと 赤ずきん:「僕、お花好きな男の子なんです☆」 赤ずきん:アピールするあざと可愛い狼たんが来たから 狼:そんなつもりないよぉぉぉ 赤ずきん:(M) 赤ずきん:うわ、あざといわぁ…… 赤ずきん:この子あざといわぁ…… 赤ずきん:皆さん聞きました? 赤ずきん:まるで語尾に「ふぇぇぇ(泣)」って付くような 赤ずきん:このあざとい言い方! 狼:だからそんなつもりないんだって! 狼:あざとくないからぁぁぁぁ! 赤ずきん:(M) 赤ずきん:いや、あざといわぁ、この子あざといわぁ 赤ずきん:スーパーミラクルあざといわぁ 赤ずきん:指摘されたのにまだ語尾伸ばしてるんだもん! 赤ずきん:あざといわぁ 狼:何も言えなくなるよぉ〜! 赤ずきん:(M) 赤ずきん:聞きました皆さん? 赤ずきん:「なるよぉ〜」ですって! 赤ずきん:「なるじゃん!」ならお姉さん反応しませんよ? 赤ずきん:でも「なるよぉ〜」ですよ! 赤ずきん:ちっちゃい「ぉ」が、くっ付いて来てるんだなぁ☆ 狼:うぅぅぅぅ 狼:何言っても拾われる…… 赤ずきん:(M) 赤ずきん:それで、お姉さんは 赤ずきん:あざと可愛い狼たんを 赤ずきん:ひと目で気に入った訳ですよ 狼:……はい 赤ずきん:(M) 赤ずきん:だけどお姉さん、手荒な真似はしたくないし? 赤ずきん:どう口説き落とそうかなぁって考えていたら 狼:いたら? 赤ずきん:(M) 赤ずきん:【全自動ウサギ捕獲マシーン】 赤ずきん:が、誤作動しまして 赤ずきん:あざと可愛い狼たんの頭にゴツンッ!って 狼:っっ……… 赤ずきん:(M) 赤ずきん:で 赤ずきん:そのままあざと可愛い狼たんが 赤ずきん:目を回して倒れちゃったから 赤ずきん:お姉さんはお家に連れて来た訳です 狼:そうだったんですか…… 赤ずきん:(M) 赤ずきん:さて、あざと可愛い狼たん 狼:はい? 赤ずきん:(M) 赤ずきん:お姉さんそろそろ戻ってもいいかしら? 狼:え、あ、はい、どうぞ 赤ずきん:ふー! 赤ずきん:天の声って疲れるのよねぇ 狼:始めからやらなきゃいいじゃないですか 赤ずきん:臨場感必要かなぁって思って 狼:無駄なこだわり 赤ずきん:でね、あざと可愛い狼たん 狼:………はい 狼:この際呼び方が 狼:坊やから狼たんに変化してるのは 狼:触れないでおきますね…… 赤ずきん:お姉さんね 赤ずきん:構われるのが好きなの 狼:はぁ 赤ずきん:で、お姉さん 赤ずきん:お姉さんのおふざけに 赤ずきん:なんだかんだ付き合ってくれる 赤ずきん:あざと可愛い男の子センサー 赤ずきん:持ってるのね? 狼:……はい 赤ずきん:よって、あざと可愛い狼たん 狼:はい、なんですか(棒) 赤ずきん:お姉さんこれからも 赤ずきん:あざと可愛い狼たんの事 赤ずきん:弄って構ってからかって遊ぶから 狼:うぅぅ…… 赤ずきん:べ、別に仲良くして欲しいなんて! 赤ずきん:思ってないんだからねっ! 狼:なんでそこでツンデレ出したんですか 赤ずきん:だってあざと可愛い狼たん 赤ずきん:ツンデレな女の子に弱いじゃない 狼:うっ……そんな事ないですよぉ!? 赤ずきん:あらぁ残念 赤ずきん:じゃあお姉さんがこれから 狼:? 赤ずきん:こんな所まで来るなんて馬鹿みたい 赤ずきん:別に……狼の事……好きな訳じゃないんだからね///// 赤ずきん:って告白しても 赤ずきん:あざと可愛い狼たんは照れてはくれないと 狼:うぅっ…… 赤ずきん:そっかぁ……お姉さん悲しいな 赤ずきん:涙が出てきちゃうよぅ 狼:あぁぁぁぁ! 狼:そう言うノリ弱いんですよ! 狼:ずるいですってそう言うのは! 赤ずきん:知ってる♪ 狼:うぇぇぇぇ 0:一拍。 赤ずきん:(M) 赤ずきん:森の奥深くに住んでいた、独り身の赤ずきん 赤ずきん:寂しさを持て余していましたが 赤ずきん:彼女の家にはたびたび狼が 赤ずきん:姿を表すようになったそうです 0:一拍。 赤ずきん:狼たん! 赤ずきん:お姉さんとあーそーぼー 狼:はい、お姉さん! 狼:あーそーびーまーしょー 0:一拍。 赤ずきん:(M) 赤ずきん:めでたしめでたし