台本概要
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タイトル | 外郎売 |
---|---|
作者名 | ヒデじい (@taltal3014s) |
ジャンル | 時代劇 |
演者人数 | 1人用台本(不問1) ※兼役あり |
時間 | 10 分 |
台本使用規定 | 非商用利用時は連絡不要 |
説明 |
滑舌練習用にどうぞ。 原文を元に、表記を現代語風に編集させてもらっています。(ござりませう → ござりましょうなど) その他の細かい言い回しも原文とは一部異なります。ご了承下さい。 290 views |
キャラ説明
名前 | 性別 | 台詞数 | 説明 |
---|---|---|---|
語り手 | 不問 | 5 | 外郎売の語り手 |
※役をクリックするとセリフに色が付きます。
台本本編
語り手:拙者親方と申すは、*御立会《おたちあい》のうちにご存じのお方もござりましょうが、お江戸をたって二十里*上方《かみがた》、*相州《そうしゅう》小田原、*一色町《いっしきまち》をお過ぎなされて、*青物町《あおものちょう》を登りへおいでなさるれば、*欄干橋《らんかんばし》*虎屋《とらや》*藤右衛門《とうえもん》。
語り手:只今は*剃髪《ていはつ》いたして*圓斎《えんさい》と名乗りまする。
語り手:
語り手:*元朝《がんちょう》より大つごもりまで、お手に入れまするこの薬は、昔ちんの国の唐人「ういろう」という人、わが朝へ来たり。
語り手:帝へ*参内《さんだい》の折から、この薬を深く*籠《こ》め置き、用ゆる時は*一粒《いちりゅう》ずつ、冠のすき間より取り出だす。
語り手:よってその名を帝より「*頂透香《とうちんこう》」と*賜《たまわ》る。
語り手:すなわち*文字《もんじ》には、いただきすく*香《におい》と書いて「とうちんこう」と申す。
語り手:
語り手:只今はこの薬、ことのほか*世上《せじょう》に広まりて、ほうぼうに*偽看板《にせかんばん》を*出《いだ》し、イヤ小田原の、*灰俵《はいだわら》の、さん*俵《だわら》の、*炭俵《すみだわら》のと、色々に申せども、平仮名をもってういろうと記せしは、親方*圓斎《えんさい》ばかり。
語り手:もしや*御立会《おたちあい》の*内《うち》に、熱海か*塔の澤《とうのさわ》へ湯治にお出なさるるか、又は*伊勢御参宮《いせごさんぐう》の*折《おり》からは、必ず*門《かど》ちがいなされまするな。
語り手:御登りなれば右の*方《かた》、お下りなれば左側、八方が*八棟《やつむね》、表が*三ッ棟《みつむね》*玉堂造《ぎょくどうづくり》。
語り手:*破風《はふ》には菊に桐のとうの*御紋《ごもん》を*御赦免《ごしゃめん》あって、系図正しき薬でござる。
:
語り手:イヤ最前より家名の自慢ばかり申せども、御存じない方には、*正身《しょうしん》の*胡椒《こしょう》の丸呑み、*白河《しらかわ》*夜船《やふね》。
語り手:さらば*一粒《いちりゅう》食べかけて、その気味合いをお目にかけましょう。
語り手:
語り手:まずこの薬をかように*一粒《ひとつぶ》舌の上に乗せまして*腹内《ふくない》へ納めますると、イヤ何と言えぬは、胃・心・肺・肝が健やかになりて、*薫風《くんぷう》*喉《のんど》より来たり、口中*微涼《びりょう》を生ずるがごとし。
語り手:*魚《ぎょ》・*鳥《ちょう》・きのこ・麺類の食い合わせ、そのほか万病速効あること神の如し。
語り手:
語り手:さてこの薬、第一の奇妙なるは、舌の回る事が*銭独楽《ぜにごま》が裸足で逃げる。
語り手:ひょっと舌が回り出すと矢も盾もたまらぬじゃ。
:
語り手:そりゃそりゃそらそりゃ、回って来たわ回ってくるわ。
語り手:あわや*咽《のど》、さたらな*舌《ぜつ》にかげさしおん。
語り手:ハマの二つは*唇《くちびる》の*軽重《けいちょう》、*開口《かいごう》*爽《さわ》やかに。
語り手:あかさたなはまやらわ、おこそとのほもよろお。
語り手:
語り手:*一つ《ひとつ》へぎへぎに、へぎほしはじかみ、*盆豆《ぼんまめ》*盆米《ぼんごめ》、盆ごぼう。
語り手:*摘蓼《つみたで》、つみ豆、すみ*山椒《ざんしょう》。*書寫山《しょしゃざん》の*社僧正《しゃそうじょう》。
語り手:*小米《こごめ》の生噛み*小米《こごめ》の生噛み、こん*小米《こごめ》のこ生噛み。
語り手:*繻子《しゅす》ひじゅす、*繻子《しゅす》しゅちん。
語り手:
語り手:親も*嘉兵衛《かへい》、子も*嘉兵衛《かへい》。*親《おや》*嘉兵衛《かへい》、*子嘉兵衛《こかへい》。*子嘉兵衛《こかへい》、*親《おや》*嘉兵衛《かへい》。
語り手:*古栗《ふるくり》の木の*古切口《ふるきりくち》、*雨合羽《あまがっぱ》か*番合羽《ばんがっぱ》か。
語り手:貴様のきゃはんも*皮脚絆《かわぎゃはん》、我等がきゃはんも*皮脚絆《かわぎゃはん》。
語り手:しっかり*袴《ばかま》のしっぽころびを、*三針《みはり》*針中《はりなか》にちょと縫うて、縫うてちょとぶんだせ。
語り手:
語り手:*河原《かわら》*撫子《なでしこ》*野石竹《のぜきちく》。のら*如来《にょらい》のら*如来《にょらい》、みのら*如来《にょらい》にむのら*如来《にょらい》。
語り手:*一寸《ちょっと》先のお*小仏《こぼとけ》に、おけつまずきゃるな、*細溝《ほそみぞ》にとちょとにょろり。
語り手:京の*生鱈《なまだら》、奈良なま*学鰹《まながつお》、ちょと*四五貫目《しごかんめ》。
語り手:お茶たちょ茶立ちょ、ちゃっとたちょ、茶立ちょ。*青竹《あおたけ》*茶煎《ちゃせん》でお茶ちゃっとたちゃ。
:
語り手:来るは来るは何が来る、*高野《こうや》の山のおこけら小僧、たぬき百匹*箸《はし》百膳、*天目《てんもく》*百杯《ひゃっぱい》棒八百本。
語り手:*武具馬具《ぶぐばぐ》、武具馬具、*三武具馬具《みぶぐばぐ》。合わせて武具馬具、*六武具馬具《むぶぐばぐ》。
語り手:*菊栗《きくくり》、菊栗、*三菊栗《みきくくり》。合わせて菊栗、*六菊栗《むきくくり》。
語り手:麦ごみ麦ごみ、*三麦《みむぎ》ごみ。合わせて麦ごみ、*六麦《むむぎ》ごみ。
語り手:
語り手:あの*長押《なげ》しの*長薙刀《ながなぎなた》は、*誰《た》が*長薙刀《ながなぎなた》ぞ。
語り手:向こうの*胡麻《ごま》*殻《がら》は*荏胡麻殻《えごまがら》か*真胡麻柄《まごまがら》か、あれこそほんの*真胡麻柄《まごまがら》。
語り手:がらぴいがらぴい、*風車《かざぐるま》。おきゃがれこぼしおきゃがれこぼし、ゆんべもこぼして又こぼした。
語り手:たあぷぽぽ、たあぷぽぽ、ちりからちりからつったっぽ。
語り手:
語り手:たっぽたっぽ*一丁《いっちょう》だこ、落ちたら煮てくお。
語り手:煮ても焼いても食えぬ物は、*五徳鉄球《ごとくてっきゅう》、*金熊《かなぐま》*童子《どうじ》に、*石熊石持《いしくまいしもち》、*虎熊虎《とらくまとら》きす。
語り手:中にも*東寺《とうじ》の*羅生門《らしょうもん》には、*茨木《いばらき》*童子《どうじ》がうで*栗五合《くりごごう》、つかんでおむしゃる。
語り手:かの*頼光《らいこう》のひざ元去らず。
:
語り手:*鮒《ふな》きんかん*椎茸《しいたけ》、定めてごだんなそば切りそうめん、うどんか*愚鈍《ぐどん》な*小新発知《こしんばち》。
語り手:*小棚《こだな》の*小下《こした》の*小桶《こおけ》に*小味噌《こみそ》がこ有るぞ、*小杓子《こしゃくし》こもってこすくってこよこせ。
語り手:おっと*合点《がってん》だ。
語り手:
語り手:*心得《こころえ》たんぼの川崎神奈川*程ケ谷《ほどがや》、*戸塚《とつか》は走って行けばやいとをすりむく。
語り手:三里ばかりか藤沢平塚*大磯《おおいそ》がしや、*小磯《こいそ》の*宿《しゅく》を七ッ起きして、*早天《そうてん》そうそう*相州《そうしゅう》小田原とうちん香。
語り手:
語り手:隠れござらぬ*貴賎《きせん》*群衆《ぐんじゅ》の、花のお江戸の花ういろう。あれあの花を見て、お心をおやわらぎゃっという。
語り手:*産《うぶ》*子《こ》*這子《はうこ》に至るまで、このういろうの御評判、御存じないとは申されまいまいつぶり。
語り手:
語り手:ツノ出せ棒出せぼうぼう眉に、うす*杵《きね》すり鉢、ばちばちぐわらぐわらぐわらと、羽目を外して*今日《こんにち》おいでのいずれも*様《さま》に、あげねばならぬ、売らねばならぬと息せい引っぱり、東方世界の薬の元締め、*薬師如来《やくしにょらい》も*上覧《じょうらん》あれと。ホホ敬って、ういろうはいらっしゃりませぬか。
語り手:拙者親方と申すは、*御立会《おたちあい》のうちにご存じのお方もござりましょうが、お江戸をたって二十里*上方《かみがた》、*相州《そうしゅう》小田原、*一色町《いっしきまち》をお過ぎなされて、*青物町《あおものちょう》を登りへおいでなさるれば、*欄干橋《らんかんばし》*虎屋《とらや》*藤右衛門《とうえもん》。
語り手:只今は*剃髪《ていはつ》いたして*圓斎《えんさい》と名乗りまする。
語り手:
語り手:*元朝《がんちょう》より大つごもりまで、お手に入れまするこの薬は、昔ちんの国の唐人「ういろう」という人、わが朝へ来たり。
語り手:帝へ*参内《さんだい》の折から、この薬を深く*籠《こ》め置き、用ゆる時は*一粒《いちりゅう》ずつ、冠のすき間より取り出だす。
語り手:よってその名を帝より「*頂透香《とうちんこう》」と*賜《たまわ》る。
語り手:すなわち*文字《もんじ》には、いただきすく*香《におい》と書いて「とうちんこう」と申す。
語り手:
語り手:只今はこの薬、ことのほか*世上《せじょう》に広まりて、ほうぼうに*偽看板《にせかんばん》を*出《いだ》し、イヤ小田原の、*灰俵《はいだわら》の、さん*俵《だわら》の、*炭俵《すみだわら》のと、色々に申せども、平仮名をもってういろうと記せしは、親方*圓斎《えんさい》ばかり。
語り手:もしや*御立会《おたちあい》の*内《うち》に、熱海か*塔の澤《とうのさわ》へ湯治にお出なさるるか、又は*伊勢御参宮《いせごさんぐう》の*折《おり》からは、必ず*門《かど》ちがいなされまするな。
語り手:御登りなれば右の*方《かた》、お下りなれば左側、八方が*八棟《やつむね》、表が*三ッ棟《みつむね》*玉堂造《ぎょくどうづくり》。
語り手:*破風《はふ》には菊に桐のとうの*御紋《ごもん》を*御赦免《ごしゃめん》あって、系図正しき薬でござる。
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語り手:イヤ最前より家名の自慢ばかり申せども、御存じない方には、*正身《しょうしん》の*胡椒《こしょう》の丸呑み、*白河《しらかわ》*夜船《やふね》。
語り手:さらば*一粒《いちりゅう》食べかけて、その気味合いをお目にかけましょう。
語り手:
語り手:まずこの薬をかように*一粒《ひとつぶ》舌の上に乗せまして*腹内《ふくない》へ納めますると、イヤ何と言えぬは、胃・心・肺・肝が健やかになりて、*薫風《くんぷう》*喉《のんど》より来たり、口中*微涼《びりょう》を生ずるがごとし。
語り手:*魚《ぎょ》・*鳥《ちょう》・きのこ・麺類の食い合わせ、そのほか万病速効あること神の如し。
語り手:
語り手:さてこの薬、第一の奇妙なるは、舌の回る事が*銭独楽《ぜにごま》が裸足で逃げる。
語り手:ひょっと舌が回り出すと矢も盾もたまらぬじゃ。
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語り手:そりゃそりゃそらそりゃ、回って来たわ回ってくるわ。
語り手:あわや*咽《のど》、さたらな*舌《ぜつ》にかげさしおん。
語り手:ハマの二つは*唇《くちびる》の*軽重《けいちょう》、*開口《かいごう》*爽《さわ》やかに。
語り手:あかさたなはまやらわ、おこそとのほもよろお。
語り手:
語り手:*一つ《ひとつ》へぎへぎに、へぎほしはじかみ、*盆豆《ぼんまめ》*盆米《ぼんごめ》、盆ごぼう。
語り手:*摘蓼《つみたで》、つみ豆、すみ*山椒《ざんしょう》。*書寫山《しょしゃざん》の*社僧正《しゃそうじょう》。
語り手:*小米《こごめ》の生噛み*小米《こごめ》の生噛み、こん*小米《こごめ》のこ生噛み。
語り手:*繻子《しゅす》ひじゅす、*繻子《しゅす》しゅちん。
語り手:
語り手:親も*嘉兵衛《かへい》、子も*嘉兵衛《かへい》。*親《おや》*嘉兵衛《かへい》、*子嘉兵衛《こかへい》。*子嘉兵衛《こかへい》、*親《おや》*嘉兵衛《かへい》。
語り手:*古栗《ふるくり》の木の*古切口《ふるきりくち》、*雨合羽《あまがっぱ》か*番合羽《ばんがっぱ》か。
語り手:貴様のきゃはんも*皮脚絆《かわぎゃはん》、我等がきゃはんも*皮脚絆《かわぎゃはん》。
語り手:しっかり*袴《ばかま》のしっぽころびを、*三針《みはり》*針中《はりなか》にちょと縫うて、縫うてちょとぶんだせ。
語り手:
語り手:*河原《かわら》*撫子《なでしこ》*野石竹《のぜきちく》。のら*如来《にょらい》のら*如来《にょらい》、みのら*如来《にょらい》にむのら*如来《にょらい》。
語り手:*一寸《ちょっと》先のお*小仏《こぼとけ》に、おけつまずきゃるな、*細溝《ほそみぞ》にとちょとにょろり。
語り手:京の*生鱈《なまだら》、奈良なま*学鰹《まながつお》、ちょと*四五貫目《しごかんめ》。
語り手:お茶たちょ茶立ちょ、ちゃっとたちょ、茶立ちょ。*青竹《あおたけ》*茶煎《ちゃせん》でお茶ちゃっとたちゃ。
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語り手:来るは来るは何が来る、*高野《こうや》の山のおこけら小僧、たぬき百匹*箸《はし》百膳、*天目《てんもく》*百杯《ひゃっぱい》棒八百本。
語り手:*武具馬具《ぶぐばぐ》、武具馬具、*三武具馬具《みぶぐばぐ》。合わせて武具馬具、*六武具馬具《むぶぐばぐ》。
語り手:*菊栗《きくくり》、菊栗、*三菊栗《みきくくり》。合わせて菊栗、*六菊栗《むきくくり》。
語り手:麦ごみ麦ごみ、*三麦《みむぎ》ごみ。合わせて麦ごみ、*六麦《むむぎ》ごみ。
語り手:
語り手:あの*長押《なげ》しの*長薙刀《ながなぎなた》は、*誰《た》が*長薙刀《ながなぎなた》ぞ。
語り手:向こうの*胡麻《ごま》*殻《がら》は*荏胡麻殻《えごまがら》か*真胡麻柄《まごまがら》か、あれこそほんの*真胡麻柄《まごまがら》。
語り手:がらぴいがらぴい、*風車《かざぐるま》。おきゃがれこぼしおきゃがれこぼし、ゆんべもこぼして又こぼした。
語り手:たあぷぽぽ、たあぷぽぽ、ちりからちりからつったっぽ。
語り手:
語り手:たっぽたっぽ*一丁《いっちょう》だこ、落ちたら煮てくお。
語り手:煮ても焼いても食えぬ物は、*五徳鉄球《ごとくてっきゅう》、*金熊《かなぐま》*童子《どうじ》に、*石熊石持《いしくまいしもち》、*虎熊虎《とらくまとら》きす。
語り手:中にも*東寺《とうじ》の*羅生門《らしょうもん》には、*茨木《いばらき》*童子《どうじ》がうで*栗五合《くりごごう》、つかんでおむしゃる。
語り手:かの*頼光《らいこう》のひざ元去らず。
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語り手:*鮒《ふな》きんかん*椎茸《しいたけ》、定めてごだんなそば切りそうめん、うどんか*愚鈍《ぐどん》な*小新発知《こしんばち》。
語り手:*小棚《こだな》の*小下《こした》の*小桶《こおけ》に*小味噌《こみそ》がこ有るぞ、*小杓子《こしゃくし》こもってこすくってこよこせ。
語り手:おっと*合点《がってん》だ。
語り手:
語り手:*心得《こころえ》たんぼの川崎神奈川*程ケ谷《ほどがや》、*戸塚《とつか》は走って行けばやいとをすりむく。
語り手:三里ばかりか藤沢平塚*大磯《おおいそ》がしや、*小磯《こいそ》の*宿《しゅく》を七ッ起きして、*早天《そうてん》そうそう*相州《そうしゅう》小田原とうちん香。
語り手:
語り手:隠れござらぬ*貴賎《きせん》*群衆《ぐんじゅ》の、花のお江戸の花ういろう。あれあの花を見て、お心をおやわらぎゃっという。
語り手:*産《うぶ》*子《こ》*這子《はうこ》に至るまで、このういろうの御評判、御存じないとは申されまいまいつぶり。
語り手:
語り手:ツノ出せ棒出せぼうぼう眉に、うす*杵《きね》すり鉢、ばちばちぐわらぐわらぐわらと、羽目を外して*今日《こんにち》おいでのいずれも*様《さま》に、あげねばならぬ、売らねばならぬと息せい引っぱり、東方世界の薬の元締め、*薬師如来《やくしにょらい》も*上覧《じょうらん》あれと。ホホ敬って、ういろうはいらっしゃりませぬか。