台本概要

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タイトル 3人の殺し屋〜Secrets of killers〜第二話《中編》:『悪夢のような世界』
作者名 黒兎milk♂  (@hosikiraNON)
ジャンル ファンタジー
演者人数 6人用台本(男2、女3、不問1) ※兼役あり
時間 30 分
台本使用規定 非商用利用時は連絡不要
説明 3人の主人公の物語。
悲しい過去を持つ
3人の殺し屋の物語。
舞台は魔法がある世界です。
復讐がテーマです。

第1章~3章まで考えてます。

※ご注意願います 過度なアドリブはお控えください。 登場人物自体の性別変更はお控えください。
話の都合上、どうしてもセリフが少ないキャラがいます、ご理解いただけると幸いです。

語尾の言い回しの変更も登場人物に
当たり障りない程度ならOKです!

利用するにあたって 商用利用は基本NGです。
それ以外の場所CAS、ピカピカや個人での
ご使用はご連絡不要です。
舞台、CD等にご使用の場合お知らせ願います。
商用利用したい場合、作者のX(旧Twitter)まで。

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
ルカ 不問 53 ルカ:【男女不問】 ルカ。16歳。168cm。 5歳の時にココに拾われて殺し屋家業に入った。 容姿:プラチナブロンドで碧眼。 性格:あまり感情を出さない。激甘党。 好き:お菓子/特にチョコレート 能力:青近遠眼光《ブルーライト・アイ》 説明:魔法陣を瞳の近くに展開させ遠くを見据える能力。 得意武器:スナイパーライフル【兼ね役有り】
リン 64 リン:【女性】 リン。15歳。158cm。 8歳の時にマリア達に助けられ殺し屋家業に入った。 容姿:林檎のような赤い髪の毛に緑眼。外ハネショートヘアでマリアから貰った緑のピアスを左耳に身につけている。 性格:笑顔が可愛い活発な女の子。 好き:花屋のあの人が飲む珈琲の香り。 能力:笑顔の印《ハッピー》 説明:能力発動時、瞳が緑に光る。千里眼など遠隔地の出来事を察知したり見ることが可能。 得意武器:ナイフ【兼ね役有り】
ロック 25 ロック:【男性】 ロック。25歳。180cm。 ルカとリンがが入った時には既に殺し屋だった。 容姿:黒髪に黒い瞳。ピアスバチバチオールバック。 性格:笑い方がクレイジー。天然で意外と素直。 好き:酒、タバコ。 能力: 運命の死神《デスティニー》 説明:能力発動条件は相手に二択の選択を出す。どちらかを選んでもう。それは片方は幸せな選択肢とは限らない。選択肢はその場の状況に応じて、能力の気まぐれで決まる。 得意武器:鎌 【兼ね役有り】 今回セリフ少なめ、後編多め
ティルガーナ 24 ティルガーナ:【不明】 ティルガーナ。28歳。177cm。 ココが率いる殺し屋Secretの情報屋。 瞬間記憶能力を持っている。 容姿:黄緑色の髪の毛と碧眼。腰まで髪の毛があり、三つ編みにして結んでいる。中性的で性別がどちらかわからない。 性格:人をいじるのが大好き。甘党。 好き:マカロン(期間限定物) 能力:手帳秘密《ペーパー・ロック》 説明:見たもの全ての情報を得ることが出来る。 手帳にその人物や物を描かない限り情報は出てこない。描かれてしまったら、あらゆる秘密がバレてしまう。 【兼ね役有り】
ココ 51 重要な人物です。【兼ね役有り】 今回セリフ多め。
レイン 不問 28 レイン:【女性】レイン。人型の悪魔。容姿:二本の角とフェイスペイント、水色のツインテールの髪の毛、オッドアイが特徴的。オシャレでカラフルなエクステをつけている。悪魔の尻尾と吸血鬼の牙も持っている。悪魔と吸血鬼の混血種。祖母の家系がサキュバス。性格:八方美人で腹黒。人の不幸が蜜の味。 好き:子供の魂。子供の恐怖に曲がった顔。観客の笑顔。 カラフルな物。嫌い:血の味。差別。冷たい視線。能 力:今宵ノ道化師<トゥナイト・トゥナイト>(代表的能 力名)【兼ね役有り】今回セリフ少なめすまんのぉ
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

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レイン:「第二話、悪夢のような世界」(タイトルコール) 0: レイン:(ミミ)「ぐすっ…ぐすっ……みんな…。」 0: ルカ:「…とりあえず、ピエロが消えた所にもう一度行ってみよう。」 リン:「うん、何か手がかりがあるかも」 ロック:「おう!」 ココ:(N)時計塔の広場 【SE子供達の賑わう声】 リン:「うーん…マリアみたいに魔力の痕跡が明確に判ればいいんだけど、なんせ私達はそこまで魔力高くないしなぁ。」 ロック:「俺も微妙…。」 ルカ:「……仕方ない。あいつの所に行くか。」 リン:「げ…。」 ココ:(N)ティルガーナの隠れ家【SEドアを開ける音/閉まる音】 ティルガーナ:「やぁルカ…と、リンにロックじゃないか。久しぶりだね〜」 リン:「あ、はい。」 リン:(M)この人苦手なんだよなぁ……。 ティルガーナ:「で?僕になんの用?」 ルカ:「調べて欲しい事があるんだ。」 0:間 ティルガーナ:「……なるほどねぇ。僕があの時見たピエロは子供を誘拐する、それは悪いピエロだったって事か。」 ルカ:「ああ…。お前の手帳、それには魂を入れる役割と書いてあっただろ?」 ココ:(N)ティルガーナは頷く ルカ:「水曜日に大規模なピエロのショーがあった。それに参加したカイ、アン、ミミはショーの最後にピエロが出した風船を受け取ってしまった。」 リン:「ルカがその風船を割るように促《うなが》したけれど、結局は割らずに里親になる予定だった家に帰ったんだよね?」 ティルガーナ:「…へぇ。」 ルカ:「俺が無理やりにでも割っとけば、あんなことには…!!」 ロック:「けどよぉ…なんでミミは無事なんだよ。」 リン:「だよね!なんでだろ…。」 ココ:(N)皆が静まり返る中、一人の声が部屋に響く。 ティルガーナ:「子供は早く寝る」 ルカ:「――っ!!」 リン:「??」 ロック:「それって…あれだろ?童話ぁ…だっけか?」 ティルガーナ:「へぇ〜君がこの童話を知ってるとは!!感心感心。」 ロック:「へへへ〜///」 リン:(M)いや、完全にバカにされてるよ…ロック…。 ルカ:(M)バカだな。 0:間 ティルガーナ:「子供は早く寝る。」 ティルガーナ:「これは、この国に良く知られている童話…。」 ココ:(N)ティルガーナは再び話だし【子供は早く寝る】という童話について語り出した。 ティルガーナ:「昔々ある所に…。」 0: レイン:(少女/N)昔々ある所に、仮装をした一人の女の子が居ました。その女の子は、それは美しいとみんなから愛され人気者でした。 レイン:(少女/N)女の子は愛される為に、子供達の為にショーを毎日のように開きます。そんな素晴らしいショーを観たくて、子供達は早く寝るようになりました。 0:間 ティルガーナ:(N)ここまでが童話でも話されている所だね。童話にしては綺麗すぎる話しだ。ティルガーナ:「子供達が早く寝るようになって、子供達の親はその女の子に感謝を述べたさ…。あの時までは…。」 0:間 レイン:(少女)「レディース&ジェルトルメン」 レイン:(少女)「今日は玉乗りでございます!!」 レイン:(少女/M)この日の為に、練習してきた玉乗り!絶対上手くやってみせる! ココ:(N)少女の足元がふらつく。 レイン:(少女)「あ!!」 ココ:(N)一人の花屋の女性が少女に悲鳴をあげる。 リン:(花屋)「きゃああああ!!悪魔!!」 0:間 レイン:(少女/N)女の子が被っていたピエロのお面が、ふらついて転んだ時に割れていたのです。そのお面は、自身を人間に見せる【魔法道具】でした。 レイン:(少女/N)自身の正体がバレた女の子は、人間達に冷たい視線や暴言…しまいには物や食べ物を投げつけられます。 ロック:(下町の男)「この悪魔っ!!」 ティルガーナ:(老婆)「神様ぁ…!!」 ココ:(N)少女のショーを観ていた時の笑顔は何処に言ったのでしょう。恐怖に曲がった顔…怒り狂って真っ赤になった顔が少女の瞳に映ります。 0:間 レイン:(少女/N)女の子は…居場所が欲しかっただけでした。両親…親戚、友達さえ冷たい視線、差別を受けるのがウンザリだったからです。だから、大好きなショーを人間達に見せたかった……それだけなのです。 0: レイン:(少女)「どうして?どうして?」 0: レイン:(少女/N)その日を境に、女の子は子供達の恐怖に曲がった笑顔が大好きになりました。大人達の、笑顔から…絶望した顔が…。 レイン:(少女/N)そして女の子は、大好きな子供の魂を集めだします。子供達は寝たきり目を覚まさなくなり…そのまま死んでしまう事件が起きてしまったのです。 0:場面転換/とある真っ暗な空間。 0:ここから大人のレインの声でお願いします。 レイン:「人間達はその現象を、女の子の呪いだと騒ぎ立て、女の子を探しだし、聖水で殺してしまいました。」 レイン:「…しかし、女の子は死にませんでした。女の子は悪魔の混血種だったからです…。」 ココ:(N)レインが三色の光る丸い玉を手からだし、それを鳩に変え…潰して殺す。 0:【SEブシャァ――/ボタボタボタッ――】血しぶきと血が上から落ちる音 レイン:「……時を超えて、今宵も女の子はショーを開きます……。ふふふ…あははははははっ!!!」 0:間 レイン:「悪魔も吸血鬼も…。人間でさえあたしを除け者にした……許さない。」(哀しい冷たい低い声で) ココ:(N)鳩の血がレインの頬を伝い一粒の涙のように落ちる。 0:間/【SEポタンッ――】再び場面が変わる。 リン:「その童話に出てくる女の子が犯人なの?」 ロック:「けどよぉ…。その童話って、100年前の話しじゃねぇの?」 ティルガーナ:「…そうだね。最初はその女の子を殺すまでの話が語られていたが、時の流れってのは怖いよね…。物語を改変して綺麗なお話にしてしまう。」 ティルガーナ:「例えば…。【魔女狩り】という童話もなんだけれど――」 ルカ:「――その!」(前のセリフを遮る。) ココ:(N)ティルガーナの言葉を遮るかのように、ルカが口を開く。 リン:「ルカ?」 ルカ:「その童話に出てくる女の子は、ショーをしていた。そして、子供が寝たきり覚まさない事件も、今回の事件と酷似《こくじ》している。」 ロック:「でもよぉ…。殺されたなら生きてる訳なくねぇか?」 ルカ:「お前はバカか…。(呆れる)いいか?確かに悪魔は聖水で殺せるが、それは雑魚に対して。話にもあった通り、童話に出てくる女の子は、悪魔の混血種とあった。」 ルカ:「そして人型だろう…。そうなると簡単には殺せない…。つまり――」 リン:「まだ生きていて、カイとアン…それに他の子供達をあんな状態にしたのは…。やっぱり…。」 ココ:(N)ルカは頷く ルカ:「その童話の女の子が、今回の事件の犯人だ。」 ココ:(N)ルカがそう言い終わると、ティルガーナの拍手が響く。 ティルガーナ:「いやぁ!!凄いね〜!!僕の力無しに!犯人を突き止めた…。」 ティルガーナ:「……けど、どうやって探す?その悪魔の混血種を…。」 ルカ:(M)白々しい…。(イラつく) ココ:(N)ルカとティルガーナが話してる最中、リンは一人、考え事をしていた。 リン:(M)悪魔の混血種…混血種……。 リン:「あ〜〜〜!!!!」 ロック:「なんだぁ!?」 ルカ:「急にデカい声出すな!」 リン:「ごめん!そうじゃなくて!あのね、私その悪魔の混血種、知ってるかも!」 ルカ:「は?」 ココ:(N)リンはルカに、ロックと受けた依頼の事を話し出す。 リン:「ロックと賊退治した時に、人型の悪魔が現れたの。」 ロック:「そういえば、賊達のアジトに風船があったな。」 ルカ:「それはホントか!?」 ココ:(N)ルカがロックに強く言う。 ロック:「お、おう…。」 ロック:「賊と一緒にその風船も壊したんだけどよ、昨日見た風船に似てた気も…。」 ルカ:「なら…その人型の悪魔が、童話に出てくる女の子と同一人物…。」 ロック:「…あ、あぁ…そうなる、のか?」 リン:「それなら私、場所知ってる!!」 ルカ:「それじゃあ、今夜案内しろ。」 リン:「してくれ…!でしょ?」 ロック:「リン!してくれっ!!」 ココ:(N)ロックの予想外の反応に、ルカとリンは数秒呆気にとられる。 リン:「………ぷっ…あはははははっ!!」 リン:「もうっ!ルカにちゃんと言葉遣い教えようとしてたのに〜、ロックったらぁ。」 ロック:「ギャハハハッ!!」 リン:「あはははっ!!」 ココ:(N)リンとロックは笑い合う。それをボーッと見つめていたティルガーナが、口を開く。 ティルガーナ:「ルカ、帰っちゃったよ〜?」 リン:「あはは――って……え!?」 リン:「…もう!!まて〜〜!!!!」 ココ:(N)リンはルカを急いで追いかける。 ロック:「はぁ…。リン、落ち着けよ〜」 ココ:(N)ロックはため息を吐き、リンの後を追いかける。 0:間 ティルガーナ:「ふふ……。さて…無事にこの事件を解決出来るかなぁ?…楽しみだね。」 0:間/【SE リンの走る音】 リン:「待ってよー!ルカっ!!」 ルカ:「はぁ…。で?場所は…?」 リン:「はぁ…はぁ…。(息を整える。)もうっ!!」 リン:「……場所は、此処から意外と近い、南の森。その森を越えると見えてくる、小さい山があるでしょ?そこに賊の洞穴があったの。」 ロック:「はぁ…はぁ…はぁ…。リ〜ン!!ルカ〜!!待ってくれよォ!!!」 ココ:(N)ロックがヘトヘトになりながら走ってくる。 ロック:「やっと追いついたァ…。おい!俺を置いていくなんて酷いぞ!!」 ココ:(N)ルカはロックを無視して、リンに話しかける。 ルカ:「今日の夜に、そこに案内してくれ。」 リン:「…!!」 リン:(M)へへ…意外と素直なんだから…! ルカ:「なに一人でニヤついてんだ…きも…。」 リン:「きもいは余計ですぅ〜!!」 ロック:「ねぇ…。俺、無視?」 リン:「あ、ごめん。」 0:間 ココ:(N)【元賊の洞穴】夜23時 0: ルカ:「案外早い時間だな。」 リン:「そうそう、遅すぎても良くなくてさ…。良かったぁ!ポイントしてて!」 ロック:「ホント、マリア様様だよな〜」 ロック:「こんな便利な、魔法道具創ってくれてよ〜」 リン:「一度言った場所にポイントする事によって、テレポート出来る魔法道具!便利だよね〜!本当に!」 ルカ:「それより…リン…。」 リン:「うん?何?」 ルカ:「何処に洞穴があるんだ?」 リン:「え?ルカ何言ってんの?ちゃんとあ――」 リン:「えっ……!?無い……なんで!?」 ロック:「確かにこの森を越えたらあったはずなのに…なんでだ…?」 レイン:「さぁ…?何でだと思う…?」 ココ:(N)ロックが首を傾げた瞬間、謎の人物が現れ… ルカ:「――っ!!」(同時に) リン:「――えっ!!」(同時に) ココ:(N)ルカ達が振り返ると同時に、地面の空間が歪み、足元に奈落が生まれる。 ロック:「はぁ!?なんだよこれ!!!」 レイン:「ようこそ、私のステージへ…ふふっ」 ココ:(N)謎の人物が不敵に笑い、そう言うと…瞬く間にルカ達は、奈落の底へ落ちていった。 リン:「きゃあああああああ!!!」 0:間/【SEボーンボーンボーン】24時を知らせる振り時計。 ルカ:「リ……リ……ン……リン!!起きろ!!」 リン:「はっ…!!」 ココ:(N)ルカが肩を揺すり、何とかリンは意識を取り戻す。 リン:「……ここは?」 ココ:(N)辺りを見渡すと、何も無い…真っ暗な空間がそこにあった。 リン:「…あれ?ロックは?」 ルカ:「落ちた時にはぐれたみたいだ…」 リン:「……。探さないと…。」 ルカ:「あぁ…けど、その前に…。」 ココ:(N)ルカはポケットから少し長いリボンを取り出し、リンの手首と自分の手首に繋げる。 リン:「これは?」 ルカ:「はぐれると面倒だろ?」 リン:「……。ふふっ…!そうだね。」 ココ:(N)リンが静かに笑うと、二人はロックを探す為…真っ暗な空間に向かって歩き出す。 0:間 レイン:「さぁ…。あなたの悪夢を見せて?」 0:間 ルカ:「はぐれるなよ…。おい、リン…聞いてるのか――」 ルカ:「…!?リン!!どこいった!!」 ココ:(N)ルカは当たりを見渡すと、手首を見る。 ルカ:(M)確かにリボンを結んだはず…。 0: ココ:(国王)「ルカ」 ルカ:「――っ」 ルカ:「ち…父上…?」 0:間/ここからルカの回想です。 ルカ:「父上〜!母上〜!」 ココ:(国王)「はははっ。ルゥ、なんだい?」 リン:(王妃)「なーに、ルゥ。」 ルカ:「僕ね!大きくなったら、父上と母上を支えるんだ!」 ココ:(国王)「おー!そうか!ありがとうな…。楽しみだ。」 リン:(王妃)「そうね、楽しみだわ…。」 0: ティルガーナ:(侍女)「きゃあああああぁ!!!」(断末魔) レイン:(侍女2)「国王様!お逃げ下さ…ぐはっ――」 ロック:「あれれ〜、逃げたら殺すって言わなかった?…あーでも、逃げなくても殺してるけど。」 0: ティルガーナ:(婆や)「殿下…決して外に出ててはダメです。暫くここで、お姿をお隠しになってください…。」 ルカ:「婆やは…?」 ティルガーナ:(婆や)「……私はまだ仕事が残ってますから。それを片付けに行ってまいります。」 0:【SE キィー/クローゼットが閉まる男】 ルカ:(M)婆や…。父上…母上…怖いよ、怖いよ…。 0: ココ:「よぉ、ガキ」 ルカ:「…!!なんだ!お前!」 ココ:「俺か?俺は殺し屋だ。」 ルカ:「こ、殺し屋…?」 ルカ:「婆や…。リズ、レア…。父上、母上は…?」 ココ:「……殺した。」 ルカ:「――っ」 ココ:「良い目だ…。おい、ガキ」 ココ:「…お前は何の為に生きてる?」 ルカ:「なんの…為…。」 0: リン:(王妃)「ふふ…。陛下?また宝石買ってもいいかしら?」 ココ:(国王)「あぁ…いいとも。」 0:間/ここからMは今のルカです。 ルカ:(M)母上は、高い物を何時も買ってた。国民は、温かいスープさえ…飲めていないのに。 0: ロック:(モブ)「陛下!国民に、温かい食べ物を…!」 ココ:(国王)「食えれば良いだろ…。何度も言わせるでない…!」 ロック:(モブ)「――っ」 0: ルカ:(M)父上は、見て見ぬふりをしていた。国民を大切にしない二人が大嫌いだった。けど、そんな二人でも大好きだった…。 ルカ:(M)俺の事を愛してくれた国民も…。婆や、リズ、レアも…。けど、結局は俺も見て見ぬふりをしていた…。 0:間 ココ:「お前は何の為に生きてる?」 ルカ:(M)俺は…。父上と母上を、支える為に生きて来た。俺がいつか国王になって、国民に温かいスープを飲んで欲しかった。 ルカ:(M)……けど、いつかなんて遅かった。国は滅びて、父上も母上も殺された。国民を大切にしない父上と母上が、大嫌いなはずだったのに…。 ルカ:(M)何故か…目の前に居る男が、憎くて仕方なかった。 0:間 ルカ:「僕は…俺は…。お前を殺す為に、生きている…!」 ココ:「ははっ…。いい面構えだ。 ココ:……ほら、目覚めの時間だぜ?」 0:間 レイン:「なっ!?私の魔法を掻(か)い潜(くぐ)った!?」 レイン:(M)微かに干渉した魔力痕が…誰だ? 0:間(3秒) ルカ:「……。目が覚めても、まだ暗闇か…。」 ルカ:「リボンも解(ほど)けている。……はぁ、探してやるか。」 0:間(3秒)/【SEルカの歩き出す足音】 ココ:(N)一方その頃、リンは。 リン:「…ずっと暗闇だね。ねぇルカ――」 ココ:(N)リンが隣に目をやると、さっきまで居たルカの姿が無かった。 リン:「え!?」 リン:(M)嘘でしょ…。私一人…? ココ:(N)リンが瞳に涙を浮かばせた、その時―― ルカ:(子供1)「ママー!」 ココ:(N)リンの目の前を、見知った人物が横切る。 リン:「う、うそ…。ウィロー…?」 レイン:(子供2)「もう!お兄ちゃんったら!遅いよー!」 ルカ:(子供1)「ごめんって、そんなに怒るなよ。」 リン:「アイビーまで…。」 0: ティルガーナ:(リンの母)「ふふっ…二人とも、そんなに焦らなくても、お夕飯は逃げないわよ?」 リン:「母さん……。」 0: ココ:(N)8年前(リンの回想) リン:(幼い)「ウィロー!起きなさい!」 ルカ:(子供1)「うっせー」 リン:(幼い)「お姉ちゃんに向かって…!」 ルカ:(幼い)「へっ!1歳しか変わらねぇーだろ!なー!アイビー?」 レイン:(子供2)「んー?でも、お姉ちゃんはお姉ちゃんだよ?」 リン:(幼い)「そのとぉーり!」 リン:(幼い)「アイビーの方が大人ねっ」 ルカ:(子供1)「何んだとー!アイビーも7歳だろー!子供じゃん!」 リン:(幼い)「そういう所が、子供なのよー!」(デコピン) ルカ:(子供1)「あたっ…!」 ティルガーナ:(リンの母)「それくらいにしなさい。ほら、朝ごはんの準備。その後はお洗濯よ?」 リン:(幼い)「はーい!」 ルカ:(子供1)「はーい…」(おでこ触りながら) レイン:(子供2)「はーい!」 0:一度15歳のリンに戻ります。 リン:(M)…この頃は楽しかった。何時ものように皆でお料理、お洗濯。木苺を摘んだり…村の子供たちとボール遊び。私が、あの時…あの子を助けなければ良かったんだ。 0: リン(幼い)「あーあ、遅くなっちゃった…。村長話長い…。うん?あの子どうしたんだろう。」 レイン:(幼い村人)「ワンワンがどっか行っちゃったの…。」 リン(幼い)「ボクどうしたの?ワンワン?...お姉ちゃんと一緒に探そっか?」 レイン:(幼い村人)「うん。」 リン(幼い/M)でも…もう遅い時間だし…。 ティルガーナ:(リンの母)「いい?貴女の力は絶対隠すこと。」 リン:(幼い/M)……か、母さんは大袈裟なのよ、ただの物とかを見つける、ちっぽけな力よ?村長さんだって話せば分かってくれる! レイン:(幼い村人)「…お姉ちゃん?」 リン:(幼い)「大丈夫だよ。お姉ちゃんが直ぐに見つけるからね?」 0:間/リンの瞳が緑色に光る レイン:(幼い村人)「お姉ちゃん、ありがとう。」 リン:(幼い)「見つかって良かったね!」 リン:(M)あ、早く帰らないと…。 リン:「またね!」 0:間 ティルガーナ:(リンの母)「何かの間違いです!お願いです!殺さないでください!」(大声) リン:(幼い)「ううん…母さん?」 リン:(幼い)「あれ?ウィロー?アイビー?」 ルカ:(子供1)「ママあぁあ!!」(泣きながら) レイン:(子供2)「怖いよぉお!!」(泣きながら) リン:(幼い)「ウィロー!アイビー!」 ココ:(N)リンが家のドアを開けた瞬間―― リン:(幼い)「ウィロー?アイビー?」 ティルガーナ:(リンの母)「あ、あ…ああああああああぁぁぁ!!!ウィロー!!!アイビー!!!」 リン:(幼い)「か、母さん…?」 ティルガーナ:(リンの母)「なんで…なんで使ったのおぉ!!リィン!!」 リン:(幼い)「だって、女の子が…それに私の力なんて…」 ココ:(N)その時リンは、ある子供に目配せする。そこに居たのは...ある晩、犬を探していた子供だった。その子供は満面の笑みを見せる。そう...その子は嘘つき妖精だったのだ。人間の不幸を餌とする妖精。 ココ:(N)リンは悟った。遊ばれただけだと。 ココ:(N)この子にとってはただの遊びで、何も考えてない……。この妖精にとってこの光景は、ただの食事に過ぎない。 リン:(幼い)「あ……あ……ご、ごめんな――」 ココ:(N)リンが言葉にする前に、母は目の前で殺されてしまう。 ココ:(N)村の人の目が、こう語る…。 ココ:(N)『次はお前だ』 0:ここから15歳のリンです。 リン:「いやあああぁああああ!!!」 レイン:「…そう!泣いて喚け…!あははははっ!!」 レイン:人間はね…笑顔からの絶望が、一番いい顔をするの♡」 レイン:「...さぁ、今度は貴方の悪夢を見せて?」 0:間 ロック:「...いててて。なんだぁ...?真っ暗じゃねぇか」 ココ:(ロックの父)「おいロック」 0:後編へ

レイン:「第二話、悪夢のような世界」(タイトルコール) 0: レイン:(ミミ)「ぐすっ…ぐすっ……みんな…。」 0: ルカ:「…とりあえず、ピエロが消えた所にもう一度行ってみよう。」 リン:「うん、何か手がかりがあるかも」 ロック:「おう!」 ココ:(N)時計塔の広場 【SE子供達の賑わう声】 リン:「うーん…マリアみたいに魔力の痕跡が明確に判ればいいんだけど、なんせ私達はそこまで魔力高くないしなぁ。」 ロック:「俺も微妙…。」 ルカ:「……仕方ない。あいつの所に行くか。」 リン:「げ…。」 ココ:(N)ティルガーナの隠れ家【SEドアを開ける音/閉まる音】 ティルガーナ:「やぁルカ…と、リンにロックじゃないか。久しぶりだね〜」 リン:「あ、はい。」 リン:(M)この人苦手なんだよなぁ……。 ティルガーナ:「で?僕になんの用?」 ルカ:「調べて欲しい事があるんだ。」 0:間 ティルガーナ:「……なるほどねぇ。僕があの時見たピエロは子供を誘拐する、それは悪いピエロだったって事か。」 ルカ:「ああ…。お前の手帳、それには魂を入れる役割と書いてあっただろ?」 ココ:(N)ティルガーナは頷く ルカ:「水曜日に大規模なピエロのショーがあった。それに参加したカイ、アン、ミミはショーの最後にピエロが出した風船を受け取ってしまった。」 リン:「ルカがその風船を割るように促《うなが》したけれど、結局は割らずに里親になる予定だった家に帰ったんだよね?」 ティルガーナ:「…へぇ。」 ルカ:「俺が無理やりにでも割っとけば、あんなことには…!!」 ロック:「けどよぉ…なんでミミは無事なんだよ。」 リン:「だよね!なんでだろ…。」 ココ:(N)皆が静まり返る中、一人の声が部屋に響く。 ティルガーナ:「子供は早く寝る」 ルカ:「――っ!!」 リン:「??」 ロック:「それって…あれだろ?童話ぁ…だっけか?」 ティルガーナ:「へぇ〜君がこの童話を知ってるとは!!感心感心。」 ロック:「へへへ〜///」 リン:(M)いや、完全にバカにされてるよ…ロック…。 ルカ:(M)バカだな。 0:間 ティルガーナ:「子供は早く寝る。」 ティルガーナ:「これは、この国に良く知られている童話…。」 ココ:(N)ティルガーナは再び話だし【子供は早く寝る】という童話について語り出した。 ティルガーナ:「昔々ある所に…。」 0: レイン:(少女/N)昔々ある所に、仮装をした一人の女の子が居ました。その女の子は、それは美しいとみんなから愛され人気者でした。 レイン:(少女/N)女の子は愛される為に、子供達の為にショーを毎日のように開きます。そんな素晴らしいショーを観たくて、子供達は早く寝るようになりました。 0:間 ティルガーナ:(N)ここまでが童話でも話されている所だね。童話にしては綺麗すぎる話しだ。ティルガーナ:「子供達が早く寝るようになって、子供達の親はその女の子に感謝を述べたさ…。あの時までは…。」 0:間 レイン:(少女)「レディース&ジェルトルメン」 レイン:(少女)「今日は玉乗りでございます!!」 レイン:(少女/M)この日の為に、練習してきた玉乗り!絶対上手くやってみせる! ココ:(N)少女の足元がふらつく。 レイン:(少女)「あ!!」 ココ:(N)一人の花屋の女性が少女に悲鳴をあげる。 リン:(花屋)「きゃああああ!!悪魔!!」 0:間 レイン:(少女/N)女の子が被っていたピエロのお面が、ふらついて転んだ時に割れていたのです。そのお面は、自身を人間に見せる【魔法道具】でした。 レイン:(少女/N)自身の正体がバレた女の子は、人間達に冷たい視線や暴言…しまいには物や食べ物を投げつけられます。 ロック:(下町の男)「この悪魔っ!!」 ティルガーナ:(老婆)「神様ぁ…!!」 ココ:(N)少女のショーを観ていた時の笑顔は何処に言ったのでしょう。恐怖に曲がった顔…怒り狂って真っ赤になった顔が少女の瞳に映ります。 0:間 レイン:(少女/N)女の子は…居場所が欲しかっただけでした。両親…親戚、友達さえ冷たい視線、差別を受けるのがウンザリだったからです。だから、大好きなショーを人間達に見せたかった……それだけなのです。 0: レイン:(少女)「どうして?どうして?」 0: レイン:(少女/N)その日を境に、女の子は子供達の恐怖に曲がった笑顔が大好きになりました。大人達の、笑顔から…絶望した顔が…。 レイン:(少女/N)そして女の子は、大好きな子供の魂を集めだします。子供達は寝たきり目を覚まさなくなり…そのまま死んでしまう事件が起きてしまったのです。 0:場面転換/とある真っ暗な空間。 0:ここから大人のレインの声でお願いします。 レイン:「人間達はその現象を、女の子の呪いだと騒ぎ立て、女の子を探しだし、聖水で殺してしまいました。」 レイン:「…しかし、女の子は死にませんでした。女の子は悪魔の混血種だったからです…。」 ココ:(N)レインが三色の光る丸い玉を手からだし、それを鳩に変え…潰して殺す。 0:【SEブシャァ――/ボタボタボタッ――】血しぶきと血が上から落ちる音 レイン:「……時を超えて、今宵も女の子はショーを開きます……。ふふふ…あははははははっ!!!」 0:間 レイン:「悪魔も吸血鬼も…。人間でさえあたしを除け者にした……許さない。」(哀しい冷たい低い声で) ココ:(N)鳩の血がレインの頬を伝い一粒の涙のように落ちる。 0:間/【SEポタンッ――】再び場面が変わる。 リン:「その童話に出てくる女の子が犯人なの?」 ロック:「けどよぉ…。その童話って、100年前の話しじゃねぇの?」 ティルガーナ:「…そうだね。最初はその女の子を殺すまでの話が語られていたが、時の流れってのは怖いよね…。物語を改変して綺麗なお話にしてしまう。」 ティルガーナ:「例えば…。【魔女狩り】という童話もなんだけれど――」 ルカ:「――その!」(前のセリフを遮る。) ココ:(N)ティルガーナの言葉を遮るかのように、ルカが口を開く。 リン:「ルカ?」 ルカ:「その童話に出てくる女の子は、ショーをしていた。そして、子供が寝たきり覚まさない事件も、今回の事件と酷似《こくじ》している。」 ロック:「でもよぉ…。殺されたなら生きてる訳なくねぇか?」 ルカ:「お前はバカか…。(呆れる)いいか?確かに悪魔は聖水で殺せるが、それは雑魚に対して。話にもあった通り、童話に出てくる女の子は、悪魔の混血種とあった。」 ルカ:「そして人型だろう…。そうなると簡単には殺せない…。つまり――」 リン:「まだ生きていて、カイとアン…それに他の子供達をあんな状態にしたのは…。やっぱり…。」 ココ:(N)ルカは頷く ルカ:「その童話の女の子が、今回の事件の犯人だ。」 ココ:(N)ルカがそう言い終わると、ティルガーナの拍手が響く。 ティルガーナ:「いやぁ!!凄いね〜!!僕の力無しに!犯人を突き止めた…。」 ティルガーナ:「……けど、どうやって探す?その悪魔の混血種を…。」 ルカ:(M)白々しい…。(イラつく) ココ:(N)ルカとティルガーナが話してる最中、リンは一人、考え事をしていた。 リン:(M)悪魔の混血種…混血種……。 リン:「あ〜〜〜!!!!」 ロック:「なんだぁ!?」 ルカ:「急にデカい声出すな!」 リン:「ごめん!そうじゃなくて!あのね、私その悪魔の混血種、知ってるかも!」 ルカ:「は?」 ココ:(N)リンはルカに、ロックと受けた依頼の事を話し出す。 リン:「ロックと賊退治した時に、人型の悪魔が現れたの。」 ロック:「そういえば、賊達のアジトに風船があったな。」 ルカ:「それはホントか!?」 ココ:(N)ルカがロックに強く言う。 ロック:「お、おう…。」 ロック:「賊と一緒にその風船も壊したんだけどよ、昨日見た風船に似てた気も…。」 ルカ:「なら…その人型の悪魔が、童話に出てくる女の子と同一人物…。」 ロック:「…あ、あぁ…そうなる、のか?」 リン:「それなら私、場所知ってる!!」 ルカ:「それじゃあ、今夜案内しろ。」 リン:「してくれ…!でしょ?」 ロック:「リン!してくれっ!!」 ココ:(N)ロックの予想外の反応に、ルカとリンは数秒呆気にとられる。 リン:「………ぷっ…あはははははっ!!」 リン:「もうっ!ルカにちゃんと言葉遣い教えようとしてたのに〜、ロックったらぁ。」 ロック:「ギャハハハッ!!」 リン:「あはははっ!!」 ココ:(N)リンとロックは笑い合う。それをボーッと見つめていたティルガーナが、口を開く。 ティルガーナ:「ルカ、帰っちゃったよ〜?」 リン:「あはは――って……え!?」 リン:「…もう!!まて〜〜!!!!」 ココ:(N)リンはルカを急いで追いかける。 ロック:「はぁ…。リン、落ち着けよ〜」 ココ:(N)ロックはため息を吐き、リンの後を追いかける。 0:間 ティルガーナ:「ふふ……。さて…無事にこの事件を解決出来るかなぁ?…楽しみだね。」 0:間/【SE リンの走る音】 リン:「待ってよー!ルカっ!!」 ルカ:「はぁ…。で?場所は…?」 リン:「はぁ…はぁ…。(息を整える。)もうっ!!」 リン:「……場所は、此処から意外と近い、南の森。その森を越えると見えてくる、小さい山があるでしょ?そこに賊の洞穴があったの。」 ロック:「はぁ…はぁ…はぁ…。リ〜ン!!ルカ〜!!待ってくれよォ!!!」 ココ:(N)ロックがヘトヘトになりながら走ってくる。 ロック:「やっと追いついたァ…。おい!俺を置いていくなんて酷いぞ!!」 ココ:(N)ルカはロックを無視して、リンに話しかける。 ルカ:「今日の夜に、そこに案内してくれ。」 リン:「…!!」 リン:(M)へへ…意外と素直なんだから…! ルカ:「なに一人でニヤついてんだ…きも…。」 リン:「きもいは余計ですぅ〜!!」 ロック:「ねぇ…。俺、無視?」 リン:「あ、ごめん。」 0:間 ココ:(N)【元賊の洞穴】夜23時 0: ルカ:「案外早い時間だな。」 リン:「そうそう、遅すぎても良くなくてさ…。良かったぁ!ポイントしてて!」 ロック:「ホント、マリア様様だよな〜」 ロック:「こんな便利な、魔法道具創ってくれてよ〜」 リン:「一度言った場所にポイントする事によって、テレポート出来る魔法道具!便利だよね〜!本当に!」 ルカ:「それより…リン…。」 リン:「うん?何?」 ルカ:「何処に洞穴があるんだ?」 リン:「え?ルカ何言ってんの?ちゃんとあ――」 リン:「えっ……!?無い……なんで!?」 ロック:「確かにこの森を越えたらあったはずなのに…なんでだ…?」 レイン:「さぁ…?何でだと思う…?」 ココ:(N)ロックが首を傾げた瞬間、謎の人物が現れ… ルカ:「――っ!!」(同時に) リン:「――えっ!!」(同時に) ココ:(N)ルカ達が振り返ると同時に、地面の空間が歪み、足元に奈落が生まれる。 ロック:「はぁ!?なんだよこれ!!!」 レイン:「ようこそ、私のステージへ…ふふっ」 ココ:(N)謎の人物が不敵に笑い、そう言うと…瞬く間にルカ達は、奈落の底へ落ちていった。 リン:「きゃあああああああ!!!」 0:間/【SEボーンボーンボーン】24時を知らせる振り時計。 ルカ:「リ……リ……ン……リン!!起きろ!!」 リン:「はっ…!!」 ココ:(N)ルカが肩を揺すり、何とかリンは意識を取り戻す。 リン:「……ここは?」 ココ:(N)辺りを見渡すと、何も無い…真っ暗な空間がそこにあった。 リン:「…あれ?ロックは?」 ルカ:「落ちた時にはぐれたみたいだ…」 リン:「……。探さないと…。」 ルカ:「あぁ…けど、その前に…。」 ココ:(N)ルカはポケットから少し長いリボンを取り出し、リンの手首と自分の手首に繋げる。 リン:「これは?」 ルカ:「はぐれると面倒だろ?」 リン:「……。ふふっ…!そうだね。」 ココ:(N)リンが静かに笑うと、二人はロックを探す為…真っ暗な空間に向かって歩き出す。 0:間 レイン:「さぁ…。あなたの悪夢を見せて?」 0:間 ルカ:「はぐれるなよ…。おい、リン…聞いてるのか――」 ルカ:「…!?リン!!どこいった!!」 ココ:(N)ルカは当たりを見渡すと、手首を見る。 ルカ:(M)確かにリボンを結んだはず…。 0: ココ:(国王)「ルカ」 ルカ:「――っ」 ルカ:「ち…父上…?」 0:間/ここからルカの回想です。 ルカ:「父上〜!母上〜!」 ココ:(国王)「はははっ。ルゥ、なんだい?」 リン:(王妃)「なーに、ルゥ。」 ルカ:「僕ね!大きくなったら、父上と母上を支えるんだ!」 ココ:(国王)「おー!そうか!ありがとうな…。楽しみだ。」 リン:(王妃)「そうね、楽しみだわ…。」 0: ティルガーナ:(侍女)「きゃあああああぁ!!!」(断末魔) レイン:(侍女2)「国王様!お逃げ下さ…ぐはっ――」 ロック:「あれれ〜、逃げたら殺すって言わなかった?…あーでも、逃げなくても殺してるけど。」 0: ティルガーナ:(婆や)「殿下…決して外に出ててはダメです。暫くここで、お姿をお隠しになってください…。」 ルカ:「婆やは…?」 ティルガーナ:(婆や)「……私はまだ仕事が残ってますから。それを片付けに行ってまいります。」 0:【SE キィー/クローゼットが閉まる男】 ルカ:(M)婆や…。父上…母上…怖いよ、怖いよ…。 0: ココ:「よぉ、ガキ」 ルカ:「…!!なんだ!お前!」 ココ:「俺か?俺は殺し屋だ。」 ルカ:「こ、殺し屋…?」 ルカ:「婆や…。リズ、レア…。父上、母上は…?」 ココ:「……殺した。」 ルカ:「――っ」 ココ:「良い目だ…。おい、ガキ」 ココ:「…お前は何の為に生きてる?」 ルカ:「なんの…為…。」 0: リン:(王妃)「ふふ…。陛下?また宝石買ってもいいかしら?」 ココ:(国王)「あぁ…いいとも。」 0:間/ここからMは今のルカです。 ルカ:(M)母上は、高い物を何時も買ってた。国民は、温かいスープさえ…飲めていないのに。 0: ロック:(モブ)「陛下!国民に、温かい食べ物を…!」 ココ:(国王)「食えれば良いだろ…。何度も言わせるでない…!」 ロック:(モブ)「――っ」 0: ルカ:(M)父上は、見て見ぬふりをしていた。国民を大切にしない二人が大嫌いだった。けど、そんな二人でも大好きだった…。 ルカ:(M)俺の事を愛してくれた国民も…。婆や、リズ、レアも…。けど、結局は俺も見て見ぬふりをしていた…。 0:間 ココ:「お前は何の為に生きてる?」 ルカ:(M)俺は…。父上と母上を、支える為に生きて来た。俺がいつか国王になって、国民に温かいスープを飲んで欲しかった。 ルカ:(M)……けど、いつかなんて遅かった。国は滅びて、父上も母上も殺された。国民を大切にしない父上と母上が、大嫌いなはずだったのに…。 ルカ:(M)何故か…目の前に居る男が、憎くて仕方なかった。 0:間 ルカ:「僕は…俺は…。お前を殺す為に、生きている…!」 ココ:「ははっ…。いい面構えだ。 ココ:……ほら、目覚めの時間だぜ?」 0:間 レイン:「なっ!?私の魔法を掻(か)い潜(くぐ)った!?」 レイン:(M)微かに干渉した魔力痕が…誰だ? 0:間(3秒) ルカ:「……。目が覚めても、まだ暗闇か…。」 ルカ:「リボンも解(ほど)けている。……はぁ、探してやるか。」 0:間(3秒)/【SEルカの歩き出す足音】 ココ:(N)一方その頃、リンは。 リン:「…ずっと暗闇だね。ねぇルカ――」 ココ:(N)リンが隣に目をやると、さっきまで居たルカの姿が無かった。 リン:「え!?」 リン:(M)嘘でしょ…。私一人…? ココ:(N)リンが瞳に涙を浮かばせた、その時―― ルカ:(子供1)「ママー!」 ココ:(N)リンの目の前を、見知った人物が横切る。 リン:「う、うそ…。ウィロー…?」 レイン:(子供2)「もう!お兄ちゃんったら!遅いよー!」 ルカ:(子供1)「ごめんって、そんなに怒るなよ。」 リン:「アイビーまで…。」 0: ティルガーナ:(リンの母)「ふふっ…二人とも、そんなに焦らなくても、お夕飯は逃げないわよ?」 リン:「母さん……。」 0: ココ:(N)8年前(リンの回想) リン:(幼い)「ウィロー!起きなさい!」 ルカ:(子供1)「うっせー」 リン:(幼い)「お姉ちゃんに向かって…!」 ルカ:(幼い)「へっ!1歳しか変わらねぇーだろ!なー!アイビー?」 レイン:(子供2)「んー?でも、お姉ちゃんはお姉ちゃんだよ?」 リン:(幼い)「そのとぉーり!」 リン:(幼い)「アイビーの方が大人ねっ」 ルカ:(子供1)「何んだとー!アイビーも7歳だろー!子供じゃん!」 リン:(幼い)「そういう所が、子供なのよー!」(デコピン) ルカ:(子供1)「あたっ…!」 ティルガーナ:(リンの母)「それくらいにしなさい。ほら、朝ごはんの準備。その後はお洗濯よ?」 リン:(幼い)「はーい!」 ルカ:(子供1)「はーい…」(おでこ触りながら) レイン:(子供2)「はーい!」 0:一度15歳のリンに戻ります。 リン:(M)…この頃は楽しかった。何時ものように皆でお料理、お洗濯。木苺を摘んだり…村の子供たちとボール遊び。私が、あの時…あの子を助けなければ良かったんだ。 0: リン(幼い)「あーあ、遅くなっちゃった…。村長話長い…。うん?あの子どうしたんだろう。」 レイン:(幼い村人)「ワンワンがどっか行っちゃったの…。」 リン(幼い)「ボクどうしたの?ワンワン?...お姉ちゃんと一緒に探そっか?」 レイン:(幼い村人)「うん。」 リン(幼い/M)でも…もう遅い時間だし…。 ティルガーナ:(リンの母)「いい?貴女の力は絶対隠すこと。」 リン:(幼い/M)……か、母さんは大袈裟なのよ、ただの物とかを見つける、ちっぽけな力よ?村長さんだって話せば分かってくれる! レイン:(幼い村人)「…お姉ちゃん?」 リン:(幼い)「大丈夫だよ。お姉ちゃんが直ぐに見つけるからね?」 0:間/リンの瞳が緑色に光る レイン:(幼い村人)「お姉ちゃん、ありがとう。」 リン:(幼い)「見つかって良かったね!」 リン:(M)あ、早く帰らないと…。 リン:「またね!」 0:間 ティルガーナ:(リンの母)「何かの間違いです!お願いです!殺さないでください!」(大声) リン:(幼い)「ううん…母さん?」 リン:(幼い)「あれ?ウィロー?アイビー?」 ルカ:(子供1)「ママあぁあ!!」(泣きながら) レイン:(子供2)「怖いよぉお!!」(泣きながら) リン:(幼い)「ウィロー!アイビー!」 ココ:(N)リンが家のドアを開けた瞬間―― リン:(幼い)「ウィロー?アイビー?」 ティルガーナ:(リンの母)「あ、あ…ああああああああぁぁぁ!!!ウィロー!!!アイビー!!!」 リン:(幼い)「か、母さん…?」 ティルガーナ:(リンの母)「なんで…なんで使ったのおぉ!!リィン!!」 リン:(幼い)「だって、女の子が…それに私の力なんて…」 ココ:(N)その時リンは、ある子供に目配せする。そこに居たのは...ある晩、犬を探していた子供だった。その子供は満面の笑みを見せる。そう...その子は嘘つき妖精だったのだ。人間の不幸を餌とする妖精。 ココ:(N)リンは悟った。遊ばれただけだと。 ココ:(N)この子にとってはただの遊びで、何も考えてない……。この妖精にとってこの光景は、ただの食事に過ぎない。 リン:(幼い)「あ……あ……ご、ごめんな――」 ココ:(N)リンが言葉にする前に、母は目の前で殺されてしまう。 ココ:(N)村の人の目が、こう語る…。 ココ:(N)『次はお前だ』 0:ここから15歳のリンです。 リン:「いやあああぁああああ!!!」 レイン:「…そう!泣いて喚け…!あははははっ!!」 レイン:人間はね…笑顔からの絶望が、一番いい顔をするの♡」 レイン:「...さぁ、今度は貴方の悪夢を見せて?」 0:間 ロック:「...いててて。なんだぁ...?真っ暗じゃねぇか」 ココ:(ロックの父)「おいロック」 0:後編へ