台本概要

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タイトル スペースパニック
作者名 ハスキ  (@e8E3z1ze9Yecxs2)
ジャンル ファンタジー
演者人数 5人用台本(男2、女2、不問1)
時間 10 分
台本使用規定 非商用利用時は連絡不要
説明 人々が気軽に宇宙旅行を楽しめるようになった近未来が舞台のスペースパニックストーリー。主人公は旅行で土星行きの宇宙旅客船に乗っていたが、謎の喋る猫に遭遇したり謎の集団にスペースジャックされてしまったり絶体絶命のピンチになるがその時謎のお婆さんが助けてくれる事に⋯
男女不問。アドリブOK

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
31 夏休みを利用してバックパッカーとして土星まで旅行している学生。巻き込まれ体質。
24 謎のお婆さん。一見穏やかで温厚そうだがどうやら意外な秘密を持った人物のようだ。
18 犯罪者組織の運び屋の男。薬中であり仕事中も我慢出来ずにラリってしまう。口が悪い。
17 犯罪者組織の運び屋の女。冷静に任務をこなすベテラン運び屋。しかし今回の相棒が薬中な事もあり頭を悩ませている。
不問 13 謎の喋る猫。イタズラ好き。どうやら「月猫」というとんでもなく希少で珍しい種の猫だという。噂では星を買えるくらいの価値があるとか⋯。
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

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壱:ふぁ~、よく寝たなー。赤い星が見えるけど今どの辺だろ? 弐:今は火星を過ぎたくらいですね 壱:あ、お隣りさん、ありがとうございます。 弐:宇宙旅行は初めてかしら? 壱:あ、そうなんですよ、バイト代が貯まったんでやっと来れたんですよ。ビンボー旅なんで言わいるバックパッカーってやつです。 弐:あらあら、私も昔若い時はよくやったもんだわね。懐かしいわ 壱:へー、お婆さんもですか、大先輩だな。旅のアドバイスとかぜひ聞かせて下さい 弐:あら、私なんかで良ければかまわないわよ 参:おい!まだ土星にはつかないのか! 四:ちょっと、止めなさいよ、周りに迷惑でしょ? 壱:ん、どうしたのかな? 弐:何か怒ってるみたいねー 四:焦っても仕方ないじゃない。大丈夫よ、もう船に乗ってるんだから追って来れないわよ 参:そりゃ、そうだけどよ。もしもって事があるだろ?早く「コイツ」を土星の商人に渡さないとな。おら、生きてるか? 五:ぎにゃ! 四:やめな、商品に傷つける気かい?まったく、焦るんじゃないよ。私だって危ない橋渡ってるんだから同じ気持ちなんだから。はあ、こんな仕事早く終わらしたいわ 壱:・・なんだか怪しい人達だね 弐:そうね⋯なんだか訳ありな感じがするわね 四:ちょっとトイレ行ってくるからちゃんと見といてよ 参:おー、デケーのでもなんでもさっさと行って来い 四:フンっ、デリカシーないサイテー男 参:ふー、やっとうるさいのが行ったな。へへへ、やっとコレが楽しめるぜ。フ~、効くぜ~ 壱:あれ?あの人変な注射射ったみたいだけど・・なんかヤバいやつじゃない? 弐:あれは・・非合法の宇宙麻薬だね。あれだけでも立派な犯罪になるね 壱:ええ!どうするの? 弐:どうもしないよ。私らはただの一般人の旅行者だから、取り締まれないしね 参:ふっへっへ、こいつぁ~イイ~らりるれろ~ 壱:やばー、ヨダレ垂れ流してるよ 弐:人間ああなったらお終いだわ 五:にゃ~ん 壱:ん?ね、猫・・? 五:そうにゃよ? 壱:でぇ!し、喋った!ちょ、お婆さん! 弐:なんだいなんだい、恐ろしいものでも見たって顔して 壱:いや、ある意味恐ろしい存在かもだけど、ちょっと見てよ! 弐:ん? 五:にゃにゃん 弐:おー、これは可愛いお客さんだ。どっから紛れ込んだんだい? 壱:いやお婆さん、そいつ化け猫かも知れないから気をつけた方が・・ 五:誰が化け猫にゃ! 壱:ひぃ 弐:おー・・こいつはまさか・・月猫じゃないか 壱:つ、月猫?って何? 弐:私も噂で聞いた話だけどこの青い毛の色といい、人の言葉を喋れる特徴なんかは月猫と一致するのさ 壱:え、珍しいって事? 弐:本物なら小惑星買えるくらいだよ 壱:ええ!と、とんでもない猫じゃない 五:そうだよ、僕めちゃくちゃお高いんだにゃ、崇(あが)めろにゃ 壱:なんかこいつ腹立つ 四:戻ったわよ・・って何あんた薬やってんのよ!仕事中なのよ 参:ほえ?あれ、お前双子が居たのか? 四:何寝ぼけた事言ってんだい!今目を覚まさせてやるわよっ! 参:あいた!おま、いきなり平手打ちはないだろが!いって~ 四:勝手にトリップしてるバカには丁度いいでしょ。それよりちゃんと見てたでしょうね? 参:あん?んなもん当たり前だろうが・・あれ!、あいつが、い、居ねえ! 四:はあ?あんた何してんのよ、あれがどれだけの価値かわかってるの! 壱:あれ、絶対こいつの事だよね? 弐:間違いないだろね 五:そうだにゃー 参:ん?お、おいあそこ! 四:あれは!ちょっと、そこの君、そいつを返してもらえるかしら? 壱:お前を呼んでるようだぞ? 五:アイツら嫌いにゃ、助けてにゃ~ん 弐:あらあら、懐かれちゃったみたいね 参:カチャ(銃を構える)手荒な真似はしたくなかったが・・大人しく渡してもらおうか? 四:ほら、顔に穴増やしたくなかったらその猫寄越しなさい 壱:えー!止めて~死にたくないです~ 五:情けないやつにゃ 弐:ほいっ! 参:っ!ゴホッ!ゴホッ!な、なんだこの煙は!? 壱:え、今のお婆さんがやったの!? 弐:今のうちに向こうに逃げるよ 四:ゴホッ、ゴホッ、奥の部屋に逃げてくから追うわよ! 参:わ、分かった :間 壱:も、もう走れない 五:これくらいで体力ないにゃあ 壱:お前は肩に乗ってただけだろ! 弐:どうやら行き止まりみたいだね 参:そこまでだ、おらっ!おらっ! 五:ぎにゃ!ひにゃ!?⋯い、今、頭をかすめたにゃ〜⋯ 四:ちょっと、商品に当たるから気を付けな! 参:大丈夫だって、心配すんな。よう、ずいぶん手こずらせてくれたな、覚悟は出来てるんだろうな? 四:残念ね、最初に素直に渡しとけば二人とも怪我する事もなかったんだけど、もう許さないわよ 壱:く、もうここまでか⋯。お婆さん、こんな性格悪い猫の為に巻き込んじゃってごめんね 五:誰が性格悪いにゃって?このヘタレ! 壱:お前の事だよダメネコ! 弐:まあまあ、大丈夫だから、ここは私に任せなさい 壱:え? 参:よし、今からそっちにいく、変な真似するなよ・・ 四:念の為同時に行くわよ 参:よーし、1 壱:も、もう駄目だ~ 四:2の 参:3! 弐:今ね!ポチッ 参:え?う、うわぁ~〜〜! 四:い、いやぁ~〜〜! 壱:え?え?何が起こったの? 弐:フフ、今押したのはゴミを外に出すダストシュートボタンよ。これで邪魔なゴミが片付いたでしょ? 壱:まさか最初からこの為に、ここに逃げ込んだのか⋯?あ、あの、あいつらを外に放り出して大丈夫なんですか? 弐:それなら大丈夫よ、今頃私の昔の部下が、奴らを捕まえに来てる頃だから心配いらないわ 壱:な、なんて手際の良さだよ⋯。 五:う〜ん。あいつらより、このお婆ちゃんが一番怖いかもにゃ ∶終

壱:ふぁ~、よく寝たなー。赤い星が見えるけど今どの辺だろ? 弐:今は火星を過ぎたくらいですね 壱:あ、お隣りさん、ありがとうございます。 弐:宇宙旅行は初めてかしら? 壱:あ、そうなんですよ、バイト代が貯まったんでやっと来れたんですよ。ビンボー旅なんで言わいるバックパッカーってやつです。 弐:あらあら、私も昔若い時はよくやったもんだわね。懐かしいわ 壱:へー、お婆さんもですか、大先輩だな。旅のアドバイスとかぜひ聞かせて下さい 弐:あら、私なんかで良ければかまわないわよ 参:おい!まだ土星にはつかないのか! 四:ちょっと、止めなさいよ、周りに迷惑でしょ? 壱:ん、どうしたのかな? 弐:何か怒ってるみたいねー 四:焦っても仕方ないじゃない。大丈夫よ、もう船に乗ってるんだから追って来れないわよ 参:そりゃ、そうだけどよ。もしもって事があるだろ?早く「コイツ」を土星の商人に渡さないとな。おら、生きてるか? 五:ぎにゃ! 四:やめな、商品に傷つける気かい?まったく、焦るんじゃないよ。私だって危ない橋渡ってるんだから同じ気持ちなんだから。はあ、こんな仕事早く終わらしたいわ 壱:・・なんだか怪しい人達だね 弐:そうね⋯なんだか訳ありな感じがするわね 四:ちょっとトイレ行ってくるからちゃんと見といてよ 参:おー、デケーのでもなんでもさっさと行って来い 四:フンっ、デリカシーないサイテー男 参:ふー、やっとうるさいのが行ったな。へへへ、やっとコレが楽しめるぜ。フ~、効くぜ~ 壱:あれ?あの人変な注射射ったみたいだけど・・なんかヤバいやつじゃない? 弐:あれは・・非合法の宇宙麻薬だね。あれだけでも立派な犯罪になるね 壱:ええ!どうするの? 弐:どうもしないよ。私らはただの一般人の旅行者だから、取り締まれないしね 参:ふっへっへ、こいつぁ~イイ~らりるれろ~ 壱:やばー、ヨダレ垂れ流してるよ 弐:人間ああなったらお終いだわ 五:にゃ~ん 壱:ん?ね、猫・・? 五:そうにゃよ? 壱:でぇ!し、喋った!ちょ、お婆さん! 弐:なんだいなんだい、恐ろしいものでも見たって顔して 壱:いや、ある意味恐ろしい存在かもだけど、ちょっと見てよ! 弐:ん? 五:にゃにゃん 弐:おー、これは可愛いお客さんだ。どっから紛れ込んだんだい? 壱:いやお婆さん、そいつ化け猫かも知れないから気をつけた方が・・ 五:誰が化け猫にゃ! 壱:ひぃ 弐:おー・・こいつはまさか・・月猫じゃないか 壱:つ、月猫?って何? 弐:私も噂で聞いた話だけどこの青い毛の色といい、人の言葉を喋れる特徴なんかは月猫と一致するのさ 壱:え、珍しいって事? 弐:本物なら小惑星買えるくらいだよ 壱:ええ!と、とんでもない猫じゃない 五:そうだよ、僕めちゃくちゃお高いんだにゃ、崇(あが)めろにゃ 壱:なんかこいつ腹立つ 四:戻ったわよ・・って何あんた薬やってんのよ!仕事中なのよ 参:ほえ?あれ、お前双子が居たのか? 四:何寝ぼけた事言ってんだい!今目を覚まさせてやるわよっ! 参:あいた!おま、いきなり平手打ちはないだろが!いって~ 四:勝手にトリップしてるバカには丁度いいでしょ。それよりちゃんと見てたでしょうね? 参:あん?んなもん当たり前だろうが・・あれ!、あいつが、い、居ねえ! 四:はあ?あんた何してんのよ、あれがどれだけの価値かわかってるの! 壱:あれ、絶対こいつの事だよね? 弐:間違いないだろね 五:そうだにゃー 参:ん?お、おいあそこ! 四:あれは!ちょっと、そこの君、そいつを返してもらえるかしら? 壱:お前を呼んでるようだぞ? 五:アイツら嫌いにゃ、助けてにゃ~ん 弐:あらあら、懐かれちゃったみたいね 参:カチャ(銃を構える)手荒な真似はしたくなかったが・・大人しく渡してもらおうか? 四:ほら、顔に穴増やしたくなかったらその猫寄越しなさい 壱:えー!止めて~死にたくないです~ 五:情けないやつにゃ 弐:ほいっ! 参:っ!ゴホッ!ゴホッ!な、なんだこの煙は!? 壱:え、今のお婆さんがやったの!? 弐:今のうちに向こうに逃げるよ 四:ゴホッ、ゴホッ、奥の部屋に逃げてくから追うわよ! 参:わ、分かった :間 壱:も、もう走れない 五:これくらいで体力ないにゃあ 壱:お前は肩に乗ってただけだろ! 弐:どうやら行き止まりみたいだね 参:そこまでだ、おらっ!おらっ! 五:ぎにゃ!ひにゃ!?⋯い、今、頭をかすめたにゃ〜⋯ 四:ちょっと、商品に当たるから気を付けな! 参:大丈夫だって、心配すんな。よう、ずいぶん手こずらせてくれたな、覚悟は出来てるんだろうな? 四:残念ね、最初に素直に渡しとけば二人とも怪我する事もなかったんだけど、もう許さないわよ 壱:く、もうここまでか⋯。お婆さん、こんな性格悪い猫の為に巻き込んじゃってごめんね 五:誰が性格悪いにゃって?このヘタレ! 壱:お前の事だよダメネコ! 弐:まあまあ、大丈夫だから、ここは私に任せなさい 壱:え? 参:よし、今からそっちにいく、変な真似するなよ・・ 四:念の為同時に行くわよ 参:よーし、1 壱:も、もう駄目だ~ 四:2の 参:3! 弐:今ね!ポチッ 参:え?う、うわぁ~〜〜! 四:い、いやぁ~〜〜! 壱:え?え?何が起こったの? 弐:フフ、今押したのはゴミを外に出すダストシュートボタンよ。これで邪魔なゴミが片付いたでしょ? 壱:まさか最初からこの為に、ここに逃げ込んだのか⋯?あ、あの、あいつらを外に放り出して大丈夫なんですか? 弐:それなら大丈夫よ、今頃私の昔の部下が、奴らを捕まえに来てる頃だから心配いらないわ 壱:な、なんて手際の良さだよ⋯。 五:う〜ん。あいつらより、このお婆ちゃんが一番怖いかもにゃ ∶終