台本概要

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タイトル 幼なじみとカレーの香り
作者名 ロム
ジャンル ラブストーリー
演者人数 2人用台本(男1、女1)
時間 20 分
台本使用規定 商用、非商用問わず連絡不要
説明 幼なじみの2人のお話。
翔(かける)と光(ひかり)と山下(やました)はクラスメイト。(セリフ無し)

名前は呼びやすく変えてしまっても大丈夫です。ストーリーが大きく変わらなければ演者様のやりやすいように、アドリブなどを入れて演じて頂いて問題ありません。

SEも適宜お好きな所でお使いください。
いろいろな人が自由に楽しく読んでくだされば幸いです

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
千叶 64 伊吹 千叶(いぶき せんか)
咲月 66 結乃 咲月(ゆいの さつき)
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

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0:ーー朝ーー 0:目覚ましの音 咲月:「おーはーよっ」 咲月:「朝だよー?起きろー??」 咲月:「…はぁ。早く起きないと襲っちゃうぞぉ〜」 千叶:「!!何言ってっ」 咲月:「へへ〜じょーだんだよっ。ほら。おばさん呼んでるから早く着替えて来てよね」 千叶:「へーへー」 千叶M:(俺は伊吹千叶。高校3年生。勉強より運動が好きなごく一般的な男子高校生だと思う。こいつは結乃咲月。隣に住んでる幼なじみで、朝からうるさいヤツ。母親は早くに他界して父と二人暮し。その父も早くから仕事に行き遅くに帰ってくるらしく、それならと俺の両親がよく世話を焼いている。) 0:ーー通学路ーー 千叶:「お前、毎朝毎朝暇なの?」 咲月:「だって千叶起こさないと学校遅刻するじゃん」 千叶:「俺が遅刻したってお前に関係ないだろ」 咲月:「何それ。せっかく起こしたげてるのに」 千叶:「俺はもう少し長く寝てたいの」 咲月:「こんなに可愛い幼なじみが毎朝起こしてくれるなんて有難く思いなさいよ!」 千叶:「頼んでねーしwつか、自分でそれ言うかw」 咲月:「てへっ。でも事実でしょ?」 千叶:「…そーかもなー」 咲月:「何それ冷たいなぁ」 千叶:「そんな事より、今日の一限なんだっけ」 咲月:「そんな事よりって何よっ!…確か数学。」 千叶:「マジ?俺あのセンコー嫌いなんだよなぁ」 0:ーー学校ーー 千叶M:(あー数学ダル…つーか眠…) 咲月M:(あ。千叶また寝てる…どうせいつもみたいにノート見せてくれって言ってくるんだろうなぁ。) 千叶:「咲月!昼飯食うついでに午前分のノート見せてくれねー?うおっ。って何だ翔か飯ならこいつと食うからパス〜。バーカw夫婦じゃねーし付き合ってもねーよ。ただの幼なじみだっつの」 咲月M:(ただの幼なじみ…か) 咲月:「千叶。ノート見るんでしょ。早く食べるよ」 0:ーー放課後ーー 0:チャイムの音 咲月:「千叶!起きて!」 千叶:「…うっさいなぁ。なんだよ」 咲月:「なんだよじゃないよ。とっくにホームルーム終わりましたけど?てか、あんた昼休み以外ほとんど寝てなかった?」 千叶:「誰かさんが朝早くから起すもんで眠いんすわ」 咲月:「またそういう事言って…」 千叶:「母さんが今日の夕飯カレーって言ってたし、早く帰ろーぜ」 咲月:「カレーっ!やったぁ!おばさんのカレー好きなんだよねぇ」 0:ーー通学路ーー 咲月:「あっ。この公園…懐かし…」 千叶:「昔よくここで遊んだよなぁ。」 咲月:「そーそーっ。隠れんぼで私の事全然見つけられなくて、千叶が半泣きだった事もあるよねぇ〜」 千叶:「そんな事無いですー。でもほんと色んなことあったよなぁ」 咲月:「…千叶はさここで昔した約束覚えてる?」 千叶:「なんかあったっけ?」 咲月:「…ううん。なんでも無い。それより千叶、昼休み後輩ちゃんから学園祭一緒に過ごさないか誘われたって聴いたよー?て事は後輩ちゃんから告白されたようなもんでしょー?屋上で告白成功するとそのカップルはずっと上手くいくってウチの学校のジンクスっ。女子の中では常識だし、やっぱ憧れるよねぇーっ!で、なんて返事したの?」 千叶:「あー断った。」 咲月:「え?!なんで?!」 千叶:「好みじゃねーし。それに彼女とかめんどいし、彼女に時間割くくらいなら友達と遊びてーし」 咲月:「…っ。へーそうなんだ」 咲月:「ごめん!!忘れ物あったの思い出したからちょっと戻るね!ご飯もいいって伝えといて!」 千叶「は?おい咲月?!」 0:ーー公園ーー 咲月M:(あーあ…逃げてきちゃった……。千叶、彼女とかは要らないのかぁ…私はずーっと昔から好きなのに…なんで気づかないかなぁ。バカ千叶。あの約束も忘れちゃったみたいだし…まぁしょうがないか。ちっちゃい頃の約束なんて覚えてる私がバカなんだろうな。……お嫁さんにしてくれるって…ずっと一緒だよって言ったのになぁ…はぁ…明日どんな顔で会お) 0:ーー次の日 朝ーー 0:目覚ましの音 千叶:「あ??もうこんな時間かよ。」 千叶M:(…いつもなら咲月が起こしに来るのに。あいつが寝坊か?珍しい) 0:ーー学校ーー 咲月M:(あーあ…結局起こさずに来ちゃった…ちゃんと来るのかな…って。また考えてる……) 咲月:「…え?千叶と喧嘩でもしたかって??してないしてない(笑)なに急に〜別にずっとくっついてる訳じゃ無いよ〜」 0:扉を開ける音 千叶:「咲月!なんで起こしに来なかったんだよ!俺なんかしたか??」 咲月:「…」 千叶:「おい咲月!」 咲月M:(どうしよ…顔見れない。) 咲月:「だ。誰かさんが早くから起こすせいで眠いとかほざくからでしょっ…私。先生に呼ばれてるから行くね。光もごめん。また後で話そ」 千叶:「……」 0:ーー昼休みーー 咲月M:(1人の昼ご飯久しぶりだな…千叶は友達誘ってたりするのかな。はぁ…彼女とかめんどいって、彼女じゃ無いけど私もウザがられてたのかな…) 千叶:「おーいっそっちボール行ったぞー!!」 咲月M:(千叶楽しそう。やっぱ私、千叶が友達と遊ぶ時間も取ってたのかな…) 0:ーー帰り道ーー 千叶M:(今日の咲月、なんか変だったな。俺の事避けるみたいに逃げるし、いつもウチに飯食いに来るのに今日はいらないって先一人で帰るし。) 咲月:「ちょっと春樹くん待ってってば!」 千叶M:(あ。咲月…と同じクラスの山下だっけ…仲良かったんだ。……なんかイラッとすんな。) 0:ーー次の日 咲月宅ーー 咲月M:(今日も千叶と話せなかったな…ぐるぐる考えちゃう……気分転換に公園まで散歩行こうかな…) 千叶M:(…咲月?こんな遅くにどこ行くんだ…?) 0:ーー公園ーー 0:ブランコの音 咲月M:(ブランコって久しぶりに乗ると風が気持ちいな〜。小さい頃千叶と一緒に乗ったっけ…) 咲月:「バカ千叶…」 千叶:「馬鹿で悪かったな。」 咲月:「千叶?!なんでここにっ」 千叶:「お前がこんな暗いのに外出たからだろ!隣なんだから電気消えたら気づくつーの!」 咲月:「…千叶には関係ないでしょ。」 千叶:「最近お前変だぞ??」 咲月:「…千叶のせいじゃん。」 千叶:「だから。俺何もしてねーだろって」 咲月:「何もして無くない…!鈍感千叶!バカ千叶!」 千叶:「じゃあ何したか言ってみろ!バカ咲月!」 咲月:「だって…だって!彼女とか面倒臭いって!友達と遊んでたいって!……私が居るから友達と遊べなくて面倒臭いって。そういう事でしょ?!」 千叶:「そーいう意味じゃねーって!」 咲月:「うっさい!バカ千叶!約束だって忘れるし!もう知らないんだから!!」 千叶:「おい咲月!待てって!…話聞けよ」 千叶M:(約束ってなんの事だよ…あ。そういえばこの公園…小さい頃なんかあった様な……!まさか約束って…お嫁さんにしてやるって言ったアレのことか?!そんな約束覚えてるとか…あいつ可愛いとこあんだな…って。あいつに可愛いとか…いや。ずっと前からそうだったのか) 千叶:「…よし」 0:ーー数日後 学校ーー 咲月:「春樹くんそっち大丈夫そー?おっけー!」 咲月M:(明日は学園祭かぁ…でも結局千叶と仲直り出来なかったな…本当は一緒に回りたかったけど…こんなんじゃ無理だよね。) 千叶:「咲月。」 咲月:「…千叶。何?」 千叶:「俺。お前に言いたい事があって。だから。一緒に帰んない?」 咲月:「…いい…よ」 0:ーー帰り道ーー 千叶:「この間もここで話したな。」 咲月:「そうだね。」 千叶:「俺。お前のこと面倒臭いとか思ってねーよ。」 咲月:「でも…」 千叶:「彼女とかにキョーミないって言ったのは…その…お前と遊べる時間減るのはなんかヤダなと思ってよ。」 咲月:「…え」 千叶:「それにここで約束したろ。ずっと一緒だって」 咲月:「覚えてたの…?」 千叶:「正直この間まで忘れてたw」 咲月:「千叶らしいね。…その前は思い出した?」 千叶:「……お嫁さんにしてやるって言ったことか?」 咲月:「そーだよ。バカ千叶。」 千叶:「咲月。俺、お前の事、ずっと好きだったんだ。…本当は明日言おうと思ってたけど」 咲月:「…約束だから言ってる訳じゃない?」 千叶:「もちろん。この気持ちに気づいたのも最近だし…w」 咲月:「最近?なんで?」 千叶:「前に山下と一緒に帰るの見た時…なんかモヤッとしたっつーか……あとは喧嘩して上手く話せなかった時寂しかったってか…」 咲月:「…何それw千叶可愛いとこあるんだね。山下君とはなんにもないよ。学園祭の買い出し回ってただけ。ホームルームで決めたでしょ。ってあんた寝てたんだっけ…wでもそっかー寂しかったのか〜っ」 千叶:「うっせ。なぁ咲月。明日一緒に学園祭回んね?」 咲月:「…いいよっ」 千叶:「じゃ。また明日」 咲月:「…うんっまた明日!」 千叶M:「あ。告白の返事聞き忘れた……」 0:ーー学園祭当日ーー 咲月:「千叶!アレ面白そう!!」 千叶:「咲月、落ち着けって!はぐれるぞっ」 咲月:「はぐれませんよーだっ」 千叶:「どーだかw」 咲月:「モグモグ…千叶〜これ美味しいよぉ」 千叶:「なんか食ってるしwはえーよw」 咲月:「別にいいでしょっ!てか人多いねー」 千叶:「ほんとだな。なぁ咲月。あっち行こーぜ」 咲月:「あっち?どっち??」 千叶:「しゃーねーな。ほら手出せよ」 咲月:「えっ…うんっ」 0:ーー屋上ーー 咲月:「千叶なんで屋上??」 千叶:「咲月。昨日はちゃんと返事聞けなかったし、もう1回。俺、咲月の事好きだよ。だからこれからもずっとずっと一緒に居てくれないか?バカだし鈍感だし喧嘩もいっぱいする俺だけどさ…大事にするって誓うから。」 咲月:「…なんかプロポーズみたい」 千叶:「うっせ。で?返事は?」 咲月:「千叶なんてバカだし鈍感だしサボり癖のある駄目な奴だし」 千叶:「何で俺貶されてんの?!」 咲月:「でも私の事1番よく知ってくれてて優しいとこあって、実はちょっと泣き虫だったり寂しがりだったり…そんな千叶の事、ずーっと好きだったんだよ。ずーっと見てきたんだよ。勿論おっけーに決まってる。むしろ大人になったら、約束守ってこのままお嫁さんにしてくださいっ」 千叶:「おう。一生大事にしてやる。」 咲月:「…へへっ」 千叶:「なんだよw」 咲月:「だって嬉しいし、憧れてたから…」 千叶:「屋上で告白成功するとずっと上手くいくんだろ。」 咲月:「え。千叶知ってたの??」 千叶:「知ってたのもクソもねーよwお前が言ったんだろ」 咲月:「そうだっけ…??」 千叶:「お前が憧れるって言ってたからそれならと思ってさ。…だからほんとに昨日は言うつもり無かったんだよ。」 咲月:「千叶そーいうとこ甘いよねぇ」 千叶:「ほら学園祭。続き回ろうぜ。夕飯ウチで食うなら、あんまり食べ過ぎんなよ。」 咲月:「おばさんのご飯久しぶり!食べる!メニューは??」 千叶:「カレー。食べ損ねたろ。朝リクエストしといた」 咲月:「さっすが千叶!!おばさんのカレー大好きっ」 千叶:「…俺は?」 咲月:「へっ?…千叶の事もす…ってはずいから言わないッ!!バカ千叶!!」 千叶:「おい!咲月!待てっ!階段はしんな!」 0:ーーエピローグーー 千叶M:「こうして俺たちは、喧嘩しながらも幸せな日々を送った。就職して数年。同棲も始めて2人で働きつつ、休みの日は一緒に過ごして、あの公園までたまに歩いて。生活も落ち着いてきたし今度の誕生日にでもあの公園でプロポーズするつもりだ。どんな顔するか今から楽しみに思う」 咲月:「千叶おかえり。ご飯できてるから手洗ったら一緒に食べよーっ!今日の夕飯はおばさんに教わった伊吹家特製カレーでーすっ」 千叶:「お。カレー久しぶりじゃん。いーね。」 咲月:「秘密裏に特訓してたから自信作だよっ」 千叶:「そりゃ楽しみ。あ、咲月。」 咲月:「ん、何?」 千叶:「ただいま。あと、今日も好きだよ」 咲月:「バカ千叶。私も好きだよ。おかえりなさいっ」

0:ーー朝ーー 0:目覚ましの音 咲月:「おーはーよっ」 咲月:「朝だよー?起きろー??」 咲月:「…はぁ。早く起きないと襲っちゃうぞぉ〜」 千叶:「!!何言ってっ」 咲月:「へへ〜じょーだんだよっ。ほら。おばさん呼んでるから早く着替えて来てよね」 千叶:「へーへー」 千叶M:(俺は伊吹千叶。高校3年生。勉強より運動が好きなごく一般的な男子高校生だと思う。こいつは結乃咲月。隣に住んでる幼なじみで、朝からうるさいヤツ。母親は早くに他界して父と二人暮し。その父も早くから仕事に行き遅くに帰ってくるらしく、それならと俺の両親がよく世話を焼いている。) 0:ーー通学路ーー 千叶:「お前、毎朝毎朝暇なの?」 咲月:「だって千叶起こさないと学校遅刻するじゃん」 千叶:「俺が遅刻したってお前に関係ないだろ」 咲月:「何それ。せっかく起こしたげてるのに」 千叶:「俺はもう少し長く寝てたいの」 咲月:「こんなに可愛い幼なじみが毎朝起こしてくれるなんて有難く思いなさいよ!」 千叶:「頼んでねーしwつか、自分でそれ言うかw」 咲月:「てへっ。でも事実でしょ?」 千叶:「…そーかもなー」 咲月:「何それ冷たいなぁ」 千叶:「そんな事より、今日の一限なんだっけ」 咲月:「そんな事よりって何よっ!…確か数学。」 千叶:「マジ?俺あのセンコー嫌いなんだよなぁ」 0:ーー学校ーー 千叶M:(あー数学ダル…つーか眠…) 咲月M:(あ。千叶また寝てる…どうせいつもみたいにノート見せてくれって言ってくるんだろうなぁ。) 千叶:「咲月!昼飯食うついでに午前分のノート見せてくれねー?うおっ。って何だ翔か飯ならこいつと食うからパス〜。バーカw夫婦じゃねーし付き合ってもねーよ。ただの幼なじみだっつの」 咲月M:(ただの幼なじみ…か) 咲月:「千叶。ノート見るんでしょ。早く食べるよ」 0:ーー放課後ーー 0:チャイムの音 咲月:「千叶!起きて!」 千叶:「…うっさいなぁ。なんだよ」 咲月:「なんだよじゃないよ。とっくにホームルーム終わりましたけど?てか、あんた昼休み以外ほとんど寝てなかった?」 千叶:「誰かさんが朝早くから起すもんで眠いんすわ」 咲月:「またそういう事言って…」 千叶:「母さんが今日の夕飯カレーって言ってたし、早く帰ろーぜ」 咲月:「カレーっ!やったぁ!おばさんのカレー好きなんだよねぇ」 0:ーー通学路ーー 咲月:「あっ。この公園…懐かし…」 千叶:「昔よくここで遊んだよなぁ。」 咲月:「そーそーっ。隠れんぼで私の事全然見つけられなくて、千叶が半泣きだった事もあるよねぇ〜」 千叶:「そんな事無いですー。でもほんと色んなことあったよなぁ」 咲月:「…千叶はさここで昔した約束覚えてる?」 千叶:「なんかあったっけ?」 咲月:「…ううん。なんでも無い。それより千叶、昼休み後輩ちゃんから学園祭一緒に過ごさないか誘われたって聴いたよー?て事は後輩ちゃんから告白されたようなもんでしょー?屋上で告白成功するとそのカップルはずっと上手くいくってウチの学校のジンクスっ。女子の中では常識だし、やっぱ憧れるよねぇーっ!で、なんて返事したの?」 千叶:「あー断った。」 咲月:「え?!なんで?!」 千叶:「好みじゃねーし。それに彼女とかめんどいし、彼女に時間割くくらいなら友達と遊びてーし」 咲月:「…っ。へーそうなんだ」 咲月:「ごめん!!忘れ物あったの思い出したからちょっと戻るね!ご飯もいいって伝えといて!」 千叶「は?おい咲月?!」 0:ーー公園ーー 咲月M:(あーあ…逃げてきちゃった……。千叶、彼女とかは要らないのかぁ…私はずーっと昔から好きなのに…なんで気づかないかなぁ。バカ千叶。あの約束も忘れちゃったみたいだし…まぁしょうがないか。ちっちゃい頃の約束なんて覚えてる私がバカなんだろうな。……お嫁さんにしてくれるって…ずっと一緒だよって言ったのになぁ…はぁ…明日どんな顔で会お) 0:ーー次の日 朝ーー 0:目覚ましの音 千叶:「あ??もうこんな時間かよ。」 千叶M:(…いつもなら咲月が起こしに来るのに。あいつが寝坊か?珍しい) 0:ーー学校ーー 咲月M:(あーあ…結局起こさずに来ちゃった…ちゃんと来るのかな…って。また考えてる……) 咲月:「…え?千叶と喧嘩でもしたかって??してないしてない(笑)なに急に〜別にずっとくっついてる訳じゃ無いよ〜」 0:扉を開ける音 千叶:「咲月!なんで起こしに来なかったんだよ!俺なんかしたか??」 咲月:「…」 千叶:「おい咲月!」 咲月M:(どうしよ…顔見れない。) 咲月:「だ。誰かさんが早くから起こすせいで眠いとかほざくからでしょっ…私。先生に呼ばれてるから行くね。光もごめん。また後で話そ」 千叶:「……」 0:ーー昼休みーー 咲月M:(1人の昼ご飯久しぶりだな…千叶は友達誘ってたりするのかな。はぁ…彼女とかめんどいって、彼女じゃ無いけど私もウザがられてたのかな…) 千叶:「おーいっそっちボール行ったぞー!!」 咲月M:(千叶楽しそう。やっぱ私、千叶が友達と遊ぶ時間も取ってたのかな…) 0:ーー帰り道ーー 千叶M:(今日の咲月、なんか変だったな。俺の事避けるみたいに逃げるし、いつもウチに飯食いに来るのに今日はいらないって先一人で帰るし。) 咲月:「ちょっと春樹くん待ってってば!」 千叶M:(あ。咲月…と同じクラスの山下だっけ…仲良かったんだ。……なんかイラッとすんな。) 0:ーー次の日 咲月宅ーー 咲月M:(今日も千叶と話せなかったな…ぐるぐる考えちゃう……気分転換に公園まで散歩行こうかな…) 千叶M:(…咲月?こんな遅くにどこ行くんだ…?) 0:ーー公園ーー 0:ブランコの音 咲月M:(ブランコって久しぶりに乗ると風が気持ちいな〜。小さい頃千叶と一緒に乗ったっけ…) 咲月:「バカ千叶…」 千叶:「馬鹿で悪かったな。」 咲月:「千叶?!なんでここにっ」 千叶:「お前がこんな暗いのに外出たからだろ!隣なんだから電気消えたら気づくつーの!」 咲月:「…千叶には関係ないでしょ。」 千叶:「最近お前変だぞ??」 咲月:「…千叶のせいじゃん。」 千叶:「だから。俺何もしてねーだろって」 咲月:「何もして無くない…!鈍感千叶!バカ千叶!」 千叶:「じゃあ何したか言ってみろ!バカ咲月!」 咲月:「だって…だって!彼女とか面倒臭いって!友達と遊んでたいって!……私が居るから友達と遊べなくて面倒臭いって。そういう事でしょ?!」 千叶:「そーいう意味じゃねーって!」 咲月:「うっさい!バカ千叶!約束だって忘れるし!もう知らないんだから!!」 千叶:「おい咲月!待てって!…話聞けよ」 千叶M:(約束ってなんの事だよ…あ。そういえばこの公園…小さい頃なんかあった様な……!まさか約束って…お嫁さんにしてやるって言ったアレのことか?!そんな約束覚えてるとか…あいつ可愛いとこあんだな…って。あいつに可愛いとか…いや。ずっと前からそうだったのか) 千叶:「…よし」 0:ーー数日後 学校ーー 咲月:「春樹くんそっち大丈夫そー?おっけー!」 咲月M:(明日は学園祭かぁ…でも結局千叶と仲直り出来なかったな…本当は一緒に回りたかったけど…こんなんじゃ無理だよね。) 千叶:「咲月。」 咲月:「…千叶。何?」 千叶:「俺。お前に言いたい事があって。だから。一緒に帰んない?」 咲月:「…いい…よ」 0:ーー帰り道ーー 千叶:「この間もここで話したな。」 咲月:「そうだね。」 千叶:「俺。お前のこと面倒臭いとか思ってねーよ。」 咲月:「でも…」 千叶:「彼女とかにキョーミないって言ったのは…その…お前と遊べる時間減るのはなんかヤダなと思ってよ。」 咲月:「…え」 千叶:「それにここで約束したろ。ずっと一緒だって」 咲月:「覚えてたの…?」 千叶:「正直この間まで忘れてたw」 咲月:「千叶らしいね。…その前は思い出した?」 千叶:「……お嫁さんにしてやるって言ったことか?」 咲月:「そーだよ。バカ千叶。」 千叶:「咲月。俺、お前の事、ずっと好きだったんだ。…本当は明日言おうと思ってたけど」 咲月:「…約束だから言ってる訳じゃない?」 千叶:「もちろん。この気持ちに気づいたのも最近だし…w」 咲月:「最近?なんで?」 千叶:「前に山下と一緒に帰るの見た時…なんかモヤッとしたっつーか……あとは喧嘩して上手く話せなかった時寂しかったってか…」 咲月:「…何それw千叶可愛いとこあるんだね。山下君とはなんにもないよ。学園祭の買い出し回ってただけ。ホームルームで決めたでしょ。ってあんた寝てたんだっけ…wでもそっかー寂しかったのか〜っ」 千叶:「うっせ。なぁ咲月。明日一緒に学園祭回んね?」 咲月:「…いいよっ」 千叶:「じゃ。また明日」 咲月:「…うんっまた明日!」 千叶M:「あ。告白の返事聞き忘れた……」 0:ーー学園祭当日ーー 咲月:「千叶!アレ面白そう!!」 千叶:「咲月、落ち着けって!はぐれるぞっ」 咲月:「はぐれませんよーだっ」 千叶:「どーだかw」 咲月:「モグモグ…千叶〜これ美味しいよぉ」 千叶:「なんか食ってるしwはえーよw」 咲月:「別にいいでしょっ!てか人多いねー」 千叶:「ほんとだな。なぁ咲月。あっち行こーぜ」 咲月:「あっち?どっち??」 千叶:「しゃーねーな。ほら手出せよ」 咲月:「えっ…うんっ」 0:ーー屋上ーー 咲月:「千叶なんで屋上??」 千叶:「咲月。昨日はちゃんと返事聞けなかったし、もう1回。俺、咲月の事好きだよ。だからこれからもずっとずっと一緒に居てくれないか?バカだし鈍感だし喧嘩もいっぱいする俺だけどさ…大事にするって誓うから。」 咲月:「…なんかプロポーズみたい」 千叶:「うっせ。で?返事は?」 咲月:「千叶なんてバカだし鈍感だしサボり癖のある駄目な奴だし」 千叶:「何で俺貶されてんの?!」 咲月:「でも私の事1番よく知ってくれてて優しいとこあって、実はちょっと泣き虫だったり寂しがりだったり…そんな千叶の事、ずーっと好きだったんだよ。ずーっと見てきたんだよ。勿論おっけーに決まってる。むしろ大人になったら、約束守ってこのままお嫁さんにしてくださいっ」 千叶:「おう。一生大事にしてやる。」 咲月:「…へへっ」 千叶:「なんだよw」 咲月:「だって嬉しいし、憧れてたから…」 千叶:「屋上で告白成功するとずっと上手くいくんだろ。」 咲月:「え。千叶知ってたの??」 千叶:「知ってたのもクソもねーよwお前が言ったんだろ」 咲月:「そうだっけ…??」 千叶:「お前が憧れるって言ってたからそれならと思ってさ。…だからほんとに昨日は言うつもり無かったんだよ。」 咲月:「千叶そーいうとこ甘いよねぇ」 千叶:「ほら学園祭。続き回ろうぜ。夕飯ウチで食うなら、あんまり食べ過ぎんなよ。」 咲月:「おばさんのご飯久しぶり!食べる!メニューは??」 千叶:「カレー。食べ損ねたろ。朝リクエストしといた」 咲月:「さっすが千叶!!おばさんのカレー大好きっ」 千叶:「…俺は?」 咲月:「へっ?…千叶の事もす…ってはずいから言わないッ!!バカ千叶!!」 千叶:「おい!咲月!待てっ!階段はしんな!」 0:ーーエピローグーー 千叶M:「こうして俺たちは、喧嘩しながらも幸せな日々を送った。就職して数年。同棲も始めて2人で働きつつ、休みの日は一緒に過ごして、あの公園までたまに歩いて。生活も落ち着いてきたし今度の誕生日にでもあの公園でプロポーズするつもりだ。どんな顔するか今から楽しみに思う」 咲月:「千叶おかえり。ご飯できてるから手洗ったら一緒に食べよーっ!今日の夕飯はおばさんに教わった伊吹家特製カレーでーすっ」 千叶:「お。カレー久しぶりじゃん。いーね。」 咲月:「秘密裏に特訓してたから自信作だよっ」 千叶:「そりゃ楽しみ。あ、咲月。」 咲月:「ん、何?」 千叶:「ただいま。あと、今日も好きだよ」 咲月:「バカ千叶。私も好きだよ。おかえりなさいっ」