台本概要

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タイトル 約束の華園《The Promised Flower Garden》
作者名 すばら  (@kou0204hei)
ジャンル ファンタジー
演者人数 3人用台本(男3)
時間 30 分
台本使用規定 非商用利用時は連絡不要
説明 割と好評だったので、処女作引っ張り出しました。高難易度です。出来る方のみ、お願いします。めちゃくちゃ叫びます!相応しい環境でのプレイをお薦めします。

兼ね役、零章→ブライアン、サーラ、村長、村人A.村人B.村人C。

一章→愚のサキュラ(表記は???)虚のファズ。

クリストファー、幼少期有り。

N有り。
ト書きも重要な部分あり。

兼ね役補えるなら、実質三人構成。出来なければ、6人以上推奨。

零章の役例→クリス役(女性で少年出来る)人がサーラやる→ネメス役の人が村長、ブライアン、村人ABCのどれかを兼ねる。→ナッシュ役の人は、残りの村人、N等。

一章の役例→ナッシュ役の人が→ファズかサキュラ(表記は???)もしくは両方。

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
クリストファー 50 忌子と呼ばれた20歳の青年。幼少期、10歳。基本クールだが、悪魔の姿に変わると口調がガラッと変わる。
ナッシュ 22 エルフ族、見た目は40歳くらい。博識で気さくな男性。謎の部分が多い。
ネメス 26 腕に邪龍を宿した熱血漢。戦闘でもその熱苦しさが目立っている。40才。
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

文字サイズ
0:第零章。クリストファー回想、忌子【いみご】 【N】:「これは忌子と呼ばれし呪われた少年の物語。小規模な村ミーモで平和に暮す3人の家族、平穏な日常はある日を境に崩れていく。」 【N】:「窮地に追い込まれていく三人の家族。我が子を護らんとする父と母の想いは届く事はなく、事態は深刻さを極める。」 0:《間》 村長:「…者共、家に火を放てぃい!忌子を決して、生かすなっ!焼き殺せええ!!」 村人A:「忌子に天誅を!…うぉおおお!!」 村人B:「不本意じゃが…悪く思わんでくれっ!」 村人C「忌子、死ねぇい!!…お前を殺せば莫大の金が入るっ!(嘲笑)」 0:【忌子と呼ばれた少年が住む家は村長の命で村人達から火矢を放たれ、やがて建物は焼け落ち、倒壊してしまう。】 0:《間》 幼きクリストファー:「……おかあさん、おとぅさぁん!!なんで…なんで…!おうちがもえてるの!?ねえ!ねぇねぇ…ぐす、うわぁぁん(号泣)」 ブライアン:「さぁ、火の手が上がる前に裏口から逃げなさい!クリストファー。ここを出て、北に進むとピエタの丘という場所がある。まずはそこを目指しなさい。」 サーラ:「クリストファー、ごめんなさい。お前を護ってやれなかった…忌子だろうと血が繋がって無くても、お前は愛しい我が子に変わりはしないわ!私の可愛い坊や…このフォルスリングを持っていきなさい。私達からの最期のプレゼントです。」 0:《間》 幼きクリストファー:「…ぐす…ぐす…ぐすん…(泣き止む)なあに??これ。」 ブライアン:「フォルスリングはきっとお前の助けになってくれる筈だ。しかし、多用は禁物だぞ?使い過ぎると身体が蝕まれてしまう危険性があるだろう。命を落としかねない…充分に気をつけて行きなさい!」 幼きクリストファー:「むずかしい言葉でわからない……うん…おとぅさん、おかぁさん…!げんきでね…。」 サーラ:「坊や…誰よりも強く生きなさい!…決してその身に何が起きようとも決して挫けてはなりませんよ…!さようなら…可愛い坊や…。」 ブライアン:「…サーラ、そろそろ向かおう。」 サーラ:「ええ、そうね。」 0:《間》 村長:「やけに静かだ。全員焼け死んだか?ローゴン、カーク確認してこい!」 村人A:「はいよ。」 村人C:「この件はいくら貰えるんだ?ひゃっははは!」 村長:「ミハネル、お主は周囲を注意深く見張っててくれ。」 村人B:「何で儂なんじゃ!他に若いのは五万といると云うのに。」 村人A:「村長!見つけたぞ。」 村長:「本当か?ローゴン。」 村人C:「ひひひ、本棚裏の隠し通路から、地下道へと逃げたみたいだぜぇ!村長?さぞ、大金を払ってくれるんだろうな?ひゃっははは!」 村人B:「往生際が悪いのう。」 村長:「本棚裏に隠し通路だと?姑息な真似を!急げ!!回り込み奴等の退路を塞げ!」 村人A:「はいよ!」 村人B:「また儂も駆り出されるのかの?」 村人C:「今日の依頼だけで一生遊んで暮らせる金が入るかもなあ?ひゃっははは!」 村人A:「む…!来た来た、サーラとブライアンだ!ミハネル、村長に伝えてきてくれ。」 村人B:「村長に?ローゴン、承知したぞぃ。くぅ、年寄りに走らせるとは…足も腰も痛くてかなわん。」 村人C:「いたぜぇー!金のなる木ィイ!!ひゃっははは!」 村長:「見付けたぞ!!サーラ、ブライアン!忌子を逃した後、主らは隠し通路から地下に逃げようとするとはな。」 サーラ:「…」 ブライアン:「…くっ!」 村長:「サーラ、ブライアン!お前達を打首に処する!」 サーラ:「ブライアン、手を握っててくれる?」 ブライアン:「…ああ、君が望むならそうしよう。」 村長:「ローゴン、ミハネル、カーク、断頭台の準備を急げっ!!」 村人A:「はいよ!忌子の罪は親の罪だ!」 村人B:「村長め!年寄りを散々、コキ使いおって!…すまんの村の掟には逆らえんのじゃ。」 村人C:「チッ、忌子は逃したがお前等を殺せば、それなりの金にはなるからな!クッハハハ!」 0:【数刻後、断頭台に二人を座らせる。】 村長:「ブライアン、サーラ最期に言い遺す事はあるか?」 ブライアン:「全ての息とし生きるものに罪など無い!」 サーラ:「クリストファーが忌子で悪魔なら、お前達は人間の皮を被った邪神だね。地獄に堕ちなっ!!」 村長:「やれぃい!!」 0:【ブライアンとサーラは処刑された。】 【N】:【無事に逃げ延びた幼き少年は身に纏った衣服で涙を拭った。その後、両親の形見の指輪を身に着け、1人故郷を離れた。】 0:《間》 【N】:「故郷であるミーモ村を離れ、暫く経った後、全身が異国紋様で覆われる。少年はたちまち、悪魔の姿に変貌を遂げた。すると母から託された指輪、フォルスリングが眩い光を放ち、激痛を覚える。」 0:《間》 幼きクリストファー:「痛い!苦しいっ……ヴア゙ア゙ア゙ア゙ア゙~!!…クククッ…!此奴の身体は居心地が良い。…くっ!未だ不完全と言う訳か……。」 0:《間》 幼きクリストファー:「…うっ!まぶし…!……からだが…あつい……痛い…痛い…痛い…痛いぃい…!!はぁ…はぁ…はぁ…。」 【N】:「再び、眩い光に視界を奪われ激痛と共に我へと還る少年。数刻後、全身に浮き出ていた異国紋様は、夢か幻のように消えていく。」 0:《間》 【N】:「それから10年後、青年は閑散とした町の外れにあるピエタの丘で1人佇んでいた。」 0:《間》 クリストファー:「…10年か…。『忌子』と…人々から罵られ、苦悩し続けた忌まわしき記憶!!…クソッ!!俺は有ってはならない存在なのか!?…俺に人としての価値はあるのか…。いや…既に人では無かった…フフフ…フハハッ!」 【N】:【自分が何者なのか、何の為に生まれたのか”悪魔の様な容姿”を理解出来ずにいた。クリストファーは毎晩、夢に出てきた見知らぬ青年。朧気な記憶を頼りにある町を目指していた。】 【N】:「夢の中で微かに映し出された、鉱山地帯に囲まれた小さな町、ルーブル。ここにクリストファー、身体に潜む何者かを知る者がいる。町中を散策していると、一人のエルフ族の男に出会す。】 クリストファー:「ん?あいつは…夢の中で出てきた男に似ている…!?(小声)そこの青年、止まってくれ!」 ナッシュ:「キミは何者だ?何か焦っているように見えるが?」 クリストファー:「俺はクリストファー・ハロルド!…クリスで良い。…お前は夢に出て来た男か??……俺は何者なんだ!?な、何でも良い!情報をく…!!」 ナッシュ:「…(来たか、邪葬霊の器。キミの夢に干渉して導いた甲斐があったようだ。)」 ナッシュ:「落ち着きたまえ!クリスよ。脳内がパンクしてしまわないように、一つ、一つと整理しようじゃないか!まずは、キミの能力についてだが。」 クリストファー:「の、能力だと!…俺の能力とは時折、目醒める悪魔の様な禍々しい力の事か?」 ナッシュ:「そうだ、キミは普通の人間ではない!…キミの体内に寄生している悪魔は邪葬霊【じゃそうれい】と呼ばれていてね。 ナッシュ:「…あー立ち話もなんだ!ここから南西に進むと、煙突のある家に着く。そこに来ると良い!…それではな!」 0:【そう言い残すと、彼は忽然と姿を消した。】 0:第一章。邪葬霊(じゃそうれい) ナッシュ:「…随分と遅かったね。待ちくたびれたよ?…解りづらかったかい??」 クリストファー:「すまない…実は方向音痴なんだ…(苦笑)」 ナッシュ:「それじゃあ、仕方ないね…。さて、本題に入ろうか!」 クリストファー:「ナッシュ!…単刀直入に訊こう。俺の能力【ちから】の根源は?」 ナッシュ:「…キミには古来より、先祖代々から受け継がれている能力【ちから】があってね!」 クリストファー:「…ご、ご先祖様だと!?『忌子』と何か関連があるのか?」 ナッシュ:「キミの先祖様も忌子と呼ばれ…キミと同様に人々から非難された。果てにはその命を落とした…。」 クリストファー:「…まさかっ!?その話から察するに、ご先祖様の残留思念が俺に…何らかの理由で宿ってしまったと云うのか!?」 ナッシュ:「…え、excellent!!素晴らしい!…飲み込みが早くて助かるよ!」 クリストファー:「その理由【わけ】は何だ?何故…俺に憑いている??」 ナッシュ:「キミは依代【よりしろ】なんだ。…つまりはイレモノと云う訳さ。」 クリストファー:「…い、イレモノだと?…俺が器だと云うのか!?」 ナッシュ:「その様子から察するに大凡、話の筋は理解出来たみたいだね?…次に邪葬霊『じゃそうれい』の件について説こうか。」 クリストファー:「……!」 ナッシュ:「…驚愕しているところ、更に脅かせて申し訳ないのだが…邪葬霊とは【最古の悪魔】度々、キミの身体に浮き出る禍々しき紋様がその証。」 クリストファー:「【邪葬霊】と『忌子』は双を成すもの…つまりは俺の先祖は悪魔と!?」 ナッシュ:「BINGO!!キミは本当に優秀だね!最古の悪魔にして置くのは勿体無いくらいだよ(微笑)」 クリストファー:「…ん?何故、お前はそこまで詳しいんだ…?お前は何者だ!?」 ナッシュ:「まぁまぁ、そう身構えないでくれよ?私の正体は理由(わけ)があって、今はまだキミには明かせない…その時が来たら話すとしよう。」 クリストファー:「…解った。もう1つ…訊きたい事がある!このフォレスリングはどういった代物だ?何故、俺の能力(ちから)を抑えられる?」 ナッシュ:「その指輪は別名【魔封じの壺】と云って、古来より魔を抑える壺として語り継がれている代物さ!」 ナッシュ:「…指輪なのに何故、壺?とか思っただろう?元々は丁度、キミの顔くらいの面積の壺に魔を封じ込めていたのさ。」 ナッシュ:「だが、その壺は…邪悪なるモノを封じ込め過ぎたせいか、突然割れて粉々となってしまったんだ…。」 ナッシュ:「その後、とある細工屋が何の変哲もない指輪に封印の術式を施し、改良を重ね、普及させたと云う訳さ。」 クリストファー:「…なるほどな。それで…その大層な代物を何故、俺の両親が所持していた?」 ナッシュ:「……まだ解らないのかい?キミは…捨て子なのだよ。キミの義理の両親は悪魔とは相反する存在【天界の使徒】なのさ。」 ナッシュ:「【天界の使徒】の先祖は、邪神を封じる為『古来の悪魔』と対峙した。その結果、魔封じの壺に邪神の御魂【みたま】を封じ込めた。 」 ナッシュ:「だが…魔刻(まこく)と呼ばれた悪しき流行り病が世に蔓延り…人々を苦しめた。亡くなった負の感情達は魔封じの壺に集まり、中に眠る邪神の赤子、邪葬霊の糧となってしまう。膨大な魂(糧)が壺の中で邪葬霊が産み落とされた。その反動か奇しくも壺は割れ、依代であるキミの身体に邪葬霊が宿ったという訳さ。」 クリストファー:「は…(意気消沈)」 ナッシュ:「ふむ。…驚くのも無理無いね…。さて、今日はもう休みなさい。」 ナッシュ:「翌日、キミにはとある場所に向かってもらいたい!【約束の華園】…無数の華が咲き乱れていてね、巷で噂のデートスポットさ!この鉱山地帯を北西に抜けたら【約束の華園】は直ぐに見えてくるだろう。」 クリストファー:「……Zz」 ナッシュ「ふふっ…寝顔が愛らしい悪魔の子か…(笑)」 【N】:【翌日、クリストファーはナッシュから約束の華園について、再度詳細を告げられルーブルを後にした。】 0:《間》 クリストファー:「…ぜぇ…ぜぇ…ぜぇ…。ナッシュめ…!…時期に日が落ちるんだが。次遭ったら文句を云ってやるっ!」 0:《間》 【N】:【辛辣にボヤき散らかすクリストファーはその足は止める事無く、目的地までひたすら歩く】 【N】:【漸く、目印である薔薇の門が見えてきた刹那、辺りに不穏な空気が漂う】 0:《間》 クリストファー:「…おい!お前は何者だ?…隠れているのは解っている!」 ???:「うふふ…あらあらあーバレちゃったかしらあん?アタイの気を詠むなんて貴方、鼻が利くのね(嗤)」 ???:「でもぉー動きが遅いわねえ?いつまでも呆けていると、貴方の喉元を掻っ切る事なんて、容易いのよ?…フンッ!(ナイフを突き付ける)」 クリストファー:「…ぐぅぅ!!不意打ちとは…卑怯な真似を。…はああああ!(大鎌を振り下ろす)」 ???:「そんなスキだらけの攻撃なんて~当たりはしな……ぐっ!貴様あ!アタイを怒らせたなあっ!死に晒せボケがぁああ!!(ナイフを投げる)」 ???:「うふん…うふふ~!これは避け切れるぅ?…餓刃滅閃!(がじんめっせん) 」 クリストファー:「…ぐはぁ…!はぁはぁ…コイツ!強い!…烈神衝!!(れっしんしょう)」 ???:「ぐっ…あ~ん!痛いじゃないのお!!…もぅう~怒ったわあ!その可愛い顔を歪ませてあげるぅう!!《詠唱》…愚劣極まりし…人の子よ…路頭に迷いて死に腐れ!」 ???:「…紫炎乱翔殺!!(しえんらんしょうさつ)」 ネメス:「やらせん!!永遠の痛みの中で踠き苦しむがいい、エターナル・スティング!」 クリストファー:「はぁ…はぁ…はぁ…お前は!?…た、助かったのか…(気絶)」 ???:「なっ?…なによぉ~あんたぁ!!狩りの邪魔するんじゃないよお~!…あんたの顔もアタイのコレクションに加えてあげるぅう!!瞬戟迅!(しゅんげきじん)」 ネメス:「そんな動きでは俺を捕らえる事など出来んっ!《詠唱》…幾千…幾万の彷徨える亡霊よっ!黄泉に還れっ!」 ネメス:「ディストラクション•サクリファイス!!」 ???:「ぐはぁぁあ…ぜぇ…はぁ…ぜぇ…はぁ…アタイの顔にき、傷があああ!お、覚えて起きなさいよお!!この借りは必ずぅう~!!(逃げる)」 0:《間》 ネメス:「傷だぁ?元々、醜い面構えだろうが!……さてと!小僧の傷の手当てをせねばな…」 ネメス:「些か荒療治だが、我慢しろよ?…はぁぁあ!!ふんっ!(気功により傷を癒す)」 クリストファー:「…う~ん…はっ!…お、俺は…一体!?」 ネメス:「まだ、寝ていろ!下手に動いては傷が開くぞ?」 クリストファー:「くっ…(呻く)」 ネメス:「この馬鹿がっ!…人の忠告を訊かないからだぞ?」 クリストファー:「すまない…俺はクリストファー •ハロルド!気軽にクリスって呼んでくれ。」 ネメス:「ふむ。俺の名はネメスだ!小僧…間一髪だったな。俺が人捜しで、この一帯を歩き回っていなかったらお前は今頃、お陀仏だったぜ?」 クリストファー:「ふん…余計な世話だ。…人捜しは女か?」 ネメス:「ほう?小僧のクセに良い勘をしてやがるっ!…何故女だと思った?」 クリストファー:「お前の首に巻いてるマフラーは…手編みの物だろ?それで女と直感的に思った!」 ネメス:「くっくっくっ…はははっ!たまげた洞察力だ。…こりゃ傑作だっ!ふはは!(高笑)」 ネメス:「正解だ。アリサという女を知らんか?身長はお前の半分くらい。髪は艶やかな黒のストレートで…誰もが魅了されちまう程の美女だ!」 クリストファー:「…悪い。そんな女は見ていないな。さっき俺と殺り合ったokamaなら見たけどな!」 ネメス:「あ~!さっきのブ男か!お前も運が悪いよな。何であんな気持ち悪い男女(おとこおんな)に弄(あそ)ばれていたんだ?(苦笑)」 クリストファー:「知らん。門を潜ったら、急に襲い掛かってきたんだよ!!クソッ!マジで何なんだ…あいつ!(怒)」 ネメス:「…ふはははっ!まぁまぁ、幸いにも命は助かったんだし、良しとしようじゃねえか!…恐らく、あのカマ野郎は愚のサキュラか!」 クリストファー:「愚のサキュラ?」 ネメス:「ああ、俺も詳しくは知らんが…愚、虚、辱、鬱の奇妙な四人の連中がいるみたいだ!」 クリストファー:「…」 ネメス:「愚のサキュラ。虚のファズ。辱のタバサ。鬱のカシウス。また襲ってくる可能性は捨て切れねぇ!クリス、気を付けろよ!」 クリストファー:「はぁ?そもそも何故、俺が狙われている!」 ネメス:「さぁてな…?」 ネメス:「こ、この殺気は…!噂をすれば何とやらだな。」 クリストファー:「勘弁してくれ。」 【N】:【愚のサキュラを退けたが休息は束の間、次なる刺客が静寂を切り裂く】 0:第二章。陰と陽 ネメス:「…こいつぁ、さっきのオカマ野郎の非じゃねえかもな。」 ネメス:「良いか、クリス!油断するんじゃねえぞ。…いねぇだと?!……上かっ!!」 クリストファー:「次から次へと、目障りな奴等だ。」 ファズ:「…ひゃっはあ!!いいねぇ~空からの眺めは絶景だなあ!さてさて、標的はアイツだなあ!…ほんの挨拶だあ!受け取れえ~い!フォトンドライブ!おらおらおらあ!!ひゃはは!ひゃっははは~!」 ネメス:「クリス。ヤツは無尽蔵に弾を生み出せるみたいだ!まるで、弾が生きてやが…あの軌道、クリスを狙って?よ、避けろっ!!」 クリストファー:「ね、ネメス!?…ダメだ間に合わな…ぐああああああああぁぁぁ!!」 ファズ:「ぎゃはっ…!ぎゃはははは!!無理無理い~!このファズ様の空爆からは決して逃げられない~!…大人しく、蜂の巣となれぇ~い!!ぎゃはははっ!」 クリストファー:「……?!何だ、この感覚は?!ま、まさか!コレは……!……熱い…痛い!熱い!痛い!痛いいいいぃ!!ヴァ”ァ”ァ”ァ”ァ”……!!(以降言動変)」 ネメス:「お、おい!!クリスッ!しっかりしろ!…?!…俺の知ってる生意気な小僧か?…何だ…この禍々しい気はっ!?……あ、悪魔だと!?」 クリストファー:「…ヴァ”ァ”ァ”ァ”ァ”!!…ハァ…ハァ…ハァ…ハァ!久方振りに出て来て見たら…何やら小物が騒いでおる。ふむ…どれ…1つ捻ってみるとしよう!ぬぅんっ!(大鎌が伸びファズを拘束する)」 ファズ:「……ぐぅ…!な、な、何だコイツあ!?は、は、離せぇ!!気安く俺様に触れてんじゃねえええぇ!!クソがぁ!!その鎌、諸共撃ち落としてくれるわあああぁ!!」 ファズ:「《詠唱》全てを空白に…!どれだけ足掻いても、所詮は虚無!!…幻想なんだよおおお!!」 ファズ:「……夢幻~連装ぅう~爆連弾ぁん!!(むげんれんそうばくれんだん)」 クリストファー:「……ッ!(全て避ける)…ふん!小物にしては見事なステップだ。だが、ワンパターンで飽きが早い。……そろそろ終曲としよう…!これが貴様に送る鎮魂曲(レクイエム)だ!」 クリストファー:「……虚空より出し……災厄の化身よ!その御身で…我が身を護り……現世(ここ)に顕現せよっ!!…グァァッ!!」 ネメス:「ほぅ…こいつぁ、俺の出る幕は無そうだな!さぁ、小僧の本気とやらを拝見しようじゃねえかっ!(傍観)」 ファズ:「……な、なんだってんだああ!?い、いや!あ、あんなのは…た、ただのコケ脅しだぁ!!お、俺様は…び、び、ビビってなんか……いねえぞおおおぉ!!(怖気付く)」 0:《間》 クリストファー:「……無尽殺戟舞神葬!!(むじんさつげきぶじんそう)」 0:《間》 【N】:【大地は砕け、穹(そら)は裂け…今まで蠅の如く五月蝿かったファズは一瞬にして落とされ…這い蹲り、地面を舌で舐めるかの様に息絶えた】 ファズ:「グチャッ…!ぐひぁぁあああああ!!はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…(戦闘不能)」 クリストファー:「脆い…脆過ぎる。所詮は矮小な人の子よ…ぐっ!?…時間か!さて、暫しの安息だ。スゥゥ…!(元に戻る)」 0:《間》 【N】:【クリスの真なる能力(ちから)により虚のファズを文字通り、虚空へと還した。クリストファー達は惜しむ暇もなく、その場を離れた」 クリストファー:「(正気に戻る)ん…そこに転がってる亡骸は……ファズ。」 ネメス:「ふっ…見事だったぜ、クリス!最初に会った時とはまるで別人じゃねえか。ふっははは!!」 クリストファー:「…(くっ…お、俺は…また制御出来なかったのかっ!?クソッ!…指輪の効力が薄れてきてるのか…?)」 クリストファー:「ネメス、お前に話さなければならない事がある。一度ここを離れて、街に戻ろう。」 ネメス:「おい、ワガママ云える立場じゃねえだろ?その話は道中で訊いてやるよ。分かってるとは思うが俺の依頼は完了してねぇぞ?」 クリストファー:「依頼?ああ…アリサと云う女の捜索か??」 ネメス:「そうだ。悪いが、この前のオカマ野郎の借りは返して貰うぞ!」 クリストファー:「チッ…!それを云われちゃ身も蓋も無いだろうが。」 ネメス:「ふはは!悪いな。こちらも割と深刻なんでな…お前さんの事情を汲みたいのも山々だが、まずは俺の依頼を遂行して貰おうっ!」 クリストファー:「くっ…わ、解った。やれば良いんだろ、やれば。」 【N】:【斯くして、クリスとネメスは新たな旅へと歩みを始めたのだった。】

0:第零章。クリストファー回想、忌子【いみご】 【N】:「これは忌子と呼ばれし呪われた少年の物語。小規模な村ミーモで平和に暮す3人の家族、平穏な日常はある日を境に崩れていく。」 【N】:「窮地に追い込まれていく三人の家族。我が子を護らんとする父と母の想いは届く事はなく、事態は深刻さを極める。」 0:《間》 村長:「…者共、家に火を放てぃい!忌子を決して、生かすなっ!焼き殺せええ!!」 村人A:「忌子に天誅を!…うぉおおお!!」 村人B:「不本意じゃが…悪く思わんでくれっ!」 村人C「忌子、死ねぇい!!…お前を殺せば莫大の金が入るっ!(嘲笑)」 0:【忌子と呼ばれた少年が住む家は村長の命で村人達から火矢を放たれ、やがて建物は焼け落ち、倒壊してしまう。】 0:《間》 幼きクリストファー:「……おかあさん、おとぅさぁん!!なんで…なんで…!おうちがもえてるの!?ねえ!ねぇねぇ…ぐす、うわぁぁん(号泣)」 ブライアン:「さぁ、火の手が上がる前に裏口から逃げなさい!クリストファー。ここを出て、北に進むとピエタの丘という場所がある。まずはそこを目指しなさい。」 サーラ:「クリストファー、ごめんなさい。お前を護ってやれなかった…忌子だろうと血が繋がって無くても、お前は愛しい我が子に変わりはしないわ!私の可愛い坊や…このフォルスリングを持っていきなさい。私達からの最期のプレゼントです。」 0:《間》 幼きクリストファー:「…ぐす…ぐす…ぐすん…(泣き止む)なあに??これ。」 ブライアン:「フォルスリングはきっとお前の助けになってくれる筈だ。しかし、多用は禁物だぞ?使い過ぎると身体が蝕まれてしまう危険性があるだろう。命を落としかねない…充分に気をつけて行きなさい!」 幼きクリストファー:「むずかしい言葉でわからない……うん…おとぅさん、おかぁさん…!げんきでね…。」 サーラ:「坊や…誰よりも強く生きなさい!…決してその身に何が起きようとも決して挫けてはなりませんよ…!さようなら…可愛い坊や…。」 ブライアン:「…サーラ、そろそろ向かおう。」 サーラ:「ええ、そうね。」 0:《間》 村長:「やけに静かだ。全員焼け死んだか?ローゴン、カーク確認してこい!」 村人A:「はいよ。」 村人C:「この件はいくら貰えるんだ?ひゃっははは!」 村長:「ミハネル、お主は周囲を注意深く見張っててくれ。」 村人B:「何で儂なんじゃ!他に若いのは五万といると云うのに。」 村人A:「村長!見つけたぞ。」 村長:「本当か?ローゴン。」 村人C:「ひひひ、本棚裏の隠し通路から、地下道へと逃げたみたいだぜぇ!村長?さぞ、大金を払ってくれるんだろうな?ひゃっははは!」 村人B:「往生際が悪いのう。」 村長:「本棚裏に隠し通路だと?姑息な真似を!急げ!!回り込み奴等の退路を塞げ!」 村人A:「はいよ!」 村人B:「また儂も駆り出されるのかの?」 村人C:「今日の依頼だけで一生遊んで暮らせる金が入るかもなあ?ひゃっははは!」 村人A:「む…!来た来た、サーラとブライアンだ!ミハネル、村長に伝えてきてくれ。」 村人B:「村長に?ローゴン、承知したぞぃ。くぅ、年寄りに走らせるとは…足も腰も痛くてかなわん。」 村人C:「いたぜぇー!金のなる木ィイ!!ひゃっははは!」 村長:「見付けたぞ!!サーラ、ブライアン!忌子を逃した後、主らは隠し通路から地下に逃げようとするとはな。」 サーラ:「…」 ブライアン:「…くっ!」 村長:「サーラ、ブライアン!お前達を打首に処する!」 サーラ:「ブライアン、手を握っててくれる?」 ブライアン:「…ああ、君が望むならそうしよう。」 村長:「ローゴン、ミハネル、カーク、断頭台の準備を急げっ!!」 村人A:「はいよ!忌子の罪は親の罪だ!」 村人B:「村長め!年寄りを散々、コキ使いおって!…すまんの村の掟には逆らえんのじゃ。」 村人C:「チッ、忌子は逃したがお前等を殺せば、それなりの金にはなるからな!クッハハハ!」 0:【数刻後、断頭台に二人を座らせる。】 村長:「ブライアン、サーラ最期に言い遺す事はあるか?」 ブライアン:「全ての息とし生きるものに罪など無い!」 サーラ:「クリストファーが忌子で悪魔なら、お前達は人間の皮を被った邪神だね。地獄に堕ちなっ!!」 村長:「やれぃい!!」 0:【ブライアンとサーラは処刑された。】 【N】:【無事に逃げ延びた幼き少年は身に纏った衣服で涙を拭った。その後、両親の形見の指輪を身に着け、1人故郷を離れた。】 0:《間》 【N】:「故郷であるミーモ村を離れ、暫く経った後、全身が異国紋様で覆われる。少年はたちまち、悪魔の姿に変貌を遂げた。すると母から託された指輪、フォルスリングが眩い光を放ち、激痛を覚える。」 0:《間》 幼きクリストファー:「痛い!苦しいっ……ヴア゙ア゙ア゙ア゙ア゙~!!…クククッ…!此奴の身体は居心地が良い。…くっ!未だ不完全と言う訳か……。」 0:《間》 幼きクリストファー:「…うっ!まぶし…!……からだが…あつい……痛い…痛い…痛い…痛いぃい…!!はぁ…はぁ…はぁ…。」 【N】:「再び、眩い光に視界を奪われ激痛と共に我へと還る少年。数刻後、全身に浮き出ていた異国紋様は、夢か幻のように消えていく。」 0:《間》 【N】:「それから10年後、青年は閑散とした町の外れにあるピエタの丘で1人佇んでいた。」 0:《間》 クリストファー:「…10年か…。『忌子』と…人々から罵られ、苦悩し続けた忌まわしき記憶!!…クソッ!!俺は有ってはならない存在なのか!?…俺に人としての価値はあるのか…。いや…既に人では無かった…フフフ…フハハッ!」 【N】:【自分が何者なのか、何の為に生まれたのか”悪魔の様な容姿”を理解出来ずにいた。クリストファーは毎晩、夢に出てきた見知らぬ青年。朧気な記憶を頼りにある町を目指していた。】 【N】:「夢の中で微かに映し出された、鉱山地帯に囲まれた小さな町、ルーブル。ここにクリストファー、身体に潜む何者かを知る者がいる。町中を散策していると、一人のエルフ族の男に出会す。】 クリストファー:「ん?あいつは…夢の中で出てきた男に似ている…!?(小声)そこの青年、止まってくれ!」 ナッシュ:「キミは何者だ?何か焦っているように見えるが?」 クリストファー:「俺はクリストファー・ハロルド!…クリスで良い。…お前は夢に出て来た男か??……俺は何者なんだ!?な、何でも良い!情報をく…!!」 ナッシュ:「…(来たか、邪葬霊の器。キミの夢に干渉して導いた甲斐があったようだ。)」 ナッシュ:「落ち着きたまえ!クリスよ。脳内がパンクしてしまわないように、一つ、一つと整理しようじゃないか!まずは、キミの能力についてだが。」 クリストファー:「の、能力だと!…俺の能力とは時折、目醒める悪魔の様な禍々しい力の事か?」 ナッシュ:「そうだ、キミは普通の人間ではない!…キミの体内に寄生している悪魔は邪葬霊【じゃそうれい】と呼ばれていてね。 ナッシュ:「…あー立ち話もなんだ!ここから南西に進むと、煙突のある家に着く。そこに来ると良い!…それではな!」 0:【そう言い残すと、彼は忽然と姿を消した。】 0:第一章。邪葬霊(じゃそうれい) ナッシュ:「…随分と遅かったね。待ちくたびれたよ?…解りづらかったかい??」 クリストファー:「すまない…実は方向音痴なんだ…(苦笑)」 ナッシュ:「それじゃあ、仕方ないね…。さて、本題に入ろうか!」 クリストファー:「ナッシュ!…単刀直入に訊こう。俺の能力【ちから】の根源は?」 ナッシュ:「…キミには古来より、先祖代々から受け継がれている能力【ちから】があってね!」 クリストファー:「…ご、ご先祖様だと!?『忌子』と何か関連があるのか?」 ナッシュ:「キミの先祖様も忌子と呼ばれ…キミと同様に人々から非難された。果てにはその命を落とした…。」 クリストファー:「…まさかっ!?その話から察するに、ご先祖様の残留思念が俺に…何らかの理由で宿ってしまったと云うのか!?」 ナッシュ:「…え、excellent!!素晴らしい!…飲み込みが早くて助かるよ!」 クリストファー:「その理由【わけ】は何だ?何故…俺に憑いている??」 ナッシュ:「キミは依代【よりしろ】なんだ。…つまりはイレモノと云う訳さ。」 クリストファー:「…い、イレモノだと?…俺が器だと云うのか!?」 ナッシュ:「その様子から察するに大凡、話の筋は理解出来たみたいだね?…次に邪葬霊『じゃそうれい』の件について説こうか。」 クリストファー:「……!」 ナッシュ:「…驚愕しているところ、更に脅かせて申し訳ないのだが…邪葬霊とは【最古の悪魔】度々、キミの身体に浮き出る禍々しき紋様がその証。」 クリストファー:「【邪葬霊】と『忌子』は双を成すもの…つまりは俺の先祖は悪魔と!?」 ナッシュ:「BINGO!!キミは本当に優秀だね!最古の悪魔にして置くのは勿体無いくらいだよ(微笑)」 クリストファー:「…ん?何故、お前はそこまで詳しいんだ…?お前は何者だ!?」 ナッシュ:「まぁまぁ、そう身構えないでくれよ?私の正体は理由(わけ)があって、今はまだキミには明かせない…その時が来たら話すとしよう。」 クリストファー:「…解った。もう1つ…訊きたい事がある!このフォレスリングはどういった代物だ?何故、俺の能力(ちから)を抑えられる?」 ナッシュ:「その指輪は別名【魔封じの壺】と云って、古来より魔を抑える壺として語り継がれている代物さ!」 ナッシュ:「…指輪なのに何故、壺?とか思っただろう?元々は丁度、キミの顔くらいの面積の壺に魔を封じ込めていたのさ。」 ナッシュ:「だが、その壺は…邪悪なるモノを封じ込め過ぎたせいか、突然割れて粉々となってしまったんだ…。」 ナッシュ:「その後、とある細工屋が何の変哲もない指輪に封印の術式を施し、改良を重ね、普及させたと云う訳さ。」 クリストファー:「…なるほどな。それで…その大層な代物を何故、俺の両親が所持していた?」 ナッシュ:「……まだ解らないのかい?キミは…捨て子なのだよ。キミの義理の両親は悪魔とは相反する存在【天界の使徒】なのさ。」 ナッシュ:「【天界の使徒】の先祖は、邪神を封じる為『古来の悪魔』と対峙した。その結果、魔封じの壺に邪神の御魂【みたま】を封じ込めた。 」 ナッシュ:「だが…魔刻(まこく)と呼ばれた悪しき流行り病が世に蔓延り…人々を苦しめた。亡くなった負の感情達は魔封じの壺に集まり、中に眠る邪神の赤子、邪葬霊の糧となってしまう。膨大な魂(糧)が壺の中で邪葬霊が産み落とされた。その反動か奇しくも壺は割れ、依代であるキミの身体に邪葬霊が宿ったという訳さ。」 クリストファー:「は…(意気消沈)」 ナッシュ:「ふむ。…驚くのも無理無いね…。さて、今日はもう休みなさい。」 ナッシュ:「翌日、キミにはとある場所に向かってもらいたい!【約束の華園】…無数の華が咲き乱れていてね、巷で噂のデートスポットさ!この鉱山地帯を北西に抜けたら【約束の華園】は直ぐに見えてくるだろう。」 クリストファー:「……Zz」 ナッシュ「ふふっ…寝顔が愛らしい悪魔の子か…(笑)」 【N】:【翌日、クリストファーはナッシュから約束の華園について、再度詳細を告げられルーブルを後にした。】 0:《間》 クリストファー:「…ぜぇ…ぜぇ…ぜぇ…。ナッシュめ…!…時期に日が落ちるんだが。次遭ったら文句を云ってやるっ!」 0:《間》 【N】:【辛辣にボヤき散らかすクリストファーはその足は止める事無く、目的地までひたすら歩く】 【N】:【漸く、目印である薔薇の門が見えてきた刹那、辺りに不穏な空気が漂う】 0:《間》 クリストファー:「…おい!お前は何者だ?…隠れているのは解っている!」 ???:「うふふ…あらあらあーバレちゃったかしらあん?アタイの気を詠むなんて貴方、鼻が利くのね(嗤)」 ???:「でもぉー動きが遅いわねえ?いつまでも呆けていると、貴方の喉元を掻っ切る事なんて、容易いのよ?…フンッ!(ナイフを突き付ける)」 クリストファー:「…ぐぅぅ!!不意打ちとは…卑怯な真似を。…はああああ!(大鎌を振り下ろす)」 ???:「そんなスキだらけの攻撃なんて~当たりはしな……ぐっ!貴様あ!アタイを怒らせたなあっ!死に晒せボケがぁああ!!(ナイフを投げる)」 ???:「うふん…うふふ~!これは避け切れるぅ?…餓刃滅閃!(がじんめっせん) 」 クリストファー:「…ぐはぁ…!はぁはぁ…コイツ!強い!…烈神衝!!(れっしんしょう)」 ???:「ぐっ…あ~ん!痛いじゃないのお!!…もぅう~怒ったわあ!その可愛い顔を歪ませてあげるぅう!!《詠唱》…愚劣極まりし…人の子よ…路頭に迷いて死に腐れ!」 ???:「…紫炎乱翔殺!!(しえんらんしょうさつ)」 ネメス:「やらせん!!永遠の痛みの中で踠き苦しむがいい、エターナル・スティング!」 クリストファー:「はぁ…はぁ…はぁ…お前は!?…た、助かったのか…(気絶)」 ???:「なっ?…なによぉ~あんたぁ!!狩りの邪魔するんじゃないよお~!…あんたの顔もアタイのコレクションに加えてあげるぅう!!瞬戟迅!(しゅんげきじん)」 ネメス:「そんな動きでは俺を捕らえる事など出来んっ!《詠唱》…幾千…幾万の彷徨える亡霊よっ!黄泉に還れっ!」 ネメス:「ディストラクション•サクリファイス!!」 ???:「ぐはぁぁあ…ぜぇ…はぁ…ぜぇ…はぁ…アタイの顔にき、傷があああ!お、覚えて起きなさいよお!!この借りは必ずぅう~!!(逃げる)」 0:《間》 ネメス:「傷だぁ?元々、醜い面構えだろうが!……さてと!小僧の傷の手当てをせねばな…」 ネメス:「些か荒療治だが、我慢しろよ?…はぁぁあ!!ふんっ!(気功により傷を癒す)」 クリストファー:「…う~ん…はっ!…お、俺は…一体!?」 ネメス:「まだ、寝ていろ!下手に動いては傷が開くぞ?」 クリストファー:「くっ…(呻く)」 ネメス:「この馬鹿がっ!…人の忠告を訊かないからだぞ?」 クリストファー:「すまない…俺はクリストファー •ハロルド!気軽にクリスって呼んでくれ。」 ネメス:「ふむ。俺の名はネメスだ!小僧…間一髪だったな。俺が人捜しで、この一帯を歩き回っていなかったらお前は今頃、お陀仏だったぜ?」 クリストファー:「ふん…余計な世話だ。…人捜しは女か?」 ネメス:「ほう?小僧のクセに良い勘をしてやがるっ!…何故女だと思った?」 クリストファー:「お前の首に巻いてるマフラーは…手編みの物だろ?それで女と直感的に思った!」 ネメス:「くっくっくっ…はははっ!たまげた洞察力だ。…こりゃ傑作だっ!ふはは!(高笑)」 ネメス:「正解だ。アリサという女を知らんか?身長はお前の半分くらい。髪は艶やかな黒のストレートで…誰もが魅了されちまう程の美女だ!」 クリストファー:「…悪い。そんな女は見ていないな。さっき俺と殺り合ったokamaなら見たけどな!」 ネメス:「あ~!さっきのブ男か!お前も運が悪いよな。何であんな気持ち悪い男女(おとこおんな)に弄(あそ)ばれていたんだ?(苦笑)」 クリストファー:「知らん。門を潜ったら、急に襲い掛かってきたんだよ!!クソッ!マジで何なんだ…あいつ!(怒)」 ネメス:「…ふはははっ!まぁまぁ、幸いにも命は助かったんだし、良しとしようじゃねえか!…恐らく、あのカマ野郎は愚のサキュラか!」 クリストファー:「愚のサキュラ?」 ネメス:「ああ、俺も詳しくは知らんが…愚、虚、辱、鬱の奇妙な四人の連中がいるみたいだ!」 クリストファー:「…」 ネメス:「愚のサキュラ。虚のファズ。辱のタバサ。鬱のカシウス。また襲ってくる可能性は捨て切れねぇ!クリス、気を付けろよ!」 クリストファー:「はぁ?そもそも何故、俺が狙われている!」 ネメス:「さぁてな…?」 ネメス:「こ、この殺気は…!噂をすれば何とやらだな。」 クリストファー:「勘弁してくれ。」 【N】:【愚のサキュラを退けたが休息は束の間、次なる刺客が静寂を切り裂く】 0:第二章。陰と陽 ネメス:「…こいつぁ、さっきのオカマ野郎の非じゃねえかもな。」 ネメス:「良いか、クリス!油断するんじゃねえぞ。…いねぇだと?!……上かっ!!」 クリストファー:「次から次へと、目障りな奴等だ。」 ファズ:「…ひゃっはあ!!いいねぇ~空からの眺めは絶景だなあ!さてさて、標的はアイツだなあ!…ほんの挨拶だあ!受け取れえ~い!フォトンドライブ!おらおらおらあ!!ひゃはは!ひゃっははは~!」 ネメス:「クリス。ヤツは無尽蔵に弾を生み出せるみたいだ!まるで、弾が生きてやが…あの軌道、クリスを狙って?よ、避けろっ!!」 クリストファー:「ね、ネメス!?…ダメだ間に合わな…ぐああああああああぁぁぁ!!」 ファズ:「ぎゃはっ…!ぎゃはははは!!無理無理い~!このファズ様の空爆からは決して逃げられない~!…大人しく、蜂の巣となれぇ~い!!ぎゃはははっ!」 クリストファー:「……?!何だ、この感覚は?!ま、まさか!コレは……!……熱い…痛い!熱い!痛い!痛いいいいぃ!!ヴァ”ァ”ァ”ァ”ァ”……!!(以降言動変)」 ネメス:「お、おい!!クリスッ!しっかりしろ!…?!…俺の知ってる生意気な小僧か?…何だ…この禍々しい気はっ!?……あ、悪魔だと!?」 クリストファー:「…ヴァ”ァ”ァ”ァ”ァ”!!…ハァ…ハァ…ハァ…ハァ!久方振りに出て来て見たら…何やら小物が騒いでおる。ふむ…どれ…1つ捻ってみるとしよう!ぬぅんっ!(大鎌が伸びファズを拘束する)」 ファズ:「……ぐぅ…!な、な、何だコイツあ!?は、は、離せぇ!!気安く俺様に触れてんじゃねえええぇ!!クソがぁ!!その鎌、諸共撃ち落としてくれるわあああぁ!!」 ファズ:「《詠唱》全てを空白に…!どれだけ足掻いても、所詮は虚無!!…幻想なんだよおおお!!」 ファズ:「……夢幻~連装ぅう~爆連弾ぁん!!(むげんれんそうばくれんだん)」 クリストファー:「……ッ!(全て避ける)…ふん!小物にしては見事なステップだ。だが、ワンパターンで飽きが早い。……そろそろ終曲としよう…!これが貴様に送る鎮魂曲(レクイエム)だ!」 クリストファー:「……虚空より出し……災厄の化身よ!その御身で…我が身を護り……現世(ここ)に顕現せよっ!!…グァァッ!!」 ネメス:「ほぅ…こいつぁ、俺の出る幕は無そうだな!さぁ、小僧の本気とやらを拝見しようじゃねえかっ!(傍観)」 ファズ:「……な、なんだってんだああ!?い、いや!あ、あんなのは…た、ただのコケ脅しだぁ!!お、俺様は…び、び、ビビってなんか……いねえぞおおおぉ!!(怖気付く)」 0:《間》 クリストファー:「……無尽殺戟舞神葬!!(むじんさつげきぶじんそう)」 0:《間》 【N】:【大地は砕け、穹(そら)は裂け…今まで蠅の如く五月蝿かったファズは一瞬にして落とされ…這い蹲り、地面を舌で舐めるかの様に息絶えた】 ファズ:「グチャッ…!ぐひぁぁあああああ!!はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…(戦闘不能)」 クリストファー:「脆い…脆過ぎる。所詮は矮小な人の子よ…ぐっ!?…時間か!さて、暫しの安息だ。スゥゥ…!(元に戻る)」 0:《間》 【N】:【クリスの真なる能力(ちから)により虚のファズを文字通り、虚空へと還した。クリストファー達は惜しむ暇もなく、その場を離れた」 クリストファー:「(正気に戻る)ん…そこに転がってる亡骸は……ファズ。」 ネメス:「ふっ…見事だったぜ、クリス!最初に会った時とはまるで別人じゃねえか。ふっははは!!」 クリストファー:「…(くっ…お、俺は…また制御出来なかったのかっ!?クソッ!…指輪の効力が薄れてきてるのか…?)」 クリストファー:「ネメス、お前に話さなければならない事がある。一度ここを離れて、街に戻ろう。」 ネメス:「おい、ワガママ云える立場じゃねえだろ?その話は道中で訊いてやるよ。分かってるとは思うが俺の依頼は完了してねぇぞ?」 クリストファー:「依頼?ああ…アリサと云う女の捜索か??」 ネメス:「そうだ。悪いが、この前のオカマ野郎の借りは返して貰うぞ!」 クリストファー:「チッ…!それを云われちゃ身も蓋も無いだろうが。」 ネメス:「ふはは!悪いな。こちらも割と深刻なんでな…お前さんの事情を汲みたいのも山々だが、まずは俺の依頼を遂行して貰おうっ!」 クリストファー:「くっ…わ、解った。やれば良いんだろ、やれば。」 【N】:【斯くして、クリスとネメスは新たな旅へと歩みを始めたのだった。】