台本概要

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タイトル 見落し注意
作者名 さあや  (@sayasayax9393)
ジャンル ラブストーリー
演者人数 2人用台本(男1、女1)
時間 10 分
台本使用規定 非商用利用時は連絡不要
説明 話自体に大きな変化はなく、ただただ会話をしているだけです。

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
後輩 49 女。大学三年生(経営学部)。後輩。
先輩 48 男。大学四年生(経営学部)。先輩。
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

文字サイズ
 :登場人物  : 後輩:女。大学三年生(経営学部)。後輩。 先輩:男。大学四年生(経営学部)。先輩。  :(名前だけ登場する人物情報)  :佐橋(さはし)⇒先輩の同級生。男。  :三原(みはら)⇒先輩、後輩の担当教授。男。  :  :  :──ここからシナリオ  :  : 先輩:「君に重大なお知らせがある。 先輩: 一ヶ月後に一泊二日と短いがゼミ合宿がある。そこに参加してもらいたい。 先輩: あぁ、返事については『はい』以外の選択肢はない。 先輩: 参加希望者に君の名前を記載し、提出してしまった。 先輩: 海に近い綺麗なホテルで他大学を交え、初日は合同ゼミ、最終日は論文発表を行う。 先輩: 良い経験だろう。あまり遊ぶ時間はないから最低限の荷物だけで問題ない。 先輩: では一ヶ月後、朝八時に三原研究室に集合するよう。」  :  :―合宿初日、合同ゼミ終了後。  : 後輩:「はぁ。ゆでだこだぁ。」 先輩:「ゆでだこより生タコ派だね。」  :  :─間。  : 後輩:「なんで君は当たり前のようにいるのかなぁ」 先輩:「なんで君は当たり前のように僕にその物言いなのかなぁ」 後輩:「それは何に対する不満だろうか。」 先輩:「つまり君は思い当たる節がたくさんあるわけだ。」 後輩:「(溜息)ソウイウトコロデス、センパイ。」 先輩:「なにがだろうか。」 後輩:「ほんと、きらいだ。」 先輩:「それは光栄。」 後輩:「…。」 先輩:「涼を取るならそこの通路を右に曲がったところにテラスがあるよ。」 後輩:「へぇ、どういう風の吹き回しだろうか。」 先輩:「洒落?うーん。しかたない、座布団1枚。」 後輩:「きらい」 先輩:「ありがとう」 後輩:「ふふっ」 先輩:「好きだねぇ」 後輩:「うん。嫌いじゃない。」  :  :─テラス。  : 後輩:「はー。涼しい。」 先輩:「ゼミ合宿初日の感想は?」 後輩:「なんで君は当たり前のようにいるのかなぁ」 先輩:「ゼミ合宿初日の感想は?」 後輩:「佐橋の百面相見てたら日が暮れた。」 先輩:「やっぱり君の物言いはいかがなものかな。」 後輩:「三原教授へのドッキリは人生史上一番のできだった。」 先輩:「三原教授には通用しないから、あれはやめなさい。」 後輩:「ハラハラしてたね、おもしろかった。」 先輩:「なるほど。ターゲットは僕だったんだね。」 後輩:「こうでもしないとあの顔は拝めないからね。」 先輩:「あのね。」 後輩:「ん?」 先輩:「僕は君の先輩なんだよ。年上。」 後輩:「ソウデスネ。」 先輩:「君だけだよ。僕にその態度。」 後輩:「ソウデスカ。」 先輩:「ちゃんとみんな『先輩、お疲れ様です。』と歯切れよく爽やかにしっかりお辞儀をして挨拶する。」 後輩:「センパイ、オツカレサマデスゥ。」 先輩:「なるほど。飽くまで我が道を押し通すんだな。なら僕もそうしよう。」 後輩:「え?」 先輩:「僕は君の先輩なんだよ。年上。」 後輩:「さっきも言った。」 先輩:「僕は言わずと知れた優秀な学生なんだよ。構内に留まらず、他大学でも有名なんだ。 先輩: それなのにだ。僕は君からすれば先輩で年上であるのにも関わらず、敬われていないのは非常に遺憾だ。 先輩: だからまずは君がしっかり僕に挨拶できるように指導したいと思う。」 後輩:「唐突すぎやしないかい。」 先輩:「いいや。 先輩: ところで君はこの合宿の参加条件を知っているかい?」 後輩:「参加条件?君が合宿に来いと言ったんじゃないか。」 先輩:「そうか。そうだった。話が脱線してしまった。ではさっそく挨拶してもらおうか。清々しい挨拶を。」 後輩:「…。センパイ、オツカレサマデス。」 先輩:「AIモノマネ選手権だったら10点満点だ。もう一度。」 後輩:「せんぱーい、おつかれさまでぇす☆」 先輩:「なるほど。君は高校生時代、ギヤルという種族に属していたんだな。」 後輩:「勝手に決めつけないでもらいたい。光にも闇にも属さない一般種族だ。」 先輩:「そうか、一見小難しそうな言葉だが、つまり普通だったんだな。やりなおし。」 後輩:「せーんぱいっ!おつかれさまですっ」 先輩:「僕は歯切れよく爽やかな清々しい挨拶を求めているのだが、どうしたんだい?歯切れが悪い上、媚びたメス猫のような声を出して。」 後輩:「そろそろ察してくれないだろうか。」 先輩:「何をだろうか。僕は年上として、君の先輩として、このままでは問題だと危惧している。」 後輩:「君はなぜ年上、先輩、ということにこだわるんだい?」 先輩:「僕の尊敬する先輩方がそう指導してきたからだ。そして、ここが日本だからだ。」 後輩:「それを私に押し付けるのかい?」 先輩:「押し付ける。君はそう思うのかい。」 後輩:「思うとも。好きにさせてほしいね。今のところ君以外にこの件に関して注意をされるということはなかった。」 先輩:「それは不思議だ。とても不思議だ。」 後輩:「え?」 先輩:「この合宿は伝統あるものだ。まさに出る杭は打たれるという結果になってしまうのだが。」 後輩:「…ほう。そうなのかい。」 先輩:「それは置いておいてだ。他者よりもまずは僕に対してだ。僕は諦めていないよ。」 後輩:「君は本当に頑固者だね。」 先輩:「そういうことを言うのは君だけだよ。」 後輩:「それは意外。 後輩: 君は頑固者で、我が道を行くが、意外と人を見ている。」 先輩:「ほう。」 後輩:「だが、見落としていることもある。」 先輩:「それは何だろうか。」 後輩:「…。では私は部屋に戻るよ。明日の君の論文発表、楽しみにしているよ。」 先輩:「あぁ、そのことなんだが。これ。」 後輩:「なんだい?」 先輩:「論文発表の進行表だ。」 後輩:「あぁ、さっきから手に持ってたし、見ればわかるが。」 先輩:「君にも論文発表に参加してもらう。」 後輩:「…は、えぇ!?」 先輩:「君が話すところは目印をつけておいたから、しっかり言えるようにしておくよう。」 後輩:「唐突すぎやしないかい。」 先輩:「そんなことはないだろう。 先輩: 先に君は僕に言った。『意外と人を見ている』と。 先輩: 君は僕が参考にした論文を全部読んでいるだろう。 先輩: さりげなく僕に話を振っては聞き出していることを気づいていないとでも思ったのかい。」 後輩:「もしかして、君が言っていた合宿の参加条件というものに関係するのかな。」 先輩:「終わってから言おうと思ったんだが、さすがするどいね。」 後輩:「このままでは気が気でないから発表に差し支えが出てしまいそうだ。」 先輩:「それを言われたんじゃ言うしかなくなるね。 先輩: このゼミ合宿は論文発表をする場でもあるが、四年生達が各々、期待を寄せている三年生を紹介する場なんだ。」 後輩:「そ…そう。そうなのか。私が唯一、君と同じ研究題材だから選んだと?」 先輩:「そう。 先輩: それもあるが、君は他の後輩とは違った。 先輩: 僕と同じところに立とうとする向上心に感服した。 先輩: それだけではないんだ。君は僕のことを見ようとしてくれている。「僕」を理解しようとしてくれている。 先輩: 不思議だ。不思議な感覚だ。不思議な存在だ。君は。 先輩: しかし、このゼミは言ったように伝統あるものだ。礼儀節度がとても厳しい。 先輩: このままでは君がどれだけ優秀であっても叩かれてしまう。」 後輩:「それであんな事をしたのかい。」 先輩:「だが、君は僕以外に注意されなかったと言っていた。本当にこれも不思議で仕方がない。過去に例がない。」 後輩:「『時代』じゃないのかな。」 先輩:「…腑に落ちないな。 先輩: ところで気になっていたのだが、君の言っていた僕が見落としていることとはなんだろうか。」 後輩:「…君に対する私の話し方だよ。」  :  :  :──終わり。  :  :

 :登場人物  : 後輩:女。大学三年生(経営学部)。後輩。 先輩:男。大学四年生(経営学部)。先輩。  :(名前だけ登場する人物情報)  :佐橋(さはし)⇒先輩の同級生。男。  :三原(みはら)⇒先輩、後輩の担当教授。男。  :  :  :──ここからシナリオ  :  : 先輩:「君に重大なお知らせがある。 先輩: 一ヶ月後に一泊二日と短いがゼミ合宿がある。そこに参加してもらいたい。 先輩: あぁ、返事については『はい』以外の選択肢はない。 先輩: 参加希望者に君の名前を記載し、提出してしまった。 先輩: 海に近い綺麗なホテルで他大学を交え、初日は合同ゼミ、最終日は論文発表を行う。 先輩: 良い経験だろう。あまり遊ぶ時間はないから最低限の荷物だけで問題ない。 先輩: では一ヶ月後、朝八時に三原研究室に集合するよう。」  :  :―合宿初日、合同ゼミ終了後。  : 後輩:「はぁ。ゆでだこだぁ。」 先輩:「ゆでだこより生タコ派だね。」  :  :─間。  : 後輩:「なんで君は当たり前のようにいるのかなぁ」 先輩:「なんで君は当たり前のように僕にその物言いなのかなぁ」 後輩:「それは何に対する不満だろうか。」 先輩:「つまり君は思い当たる節がたくさんあるわけだ。」 後輩:「(溜息)ソウイウトコロデス、センパイ。」 先輩:「なにがだろうか。」 後輩:「ほんと、きらいだ。」 先輩:「それは光栄。」 後輩:「…。」 先輩:「涼を取るならそこの通路を右に曲がったところにテラスがあるよ。」 後輩:「へぇ、どういう風の吹き回しだろうか。」 先輩:「洒落?うーん。しかたない、座布団1枚。」 後輩:「きらい」 先輩:「ありがとう」 後輩:「ふふっ」 先輩:「好きだねぇ」 後輩:「うん。嫌いじゃない。」  :  :─テラス。  : 後輩:「はー。涼しい。」 先輩:「ゼミ合宿初日の感想は?」 後輩:「なんで君は当たり前のようにいるのかなぁ」 先輩:「ゼミ合宿初日の感想は?」 後輩:「佐橋の百面相見てたら日が暮れた。」 先輩:「やっぱり君の物言いはいかがなものかな。」 後輩:「三原教授へのドッキリは人生史上一番のできだった。」 先輩:「三原教授には通用しないから、あれはやめなさい。」 後輩:「ハラハラしてたね、おもしろかった。」 先輩:「なるほど。ターゲットは僕だったんだね。」 後輩:「こうでもしないとあの顔は拝めないからね。」 先輩:「あのね。」 後輩:「ん?」 先輩:「僕は君の先輩なんだよ。年上。」 後輩:「ソウデスネ。」 先輩:「君だけだよ。僕にその態度。」 後輩:「ソウデスカ。」 先輩:「ちゃんとみんな『先輩、お疲れ様です。』と歯切れよく爽やかにしっかりお辞儀をして挨拶する。」 後輩:「センパイ、オツカレサマデスゥ。」 先輩:「なるほど。飽くまで我が道を押し通すんだな。なら僕もそうしよう。」 後輩:「え?」 先輩:「僕は君の先輩なんだよ。年上。」 後輩:「さっきも言った。」 先輩:「僕は言わずと知れた優秀な学生なんだよ。構内に留まらず、他大学でも有名なんだ。 先輩: それなのにだ。僕は君からすれば先輩で年上であるのにも関わらず、敬われていないのは非常に遺憾だ。 先輩: だからまずは君がしっかり僕に挨拶できるように指導したいと思う。」 後輩:「唐突すぎやしないかい。」 先輩:「いいや。 先輩: ところで君はこの合宿の参加条件を知っているかい?」 後輩:「参加条件?君が合宿に来いと言ったんじゃないか。」 先輩:「そうか。そうだった。話が脱線してしまった。ではさっそく挨拶してもらおうか。清々しい挨拶を。」 後輩:「…。センパイ、オツカレサマデス。」 先輩:「AIモノマネ選手権だったら10点満点だ。もう一度。」 後輩:「せんぱーい、おつかれさまでぇす☆」 先輩:「なるほど。君は高校生時代、ギヤルという種族に属していたんだな。」 後輩:「勝手に決めつけないでもらいたい。光にも闇にも属さない一般種族だ。」 先輩:「そうか、一見小難しそうな言葉だが、つまり普通だったんだな。やりなおし。」 後輩:「せーんぱいっ!おつかれさまですっ」 先輩:「僕は歯切れよく爽やかな清々しい挨拶を求めているのだが、どうしたんだい?歯切れが悪い上、媚びたメス猫のような声を出して。」 後輩:「そろそろ察してくれないだろうか。」 先輩:「何をだろうか。僕は年上として、君の先輩として、このままでは問題だと危惧している。」 後輩:「君はなぜ年上、先輩、ということにこだわるんだい?」 先輩:「僕の尊敬する先輩方がそう指導してきたからだ。そして、ここが日本だからだ。」 後輩:「それを私に押し付けるのかい?」 先輩:「押し付ける。君はそう思うのかい。」 後輩:「思うとも。好きにさせてほしいね。今のところ君以外にこの件に関して注意をされるということはなかった。」 先輩:「それは不思議だ。とても不思議だ。」 後輩:「え?」 先輩:「この合宿は伝統あるものだ。まさに出る杭は打たれるという結果になってしまうのだが。」 後輩:「…ほう。そうなのかい。」 先輩:「それは置いておいてだ。他者よりもまずは僕に対してだ。僕は諦めていないよ。」 後輩:「君は本当に頑固者だね。」 先輩:「そういうことを言うのは君だけだよ。」 後輩:「それは意外。 後輩: 君は頑固者で、我が道を行くが、意外と人を見ている。」 先輩:「ほう。」 後輩:「だが、見落としていることもある。」 先輩:「それは何だろうか。」 後輩:「…。では私は部屋に戻るよ。明日の君の論文発表、楽しみにしているよ。」 先輩:「あぁ、そのことなんだが。これ。」 後輩:「なんだい?」 先輩:「論文発表の進行表だ。」 後輩:「あぁ、さっきから手に持ってたし、見ればわかるが。」 先輩:「君にも論文発表に参加してもらう。」 後輩:「…は、えぇ!?」 先輩:「君が話すところは目印をつけておいたから、しっかり言えるようにしておくよう。」 後輩:「唐突すぎやしないかい。」 先輩:「そんなことはないだろう。 先輩: 先に君は僕に言った。『意外と人を見ている』と。 先輩: 君は僕が参考にした論文を全部読んでいるだろう。 先輩: さりげなく僕に話を振っては聞き出していることを気づいていないとでも思ったのかい。」 後輩:「もしかして、君が言っていた合宿の参加条件というものに関係するのかな。」 先輩:「終わってから言おうと思ったんだが、さすがするどいね。」 後輩:「このままでは気が気でないから発表に差し支えが出てしまいそうだ。」 先輩:「それを言われたんじゃ言うしかなくなるね。 先輩: このゼミ合宿は論文発表をする場でもあるが、四年生達が各々、期待を寄せている三年生を紹介する場なんだ。」 後輩:「そ…そう。そうなのか。私が唯一、君と同じ研究題材だから選んだと?」 先輩:「そう。 先輩: それもあるが、君は他の後輩とは違った。 先輩: 僕と同じところに立とうとする向上心に感服した。 先輩: それだけではないんだ。君は僕のことを見ようとしてくれている。「僕」を理解しようとしてくれている。 先輩: 不思議だ。不思議な感覚だ。不思議な存在だ。君は。 先輩: しかし、このゼミは言ったように伝統あるものだ。礼儀節度がとても厳しい。 先輩: このままでは君がどれだけ優秀であっても叩かれてしまう。」 後輩:「それであんな事をしたのかい。」 先輩:「だが、君は僕以外に注意されなかったと言っていた。本当にこれも不思議で仕方がない。過去に例がない。」 後輩:「『時代』じゃないのかな。」 先輩:「…腑に落ちないな。 先輩: ところで気になっていたのだが、君の言っていた僕が見落としていることとはなんだろうか。」 後輩:「…君に対する私の話し方だよ。」  :  :  :──終わり。  :  :