台本概要

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タイトル 生まれ変わるなら…
作者名 らびと  (@yukaina_rabito)
ジャンル その他
演者人数 1人用台本(不問1)
時間 10 分
台本使用規定 非商用利用時は連絡不要
説明 ◾︎1人読み台本ですが、(☆)のセリフを他の演者の方に読んでいただくと2人読み台本になります!
◾︎読み手の性別は問いません
◾︎過度でなければアドリブOK
◾︎ボイコネで投稿していたものを再投稿、当時読んでくださった方々ありがとうございましたー!!!(五体投地)
◾︎使用に際して、連絡等は必要ありませんが、もしあの…媒体が残るのであれば…あの…聞きたいので、良かったら教えてくださ((←

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
あなた 不問 9 彼女と2人、1歩ずつ前に進んでいく人。(☆)のセリフを他の方に読んで頂くことも可能です。(☆)の人は彼女。どこか思い詰めている様子で──…。
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

文字サイズ
あなた(☆):「ねぇ、生まれ変わるなら何になりたい?」 あなた:彼女は彼に尋ねた。 あなた:その顔色は悪く、伏せがちの睫毛が薄らと影を落とす。 あなた:「どうしたの、いきなり。」 あなた:彼は答えた。不安そうな彼女の手を、安心させるように握ってみる。あまり効果は無さそうだ。 あなた(☆):「いざと言う時が来た時のために…決めておきたいじゃない、来世のこと。」 あなた:「うーん…。」 あなた:彼は首を傾げて考える。来世、来世か…。 あなた(☆):「私、来世は雲になりたいな。虫じゃないわよ?空にふわふわと浮かぶ雲。雲って元は水でしょう?だから、死ぬことってないの。雨となって地に降り落ちても、また空に昇って、雲になる。 あなた(☆):私は来世でもあなたと一緒にいたいから、あなたは鳥になって?空を羽ばたく鳥、雲と一緒に飛べる鳥に。」 あなた:彼女は彼に言った。 あなた:私は雲、貴方は鳥。 あなた:彼はしばらく考えた後、口を開いた。 あなた:「でもさ、それだと俺はいずれ君を置いて逝ってしまうよ?それに、野生の鳥って生き延びるのも大変そうだ。」 あなた:彼の言葉に、彼女は困ったように眉を顰めた。 あなた(☆):「それじゃあ、雲と鳥は駄目ね。」 あなた:そう言って、またしばらく考える。一歩進む、二歩進む。三歩進んでから、彼女は彼に言った。 あなた(☆):「なら私、来世は木になりたいわ。いずれ終わりが来るけど、人の生より長く生きれる。太陽に目一杯体を伸ばして、時に雨を浴びて。しっかりと地に根を張って、風にも耐えるの。 あなた(☆):あなたは、キノコになって?私の木に寄り添うキノコ。あなたが嫌う陽の光は、私の葉で隠してあげる。そうしたら、ずっと一緒にいられるでしょう?」 あなた:彼女は彼に言った。 あなた:私は木、貴方はキノコ。 あなた:彼はしばらく考えた後、また口を開いた。 あなた:「でもさ、それだと僕ら、二人ともいつか人間に採られちゃうかも。キノコは毒キノコじゃなければ、人間が食べるし、大きな木は資源として切り落とされるかも。あと、ジメジメしてるところはあんまり好きじゃないかもなぁ。」 あなた:彼の言葉に、彼女はまた困ったように眉を顰めた。 あなた(☆):「それじゃあ、木とキノコは駄目ね。」 あなた:そう言って、またしばらく考える。一歩進む、二歩進む。 あなた:彼女の顔色は、また一段と悪くなった。体も、少し震えているようだ。 あなた:彼は彼女の肩を抱き寄せる。安心させるように、そしてその歩みを進ませるように。 あなた:彼女が口を開く。 あなた(☆):「なら私、石になりたいわ。大きく、頑丈な石。人に蹴飛ばされたりなんてしないくらい、大きな石。川原の石がいいかしら、川のせせらぎを聴きながら、ゆっくりお昼寝するの。 あなた(☆):貴方は、川になって?私の近くを流れる川。もし貴方が氾濫しそうになっても、私が堰き止めてあげる。だから、ずっと涼し気な歌を聴かせていて?」 あなた:彼女は彼に言った。 あなた:私は石、貴方は川。 あなた:彼はしばらく考えた後、また口を開いた。 あなた:「確かに、川は雨が降ると氾濫してしまうね。君が石となって近くにいてくれたら心強いかもしれない。でも、川の流れはいつか石を削ってしまうよ。長い年月をかけて、君という石がもしかしたらなくなってしまうかも。そしたら、川は氾濫して、埋め立てられてしまうかもしれないね。」 あなた:彼の言葉に、彼女はまた困ったように眉を顰めた。 あなた(☆):「それじゃあ、石と川は駄目ね。」 あなた:そう言って、またしばらく考える。 あなた:一歩、二歩、ゆっくり歩みを進める。時間はもう、あまり残されていない。 あなた:どうすれば、一緒にいられるのだろう。 あなた:いつまでも、一緒にいるにはどうしたらいいのだろう。 あなた:何に生まれ変われば…いや、本当はもう分かっているのだ。 あなた:「ねぇ、本音を教えてよ。」 あなた:彼は優しく彼女に言った。 あなた:その言葉に、彼女は心の内を告げる。 あなた(☆):「生まれ変わらないで。死んだら、そこで終わりにして。私と一緒に輪廻の輪から外れて、もしかしたら地獄かもしれない場所で、何もわからなくなっても、ずっと手を握っていて。」 あなた:彼女はギュッと震える手で彼の手を握った。 あなた:彼はその手を握り返す。 あなた:あと二歩。もうすぐ、この時間も終わる。 あなた:「もちろん、君といられるなら僕は生まれ変わらなくたっていいよ。ずっと一緒にいよう、例えそれが地獄だとしても。」 あなた:彼女は泣きそうな顔をして笑った。彼も微笑み返す。そして… あなた:「だからさ、だから… あなた: あなた:ジェットコースター乗るだけで死を覚悟するの止めない?大丈夫だよコレ、子供も乗れるやつだから。」

あなた(☆):「ねぇ、生まれ変わるなら何になりたい?」 あなた:彼女は彼に尋ねた。 あなた:その顔色は悪く、伏せがちの睫毛が薄らと影を落とす。 あなた:「どうしたの、いきなり。」 あなた:彼は答えた。不安そうな彼女の手を、安心させるように握ってみる。あまり効果は無さそうだ。 あなた(☆):「いざと言う時が来た時のために…決めておきたいじゃない、来世のこと。」 あなた:「うーん…。」 あなた:彼は首を傾げて考える。来世、来世か…。 あなた(☆):「私、来世は雲になりたいな。虫じゃないわよ?空にふわふわと浮かぶ雲。雲って元は水でしょう?だから、死ぬことってないの。雨となって地に降り落ちても、また空に昇って、雲になる。 あなた(☆):私は来世でもあなたと一緒にいたいから、あなたは鳥になって?空を羽ばたく鳥、雲と一緒に飛べる鳥に。」 あなた:彼女は彼に言った。 あなた:私は雲、貴方は鳥。 あなた:彼はしばらく考えた後、口を開いた。 あなた:「でもさ、それだと俺はいずれ君を置いて逝ってしまうよ?それに、野生の鳥って生き延びるのも大変そうだ。」 あなた:彼の言葉に、彼女は困ったように眉を顰めた。 あなた(☆):「それじゃあ、雲と鳥は駄目ね。」 あなた:そう言って、またしばらく考える。一歩進む、二歩進む。三歩進んでから、彼女は彼に言った。 あなた(☆):「なら私、来世は木になりたいわ。いずれ終わりが来るけど、人の生より長く生きれる。太陽に目一杯体を伸ばして、時に雨を浴びて。しっかりと地に根を張って、風にも耐えるの。 あなた(☆):あなたは、キノコになって?私の木に寄り添うキノコ。あなたが嫌う陽の光は、私の葉で隠してあげる。そうしたら、ずっと一緒にいられるでしょう?」 あなた:彼女は彼に言った。 あなた:私は木、貴方はキノコ。 あなた:彼はしばらく考えた後、また口を開いた。 あなた:「でもさ、それだと僕ら、二人ともいつか人間に採られちゃうかも。キノコは毒キノコじゃなければ、人間が食べるし、大きな木は資源として切り落とされるかも。あと、ジメジメしてるところはあんまり好きじゃないかもなぁ。」 あなた:彼の言葉に、彼女はまた困ったように眉を顰めた。 あなた(☆):「それじゃあ、木とキノコは駄目ね。」 あなた:そう言って、またしばらく考える。一歩進む、二歩進む。 あなた:彼女の顔色は、また一段と悪くなった。体も、少し震えているようだ。 あなた:彼は彼女の肩を抱き寄せる。安心させるように、そしてその歩みを進ませるように。 あなた:彼女が口を開く。 あなた(☆):「なら私、石になりたいわ。大きく、頑丈な石。人に蹴飛ばされたりなんてしないくらい、大きな石。川原の石がいいかしら、川のせせらぎを聴きながら、ゆっくりお昼寝するの。 あなた(☆):貴方は、川になって?私の近くを流れる川。もし貴方が氾濫しそうになっても、私が堰き止めてあげる。だから、ずっと涼し気な歌を聴かせていて?」 あなた:彼女は彼に言った。 あなた:私は石、貴方は川。 あなた:彼はしばらく考えた後、また口を開いた。 あなた:「確かに、川は雨が降ると氾濫してしまうね。君が石となって近くにいてくれたら心強いかもしれない。でも、川の流れはいつか石を削ってしまうよ。長い年月をかけて、君という石がもしかしたらなくなってしまうかも。そしたら、川は氾濫して、埋め立てられてしまうかもしれないね。」 あなた:彼の言葉に、彼女はまた困ったように眉を顰めた。 あなた(☆):「それじゃあ、石と川は駄目ね。」 あなた:そう言って、またしばらく考える。 あなた:一歩、二歩、ゆっくり歩みを進める。時間はもう、あまり残されていない。 あなた:どうすれば、一緒にいられるのだろう。 あなた:いつまでも、一緒にいるにはどうしたらいいのだろう。 あなた:何に生まれ変われば…いや、本当はもう分かっているのだ。 あなた:「ねぇ、本音を教えてよ。」 あなた:彼は優しく彼女に言った。 あなた:その言葉に、彼女は心の内を告げる。 あなた(☆):「生まれ変わらないで。死んだら、そこで終わりにして。私と一緒に輪廻の輪から外れて、もしかしたら地獄かもしれない場所で、何もわからなくなっても、ずっと手を握っていて。」 あなた:彼女はギュッと震える手で彼の手を握った。 あなた:彼はその手を握り返す。 あなた:あと二歩。もうすぐ、この時間も終わる。 あなた:「もちろん、君といられるなら僕は生まれ変わらなくたっていいよ。ずっと一緒にいよう、例えそれが地獄だとしても。」 あなた:彼女は泣きそうな顔をして笑った。彼も微笑み返す。そして… あなた:「だからさ、だから… あなた: あなた:ジェットコースター乗るだけで死を覚悟するの止めない?大丈夫だよコレ、子供も乗れるやつだから。」