台本概要

 287 views 

タイトル 「君の寝息、優しい時間」
作者名 青太郎。  (@a_waiiro)
ジャンル ラブストーリー
演者人数 1人用台本(不問1)
時間 10 分
台本使用規定 非商用利用時は連絡不要
説明 一人読み台本

気軽に読んでくだされば
光栄です。
読みやすいよう、
お好きに、お任せします。

懐かしい甘々台本
引っ張り出してきました。
いやぁ・・・
甘酸っぱいっすねえ

最近ウイスキーをイッキしたら
椅子から華麗にスィングしながら落ちました。

芸術点は高かったと思われます。


作/青太郎。

 287 views 

キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
語り手 不問 - お好きにどうぞ(^^♪
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

文字サイズ
 :  0:「君の寝息、優しい時間」―――  :   0:―・・夜  :静かな夜  :なんだか一人ぼっちになったような  :そんな夜がたまにやってくる  :    :そんな時  :いつもタイミング良く電話がかかってくる  :スマホに表示されるのは  :よく知った名前  :さっきまでの一人ぼっちとは程遠く  :妙に安心した気持ちになる  :・・・そして  :本当はどこか期待していた自分に気付く  :      :思わず頬が緩む  :鏡を見なくても想像がつく  :単純な人間で良かったなぁなんて思う  :   0:・・・そうだなあ  :    :すぐに出ると  :まるで待っていたようで  :寂しかったみたいだし  :いや、寂しかったけど  :ひとまずそれは内緒にしておこう  :ここは敢えて少し間をあけてから  :平然を装って電話に出る 0:これが、常套手段だ  :    :素直になれないもどかしさと  :くすぐったい気持ちを  :とりあえず、置いておいて  :ようやく液晶画面の「応答」に触れる 0:・・・    :「もしもし」と  :聞きなれたその声が  :一瞬で寂しい夜をあたたかくする  :     :そんな魔法の声  :     :内容なんてどうでもいい  :夜、君と同じ時間を共有する事  :そこに意味がある  :    :たいして内容もない、くだらない話をして  :笑ったり、いきなり真面目になったり  :そんな、なんでもない君との会話が  :いつもいつも、癒してくれる  :  0:とても落ち着くんだ  :   :1人ぼっちなんて考えは  :とうに何処かに消え去ってしまった  :   0:・・不思議  :実際、部屋には1人ぼっちのままなのに  :変わっていないのはずなのに  :本当、不思議なものだ  :  0:間  :   :もうどれくらい話をしたかな  :長電話していると  :だんだんと  :君のあくびが何度か聞こえてくる  :心做し(こころなし)か  :話し方も先程までの勢いはなく  :とろん、と  :甘えたような  :愛くるしい話し方に変わっている  :   :それをからかうと  :君は嫌がるけれど  :眠いのに「眠くないよ」と話す君  :バレバレの嘘で眠たそうに話す君  :そんな君が、たまらなく愛おしい  :   :・・・  :結局なんの電話だったの?  :…そんな野暮な事は聞かない  :   :ゆっくりゆっくり  :その寝息は優しく聞こえてくる  :   :ゆっくりゆっくり  :君が夢の中へとおちてゆく  :もちろん  :起こしたりなんてしない  :電話を切ってあげるほど  :優しくなんてないよ  :―   :だってその寝息  :独り占めにしたいから  :このまま電話を繋いで  :今日も寝てしまおう  :たまに聞こえてくる寝言に驚きながらも  :そんなのも悪くないなって  :口角が思わず上がる   :この時間があまりにも心地よくて…  :君の寝息を聞いて  :目を閉じる 0:・・  :ほら  :そうしたらまるで  :一緒にいるみたい  :   :そんな、少しの意地悪  :これくらいは許してほしいな  :そんなこと  :知る由(よし)もなく気持ち良さそうに眠る君  :・・・  :ねえ  :明日、どんな夢をみていたのか  :聞かせてね  :   :おやすみなさい  : 0:了

 :  0:「君の寝息、優しい時間」―――  :   0:―・・夜  :静かな夜  :なんだか一人ぼっちになったような  :そんな夜がたまにやってくる  :    :そんな時  :いつもタイミング良く電話がかかってくる  :スマホに表示されるのは  :よく知った名前  :さっきまでの一人ぼっちとは程遠く  :妙に安心した気持ちになる  :・・・そして  :本当はどこか期待していた自分に気付く  :      :思わず頬が緩む  :鏡を見なくても想像がつく  :単純な人間で良かったなぁなんて思う  :   0:・・・そうだなあ  :    :すぐに出ると  :まるで待っていたようで  :寂しかったみたいだし  :いや、寂しかったけど  :ひとまずそれは内緒にしておこう  :ここは敢えて少し間をあけてから  :平然を装って電話に出る 0:これが、常套手段だ  :    :素直になれないもどかしさと  :くすぐったい気持ちを  :とりあえず、置いておいて  :ようやく液晶画面の「応答」に触れる 0:・・・    :「もしもし」と  :聞きなれたその声が  :一瞬で寂しい夜をあたたかくする  :     :そんな魔法の声  :     :内容なんてどうでもいい  :夜、君と同じ時間を共有する事  :そこに意味がある  :    :たいして内容もない、くだらない話をして  :笑ったり、いきなり真面目になったり  :そんな、なんでもない君との会話が  :いつもいつも、癒してくれる  :  0:とても落ち着くんだ  :   :1人ぼっちなんて考えは  :とうに何処かに消え去ってしまった  :   0:・・不思議  :実際、部屋には1人ぼっちのままなのに  :変わっていないのはずなのに  :本当、不思議なものだ  :  0:間  :   :もうどれくらい話をしたかな  :長電話していると  :だんだんと  :君のあくびが何度か聞こえてくる  :心做し(こころなし)か  :話し方も先程までの勢いはなく  :とろん、と  :甘えたような  :愛くるしい話し方に変わっている  :   :それをからかうと  :君は嫌がるけれど  :眠いのに「眠くないよ」と話す君  :バレバレの嘘で眠たそうに話す君  :そんな君が、たまらなく愛おしい  :   :・・・  :結局なんの電話だったの?  :…そんな野暮な事は聞かない  :   :ゆっくりゆっくり  :その寝息は優しく聞こえてくる  :   :ゆっくりゆっくり  :君が夢の中へとおちてゆく  :もちろん  :起こしたりなんてしない  :電話を切ってあげるほど  :優しくなんてないよ  :―   :だってその寝息  :独り占めにしたいから  :このまま電話を繋いで  :今日も寝てしまおう  :たまに聞こえてくる寝言に驚きながらも  :そんなのも悪くないなって  :口角が思わず上がる   :この時間があまりにも心地よくて…  :君の寝息を聞いて  :目を閉じる 0:・・  :ほら  :そうしたらまるで  :一緒にいるみたい  :   :そんな、少しの意地悪  :これくらいは許してほしいな  :そんなこと  :知る由(よし)もなく気持ち良さそうに眠る君  :・・・  :ねえ  :明日、どんな夢をみていたのか  :聞かせてね  :   :おやすみなさい  : 0:了