台本概要

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タイトル 超終末級究極虚構魔法『エデン・オブ・ポスト・アポカリプス・零式』。
作者名 音佐りんご。  (@ringo_otosa)
ジャンル コメディ
演者人数 1人用台本(不問1) ※兼役あり
時間 10 分
台本使用規定 非商用利用時は連絡不要
説明 過去に投稿した1000文字詠唱である終末級究極雷撃魔法『紫電・オブ・アポカリプス』。のセルフパロディ詠唱台詞。
『1人の魔王と99人の勇者。』という作品に於いて、紫電の勇者が使用する必殺技である終末級究極雷撃魔法『紫電・オブ・アポカリプス』を同作に登場する終極《しゅうきょく》の魔王ヴォイド・ヴェルト・エンデが転写した必殺技。
要は『1人の魔王と99人の勇者。』から抜粋してきたクソ長台詞ですが、興味のある方は本編もどうぞ。

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
魔王 不問 1 終極《しゅうきょく》の魔王ヴォイド・ヴェルト・エンデ。
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

文字サイズ
魔王:我は*虚無《きょむ》、*終末《しゅまつ》をかける*混沌《こんとん》の*錫杖《しゃくじょう》。*時空《じくう》切り裂く*黒龍《こくりゅう》の*産声《うぶごえ》、こだまするは*虚空《こくう》より差し延べる透明の*蔓《つる》。星無き*銀河《ぎんが》渡る*一条《いちじょう》の*流星《りゅうせい》をつがえ、*末席《まっせき》の天の座において代行者となりて、*昏《くら》き*暁闇《ぎょうあん》に*歓喜《かんき》する*虚構《きょこう》を*奉《たてまつ》らん。*二十三対《にじゅうさんつい》、*嘗《かつ》て光を失った天の瞳に*復讐《ふくしゅう》の*焔《ほむら》を灯さんと*徘徊《はいかい》する*見目《みめ》*麗《うるわ》しき*妄執《もうしゅう》の乙女に命ず。忘れ去られし遠き約束の日、いずれ*再臨《さいりん》せし*輪廻《りんね》に*喝采《かっさい》、*破局《はきょく》をもたらす*終焉《しゅうえん》の*破壊者《はかいしゃ》と*千夜一夜《せんやいちや》、語り明かす*蒙昧《もうまい》なる*汝《なんじ》の願いは、影も無くした古き*神々《かみがみ》達の*慰《なぐさ》みとなろう。*秩序《ちつじょ》の*霹靂《へきれき》、*嘆《なげ》き*止《や》まぬ*絶歌《ぜっか》によりて磨き上げた時計の針の向こうより続く*無明《むみょう》の*葬列《そうれつ》。*掲《かか》げる*旗《はた》に記す神の*預言《よげん》を宝石と*血糊《ちのり》で飾り、失われた世界の記憶その*残滓《ざんし》を*透《す》かす*羅針盤《らしんばん》と成す。やがて腐りて*朽《く》ちゆく大地の*寝息《ねいき》に耳を傾けよ。それは*永劫《えいごう》。*真理《しんり》より目を*背《そむ》け、*営《いとな》みの足場を*埋《う》め立てる*暗渠《あんきょ》の更に*下層《かそう》。*崩落《ほうらく》した世界の*片隅《かたすみ》で*啜《すす》り泣く白き不死鳥、*優麗《ゆうれい》たる*啼《な》き声の*旋律《せんりつ》。*境界《きょうかい》より呼び*醒《さ》まされし*摂理《せつり》の*老婆《ろうば》は*微笑《ほほえ》む。降り*注《そそ》ぐは*蒼穹《そうきゅう》の祝福と*真紅《しんく》の*災禍《さいか》、*紫紺《しこん》の*慈愛《じあい》と*深緑《しんりょく》の*酷薄《こくはく》。天より*賜《たまわ》りし静かなる*熾火《おきび》と*賑《にぎ》わいし*慈雨《じう》を失い*邂逅《かいこう》するは*天命《てんめい》。断ち*得《え》ぬ*鉄鎖《てっさ》を*天網《てんもう》に代えて、*惨《むご》たらしき*複眼《ふくがん》の*大蛇《だいじゃ》はその白き肌を食らい尽くす。恐れるなかれ。*惑《まど》うことなく*瞑目《めいもく》して天を*辿《たど》り、*絢爛《けんらん》に*灼《や》かれし*瞼《まぶた》に口づけを*施《ほどこ》そう。或いは*大輪《たいりん》の枯れゆく花に歌を*授《さず》けて*捧《ささ》ぐ祈りは、星の*大海《たいかい》で力尽きた船乗りに姿を変えて語り*継《つ》がれる*神秘《しんぴ》の*系譜《けいふ》。*捩《よ》じれた*宝玉《ほうぎょく》、消えゆく精霊の*追憶《ついおく》、流す*血潮《ちしお》は*赤錆《あかさび》に染まり、深き*凍土《とうど》の底に眠りながら、*穢《けが》れを*忘却《ぼうきゃく》した大地より*妄執《もうしゅう》を浄すること*能《あた》わず。*彼《か》の者、*大《おお》いなる意思に*背《そむ》き刻まれる消失の*六芒星《ろくぼうせい》。点と点を結び*象《かたど》る運命に*失望《しつぼう》を*潜《ひそ》ませ、*渇《かわ》いた*運河《うんが》を誰に知られることも無く*潤《うるお》す*豊穣《ほうじょう》の*盟約《めいやく》。*捧《ささ》げしは、荒れ果てた*理想郷《りそうきょう》を満たす*一献《いっこん》の*魂《たましい》。毒となり、薬となり、土となり、風となる。*憂愁《ゆうしゅう》に震える獣にひとときの*悦楽《えつらく》を与え、命を*攫《さら》う*狩人《かりうど》の爪。*信仰《しんこう》と*冒涜《ぼうとく》を飾る*都《みやこ》の*偶像《ぐうぞう》は、*幾万幾億《いくまんいくおく》の*民草《たみくさ》から*絶望《ぜつぼう》を*奪《うば》い*安寧《あんねい》を与える*循環《じゅんかん》の*揺《ゆ》り*籠《かご》。重なる鼓動に耳を*澄《す》まし、*凍《こご》える冬を越えたならば、未だ誰も見たことの無い*故郷《ふるさと》の春に足を踏み入れ、*深遠《しんえん》の果てに沈むこともやむなし。満ちて使い古された*喜劇《きげき》の底に、今*沸《わ》き立つは*審判《しんぱん》の*黒焔《こくえん》。黒く*爛《ただ》れて溶け落ちた*水銀《すいぎん》の汗を浮かべ、*熱狂《ねっきょう》のままに足を止めることも叶わぬ*愚者《ぐしゃ》の*聖戦《せいせん》。先へ、前へ、向こうへ、果てへ、*終焉《しゅうえん》の向こうへ。*征服《せいふく》し、*蹂躙《じゅうりん》し、*陵辱《りょうじょく》し、*侵犯《しんぱん》し、*逸脱《いつだつ》し、*越境《えっきょう》し、*飛躍《ひやく》し、*超克《ちょうこく》し、そしてまた*回帰《かいき》する。抜き*放《はな》たれた一振りの*剣《つるぎ》の後に*遺《のこ》された*鞘《さや》の*空白《くうはく》が*誘《いざな》う、終わりなき終わりの待つ場所より我は導かん。 魔王:――*超終末級究極虚構魔法《ちょうしゅうまつきゅうきゅきょくきょこうまほう》『エデン・オブ・ポスト・アポカリプス・*零式《ぜろしき》』!

魔王:我は*虚無《きょむ》、*終末《しゅまつ》をかける*混沌《こんとん》の*錫杖《しゃくじょう》。*時空《じくう》切り裂く*黒龍《こくりゅう》の*産声《うぶごえ》、こだまするは*虚空《こくう》より差し延べる透明の*蔓《つる》。星無き*銀河《ぎんが》渡る*一条《いちじょう》の*流星《りゅうせい》をつがえ、*末席《まっせき》の天の座において代行者となりて、*昏《くら》き*暁闇《ぎょうあん》に*歓喜《かんき》する*虚構《きょこう》を*奉《たてまつ》らん。*二十三対《にじゅうさんつい》、*嘗《かつ》て光を失った天の瞳に*復讐《ふくしゅう》の*焔《ほむら》を灯さんと*徘徊《はいかい》する*見目《みめ》*麗《うるわ》しき*妄執《もうしゅう》の乙女に命ず。忘れ去られし遠き約束の日、いずれ*再臨《さいりん》せし*輪廻《りんね》に*喝采《かっさい》、*破局《はきょく》をもたらす*終焉《しゅうえん》の*破壊者《はかいしゃ》と*千夜一夜《せんやいちや》、語り明かす*蒙昧《もうまい》なる*汝《なんじ》の願いは、影も無くした古き*神々《かみがみ》達の*慰《なぐさ》みとなろう。*秩序《ちつじょ》の*霹靂《へきれき》、*嘆《なげ》き*止《や》まぬ*絶歌《ぜっか》によりて磨き上げた時計の針の向こうより続く*無明《むみょう》の*葬列《そうれつ》。*掲《かか》げる*旗《はた》に記す神の*預言《よげん》を宝石と*血糊《ちのり》で飾り、失われた世界の記憶その*残滓《ざんし》を*透《す》かす*羅針盤《らしんばん》と成す。やがて腐りて*朽《く》ちゆく大地の*寝息《ねいき》に耳を傾けよ。それは*永劫《えいごう》。*真理《しんり》より目を*背《そむ》け、*営《いとな》みの足場を*埋《う》め立てる*暗渠《あんきょ》の更に*下層《かそう》。*崩落《ほうらく》した世界の*片隅《かたすみ》で*啜《すす》り泣く白き不死鳥、*優麗《ゆうれい》たる*啼《な》き声の*旋律《せんりつ》。*境界《きょうかい》より呼び*醒《さ》まされし*摂理《せつり》の*老婆《ろうば》は*微笑《ほほえ》む。降り*注《そそ》ぐは*蒼穹《そうきゅう》の祝福と*真紅《しんく》の*災禍《さいか》、*紫紺《しこん》の*慈愛《じあい》と*深緑《しんりょく》の*酷薄《こくはく》。天より*賜《たまわ》りし静かなる*熾火《おきび》と*賑《にぎ》わいし*慈雨《じう》を失い*邂逅《かいこう》するは*天命《てんめい》。断ち*得《え》ぬ*鉄鎖《てっさ》を*天網《てんもう》に代えて、*惨《むご》たらしき*複眼《ふくがん》の*大蛇《だいじゃ》はその白き肌を食らい尽くす。恐れるなかれ。*惑《まど》うことなく*瞑目《めいもく》して天を*辿《たど》り、*絢爛《けんらん》に*灼《や》かれし*瞼《まぶた》に口づけを*施《ほどこ》そう。或いは*大輪《たいりん》の枯れゆく花に歌を*授《さず》けて*捧《ささ》ぐ祈りは、星の*大海《たいかい》で力尽きた船乗りに姿を変えて語り*継《つ》がれる*神秘《しんぴ》の*系譜《けいふ》。*捩《よ》じれた*宝玉《ほうぎょく》、消えゆく精霊の*追憶《ついおく》、流す*血潮《ちしお》は*赤錆《あかさび》に染まり、深き*凍土《とうど》の底に眠りながら、*穢《けが》れを*忘却《ぼうきゃく》した大地より*妄執《もうしゅう》を浄すること*能《あた》わず。*彼《か》の者、*大《おお》いなる意思に*背《そむ》き刻まれる消失の*六芒星《ろくぼうせい》。点と点を結び*象《かたど》る運命に*失望《しつぼう》を*潜《ひそ》ませ、*渇《かわ》いた*運河《うんが》を誰に知られることも無く*潤《うるお》す*豊穣《ほうじょう》の*盟約《めいやく》。*捧《ささ》げしは、荒れ果てた*理想郷《りそうきょう》を満たす*一献《いっこん》の*魂《たましい》。毒となり、薬となり、土となり、風となる。*憂愁《ゆうしゅう》に震える獣にひとときの*悦楽《えつらく》を与え、命を*攫《さら》う*狩人《かりうど》の爪。*信仰《しんこう》と*冒涜《ぼうとく》を飾る*都《みやこ》の*偶像《ぐうぞう》は、*幾万幾億《いくまんいくおく》の*民草《たみくさ》から*絶望《ぜつぼう》を*奪《うば》い*安寧《あんねい》を与える*循環《じゅんかん》の*揺《ゆ》り*籠《かご》。重なる鼓動に耳を*澄《す》まし、*凍《こご》える冬を越えたならば、未だ誰も見たことの無い*故郷《ふるさと》の春に足を踏み入れ、*深遠《しんえん》の果てに沈むこともやむなし。満ちて使い古された*喜劇《きげき》の底に、今*沸《わ》き立つは*審判《しんぱん》の*黒焔《こくえん》。黒く*爛《ただ》れて溶け落ちた*水銀《すいぎん》の汗を浮かべ、*熱狂《ねっきょう》のままに足を止めることも叶わぬ*愚者《ぐしゃ》の*聖戦《せいせん》。先へ、前へ、向こうへ、果てへ、*終焉《しゅうえん》の向こうへ。*征服《せいふく》し、*蹂躙《じゅうりん》し、*陵辱《りょうじょく》し、*侵犯《しんぱん》し、*逸脱《いつだつ》し、*越境《えっきょう》し、*飛躍《ひやく》し、*超克《ちょうこく》し、そしてまた*回帰《かいき》する。抜き*放《はな》たれた一振りの*剣《つるぎ》の後に*遺《のこ》された*鞘《さや》の*空白《くうはく》が*誘《いざな》う、終わりなき終わりの待つ場所より我は導かん。 魔王:――*超終末級究極虚構魔法《ちょうしゅうまつきゅうきゅきょくきょこうまほう》『エデン・オブ・ポスト・アポカリプス・*零式《ぜろしき》』!