台本概要
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タイトル | 雲に下には |
---|---|
作者名 | 雪見印 |
ジャンル | その他 |
演者人数 | 1人用台本(男1) ※兼役あり |
時間 | 10 分 |
台本使用規定 | 商用、非商用問わず連絡不要 |
説明 |
アドリブ等その場のノリでやってみてください。
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キャラ説明
名前 | 性別 | 台詞数 | 説明 |
---|---|---|---|
名無し | 男 | - | 地上を探索する仕事をしている |
※役をクリックするとセリフに色が付きます。
台本本編
:天候良し。風速安定。
:今日も良い日だ。
:船の下からは雲が見える。
:遠い昔、なぜかは分からないが地球は酸の雨が降り注ぐ星となってしまった。
:木々は枯れ、生物は次々と絶滅していった。
:運悪く生き残った人類は雲の上で生活する事になってしまった。
:先祖が血のにじむ努力を重ねた結果、
:今では雲の上をたくさんの飛行船が飛んでいる。
:しかし雲の下の様子は変わらなかった。
:酸の雨は今も大地をを汚染し、建造物を溶かしている。
:なぜ酸の雨は降り出したのか。酸の雨が降る前はどのように生活していたのだろうか。
:いつしかそのような興味を持つようになった物好きな連中が出てきた。
:…自分もその中の一人なので人のことは言えないのだが。
:たまに地上に降りて雨ざらしになっている文化財の保護や修復の仕事をしている。
:今日はちょうど地上に降りる日だった。
:地上に降りるにも準備が必要だ。雨が肌に当たっただけでも皮膚が溶けてしまう。
:昔、映像で見た「宇宙服」と呼ばれる服によく似た装備を身につけなければならない。
:それを身につけていたとしても1時間が活動限界だ。
:装備の最終チェックをし、地上へと向かっていった。
:
:到着。これより探索を開始する。
:今回降りた場所はどうやら小さな村だった場所のようだ。
:建物だったであろう瓦礫がいくつも残っていた。
:村の中央には鉄の塊が佇んでいた。
:台座にのっている事を考慮すると
:きっとブロンズ像か何かだったのだろう。
:台座のプレートに何か掘ってあるのだが、それも見えなくなっていた。
:一応記録しておこう。きっと何かの手がかりになるに違いない。
:記録した後は比較的に崩れていない建物へ向かった。
:これは…民家だろうか。
:雨の被害を受けていない食器や家具がいくつかあったがこれも時間の問題だろう。
:持ち帰る事ができるものは持ち帰り、後は雨から守るようにシートをかぶせておいた。
:後で大型の船に回収してもらわなければ。
:…もうすぐ時間だ。船に戻らないと…ん?
:
:報告終了。
:前回の調査で見つけた食器は有名なメーカーの物だった。
:美術品的な価値はあるそうだ。次の調査の資金にするとしよう。
:それよりも重要な物があった。
:この一枚の絵だ。子どもが書いた家族の絵。
:家族全員が笑っている素敵な絵だ。
:子どもの落書きだと頭の固い研究者は笑うだろう。
:重要な部分は絵の裏にあった。
:絵を描いた日付が書かれている。
:通説ではこの年には人類は地上にいないと考えられている。
:しかしこの絵は額縁に入れて壁に飾られていたのだ。
:これはひょっとしたら今までの考えが覆されるかもしれない。
:回収した文化財は「本館」と呼ばれる美術館を乗せている船に運ばれる。
:その絵や今回保護できなかったものはその船に回収してもらうことになった。
:雨のせいで装備はほぼ使い捨てになってしまっている
:装備の調達や人体への影響を考慮すると1ヶ月間は地上に降りることはできない。
:しばらくは暇なので以前回収した物品の修繕をしながらゆっくり過ごそう。
:天候良し。風速安定。
:今日も雲の上は穏やかだ。
:天候良し。風速安定。
:今日も良い日だ。
:船の下からは雲が見える。
:遠い昔、なぜかは分からないが地球は酸の雨が降り注ぐ星となってしまった。
:木々は枯れ、生物は次々と絶滅していった。
:運悪く生き残った人類は雲の上で生活する事になってしまった。
:先祖が血のにじむ努力を重ねた結果、
:今では雲の上をたくさんの飛行船が飛んでいる。
:しかし雲の下の様子は変わらなかった。
:酸の雨は今も大地をを汚染し、建造物を溶かしている。
:なぜ酸の雨は降り出したのか。酸の雨が降る前はどのように生活していたのだろうか。
:いつしかそのような興味を持つようになった物好きな連中が出てきた。
:…自分もその中の一人なので人のことは言えないのだが。
:たまに地上に降りて雨ざらしになっている文化財の保護や修復の仕事をしている。
:今日はちょうど地上に降りる日だった。
:地上に降りるにも準備が必要だ。雨が肌に当たっただけでも皮膚が溶けてしまう。
:昔、映像で見た「宇宙服」と呼ばれる服によく似た装備を身につけなければならない。
:それを身につけていたとしても1時間が活動限界だ。
:装備の最終チェックをし、地上へと向かっていった。
:
:到着。これより探索を開始する。
:今回降りた場所はどうやら小さな村だった場所のようだ。
:建物だったであろう瓦礫がいくつも残っていた。
:村の中央には鉄の塊が佇んでいた。
:台座にのっている事を考慮すると
:きっとブロンズ像か何かだったのだろう。
:台座のプレートに何か掘ってあるのだが、それも見えなくなっていた。
:一応記録しておこう。きっと何かの手がかりになるに違いない。
:記録した後は比較的に崩れていない建物へ向かった。
:これは…民家だろうか。
:雨の被害を受けていない食器や家具がいくつかあったがこれも時間の問題だろう。
:持ち帰る事ができるものは持ち帰り、後は雨から守るようにシートをかぶせておいた。
:後で大型の船に回収してもらわなければ。
:…もうすぐ時間だ。船に戻らないと…ん?
:
:報告終了。
:前回の調査で見つけた食器は有名なメーカーの物だった。
:美術品的な価値はあるそうだ。次の調査の資金にするとしよう。
:それよりも重要な物があった。
:この一枚の絵だ。子どもが書いた家族の絵。
:家族全員が笑っている素敵な絵だ。
:子どもの落書きだと頭の固い研究者は笑うだろう。
:重要な部分は絵の裏にあった。
:絵を描いた日付が書かれている。
:通説ではこの年には人類は地上にいないと考えられている。
:しかしこの絵は額縁に入れて壁に飾られていたのだ。
:これはひょっとしたら今までの考えが覆されるかもしれない。
:回収した文化財は「本館」と呼ばれる美術館を乗せている船に運ばれる。
:その絵や今回保護できなかったものはその船に回収してもらうことになった。
:雨のせいで装備はほぼ使い捨てになってしまっている
:装備の調達や人体への影響を考慮すると1ヶ月間は地上に降りることはできない。
:しばらくは暇なので以前回収した物品の修繕をしながらゆっくり過ごそう。
:天候良し。風速安定。
:今日も雲の上は穏やかだ。