台本概要

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タイトル ベイビー頼むから聞いてくれ。
作者名 瀬川こゆ  (@hiina_segawa)
ジャンル その他
演者人数 1人用台本(不問1)
時間 10 分
台本使用規定 非商用利用時は連絡不要
説明 君に言いたい事が沢山あるよ。
ベイビー頼むから聞いてくれ。

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
不問 1 ーー
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

文字サイズ
僕:ベイビー頼むから聞いてくれ。 僕:そんな可愛い顔をして見なくたって、僕はいつだって君の話を聞いているじゃないか。 僕:怒ってなんかいないさ。 僕:そりゃ時々は腹の立つ事もあるけれど、僕が怒る時なんて大概君が危ない事をしている時だけだ。 僕:  僕:ベイビー我儘なのは君の方だ。 僕:君は少しだけ気まぐれが過ぎる。 僕:お腹が空いたと主張する割に、いざ僕が君の為にご飯を作ってあげても、ちっとも食べてくれないじゃないか。 僕:こだわりが強いのは分かっているよ。 僕:所謂、君はグルメなんだろう。 僕:ホイホイ言う事を聞いて、甘やかしてしまう僕も悪いんだろう? 僕:  僕:だけどベイビー、お願いだ。 僕:わざわざ遠出して買って来た、おやつくらいは食べてくれないか? 僕:高かったんだ、どうするんだ。 僕:君が食べてくれないせいで、まだ1袋しか開けられていない。 僕:20も買ってしまったんだ、せめて興味くらいは持ってくれないか。 僕:そうだね。 僕:君の希望を聞かずにノリとテンションだけで、大量に買った僕が悪いよ。 僕:  僕:ベイビー君はいつも部屋を散らかすね。 僕:分かっているよ、これも僕が悪いのさ。 僕:君が喜んでくれればいいと、ついつい君が好きそうな物ばかり買って来てしまうんだ。 僕:  僕:ベイビー僕にもゆっくりご飯を食べさせてくれないか。 僕:君は自分が食べ終わるとすぐに呼びに来るけれど、反応しないと怒るけれど、僕は一日一食なんだ。 僕:つまりは食事の時間が一回しか無いって事なんだ。 僕:  僕:ベイビーどこまでも着いてくるのを止めてくれ。 僕:僕だって1人の時間が必要だし、君の前で煙草は吸いたくないんだよ。 僕:  僕:ベイビー僕が居ないだけで不安がらなくたっていいんだよ。 僕:君を迎えに行ったあの日から、置いてけぼりにした事は無いだろう? 僕:  僕:ベイビー僕は君のベッドじゃない。 僕:君は僕の膝がお気に入りだから、毎日膝枕を要求してくるけれど、ちょっとでも動くと拗ねるじゃないか。 僕:  僕:ベイビー電話に妬かないでくれ。 僕:それも君は一部の人にしかヤキモチを妬かない。 僕:それじゃあ嫌ってる事が丸分かりだよ。 僕:そんなに怒ってどうしたんだい? 僕:  僕:ベイビー僕はうんざりなんだ。 僕:僕は元々、君と暮らすつもりなんて無かったんだよ。 僕:君の髪は僕の好みじゃないし、どうしたって君は先に逝ってしまうし。 僕:自分の事で精一杯なのに、君の最期を看取れる余裕も自信も無かったんだ。 僕:  僕:けれどベイビー本当は分かっているよ。 僕:君はずっと好きな物が食べられなかったから、やっと選り好み出来るようになったんだって。 僕:カリカリとウェットフードを分けなくちゃいけないけれど。 僕:毎日、4種類くらいご飯を混ぜてるけれど。 僕:君がお腹いっぱいになってくれるのなら、そのくらいはしてもいいのさ。 僕:  僕:ベイビー君は頭がいいんだ。 僕:歯磨き系のおやつは、どんなに高くたって気付かれちゃうんだ。 僕:でもね僕は君が心配だから、大好きなご飯の中に歯磨きおやつを混ぜるのを止めないさ。 僕:  僕:ベイビー僕はどこにも行かないよ。 僕:出掛けたって帰って来るよ。 僕:君に頼みたいのはただのお留守番だ。 僕:探し回らなくても傍に居るよ。 僕:だから僕の上に乗って、どこにも行かないようにしなくたっていいんだ。 僕:  僕:ベイビー君は優しいね。 僕:最近僕が電話の度に怒ったり泣いたりしていたから、君なりに守ってくれていたんだろう? 僕:君が呼んでるからって理由で、僕は苦しい話から何度も逃げられたんだ。 僕:  僕:ベイビー僕は後悔してないよ。 僕:選ぶ事が出来なかったけれど、予定も何もかも狂ってしまったけれど。 僕:君を救えて本当に良かったと、今だって思ってるんだ。 僕:  僕:ベイビーあの日生きててくれてありがとう。 僕:キャリーケースを開けた時、君と目が合ってほっとしたんだ。 僕:不安で仕方なかっただろうに、怖くて震えてもいたのに。 僕:君が僕を信じてくれたから、僕が君を守れるんだ。 僕:  僕:ベイビー、頼むから聞いてくれ。 僕:おかしいくらいに長く生きてくれ。 僕:飽きちゃうくらい幸せに過ごしてくれ。 僕:二度とひもじい思いなんてさせないし、閉じ込めっぱなしも絶対にしないから。 僕:  僕:ベイビー、頼むから聞いてくれ。 僕:大好きだよ、それだけさ。

僕:ベイビー頼むから聞いてくれ。 僕:そんな可愛い顔をして見なくたって、僕はいつだって君の話を聞いているじゃないか。 僕:怒ってなんかいないさ。 僕:そりゃ時々は腹の立つ事もあるけれど、僕が怒る時なんて大概君が危ない事をしている時だけだ。 僕:  僕:ベイビー我儘なのは君の方だ。 僕:君は少しだけ気まぐれが過ぎる。 僕:お腹が空いたと主張する割に、いざ僕が君の為にご飯を作ってあげても、ちっとも食べてくれないじゃないか。 僕:こだわりが強いのは分かっているよ。 僕:所謂、君はグルメなんだろう。 僕:ホイホイ言う事を聞いて、甘やかしてしまう僕も悪いんだろう? 僕:  僕:だけどベイビー、お願いだ。 僕:わざわざ遠出して買って来た、おやつくらいは食べてくれないか? 僕:高かったんだ、どうするんだ。 僕:君が食べてくれないせいで、まだ1袋しか開けられていない。 僕:20も買ってしまったんだ、せめて興味くらいは持ってくれないか。 僕:そうだね。 僕:君の希望を聞かずにノリとテンションだけで、大量に買った僕が悪いよ。 僕:  僕:ベイビー君はいつも部屋を散らかすね。 僕:分かっているよ、これも僕が悪いのさ。 僕:君が喜んでくれればいいと、ついつい君が好きそうな物ばかり買って来てしまうんだ。 僕:  僕:ベイビー僕にもゆっくりご飯を食べさせてくれないか。 僕:君は自分が食べ終わるとすぐに呼びに来るけれど、反応しないと怒るけれど、僕は一日一食なんだ。 僕:つまりは食事の時間が一回しか無いって事なんだ。 僕:  僕:ベイビーどこまでも着いてくるのを止めてくれ。 僕:僕だって1人の時間が必要だし、君の前で煙草は吸いたくないんだよ。 僕:  僕:ベイビー僕が居ないだけで不安がらなくたっていいんだよ。 僕:君を迎えに行ったあの日から、置いてけぼりにした事は無いだろう? 僕:  僕:ベイビー僕は君のベッドじゃない。 僕:君は僕の膝がお気に入りだから、毎日膝枕を要求してくるけれど、ちょっとでも動くと拗ねるじゃないか。 僕:  僕:ベイビー電話に妬かないでくれ。 僕:それも君は一部の人にしかヤキモチを妬かない。 僕:それじゃあ嫌ってる事が丸分かりだよ。 僕:そんなに怒ってどうしたんだい? 僕:  僕:ベイビー僕はうんざりなんだ。 僕:僕は元々、君と暮らすつもりなんて無かったんだよ。 僕:君の髪は僕の好みじゃないし、どうしたって君は先に逝ってしまうし。 僕:自分の事で精一杯なのに、君の最期を看取れる余裕も自信も無かったんだ。 僕:  僕:けれどベイビー本当は分かっているよ。 僕:君はずっと好きな物が食べられなかったから、やっと選り好み出来るようになったんだって。 僕:カリカリとウェットフードを分けなくちゃいけないけれど。 僕:毎日、4種類くらいご飯を混ぜてるけれど。 僕:君がお腹いっぱいになってくれるのなら、そのくらいはしてもいいのさ。 僕:  僕:ベイビー君は頭がいいんだ。 僕:歯磨き系のおやつは、どんなに高くたって気付かれちゃうんだ。 僕:でもね僕は君が心配だから、大好きなご飯の中に歯磨きおやつを混ぜるのを止めないさ。 僕:  僕:ベイビー僕はどこにも行かないよ。 僕:出掛けたって帰って来るよ。 僕:君に頼みたいのはただのお留守番だ。 僕:探し回らなくても傍に居るよ。 僕:だから僕の上に乗って、どこにも行かないようにしなくたっていいんだ。 僕:  僕:ベイビー君は優しいね。 僕:最近僕が電話の度に怒ったり泣いたりしていたから、君なりに守ってくれていたんだろう? 僕:君が呼んでるからって理由で、僕は苦しい話から何度も逃げられたんだ。 僕:  僕:ベイビー僕は後悔してないよ。 僕:選ぶ事が出来なかったけれど、予定も何もかも狂ってしまったけれど。 僕:君を救えて本当に良かったと、今だって思ってるんだ。 僕:  僕:ベイビーあの日生きててくれてありがとう。 僕:キャリーケースを開けた時、君と目が合ってほっとしたんだ。 僕:不安で仕方なかっただろうに、怖くて震えてもいたのに。 僕:君が僕を信じてくれたから、僕が君を守れるんだ。 僕:  僕:ベイビー、頼むから聞いてくれ。 僕:おかしいくらいに長く生きてくれ。 僕:飽きちゃうくらい幸せに過ごしてくれ。 僕:二度とひもじい思いなんてさせないし、閉じ込めっぱなしも絶対にしないから。 僕:  僕:ベイビー、頼むから聞いてくれ。 僕:大好きだよ、それだけさ。