台本概要
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タイトル | コンビニ夜勤の二人噺・月夜 |
---|---|
作者名 | 大里 悠 (@O_satoyu) |
ジャンル | コメディ |
演者人数 | 2人用台本(男1、女1) |
時間 | 10 分 |
台本使用規定 | 非商用利用時は連絡不要 |
説明 |
月夜の晩、コンビニ夜勤の二人の会話
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キャラ説明
名前 | 性別 | 台詞数 | 説明 |
---|---|---|---|
黒木 | 男 | 44 | くろき 真面目、就活中 |
御門 | 女 | 44 | みかど 社長令嬢、バイトは趣味 |
※役をクリックするとセリフに色が付きます。
台本本編
黒木:はあ・・。
御門:あら、私ほどでは無いにせよ、あんなにも綺麗に輝く月の出ている夜で、隣には私という完璧美少女がいるというのに、なぜ黒木君は辛気臭そうにため息をついているのかしら?
黒木:御門さんはどちらかというと美人ですけどね。
御門:なんだ、よく分かってるじゃない。で?どうしてため息なんてついているの?あ、私の美しさに思わず漏れ出てしまった吐息というのであればそれはそれで良いのだけれど。
黒木:いや、まあ、確かにきれいですけど・・この前受けた面接の結果が届いたんですよ。
御門:おおかた、申し訳ございませんが今回は弊社での採用は見送らせていただきます、とでも書いてあったのかしら?
黒木:そうですけど・・なんで分かったんですか?
御門:面接の結果を見てため息なんて、落ちた時しかないでしょう?それに、どの会社でも不採用の場合に書く内容なんて似たような内容ばかりでたかが知れているもの。
黒木:なるほど・・。
御門:まあ、今回は運がなかったと諦めるしかないわね。
黒木:ですかね。
御門:そうでないと、自分の至らない部分を見つめ直せない限り永遠に就職なんてできないもの。
黒木:そういうものですか。
御門:まあ、だとしても多少は直さないといけない部分があるのかもしれないけれどね。
黒木:でも、そういうのって自分だと気づきにくいんですよね。
御門:確かにそうかもね。何なら、私が黒木君を養ってあげようかしら?
黒木:えっ!いや、からかわないでくださいよ。
御門:あら、私に養われるのはいやかしら?
黒木:というか、養うって言われても怖いんですけど・・。
御門:別に変なふうには扱わないわよ。ただ、二人で大きな家に住んで、あなたをそこから逃げられないようにして一生私に見守られるだけよ。
黒木:それが怖いんですけど⁉
御門:大げさね、冗談よ。
黒木:なんだ、冗談ですか。
御門:そんなヤンデレみたいなことはしないわよ。でも、私のものだと分かるように首輪でも付けてしまおうかしら、と頭の片隅で考えているだけ。
黒木:それはもうペットですけど⁉
御門:私のペットになるのは嫌?
黒木:ペットはさすがに嫌ですよ・・。
御門:それは残念。
黒木:・・そういえば、御門さんって社長令嬢でしたよね?
御門:そうね。父が少し前に社長から会長になったから、正確には会長令嬢になるのかしら?あまり語呂は良くないわね。それがどうかしたの?
黒木:いや、お金もたくさん持っているでしょうし、仕事も大抵のものが選べそうなのに何でコンビニのバイトなんてやっているのかな、と思ったので。
御門:まあ確かに・・しいて言うなら、趣味かしら。
黒木:し、趣味?
御門:ええ、資産運用でお金はあふれるくらいにあるし、かといって自堕落な生活に溺れたくはない。けれど、今更高給取りな仕事をする気にもなれないのよ。
黒木:な、なるほど・・。
御門:その点、バイトであればシフトを組みさせすれば一日の数時間だけ働く、なんてこともできる上に、金銭感覚の修正も行えるからお得よ。
黒木:僕の場合ここくらいしかバイトに受からなかったので・・。
御門:それは良かった、
黒木:良かったって・・どこがですか。
御門:私がここを選んだのは、たくさんある求人の中から条件に合うものを選んで、最終的にはダーツで決めたもの。完全に偶然よ。
黒木:いや、そのバイトをするところをダーツで決めるって何ですか?
御門:仕方ないじゃない。選べなかったんだもの。
黒木:ええ・・。
御門:そんな事は片隅に放り捨てておくとして、私は数ある中から選べたけれど、黒木君はそうではなかったのでしょう?
黒木:まあ、家から近くて、そこそこ給料がよかったのがここだったので。
御門:この辺りだと求人自体も少ないでしょうからね。
黒木:そういえばそうですね。
御門:つまり、私と黒木君がここで働いているということは、もう運命の相手に出会ったといっても過言ではないのよ。
黒木:さすがに過言だと思いますけど?
御門:過言ではないのよ。
黒木:いや、だから・・。
御門:過言ではないのよ。
黒木:あ、はい。
御門:それならもう、私に養われるのも運命になるはず。
黒木:なんでそんな結論に⁉
御門:黒木君。あなたは優れているわ。
黒木:急に褒められても・・っていうか、優れてたら特区に就職もできてると思うんですけど?
御門:私にとっては優れているように感じるのよ。
黒木:そうですかね・・。
御門:それに、どこにも就職ができないのなら、私のところに永久就職すれば良いじゃない。
黒木:・・荷が重いんですけど。
御門:あなたなら大歓迎よ
黒木:なんでそこまで・・。
御門:あら、理由が必要かしら?
黒木:いると思いますけど?
御門:まあ、それはそのうち話すわ。
黒木:ええ・・。
御門:あ、返事はイエスかはいで頼むわね。
黒木:一択⁉
御門:何なら、ダー、でも、シー、でも良いわよ。
黒木:ダー、シー、って?
御門:ダーはロシア語、シーはイタリア語よ。
黒木:そうなんですか・・ちなみに、意味は?
御門:どちらもイエスよ。
黒木:結局一択しかない⁉
御門:さあ、ハリーハリー・・あら、もうこんな時間。
黒木:え?あ、本当ですね。
御門:しょうがないから返事は待ってあげるわね。
黒木:いや、一択しかなかったんですけど。
御門:黒木君。
黒木:はい?
御門:私ね、狙った獲物っは逃がさないのよ。
黒木:でしょうね。
御門:私のことを良く分かって・・はっ!もしや返事はイエスかしら?
黒木:ほ、保留で・・。
御門:まあ、いつまでも待っているけれど、覚悟することね。
黒木:ひえ・・。
御門:ふふっ、楽しみにしているわ。
黒木:はあ・・。
御門:あら、私ほどでは無いにせよ、あんなにも綺麗に輝く月の出ている夜で、隣には私という完璧美少女がいるというのに、なぜ黒木君は辛気臭そうにため息をついているのかしら?
黒木:御門さんはどちらかというと美人ですけどね。
御門:なんだ、よく分かってるじゃない。で?どうしてため息なんてついているの?あ、私の美しさに思わず漏れ出てしまった吐息というのであればそれはそれで良いのだけれど。
黒木:いや、まあ、確かにきれいですけど・・この前受けた面接の結果が届いたんですよ。
御門:おおかた、申し訳ございませんが今回は弊社での採用は見送らせていただきます、とでも書いてあったのかしら?
黒木:そうですけど・・なんで分かったんですか?
御門:面接の結果を見てため息なんて、落ちた時しかないでしょう?それに、どの会社でも不採用の場合に書く内容なんて似たような内容ばかりでたかが知れているもの。
黒木:なるほど・・。
御門:まあ、今回は運がなかったと諦めるしかないわね。
黒木:ですかね。
御門:そうでないと、自分の至らない部分を見つめ直せない限り永遠に就職なんてできないもの。
黒木:そういうものですか。
御門:まあ、だとしても多少は直さないといけない部分があるのかもしれないけれどね。
黒木:でも、そういうのって自分だと気づきにくいんですよね。
御門:確かにそうかもね。何なら、私が黒木君を養ってあげようかしら?
黒木:えっ!いや、からかわないでくださいよ。
御門:あら、私に養われるのはいやかしら?
黒木:というか、養うって言われても怖いんですけど・・。
御門:別に変なふうには扱わないわよ。ただ、二人で大きな家に住んで、あなたをそこから逃げられないようにして一生私に見守られるだけよ。
黒木:それが怖いんですけど⁉
御門:大げさね、冗談よ。
黒木:なんだ、冗談ですか。
御門:そんなヤンデレみたいなことはしないわよ。でも、私のものだと分かるように首輪でも付けてしまおうかしら、と頭の片隅で考えているだけ。
黒木:それはもうペットですけど⁉
御門:私のペットになるのは嫌?
黒木:ペットはさすがに嫌ですよ・・。
御門:それは残念。
黒木:・・そういえば、御門さんって社長令嬢でしたよね?
御門:そうね。父が少し前に社長から会長になったから、正確には会長令嬢になるのかしら?あまり語呂は良くないわね。それがどうかしたの?
黒木:いや、お金もたくさん持っているでしょうし、仕事も大抵のものが選べそうなのに何でコンビニのバイトなんてやっているのかな、と思ったので。
御門:まあ確かに・・しいて言うなら、趣味かしら。
黒木:し、趣味?
御門:ええ、資産運用でお金はあふれるくらいにあるし、かといって自堕落な生活に溺れたくはない。けれど、今更高給取りな仕事をする気にもなれないのよ。
黒木:な、なるほど・・。
御門:その点、バイトであればシフトを組みさせすれば一日の数時間だけ働く、なんてこともできる上に、金銭感覚の修正も行えるからお得よ。
黒木:僕の場合ここくらいしかバイトに受からなかったので・・。
御門:それは良かった、
黒木:良かったって・・どこがですか。
御門:私がここを選んだのは、たくさんある求人の中から条件に合うものを選んで、最終的にはダーツで決めたもの。完全に偶然よ。
黒木:いや、そのバイトをするところをダーツで決めるって何ですか?
御門:仕方ないじゃない。選べなかったんだもの。
黒木:ええ・・。
御門:そんな事は片隅に放り捨てておくとして、私は数ある中から選べたけれど、黒木君はそうではなかったのでしょう?
黒木:まあ、家から近くて、そこそこ給料がよかったのがここだったので。
御門:この辺りだと求人自体も少ないでしょうからね。
黒木:そういえばそうですね。
御門:つまり、私と黒木君がここで働いているということは、もう運命の相手に出会ったといっても過言ではないのよ。
黒木:さすがに過言だと思いますけど?
御門:過言ではないのよ。
黒木:いや、だから・・。
御門:過言ではないのよ。
黒木:あ、はい。
御門:それならもう、私に養われるのも運命になるはず。
黒木:なんでそんな結論に⁉
御門:黒木君。あなたは優れているわ。
黒木:急に褒められても・・っていうか、優れてたら特区に就職もできてると思うんですけど?
御門:私にとっては優れているように感じるのよ。
黒木:そうですかね・・。
御門:それに、どこにも就職ができないのなら、私のところに永久就職すれば良いじゃない。
黒木:・・荷が重いんですけど。
御門:あなたなら大歓迎よ
黒木:なんでそこまで・・。
御門:あら、理由が必要かしら?
黒木:いると思いますけど?
御門:まあ、それはそのうち話すわ。
黒木:ええ・・。
御門:あ、返事はイエスかはいで頼むわね。
黒木:一択⁉
御門:何なら、ダー、でも、シー、でも良いわよ。
黒木:ダー、シー、って?
御門:ダーはロシア語、シーはイタリア語よ。
黒木:そうなんですか・・ちなみに、意味は?
御門:どちらもイエスよ。
黒木:結局一択しかない⁉
御門:さあ、ハリーハリー・・あら、もうこんな時間。
黒木:え?あ、本当ですね。
御門:しょうがないから返事は待ってあげるわね。
黒木:いや、一択しかなかったんですけど。
御門:黒木君。
黒木:はい?
御門:私ね、狙った獲物っは逃がさないのよ。
黒木:でしょうね。
御門:私のことを良く分かって・・はっ!もしや返事はイエスかしら?
黒木:ほ、保留で・・。
御門:まあ、いつまでも待っているけれど、覚悟することね。
黒木:ひえ・・。
御門:ふふっ、楽しみにしているわ。