台本概要
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タイトル | マスター、いつもの |
---|---|
作者名 | ハスキ (@e8E3z1ze9Yecxs2) |
ジャンル | コメディ |
演者人数 | 2人用台本(男1、女1) |
時間 | 10 分 |
台本使用規定 | 非商用利用時は連絡不要 |
説明 |
とあるバーに入ってきた客。そのバーの常連客である男はいつもの調子で決まり文句である「マスター、いつもの」を告げる。そして出てきた物を見た常連客はなぜかツッコミを入れてしまう。(前読み無しでやるのもありかも?) 男女不問。アドリブ大歓迎! 246 views |
キャラ説明
名前 | 性別 | 台詞数 | 説明 |
---|---|---|---|
常連客 | 男 | 36 | 日頃の会社勤めの疲れを癒すべく週末に通い慣れたバーに現れる常連客の高橋。ツッコミ役 |
マスター | 女 | 36 | バーのマスター。お客様の笑顔を見るのが楽しみで新感覚のバーを始めた。ボケ役 |
※役をクリックするとセリフに色が付きます。
台本本編
常連客:マスター、こんばんは
マスター:いらっしゃいませ、高橋様。今日はいつもより遅かったですね?
常連客:はぁ~、そうなんだ。まあ、色々あってね。
マスター:お疲れ様です。とりあえずいつものお席にどうぞ。
常連客:ああ、お邪魔するよ。ふぅ~⋯。
マスター:そうとうお疲れの様子ですね。あ、おしぼりをどうぞ。
常連客:ありがとう。疲れてはいるけど、癒しを求めてついついここに足が向いちゃうんだよね。
マスター:そう言って頂けると、こちらとしても嬉しいですね。
常連客:はぁ~⋯。あ、おしぼりで顔を拭くのはマナーが悪かったね。
マスター:いえ、そんな事ありませんよ。ここは皆さんの日頃の疲れを癒して頂く場所、実家にいるような感覚でおくつろぎ頂ければ幸いです。
常連客:ふふ、ありがとう。ほんとに素晴らしいお店だねここは。じゃあお言葉に甘えさせてもらおうかな、ふぅ~⋯。
:間
マスター:シャカ、シャカ、シャカ(効果音無い場合はセルフ効果音で)
常連客:よし、それじゃあ「マスター、いつもの」よろしく頼むよ。
マスター:はい、かしこまりました。「いつもの」、ですね?
常連客:ああ、「いつもの」だよ。
マスター:少々お待ちください。
常連客:大丈夫、夜はこれからだ。
:間
マスター:お待たせしました。
常連客:お、きたきた。
マスター:はい、「いつもの」、「蜂蜜100パーセント」です。
常連客:そうそう、この甘い味がクセになるんだよね⋯って甘すぎーー!!
マスター:どうかされましたか?
常連客:いや熊か!甘い飲み物は好きだけど、この量の蜂蜜は普通ストレートで飲まないよ!それもう野生の熊なんよ!
マスター:違いましたか⋯。
常連客:違うよマスター。「いつもの」、やつだよ。
マスター:ああ、「いつもの」ですね、かしこまりました。
常連客:そう、「いつもの」だ。
:間
マスター:お待たせしました。
常連客:お、今度は大丈夫かな?
マスター:はい、「いつもの」、「海水100パーセント」です。
常連客:そうそう、この仕事で疲れて乾いた喉にガツンと効く海水がたまらん⋯ってなんでやねん!
マスター:どうかされましたか?
常連客:そりゃそうだよー、だって海水100パーセントなんだよー?どうかされるよー。
マスター:でも、沖縄の透き通った綺麗な海水ですよ?
常連客:いや産地とかどうでもいいのよー、海水は海水なんよ~。
マスター:違いましたか⋯。
常連客:違うよ~、「いつもの」だって~。
マスター:かしこまりました。「いつもの」ですね?
常連客:そう、「いつもの」だからね?
:間
マスター:お待たせしました。
常連客:今度は頼むよ?
マスター:よいしょ。はい、「いつもの」、「乳牛(にゅうぎゅう)100パーセント」です。
常連客:そうそう、こうやって暴れる乳牛の乳から直飲みするのがイキな飲み方だよね⋯ってなんでじゃー!!
マスター:あ、ちょっと、乱暴な飲み方は乳牛に失礼ですよ、優しく優しく。
常連客:ああ、確かにせっかく新鮮な乳を出してくれる乳牛に悪かったね。赤ちゃんのように優しくすすって⋯ってやかましいわ!!
マスター:どうかされましたか?
常連客:どうかしちゃってるのはそっちだよ~?いったいどこから連れてきたんだよこの立派な乳牛~?
マスター:これも違いましたか⋯。
常連客:全然、違うよ~。ほら~「いつもの」だよ~。
マスター:あ、思い出しました!あの「いつもの」でしたね?
常連客:お、やっと思い出してくれたか。そう、それだよ!
マスター:かしこまりました!今度こそバッチリです。
常連客:⋯いまいち信用出来ないけど、今度こそ頼んだよ。
マスター:お任せ下さい!
:間
常連客:お、今度は時間かかってるな?やっと「いつもの」やつを出してくれそうだ。
マスター:ふう、お待たせしました。
常連客:よし、じゃあ頂こうか。「いつもの」やつを。
マスター:はい、「いつもの」、「ビリオネアウォッカ」です。
常連客:そうそう、この豪華な見た目でいかにも高級な酒ですよって感じがたまらないんだよなあ~⋯ってバカヤローー!!
マスター:どうかされましたか?
常連客:されまくりだよ!3000個ほどのダイヤモンドやスワロフスキーやクリスタルで装飾されたボトルに、複雑な行程をへて不純物を取り除きながら注がれたお酒である、宇宙一高いと評され一本4億円はすると言われる、ビリオネアウォッカが「いつもの」なわけないだろーー!!
マスター:こんな億万長者が好んで飲みそうなお酒、よくご存知でしたね。
常連客:ああ。まあ自分くらいになったらこんなの毎日水替わりに飲んでるよ⋯って、んなわけあるかーー!!
マスター:残念、これも違いますか⋯。
常連客:もういい、お会計してくれ!
マスター:はい、かしこまりました。こちらの金額になります。
常連客:毎度一滴も飲めてないけどボッタクリぐらい高いな!
マスター:ありがとうございます。
常連客:褒めてないから!
マスター:では、またのご来店をお待ちしております。
常連客:じゃあな、また来るからな!!
:間
マスター:ふう、今日もいっぱいお客さんに楽しんでもらえたようで良かったな。日頃の疲れを取って、ストレス解消してもらえる、この新感覚「ツッコミ体験バー」で。
:終わり
常連客:マスター、こんばんは
マスター:いらっしゃいませ、高橋様。今日はいつもより遅かったですね?
常連客:はぁ~、そうなんだ。まあ、色々あってね。
マスター:お疲れ様です。とりあえずいつものお席にどうぞ。
常連客:ああ、お邪魔するよ。ふぅ~⋯。
マスター:そうとうお疲れの様子ですね。あ、おしぼりをどうぞ。
常連客:ありがとう。疲れてはいるけど、癒しを求めてついついここに足が向いちゃうんだよね。
マスター:そう言って頂けると、こちらとしても嬉しいですね。
常連客:はぁ~⋯。あ、おしぼりで顔を拭くのはマナーが悪かったね。
マスター:いえ、そんな事ありませんよ。ここは皆さんの日頃の疲れを癒して頂く場所、実家にいるような感覚でおくつろぎ頂ければ幸いです。
常連客:ふふ、ありがとう。ほんとに素晴らしいお店だねここは。じゃあお言葉に甘えさせてもらおうかな、ふぅ~⋯。
:間
マスター:シャカ、シャカ、シャカ(効果音無い場合はセルフ効果音で)
常連客:よし、それじゃあ「マスター、いつもの」よろしく頼むよ。
マスター:はい、かしこまりました。「いつもの」、ですね?
常連客:ああ、「いつもの」だよ。
マスター:少々お待ちください。
常連客:大丈夫、夜はこれからだ。
:間
マスター:お待たせしました。
常連客:お、きたきた。
マスター:はい、「いつもの」、「蜂蜜100パーセント」です。
常連客:そうそう、この甘い味がクセになるんだよね⋯って甘すぎーー!!
マスター:どうかされましたか?
常連客:いや熊か!甘い飲み物は好きだけど、この量の蜂蜜は普通ストレートで飲まないよ!それもう野生の熊なんよ!
マスター:違いましたか⋯。
常連客:違うよマスター。「いつもの」、やつだよ。
マスター:ああ、「いつもの」ですね、かしこまりました。
常連客:そう、「いつもの」だ。
:間
マスター:お待たせしました。
常連客:お、今度は大丈夫かな?
マスター:はい、「いつもの」、「海水100パーセント」です。
常連客:そうそう、この仕事で疲れて乾いた喉にガツンと効く海水がたまらん⋯ってなんでやねん!
マスター:どうかされましたか?
常連客:そりゃそうだよー、だって海水100パーセントなんだよー?どうかされるよー。
マスター:でも、沖縄の透き通った綺麗な海水ですよ?
常連客:いや産地とかどうでもいいのよー、海水は海水なんよ~。
マスター:違いましたか⋯。
常連客:違うよ~、「いつもの」だって~。
マスター:かしこまりました。「いつもの」ですね?
常連客:そう、「いつもの」だからね?
:間
マスター:お待たせしました。
常連客:今度は頼むよ?
マスター:よいしょ。はい、「いつもの」、「乳牛(にゅうぎゅう)100パーセント」です。
常連客:そうそう、こうやって暴れる乳牛の乳から直飲みするのがイキな飲み方だよね⋯ってなんでじゃー!!
マスター:あ、ちょっと、乱暴な飲み方は乳牛に失礼ですよ、優しく優しく。
常連客:ああ、確かにせっかく新鮮な乳を出してくれる乳牛に悪かったね。赤ちゃんのように優しくすすって⋯ってやかましいわ!!
マスター:どうかされましたか?
常連客:どうかしちゃってるのはそっちだよ~?いったいどこから連れてきたんだよこの立派な乳牛~?
マスター:これも違いましたか⋯。
常連客:全然、違うよ~。ほら~「いつもの」だよ~。
マスター:あ、思い出しました!あの「いつもの」でしたね?
常連客:お、やっと思い出してくれたか。そう、それだよ!
マスター:かしこまりました!今度こそバッチリです。
常連客:⋯いまいち信用出来ないけど、今度こそ頼んだよ。
マスター:お任せ下さい!
:間
常連客:お、今度は時間かかってるな?やっと「いつもの」やつを出してくれそうだ。
マスター:ふう、お待たせしました。
常連客:よし、じゃあ頂こうか。「いつもの」やつを。
マスター:はい、「いつもの」、「ビリオネアウォッカ」です。
常連客:そうそう、この豪華な見た目でいかにも高級な酒ですよって感じがたまらないんだよなあ~⋯ってバカヤローー!!
マスター:どうかされましたか?
常連客:されまくりだよ!3000個ほどのダイヤモンドやスワロフスキーやクリスタルで装飾されたボトルに、複雑な行程をへて不純物を取り除きながら注がれたお酒である、宇宙一高いと評され一本4億円はすると言われる、ビリオネアウォッカが「いつもの」なわけないだろーー!!
マスター:こんな億万長者が好んで飲みそうなお酒、よくご存知でしたね。
常連客:ああ。まあ自分くらいになったらこんなの毎日水替わりに飲んでるよ⋯って、んなわけあるかーー!!
マスター:残念、これも違いますか⋯。
常連客:もういい、お会計してくれ!
マスター:はい、かしこまりました。こちらの金額になります。
常連客:毎度一滴も飲めてないけどボッタクリぐらい高いな!
マスター:ありがとうございます。
常連客:褒めてないから!
マスター:では、またのご来店をお待ちしております。
常連客:じゃあな、また来るからな!!
:間
マスター:ふう、今日もいっぱいお客さんに楽しんでもらえたようで良かったな。日頃の疲れを取って、ストレス解消してもらえる、この新感覚「ツッコミ体験バー」で。
:終わり