台本概要
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タイトル | ローランド戦記 二項 不運少女達の復讐譚~前編・襲撃編~ |
---|---|
作者名 | 世忍 (@yosinobu_voice) |
ジャンル | ファンタジー |
演者人数 | 5人用台本(男2、女3) ※兼役あり |
時間 | 20 分 |
台本使用規定 | 非商用利用時は連絡不要 |
説明 |
母の行方と自身に隠された力の正体を突き止める為リリィ、リノア、ロジー達一行はローランド王国へ向かう 旅の道中、東の大陸最大の港街エーレグランデに到着しリノアは自身の滅ぼされた集落の友人カエデと出会うが・・光と闇の破壊素を巡る、世代を超えるSFファンタジーの第2弾の前編 前編に限りリリィとカエデは兼役可能です 上演時間15分程度 ※ろくしょうるり様のローバーゲイルの世界観を作者公認のもと一部使わせて頂いています 全ての役に対し演じるキャストの性別は男女不問です、 また世界観を崩さない程度のアドリブは大丈夫です 148 views |
キャラ説明
名前 | 性別 | 台詞数 | 説明 |
---|---|---|---|
ロジー |
男 ![]() |
34 | ロジー・ローランド ローランド王家の次男、現在は王家から出奔中、剣と魔素術に明るく 義理堅く闘う事が好き リリィの正体不明の力を目の当たりにし王城で保護しようと考える けっこういい大人(兼役=大ジジ様) |
リノア |
女 ![]() |
31 | 神聖協会の滅ぼされた集落で過ごした神聖術を扱う女性、この世界でギリ酒が飲める程度の年齢でカエデの親友 男勝りな口調 |
リリィ |
女 ![]() |
33 | 勇者の娘であり義賊活動をしていた、今はやめており自身の内にある謎の力の正体と母である勇者エリスの行方と追っている、 僕っ娘口調 想定してませんでしたがカエデとの兼役も可能です |
デュレス |
男 ![]() |
13 | 魔族、リリィの謎の力と聖剣の中にあるムールークを狙っている 兼役=門番 |
門番 |
男 ![]() |
7 | 真面目な門番 |
カエデ |
女 ![]() |
15 | 滅ぼされたリノアの集落で一緒に生活を共にしていたが・・ 想定してませんでしたがリリィとの兼役する事も可能です |
大ジジ様 |
男 ![]() |
3 | リノアの集落の長 |
※役をクリックするとセリフに色が付きます。
台本本編
:ローランド戦記 二項 不運少女達の復讐譚~前編・襲撃編~
:前編版配役
:配役をタップしてください
ロジー :(兼役)大ジジ様
大ジジ様:
:
デュレス:(兼)門番
門番:
:
リリィ:
リノア :
カエデ :
:~前編~襲撃編~
:リノア回想
リノア:(М)これは昔の記憶、私は大人達に連れられ、
リノア:奴らから逃れようとしている、目に映るのは
リノア:・・血の様に赤い空と燃える匂い、そして・・
リノア:耳にこびりつく同胞たちの残響
リノア:遠目に見える*暗緑《あんりょく》の光を目に宿した、
リノア:燃える様に紅い髪をした一人の男・・私を逃がした大ジジ様は言った
:大ジジ様は屈みリノアに目線合わせて喋る
大ジジ様:世界をフィアレアで満たした魔の者を許すな・・
大ジジ様:リノア、一族の使命を果たせ、それが我ら神聖教会の存在理由
:リノアは不安な様子で大ジジ様を見据えている
大ジジ様:・・案ずるなリノア・・お主には特別な力がある・・
大ジジ様:今は眠っておるがじきに目覚め、やつらを倒す力となろう
:
:長めの間
0:馬車の中で寝ているリノアを起こすリリィ
リノア:Zzzzzzzzz・・Zzzzzzzz
リリィ:リノア・・リーーノーーア!
リノア:うん・・リリィ?
リリィ:いい加減起きて!そろそろ街に着くよ!
リノア:あ・・あぁ、そうかありがとな
ロジー:リノア、ようやく起きたか?そろそろ着くぜ!港町エーレグランデだ。
リリィ:港町かぁ!楽しみだね、僕海は見た事なかったんだよ
ロジー:おぉ!リリィは海見るの初めてなのか?そいつは楽しみだな!
リリィ:うん!
0:(間)
リリィ:(M)僕は住み慣れた村を離れ、ローランド王国へと向かう、
リリィ:そこにあるという母様失踪の秘密と自分の中にある、力の正体を求めて
リリィ:母様、待っててね必ず僕が見つけ出してみせるから
:
0:「タイトルコール」
ロジー:ローランド戦記 第二項 不運少女達の復讐譚
:
0:(長めの間)
リノア:おぉー、でっけぇ門だなぁ
ロジー:あぁエーレグランデは東の大陸でも最大の港町だからなぁ・・・
ロジー:あぁリリィ、念のためフードを深く被っておいてくれよ、
ロジー:その(肌色では魔族だと)
:かぶせて
リリィ:この褐色の肌は父様の誇りだ
リノア:・・(溜息)、リリィ、お前の*父様《とうさま》が
リノア:どんな奴か知らないが魔族はこの世界にフィアレア・・
リノア:魔素を広めた原因を作った奴らだ
リノア:かつて世界に魔物が溢れた原因・・リリィも分かっているだろう
リリィ:魔素発生装置の・・暴走
リノア:ああ・・・・そういえばさ・・
リノア:お前の母親が勇者エリスだってのは聞いたが父親って・・
リノア:なんて言う奴だったんだ?まさか魔王??
リリィ:・・実は、知らないんだ
リリィ:母様に聞いても教えてくれなかった・・ただ凄く勇敢で、優しい人だったとだけ
リノア:・・
:門番に止められるロジー達
門番:止まれ!・・怪しい者はいないだろうな
ロジー:あぁ・・この三人だけだ、ここから船でローランド王国へ向かう予定だ
門番:そうか・・一応確認させてもらうぞ・・どれどれ
リノア:・・(大声で)お勤めご苦労様です!!
門番:どわぁあ!
ロジー:こらリノア、やめなさい!
リノア:(笑)へーい
門番:(溜息)・・次は・・ふむ
リリィ:・・・あ
ロジー:あ~その娘はさっき野党に襲われそうになっててな、今はそっとしてもらえるとありがたい。
門番:・・そうか、それは気の毒だったな、今は*近辺《きんぺん》で魔族の目撃情報も入ってきている・・気をつけろよ
ロジー:あぁ、助かる
門番:行ってよし!
:リリィフードを深く被っている
リノア:・・・・・もぅいいぜ、リリィ
リリィ:はぁ・・
:長めの間(街の案内所にて)
ロジー:さって、船の出向は夜か・・大分時間あるなぁ
リノア:じゃあ、それまでは自由行動とさしてもらおうかな
ロジー:あぁ大丈夫だ。
リノア:私は店回りにでも行ってみるかね、リリィ一緒に行くか?
リリィ:僕は見てみたいものがあるから・・・
リノア:そっか、そういえばロジー、ここの名物は何かあるのか?
ロジー:たしかもっぴーの丸焼きだが・・個人的にはあまりお勧めしないな
リノア:ふむ、もっぴーの丸焼きか・・サンキューな!
:リノア走り出す
リノア:もっぴーもっぴーもっぴっぴーっとぉ♪
:長めの間
リリィ:ロジー、僕も行ってみるよ
:かぶせて(走り出すリリィの腕をつかむ)
ロジー:ちょおっとまてリリィ
リリィ:うわっとぉ!
ロジー:お前・・自分の立ち位置わかってないだろ・・
:リリィ嫌そうに
リリィ:えぇ・・僕は大丈夫だよ・・大体、以前の町でも*伊達《だて》に*義賊《ぎぞく》やってた訳じゃないんだよ?
ロジー:それでもだ・・お前は俺と一緒に店ぇ回るんだよ
リリィ:うへぇぇ・・デートみたいだね、ロジー・・
ロジー:・・はいはい、行くぞリリィ、ついでに海も見に行こうぜ
リリィ:・・ロジー超能力?実は僕、海見に行きたかったんだよね(笑)
:しばらく時間経過・・長めの間
リノア:(小声でボソボソ)・・もっぴー・・これを食えと・・こんな可愛い生き物をそのまま?・・いやいやあんなの無理だろ、おかしいだろ・・(ブツブツ何かを言ってる)
カエデ:リノア?・・・・リノア!リノアだよね!?
リノア:・・・え、あ・・ま、まさかカエデ?・・カエデ・・なのか・・?
カエデ:やっぱりリノアだ!生きてたんだね!
リノア:あぁ!なんとかな、カエデも元気そうで良かったよ。
カエデ:うん・・まさか集落に魔族が攻めてくるなんて・・大勢死んで・・
リノア:あぁ・・だけど、せめてカエデが生きてくれて良かったよ・・
カエデ:ありがと・・リノア・・
:昔の友人に会い徐々に嬉しさが込み上げてくるリノア
リノア:・・はは・・はははは・・よぉっし、せっかくだしそこの酒場で飲み交わそうか
カエデ:いいね!賛成だよリノア!!
:(長めの間・酒場に入店)
カエデ:店主!今日はここからここまで~のメニュー全部持ってきてくれ、
カエデ:今日はこの*娘《こ》、リノアの奢りだ♪
リノア:おいおいおい!まてまてぇーい!
カエデ:ふ、ははは、冗談だよリノア・・
リノア:むぅ
カエデ:あはははっそんな顔しないでよ(笑)
リノア:いやいや、なんかさ
カエデ:うん?
リノア:いや、お前・・そんな冗談言うタイプだったかな~って
カエデ:う、うん、まぁ昔はちょーっと暗かったかもだけど、こんなもんだよ
リノア:そ・・そうか
カエデ:さぁって、好きなもの頼んじゃって、本当は私の奢りさ♪
リノア:おぉ!ってお金大丈夫かよ・・良い働き口でも見つけたかぁ
カエデ:うん・・良い人に拾ってもらえてね、良くしてもらってるのさ
リノア:そっか・・そりゃ良かったな・・
リノア:じゃあ私はエールでも貰おうかね、カエデも飲めるんだろ?
カエデ:もっちろん!どっちが先に潰れるか勝負しちゃう?
リノア:あぁ*所用《しょよう》まで時間はあるからな
:長めの間、(三日前)
デュレス:ファーガスめ・・死におったか・・だがしかし、先日の凄まじきこの力の波動・・まさかカゥアークそしてムールークか
デュレス:ふ、ふふふふ・・我が物となるためにわざわざその身を*晒《さら》すとはな・・他には、教会の人形と勇者の娘、王族のこわっぱか
デュレス:ニシカワカエデ!貴様は協会の人形を仕留めよ!
カエデ:はい・・
デュレス:期待しているぞ・・ふははははは!!
:長めの間(港で海を眺めていたロジーとリリィ)
ロジー:どうだリリィ、こうやって潮風に当たるのも良いもんだろ?
リリィ:うん・・だけど、なんだか風がしょっぱいね
ロジー:そりゃそうだろ・・海には塩分があってだな・・
リリィ:あれ・・急に霧が・・いや、これは・・魔素?
ロジー:・・おいおいおい、せっかく海を見に来たってのに、なんて*魔素濃度《まそのうど》だ!
ロジー:魔物が・・来るぞ・・!
:大量の魔物が魔素から生成される
リリィ:これは、まさかセイレーン
ロジー:それも大群って訳か・・リリィくるぞ!
リリィ:魔素よ銃へ集まり力を蓄えよ!マレラ・アレ!!・・くっ出力が!!
ロジー:リリィ!
リリィ:薙ぎ!払え!!
ロジー:たった一撃で何体分も倒すとは・・とんでもない威力だな。
リリィ:魔素がこれだけ高濃度だと術の威力もそれだけ上がるってね!!
ロジー:さすがだなリリィ、魔素銃の扱いに慣れてる!
リリィ:術の*触媒《しょくばい》になってるこの銃のおかげさ!
ロジー:ほぉ、すごいんだっ・・なぁ!!(剣で敵に切りつける)横からも来るぞ!全方向に注意を向けろ!
リリィ:助かったよロジー、って全方向はしんどいよ。あぁ町の自警団も駆けつけてくれてる、でも傷だらけだよ
ロジー:サンキューなぁ、聖剣の中の神様よ!みんなの傷を癒してくれ!
リリィ:凄い、自警団のみんなの傷が一瞬で癒えた!
ロジー:あぁ!自警団の皆・・セイレーン討伐助かるぜ
デュレス:貴様がムールークの持ち主か
ロジー:貴様は!
:デュレスが歩いてやってくる
デュレス:・・我が名はデュレス!ムールークの奇跡の力、そしてカゥアークの魔の力、我が貰い受けに来た・・貴様らには過ぎた力*故《ゆえ》の
リリィ:お前*母様《かあさま》とこの力を知っているのか!?
:デュレスリリィの前に高速移動し掌底にて吹き飛ばす
リリィ:っ!
ロジー:リリィ!
デュレス:くははっ!デュレス様だ!!*分《ぶ》を*弁《わきま》えろよ小娘
リリィ:ぐ・・っはぁ!!
:ロジーはデュレスに切りつける
ロジー:てめぇ!
:ロジーはデュレスに切りつける
デュレス:ほぉ・・なかなかの速さだ、我が受けに回るとはの
ロジー:うるせぇよ。
デュレス:だがこんなのはどうだ?マレラ・ガディア・・魔素を吸収しさらなる強化を!
ロジー:ぐ・・力が!増して!!
:デュレスは衝撃波でロジーを吹き飛ばす
デュレス:失せろ!*弱卒《じゃくそつ》が!!
ロジー:っ・・・ぐはぁ!!!(聖剣を落とす)
デュレス:くっくっく・・我の魔物化が進んだか?だが*良《い》い、力こそが我の*信条《しんじょう》、*万物《ばんぶつ》をねじ伏せられる力さえあれば、我はどの様な代償をも払ってみせよう!
ロジー:く・・聖剣が
リリィ:させない!魔素よ風となれ!ヴィルド・レチャ・マレア!吹き飛べ!!
デュレス:おっと・・突風を生成したとな・・されとてその魔素の銃、まさかヴェリアスのか
リリィ:ロジーはさせないよ・・デュレス!
ロジー:ダメだ、リリィ!・・リノアを、連れてきて・・くれ
リリィ:ロジー!?そんなことしてる時間、この人は与えてくれないよ
ロジー:それでもだ!こいつは三人じゃないとダメだ!!俺の後ろから早くいってくれ
リリィ:・・っ
デュレス:リノア?・・リノアリノアリノアァ?・・あぁ!あの神聖協会の人形の事か?
:(間)
デュレス:残念だがすでに刺客を向かわせている・・もっとも*相応《ふさわ》しい者をな!
:
:(長めの間)リノア酔いつぶれて寝ている
リノア:Zzzzzzzz・・もう飲めねぇよカエデェェ
:ナイフを持って佇むカエデ
カエデ:・・・リノア、すまないね・・被神体であるあんたを生かしておく訳にはいかないんだ・・
リノア:(寝言)飲めねぇって・・言ってんだろうがあああ!!
:
:~前編~襲撃編了~
:
:~次回、中編~回想編~
:ローランド戦記 二項 不運少女達の復讐譚~前編・襲撃編~
:前編版配役
:配役をタップしてください
ロジー :(兼役)大ジジ様
大ジジ様:
:
デュレス:(兼)門番
門番:
:
リリィ:
リノア :
カエデ :
:~前編~襲撃編~
:リノア回想
リノア:(М)これは昔の記憶、私は大人達に連れられ、
リノア:奴らから逃れようとしている、目に映るのは
リノア:・・血の様に赤い空と燃える匂い、そして・・
リノア:耳にこびりつく同胞たちの残響
リノア:遠目に見える*暗緑《あんりょく》の光を目に宿した、
リノア:燃える様に紅い髪をした一人の男・・私を逃がした大ジジ様は言った
:大ジジ様は屈みリノアに目線合わせて喋る
大ジジ様:世界をフィアレアで満たした魔の者を許すな・・
大ジジ様:リノア、一族の使命を果たせ、それが我ら神聖教会の存在理由
:リノアは不安な様子で大ジジ様を見据えている
大ジジ様:・・案ずるなリノア・・お主には特別な力がある・・
大ジジ様:今は眠っておるがじきに目覚め、やつらを倒す力となろう
:
:長めの間
0:馬車の中で寝ているリノアを起こすリリィ
リノア:Zzzzzzzzz・・Zzzzzzzz
リリィ:リノア・・リーーノーーア!
リノア:うん・・リリィ?
リリィ:いい加減起きて!そろそろ街に着くよ!
リノア:あ・・あぁ、そうかありがとな
ロジー:リノア、ようやく起きたか?そろそろ着くぜ!港町エーレグランデだ。
リリィ:港町かぁ!楽しみだね、僕海は見た事なかったんだよ
ロジー:おぉ!リリィは海見るの初めてなのか?そいつは楽しみだな!
リリィ:うん!
0:(間)
リリィ:(M)僕は住み慣れた村を離れ、ローランド王国へと向かう、
リリィ:そこにあるという母様失踪の秘密と自分の中にある、力の正体を求めて
リリィ:母様、待っててね必ず僕が見つけ出してみせるから
:
0:「タイトルコール」
ロジー:ローランド戦記 第二項 不運少女達の復讐譚
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0:(長めの間)
リノア:おぉー、でっけぇ門だなぁ
ロジー:あぁエーレグランデは東の大陸でも最大の港町だからなぁ・・・
ロジー:あぁリリィ、念のためフードを深く被っておいてくれよ、
ロジー:その(肌色では魔族だと)
:かぶせて
リリィ:この褐色の肌は父様の誇りだ
リノア:・・(溜息)、リリィ、お前の*父様《とうさま》が
リノア:どんな奴か知らないが魔族はこの世界にフィアレア・・
リノア:魔素を広めた原因を作った奴らだ
リノア:かつて世界に魔物が溢れた原因・・リリィも分かっているだろう
リリィ:魔素発生装置の・・暴走
リノア:ああ・・・・そういえばさ・・
リノア:お前の母親が勇者エリスだってのは聞いたが父親って・・
リノア:なんて言う奴だったんだ?まさか魔王??
リリィ:・・実は、知らないんだ
リリィ:母様に聞いても教えてくれなかった・・ただ凄く勇敢で、優しい人だったとだけ
リノア:・・
:門番に止められるロジー達
門番:止まれ!・・怪しい者はいないだろうな
ロジー:あぁ・・この三人だけだ、ここから船でローランド王国へ向かう予定だ
門番:そうか・・一応確認させてもらうぞ・・どれどれ
リノア:・・(大声で)お勤めご苦労様です!!
門番:どわぁあ!
ロジー:こらリノア、やめなさい!
リノア:(笑)へーい
門番:(溜息)・・次は・・ふむ
リリィ:・・・あ
ロジー:あ~その娘はさっき野党に襲われそうになっててな、今はそっとしてもらえるとありがたい。
門番:・・そうか、それは気の毒だったな、今は*近辺《きんぺん》で魔族の目撃情報も入ってきている・・気をつけろよ
ロジー:あぁ、助かる
門番:行ってよし!
:リリィフードを深く被っている
リノア:・・・・・もぅいいぜ、リリィ
リリィ:はぁ・・
:長めの間(街の案内所にて)
ロジー:さって、船の出向は夜か・・大分時間あるなぁ
リノア:じゃあ、それまでは自由行動とさしてもらおうかな
ロジー:あぁ大丈夫だ。
リノア:私は店回りにでも行ってみるかね、リリィ一緒に行くか?
リリィ:僕は見てみたいものがあるから・・・
リノア:そっか、そういえばロジー、ここの名物は何かあるのか?
ロジー:たしかもっぴーの丸焼きだが・・個人的にはあまりお勧めしないな
リノア:ふむ、もっぴーの丸焼きか・・サンキューな!
:リノア走り出す
リノア:もっぴーもっぴーもっぴっぴーっとぉ♪
:長めの間
リリィ:ロジー、僕も行ってみるよ
:かぶせて(走り出すリリィの腕をつかむ)
ロジー:ちょおっとまてリリィ
リリィ:うわっとぉ!
ロジー:お前・・自分の立ち位置わかってないだろ・・
:リリィ嫌そうに
リリィ:えぇ・・僕は大丈夫だよ・・大体、以前の町でも*伊達《だて》に*義賊《ぎぞく》やってた訳じゃないんだよ?
ロジー:それでもだ・・お前は俺と一緒に店ぇ回るんだよ
リリィ:うへぇぇ・・デートみたいだね、ロジー・・
ロジー:・・はいはい、行くぞリリィ、ついでに海も見に行こうぜ
リリィ:・・ロジー超能力?実は僕、海見に行きたかったんだよね(笑)
:しばらく時間経過・・長めの間
リノア:(小声でボソボソ)・・もっぴー・・これを食えと・・こんな可愛い生き物をそのまま?・・いやいやあんなの無理だろ、おかしいだろ・・(ブツブツ何かを言ってる)
カエデ:リノア?・・・・リノア!リノアだよね!?
リノア:・・・え、あ・・ま、まさかカエデ?・・カエデ・・なのか・・?
カエデ:やっぱりリノアだ!生きてたんだね!
リノア:あぁ!なんとかな、カエデも元気そうで良かったよ。
カエデ:うん・・まさか集落に魔族が攻めてくるなんて・・大勢死んで・・
リノア:あぁ・・だけど、せめてカエデが生きてくれて良かったよ・・
カエデ:ありがと・・リノア・・
:昔の友人に会い徐々に嬉しさが込み上げてくるリノア
リノア:・・はは・・はははは・・よぉっし、せっかくだしそこの酒場で飲み交わそうか
カエデ:いいね!賛成だよリノア!!
:(長めの間・酒場に入店)
カエデ:店主!今日はここからここまで~のメニュー全部持ってきてくれ、
カエデ:今日はこの*娘《こ》、リノアの奢りだ♪
リノア:おいおいおい!まてまてぇーい!
カエデ:ふ、ははは、冗談だよリノア・・
リノア:むぅ
カエデ:あはははっそんな顔しないでよ(笑)
リノア:いやいや、なんかさ
カエデ:うん?
リノア:いや、お前・・そんな冗談言うタイプだったかな~って
カエデ:う、うん、まぁ昔はちょーっと暗かったかもだけど、こんなもんだよ
リノア:そ・・そうか
カエデ:さぁって、好きなもの頼んじゃって、本当は私の奢りさ♪
リノア:おぉ!ってお金大丈夫かよ・・良い働き口でも見つけたかぁ
カエデ:うん・・良い人に拾ってもらえてね、良くしてもらってるのさ
リノア:そっか・・そりゃ良かったな・・
リノア:じゃあ私はエールでも貰おうかね、カエデも飲めるんだろ?
カエデ:もっちろん!どっちが先に潰れるか勝負しちゃう?
リノア:あぁ*所用《しょよう》まで時間はあるからな
:長めの間、(三日前)
デュレス:ファーガスめ・・死におったか・・だがしかし、先日の凄まじきこの力の波動・・まさかカゥアークそしてムールークか
デュレス:ふ、ふふふふ・・我が物となるためにわざわざその身を*晒《さら》すとはな・・他には、教会の人形と勇者の娘、王族のこわっぱか
デュレス:ニシカワカエデ!貴様は協会の人形を仕留めよ!
カエデ:はい・・
デュレス:期待しているぞ・・ふははははは!!
:長めの間(港で海を眺めていたロジーとリリィ)
ロジー:どうだリリィ、こうやって潮風に当たるのも良いもんだろ?
リリィ:うん・・だけど、なんだか風がしょっぱいね
ロジー:そりゃそうだろ・・海には塩分があってだな・・
リリィ:あれ・・急に霧が・・いや、これは・・魔素?
ロジー:・・おいおいおい、せっかく海を見に来たってのに、なんて*魔素濃度《まそのうど》だ!
ロジー:魔物が・・来るぞ・・!
:大量の魔物が魔素から生成される
リリィ:これは、まさかセイレーン
ロジー:それも大群って訳か・・リリィくるぞ!
リリィ:魔素よ銃へ集まり力を蓄えよ!マレラ・アレ!!・・くっ出力が!!
ロジー:リリィ!
リリィ:薙ぎ!払え!!
ロジー:たった一撃で何体分も倒すとは・・とんでもない威力だな。
リリィ:魔素がこれだけ高濃度だと術の威力もそれだけ上がるってね!!
ロジー:さすがだなリリィ、魔素銃の扱いに慣れてる!
リリィ:術の*触媒《しょくばい》になってるこの銃のおかげさ!
ロジー:ほぉ、すごいんだっ・・なぁ!!(剣で敵に切りつける)横からも来るぞ!全方向に注意を向けろ!
リリィ:助かったよロジー、って全方向はしんどいよ。あぁ町の自警団も駆けつけてくれてる、でも傷だらけだよ
ロジー:サンキューなぁ、聖剣の中の神様よ!みんなの傷を癒してくれ!
リリィ:凄い、自警団のみんなの傷が一瞬で癒えた!
ロジー:あぁ!自警団の皆・・セイレーン討伐助かるぜ
デュレス:貴様がムールークの持ち主か
ロジー:貴様は!
:デュレスが歩いてやってくる
デュレス:・・我が名はデュレス!ムールークの奇跡の力、そしてカゥアークの魔の力、我が貰い受けに来た・・貴様らには過ぎた力*故《ゆえ》の
リリィ:お前*母様《かあさま》とこの力を知っているのか!?
:デュレスリリィの前に高速移動し掌底にて吹き飛ばす
リリィ:っ!
ロジー:リリィ!
デュレス:くははっ!デュレス様だ!!*分《ぶ》を*弁《わきま》えろよ小娘
リリィ:ぐ・・っはぁ!!
:ロジーはデュレスに切りつける
ロジー:てめぇ!
:ロジーはデュレスに切りつける
デュレス:ほぉ・・なかなかの速さだ、我が受けに回るとはの
ロジー:うるせぇよ。
デュレス:だがこんなのはどうだ?マレラ・ガディア・・魔素を吸収しさらなる強化を!
ロジー:ぐ・・力が!増して!!
:デュレスは衝撃波でロジーを吹き飛ばす
デュレス:失せろ!*弱卒《じゃくそつ》が!!
ロジー:っ・・・ぐはぁ!!!(聖剣を落とす)
デュレス:くっくっく・・我の魔物化が進んだか?だが*良《い》い、力こそが我の*信条《しんじょう》、*万物《ばんぶつ》をねじ伏せられる力さえあれば、我はどの様な代償をも払ってみせよう!
ロジー:く・・聖剣が
リリィ:させない!魔素よ風となれ!ヴィルド・レチャ・マレア!吹き飛べ!!
デュレス:おっと・・突風を生成したとな・・されとてその魔素の銃、まさかヴェリアスのか
リリィ:ロジーはさせないよ・・デュレス!
ロジー:ダメだ、リリィ!・・リノアを、連れてきて・・くれ
リリィ:ロジー!?そんなことしてる時間、この人は与えてくれないよ
ロジー:それでもだ!こいつは三人じゃないとダメだ!!俺の後ろから早くいってくれ
リリィ:・・っ
デュレス:リノア?・・リノアリノアリノアァ?・・あぁ!あの神聖協会の人形の事か?
:(間)
デュレス:残念だがすでに刺客を向かわせている・・もっとも*相応《ふさわ》しい者をな!
:
:(長めの間)リノア酔いつぶれて寝ている
リノア:Zzzzzzzz・・もう飲めねぇよカエデェェ
:ナイフを持って佇むカエデ
カエデ:・・・リノア、すまないね・・被神体であるあんたを生かしておく訳にはいかないんだ・・
リノア:(寝言)飲めねぇって・・言ってんだろうがあああ!!
:
:~前編~襲撃編了~
:
:~次回、中編~回想編~