台本概要

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タイトル 葬儀場で結婚式はダメですか?
作者名 栞星-Kanra-
ジャンル ラブストーリー
演者人数 2人用台本(男1、女1)
時間 10 分
台本使用規定 非商用利用時は連絡不要
説明 後悔をしないために。
後悔にしないために。

性別変更:不可

誤字、脱字等ありましたら、アメブロ、noteの『星空想ノ森』までご連絡をお願いいたします。
読んでみて、演じてみての感想もいただけると嬉しいです。

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
華奈 34 華奈(かな)
悠人 36 悠人(ゆうと)
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

文字サイズ
0:キャラクター名の変更、および、一人称、語尾等の変更は、演者様間でお話の上、ご自由に楽しんでいただければと思います。 0:なお、世界観、内容が変わるほどの変更やアドリブは、ご遠慮ください。 0:  0:(役紹介) 0:【華奈】華奈(かな) 0:【悠人】悠人(ゆうと) 0:  :  :――(上演開始)―― :  :  華奈:あなたは私を妻とし 華奈:健やかなる時も 病める時も 華奈:喜びの時も 悲しみの時も 華奈:富める時も 貧しい時も 華奈:これを愛し 敬い 慰め合い 共に助け合い 華奈:その命ある限り真心を尽くすことを誓いますか? 悠人:はい、誓います。 ……って、なんだよ、これ?! 華奈:ふふっ、結婚式の予行練習! 悠人:だとしても、今やるか? 華奈:ほら、悩んでる時間はもったいない。 それだったら、すぐに行動した方がいい、って、言うでしょ? 悠人:……じゃあ聞くが、ここは、どこだ? 華奈:葬儀場! 悠人:だよな? 百歩、いや、一万歩譲って、結婚式を待ち望んでくれてたお祖母さんにどうしても見せたかったから、って言うんならまだしも……いや、その場合は誓いの言葉じゃなくて、ウエディングドレス姿か? 華奈:あー、ごめん、ごめんね? 悠人:はぁ。 まったくもう…… 華奈:お葬式の予行練習もしておきたかったよね? 悠人:……どうしてそうなる? 華奈:えっ、ここが葬儀場だから? 悠人:あー、いや。 まぁ、場所的には間違ってないんだけど…… 華奈:本日は、故、私の葬儀にご参列頂きましてありがとうございます 悠人:縁起でもないこと言うな! 華奈:えー、でも場所を考えろって言ったの、悠人(ゆうと)だよ? 悠人:……はぁ。 そういう意味じゃない…… 華奈:でも、ほら? 結婚して、私が先に死んだら悠人が喪主だよ? ビシっとして、最期まで私の旦那さんかっこいい!って、思わせてよ! 悠人:嫁の葬儀で、喪主を淡々とやってのける旦那は、絶対に嫁のこと愛してなかっただろ! 華奈:おー、そっか! んー、でも、取り乱してる悠人のこと、私、見たくないよ? 悠人:泣くなって言いたいのか?! いや、そもそも死んでるから見れないだろ! 華奈:四十九日まではこの世をウロウロしてるんだよ? あっ! 悠人のこと、堂々とストーカーできるね! 仕事中の悠人も覗き見し放題か! いいなー。 うん、ありよりのありだね! 悠人:俺の仕事中の姿を見れる……って、ちょっと待て! いつ死ぬ気だ?! 四十年以内に死ぬ予定を立てるな! 華奈:えっ? わかんないよー? いつ死ぬかなんて……。 ま、いいや。 どっちの続きする? 悠人:……どっちって、どういう選択肢だ? 華奈:えっ? 結婚式の予行練習か、お葬式の予行練習! 悠人:……他の選択肢は? 華奈:なーいっ! でも、しておいた方がいいよ! 絶対、後悔するから! なんだっけ? 思考実験? 悠人:はぁ……。 思考実験は、さすがに違うだろ。 ……じゃあ、結婚式で 華奈:りょーかいっ! ではでは、結婚式の予行練習を再開しまーす! えっと、指輪交換は置いておいて 悠人:ま、ないからな 華奈:披露宴の主賓あいさつを、新郎からどうぞ! 悠人:……は? いや、どんなセリフ言うんだったかとか覚えてないから即興は無理だぞ?! 華奈:だーいじょうぶっ! 言いたい内容、もう紙に書いてたよ! ほら、胸ポケット 悠人:いや、あるわけな……ん? ウソだろ、あるのかよ。 ……って、俺の字だ :  悠人:『これは、俺が君に宛てた最後の手紙になるだろう。 悠人:結婚式をあげられなくなってしまって、申し訳なく思っている。 悠人:こんなことなら、華奈(かな)が予行練習をしたいって言ったとき、邪険にせず、付き合っていれば良かった。 悠人:前撮りも、しておけばよかった。 悠人:こんなことになるのなら……。 :  悠人:俺がいなくなった後も、笑って過ごして欲しい。 悠人:俺が着せてあげられなかったウエディングドレス。 誰かに着させてもらえよ。 悠人:俺のことは忘れて幸せに生きてくれ。 悠人:……なんて、かっこいいことを言えるほど、俺は大人じゃない。 悠人:忘れられたくない。 悠人:華奈の隣で並んでいるのは、華奈から微笑みかけられるのは、俺じゃないとイヤだ! 悠人:俺が、華奈を幸せにしたかった。 笑顔を守りたかった。 悔しい。 辛い。 でも、それ以上に、ごめん。 ごめんな、華奈。 愛してる』 :  悠人:……そっか。 俺が、死んだんだな 華奈:……そうだよ、悠人のバカっ 悠人:あはは。 華奈にバカって言われる日が来るとは、な 華奈:……っ。 私だって、悠人のお嫁さんになりたかった! ウエディングドレス着て、隣を歩きたい相手は悠人だけだよ! 悠人:ごめん、ごめんな…… 華奈:……っ。 じゃあ、気を取り直して、指輪交換いきまーすっ 悠人:おいっ、指輪なんてっ! って、それっ! 華奈:じゃじゃーん! こちら、結婚指輪になりまーす。 あっ、大丈夫! お金は共同の通帳から引き出しました! 悠人:……管理、俺だったよな? 暗証番号…… 華奈:うん、私の誕生日だったね 悠人:……。 華奈:はい、手、出して! 悠人:ん 華奈:なくさないでね? 悠人:あぁ、もちろん。 死んでも外さない。 って、死んでるか 華奈:ふふっ、だね。 はい。 じゃあ、私にも着けて? 悠人:……っ 華奈:悠人……? 悠人:俺はいなくなるのに、側に居られなくなるのに、こんなもので華奈を縛り付けることなんて、そんなこと……できない…… 華奈:私は、悠人にもう一度、今度はお揃いの指輪を着けてもらうこと、楽しみにしてたんだよ? 悠人:……。 華奈:……ねぇ。 悠人は私に笑顔でいて欲しいんだよね? 守りたいって思ってくれてるんだよね? 悠人:あ、あぁ。 そうだよ 華奈:笑顔でいるって、結構難しいことなんだよ。 仕事をクビになる可能性もあるし、おっきな病気をしちゃうかもしれない。 ……今回の悠人みたいに、大切な人がいなくなっちゃうかもしれない 悠人:……あぁ 華奈:だからこそ、どんなことがあっても支えになってくれる、安心できるモノが欲しいの。 悠人が愛してくれた思い出が。 形が。 それは、いくつあってもいい。 ううん、たーっくさん欲しい! 悠人:華奈…… 華奈:遠くに行っても、私のこと、悠人は見守ってくれてる、支えてくれてる。 大丈夫だよって側で言ってくれてる。 それを思い出したい。 感じていたい! そうしたらきっと、時間はかかっちゃうかもしれないけど、絶対笑顔になってみせるから! 悠人:……わかったよ。 華奈、愛してる 華奈:悠人、私も愛してるっ! :  :  :(少し間を置く) :  :  華奈:『これは、私があなたに宛てた最後の手紙になるでしょう。 華奈:あなたとお揃いの結婚指輪。 辛いとき、悲しいときは支えに、嬉しいこと、楽しいことは一緒に喜んでくれているように感じていました。 華奈:ほら、ちゃーんと笑えていたでしょ? 華奈:……ねぇ、私のこと、ちゃんと待ってくれていますか? 華奈:あなたはきっと、あのときのまま、かっこいいままなのでしょうね。 華奈:あなたの隣に並ぶには、私は皺くちゃのおばあちゃんになってしまって、恥ずかしいです。 華奈:それでも、私の手を握ってくれますか? あなたの隣に、行ってもいいですか?』 :  悠人:もちろん。 待ちくたびれたくらいだよ。 早く隣に来いよ。 ほら、笑って―― :  :  :――(上演終了)――

0:キャラクター名の変更、および、一人称、語尾等の変更は、演者様間でお話の上、ご自由に楽しんでいただければと思います。 0:なお、世界観、内容が変わるほどの変更やアドリブは、ご遠慮ください。 0:  0:(役紹介) 0:【華奈】華奈(かな) 0:【悠人】悠人(ゆうと) 0:  :  :――(上演開始)―― :  :  華奈:あなたは私を妻とし 華奈:健やかなる時も 病める時も 華奈:喜びの時も 悲しみの時も 華奈:富める時も 貧しい時も 華奈:これを愛し 敬い 慰め合い 共に助け合い 華奈:その命ある限り真心を尽くすことを誓いますか? 悠人:はい、誓います。 ……って、なんだよ、これ?! 華奈:ふふっ、結婚式の予行練習! 悠人:だとしても、今やるか? 華奈:ほら、悩んでる時間はもったいない。 それだったら、すぐに行動した方がいい、って、言うでしょ? 悠人:……じゃあ聞くが、ここは、どこだ? 華奈:葬儀場! 悠人:だよな? 百歩、いや、一万歩譲って、結婚式を待ち望んでくれてたお祖母さんにどうしても見せたかったから、って言うんならまだしも……いや、その場合は誓いの言葉じゃなくて、ウエディングドレス姿か? 華奈:あー、ごめん、ごめんね? 悠人:はぁ。 まったくもう…… 華奈:お葬式の予行練習もしておきたかったよね? 悠人:……どうしてそうなる? 華奈:えっ、ここが葬儀場だから? 悠人:あー、いや。 まぁ、場所的には間違ってないんだけど…… 華奈:本日は、故、私の葬儀にご参列頂きましてありがとうございます 悠人:縁起でもないこと言うな! 華奈:えー、でも場所を考えろって言ったの、悠人(ゆうと)だよ? 悠人:……はぁ。 そういう意味じゃない…… 華奈:でも、ほら? 結婚して、私が先に死んだら悠人が喪主だよ? ビシっとして、最期まで私の旦那さんかっこいい!って、思わせてよ! 悠人:嫁の葬儀で、喪主を淡々とやってのける旦那は、絶対に嫁のこと愛してなかっただろ! 華奈:おー、そっか! んー、でも、取り乱してる悠人のこと、私、見たくないよ? 悠人:泣くなって言いたいのか?! いや、そもそも死んでるから見れないだろ! 華奈:四十九日まではこの世をウロウロしてるんだよ? あっ! 悠人のこと、堂々とストーカーできるね! 仕事中の悠人も覗き見し放題か! いいなー。 うん、ありよりのありだね! 悠人:俺の仕事中の姿を見れる……って、ちょっと待て! いつ死ぬ気だ?! 四十年以内に死ぬ予定を立てるな! 華奈:えっ? わかんないよー? いつ死ぬかなんて……。 ま、いいや。 どっちの続きする? 悠人:……どっちって、どういう選択肢だ? 華奈:えっ? 結婚式の予行練習か、お葬式の予行練習! 悠人:……他の選択肢は? 華奈:なーいっ! でも、しておいた方がいいよ! 絶対、後悔するから! なんだっけ? 思考実験? 悠人:はぁ……。 思考実験は、さすがに違うだろ。 ……じゃあ、結婚式で 華奈:りょーかいっ! ではでは、結婚式の予行練習を再開しまーす! えっと、指輪交換は置いておいて 悠人:ま、ないからな 華奈:披露宴の主賓あいさつを、新郎からどうぞ! 悠人:……は? いや、どんなセリフ言うんだったかとか覚えてないから即興は無理だぞ?! 華奈:だーいじょうぶっ! 言いたい内容、もう紙に書いてたよ! ほら、胸ポケット 悠人:いや、あるわけな……ん? ウソだろ、あるのかよ。 ……って、俺の字だ :  悠人:『これは、俺が君に宛てた最後の手紙になるだろう。 悠人:結婚式をあげられなくなってしまって、申し訳なく思っている。 悠人:こんなことなら、華奈(かな)が予行練習をしたいって言ったとき、邪険にせず、付き合っていれば良かった。 悠人:前撮りも、しておけばよかった。 悠人:こんなことになるのなら……。 :  悠人:俺がいなくなった後も、笑って過ごして欲しい。 悠人:俺が着せてあげられなかったウエディングドレス。 誰かに着させてもらえよ。 悠人:俺のことは忘れて幸せに生きてくれ。 悠人:……なんて、かっこいいことを言えるほど、俺は大人じゃない。 悠人:忘れられたくない。 悠人:華奈の隣で並んでいるのは、華奈から微笑みかけられるのは、俺じゃないとイヤだ! 悠人:俺が、華奈を幸せにしたかった。 笑顔を守りたかった。 悔しい。 辛い。 でも、それ以上に、ごめん。 ごめんな、華奈。 愛してる』 :  悠人:……そっか。 俺が、死んだんだな 華奈:……そうだよ、悠人のバカっ 悠人:あはは。 華奈にバカって言われる日が来るとは、な 華奈:……っ。 私だって、悠人のお嫁さんになりたかった! ウエディングドレス着て、隣を歩きたい相手は悠人だけだよ! 悠人:ごめん、ごめんな…… 華奈:……っ。 じゃあ、気を取り直して、指輪交換いきまーすっ 悠人:おいっ、指輪なんてっ! って、それっ! 華奈:じゃじゃーん! こちら、結婚指輪になりまーす。 あっ、大丈夫! お金は共同の通帳から引き出しました! 悠人:……管理、俺だったよな? 暗証番号…… 華奈:うん、私の誕生日だったね 悠人:……。 華奈:はい、手、出して! 悠人:ん 華奈:なくさないでね? 悠人:あぁ、もちろん。 死んでも外さない。 って、死んでるか 華奈:ふふっ、だね。 はい。 じゃあ、私にも着けて? 悠人:……っ 華奈:悠人……? 悠人:俺はいなくなるのに、側に居られなくなるのに、こんなもので華奈を縛り付けることなんて、そんなこと……できない…… 華奈:私は、悠人にもう一度、今度はお揃いの指輪を着けてもらうこと、楽しみにしてたんだよ? 悠人:……。 華奈:……ねぇ。 悠人は私に笑顔でいて欲しいんだよね? 守りたいって思ってくれてるんだよね? 悠人:あ、あぁ。 そうだよ 華奈:笑顔でいるって、結構難しいことなんだよ。 仕事をクビになる可能性もあるし、おっきな病気をしちゃうかもしれない。 ……今回の悠人みたいに、大切な人がいなくなっちゃうかもしれない 悠人:……あぁ 華奈:だからこそ、どんなことがあっても支えになってくれる、安心できるモノが欲しいの。 悠人が愛してくれた思い出が。 形が。 それは、いくつあってもいい。 ううん、たーっくさん欲しい! 悠人:華奈…… 華奈:遠くに行っても、私のこと、悠人は見守ってくれてる、支えてくれてる。 大丈夫だよって側で言ってくれてる。 それを思い出したい。 感じていたい! そうしたらきっと、時間はかかっちゃうかもしれないけど、絶対笑顔になってみせるから! 悠人:……わかったよ。 華奈、愛してる 華奈:悠人、私も愛してるっ! :  :  :(少し間を置く) :  :  華奈:『これは、私があなたに宛てた最後の手紙になるでしょう。 華奈:あなたとお揃いの結婚指輪。 辛いとき、悲しいときは支えに、嬉しいこと、楽しいことは一緒に喜んでくれているように感じていました。 華奈:ほら、ちゃーんと笑えていたでしょ? 華奈:……ねぇ、私のこと、ちゃんと待ってくれていますか? 華奈:あなたはきっと、あのときのまま、かっこいいままなのでしょうね。 華奈:あなたの隣に並ぶには、私は皺くちゃのおばあちゃんになってしまって、恥ずかしいです。 華奈:それでも、私の手を握ってくれますか? あなたの隣に、行ってもいいですか?』 :  悠人:もちろん。 待ちくたびれたくらいだよ。 早く隣に来いよ。 ほら、笑って―― :  :  :――(上演終了)――