台本概要
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タイトル | 祭の夜が終わっても |
---|---|
作者名 | ※なっつ (@ponkotsuNutsu) |
ジャンル | ファンタジー |
演者人数 | 4人用台本(女2、不問2) |
時間 | 30 分 |
台本使用規定 | 商用、非商用問わず作者へ連絡要 |
説明 |
本作品をご利用する際はご連絡ください。 作者が喜ぶだけですので、連絡しなくても構いませんが、お気軽にしてくださると嬉しいです。 https://twitter.com/ponkotsunutsu?s=21&t=kLcrMp7KheqMDYqJ9jzJZQ ご利用する際はタイトルと作者名を載せてくださいませ。 「祭の夜が終わっても」 お祭りの夜にあおいとまことが出会ったのは、きつねのお面とかっぱのお面をつけた男の子たち。 一緒にお祭りを楽しむことになったそんな4人のお話。 …というけど、これはきっと仲のいい、あおいとまこと、ふたりの友情のお話。 ―――――きっと明日も、この先も、ずっとアイツと親友で。 作者が以前書いた「迷い子たちは桜の中に」の別エンドを書こうとしてできた、全く別のお話。 設定が少し似ているところがあるのはそのせいです。興味があれば「迷い子たちは桜の中に」もよろしくお願いします。 無断転載や自作発言や盗用はお控えください。 584 views |
キャラ説明
名前 | 性別 | 台詞数 | 説明 |
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あおい | 不問 | 97 | 性別不問。お人好し。面倒見がよい。多分、子どもには懐かれるけど舐められるタイプ。あと興奮するとちょっと気持ち悪い。 |
かっぱのお面 | 女 | 68 | 無邪気な幼い男の子。幼い男の子を演じられるなら、演者の方の性別は問いません。 |
きつねのお面 | 女 | 61 | 無邪気な幼い男の子。幼い男の子を演じられるなら、演者の方の性別は問いません。 |
まこと | 不問 | 83 | 男口調ですが、性別不問。あおいの親友。 多分、子どもは好きだし懐かれるタイプ。 |
※役をクリックするとセリフに色が付きます。
台本本編
あおい:性別不問。お人好し。面倒見がよい。
あおい:多分、子どもには懐かれるけど舐められるタイプ。あと興奮するとちょっと気持ち悪い。(役の方はここをタップ)
まこと:男口調ですが、性別不問。あおいの親友。
まこと:多分、子どもは好きだし(役の方はここをタップ)
きつねのお面:無邪気な幼い男の子。
きつねのお面:幼い男の子を演じられるなら、演者の方の性別は問いません。(役の方はここをタップ)
かっぱのお面:無邪気な幼い男の子。
かっぱのお面:幼い男の子を演じられるなら、演者の方の性別は問いません。(役の方はここをタップ)
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:「祭の夜が終わっても」
きつねのお面:「ねぇねぇ、今日はまちでお祭りがあるらしいよ。」
かっぱのお面:「そうなの?僕、お祭り行ったことない!行ってみたい!」
きつねのお面:「僕も行ったことないんだ!行こう!」
かっぱのお面:「行きたい行きたい!あ…けど、僕…まだ…」
きつねのお面:「じゃあさ!これつけよ!」
かっぱのお面:「なぁに、これ?」
きつねのお面:「お面って言うんだよ!顔につけるの!こうやって!」
かっぱのお面:「おぉ!」
きつねのお面:「これつけて、一緒に行こ!」
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あおい:「ねぇ、見てあれ」
まこと:「んぁ?どれ?」
あおい:「あの子たち!」
まこと:「あぁ。きつねのお面にかっぱのお面のふたりか?」
あおい:「そう!めっちゃ可愛くない?山車(だし)の後ろでちょこんとふたり座って休んでて、すごい可愛い」
まこと:「山車(だし)を後ろから見るなよ、あれってなんかこう、舞台裏じゃねぇか」
あおい:「いや~、なんか見ちゃわない?」
まこと:「いや、わかるけどさ」
あおい:「あぁ~!可愛い!写真撮りたい!いや、撮らせて頂きたい!!」
まこと:「お前の今日のそのテンション、ちょっと気持ち悪いな」
あおい:「はぁ~かわええ」
まこと:「あ」
0:きつねのお面とかっぱのお面のこども、手を振る
あおい:「…ぅがぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!
あおい:え、みた?まこと!手振ってくれた!手振ってくれた!」
まこと:「見たよ見た。休憩してるけど、外に出てるってことは写真くらい撮らせてくれんじゃねぇか?」
あおい:「!?」
まこと:「撮らせてもらいにいってこいよ」
あおい:「えっ!そんな、ちょっとそれは……えへへ」
まこと:「何、照れてんだよ、今日のお前は気持ち悪りぃなぁ。ほら!言ってこいよ。」
あおい:「う、うん。言ってくる……!」
あおい:「(深呼吸)あのさ、その…写真をと、と…」
まこと:「あ、待って気持ち悪い。緊張しながら言うところが絵面的にヤバイ。
まこと:俺が代わりに言うから、お前は黙ってろ。
まこと:…(咳払い)あのさ、こいつが一緒に写真撮りたいみたいなんだけどいい?」
あおい:「まことが子どもにナンパしてる」
まこと:「してねぇよ。てか、誰のせいだよ。」
きつねのお面:「しゃし、ん?」
かっぱのお面:「写真って何?」
きつねのお面:「わかんない、なんだろう」
あおい:「スマホで撮っていい?」
きつねのお面:「スマホって何?」
かっぱのお面:「わかんないよぉ」
まこと:「スマホのカメラって知らないか?ほら、こうやってボタンを押すとカシャッて景色とかが撮れるんだ」
かっぱのお面:「なにこれ!すごーい!」
きつねのお面:「見して!見して!」
かっぱのお面:「これどうやって中に入ってるの?」
あおい:「中に入ってるんじゃないよ。写したんだよ。」
きつねのお面:「あーーーーーー!」
あおい:「えぇ、どうしたどうした?」
きつねのお面:「きれい!ここにある、この丸くて赤いの!」
かっぱのお面:「わぁ、ほんとだ!これは、何?!何なの?!」
まこと:「どれだ?…あー、この写真に写ってる店のことか」
あおい:「これは、りんご飴っていうやつだよ。中にりんごがはいってて、その周りを飴でコーティング…あ、コーティングって難しいか…
あおい:んー…あー…とりあえず!りんごに飴がかかってるやつだよ!」
きつねのお面:「知ってるよ!りんご飴!きいたことある!」
かっぱのお面:「ぼ、ぼくも知ってる!」
まこと:「お、見栄張ったなぁ?」
かっぱのお面:「そ、そんなことないもん!し、知ってるもん!」
きつねのお面:「聞いたことあるもん!」
あおい:「そっかそっか。確か、この辺りを写したはずだから…あ、あったあった!あのお店だ!」
きつねのお面:「ほんとだ!りんご飴のお店だ!」
かっぱのお面:「わぁ!」
まこと:「お?……へへっ。でも、かっぱのお面の君はこっちの店のがいいんじゃないか?」
0:まこと、冷やしきゅうりを売ってる店を指す
あおい:「あ、冷やしきゅうりだ」
かっぱのお面:「え?…あーーー!きゅうりだぁ!!僕、きゅうりだぁいすき!!」
あおい:「きゅうりが好きなの?なんだか、本物のかっぱみたいだな(笑う)」
かっぱのお面:「えっ!えっ?!そ、そんなこと、な、ないよ!」
あおい:「でも、すきなんでしょ?」
かっぱのお面:「あ…すき、だいすき」
まこと:「(笑う)わかった。かっぱのお面の君にはきゅうり、きつねのお面の君にはりんご飴を買ってあげるよ」
きつねのお面:「え?ほんと?」
かっぱのお面:「いいの?」
まこと:「おう、いいよ!買ってきてあげるよ!あおいが!」
あおい:「え、待って、なんで?!」
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0:間
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あおい:「ほら、はい、あげるよ」
きつねのお面:「わぁ!りんごあめ!!やったやった!りんごあめっ!」
あおい:「え?!え、ちょ、ちょっと、待って(それってしっぽ?!)」
かっぱのお面:「(かぶせて)ありがとぉぉお!!!」
あおい:「え、あ、あぁ…………」
まこと:「どうしたんだ?あおい?」
あおい:「え。あ、いや、アレ?…な、んでもない…」
きつねのお面:ペロペロペロペロペロペロ…(コミカルな感じで)
かっぱのお面:パリパリパリパリパリパリ…(コミカルな感じで)
あおい:「ていうか、お面をずらして隙間から食べるのね…そんなわざわざ食べづらそうな…」
きつねのお面:パリパリパリパリパリパリ…(コミカルな感じで)
かっぱのお面:ペロペロペロペロペロペロ…(コミカルな感じで)
あおい:「やっぱり食べづらいんじゃないの?お面、取ったほうがいいんじゃない?」
まこと:「お面、取ってやろうか?」
きつねのお面:「いいのっ!」
かっぱのお面:「これでいいのっ!」
まこと:「そうかぁ?」
あおい:「ところで、君たち、そろそろお囃子(はやし)に出なくて大丈夫?」
かっぱのお面:「お囃子(はやし)?」
まこと:「山車の上で踊るんじゃないのか?」
きつねのお面:「山車(だし)?」
あおい:「さっき、君たちが乗ってた車のこと。そのうえで踊ってる人がお囃子。」
きつねのお面:「あれ、『お囃子(はやし)』って言うんだ。」
かっぱのお面:「僕たち、お囃子の子じゃないよ」
あおい:「え、でもそのキャラものじゃないお面は」
きつねのお面:「えへへ、いいでしょ!これ!」
あおい:「え、あ、うん。へへっ」
まこと:「流されてんじゃねぇよ。
まこと:だとしたらお前ら、お父さんとお母さんは?」
かっぱのお面:「今日はふたりで来たんだ。」
あおい:「そうなのか。」
まこと:「そういえば、名前は?俺はまこと。こっちが」
あおい:「あおいだよ」
かっぱのお面:「まこと!」
きつねのお面:「あおい!」
あおい:「そうそう!」
きつねのお面:「まこと!」
まこと:「なんだ?」
かっぱのお面:「あおい!」
あおい:「ん?うん」
きつねのお面:「わーーーー!」
かっぱのお面:「わーーーー!」
あおい:「んんん??」
まこと:「ちっちゃい子ってよくわかんないノリがあるよな。」
あおい:「はぁ、かわいい」
まこと:「お前、マジで今日、どうした。気持ち悪さが限界突破してんだけど…。
まこと:あ!で、おめぇらの名前は?」
きつねのお面:「え?なまえ…あ、えっと…」
かっぱのお面:「あ、いや、えっと……ど、どうする?」
あおい:「?」
まこと:「?」
きつねのお面:「えと、うーん…な、ないしょ…」
かっぱのお面:「あ、う、うん、ないしょ…」
あおい:「内緒かぁ(笑う)」
まこと:「(笑う)面白れぇな。
まこと:名前が内緒なら、俺らは、お前らのことなんて呼べばいいんだよ。
まこと:…んー、じゃあさ、住んでるところは?」
あおい:「ふたりだけだと危ないもんね。帰りは送ってあげるよ。」
きつねのお面:「あっち!」
かっぱのお面:「そう、あっち!」
あおい:「え、あっち…?だってあっちって山のほう…。あんな山に人が(住んでいるの)」
まこと:「(かぶせて)へぇー。懐かしいなぁ。あそこで昔、よく遊んだなぁ」
あおい:「あ、あぁ。かくれんぼ、とか、よくしたね…。」
まこと:「そういえば、お前。ぷっ…ははは!よく、鬼なのにしょっちゅう迷子になってたな。」
あおい:「そ、それはちっちゃいころの話でしょ?!」
まこと:「そんで、毎回こっちが探してさ。探す側と探される側が逆転しててよぉ」
あおい:「う…いや、まぁ、あんときはありがとう。
あおい:まことはねぇ、すごいんだよ。どこで迷子になっても、ものすごい速さで見つけ出してくれたんだ」
きつねのお面:「そんなに迷子になってたの?」
あおい:「うっ」
まこと:「(大笑い)言われてらぁ」
あおい:「もう、まことが余計なこと言うからじゃん」
かっぱのお面:「仲良いんだね」
まこと:「あぁ。小さい頃からずっと一緒にいるもんな。」
かっぱのお面:「僕らも仲いいよ!ねー!」
きつねのお面:「ねー!昔っから一緒だもん!」
あおい:「昔って、君たち、まだ子どもじゃん」
かっぱのお面:「子どもだけど子どもじゃないもん!僕ねぇ、もうひとりでお魚とれるんだよ!」
まこと:「へぇー、釣りか?」
かっぱのお面:「ううん。泳いでとるんだよ」
あおい:「え、素手?!」
かっぱのお面:「うん!でもこの子は取れないよ!」
きつねのお面:「うるさいなぁ。魚はとれないけど…その、うーん、走るのは、速いよ!」
あおい:「そっか。走るのは速いかぁ。」
まこと:「あのあたりって手づかみでとれるくらい魚がいっぱいいるところがあんのか。」
かっぱのお面:「川でとってる!」
あおい:「え、川で?ほんとすごいな。」
まこと:「確かに川はあるけど。素手はな」
あおい:「小さい頃の自分たちもだけど、すごい自然の中で遊んでたなぁ。」
まこと:「そうだな。」
きつねのお面:「僕らはいつもそうだよ!」
あおい:「考えてみたら、あの辺りだと、野生動物とかに出くわしても不思議じゃなかったよね。」
まこと:「まぁな。でも、よく遊んでたけど野生動物には会わなかったな。」
あおい:「うん……あぁ、でも。あそこで昔、タヌキを見かけたよ。」
きつねのお面:「たぬき…?」
まこと:「へぇー、あっちってまだ、タヌキいるんだな」
かっぱのお面:「でも、いるかもしれない!」
あおい:「うん。小さい頃の話だけどね。多分、子どものタヌキだったんだけど。それがさ、すっごい、可愛いんだよね」
きつねのお面:「へぇー」
あおい:「なんかすごくおなかすいてそうだったから、持ってたどんぐりあげたんだよね。
あおい:タヌキにエサやりなんて珍しくない?」
まこと:「珍しいけど、野生動物にエサやるのあんまりよくないんじゃないか?」
あおい:「まあね。でも、ほら、小さい頃だったし」
かっぱのお面:「え、あんまりよくないの?」
きつねのお面:「え?あ、こ、これは…う…か、返さないよ?……うぅ、やっぱり…返す…?」
あおい:「いやいやいやいや!それは野生動物の話だから!
あおい:それに、食べかけ返されても逆に困るから!」
きつねのお面:「じゃあ、食べてもいいの?」
まこと:「(笑う)やっぱ、こいつら、おもしれーなぁ!ほら食べな、食べな!」
きつねのお面:「うん!」
かっぱのお面:「ありがと!」
あおい:「美味しい?」
かっぱのお面:「おいしい!」
まこと:「でも、なんで、かっぱといえばきゅうりなんだろうな。
まこと:なぁ、なんでだ?」
かっぱのお面:「な、何で僕にきくの?」
まこと:「そりゃ、かっぱのお面をつけるくらい好きなんだろ?」
かっぱのお面:「へ?」
まこと:「違うのか?」
かっぱのお面:「え、あ、う…」
あおい:「かっぱは水神で、その水神にささげる野菜がきゅうりだったからとか色んな説があるよね。てっきり、ふたりのお面は豊作の象徴の稲荷狐と水神の河童と、かけているのかと思ってたよ」
まこと:「へー。あおい、お前、変な知識はあるな。なんか…こう、おばあちゃんみたい」
あおい:「おばあちゃん?!」
まこと:「あー、人が食べてるとこ見てたら、おなかすいてきた。なんか買ってこよ。」
あおい:「あ、ついでになんかよろしく!」
まこと:「いいけど、お金は払えよ?」
あおい:「こっちは既にまことのせいでなんか余計に奢らされてるんだけど」
まこと:「(笑う)冗談冗談、奢ってやるよ。何がいい?」
あおい:「そうだなぁ。お好み焼きとフランクと焼きそばとたこ焼きとチョコバナナと…」
まこと:「1つもしくは2つまでになさい!」
あおい:「よかったね。おかんがもう1つ頼んでいいって」
きつねのお面:「やったー!」
かっぱのお面:「どうしようかな」
まこと:「え、奢るのってあおいの分だけじゃなく?」
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まこと:「ただいまー」
あおい:「あ、おかえりー」
まこと:「ほい、頼んでた例のブツですぜ」
あおい:「うむ、大儀であった」
かっぱのお面:「何買ったの?」
きつねのお面:「それ、なぁに?…おわ~、雲みたい」
かっぱのお面:「雲だ!」
あおい:「これはね、わたあめだよ」
かっぱのお面:「わたあめ?」
きつねのお面:「あめ!」
あおい:「ふふっ、食べたことないでしょ?ほら、あげるよ」
きつねのお面:「わぁ!」
かっぱのお面:「僕にもちょーだいっ!」
まこと:「ほらほら、順番なっ!」
あおい:「まことも食べるでしょ?」
まこと:「おう。
まこと:………あおい~。最初から、子ども達にあげるつもりで頼んだだろ」
あおい:「(笑う)ちょっとね。そう言うまことだって、たこ焼き買ってきてみんなで分けるつもりでしょ」
まこと:「まぁな。」
あおい:「やっぱりね」
まこと:「…あーあ、あおいに似てきちゃったなぁ」
あおい:「え?」
まこと:「あおい、小っこい頃から、いつも、半分こにしよーっとか一口あげるーっとか言うじゃん」
あおい:「そうだっけ?なんでだろ。なんか…まことにはあげたくなるんだよ。多分。」
まこと:「なんでだよ。ま、そういうの嫌いじゃないけどな。」
あおい:「みんなで食べるの?」
まこと:「そ!だから、これ、買ってきたしな。
まこと:なぁ、たこ焼き、みんなで食べようぜ。」
きつねのお面:「わ!美味しそう!」
かっぱのお面:「わー!食べたい!」
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あおい:「お金使いすぎちゃったよ。」
まこと:「なんかすごい楽しんだな。」
あおい:「いっぱい買い食いしたし、射的とかもしたしね。まこと、当てんの下手くそだったなぁ。」
まこと:「なんだよ。あおいも下手くそだったろ」
きつねのお面:「ふたりともおんなじくらい下手だった。」
かっぱのお面:「僕、あの右のやつ欲しかった!」
まこと:「それは自分でとりなさい」
あおい:「右のヤツか」
まこと:「あ~あのよくわかんねぇおもちゃだろ?なんであんなのがいいんだよ」
かっぱのお面:「欲しかったの!」
あおい:「まあまあ。
あおい:でも一番面白かったのは、金魚すくいかな」
まこと:「あー、2人とも素手でとろうとすんだもんな」
かっぱのお面:「えー!魚は手で捕まえるもんだよ!」
あおい:「そういう遊びじゃないから」
きつねのお面:「あのへんな紙切れじゃとれないよ!」
あおい:「取りにくくするためにしてるんだよ」
まこと:「でもさ、金魚を手で捕まえる方が大変じゃね?」
あおい:「確かに。屋台のおじさん、びっくりして変な顔になってたよ。」
まこと:「なってたな。あの顔は笑っちゃいそうだったわ。」
あおい:「そういえば、もうそろそろ遅いし、帰ったほうがいいんじゃない?」
きつねのお面:「えーまだ遊びたーい!」
まこと:「また、来年だな。」
かっぱのお面:「毎日やってくれてもいいのに。」
あおい:「毎日か。いいね。楽しそう。」
まこと:「気持ちはわかるけどな。もう時間が遅いからな。送ってやろうか?」
きつねのお面:「ううん!大丈夫だよ!ありがとう!」
かっぱのお面:「ばいばい、またね!」
あおい:「あ、今度、名前教えてね!」
まこと:「またなー!」
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きつねのお面:「お祭りたのしかったね!」
かっぱのお面:「うん、たのしかったね!」
きつねのお面:「あおいとまこと、優しかったね!」
かっぱのお面:「あおいとまこと好き!」
きつねのお面:「僕も僕も!大好き!」
かっぱのお面:「いいニンゲンたちだったね!」
きつねのお面:「また、遊びにいこ!」
かっぱのお面:「うん、一緒にね!」
きつねのお面:「うん!あとさ、あとさ、うまくいったね!」
かっぱのお面:「うん!うまくいった!」
きつねのお面:「名前聞かれたときはちょっと焦っちゃった。」
かっぱのお面:「ニンゲンっぽい名前、考えてなかったもんね。」
かっぱのお面:「あとさ、ありがとうね。」
きつねのお面:「なぁに?」
かっぱのお面:「僕、化けるの下手くそだから…」
きつねのお面:「僕の方が上手いもんね!」
かっぱのお面:「うぅ…」
きつねのお面:「でも、誰よりも速く泳げるところはすごいなって思ってる。」
かっぱのお面:「うん。」
きつねのお面:「それに僕もまだちゃんと化けれないんだ。」
かっぱのお面:「そうなの?」
きつねのお面:「うん」
かっぱのお面:「あのね!お面、貸してくれてありがとう!」
きつねのお面:「うん!でもさでもさ!誰も気づかなかったね。僕らの正体が…」
かっぱのお面:「しーっ!…ふふっ♪ないしょないしょ」
きつねのお面:「あっ、ふふっ♪ないしょないしょ」
かっぱのお面:「ないしょないしょ…」
0:次の笑うところはかっぱのお面役の人とかぶせて笑ってほしいので長めに笑ってね!
きつねのお面:(笑う)
かっぱのお面:(ちょっと待ってからかぶせて笑う)
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0:帰り道
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あおい:「あのさ、あの子達って…」
まこと:「…なんだ?」
あおい:「いや、なんでもない。」
まこと:「なんだよ。気になんだろ。」
あおい:「……み、見ちゃったんだ。あの子、飴をあげたときに大きなしっぽと耳が出てるのを。み、見間違えたかもしれないけど…その本当に。
あおい:それにあの子たちが住んでるあたり。本当に人なんか住めるところなのかなって…
あおい:もしかして、もしかして、本当に、きつねと…」
まこと:「…」
あおい:「…」(まことの様子を伺う間)
あおい:「なんだよ!馬鹿な事言ってんじゃねぇよ!っていつもみたいに言ってよ」
まこと:「はははっ!あおい、お前…」
あおい:「やっぱり(そうだよね)…」
まこと:「(かぶせるように)お前もそう思ったか!」
あおい:「へ……?…ぇぇえええええええええええ?!」
まこと:「いやぁ、なんかそんな気はしてたんだよな!やっぱそうか!」
あおい:「や、え、と…」
まこと:「…で?あおいはどう思ったんだよ?アイツらのこと。」
あおい:「え、いや…う、うーん。悪い子たちじゃなさそうだったし…その…た、楽しかったし…」
まこと:「俺も!楽しかった!」
あおい:「…(笑う)うん、楽しかった。うん!」
まこと:「いやぁ、不思議なものに出会うことってあんだな!」
あおい:「そうだね。びっくりしたけど……でも、また、会えるかな?」
まこと:「会えると思うよ。またねって言ってたし。」
あおい:「ふふ、そうだね。また遊びたいね。あ、まこともまたね!」
まこと:「おう!また、明日」
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まこと:「ふぅ…。おっと。ヒゲがでてきちゃった。
まこと:にしても、あのチビっ子達もまだまだだな。
まこと:…長年の友達が人間じゃないと気づきもしないアイツにバレてるようじゃ、な。
まこと:今度、化け方を教えてやろうかね。
まこと:そうだ。お土産に飴ときゅうりでも持ってってやろうか。
まこと:あーでも、勝手に会いに行ったのバレたら、アイツ、拗ねそうだなぁ…。それに、俺のこともバレちゃうしな。どうすっかなぁ。
まこと:………。アイツなら、もしかしたら、俺のことも…。……いや、やめておこう。
まこと:(歌うように)たーぬきの、たーぬきの、はらつづみっ♪……フフッ」
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あおい:「ふぃ~、でも、すっかり忘れてたな。昔、タヌキに会ったことなんて。
あおい:…………そうか、なんで、まことに、餌付けしちゃうのかわかった。
あおい:…似てるんだ、まこと。あの時のタヌキに雰囲気が。(笑う)
あおい:……でも、まことに言ったら、絶対怒るだろうなぁ。」
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まこと:「あ、そういえば、アイツ…」
あおい:「一緒に写真撮るの忘れてたぁ!」
あおい:性別不問。お人好し。面倒見がよい。
あおい:多分、子どもには懐かれるけど舐められるタイプ。あと興奮するとちょっと気持ち悪い。(役の方はここをタップ)
まこと:男口調ですが、性別不問。あおいの親友。
まこと:多分、子どもは好きだし(役の方はここをタップ)
きつねのお面:無邪気な幼い男の子。
きつねのお面:幼い男の子を演じられるなら、演者の方の性別は問いません。(役の方はここをタップ)
かっぱのお面:無邪気な幼い男の子。
かっぱのお面:幼い男の子を演じられるなら、演者の方の性別は問いません。(役の方はここをタップ)
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:
:「祭の夜が終わっても」
きつねのお面:「ねぇねぇ、今日はまちでお祭りがあるらしいよ。」
かっぱのお面:「そうなの?僕、お祭り行ったことない!行ってみたい!」
きつねのお面:「僕も行ったことないんだ!行こう!」
かっぱのお面:「行きたい行きたい!あ…けど、僕…まだ…」
きつねのお面:「じゃあさ!これつけよ!」
かっぱのお面:「なぁに、これ?」
きつねのお面:「お面って言うんだよ!顔につけるの!こうやって!」
かっぱのお面:「おぉ!」
きつねのお面:「これつけて、一緒に行こ!」
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0:間
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あおい:「ねぇ、見てあれ」
まこと:「んぁ?どれ?」
あおい:「あの子たち!」
まこと:「あぁ。きつねのお面にかっぱのお面のふたりか?」
あおい:「そう!めっちゃ可愛くない?山車(だし)の後ろでちょこんとふたり座って休んでて、すごい可愛い」
まこと:「山車(だし)を後ろから見るなよ、あれってなんかこう、舞台裏じゃねぇか」
あおい:「いや~、なんか見ちゃわない?」
まこと:「いや、わかるけどさ」
あおい:「あぁ~!可愛い!写真撮りたい!いや、撮らせて頂きたい!!」
まこと:「お前の今日のそのテンション、ちょっと気持ち悪いな」
あおい:「はぁ~かわええ」
まこと:「あ」
0:きつねのお面とかっぱのお面のこども、手を振る
あおい:「…ぅがぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!
あおい:え、みた?まこと!手振ってくれた!手振ってくれた!」
まこと:「見たよ見た。休憩してるけど、外に出てるってことは写真くらい撮らせてくれんじゃねぇか?」
あおい:「!?」
まこと:「撮らせてもらいにいってこいよ」
あおい:「えっ!そんな、ちょっとそれは……えへへ」
まこと:「何、照れてんだよ、今日のお前は気持ち悪りぃなぁ。ほら!言ってこいよ。」
あおい:「う、うん。言ってくる……!」
あおい:「(深呼吸)あのさ、その…写真をと、と…」
まこと:「あ、待って気持ち悪い。緊張しながら言うところが絵面的にヤバイ。
まこと:俺が代わりに言うから、お前は黙ってろ。
まこと:…(咳払い)あのさ、こいつが一緒に写真撮りたいみたいなんだけどいい?」
あおい:「まことが子どもにナンパしてる」
まこと:「してねぇよ。てか、誰のせいだよ。」
きつねのお面:「しゃし、ん?」
かっぱのお面:「写真って何?」
きつねのお面:「わかんない、なんだろう」
あおい:「スマホで撮っていい?」
きつねのお面:「スマホって何?」
かっぱのお面:「わかんないよぉ」
まこと:「スマホのカメラって知らないか?ほら、こうやってボタンを押すとカシャッて景色とかが撮れるんだ」
かっぱのお面:「なにこれ!すごーい!」
きつねのお面:「見して!見して!」
かっぱのお面:「これどうやって中に入ってるの?」
あおい:「中に入ってるんじゃないよ。写したんだよ。」
きつねのお面:「あーーーーーー!」
あおい:「えぇ、どうしたどうした?」
きつねのお面:「きれい!ここにある、この丸くて赤いの!」
かっぱのお面:「わぁ、ほんとだ!これは、何?!何なの?!」
まこと:「どれだ?…あー、この写真に写ってる店のことか」
あおい:「これは、りんご飴っていうやつだよ。中にりんごがはいってて、その周りを飴でコーティング…あ、コーティングって難しいか…
あおい:んー…あー…とりあえず!りんごに飴がかかってるやつだよ!」
きつねのお面:「知ってるよ!りんご飴!きいたことある!」
かっぱのお面:「ぼ、ぼくも知ってる!」
まこと:「お、見栄張ったなぁ?」
かっぱのお面:「そ、そんなことないもん!し、知ってるもん!」
きつねのお面:「聞いたことあるもん!」
あおい:「そっかそっか。確か、この辺りを写したはずだから…あ、あったあった!あのお店だ!」
きつねのお面:「ほんとだ!りんご飴のお店だ!」
かっぱのお面:「わぁ!」
まこと:「お?……へへっ。でも、かっぱのお面の君はこっちの店のがいいんじゃないか?」
0:まこと、冷やしきゅうりを売ってる店を指す
あおい:「あ、冷やしきゅうりだ」
かっぱのお面:「え?…あーーー!きゅうりだぁ!!僕、きゅうりだぁいすき!!」
あおい:「きゅうりが好きなの?なんだか、本物のかっぱみたいだな(笑う)」
かっぱのお面:「えっ!えっ?!そ、そんなこと、な、ないよ!」
あおい:「でも、すきなんでしょ?」
かっぱのお面:「あ…すき、だいすき」
まこと:「(笑う)わかった。かっぱのお面の君にはきゅうり、きつねのお面の君にはりんご飴を買ってあげるよ」
きつねのお面:「え?ほんと?」
かっぱのお面:「いいの?」
まこと:「おう、いいよ!買ってきてあげるよ!あおいが!」
あおい:「え、待って、なんで?!」
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あおい:「ほら、はい、あげるよ」
きつねのお面:「わぁ!りんごあめ!!やったやった!りんごあめっ!」
あおい:「え?!え、ちょ、ちょっと、待って(それってしっぽ?!)」
かっぱのお面:「(かぶせて)ありがとぉぉお!!!」
あおい:「え、あ、あぁ…………」
まこと:「どうしたんだ?あおい?」
あおい:「え。あ、いや、アレ?…な、んでもない…」
きつねのお面:ペロペロペロペロペロペロ…(コミカルな感じで)
かっぱのお面:パリパリパリパリパリパリ…(コミカルな感じで)
あおい:「ていうか、お面をずらして隙間から食べるのね…そんなわざわざ食べづらそうな…」
きつねのお面:パリパリパリパリパリパリ…(コミカルな感じで)
かっぱのお面:ペロペロペロペロペロペロ…(コミカルな感じで)
あおい:「やっぱり食べづらいんじゃないの?お面、取ったほうがいいんじゃない?」
まこと:「お面、取ってやろうか?」
きつねのお面:「いいのっ!」
かっぱのお面:「これでいいのっ!」
まこと:「そうかぁ?」
あおい:「ところで、君たち、そろそろお囃子(はやし)に出なくて大丈夫?」
かっぱのお面:「お囃子(はやし)?」
まこと:「山車の上で踊るんじゃないのか?」
きつねのお面:「山車(だし)?」
あおい:「さっき、君たちが乗ってた車のこと。そのうえで踊ってる人がお囃子。」
きつねのお面:「あれ、『お囃子(はやし)』って言うんだ。」
かっぱのお面:「僕たち、お囃子の子じゃないよ」
あおい:「え、でもそのキャラものじゃないお面は」
きつねのお面:「えへへ、いいでしょ!これ!」
あおい:「え、あ、うん。へへっ」
まこと:「流されてんじゃねぇよ。
まこと:だとしたらお前ら、お父さんとお母さんは?」
かっぱのお面:「今日はふたりで来たんだ。」
あおい:「そうなのか。」
まこと:「そういえば、名前は?俺はまこと。こっちが」
あおい:「あおいだよ」
かっぱのお面:「まこと!」
きつねのお面:「あおい!」
あおい:「そうそう!」
きつねのお面:「まこと!」
まこと:「なんだ?」
かっぱのお面:「あおい!」
あおい:「ん?うん」
きつねのお面:「わーーーー!」
かっぱのお面:「わーーーー!」
あおい:「んんん??」
まこと:「ちっちゃい子ってよくわかんないノリがあるよな。」
あおい:「はぁ、かわいい」
まこと:「お前、マジで今日、どうした。気持ち悪さが限界突破してんだけど…。
まこと:あ!で、おめぇらの名前は?」
きつねのお面:「え?なまえ…あ、えっと…」
かっぱのお面:「あ、いや、えっと……ど、どうする?」
あおい:「?」
まこと:「?」
きつねのお面:「えと、うーん…な、ないしょ…」
かっぱのお面:「あ、う、うん、ないしょ…」
あおい:「内緒かぁ(笑う)」
まこと:「(笑う)面白れぇな。
まこと:名前が内緒なら、俺らは、お前らのことなんて呼べばいいんだよ。
まこと:…んー、じゃあさ、住んでるところは?」
あおい:「ふたりだけだと危ないもんね。帰りは送ってあげるよ。」
きつねのお面:「あっち!」
かっぱのお面:「そう、あっち!」
あおい:「え、あっち…?だってあっちって山のほう…。あんな山に人が(住んでいるの)」
まこと:「(かぶせて)へぇー。懐かしいなぁ。あそこで昔、よく遊んだなぁ」
あおい:「あ、あぁ。かくれんぼ、とか、よくしたね…。」
まこと:「そういえば、お前。ぷっ…ははは!よく、鬼なのにしょっちゅう迷子になってたな。」
あおい:「そ、それはちっちゃいころの話でしょ?!」
まこと:「そんで、毎回こっちが探してさ。探す側と探される側が逆転しててよぉ」
あおい:「う…いや、まぁ、あんときはありがとう。
あおい:まことはねぇ、すごいんだよ。どこで迷子になっても、ものすごい速さで見つけ出してくれたんだ」
きつねのお面:「そんなに迷子になってたの?」
あおい:「うっ」
まこと:「(大笑い)言われてらぁ」
あおい:「もう、まことが余計なこと言うからじゃん」
かっぱのお面:「仲良いんだね」
まこと:「あぁ。小さい頃からずっと一緒にいるもんな。」
かっぱのお面:「僕らも仲いいよ!ねー!」
きつねのお面:「ねー!昔っから一緒だもん!」
あおい:「昔って、君たち、まだ子どもじゃん」
かっぱのお面:「子どもだけど子どもじゃないもん!僕ねぇ、もうひとりでお魚とれるんだよ!」
まこと:「へぇー、釣りか?」
かっぱのお面:「ううん。泳いでとるんだよ」
あおい:「え、素手?!」
かっぱのお面:「うん!でもこの子は取れないよ!」
きつねのお面:「うるさいなぁ。魚はとれないけど…その、うーん、走るのは、速いよ!」
あおい:「そっか。走るのは速いかぁ。」
まこと:「あのあたりって手づかみでとれるくらい魚がいっぱいいるところがあんのか。」
かっぱのお面:「川でとってる!」
あおい:「え、川で?ほんとすごいな。」
まこと:「確かに川はあるけど。素手はな」
あおい:「小さい頃の自分たちもだけど、すごい自然の中で遊んでたなぁ。」
まこと:「そうだな。」
きつねのお面:「僕らはいつもそうだよ!」
あおい:「考えてみたら、あの辺りだと、野生動物とかに出くわしても不思議じゃなかったよね。」
まこと:「まぁな。でも、よく遊んでたけど野生動物には会わなかったな。」
あおい:「うん……あぁ、でも。あそこで昔、タヌキを見かけたよ。」
きつねのお面:「たぬき…?」
まこと:「へぇー、あっちってまだ、タヌキいるんだな」
かっぱのお面:「でも、いるかもしれない!」
あおい:「うん。小さい頃の話だけどね。多分、子どものタヌキだったんだけど。それがさ、すっごい、可愛いんだよね」
きつねのお面:「へぇー」
あおい:「なんかすごくおなかすいてそうだったから、持ってたどんぐりあげたんだよね。
あおい:タヌキにエサやりなんて珍しくない?」
まこと:「珍しいけど、野生動物にエサやるのあんまりよくないんじゃないか?」
あおい:「まあね。でも、ほら、小さい頃だったし」
かっぱのお面:「え、あんまりよくないの?」
きつねのお面:「え?あ、こ、これは…う…か、返さないよ?……うぅ、やっぱり…返す…?」
あおい:「いやいやいやいや!それは野生動物の話だから!
あおい:それに、食べかけ返されても逆に困るから!」
きつねのお面:「じゃあ、食べてもいいの?」
まこと:「(笑う)やっぱ、こいつら、おもしれーなぁ!ほら食べな、食べな!」
きつねのお面:「うん!」
かっぱのお面:「ありがと!」
あおい:「美味しい?」
かっぱのお面:「おいしい!」
まこと:「でも、なんで、かっぱといえばきゅうりなんだろうな。
まこと:なぁ、なんでだ?」
かっぱのお面:「な、何で僕にきくの?」
まこと:「そりゃ、かっぱのお面をつけるくらい好きなんだろ?」
かっぱのお面:「へ?」
まこと:「違うのか?」
かっぱのお面:「え、あ、う…」
あおい:「かっぱは水神で、その水神にささげる野菜がきゅうりだったからとか色んな説があるよね。てっきり、ふたりのお面は豊作の象徴の稲荷狐と水神の河童と、かけているのかと思ってたよ」
まこと:「へー。あおい、お前、変な知識はあるな。なんか…こう、おばあちゃんみたい」
あおい:「おばあちゃん?!」
まこと:「あー、人が食べてるとこ見てたら、おなかすいてきた。なんか買ってこよ。」
あおい:「あ、ついでになんかよろしく!」
まこと:「いいけど、お金は払えよ?」
あおい:「こっちは既にまことのせいでなんか余計に奢らされてるんだけど」
まこと:「(笑う)冗談冗談、奢ってやるよ。何がいい?」
あおい:「そうだなぁ。お好み焼きとフランクと焼きそばとたこ焼きとチョコバナナと…」
まこと:「1つもしくは2つまでになさい!」
あおい:「よかったね。おかんがもう1つ頼んでいいって」
きつねのお面:「やったー!」
かっぱのお面:「どうしようかな」
まこと:「え、奢るのってあおいの分だけじゃなく?」
0:間
まこと:「ただいまー」
あおい:「あ、おかえりー」
まこと:「ほい、頼んでた例のブツですぜ」
あおい:「うむ、大儀であった」
かっぱのお面:「何買ったの?」
きつねのお面:「それ、なぁに?…おわ~、雲みたい」
かっぱのお面:「雲だ!」
あおい:「これはね、わたあめだよ」
かっぱのお面:「わたあめ?」
きつねのお面:「あめ!」
あおい:「ふふっ、食べたことないでしょ?ほら、あげるよ」
きつねのお面:「わぁ!」
かっぱのお面:「僕にもちょーだいっ!」
まこと:「ほらほら、順番なっ!」
あおい:「まことも食べるでしょ?」
まこと:「おう。
まこと:………あおい~。最初から、子ども達にあげるつもりで頼んだだろ」
あおい:「(笑う)ちょっとね。そう言うまことだって、たこ焼き買ってきてみんなで分けるつもりでしょ」
まこと:「まぁな。」
あおい:「やっぱりね」
まこと:「…あーあ、あおいに似てきちゃったなぁ」
あおい:「え?」
まこと:「あおい、小っこい頃から、いつも、半分こにしよーっとか一口あげるーっとか言うじゃん」
あおい:「そうだっけ?なんでだろ。なんか…まことにはあげたくなるんだよ。多分。」
まこと:「なんでだよ。ま、そういうの嫌いじゃないけどな。」
あおい:「みんなで食べるの?」
まこと:「そ!だから、これ、買ってきたしな。
まこと:なぁ、たこ焼き、みんなで食べようぜ。」
きつねのお面:「わ!美味しそう!」
かっぱのお面:「わー!食べたい!」
0:間
あおい:「お金使いすぎちゃったよ。」
まこと:「なんかすごい楽しんだな。」
あおい:「いっぱい買い食いしたし、射的とかもしたしね。まこと、当てんの下手くそだったなぁ。」
まこと:「なんだよ。あおいも下手くそだったろ」
きつねのお面:「ふたりともおんなじくらい下手だった。」
かっぱのお面:「僕、あの右のやつ欲しかった!」
まこと:「それは自分でとりなさい」
あおい:「右のヤツか」
まこと:「あ~あのよくわかんねぇおもちゃだろ?なんであんなのがいいんだよ」
かっぱのお面:「欲しかったの!」
あおい:「まあまあ。
あおい:でも一番面白かったのは、金魚すくいかな」
まこと:「あー、2人とも素手でとろうとすんだもんな」
かっぱのお面:「えー!魚は手で捕まえるもんだよ!」
あおい:「そういう遊びじゃないから」
きつねのお面:「あのへんな紙切れじゃとれないよ!」
あおい:「取りにくくするためにしてるんだよ」
まこと:「でもさ、金魚を手で捕まえる方が大変じゃね?」
あおい:「確かに。屋台のおじさん、びっくりして変な顔になってたよ。」
まこと:「なってたな。あの顔は笑っちゃいそうだったわ。」
あおい:「そういえば、もうそろそろ遅いし、帰ったほうがいいんじゃない?」
きつねのお面:「えーまだ遊びたーい!」
まこと:「また、来年だな。」
かっぱのお面:「毎日やってくれてもいいのに。」
あおい:「毎日か。いいね。楽しそう。」
まこと:「気持ちはわかるけどな。もう時間が遅いからな。送ってやろうか?」
きつねのお面:「ううん!大丈夫だよ!ありがとう!」
かっぱのお面:「ばいばい、またね!」
あおい:「あ、今度、名前教えてね!」
まこと:「またなー!」
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きつねのお面:「お祭りたのしかったね!」
かっぱのお面:「うん、たのしかったね!」
きつねのお面:「あおいとまこと、優しかったね!」
かっぱのお面:「あおいとまこと好き!」
きつねのお面:「僕も僕も!大好き!」
かっぱのお面:「いいニンゲンたちだったね!」
きつねのお面:「また、遊びにいこ!」
かっぱのお面:「うん、一緒にね!」
きつねのお面:「うん!あとさ、あとさ、うまくいったね!」
かっぱのお面:「うん!うまくいった!」
きつねのお面:「名前聞かれたときはちょっと焦っちゃった。」
かっぱのお面:「ニンゲンっぽい名前、考えてなかったもんね。」
かっぱのお面:「あとさ、ありがとうね。」
きつねのお面:「なぁに?」
かっぱのお面:「僕、化けるの下手くそだから…」
きつねのお面:「僕の方が上手いもんね!」
かっぱのお面:「うぅ…」
きつねのお面:「でも、誰よりも速く泳げるところはすごいなって思ってる。」
かっぱのお面:「うん。」
きつねのお面:「それに僕もまだちゃんと化けれないんだ。」
かっぱのお面:「そうなの?」
きつねのお面:「うん」
かっぱのお面:「あのね!お面、貸してくれてありがとう!」
きつねのお面:「うん!でもさでもさ!誰も気づかなかったね。僕らの正体が…」
かっぱのお面:「しーっ!…ふふっ♪ないしょないしょ」
きつねのお面:「あっ、ふふっ♪ないしょないしょ」
かっぱのお面:「ないしょないしょ…」
0:次の笑うところはかっぱのお面役の人とかぶせて笑ってほしいので長めに笑ってね!
きつねのお面:(笑う)
かっぱのお面:(ちょっと待ってからかぶせて笑う)
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0:帰り道
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あおい:「あのさ、あの子達って…」
まこと:「…なんだ?」
あおい:「いや、なんでもない。」
まこと:「なんだよ。気になんだろ。」
あおい:「……み、見ちゃったんだ。あの子、飴をあげたときに大きなしっぽと耳が出てるのを。み、見間違えたかもしれないけど…その本当に。
あおい:それにあの子たちが住んでるあたり。本当に人なんか住めるところなのかなって…
あおい:もしかして、もしかして、本当に、きつねと…」
まこと:「…」
あおい:「…」(まことの様子を伺う間)
あおい:「なんだよ!馬鹿な事言ってんじゃねぇよ!っていつもみたいに言ってよ」
まこと:「はははっ!あおい、お前…」
あおい:「やっぱり(そうだよね)…」
まこと:「(かぶせるように)お前もそう思ったか!」
あおい:「へ……?…ぇぇえええええええええええ?!」
まこと:「いやぁ、なんかそんな気はしてたんだよな!やっぱそうか!」
あおい:「や、え、と…」
まこと:「…で?あおいはどう思ったんだよ?アイツらのこと。」
あおい:「え、いや…う、うーん。悪い子たちじゃなさそうだったし…その…た、楽しかったし…」
まこと:「俺も!楽しかった!」
あおい:「…(笑う)うん、楽しかった。うん!」
まこと:「いやぁ、不思議なものに出会うことってあんだな!」
あおい:「そうだね。びっくりしたけど……でも、また、会えるかな?」
まこと:「会えると思うよ。またねって言ってたし。」
あおい:「ふふ、そうだね。また遊びたいね。あ、まこともまたね!」
まこと:「おう!また、明日」
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0:間
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まこと:「ふぅ…。おっと。ヒゲがでてきちゃった。
まこと:にしても、あのチビっ子達もまだまだだな。
まこと:…長年の友達が人間じゃないと気づきもしないアイツにバレてるようじゃ、な。
まこと:今度、化け方を教えてやろうかね。
まこと:そうだ。お土産に飴ときゅうりでも持ってってやろうか。
まこと:あーでも、勝手に会いに行ったのバレたら、アイツ、拗ねそうだなぁ…。それに、俺のこともバレちゃうしな。どうすっかなぁ。
まこと:………。アイツなら、もしかしたら、俺のことも…。……いや、やめておこう。
まこと:(歌うように)たーぬきの、たーぬきの、はらつづみっ♪……フフッ」
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0:間
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あおい:「ふぃ~、でも、すっかり忘れてたな。昔、タヌキに会ったことなんて。
あおい:…………そうか、なんで、まことに、餌付けしちゃうのかわかった。
あおい:…似てるんだ、まこと。あの時のタヌキに雰囲気が。(笑う)
あおい:……でも、まことに言ったら、絶対怒るだろうなぁ。」
0:間
まこと:「あ、そういえば、アイツ…」
あおい:「一緒に写真撮るの忘れてたぁ!」