台本概要

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タイトル 夜空の星に想いをのせて
作者名 魔殺揶
ジャンル ラブストーリー
演者人数 5人用台本(男2、女3)
時間 10 分
台本使用規定 非商用利用時は連絡不要
説明 地球最後の日。
最後にみんなで見る星空は、本当に綺麗だった……。
5人の複雑な人間関係が入り乱れる少し切ないラブストーリー。

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
蒼空 29 蒼空(そら)。みんなのリーダー的存在。真面目で冷静な判断が出来る。早夜と付き合っている。
星司 33 星司(せいじ)。明るくて前向きなムードメーカー。恋愛には億劫。ひそかに蒼空に想いを寄せている。
日彩 58 日彩(ひいろ)。面倒事を嫌い、1人を好む変わり者。朝美の理想になるべくイメチェンしたが……。
朝美 34 朝美(あさみ)。誠実で優しいお淑やかな女性。自分に自信がない。早夜に想いを寄せている。
早夜 25 早夜(さよ)。元気で好奇心旺盛。楽しいことが大好き。蒼空と付き合ってる。
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

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星司:「ねえぇーそらー。どうする?」 蒼空:「どうするって?」 星司:「話聞いてなかったの?!火付ける用の木炭忘れてきちゃったんだよー」 蒼空:「あぁ……って言ってもなぁ。今時どこも売ってないだろうし」 星司:「でもせっかくバーベキューしたくて色々買ってきたのにー」 日彩:「うるさい。騒ぐな」 星司:「なんだよー!今日はやけに冷たいな?!」 日彩:「別に。お前が忘れてきてもいいように僕が持ってきておいたんだ。感謝しろ」 星司:「えぇ?!本当!ありがとう〜日彩〜! 星司: ……だったらもっと早く言ってくれてもよくない?」 日彩:「その方が面白いからな」 星司:「ひどい!」 朝美:「お待たせー!食材とか色々持ってきたよ」 星司:「わー!2人ともありがとう!」 早夜:「そっちも色々準備ありがとう!もう焼き始める?」 蒼空:「そうだね。この辺すぐ暗くなるから」 日彩:「夜めっちゃ星が綺麗だよ」 早夜:「へぇ〜たのしみ!」 星司:「冷えたお酒がなくて残念だなー」 蒼空:「それなー」 0:あらかた食べ終えると、外はすっかり暗くなっていた。 早夜:「わあぁ……!きれーい!」 0:夜空には満天の星が拡がっていた。 日彩:「あれがオリオン座だよ」 早夜:「へー!あっちは?」 日彩:「オリオン座しかしらない」 星司:「オリオン座くらい誰でも知ってるよ!」 日彩:「じゃあ由来とか歴史は知ってるか?」 星司:「……知らない」 日彩:「僕も知らない」 星司:「なんだよー!」 朝美:「それにしても信じられないよね。隕石が降ってくるなんて」 日彩:「数ヶ月前は全く信じてなかったけど、さすがにこうもみんなが仕事放棄して備え始めてると不安になってくるね」 朝美:「隕石が降ってこなくても、もう元の生活に戻れないかも……」 早夜:「ううっ……さむーい……」 朝美:「大丈夫?そろそろ中入ろうか」 日彩:「そうだね。ゲームしよゲーム」 早夜:「わーい!」 0:忘れ物を取りに戻った星司は、1人ぽつんと座っている蒼空をみつける。 星司:「あれ、蒼空、こんなところでどうしたの? みんなのところ行かないの?」 蒼空:「せっかく綺麗な星空が見られるから、もう少し見てたくて」 星司:「そっか」 蒼空:「……綺麗なものって、ずっと見てたいし、大切にしたいんだけど、時々、自分が汚してしまわないか心配になるんだ」 星司:「ん〜?どしたん、早夜となんかあったの?」 蒼空:「いや、そうじゃないんだけどさ……。自分といることが正しいのか、とか、相手は幸せなのかとか、不安になることもあって」 星司:「……そっか。でも、早夜は蒼空と一緒にいたいから、いてくれてるんだと思うよ。嫌だったら離れていくだけだと思うし」 蒼空:「そうかなぁ。そうだったらいいなぁ」 星司:「うん!大丈夫だよ、きっと」 蒼空:「そっか!ありがとな、星司。俺みんなのところ戻るわ」 星司:「うん、僕ももう少ししたら戻る」 0:蒼空はみんなの元へ戻っていった。星司は1人残される。 星司:「あーあ。内心、不安なら別れればいいのにとか思ってるくせに、どうして思ってもないこと言っちゃうのかな」 日彩:「星司は優しいからな」 星司:「うわっ!びっくりした!いつからいたの」 日彩:「蒼空しか戻ってこなかったからすぐ様子見に来たんだよ」 星司:「ふーん。お前も知ってるだろ?僕が蒼空のこと好きだって」 日彩:「ああ、知ってるよ」 星司:「好きな人の恋愛相談なんて聞きたくないよ……」 日彩:「ん、よしよし、よく頑張ったな」 星司:「なんでお前はそんな優しくするんだよ〜」 日彩:「は?僕はいつも優しいだろ」 星司:「はいはい、そうですかー」 日彩:「ほんと、お前も健気だよなー。次行こうとはならないわけ?」 星司:「そう簡単にいくもんじゃないんですー。日彩こそ、好きな人とかいないの?」 日彩:「僕は……恋愛とか面倒だし、興味ない」 星司:「そう……?ドキドキして楽しいじゃん!」 日彩:「ドキドキなんて、疲れるし面倒」 星司:「つまんないやつだなー」 日彩:「ほっとけ」 朝美:「日彩ー?あ、ごめん2人とも。お話中だった?」 星司:「んーん。ちょうど終わったとこ」 朝美:「そっか。ちょっと日彩に話あるんだけど……」 星司:「じゃ、僕は中に戻ってるねー」 朝美:「ありがとう、星司」 日彩:「朝美が僕に話なんて珍しいね」 朝美:「そうかな。こういうことは日彩に相談するのがいいかなって……」 日彩:「ふむ……なんの話かな」 朝美:「実は……さ。私、早夜のことが好きなんだ」 日彩:「……ほう」 朝美:「もちろん、蒼空くんと早夜が付き合ってるのは知ってるし、それを邪魔するつもりもないんだけど……時々、早夜が蒼空くんのこと話してるの聞いてると、辛くなっちゃって」 日彩:「……そっか」 朝美:「私、どうしたらいいんだろ。早夜には言わないべきだよね?」 日彩:「うーん……朝美が早夜に何も言わず吹っ切れて次にいけるんならいいんじゃない?」 朝美:「吹っ切れる……無理かも……」 日彩:「……ま、他に好きな人でも出来れば解決するんじゃない?ところでどうして僕に相談しようと思ったの?」 朝美:「なんか、日彩って人に話づらい相談とかもしやすくてさ……ごめんね、いつも頼っちゃって」 日彩:「そうかな?僕は別に何もしてないけど」 朝美:「ううん、頼りにしてるよ。なんか元気でた」 日彩:「そう……まぁ話くらいいつでも聞くよ」 朝美:「うん!ありがとう!寒いし中入ろっか?」 日彩:「……もう少し、ここにいる」 朝美:「わかった。早めに戻ってきてね」 日彩:「わかってる」 0:朝美も戻り、今度は日彩が1人になった。 日彩:「せっかくの綺麗な星空なのに、にじんでよく見えないや」 0:静寂な夜空の下、日彩の泣き声だけが静かに響いていた。 0:どれくらいの時が経っただろう。日彩の体はすっかり冷えきっていた。 蒼空:「おーい!日彩ー!そんな外いたら風邪ひくぞー」 日彩:「ほっとけ……」 蒼空:「あーあ、すっごい顔!綺麗な顔がもったいない」 日彩:「うっさいな……」 蒼空:「なーに、なんかあったの。もしかして朝美にふられた?」 日彩:「はぁ?なんで僕が……」 蒼空:「だって好きでしょ、朝美のこと」 日彩:「……」 蒼空:「あんなに分かりやすいのに、朝美って鈍感だよなー」 日彩:「いいんだよ、伝える気なんてないから」 蒼空:「え、なんで?言えばいいのに。『この広大な星空より、君が1番輝いて見えるよ』みたいな!」 日彩:「くっさ」 蒼空:「いいだろー別に!てかさー、ほんとなんかね、隕石の話」 日彩:「嘘だよ。ぜーんぶ嘘。隕石が降ってくるのも、地球が終わるのも。この恋も、全部」 蒼空:「えぇ〜……」 日彩:「いっそ隕石が全部壊してくれればいいのにな」 蒼空:「縁起でもないこと言うんじゃないよ〜」 0:そんな不安を抱えながら各々眠りにつき、朝がやってきた。日差しが眩しい。 早夜:「ふわぁ〜……ちょっと早く起きすぎちゃったな……あれ?朝美?」 朝美:「あ、おはよー早夜」 早夜:「おはよー!早起きだね?」 朝美:「なんかあんまり寝れなくて」 早夜:「あーわかるー。楽しかったね!」 朝美:「うん!楽しかったね!」 早夜:「またあのむさ苦しい街に帰るのか〜。私はこういう自然の中にいる方が好きだなー」 朝美:「……早夜はさ、好きな人に好きな人がいたら、どうする?」 早夜:「え!なに、朝美、好きな人出来たの〜?」 朝美:「それは……」 朝美:(あなたです、とはさすがに言えない……) 早夜:「好きな人に好きな人か〜!でも、今はその人が好きってだけでしょ?それは、朝美がその人を好きなのと変わんないんじゃない?」 朝美:「え?」 早夜:「朝美の好きな人が好きな人にも、好きな人がいるかもしれないし〜ってややこしいね!とにかく!人の気持ちって変わるものじゃない?もしかしたらいずれ朝美のことが好きになるかもしれないし、わかんないじゃん!」 朝美:「……好きです」 早夜:「え?」 朝美:「……って言えたらいいのになー!」 早夜:「朝美なら大丈夫だよ!頑張れ!」 朝美:「ありがとう」 早夜:「ところでさ……日彩のことは、どう思う?」 朝美:「日彩?あの子は……可愛い妹みたいなもんかな」 早夜:「妹?!……日彩が聞いたらめっちゃ怒るだろうな……」 日彩:「誰が妹だって?」 早夜:「うわ!いたー!」 日彩:「丸聞こえだっつの。朝美、いい加減女の子扱いするのやめてよね」 朝美:「だって女の子じゃない。むしろどうして急に男の子っぽくなったの?」 日彩:「イケメンの方が好きかろうと思ったんだよ。意味なかったけどね」 朝美:「どういうこと?」 早夜:「まぁまぁまぁ!男子たちが起きる前に私たちで片付け終わらせちゃお?」 日彩:「おまっ……さらっと女扱いしなかったか?!」 早夜:「え?!べ、別に……?」 朝美:「日彩はあのままでも十分可愛かったのに……」 日彩:「まだ言うか……」 0:片付けが終わり、男子たちを起こして出発の準備をする。 蒼空:「名残り惜しいけど、楽しかった旅行もこれで終わりかー」 星司:「ついでに地球も終わりかー」 蒼空:「そんなさらっと言うなよ……」 早夜:「まぁまぁ!地球があってもなくても、私たちはずっと一緒だよ!」 日彩:「宇宙空間で生きるってことか……?」 蒼空:「日彩はこの後どうすんの?実家帰んの?」 日彩:「僕は……山に登る」 蒼空:「は?」 星司:「なになに?山に登れば助かるの?!」 日彩:「いや?死にに行くんだよ」 蒼空:「いやいや……地球終わるかもしんないのにわざわざ自分で死ななくても……」 日彩:「だからだよ。地球の予定に合わせて死ぬなんて嫌だね」 蒼空:「変なやつ……俺も行こうかな」 日彩:「お前はダメだよ。早夜と一緒にいなきゃ」 朝美:「じゃあ……私が行く。1人じゃ心配だし……」 日彩:「なんの心配?死にに行くのに怪我もなにもないだろ」 朝美:「いや……でも……」 日彩:「妹扱いすんな。……誰も巻き込みたくない」 星司:「……やっぱり、みんなと離れたくないな……」 早夜:「嫌だよ……死ぬなんて言わないでよ」 日彩:「泣くな泣くな。天国でまた会おーぜ」 蒼空:「天国も転生も信じてないくせに」 日彩:「経験してないものを信じるのは難しいことなのだよ」 蒼空:「おばけは?」 日彩:「信じてないよ。怪奇現象なんてあるわけない」 朝美:「じゃあお化け屋敷もホラーゲームも怖くないね!」 日彩:「それはちゃんと経験に基づいて怖いものだと認識してます」 早夜:「じゃあ……経験してないのに、どうして地球に隕石が降ってくることは信じてるの?」 日彩:「……」 蒼空:「あー!めっちゃ悔しそうな顔してる!ははっ!」 日彩:「……そろそろ行くね。元気でね、っていうのもおかしいけど、また会おうね」 蒼空:「おう!またな」 星司:「またねー!」 早夜:「次は海とか行きたいなー!」 朝美:「また……会おうね」 日彩:「ああ……必ず」 蒼空:(N)「5人はそれぞれの道へと歩み出す」 早夜:(N)「それぞれの想いを抱えて」 星司:(N)「たとえ困難な道のりでも」 朝美:(N)「いつかまた、会えると信じて」 日彩:(N)「あの時の夜空の星に、想いをのせて」

星司:「ねえぇーそらー。どうする?」 蒼空:「どうするって?」 星司:「話聞いてなかったの?!火付ける用の木炭忘れてきちゃったんだよー」 蒼空:「あぁ……って言ってもなぁ。今時どこも売ってないだろうし」 星司:「でもせっかくバーベキューしたくて色々買ってきたのにー」 日彩:「うるさい。騒ぐな」 星司:「なんだよー!今日はやけに冷たいな?!」 日彩:「別に。お前が忘れてきてもいいように僕が持ってきておいたんだ。感謝しろ」 星司:「えぇ?!本当!ありがとう〜日彩〜! 星司: ……だったらもっと早く言ってくれてもよくない?」 日彩:「その方が面白いからな」 星司:「ひどい!」 朝美:「お待たせー!食材とか色々持ってきたよ」 星司:「わー!2人ともありがとう!」 早夜:「そっちも色々準備ありがとう!もう焼き始める?」 蒼空:「そうだね。この辺すぐ暗くなるから」 日彩:「夜めっちゃ星が綺麗だよ」 早夜:「へぇ〜たのしみ!」 星司:「冷えたお酒がなくて残念だなー」 蒼空:「それなー」 0:あらかた食べ終えると、外はすっかり暗くなっていた。 早夜:「わあぁ……!きれーい!」 0:夜空には満天の星が拡がっていた。 日彩:「あれがオリオン座だよ」 早夜:「へー!あっちは?」 日彩:「オリオン座しかしらない」 星司:「オリオン座くらい誰でも知ってるよ!」 日彩:「じゃあ由来とか歴史は知ってるか?」 星司:「……知らない」 日彩:「僕も知らない」 星司:「なんだよー!」 朝美:「それにしても信じられないよね。隕石が降ってくるなんて」 日彩:「数ヶ月前は全く信じてなかったけど、さすがにこうもみんなが仕事放棄して備え始めてると不安になってくるね」 朝美:「隕石が降ってこなくても、もう元の生活に戻れないかも……」 早夜:「ううっ……さむーい……」 朝美:「大丈夫?そろそろ中入ろうか」 日彩:「そうだね。ゲームしよゲーム」 早夜:「わーい!」 0:忘れ物を取りに戻った星司は、1人ぽつんと座っている蒼空をみつける。 星司:「あれ、蒼空、こんなところでどうしたの? みんなのところ行かないの?」 蒼空:「せっかく綺麗な星空が見られるから、もう少し見てたくて」 星司:「そっか」 蒼空:「……綺麗なものって、ずっと見てたいし、大切にしたいんだけど、時々、自分が汚してしまわないか心配になるんだ」 星司:「ん〜?どしたん、早夜となんかあったの?」 蒼空:「いや、そうじゃないんだけどさ……。自分といることが正しいのか、とか、相手は幸せなのかとか、不安になることもあって」 星司:「……そっか。でも、早夜は蒼空と一緒にいたいから、いてくれてるんだと思うよ。嫌だったら離れていくだけだと思うし」 蒼空:「そうかなぁ。そうだったらいいなぁ」 星司:「うん!大丈夫だよ、きっと」 蒼空:「そっか!ありがとな、星司。俺みんなのところ戻るわ」 星司:「うん、僕ももう少ししたら戻る」 0:蒼空はみんなの元へ戻っていった。星司は1人残される。 星司:「あーあ。内心、不安なら別れればいいのにとか思ってるくせに、どうして思ってもないこと言っちゃうのかな」 日彩:「星司は優しいからな」 星司:「うわっ!びっくりした!いつからいたの」 日彩:「蒼空しか戻ってこなかったからすぐ様子見に来たんだよ」 星司:「ふーん。お前も知ってるだろ?僕が蒼空のこと好きだって」 日彩:「ああ、知ってるよ」 星司:「好きな人の恋愛相談なんて聞きたくないよ……」 日彩:「ん、よしよし、よく頑張ったな」 星司:「なんでお前はそんな優しくするんだよ〜」 日彩:「は?僕はいつも優しいだろ」 星司:「はいはい、そうですかー」 日彩:「ほんと、お前も健気だよなー。次行こうとはならないわけ?」 星司:「そう簡単にいくもんじゃないんですー。日彩こそ、好きな人とかいないの?」 日彩:「僕は……恋愛とか面倒だし、興味ない」 星司:「そう……?ドキドキして楽しいじゃん!」 日彩:「ドキドキなんて、疲れるし面倒」 星司:「つまんないやつだなー」 日彩:「ほっとけ」 朝美:「日彩ー?あ、ごめん2人とも。お話中だった?」 星司:「んーん。ちょうど終わったとこ」 朝美:「そっか。ちょっと日彩に話あるんだけど……」 星司:「じゃ、僕は中に戻ってるねー」 朝美:「ありがとう、星司」 日彩:「朝美が僕に話なんて珍しいね」 朝美:「そうかな。こういうことは日彩に相談するのがいいかなって……」 日彩:「ふむ……なんの話かな」 朝美:「実は……さ。私、早夜のことが好きなんだ」 日彩:「……ほう」 朝美:「もちろん、蒼空くんと早夜が付き合ってるのは知ってるし、それを邪魔するつもりもないんだけど……時々、早夜が蒼空くんのこと話してるの聞いてると、辛くなっちゃって」 日彩:「……そっか」 朝美:「私、どうしたらいいんだろ。早夜には言わないべきだよね?」 日彩:「うーん……朝美が早夜に何も言わず吹っ切れて次にいけるんならいいんじゃない?」 朝美:「吹っ切れる……無理かも……」 日彩:「……ま、他に好きな人でも出来れば解決するんじゃない?ところでどうして僕に相談しようと思ったの?」 朝美:「なんか、日彩って人に話づらい相談とかもしやすくてさ……ごめんね、いつも頼っちゃって」 日彩:「そうかな?僕は別に何もしてないけど」 朝美:「ううん、頼りにしてるよ。なんか元気でた」 日彩:「そう……まぁ話くらいいつでも聞くよ」 朝美:「うん!ありがとう!寒いし中入ろっか?」 日彩:「……もう少し、ここにいる」 朝美:「わかった。早めに戻ってきてね」 日彩:「わかってる」 0:朝美も戻り、今度は日彩が1人になった。 日彩:「せっかくの綺麗な星空なのに、にじんでよく見えないや」 0:静寂な夜空の下、日彩の泣き声だけが静かに響いていた。 0:どれくらいの時が経っただろう。日彩の体はすっかり冷えきっていた。 蒼空:「おーい!日彩ー!そんな外いたら風邪ひくぞー」 日彩:「ほっとけ……」 蒼空:「あーあ、すっごい顔!綺麗な顔がもったいない」 日彩:「うっさいな……」 蒼空:「なーに、なんかあったの。もしかして朝美にふられた?」 日彩:「はぁ?なんで僕が……」 蒼空:「だって好きでしょ、朝美のこと」 日彩:「……」 蒼空:「あんなに分かりやすいのに、朝美って鈍感だよなー」 日彩:「いいんだよ、伝える気なんてないから」 蒼空:「え、なんで?言えばいいのに。『この広大な星空より、君が1番輝いて見えるよ』みたいな!」 日彩:「くっさ」 蒼空:「いいだろー別に!てかさー、ほんとなんかね、隕石の話」 日彩:「嘘だよ。ぜーんぶ嘘。隕石が降ってくるのも、地球が終わるのも。この恋も、全部」 蒼空:「えぇ〜……」 日彩:「いっそ隕石が全部壊してくれればいいのにな」 蒼空:「縁起でもないこと言うんじゃないよ〜」 0:そんな不安を抱えながら各々眠りにつき、朝がやってきた。日差しが眩しい。 早夜:「ふわぁ〜……ちょっと早く起きすぎちゃったな……あれ?朝美?」 朝美:「あ、おはよー早夜」 早夜:「おはよー!早起きだね?」 朝美:「なんかあんまり寝れなくて」 早夜:「あーわかるー。楽しかったね!」 朝美:「うん!楽しかったね!」 早夜:「またあのむさ苦しい街に帰るのか〜。私はこういう自然の中にいる方が好きだなー」 朝美:「……早夜はさ、好きな人に好きな人がいたら、どうする?」 早夜:「え!なに、朝美、好きな人出来たの〜?」 朝美:「それは……」 朝美:(あなたです、とはさすがに言えない……) 早夜:「好きな人に好きな人か〜!でも、今はその人が好きってだけでしょ?それは、朝美がその人を好きなのと変わんないんじゃない?」 朝美:「え?」 早夜:「朝美の好きな人が好きな人にも、好きな人がいるかもしれないし〜ってややこしいね!とにかく!人の気持ちって変わるものじゃない?もしかしたらいずれ朝美のことが好きになるかもしれないし、わかんないじゃん!」 朝美:「……好きです」 早夜:「え?」 朝美:「……って言えたらいいのになー!」 早夜:「朝美なら大丈夫だよ!頑張れ!」 朝美:「ありがとう」 早夜:「ところでさ……日彩のことは、どう思う?」 朝美:「日彩?あの子は……可愛い妹みたいなもんかな」 早夜:「妹?!……日彩が聞いたらめっちゃ怒るだろうな……」 日彩:「誰が妹だって?」 早夜:「うわ!いたー!」 日彩:「丸聞こえだっつの。朝美、いい加減女の子扱いするのやめてよね」 朝美:「だって女の子じゃない。むしろどうして急に男の子っぽくなったの?」 日彩:「イケメンの方が好きかろうと思ったんだよ。意味なかったけどね」 朝美:「どういうこと?」 早夜:「まぁまぁまぁ!男子たちが起きる前に私たちで片付け終わらせちゃお?」 日彩:「おまっ……さらっと女扱いしなかったか?!」 早夜:「え?!べ、別に……?」 朝美:「日彩はあのままでも十分可愛かったのに……」 日彩:「まだ言うか……」 0:片付けが終わり、男子たちを起こして出発の準備をする。 蒼空:「名残り惜しいけど、楽しかった旅行もこれで終わりかー」 星司:「ついでに地球も終わりかー」 蒼空:「そんなさらっと言うなよ……」 早夜:「まぁまぁ!地球があってもなくても、私たちはずっと一緒だよ!」 日彩:「宇宙空間で生きるってことか……?」 蒼空:「日彩はこの後どうすんの?実家帰んの?」 日彩:「僕は……山に登る」 蒼空:「は?」 星司:「なになに?山に登れば助かるの?!」 日彩:「いや?死にに行くんだよ」 蒼空:「いやいや……地球終わるかもしんないのにわざわざ自分で死ななくても……」 日彩:「だからだよ。地球の予定に合わせて死ぬなんて嫌だね」 蒼空:「変なやつ……俺も行こうかな」 日彩:「お前はダメだよ。早夜と一緒にいなきゃ」 朝美:「じゃあ……私が行く。1人じゃ心配だし……」 日彩:「なんの心配?死にに行くのに怪我もなにもないだろ」 朝美:「いや……でも……」 日彩:「妹扱いすんな。……誰も巻き込みたくない」 星司:「……やっぱり、みんなと離れたくないな……」 早夜:「嫌だよ……死ぬなんて言わないでよ」 日彩:「泣くな泣くな。天国でまた会おーぜ」 蒼空:「天国も転生も信じてないくせに」 日彩:「経験してないものを信じるのは難しいことなのだよ」 蒼空:「おばけは?」 日彩:「信じてないよ。怪奇現象なんてあるわけない」 朝美:「じゃあお化け屋敷もホラーゲームも怖くないね!」 日彩:「それはちゃんと経験に基づいて怖いものだと認識してます」 早夜:「じゃあ……経験してないのに、どうして地球に隕石が降ってくることは信じてるの?」 日彩:「……」 蒼空:「あー!めっちゃ悔しそうな顔してる!ははっ!」 日彩:「……そろそろ行くね。元気でね、っていうのもおかしいけど、また会おうね」 蒼空:「おう!またな」 星司:「またねー!」 早夜:「次は海とか行きたいなー!」 朝美:「また……会おうね」 日彩:「ああ……必ず」 蒼空:(N)「5人はそれぞれの道へと歩み出す」 早夜:(N)「それぞれの想いを抱えて」 星司:(N)「たとえ困難な道のりでも」 朝美:(N)「いつかまた、会えると信じて」 日彩:(N)「あの時の夜空の星に、想いをのせて」