台本概要

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タイトル 茶摘みん(男女サシVer.)
作者名 Oroるん  (@Oro90644720)
ジャンル コメディ
演者人数 2人用台本(男1、女1)
時間 30 分
台本使用規定 非商用利用時は連絡不要
説明 ・アドリブ可

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
タケキ 86 大学生
チャスミン 77 タケキの後輩
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

文字サイズ
チャスミン:いらっしゃい先輩。遅かったですね。 タケキ:ゴメンゴメン、バイト長引いちゃってさ。 チャスミン:どうぞ上がって下さい。 タケキ:お邪魔します。(部屋に入って)ゴメンみんな!お待たせ・・・ってあれ?他のみんなは? チャスミン:みんなもう帰っちゃいましたよ? タケキ:ええ!嘘!ひでー! チャスミン:先輩が遅れるからじゃないですか? タケキ:でも普通帰るかね・・・連絡してくれれば良かったのに。 チャスミン:そうですね、すいません。まだお酒もお料理も残ってますから、とりあえず座って下さい。 タケキ:え?でもみんな帰ったんでしょ? チャスミン:そうですけど、せっかく来てもらったのに、そのまま帰すのも悪いんで。 タケキ:いや、でも・・・マズくない? チャスミン:何がですか? タケキ:いや、女の子の部屋で二人っきりになっちゃうわけだしさ。 チャスミン:・・・私が先輩に襲われちゃうとか? タケキ:いやいや!そんな事しないけど! チャスミン:(笑う)先輩の事、信用してますから。 タケキ:そ、そう? チャスミン:はい。お気になさらず。 タケキ:じゃあ、ちょっとだけね。 チャスミン:別に襲っても良いですけどねー タケキ:え!? チャスミン:(笑う)あ、本気にしました? タケキ:何だ、冗談か・・・ チャスミン:あれ?がっかりしてます? タケキ:ち、違うよ! チャスミン:彼女さんいるのに、ひどいなあ。 タケキ:だから違うって! チャスミン:(笑う)ゴメンなさい。先輩からかうの楽しくて。 タケキ:もう、からかわないでよ。 0:時間経過 チャスミン:ほらあ、飲み足りてないんじないですかあ?じゃんじゃん飲んで下さあい! タケキ:う、うん。(酒を飲む)今日はやけに飲ませるね。 チャスミン:遅刻した罰です! タケキ:う、申し訳ない。 チャスミン:ほらあ!もう一杯! タケキ:ちょ、ちょっと待ってよ。俺そんなに強くないの知ってるでしょ? チャスミン:大丈夫ですよ。潰れちゃったら、泊まっていけば良いじゃないですか? タケキ:いや、流石にそれはマズイって。もう、また冗談言って。 チャスミン:冗談じゃ無いですよ。 タケキ:え? チャスミン:私が、そうして欲しいんです。 タケキ:何を言ってるの? 0:間 チャスミン:私、ずっと先輩の事が好きだったんです。 タケキ:・・・ チャスミン:私じゃ、ダメですか? タケキ:ゴメン、彼女いるし。 チャスミン:そうですか・・・そうですよね・・・ タケキ:俺、そろそろ帰るね・・・あれ? 0:チャスミンここから暗いトーンで。 チャスミン :どうしたんですか、先輩? タケキ:(M)やべ・・・何かお腹痛くなってきた。 チャスミン:先輩? タケキ:(少し苦しそうに)何でも無いよ・・・大丈夫。 チャスミン:(妖しく笑う) タケキ:何を笑ってるの?・・・まさか、俺に何かしたの? チャスミン:どうしても先輩と一緒に居たかったから、お酒に・・・ タケキ:な、何か入れたの? チャスミン:はい、これです。 タケキ:(N)チャスミンが差し出したのは小さな薬瓶(くすりびん)だった。 タケキ:これは! チャスミン:そう・・・睡眠薬です。 タケキ:(N)薬瓶のラベルにはこう書かれていた・・・「下剤」と・・・ タケキ:(M)間違えてるぅぅぅ! チャスミン:ウフフ、先輩。逃しませんよ。 タケキ:(M)え?何?密かに俺の事が好きだった後輩に、睡眠薬と間違えて下剤飲まされたって事!?何そのカオスな状況!? チャスミン:これ、先輩の為に買ったの。鎖付きのチョーカー。可愛いでしょ?これで先輩は私のもの。 タケキ:(M)ちょっとサイコ入ってる後輩か、押し寄せる便意か。俺にとっての脅威はどっちなんだ!? チャスミン:先輩、まだ起きてるの?早く楽になって。それすごく強力な薬だから、抵抗しても無駄ですよ。 タケキ:チャスミン、これ間違ってるんだよ。 チャスミン:間違い?何も間違ってなんかない。私は先輩を愛してるの!その気持ちに嘘は無い! タケキ:いや、そうじゃなくて。薬がさ・・・ チャスミン:ええ、本当は私も薬なんて使いたくなかった!でも、先輩きっと私を受け入れてくれないと思ったから、仕方なく。 タケキ:(M)ああ、会話が全く噛み合わない・・・ チャスミン:どうしても先輩を私のものにしたかったの! タケキ:・・・わかった チャスミン:え? タケキ:チャスミンの気持ちは良くわかった!俺のこと、そんなに思ってくれてたなんて。俺、チャスミンの事、ちゃんと考えるよ! チャスミン:先輩・・・本当ですか? タケキ:う、うん、本当だよ!・・・だからとりあえずさ・・・ チャスミン:? タケキ:トイレに行っても良いかな?その後で、二人の事、話し合おうよ。 チャスミン:トイレですか?はい、それはもちろん・・・ タケキ:(食い気味に)ありがとう!それじゃ行ってくるね! タケキ:(M)まずは、こっちを処理してからだ。チャスミンの事はその後で考えよう。 チャスミン:待って! タケキ:ど、どうしたの? チャスミン:そうか・・・そういう事か・・・ タケキ:チャスミン、どうしたの? チャスミン:トイレに行くフリして・・・窓から逃げる気ね! タケキ:へ?いやいやいや!この部屋七階でしょ?そんな事できるわけないじゃん! チャスミン:絶対に行かせないわ! タケキ:(M)あれえ?この子バカなのかなあ? タケキ:お願いだよチャスミン!トイレに行かせてよ! チャスミン:ダメです! タケキ:俺はトイレで出したいだけなんだよ! チャスミン:トイレから出たい?・・・やっぱりトイレから外に出るつもりね! タケキ:俺「トイレで」って言ったじゃん!「トイレから」って言ってないじゃん! チャスミン:絶対に(部屋から)出させません! タケキ:違うよ!このままここに居たら出ちゃうんだよ! チャスミン:何を言ってるんですか!? タケキ:(M)落ち着け。パニクって俺の言い方もおかしくなってるぞ。ただ、今の状況をそのまま説明すれば、きっと分かってもらえるはずだ。 タケキ:チャスミン、良く聞いてね。 タケキ:チャスミンがさっき、俺に睡眠薬だと思って飲ませたのは、実は下剤だったんだ。そのせいで俺は下痢になって、だから今すぐトイレに・・・(最後まで読まなくても良いです) チャスミン:(タケキのセリフに思いっきり被せて)先輩は私のもの。誰にも渡さない。このまま一生、ここで二人で暮らすのよ! タケキ:聞けよお!!・・・ヤバッ、大きな声を出したら腹が・・・ チャスミン:先輩?さっきからどうしてお腹を押さえてるんですか? タケキ:え? チャスミン:そこに何か隠してるの? タケキ:違うよ。ただお腹が痛いだけで・・・ チャスミン:嘘!何を隠し持ってるの!? タケキ:何も隠して無いってば! チャスミン:見せなさい! 0:チャスミン、タケキの手をどけようとする。 タケキ:や、やめ・・・今そこを刺激されたら・・・ チャスミン:大人しくして下さい! タケキ:あ、ヤバッ!出ちゃう! チャスミン:だから、部屋からは出さないって言ってるでしょ! タケキ:あ、あああああ! チャスミン:抵抗は・・・ 0:タケキここから女性口調(やや涙混じり) タケキ:お腹はヤメて! チャスミン:っ! タケキ:さっきからお腹はヤメてって言ってるじゃ無い。この子が出てきたらどうするのよ! チャスミン:せ、先輩? タケキ:もう、頭が見えてるんだよ?顔見せ程度の挨拶は、済んでる状態なのよ! チャスミン:・・・何言ってるんですか? タケキ:あ・・・今動いた。もう、輪郭もはっきり分かるわ。 チャスミン:ご、誤魔化そうとしても無駄ですよ!先輩は逃しません。 タケキ:私はどうなっても良い!ただ、この子は・・・この子の事だけは、見逃してあげて! チャスミン:だから誰なんですかそれは! タケキ:こんな形で、この子を世間に晒し(さらし)たく無いの!ちゃんと、定められた場所で、産み落としてあげたいの! チャスミン:う、産み落とす? タケキ:だからお願いよ・・・トイレに、トイレに行かせて! チャスミン:・・・トイレに行かせたら、その変なキャラ辞めてもらえますか? タケキ:もちろんよ!(ここから口調戻る)じゃなかった、もちろんだよ! チャスミン:・・・絶対に逃げちゃダメですよ? タケキ:逃げない!ぜっっったいに逃げないから! チャスミン:(ため息)分かりました タケキ:良かったあ!助かったあ! タケキ:(N)俺は心の底から安心した。これで人生最大の失態を犯さずに済む、そう思った。緊張の糸が切れ、全身の力が緩む。そう、括約筋(かつやくきん)さえも・・・ タケキ:はうあ!・・・あ・・・あ・・・ チャスミン:先輩? タケキ:・・・ チャスミン:どうしたんですか? タケキ:トイレはもう良い・・・俺、帰るわ チャスミン:え?何言ってるんですか!ここからは出さないって言ったでしょ!先輩はずーっと私と一緒にいるんです! 0:タケキ、ここから江戸っ子風に タケキ:馬鹿野郎! チャスミン:ヒッ! タケキ:そんなんで、本当の愛が手に入ると思うのか! チャスミン:! タケキ:愛ってのはなあ、お互いに相手を想う気持ちがあって初めて成り立つんだ!お前さんのやってるのはなあ、ただの一人よがりだ! チャスミン:お、お前さん?だって・・・先輩、彼女さんとラブラブだし、先輩の事手に入れる為には、こうするしか無いって思ったんだもん! タケキ:それが間違いなんだよ!本当に手に入れたいならなあ、正々堂々、正面からぶつかりやがれ!てやんでい! チャスミン:て、てやんでい?でも、私なんか、絶対相手にしてもらえないし・・・ タケキ:そんなこたあねえさ!お前さんは充分魅力的じゃあねえか!自信持って良いんだぜ! チャスミン:ほ、本当ですか? タケキ:おう! 0:チャスミン、ここから涙声で チャスミン:せんぱぁい・・・本当にゴメンなさい・・・ タケキ:二度とすんじゃねえぞ! チャスミン:はい・・・ タケキ:じゃあ、俺は帰るからよ、また明日、大学でな! チャスミン:先輩、許してくれるの?こんな酷いことをした私を・・・ タケキ:当たり前じゃねえか!だってお前さんはよう・・・ タケキ:(爽やかに)大切な、後輩だからね。 チャスミン:せんぱぁい・・・ タケキ:あばよ! 0:タケキ、部屋を出て行く。 チャスミン:先輩・・・・・・どうしてズボンを引っ張りながら歩いていたのかしら? 0:完

チャスミン:いらっしゃい先輩。遅かったですね。 タケキ:ゴメンゴメン、バイト長引いちゃってさ。 チャスミン:どうぞ上がって下さい。 タケキ:お邪魔します。(部屋に入って)ゴメンみんな!お待たせ・・・ってあれ?他のみんなは? チャスミン:みんなもう帰っちゃいましたよ? タケキ:ええ!嘘!ひでー! チャスミン:先輩が遅れるからじゃないですか? タケキ:でも普通帰るかね・・・連絡してくれれば良かったのに。 チャスミン:そうですね、すいません。まだお酒もお料理も残ってますから、とりあえず座って下さい。 タケキ:え?でもみんな帰ったんでしょ? チャスミン:そうですけど、せっかく来てもらったのに、そのまま帰すのも悪いんで。 タケキ:いや、でも・・・マズくない? チャスミン:何がですか? タケキ:いや、女の子の部屋で二人っきりになっちゃうわけだしさ。 チャスミン:・・・私が先輩に襲われちゃうとか? タケキ:いやいや!そんな事しないけど! チャスミン:(笑う)先輩の事、信用してますから。 タケキ:そ、そう? チャスミン:はい。お気になさらず。 タケキ:じゃあ、ちょっとだけね。 チャスミン:別に襲っても良いですけどねー タケキ:え!? チャスミン:(笑う)あ、本気にしました? タケキ:何だ、冗談か・・・ チャスミン:あれ?がっかりしてます? タケキ:ち、違うよ! チャスミン:彼女さんいるのに、ひどいなあ。 タケキ:だから違うって! チャスミン:(笑う)ゴメンなさい。先輩からかうの楽しくて。 タケキ:もう、からかわないでよ。 0:時間経過 チャスミン:ほらあ、飲み足りてないんじないですかあ?じゃんじゃん飲んで下さあい! タケキ:う、うん。(酒を飲む)今日はやけに飲ませるね。 チャスミン:遅刻した罰です! タケキ:う、申し訳ない。 チャスミン:ほらあ!もう一杯! タケキ:ちょ、ちょっと待ってよ。俺そんなに強くないの知ってるでしょ? チャスミン:大丈夫ですよ。潰れちゃったら、泊まっていけば良いじゃないですか? タケキ:いや、流石にそれはマズイって。もう、また冗談言って。 チャスミン:冗談じゃ無いですよ。 タケキ:え? チャスミン:私が、そうして欲しいんです。 タケキ:何を言ってるの? 0:間 チャスミン:私、ずっと先輩の事が好きだったんです。 タケキ:・・・ チャスミン:私じゃ、ダメですか? タケキ:ゴメン、彼女いるし。 チャスミン:そうですか・・・そうですよね・・・ タケキ:俺、そろそろ帰るね・・・あれ? 0:チャスミンここから暗いトーンで。 チャスミン :どうしたんですか、先輩? タケキ:(M)やべ・・・何かお腹痛くなってきた。 チャスミン:先輩? タケキ:(少し苦しそうに)何でも無いよ・・・大丈夫。 チャスミン:(妖しく笑う) タケキ:何を笑ってるの?・・・まさか、俺に何かしたの? チャスミン:どうしても先輩と一緒に居たかったから、お酒に・・・ タケキ:な、何か入れたの? チャスミン:はい、これです。 タケキ:(N)チャスミンが差し出したのは小さな薬瓶(くすりびん)だった。 タケキ:これは! チャスミン:そう・・・睡眠薬です。 タケキ:(N)薬瓶のラベルにはこう書かれていた・・・「下剤」と・・・ タケキ:(M)間違えてるぅぅぅ! チャスミン:ウフフ、先輩。逃しませんよ。 タケキ:(M)え?何?密かに俺の事が好きだった後輩に、睡眠薬と間違えて下剤飲まされたって事!?何そのカオスな状況!? チャスミン:これ、先輩の為に買ったの。鎖付きのチョーカー。可愛いでしょ?これで先輩は私のもの。 タケキ:(M)ちょっとサイコ入ってる後輩か、押し寄せる便意か。俺にとっての脅威はどっちなんだ!? チャスミン:先輩、まだ起きてるの?早く楽になって。それすごく強力な薬だから、抵抗しても無駄ですよ。 タケキ:チャスミン、これ間違ってるんだよ。 チャスミン:間違い?何も間違ってなんかない。私は先輩を愛してるの!その気持ちに嘘は無い! タケキ:いや、そうじゃなくて。薬がさ・・・ チャスミン:ええ、本当は私も薬なんて使いたくなかった!でも、先輩きっと私を受け入れてくれないと思ったから、仕方なく。 タケキ:(M)ああ、会話が全く噛み合わない・・・ チャスミン:どうしても先輩を私のものにしたかったの! タケキ:・・・わかった チャスミン:え? タケキ:チャスミンの気持ちは良くわかった!俺のこと、そんなに思ってくれてたなんて。俺、チャスミンの事、ちゃんと考えるよ! チャスミン:先輩・・・本当ですか? タケキ:う、うん、本当だよ!・・・だからとりあえずさ・・・ チャスミン:? タケキ:トイレに行っても良いかな?その後で、二人の事、話し合おうよ。 チャスミン:トイレですか?はい、それはもちろん・・・ タケキ:(食い気味に)ありがとう!それじゃ行ってくるね! タケキ:(M)まずは、こっちを処理してからだ。チャスミンの事はその後で考えよう。 チャスミン:待って! タケキ:ど、どうしたの? チャスミン:そうか・・・そういう事か・・・ タケキ:チャスミン、どうしたの? チャスミン:トイレに行くフリして・・・窓から逃げる気ね! タケキ:へ?いやいやいや!この部屋七階でしょ?そんな事できるわけないじゃん! チャスミン:絶対に行かせないわ! タケキ:(M)あれえ?この子バカなのかなあ? タケキ:お願いだよチャスミン!トイレに行かせてよ! チャスミン:ダメです! タケキ:俺はトイレで出したいだけなんだよ! チャスミン:トイレから出たい?・・・やっぱりトイレから外に出るつもりね! タケキ:俺「トイレで」って言ったじゃん!「トイレから」って言ってないじゃん! チャスミン:絶対に(部屋から)出させません! タケキ:違うよ!このままここに居たら出ちゃうんだよ! チャスミン:何を言ってるんですか!? タケキ:(M)落ち着け。パニクって俺の言い方もおかしくなってるぞ。ただ、今の状況をそのまま説明すれば、きっと分かってもらえるはずだ。 タケキ:チャスミン、良く聞いてね。 タケキ:チャスミンがさっき、俺に睡眠薬だと思って飲ませたのは、実は下剤だったんだ。そのせいで俺は下痢になって、だから今すぐトイレに・・・(最後まで読まなくても良いです) チャスミン:(タケキのセリフに思いっきり被せて)先輩は私のもの。誰にも渡さない。このまま一生、ここで二人で暮らすのよ! タケキ:聞けよお!!・・・ヤバッ、大きな声を出したら腹が・・・ チャスミン:先輩?さっきからどうしてお腹を押さえてるんですか? タケキ:え? チャスミン:そこに何か隠してるの? タケキ:違うよ。ただお腹が痛いだけで・・・ チャスミン:嘘!何を隠し持ってるの!? タケキ:何も隠して無いってば! チャスミン:見せなさい! 0:チャスミン、タケキの手をどけようとする。 タケキ:や、やめ・・・今そこを刺激されたら・・・ チャスミン:大人しくして下さい! タケキ:あ、ヤバッ!出ちゃう! チャスミン:だから、部屋からは出さないって言ってるでしょ! タケキ:あ、あああああ! チャスミン:抵抗は・・・ 0:タケキここから女性口調(やや涙混じり) タケキ:お腹はヤメて! チャスミン:っ! タケキ:さっきからお腹はヤメてって言ってるじゃ無い。この子が出てきたらどうするのよ! チャスミン:せ、先輩? タケキ:もう、頭が見えてるんだよ?顔見せ程度の挨拶は、済んでる状態なのよ! チャスミン:・・・何言ってるんですか? タケキ:あ・・・今動いた。もう、輪郭もはっきり分かるわ。 チャスミン:ご、誤魔化そうとしても無駄ですよ!先輩は逃しません。 タケキ:私はどうなっても良い!ただ、この子は・・・この子の事だけは、見逃してあげて! チャスミン:だから誰なんですかそれは! タケキ:こんな形で、この子を世間に晒し(さらし)たく無いの!ちゃんと、定められた場所で、産み落としてあげたいの! チャスミン:う、産み落とす? タケキ:だからお願いよ・・・トイレに、トイレに行かせて! チャスミン:・・・トイレに行かせたら、その変なキャラ辞めてもらえますか? タケキ:もちろんよ!(ここから口調戻る)じゃなかった、もちろんだよ! チャスミン:・・・絶対に逃げちゃダメですよ? タケキ:逃げない!ぜっっったいに逃げないから! チャスミン:(ため息)分かりました タケキ:良かったあ!助かったあ! タケキ:(N)俺は心の底から安心した。これで人生最大の失態を犯さずに済む、そう思った。緊張の糸が切れ、全身の力が緩む。そう、括約筋(かつやくきん)さえも・・・ タケキ:はうあ!・・・あ・・・あ・・・ チャスミン:先輩? タケキ:・・・ チャスミン:どうしたんですか? タケキ:トイレはもう良い・・・俺、帰るわ チャスミン:え?何言ってるんですか!ここからは出さないって言ったでしょ!先輩はずーっと私と一緒にいるんです! 0:タケキ、ここから江戸っ子風に タケキ:馬鹿野郎! チャスミン:ヒッ! タケキ:そんなんで、本当の愛が手に入ると思うのか! チャスミン:! タケキ:愛ってのはなあ、お互いに相手を想う気持ちがあって初めて成り立つんだ!お前さんのやってるのはなあ、ただの一人よがりだ! チャスミン:お、お前さん?だって・・・先輩、彼女さんとラブラブだし、先輩の事手に入れる為には、こうするしか無いって思ったんだもん! タケキ:それが間違いなんだよ!本当に手に入れたいならなあ、正々堂々、正面からぶつかりやがれ!てやんでい! チャスミン:て、てやんでい?でも、私なんか、絶対相手にしてもらえないし・・・ タケキ:そんなこたあねえさ!お前さんは充分魅力的じゃあねえか!自信持って良いんだぜ! チャスミン:ほ、本当ですか? タケキ:おう! 0:チャスミン、ここから涙声で チャスミン:せんぱぁい・・・本当にゴメンなさい・・・ タケキ:二度とすんじゃねえぞ! チャスミン:はい・・・ タケキ:じゃあ、俺は帰るからよ、また明日、大学でな! チャスミン:先輩、許してくれるの?こんな酷いことをした私を・・・ タケキ:当たり前じゃねえか!だってお前さんはよう・・・ タケキ:(爽やかに)大切な、後輩だからね。 チャスミン:せんぱぁい・・・ タケキ:あばよ! 0:タケキ、部屋を出て行く。 チャスミン:先輩・・・・・・どうしてズボンを引っ張りながら歩いていたのかしら? 0:完