台本概要

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タイトル 分冊版 ローランド戦記 一項 ファーストエンカウントー後編ー
作者名 世忍  (@@yosinobu_voice)
ジャンル ファンタジー
演者人数 4人用台本(男2、女2) ※兼役あり
時間 20 分
台本使用規定 非商用利用時は連絡不要
説明 光と闇の破壊素を巡る
世代を超えるSFファンタジーの第一弾

失踪した勇者の娘リリィとさすらいの剣士ロジーそして謎の術を使うリノア
三人の出会いの物語
※ろくしょうるり様のローバーゲイルの世界観を作者公認のもと一部使わせて頂いています

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
リリィ 44 本編の主人公 人族と魔族のハーフ(半魔) 大気に漂う魔素を銃に取り込み弾丸を生成する 母は勇者エリス 体内に魔王の力に似た何かが内包されている
リノア 62 神聖術を扱う女性 ある聖なる力を求め旅をしていた 魔族を嫌っており半魔であるリリィも同様に嫌っていたが彼女の内面に触れ徐々に打ち解けていく
ロジー 51 ロジー・ローランド 剣と魔術の才能に恵まれた王族だが現在は出奔し傭兵まがいな事をして生計を立てている、粗暴な面もあるが女子供を傷つける事を極端に嫌う
ファーガス 25 人を攫い魔素の人体実験をしている、下級貴族 裏で魔族と通じ魔動器や魔素発生装置なども所持している 以下ファーガスの兼ね役(貧民の青年
貧民の青年 8 非常に怠惰で横暴な性格 マーシャという幼馴染がいる
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

文字サイズ
0:以下兼ね役マーク用 ロジー:兼ね役・老いぼれた貧民 老いぼれた貧民: 0: 0: ファーガス:兼ね役・貧民の青年・町民 貧民の青年: 町民: 0: ~本編~   0:―ファーガス邸―― ファーガス:昨日の奴らめ、またまんまとやってくるようだ ロジー:・・・ ファーガス:ロジー!分かっているな、奴らがやってきたら遠慮なく殺せ。 0:――― ファーガスに剣を突き立てて ロジー:ファーガス・・どうするかは俺が決める ファーガス:雇われの傭兵の分際で私に歯向かうのか?・・ロジー 0:――― ロジー剣を納める ロジー:心配するな・・賃金分の仕事はするさ ファーガス:ふ、ふははは、偉そうな口を聞きおって・・せいぜいその口に見合う働きをする事だ 0:――― (長めの間) 屋敷の前、覆面を被ったリノアとリリィ リノア:半魔・・どうするんだ?昨日お前が侵入したせいで警備が厳重になってんぞ リリィ:警備の人数が多すぎる、どうしようリノア・・ リノア:ノープランかよ! リリィ:・・こうなったらアレを使うしかないか リノア:は? リリィ:リノア口塞いでて、ちょっと失礼するよ 0:―― リノア、リリィに抱きかかえられる リリィ:よっと リノア:な・・半魔! リリィ:さぁ屋根の上まで飛ぶよ!・・ガ・レイ・ヴェリア・ノウラ・・・リリース、ワン!とぉぉぉ!! 0:――― リノアを抱えたリリィが屋上まで跳躍する リノア:(口塞ぎながら)ううぅ~~~~ん 0:――― リリィ、リノアを抱えて屋根に着地 リリィ:よぉっとぉ!! リノア:な・・ななななにさ、今の!? リリィ:よく分かんない・・お母さまから教えてもらった秘密の呪文・・だけどお母さまからはその力はあまり使うなって言われた。・・さぁ、ここの窓から中に入ろう、実験の真偽を確かめないと リノア:あ・・あぁ・・ 0 0:――― (間)とある一室に入る二人 リノア:・・なんだこの部屋、箱・・いや棺桶なのか リリィ:これでもかってぐらいに並んでるね リノア:まさかこの中に死体が リリィ:えぇぇ・・まさかね・・ ファーガス:・・ようこそ!お嬢様方、我が屋敷へ! リノア:な・・どこに リリィ:直接、頭に・・ ファーガス:私はファーガス男爵、この屋敷の主人だ!君達は一体何をしに来た?よもやよもや、私の可愛いコレクション達を奪いに来たのかね それともぉ私の研究成果を盗みに来たのか?・・どちらにしても生かして返すわけにはいきませんね リリィ:研究・・やっぱり! ファーガス:さぁ、実験体達よっ、実地試験ですよ、目覚めなさい、そして侵入者を殺すのです リリィ:嘘、棺桶から死体が?いやゾンビが! 0:リノア廊下へ逃げ出す リノア:ぎゃああああぁぁぁぁぁぁ!!! リリィ:え、ええぇぇぇぇ!?リノア!? 0 0:――― 廊下へ出て走る二人 リリィ:なんで!ゾンビが!前来た時はあんなの無かったのに リノア:知るか!半魔! リリィ:あぁっ追いつかれる!って、リノア足はやいっ!! リノア:イヤァァァァァァァ!! リリィ:待ってぇぇ、はっ!リノア!あの部屋空いてる!空いてるよぉぉ! リノア:わ・・分かったああああああぁぁ!! 0:――― (間) リノア:はぁ・・はぁ リリィ:扉の鍵も閉めたししばらくは大丈夫かな、リノア!?? リノア:あ?なんだよ リリィ:ゾンビ、苦手? リノア:うっせぇ 0:――― リノア誰かの気配に気づく リノア:そこにいる奴・・誰だ? ロジー:ははっ!もう気が付いたのか?もっとゆっくりしててもいいんだぜ! リノア:そうしたいところだが、後ろのお客さんが急かしてんだ・・さっさと帰りたいもんだな、お前を倒してな ロジー:ははっ言うじゃねぇか、この俺様を倒すったぁな、出来るかどうかは、置いといてだ リリィ:君は、誰 ロジー:・・ふ、俺はただの傭兵、用心棒さ リノア:ピエロの仮面を被って、ふざけた野郎だな ロジー:ふ・・まぁ悪いがこれも仕事なんでなぁ、ちぃっっとばっか痛い目に合ってもらうぞ 0:ロジーの攻撃に対応できず気絶させられるリノアとリリィ リノア:っへ、やれるもんなら・・ぐうっ!! リリィ:リノア!?・・うぅ!! 0 0:――― 、そしてファーガスが現れる ファーガス:ふぁーーっはっはっはぁ!!良くやったロジーィィィィ!!! ロジー:ファーガス。 ファーガス:さぁ!二人の覆面を剥がし、こちらに向けろ! ロジー:(二人の覆面を取る)ちっ・・・女か、 ファーガス:片方は昨日の賊、もう一人は知らぬ顔だが・・まぁいい、ロジー二人を殺せ。 ロジー:断る。 ファーガス:くははは・・貴様、このワシに逆らうか!? ロジー:賃金分の労働はお終いだ、ファーガス ファーガス:ふ、しょせんは雇われ兵か、ならば仕方ないまずは貴様から死ぬがいい ロジー:っ! ファーガス:なにを遊んでおる実験体ども!早くこいつらを殺せ! 0 0:――― ゾンビ達がドアを破って入ってくる ロジー:ふん、ゾンビにしてはイキが良いが・・行くぞ、聖剣!エクスカリバー!! リノア:(朦朧としながら)・・う・・ぅぅ・・なにあの剣・・ ロジー:はぁ!!!! リノア:あいつ!・・強い ロジー:はーっはっはっは!!ゾンビごときで俺がやれるかよ! ファーガス:な・・私の実験体が全滅だと?だが私の手はまだまだあるぞぉぉぉ、ロジィィィィ! ロジー:それは、魔動機か!? ファーガス:そうだ!魔素の影響を加速させ装着者を魔の者、魔族へと変える魔王ヴェリアス様、最高傑作のひとーぉつぅ!!! ロジー:やめろ!ファーガス、戻れなくなるぞ! ファーガス:(魔動機装着)さぁ魔王様!魔族の加護を我に与えください! ロジー:くっ ファーガス:あぁぁぁぁぁ素晴らしい!、素晴らしいぞぉぉぉ!!これが魔族の体!!なんという高揚感!万能感んんんんんん!! リノア:なんて圧力・・これが魔族の力 ファーガス:さらにぃぃ! 0 0:――― 部屋に魔素が充満していく リノア:なに・・これは、魔素? ロジー:こいつ、魔素発生装置まで持ってんのかよ ファーガス:くふふふふ、我が魔力の源である魔素、こいつを人工的に作り散布する事で魔法の発動に制限は無くなるがこういう使い方も出来る! ロジー:まずいな、この密度は魔物発生限界値を軽く超えてやがる ファーガス:さぁ!現れるがいい!我が下僕達よ!! 0:――― 大量のエルダーゴブリンが部屋に現れる ロジー:くっエルダーゴブリンか、魔族領にしかいない魔物を リノア:しかもこの数・・ ファーガス:さぁぁぁ!やってしまいなさい我が下僕たちよぉぉぉぉ!!! ロジー:っく リノア:まずい!魔法で援護を ファーガス:させませんよ!マレラ・ゴ・レチャ!魔素よ火となり敵を討て!! リノア:(足元が爆発)ちぃ!! ロジー:数が多すぎる!!ぐぅぅ!!腹がっ!・・あ・・ぁぁ・・くそっ(吐血して倒れる) リノア:お、おい!大丈夫か・・半魔!起きろ!!リリィ!! リリィ:ぁ・・リノア? リノア:リリィ、逃げるぞ リリィ:あ・・うん・・あれ・・エ、エル君?、マーちゃん?・・村の皆?なんで・・みんな死んで、あぁ・・あいつも、あ・・あぁぁぁぁぁいやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!! 0 0:――― リリィ覚醒し周辺に強力な重力場が発生する、ゴブリン達は覚醒の力の余波で消滅する、以降リリィ以外の役は覚醒が終わるまで息苦しさの演技をお願いします ファーガス:っ!小娘!なにをした!!我が下僕共が・・一瞬で?・・グゥっっ ロジー:なん・・ッ・・急に・・息が・・ リノア:苦し・・っまさか・・この力は!? ファーガス:なんだ、この小娘の力は・・これではまるで魔王の、いや魔王様は16年前の戦いで勇者との闘いで死んだはず・・それがこんな・・認めぬ、こんな小娘が・・魔王の力なぞ絶対に認めぬ! なぁ!!・・やめろ、やめろおおおぉぉ!!ぐぶわぁぁぁぁぁぁ!! リノア:空間が抉られてファーガスが・・リリィ!もういい!目を覚ませ!! ロジー:な、なんだ・・床に落とした、俺の剣が光って リノア:なに・・あの剣・・いや、この波動!!まさか!! 0 0:――― リノア、ロジーの近くに落ちている聖剣に駆け寄り拾い上げる リノア:あぁ・・やはりここにいらしたのですね、ムールーク ロジー:てめぇ俺の剣、返せ リノア:黙りなさい、この剣は貴方の様な者が使っていいものではありません・・さぁ、リリィ静まりなさい・・リ・レイ・アチャ・ノウラ・・・・帰って来なさい、リリィ ロジー:なんだと・・ リリィ:ぁ・・あぁ・・リノア・・(気絶) ロジー:戻った・・だと・・(吐血) リノア:邪法により命を散らした*無辜≪むこ≫なる民よ、リノアの名において主神ムールークが祝福し新たな命を与えん 0:――― 多数の中の数体のゾンビが蘇生され人間に戻る ロジー:嘘だろ、ゾンビの呪いが解け息を吹き返すだと リノア:私の力じゃ数人しか救えない・・か ロジー:これが聖剣の本当の力か・・なぁ俺の傷も治してくれると助かるんだが リノア:・・今の私の力ではその傷は無理だわ ロジー:ごほっごほっ・・くそが・・ リノア:でもいつか必ず主神の力を賜れるようにしてみせる、それが今は滅んでしまった我が一族の・・ 0 0:――― 聖剣がリノアから離れロジー手元に突き立つ、そして聖剣が淡く光りロジーの体が再生されていく リノア:えぇ!!・・聖剣?!・・えぇぇぇぇ!! ロジー:へっ・・聖剣に振られちまったみてぇだな、嬢ちゃん リノア:うそ・・あなた何者?・・ ロジー:あぁ、そういえばまだ名乗ってなかったな・・俺はロジー・・ロジー、ローランドだ。 リノア:ローランド? ロジー:まぁ警戒すんなって、もうお前らの敵じゃあねぇよ・・あと悪かったなファーガスがあんな非道な実験してるなんて知らなかったんだ リリィ:う・・うぅん リノア:リリィ、起きたか ロジー:起きたばっかで悪いんだが、そろそろ警備兵達が来る頃だ・・動けるか? リリィ:お前!・・よくも! リノア:リリィ!もう敵じゃない、こいつは大丈夫だ リリィ:ぇ・・そうなの僕てっきり・・ ロジー:元気そうでなによりだ・・帰りはちょっと人数が増えてるからな、動けるならそろそろ出るぞ リリィ:人数が増えてるって・・あぁ・・あぁぁぁ、村の人達が生きて・・ リノア:数人しか戻せなかったけどね・・ ロジー:おい!・・もう時間がねぇさっさと来い! リリィ:わかった! 0:村へ帰ってきた一行 リノア:はぁーようやく村に戻ってこれたぜ、これで一件落着ってやつかなぁ リリィ:みんな喜んでくれるよね! リノア:まぁ全員は救えなかったけどなっ 貧民の青年:あ!・・あぁ、マーシャ!マーシャは帰ってないのか・・町へ出稼ぎに行ったきり帰ってないんだ リリィ:まーちゃん、マーシャはファーガス邸で実験体にされて リノア:死んだよ 貧民の青年:なんで!あんたたちがもっと早く行ってたら・・リリィ!あんた初めて屋敷へ行った時になんでマーシャを見つけてくれなかったんだよ リリィ:ご、ごめん 0 0:――― かぶせて 貧民の青年:なんなんだお前は、勇者の娘だとか言っても全然役立たずじゃないか、ふざけるなよ・・返せよ、僕のマーシャを返せよ!! 0 0:――― リノア、青年を殴る リノア:ふざけんなテメェ! 貧民の青年:ぐぁ! リノア:自分では全く動きもしないで!責任ばっかり押し付けやがって・・大体コイツがなにも感じてないとでも思うのか! 0 0:――― リリィの両眼には涙が溜まっている リリィ:僕だって・・マーちゃんは大切な友達だったんだ 貧民の青年:あ・・あぁ リノア:そういや今回の事件はな、この村の誰かが金欲しさに情報を流してたんだとよ 貧民の青年:そんな・・ リノア:あぁそこの男爵に雇われてた兄ちゃんから聞いた話だ、お前らは金欲しさに自分の仲間を売ってたんだよ!それにマーシャに出稼ぎに行かせてた間お前は何をしていた!?ここでボケっとしてただけか!いい加減目を覚ませっ!クズ野郎が!! 貧民の青年:っ!!う、うるせぇ!! リノア:もう関わるな・・リリィ、行くぞ リリィ:う、うん 0 0:――― (長めの間) ロジー:さて、話なんだがリリィ、お前を王都へ連れていき王族で保護しようと思う リリィ:え?なんでそうなるの・・(冗談っぽく)まさかロジー、僕を攫う気なのかい ロジー:なんでそうなんだよ、お前の中には魔王の力に似たなにかが眠っている、それは個人で持つには大きすぎる力だ、いろんなヤツがその力を利用しようとやってくるだろう・・だから王家で保護するって話なんだよ リリィ:そんな、これが魔王の力・・噓でしょ・・でも、というかお前が持ってる剣、母様のじゃないか?! ロジー:・・はぁ? リリィ:大体ロジーのその剣どこで手に入れたんだよ? ロジー:この剣か?これは王族から*出奔《しゅっぽん》する時に城の保管庫から拝借したんだよ リリィ:なんでその剣が王城に ロジー:さぁなぁ・・それはそうとこの剣、結局俺が持ってていいのかよ、リノアだっけ リノア:もういいわよ私はムールークに仕えるために生かされてきたけど、結局ムールークは貴方を選んじゃったみたいだし、しばらくは貴方に貸しといてあげる リリィ:というかロジー、王族だったの?全然そうに見えないんだけど、敬った方がいいの? ロジー:もう王族から*出奔《しゅっぽん》した身の上だからな、そのような気づかいは要らんよ、しかしリリィの母上、勇者エリスの聖剣エクスカリバーが何故か王城で保管されてたっ・・てのは、きな臭い話だな リノア:リリィあんたの母親、勇者エリス・・今どこにいるんだ? リリィ:母様、居なくなっちゃったの十年前から・・だから僕はいつ*母様《かあさま》が帰ってきてもいいように立派に皆を助けてきたんだ・・母様に誇れる自分であるように リノア:リリィ・・ ロジー:これは、王族に近い奴が勇者失踪に関わっている可能性があると見るべきだな、そうなると次は神聖教会のラドル教皇か リリィ:でも!母様の手がかりは王城にある リノア:危険だ リリィ:リノア・・ありがとう危険でもいいんだ、僕は*母様《かあさま》に会いたい、会えるならどんな所にだって行けるよ ロジー:いいんだなリリィ リリィ:うん ロジー:じゃあ決定だ リノア:・・・ ロジー:なぁに安心しろ、いざという時は俺が助けてやるさ!俺の腕は見ただろリリィ リノア:ゴブリンにぶっ殺されてたけどね ロジー:うぐっ リリィ:ははっダメじゃんロジー、でも・・ありがとうっロジー!! ロジー:・・ リノア:なに鼻の下伸ばしてんのよ! ロジー:え!?あぁ、もちろんリノアもだ! リノア:はぁ・・まったく 0:――― (長めの間)小高い丘に小さな墓がありリリィが手を合わせている リリィ:リィーシアおばさんが好きだったお酒・・持ってきたよ・・あと、焼き菓子・・たくさん持ってきたんだ・・今日も、今日もとてもいい天気だね リリィ:・・おばさん、僕・・*母様《かあさま》に会いにいくよ、だからしばらくは帰ってこれないかも・・・・・ねぇ、*母様《かあさま》生きてるよね・・・・・ 0 0:――― (長めの間)リリィの姿を遠くで見守るリノア リノア:まさかこんな事になるなんてねぇ16年前に失踪した勇者エリス、魔王の力を宿した勇者の娘リリィ、そして聖剣エクスカリバーと主神ムールーク リノア:主神を降ろす為に生まれた私を差し置いて、主神に選ばれた王族ロジー・ローランド・・まったく、とんだ運命の巡り合わせというか・・ひょっとしたらあいつらに付いて行ったら会えるのかも・・一族を滅ぼしたあの赤髪の魔族、デュレス・・あいつを殺さない限り私の旅は終われない・・待っててくれよ、みんな・・ : :~~了~~

0:以下兼ね役マーク用 ロジー:兼ね役・老いぼれた貧民 老いぼれた貧民: 0: 0: ファーガス:兼ね役・貧民の青年・町民 貧民の青年: 町民: 0: ~本編~   0:―ファーガス邸―― ファーガス:昨日の奴らめ、またまんまとやってくるようだ ロジー:・・・ ファーガス:ロジー!分かっているな、奴らがやってきたら遠慮なく殺せ。 0:――― ファーガスに剣を突き立てて ロジー:ファーガス・・どうするかは俺が決める ファーガス:雇われの傭兵の分際で私に歯向かうのか?・・ロジー 0:――― ロジー剣を納める ロジー:心配するな・・賃金分の仕事はするさ ファーガス:ふ、ふははは、偉そうな口を聞きおって・・せいぜいその口に見合う働きをする事だ 0:――― (長めの間) 屋敷の前、覆面を被ったリノアとリリィ リノア:半魔・・どうするんだ?昨日お前が侵入したせいで警備が厳重になってんぞ リリィ:警備の人数が多すぎる、どうしようリノア・・ リノア:ノープランかよ! リリィ:・・こうなったらアレを使うしかないか リノア:は? リリィ:リノア口塞いでて、ちょっと失礼するよ 0:―― リノア、リリィに抱きかかえられる リリィ:よっと リノア:な・・半魔! リリィ:さぁ屋根の上まで飛ぶよ!・・ガ・レイ・ヴェリア・ノウラ・・・リリース、ワン!とぉぉぉ!! 0:――― リノアを抱えたリリィが屋上まで跳躍する リノア:(口塞ぎながら)ううぅ~~~~ん 0:――― リリィ、リノアを抱えて屋根に着地 リリィ:よぉっとぉ!! リノア:な・・ななななにさ、今の!? リリィ:よく分かんない・・お母さまから教えてもらった秘密の呪文・・だけどお母さまからはその力はあまり使うなって言われた。・・さぁ、ここの窓から中に入ろう、実験の真偽を確かめないと リノア:あ・・あぁ・・ 0 0:――― (間)とある一室に入る二人 リノア:・・なんだこの部屋、箱・・いや棺桶なのか リリィ:これでもかってぐらいに並んでるね リノア:まさかこの中に死体が リリィ:えぇぇ・・まさかね・・ ファーガス:・・ようこそ!お嬢様方、我が屋敷へ! リノア:な・・どこに リリィ:直接、頭に・・ ファーガス:私はファーガス男爵、この屋敷の主人だ!君達は一体何をしに来た?よもやよもや、私の可愛いコレクション達を奪いに来たのかね それともぉ私の研究成果を盗みに来たのか?・・どちらにしても生かして返すわけにはいきませんね リリィ:研究・・やっぱり! ファーガス:さぁ、実験体達よっ、実地試験ですよ、目覚めなさい、そして侵入者を殺すのです リリィ:嘘、棺桶から死体が?いやゾンビが! 0:リノア廊下へ逃げ出す リノア:ぎゃああああぁぁぁぁぁぁ!!! リリィ:え、ええぇぇぇぇ!?リノア!? 0 0:――― 廊下へ出て走る二人 リリィ:なんで!ゾンビが!前来た時はあんなの無かったのに リノア:知るか!半魔! リリィ:あぁっ追いつかれる!って、リノア足はやいっ!! リノア:イヤァァァァァァァ!! リリィ:待ってぇぇ、はっ!リノア!あの部屋空いてる!空いてるよぉぉ! リノア:わ・・分かったああああああぁぁ!! 0:――― (間) リノア:はぁ・・はぁ リリィ:扉の鍵も閉めたししばらくは大丈夫かな、リノア!?? リノア:あ?なんだよ リリィ:ゾンビ、苦手? リノア:うっせぇ 0:――― リノア誰かの気配に気づく リノア:そこにいる奴・・誰だ? ロジー:ははっ!もう気が付いたのか?もっとゆっくりしててもいいんだぜ! リノア:そうしたいところだが、後ろのお客さんが急かしてんだ・・さっさと帰りたいもんだな、お前を倒してな ロジー:ははっ言うじゃねぇか、この俺様を倒すったぁな、出来るかどうかは、置いといてだ リリィ:君は、誰 ロジー:・・ふ、俺はただの傭兵、用心棒さ リノア:ピエロの仮面を被って、ふざけた野郎だな ロジー:ふ・・まぁ悪いがこれも仕事なんでなぁ、ちぃっっとばっか痛い目に合ってもらうぞ 0:ロジーの攻撃に対応できず気絶させられるリノアとリリィ リノア:っへ、やれるもんなら・・ぐうっ!! リリィ:リノア!?・・うぅ!! 0 0:――― 、そしてファーガスが現れる ファーガス:ふぁーーっはっはっはぁ!!良くやったロジーィィィィ!!! ロジー:ファーガス。 ファーガス:さぁ!二人の覆面を剥がし、こちらに向けろ! ロジー:(二人の覆面を取る)ちっ・・・女か、 ファーガス:片方は昨日の賊、もう一人は知らぬ顔だが・・まぁいい、ロジー二人を殺せ。 ロジー:断る。 ファーガス:くははは・・貴様、このワシに逆らうか!? ロジー:賃金分の労働はお終いだ、ファーガス ファーガス:ふ、しょせんは雇われ兵か、ならば仕方ないまずは貴様から死ぬがいい ロジー:っ! ファーガス:なにを遊んでおる実験体ども!早くこいつらを殺せ! 0 0:――― ゾンビ達がドアを破って入ってくる ロジー:ふん、ゾンビにしてはイキが良いが・・行くぞ、聖剣!エクスカリバー!! リノア:(朦朧としながら)・・う・・ぅぅ・・なにあの剣・・ ロジー:はぁ!!!! リノア:あいつ!・・強い ロジー:はーっはっはっは!!ゾンビごときで俺がやれるかよ! ファーガス:な・・私の実験体が全滅だと?だが私の手はまだまだあるぞぉぉぉ、ロジィィィィ! ロジー:それは、魔動機か!? ファーガス:そうだ!魔素の影響を加速させ装着者を魔の者、魔族へと変える魔王ヴェリアス様、最高傑作のひとーぉつぅ!!! ロジー:やめろ!ファーガス、戻れなくなるぞ! ファーガス:(魔動機装着)さぁ魔王様!魔族の加護を我に与えください! ロジー:くっ ファーガス:あぁぁぁぁぁ素晴らしい!、素晴らしいぞぉぉぉ!!これが魔族の体!!なんという高揚感!万能感んんんんんん!! リノア:なんて圧力・・これが魔族の力 ファーガス:さらにぃぃ! 0 0:――― 部屋に魔素が充満していく リノア:なに・・これは、魔素? ロジー:こいつ、魔素発生装置まで持ってんのかよ ファーガス:くふふふふ、我が魔力の源である魔素、こいつを人工的に作り散布する事で魔法の発動に制限は無くなるがこういう使い方も出来る! ロジー:まずいな、この密度は魔物発生限界値を軽く超えてやがる ファーガス:さぁ!現れるがいい!我が下僕達よ!! 0:――― 大量のエルダーゴブリンが部屋に現れる ロジー:くっエルダーゴブリンか、魔族領にしかいない魔物を リノア:しかもこの数・・ ファーガス:さぁぁぁ!やってしまいなさい我が下僕たちよぉぉぉぉ!!! ロジー:っく リノア:まずい!魔法で援護を ファーガス:させませんよ!マレラ・ゴ・レチャ!魔素よ火となり敵を討て!! リノア:(足元が爆発)ちぃ!! ロジー:数が多すぎる!!ぐぅぅ!!腹がっ!・・あ・・ぁぁ・・くそっ(吐血して倒れる) リノア:お、おい!大丈夫か・・半魔!起きろ!!リリィ!! リリィ:ぁ・・リノア? リノア:リリィ、逃げるぞ リリィ:あ・・うん・・あれ・・エ、エル君?、マーちゃん?・・村の皆?なんで・・みんな死んで、あぁ・・あいつも、あ・・あぁぁぁぁぁいやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!! 0 0:――― リリィ覚醒し周辺に強力な重力場が発生する、ゴブリン達は覚醒の力の余波で消滅する、以降リリィ以外の役は覚醒が終わるまで息苦しさの演技をお願いします ファーガス:っ!小娘!なにをした!!我が下僕共が・・一瞬で?・・グゥっっ ロジー:なん・・ッ・・急に・・息が・・ リノア:苦し・・っまさか・・この力は!? ファーガス:なんだ、この小娘の力は・・これではまるで魔王の、いや魔王様は16年前の戦いで勇者との闘いで死んだはず・・それがこんな・・認めぬ、こんな小娘が・・魔王の力なぞ絶対に認めぬ! なぁ!!・・やめろ、やめろおおおぉぉ!!ぐぶわぁぁぁぁぁぁ!! リノア:空間が抉られてファーガスが・・リリィ!もういい!目を覚ませ!! ロジー:な、なんだ・・床に落とした、俺の剣が光って リノア:なに・・あの剣・・いや、この波動!!まさか!! 0 0:――― リノア、ロジーの近くに落ちている聖剣に駆け寄り拾い上げる リノア:あぁ・・やはりここにいらしたのですね、ムールーク ロジー:てめぇ俺の剣、返せ リノア:黙りなさい、この剣は貴方の様な者が使っていいものではありません・・さぁ、リリィ静まりなさい・・リ・レイ・アチャ・ノウラ・・・・帰って来なさい、リリィ ロジー:なんだと・・ リリィ:ぁ・・あぁ・・リノア・・(気絶) ロジー:戻った・・だと・・(吐血) リノア:邪法により命を散らした*無辜≪むこ≫なる民よ、リノアの名において主神ムールークが祝福し新たな命を与えん 0:――― 多数の中の数体のゾンビが蘇生され人間に戻る ロジー:嘘だろ、ゾンビの呪いが解け息を吹き返すだと リノア:私の力じゃ数人しか救えない・・か ロジー:これが聖剣の本当の力か・・なぁ俺の傷も治してくれると助かるんだが リノア:・・今の私の力ではその傷は無理だわ ロジー:ごほっごほっ・・くそが・・ リノア:でもいつか必ず主神の力を賜れるようにしてみせる、それが今は滅んでしまった我が一族の・・ 0 0:――― 聖剣がリノアから離れロジー手元に突き立つ、そして聖剣が淡く光りロジーの体が再生されていく リノア:えぇ!!・・聖剣?!・・えぇぇぇぇ!! ロジー:へっ・・聖剣に振られちまったみてぇだな、嬢ちゃん リノア:うそ・・あなた何者?・・ ロジー:あぁ、そういえばまだ名乗ってなかったな・・俺はロジー・・ロジー、ローランドだ。 リノア:ローランド? ロジー:まぁ警戒すんなって、もうお前らの敵じゃあねぇよ・・あと悪かったなファーガスがあんな非道な実験してるなんて知らなかったんだ リリィ:う・・うぅん リノア:リリィ、起きたか ロジー:起きたばっかで悪いんだが、そろそろ警備兵達が来る頃だ・・動けるか? リリィ:お前!・・よくも! リノア:リリィ!もう敵じゃない、こいつは大丈夫だ リリィ:ぇ・・そうなの僕てっきり・・ ロジー:元気そうでなによりだ・・帰りはちょっと人数が増えてるからな、動けるならそろそろ出るぞ リリィ:人数が増えてるって・・あぁ・・あぁぁぁ、村の人達が生きて・・ リノア:数人しか戻せなかったけどね・・ ロジー:おい!・・もう時間がねぇさっさと来い! リリィ:わかった! 0:村へ帰ってきた一行 リノア:はぁーようやく村に戻ってこれたぜ、これで一件落着ってやつかなぁ リリィ:みんな喜んでくれるよね! リノア:まぁ全員は救えなかったけどなっ 貧民の青年:あ!・・あぁ、マーシャ!マーシャは帰ってないのか・・町へ出稼ぎに行ったきり帰ってないんだ リリィ:まーちゃん、マーシャはファーガス邸で実験体にされて リノア:死んだよ 貧民の青年:なんで!あんたたちがもっと早く行ってたら・・リリィ!あんた初めて屋敷へ行った時になんでマーシャを見つけてくれなかったんだよ リリィ:ご、ごめん 0 0:――― かぶせて 貧民の青年:なんなんだお前は、勇者の娘だとか言っても全然役立たずじゃないか、ふざけるなよ・・返せよ、僕のマーシャを返せよ!! 0 0:――― リノア、青年を殴る リノア:ふざけんなテメェ! 貧民の青年:ぐぁ! リノア:自分では全く動きもしないで!責任ばっかり押し付けやがって・・大体コイツがなにも感じてないとでも思うのか! 0 0:――― リリィの両眼には涙が溜まっている リリィ:僕だって・・マーちゃんは大切な友達だったんだ 貧民の青年:あ・・あぁ リノア:そういや今回の事件はな、この村の誰かが金欲しさに情報を流してたんだとよ 貧民の青年:そんな・・ リノア:あぁそこの男爵に雇われてた兄ちゃんから聞いた話だ、お前らは金欲しさに自分の仲間を売ってたんだよ!それにマーシャに出稼ぎに行かせてた間お前は何をしていた!?ここでボケっとしてただけか!いい加減目を覚ませっ!クズ野郎が!! 貧民の青年:っ!!う、うるせぇ!! リノア:もう関わるな・・リリィ、行くぞ リリィ:う、うん 0 0:――― (長めの間) ロジー:さて、話なんだがリリィ、お前を王都へ連れていき王族で保護しようと思う リリィ:え?なんでそうなるの・・(冗談っぽく)まさかロジー、僕を攫う気なのかい ロジー:なんでそうなんだよ、お前の中には魔王の力に似たなにかが眠っている、それは個人で持つには大きすぎる力だ、いろんなヤツがその力を利用しようとやってくるだろう・・だから王家で保護するって話なんだよ リリィ:そんな、これが魔王の力・・噓でしょ・・でも、というかお前が持ってる剣、母様のじゃないか?! ロジー:・・はぁ? リリィ:大体ロジーのその剣どこで手に入れたんだよ? ロジー:この剣か?これは王族から*出奔《しゅっぽん》する時に城の保管庫から拝借したんだよ リリィ:なんでその剣が王城に ロジー:さぁなぁ・・それはそうとこの剣、結局俺が持ってていいのかよ、リノアだっけ リノア:もういいわよ私はムールークに仕えるために生かされてきたけど、結局ムールークは貴方を選んじゃったみたいだし、しばらくは貴方に貸しといてあげる リリィ:というかロジー、王族だったの?全然そうに見えないんだけど、敬った方がいいの? ロジー:もう王族から*出奔《しゅっぽん》した身の上だからな、そのような気づかいは要らんよ、しかしリリィの母上、勇者エリスの聖剣エクスカリバーが何故か王城で保管されてたっ・・てのは、きな臭い話だな リノア:リリィあんたの母親、勇者エリス・・今どこにいるんだ? リリィ:母様、居なくなっちゃったの十年前から・・だから僕はいつ*母様《かあさま》が帰ってきてもいいように立派に皆を助けてきたんだ・・母様に誇れる自分であるように リノア:リリィ・・ ロジー:これは、王族に近い奴が勇者失踪に関わっている可能性があると見るべきだな、そうなると次は神聖教会のラドル教皇か リリィ:でも!母様の手がかりは王城にある リノア:危険だ リリィ:リノア・・ありがとう危険でもいいんだ、僕は*母様《かあさま》に会いたい、会えるならどんな所にだって行けるよ ロジー:いいんだなリリィ リリィ:うん ロジー:じゃあ決定だ リノア:・・・ ロジー:なぁに安心しろ、いざという時は俺が助けてやるさ!俺の腕は見ただろリリィ リノア:ゴブリンにぶっ殺されてたけどね ロジー:うぐっ リリィ:ははっダメじゃんロジー、でも・・ありがとうっロジー!! ロジー:・・ リノア:なに鼻の下伸ばしてんのよ! ロジー:え!?あぁ、もちろんリノアもだ! リノア:はぁ・・まったく 0:――― (長めの間)小高い丘に小さな墓がありリリィが手を合わせている リリィ:リィーシアおばさんが好きだったお酒・・持ってきたよ・・あと、焼き菓子・・たくさん持ってきたんだ・・今日も、今日もとてもいい天気だね リリィ:・・おばさん、僕・・*母様《かあさま》に会いにいくよ、だからしばらくは帰ってこれないかも・・・・・ねぇ、*母様《かあさま》生きてるよね・・・・・ 0 0:――― (長めの間)リリィの姿を遠くで見守るリノア リノア:まさかこんな事になるなんてねぇ16年前に失踪した勇者エリス、魔王の力を宿した勇者の娘リリィ、そして聖剣エクスカリバーと主神ムールーク リノア:主神を降ろす為に生まれた私を差し置いて、主神に選ばれた王族ロジー・ローランド・・まったく、とんだ運命の巡り合わせというか・・ひょっとしたらあいつらに付いて行ったら会えるのかも・・一族を滅ぼしたあの赤髪の魔族、デュレス・・あいつを殺さない限り私の旅は終われない・・待っててくれよ、みんな・・ : :~~了~~